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【例文つき】インフラ業界の志望動機を徹底解説!業種別ポイントや求められる人材像を紹介

インフラ業界を志望しているものの、「面接でどのような志望動機を伝えれば良いのか分からない」と悩んでいませんか?

社会を支える重要な役割を担うインフラ業界は、企業や業種ごとに求められるスキルや適性が異なるため、適切な志望動機を考えるのは簡単ではありません。

そこで本記事では、業種ごとの特徴を押さえた効果的な志望動機のポイントや、企業が求める人材像について、分かりやすく解説します。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。

目次

インフラ業界とは?

インフラ業界は、電気、ガス、水道、交通、通信など、多岐にわたる分野でライフラインを整備し、私たちの生活を支えています。

たとえば、電力やガスの安定供給により人々は快適な暮らしを送り、企業は生産活動を円滑に進められます。また、交通や通信のインフラが整うことによって人や情報が効率的に移動し、社会全体の流れが生まれるのです。

このインフラの整備には大規模な投資と時間が必要ですが、完成後も定期的な保守や更新を行うことで、何十年にもわたって人々の暮らしを支え続けているのです。

インフラ業界は、社会に直接貢献し、長期的にやりがいを感じられる魅力的な業界だと言えるでしょう。

インフラ業界8分野の業務内容と主な職種

こちらでは、インフラ業界を構成する主要な8分野それぞれの業務内容と主な職種について解説します。

自分の強みや興味が活かせる分野を見つけるための参考にしてください。

  1. ①電力
  2. ②水道
  3. ③ガス
  4. ➃鉄道運輸
  5. ⑤航空
  6. ⑥通信・IT
  7. ⑦道路・建設
  8. ⑧その他のインフラサービス

①電力

電力業界の役割は、私たちの日常生活に必要不可欠な電力を供給することです。

発電所で電力を生成し、送電網を通じて家庭や学校、企業といったさまざまな施設に加え、街灯や電気自動車などに電力を提供し続けています。

2016年には電力小売りが自由化され、民間の企業が電力供給に参入したことで、消費者は自分に合った電力会社を選べるようになりました。

代表的な職種には、発電や送配電を担当する「技術職」や、民間に電気プランを販売する「営業職」のほか、「事務職」や「電気工事士」などがあります。

②水道

水道事業の役割は、人が生きる上で欠かせない飲用水を供給することです。

この事業は運営にあたって厚生労働省や都道府県知事から認可を受ける必要があり、給水人口が101人以上の簡易水道と、5001人以上の上水道の2種類に分かれています。

代表的な職種には、水道管の工事に加えて新技術の開発にも関与する「技術職」や、総務・法務・人事・経理などの管理部門を担当する「事務職」が挙げられます。

水は国内外を問わず欠かせない資源のため、「営業職」であれば海外への転勤の可能性もあるでしょう。

③ガス

ガス業界の役割は、企業や家庭に対して都市ガスやLPガスを供給することです。ガスを提供する企業は日本全国にあり、各社は担当エリアで事業運営を行っています。

この業界は単にガスを供給するだけでなく、「環境負荷を減らすエネルギー供給」の開発が求められています。近年ではガスを活用して発電するシステム、たとえばエネファームなどの技術が注目を集めました。

代表的な職種としては、工事や製造設備の管理・点検などを行う「技術職」のほか、「事務職」や「営業職」が挙げられます。

➃鉄道運輸

鉄道業界は、人々や貨物を鉄道で輸送することを主な業務としている業界です。

しかし近年では鉄道輸送にとどまらず、駅ビルの商業開発やホテル開発も行っています。事業が非常に広範囲にわたるため、職種も多種多様です。

具体的には、鉄道そのものに関わる「運転手」「駅改札員」「グリーンアテンダント」「技術職」のほか、鉄道関連施設の開発や運営に携わる「企画職」「営業職」「広報」などがあります。

⑤航空

航空業界は、鉄道業界と同じく人や貨物を運搬する重要なインフラを担う業界です。

この業界も多岐にわたる事業を展開しており、飛行機の購入・管理・整備を担当する部門、空港施設やテナントの運営を行う部門、さらには各種イベントを企画・運営する部門などが存在します。

就職先については、飛行機のメンテナンスや製造に特化した企業も多くあるため、文系・理系・専門学校卒問わず、自分の興味に合わせた職種への応募が可能です。

国内航空会社であるANAやJALに加え、海外の航空会社も選択肢に含めると、より広いキャリアの可能性が開けるでしょう。

具体的な職種には「客室乗務員」「パイロット」「グランドスタッフ」「航空整備士」「事務職」「営業職」のほか、機内食に携わる「製造職」や、空港テナントで働く「販売職」などがあります。

⑥通信・IT

通信・ITインフラ業界は、電話やインターネットなど、私たちの日常生活に欠かせない通信サービスを支えている重要な業界です。

電気・水道・ガスの業界では「現場で機械を扱う」技術職が中心となりますが、通信・IT業界では主にパソコンを駆使した「エンジニア職」が活躍しています。

同じ技術職でも求められる知識やスキル、適性が異なるため、違いを理解しておくことが大切です。

エンジニア職のほかには、個人向けのネット回線やスマートフォンを販売する「営業職」や、顧客のニーズや市場の動向を分析して新しいサービスや製品を企画する「企画・マーケティング職」などがあります。

⑦道路・建設

道路・建設業界は、道路や橋、トンネルなどのインフラを支えています。

新しい建設物を作るだけでなく、完成した施設の維持管理やメンテナンスも担当するため、常に需要が安定した業界だと言えるでしょう。

また、公共事業として国から指示を受けて実施される工事が数多くあることも、道路・建設分野の特徴です。

主な職種には「現場監督・施工管理責任者」や、土木・電気・建設・内装・水やガスまわりなどを担当する「職人」、製図・設計担当や積算などの「専門職」のほか、「営業職」や「事務職」があります。

⑧その他のインフラサービス

インフラ業界を「社会の基盤となる、私たちの生活に欠かせないサービスを提供する分野」と定義すると、教育や福祉・観光・外食・冠婚葬祭などのサービス業も関連性があると考えられます。

「インフラ業界」の定義には明確な基準がないため、インフラ業界に隣接するサービス業界もその一部として捉えられる場合があるのです。

たとえば、私たちの生活に欠かせない食品を取り扱う食品業界は一般的にはインフラ業界に分類されませんが、それに関連するサービスも私たちの生活を支える重要な要素となっています。

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インフラ業界で働く5つの魅力

ここでは、インフラ業界で働く魅力を5つ紹介します。

社会の基盤を支えているインフラ業界には、やりがいや安定性、専門的なスキル習得など多くの魅力があります。志望動機を書く際の参考にしてください。

  1. ①人の生活を支えている実感を持って働ける
  2. ②安定性がある業界で働ける
  3. ③手厚い待遇や福利厚生が整っている
  4. ➃専門的なスキルや知識を習得できる
  5. ⑤文系・理系を問わず活躍できる

①人の生活を支えている実感を持って働ける

インフラ業界では、人の生活を支えている実感を持って働けます。

水、電気、ガス、交通機関、通信などは、どれも日常生活に欠かせない要素であり、これらを支える仕事をすることで、社会貢献感を強く感じられるのです。

自分の働きが広く社会全体に役立っていることを実感すれば、やりがいと誇りを持って働けるでしょう。

②安定性がある業界で働ける

インフラ業界の大きな魅力はその安定性です。

ライフラインを支える業界であるため、景気や社会情勢に影響されることが少なく、どんな時代でも需要がなくなることはありません。万が一困難な状況に直面しても、国から支援を受けながら安定した環境で働けます。

ただし、電力やガス業界は小売自由化の影響で新規参入企業が増え、競争が激化しています。また、鉄道や航空業界は、まだコロナ禍からの回復過程にあることは覚えておきましょう。

③手厚い待遇や福利厚生が整っている

インフラ業界の企業は経営が安定しており、従業員の待遇や福利厚生が充実していることが特徴です。住宅手当や扶養手当のほか、企業独自の福利厚生として社員専用の施設やサービスが提供されることもあります。

たとえば、自社の運営する電車や飛行機に無料で乗れたり、直営のホテルに安く泊まれることもあるでしょう。

また、育児休暇や有給休暇を取得しやすい企業が多く、ワークライフバランスを保ちながら働けることも大きなメリットです。

➃専門的なスキルや知識を習得できる

インフラ業界では法律や規制に基づいた業務が多いため、法的な知識や業界固有の専門スキルを学べます。

特に電力業界や水道業界では、現場での点検や管理業務に必要な専門的な技術を身につけられるため、職業的な成長を実感できるでしょう。

これらのスキルを習得することは、自身の市場価値を高めることにもつながります。

⑤文系・理系を問わず活躍できる

インフラ業界では、理系だけでなく文系の人々も活躍しています。

技術職や専門職など理系の知識が必要とされる職もありますが、営業や事務、品質管理などの職種では文系の知識が活かされることも多いのです。

文系・理系に関わらず、自分の得意分野を活かせる仕事が多いため、さまざまなバックグラウンドを持った人々が活躍できる環境となっています。

インフラ企業が求める6つの人材は?

こちらでは、インフラ企業が求める6つの人材像を紹介します。

これらの特徴を理解し、自分に当てはまる資質をアピールすれば、エントリーシートや面接での評価を高められるでしょう。

  1. ①社会に貢献することにやりがいを見出す人
  2. ②責任感を持って忍耐強く物事に取り組める人
  3. ③円滑なコミュニケーションが得意な人
  4. ➃正確さを重視し、着実に成果を出せる人
  5. ⑤礼儀やルールを守り、上下関係を尊重できる人
  6. ⑥情報に敏感で、自発的にアイデアを提案できる人

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

そんな方はまず、就活マガジンが用意している強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自信を持って臨めるようになりますよ。

①社会に貢献することにやりがいを見出す人

インフラ企業では、「自分の仕事が社会の役に立っている」と実感し、その喜びをやりがいに変えられる人が向いています。

たとえば、停電や断水などのトラブルが発生した際には迅速な対応と問題解決が求められます。その場合、休日や早朝に呼び出しがあることもあるでしょう。特に、大規模な災害時には非常に責任が大きい仕事と言えます。

地域の人々に安心と安全を届けるためにやりがいを持って献身できる人は、インフラ企業にとって欠かせない存在です。

②責任感を持って忍耐強く物事に取り組める人

インフラ企業では、強い責任感を持って忍耐強く仕事に取り組める人が求められています。何故なら、インフラ企業には昔ながらの働き方が残っている企業が多いという現状があるからです。

また、繁忙期には長時間労働が発生したり、予期せぬトラブルで忙しさが増すこともあります。

こうした厳しい環境の中でも諦めず、コツコツと努力を続けられる人は、業界で非常に重宝される存在です。

③円滑なコミュニケーションが得意な人

インフラ企業では、円滑なコミュニケーションが得意な人が向いています。

この業界は多くの人々と協力しながら仕事を進める必要があり、営業職であれば顧客との折衝やニーズのヒアリング、技術職であれば現場スタッフやチームメンバーとの連携が重要です。

さらに、インフラサービスは老若男女を問わず、外国籍の方や障害を持つ方も利用するため、それぞれに適した対応が求められます。

臨機応変に対話できる柔軟なコミュニケーション能力を持つ人は、顧客満足度を高めるうえで欠かせない存在です。

➃正確さを重視し、着実に成果を出せる人

インフラ企業では、正確さを重視し、着実に成果を出せる人が求められています。

たとえば、水道管の点検や電線の修理作業では、わずかなミスが大規模な断水や停電につながってしまいます。インフラの維持管理では、正確さが直接的に地域住民の生活を守ることにつながるのです。

そのため、インフラ業界は保守的でマニュアルに沿った仕事が多く、目の前の作業を慎重かつ丁寧に行う能力が必要となります。

「指示通りに物事を進めるのが得意」「細かい作業が好き」という人は、インフラ業界でその強みを存分に活かせるでしょう。

⑤礼儀やルールを守り、上下関係を尊重できる人

インフラ企業では、業界特有の規則やマナー、社内の上下関係を尊重し、ルールをしっかり守れる人が求められます。

歴史が長く、企業の規模も大きいため、昔ながらの慣習や文化が現在も色濃く残っているケースが少なくありません。

こうした背景から、コンプライアンス等はもちろん、各企業ならではの内部規定を理解し、それに従って行動できることが重要となります。

⑥情報に敏感で、自発的にアイデアを提案できる人

インフラ企業は、情報に敏感で自発的にアイデアを提案ができる人が向いています。

近年インフラ業界では、ICTの活用やSDGsの推進、海外展開、再生可能エネルギーへの取り組みなど、時代の流れに応じた変革が求められています。

しかし、昔ながらの文化が色濃く残る一部の企業では、厳格な社内規則やトップダウン型の運営スタイルが見られることもあります。

そうした環境の中でも自分の意見やアイデアを発信し、新しい視点を提案できる人が重宝されるでしょう。

インフラ業界の志望動機を書く際の5つのポイント

こちらでは、インフラ業界の志望動機を書く際の5つのポイントを紹介します。

より説得力のある志望動機を作成するための参考にしてください。

  1. ①インフラ業界を選んだ理由は何か
  2. ②その業種や分野に興味を持ったきっかけは何か
  3. ③その企業を志望する具体的な理由は何か
  4. ➃その職種や部署を希望する理由は何か
  5. ⑤入社後に取り組みたいことは何か

①インフラ業界を選んだ理由は何か

まずは、数ある業界の中で「なぜインフラ業界を選んだのか」をはっきりさせましょう。

世の中には多様な業界が存在し、それぞれに独自の魅力があります。その中で「あえてインフラ業界を選ぶ理由」を具体的に伝えることが、説得力のある志望動機を作るためには重要です。

他の業界にはないインフラ業界ならではの特性や魅力を理解し、それが自分の目指す仕事とどう結びつくのかを明確にしましょう。

「インフラ業界でなければ実現できないこと」や「インフラ業界に興味を持った具体的なきっかけ」を盛り込むことで、人事担当者に強く印象付けられます。

例文
私は、インフラ業界が社会の基盤を支える重要な役割を果たしていることに魅力を感じました。
特に、災害時や緊急時においても安定したサービスを提供することで、人々の生活を支えられる点に強く惹かれています。
インフラ業界でなければ実現できない使命に共感し、私もその一翼を担いたいと考えています。

②その業種や分野に興味を持ったきっかけは何か

次に、その業種や分野に興味を持ったきっかけは何かを述べましょう。

きっかけは、子どもの頃の経験でも、学生時代や社会人になってからの経験でも良いでしょう。また、大きな出来事である必要はなく、日常の中の些細な体験がきっかけとなった場合でも構いません。

ただし、インフラ業界と関連付けやすい流れで話を組み立てることが重要です。

例文
私は、大学時代に参加したインターンシップで電力供給の現場を見学したことをきっかけに、インフラ業界に興味を持ちました。
その際、膨大な設備と緻密な管理体制によって、電力が途切れることなく供給され、人々の生活が成り立っていることを目の当たりにしました。
電力が社会の基盤を支える重要な存在であることを実感し、その責任の大きさにやりがいを感じました。
この経験が私がインフラ業界を志望する大きなきっかけとなりました。

③その企業を志望する具体的な理由は何か

インフラ業界を志望するに至った経緯を述べた後は、その企業を志望する理由にも触れていきましょう。

企業が取り組む事業や理念の中で、競合他社よりも魅力的に感じた部分を具体的に伝えることで、業界や企業への理解度の高さをアピールできます。

インターンシップやOB・OG訪問を積極的に活用して、志望企業ならではの強みをリサーチしておきましょう。

例文
貴社を志望したのは、貴社が再生可能エネルギーの導入や省エネルギー技術の開発に積極的に取り組んでいるからです。
特に、他の企業と比較して環境保護に力を入れている点に魅力を感じました。
私はボランティアで地域の清掃活動やリサイクル推進活動に参加し、環境保護の重要性を身近に感じてきました。
こうした経験から、環境問題に対して強い関心を持っている貴社の理念に深く共感しています。

➃その職種や部署を希望する理由は何か

その職種や部署を希望する理由を具体的に述べられると、更に効果的です。

たとえば、自己分析から見つけた自分の強みをもとに述べる場合、その職種や部署で求められる人物像と自分の強みがどのように一致するのかを具体的に伝えると良いでしょう。

例文
私は、技術開発部門を希望しています。
私は問題解決能力と技術的な知識を強みとしており、新しい技術の研究や開発を通じて、インフラの改善や効率化に貢献できると考えています。
大学ではエネルギー効率化に関する研究プロジェクトに参加して、実験設計やデータ分析を通じて課題を発見し、解決する力を磨きました。
プロジェクトでは既存の設備に課題があることを見つけ、材料選定を工夫することで効率を10%向上させる成果を上げました。
こうした経験を活かし、貴社の技術開発に積極的に取り組みたいと考えています。

⑤入社後に取り組みたいことは何か

志望動機では、入社後に取り組みたいことについても触れましょう。

単に就職したいという熱意を伝えるだけでは、入社後の活躍がイメージできず、採用に繋がりにくくなってしまいます。

入社後どのように活躍したいかを具体的に伝え、企業にとって自分が有益な人材であること、採用する価値があることをアピールしましょう。

例文
入社後は、まず現場での経験を積み、インフラの基礎を学びたいと思っています。
その後、技術開発部門で新しい技術の研究や開発に取り組み、インフラの効率化や環境保護に貢献したいです。
具体的には、再生可能エネルギーの導入や省エネルギー技術の開発に携わり、貴社の成長と社会への貢献を目指します。

インフラ業界の志望動機を書く際の3つの注意点

こちらでは、インフラ業界の志望動機を書く際の3つの注意点を紹介します。注意点を知ることで、面接官に悪印象を与えずに志望動機を伝えられます。

  1. ①福利厚生や給与についてのみ言及しないこと
  2. ②業界について十分に理解しておくこと
  3. ③「インフラを支えたい」だけでは不十分

①福利厚生や給与についてのみ言及しないこと

福利厚生や給与についてのみを理由にするのは避けましょう。

インフラ業界は福利厚生が非常に充実しており、安定した収入を得られます。

しかし、志望動機で待遇について述べてしまうと、「他の企業からより高い給料のオファーがあればそちらに行ってしまうのではないか」「自分のことしか考えていないのではないか」という印象を与えかねません。

志望動機を書く際に福利厚生について触れる場合は、あくまでも補足的な情報として伝えることをおすすめします。

②業界について十分に理解しておくこと

業界について十分に理解しておくことも大切です。

一口にインフラ業界と言っても、水道業界と航空業界では仕事内容や求められるスキルは異なります。

そのため、志望業界のリサーチが十分でない場合、志望動機が浅くなってしまう可能性があります。

自分が志望する業界をしっかりと調べ、なぜその業界に興味を持ったのかを明確にすることで、説得力のある志望動機を作成できるでしょう。

③「インフラを支えたい」だけでは不十分

志望動機として、「インフラを支えたい」だけでは不十分です。なぜならインフラ業界を志望する学生の多くが「インフラを支えることで社会貢献をしたい」という内容を志望動機に盛り込んでいるからです。

他の学生と差別化するためには、具体的な内容を加える必要があります。

志望するきっかけとなった具体的なエピソードや入社後のキャリアビジョンを明確に伝えることで、他の学生とは異なるオリジナリティのある志望動機を作成できるでしょう。

【例文あり】インフラ業界8分野の志望動機を紹介

こちらでは、インフラ業界の業種別の志望動機の例文を紹介します。

志望動機を伝える際にはまず結論を述べ、次に具体的なエピソードや思い、最後に再度結論で締めくくると、すっきりとした印象を与えられます。

  1. ①電力業界
  2. ②水道事業
  3. ③ガス供給
  4. ➃鉄道運輸
  5. ⑤航空産業
  6. ⑥通信・ITインフラ
  7. ⑦道路・建設分野
  8. ⑧その他のインフラサービス

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、8個の例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①電力業界

ここではインフラ業界の中でも、電力業界の志望動機を添削しました。

きっかけとなった出来事と、それを経ての活動を根拠に、志望理由に説得力を持たせるのがポイントです。

電力業界の志望動機
【結論】
私は、生活に欠かせないエネルギーを安定的に供給することで、人々の暮らしを支える地域の安全や経済活動を支える役割を担いたいと考え、電力業界に魅力を感じ、志望いたしました。
添削コメント|「人々の暮らしを支える」は良く使われる表現ですが、抽象的で印象に残りにくいです。「地域の安全」や「経済活動」といった具体性を加えることで、インフラ業界の中でも電力の果たす社会的な役割を明確に示し、説得力を高めています。
【根拠となるエピソード】
大学時代の大規模な台風による停電を経験した際に、その裏で支える方々の存在を強く意識するようになりました。復旧作業に従事する方々が、社会全体の機能維持に貢献していることを強く実感しました。
添削コメント|「裏で支える方々の存在を意識した」という表現はやや感覚的で伝わりづらいため、業界特性に合わせて「社会機能の維持」への貢献と具体的に言い換えることで、読み手がイメージしやすくなり、共感を得やすくなります。
【エピソード詳細】
自宅の電気が数日間止まったことで、安心して過ごせる環境がどれほど電力に依存しているかを痛感しました。冷蔵庫が使えず食料の保存ができない、スマートフォンの充電ができず家族とも連絡が取りづらいなど、日常生活が一変する体験をしました。その後、復旧作業に携わる方々の姿をニュースで見て、「自分も人々の安心を守る仕事がしたい」と思うようになりました。停電からの復旧に向けて懸命に働く姿を見て、自分も人々の生活インフラを守る一員として社会に貢献したいと考えるようになりました。
添削コメント|「安心して過ごせる環境」「人々の安心を守る仕事がしたい」といった抽象的表現は、説得力が弱くなりがちです。実際に経験したエピソードを具体的に説明することで、読み手にリアリティと納得感を与えることができます。
【企業を選んだ理由】
貴社は、電力の安定供給と再生可能エネルギーへの積極的な取り組みの両立を図っておりを守りながらも太陽光や風力などの再生可能エネルギーの導入を着実に進めており、持続可能な社会に貢献できる点に共感しております。
添削コメント|企業の取り組みを述べる際、「再生可能エネルギーへの取り組み」だけでは他社と差別化できません。具体的なエネルギー源や姿勢を補足することで、企業研究がしっかりできている印象を与え、志望理由としての説得力を持たせることができます。
【入社後】
入社後は、技術や知識を一から学び、インフラの一員として電力の安定供給に貢献し配電設備の保守や緊急時の対応など、現場を支える役割を担い災害時にも迅速に対応できる人材を目指してまいります。災害やトラブル発生時にも冷静に対応できる現場対応力を身につけ、地域の暮らしを守れる人材を目指します。
添削コメント|「インフラの一員として貢献」などの言い回しは抽象的でぼんやりした印象を与えます。業務内容を具体的に示すことで、業界理解の深さと職務への意欲を明確に表現でき、企業側にも入社後の活躍イメージを持ってもらいやすくなります。

【NGポイント】
全体的に誰にでも当てはまりそうな内容が多く、オリジナリティや説得力に欠けている志望動機でした。特に「人々の暮らしを支えたい」など、曖昧な言い回しは、企業に具体的な熱意が伝わりにくい状態でした。

【添削内容】
実際の停電経験やそのときの生活の変化を具体的に記述することで、志望動機としての説得力を向上させました。また、企業選びの理由では、実際の企業の取り組みを明示して、「なぜこの企業なのか」が明確になるようにしています。

【どう変わった?】
自分の経験と志望動機を結びつけたことで説得力が高まりました。読み手の立場から見たときに「どのように会社に貢献したいのか」が具体的に伝わり、面接で深掘りしやすい内容になっています。

【電力業界の志望動機のコツ】
・抽象表現は具体化する
・経験と動機をつなぐ
・志望理由は根拠を必ず書く

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②水道事業

ここではインフラ業界の中でも、水道事業の志望動機を添削しました。

志望動機では、自身の体験から業界理解へどうつなげるかが重要です。感情だけでなく、事実や行動の過程も書くことを意識しましょう。

水道事業の志望動機
【結論】
私は、人々の生活に欠かせない「安全な水」を安定的に届けることで、社会の基盤を支える日常生活の安心と健康を支えたいと考え、水道事業に魅力を感じ、志望いたしました。
添削コメント|「社会の基盤を支える」という表現は意味は通じるものの抽象的で印象が弱くなりがちです。「安心と健康」という具体的かつ生活に直結するキーワードに置き換えることで、水道事業の意義をより身近に伝えられます。
【根拠となるエピソード】
中学生の頃、水道工事による断水を経験し、水が使えない不便さと水のありがたみを実感しました。何をするにも水が不可欠だと思い知り、日常の小さな行動すべてが水に支えられていたことに気づきました。この経験が、水の大切さを意識するきっかけとなりました。
添削コメント|「水のありがたみ」という表現では、どういったところにありがたさを感じたのかが伝わりません。「日常の行動に水が不可欠だった」と視点を具体化することで、説得力が格段に上がります。
【エピソード詳細】
断水期間中は、歯磨きや手洗い、料理など当たり前にできていたことができなくなり、非常に困りました。その中で、水道局の方々が迅速に対応してくれたことで、生活が元通りになり、安心感を覚えたことを今でもよく覚えています。給水車が巡回し、近隣住民に丁寧に対応していた姿が印象的で、水を届ける仕事が地域を支えていることを感じました。
添削コメント|「生活が元通りになり、安心感を覚えた」は抽象的な表現のため、内容のイメージがわきません。代わりに「給水車の巡回」といった具体的描写を入れることで、内容に説得力が生まれます。
【企業を選んだ理由】
貴社は老朽化対策や災害時の備えなどに積極的に取り組んでおり、地域の暮らしを長期的に支えている技術と人の力で守り続けている点に共感しました。また、若手の意見も尊重する社風に魅力を感じました。職員一人ひとりの提案を活かせる風土がある点にも惹かれました。
添削コメント|「長期的に支えている」「若手の意見を尊重する」といった表現は汎用的で、他社との違いが見えにくくなります。より具体性を持たせた言い換えを行うことで、企業研究の深さと志望度の高さを伝えることができます。
【入社後】
入社後は、現場や業務を通じて知識と経験を積み重ね、地域住民の生活を水の面から支えられる人材を目指します。将来的には災害時でも安心できる水道インフラづくりに貢献したいです。将来的には災害時にも安定して供給できる仕組みづくりに携わり、安心と信頼を届けられる存在になりたいです。
添削コメント|「安心できる水道インフラ」は抽象度が高く、業務内容が見えづらいため、企業側に伝わりにくくなります。「供給の安定」や「仕組みづくり」といった実務に通じる表現にすることで、将来的な貢献意欲がより明確に伝わります。

【NGポイント】
表現が抽象的であり、「安心できるインフラ」などの曖昧な言葉が目立っていました。事実ベースではなく感情ベースの記述が多かったため、説得力に欠け、業務理解や意欲が伝わりづらい構成となっていました。

【添削内容】
抽象的な表現を削り、具体的な出来事や業務に即した表現へと修正しました。断水時の対応や企業の姿勢、将来の関わり方について、業務内容に結びつく表現を加えることで、志望理由に深みと説得力を持たせました。

【どう変わった?】
企業側が「この人がなぜこの職種・企業を選んだか」を明確に理解できる内容になりました。採用側が納得できる具体性が加わり、評価につながりやすい志望動機となっています。

【水道事業の志望動機のコツ】
・エピソードは具体化する
・原体験と職種の特徴を繋ぐ
・企業特徴は根拠つきで説明する

③ガス供給

ここではインフラ業界の中でも、ガス供給の志望動機を添削しました。

原体験を通じた気づきや業界理解を具体的に伝えることが評価につながります。

ガス供給の志望動機
【結論】
私は、日々の生活を支えるガスの安定供給を通じて、人々の安心と快適な暮らしを支えたいと考え地域の暮らしを見えないところから支えるガス供給事業に魅力を感じ志望いたしました。
添削コメント|「安心と快適な暮らしを支えたい」はありきたりで抽象的です。ガス供給の特徴である「目に見えにくいインフラ支援」への関心を軸に置き換えることで、業界理解と独自性が高まりました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、一人暮らしを始めたときに、ガスが止まってしまった際の不便さや、その復旧の速さに助けられた経験がありました。ガスの不具合によって数日間お湯が使えず困ったことがありました。その際に、復旧対応に来た作業員の方が丁寧に説明しながら対応してくれたことで、生活が守られていると実感した経験がありました。
添削コメント|元の文はやや論理性が欠けていたため、文章の流れを整え自然な文章にしました。また、ガス停止の具体的な影響と作業員の行動を追加し、鮮明に行動描写を示したことで、体験を通じて業界の重要性を実感したことがより伝わります。
【エピソード詳細】
寒い時期にガスが一時的に止まり、お風呂や料理ができない状況に困りました。しかし、連絡からすぐに対応してくださった作業員の姿を見て、「誰かの生活を守る仕事」としての尊さを感じたことを今でも覚えています。現場に駆けつけた作業員の方が迅速に復旧を進めるだけでなく、今後の対処法についても丁寧に教えてくれ無事乗り越えることができました。このことが印象に残り、「目には見えにくい安心を届ける仕事」に心を動かされました。
添削コメント|「生活を守る仕事」は抽象的で印象に残りにくいため、作業員の対応の具体性や心を動かされたポイントを明示しました。行動描写を加えることで説得力と共感が高まります。
【企業を選んだ理由】
貴社はガスの安定供給に加え、災害時の復旧体制や環境に配慮した取り組みにも注力しており、地域に根ざした信頼性の高いサービスを提供している点に強く共感しました。自社供給エリアの特性に合わせた保守・点検体制や、カーボンニュートラルを見据えた取り組みにも力を入れており、地域の未来を見据えた姿勢に強く共感しました。
添削コメント|「地域に根ざした信頼性の高いサービス」は抽象的な表現です。企業独自の保守体制や環境対応に触れることで、企業研究の深さと志望度の高さが伝わるようになります。
【入社後】
入社後は、現場での実務や設備管理を通じて知識を深め、万が一のトラブルにも冷静に対応できる力を養いたいです。将来的には、地域全体に安心を届けられる技術者を目指して努力してまいります。将来的には、災害時にも迅速に対応できる保守体制の構築に携わり、地域に安心を届けられる存在を目指して努力してまいります。
添削コメント|「安心を届けられる技術者」という言い回しは抽象的すぎます。どのような役割を果たしたいのかを「保守体制の構築」と具体化することで、業務理解の深さと実現性が強調されました。

【NGポイント】
全体的に抽象的な言い回しが目立ち、具体的な背景が欠けていました。また、作業員への印象も表面的で、エピソードに説得力を持たせにくい構成となっていた点が課題でした。

【添削内容】
抽象表現を避け、作業員の行動や企業の具体的な取り組みに焦点を当てるよう添削しました。どんな場面で心を動かされたのか、企業のどの点に共感したのかを明確にし、説得力を高めました。

【どう変わった?】
業界理解が深まっていることや、現場を意識した将来像が具体的に伝わる構成になりました。企業側も「どのように活躍しそうか」をイメージしやすくなり、志望度と適性が伝わる文章に仕上がっています。

【ガス供給の志望動機のコツ】
・オリジナルの言い回しにする
・企業の実際の取り組み事例に触れる
・将来像を明確にする

➃鉄道運輸

ここではインフラ業界の中でも、鉄道運輸の志望動機を添削しました。

「なぜその業界なのか」「どんな体験から関心を持ったのか」を具体的に書くことが重要です。

鉄道運輸の志望動機
【結論】
私は、日常の当たり前を守る多くの人とモノの移動を安全かつ確実に支える鉄道運輸の仕事に魅力を感じ、社会の基盤を担う存在として貢献したいと考え志望いたしました。
添削コメント|「日常の当たり前を守る」という表現は、具体的に何を守るのかが不明瞭で、鉄道業界以外にも言える内容でした。「多くの人とモノの移動を安全かつ確実に支える」という視点を加えることで、鉄道の意義と本人の価値観のつながりが明確になりました。
【根拠となるエピソード】
高校時代、毎日利用していた通学路の電車が人身事故で止まった際、迅速な復旧対応に感銘を受けたことが、鉄道に関心を持つきっかけとなりました。駅員の方々が混乱を最小限に抑えるために動いていた姿を見て、鉄道に関わる仕事の重要性を強く意識するようになりました。
添削コメント|「復旧対応に感銘を受けた」という言い回しでは印象が弱く、動機としては不十分です。駅員の具体的な行動に注目した記述に変えることで、体験と気づきの因果関係が明確になりました。
【エピソード詳細】
その日は大勢の利用者が混乱する中、駅員の方々が丁寧な案内や代替手段の確保に努める姿を目にしました。自分の中で「交通を止めないために支えている人がいる」という認識が芽生え、裏方の支えに価値を感じるようになりました。それまで当然だと思っていた「電車が動くこと」を守る人の存在に気づき、自分もその一員として人々の生活を支えたいと感じました。
添削コメント|電車の運行という日常の裏側にいる人々の価値に目が向いた点を明確化しました。より具体的な変化を表現することで説得力が高まりました。
【企業を選んだ理由】
貴社は運行の正確さと安全性に加え、バリアフリー化や地域連携にも力を入れており、多様な人の移動を支える姿勢に共感しました。すべての人にとって使いやすい鉄道を目指す姿勢に、インフラとしての責任と挑戦を感じました。加えて、研修制度や人材育成への注力に惹かれました。
添削コメント|「多様な人の移動を支える姿勢に共感した」では熱意が伝わりにくいため、企業の取り組みに対してどのような点に意義を見出したかまで書くことで志望動機の深さが伝わるようになりました。
【入社後】
入社後は、安全な運行を第一に、利用者が安心して移動できる環境づくりに貢献したいです。現場経験を積み、将来的にはダイヤ調整や安全管理の中核を担えるような人材を目指します。現場業務を通して運行や保守の基礎を身につけた上で、将来的にはダイヤの編成や緊急時対応を通じて、鉄道の安定性と信頼を支える存在を目指します。
添削コメント|将来の目標がややぼやっとしていたため、「ダイヤの編成」や「緊急時対応」といった具体的な業務を明記し、職務理解と将来の展望が明確になるようにしました。

【NGポイント】
「人々の当たり前を守る」など他業界にも当てはまる表現が多く、志望動機そのものの独自性や「鉄道運輸だからこそ」という視点が不足していました。また、企業選びや入社後の目標についても抽象的で、志望熱意が伝わりにくいです。

【添削内容】
他業界に共通する表現を削除し、鉄道の特性に着目することで、志望業界への熱意を強調しました。さらに、企業への共感や将来のビジョンも、具体的な業務内容と結びつけて明確化しました。

【どう変わった?】
鉄道業務の特性や具体的体験に基づいた内容へと変わったことで、志望動機に深みが加わりました。「どんな体験から何を学び、どう貢献してくれるのか」が明確に伝わり、納得感があります。

【鉄道運輸の志望動機のコツ】
・鉄道運輸独自の特徴に言及する
・経験は具体的に描写する
・企業理解を深く示す

⑤航空産業

ここではインフラ業界の中でも、航空産業の志望動機を添削しました。

「航空産業」という業界テーマに対して、自分の体験と企業の強みを関連づけながら構成している点がポイントです。

航空産業の志望動機
【結論】
私は、人やモノの移動を通じて世界をつなぐ航空産業に魅力を感じ、空のインフラとして多くの人の移動を支える航空産業の社会的意義に強く惹かれ、空の安全と快適さを支える仕事を通じて社会に貢献したいと考え、志望いたしました。
添削コメント|「人やモノの移動を通じて~」は航空産業以外にも当てはまるため、志望先への関心が浅く見えてしまいます。業界特有の役割に触れることで、志望の一貫性が明確になります。
【根拠となるエピソード】
大学時代、祖父の住む海外を訪れるために飛行機を利用した際、長時間の移動にもかかわらず快適で安心できる空の旅に感動した経験があります。不安の中で受けた丁寧なサービスが印象に残り、航空の仕事の重要性を感じた経験があります。
添削コメント|「感動した経験がある」では抽象的で伝わりづらいため、印象に残った出来事や行動を示すことで、納得感のあるきっかけとして成立するように調整しました。
【エピソード詳細】
特に印象に残っているのは、離陸前に不安そうにしていた私に、客室乗務員の方が丁寧に対応してくださったことです。乗客一人ひとりに配慮する姿勢から、安心できる環境づくりの大切さを強く実感し、空の仕事への興味が深まりました。その姿を通して、安心感を与える接遇の質の高さと、それを支える現場の存在に気づきました。この体験が、航空業界で人の移動を支えたいという思いにつながっています。
添削コメント|感情を伝えるだけでなく、何に気づき、それがどのように志望につながったのかを具体的に描くことで、ストーリー性が高まり印象に残る内容に仕上がっています。
【企業を選んだ理由】
貴社は国内外で多くの路線を展開するだけでなく、安全運航を軸にしたサービス向上や環境への配慮など、持続可能な航空業を推進している点に共感しました。未来を見据えた取り組みを続けており、社会的責任を果たしながら進化を続ける企業姿勢に魅力を感じています。
添削コメント|「共感しました」では根拠が弱いため、企業の姿勢と自身の価値観がどのように重なるかを明確に示すことで、志望理由の説得力が格段に高まりました。
【入社後】
入社後は、安全運航を支える基礎知識と接遇力を磨き、どのような状況でも乗客が安心して空の旅を楽しめるような対応ができる人材を目指します。将来的には運航の根幹を支える役割も担いたいです。将来的には運航管理や旅客対応を通じて、空港・機内の両面からサービスの質を高める役割も担いたいです。
添削コメント|「運航の根幹を支える役割」は曖昧な表現です。具体的にどのような業務を通じて貢献したいのかを述べることで、志望者としての現実的な視野と意欲が伝わりやすくなります。

【NGポイント】
「感動した」「共感した」など抽象的な言葉に頼る表現が多く、具体性に欠ける印象でした。また、企業選びの理由や入社後の展望もやや曖昧で、実際にその企業で働くイメージが湧きにくい構成になっていました。

【添削内容】
抽象的だった表現を、どのような場面でそう感じたのかという具体的な行動や描写に置き換えました。さらに企業を選んだ理由では、企業の取り組みと自分の価値観を結びつけ、志望動機に一貫性を持たせました。

【どう変わった?】
文章全体に具体性が増したことで、「なぜ航空業界なのか」「なぜその企業なのか」「入社後どうなりたいか」が明確になりました。業界や企業への理解度が深く、長く活躍する印象を与えられる内容に改善されています。

【航空産業の志望動機のコツ】
・具体例を用いて説明する
・志望理由は企業の特徴に紐づける
・将来像は業務と結びつける

⑥通信・ITインフラ

ここではインフラ業界の中でも、通信・ITインフラの志望動機を添削しました。

自分の体験を通して「なぜその業界で働きたいのか」を論理的かつ具体的に述べることが大切です。

通信・ITインフラの志望動機
【結論】
私は、社会の安心と利便性を支える通信インフラの安定運用に携わり、人々の生活基盤を支えたいと考え、災害時や日常生活において、通信が遮断されることなく人と人がつながれる社会を実現したいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|「人々の生活基盤を支えたい」は抽象的すぎて応募者独自の視点が見えにくくなっていました。通信インフラならではの「人と人がつながれる社会」という具体的な理想像に置き換えることで、志望動機に独自性と具体性が生まれました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、サークルの活動でオンライン会議が頻繁に行われていた際、通信トラブルにより会議が中断されることが多々あり、通信が不安定になることで情報共有が滞り、チームの連携に支障が出る場面を何度も経験し、通信環境の重要性を痛感しました。
添削コメント|「通信トラブルが多かった」という事実だけでは弱く、どんな支障があったのかを明記することで、通信インフラに関心を持つ必然性が明確になりました。背景や影響の具体化が、説得力ある志望動機につながります。
【エピソード詳細】
特に大会前の準備会議で接続が不安定になった際には、議論が進まず多くの時間をロスしました。本番直前の意思決定に遅れが生じ、対応に混乱が出るなど、通信環境が不安定なことで実務に直接的な影響が出ることを実感しました。そのとき、自分でルーターの設定や回線の確認を行い、トラブルを解決した経験から、「誰もが安心してつながれる環境」誰もがストレスなく、必要なときに確実につながれる通信環境を提供する仕事に魅力を感じるようになりました。
添削コメント|「多くの時間をロス」「安心してつながれる」といった抽象的・感情的な表現を避け、実際の混乱や対応内容を加えることで、課題→行動→気づきの流れが自然で具体性があるものになりました。
【心境の変化/企業を選んだ理由】
貴社は長年にわたり高品質な通信ネットワークを提供し、多くの企業や家庭の基盤を支えている点に強く惹かれました。全国規模の通信インフラを支えるだけでなく、災害時の迅速な復旧対応や地方への通信網整備など、社会的意義のある事業にも注力されている点に強く魅力を感じました。安定運用を重視する姿勢が自分の価値観と一致しています。
添削コメント|「多くの企業や家庭の基盤を支えている」という汎用的な表現は他社にも当てはまるため、通信インフラ業界内でも貴社独自の強みを具体的に挙げることで、志望の根拠を明確にしました。
【入社後】
入社後は、通信インフラの構築・運用を通して、災害時にも強いネットワークを実現し、例えば災害時にも速やかにネットワークを復旧できるような冗長性の高いシステム設計や保守運用に関わり、人々の安心・安全な暮らしに貢献していきたいです。
添削コメント|「災害時に強いネットワーク」では漠然としており、入社後にどう関わるかの再現性に欠けます。現実的に関与できる範囲(設計や保守)にフォーカスし、実行可能なビジョンに改善しました。

【NGポイント】
「なぜ通信インフラを選んだのか」「どんな価値を感じたのか」といった本質的な問いに対する答えが曖昧でした。また、企業選びの理由も他社と差別化できる要素に欠けていた点が課題です。

【添削内容】
抽象的な表現を避け、具体的なエピソードや事実に置き換えることで、志望動機全体の説得力を強化しました。企業理解の部分では、業界内でも貴社ならではの特徴を掘り下げて志望理由と結びつけ、独自性を出しました。

【どう変わった?】
志望動機の軸が「通信がつながることで得られる価値」に定まり、志望理由が明確に伝わる文章になりました。企業側も入社後の活躍がイメージしやすくなり、評価されやすい内容になっているでしょう。

【通信・ITインフラの志望動機のコツ】
・理由は抽象化せず具体的に述べる
・企業独自の特徴を盛り込む
・入社後の再現性を明示する

⑦道路・建設分野

ここではインフラ業界の中でも、道路・建設分野の志望動機を添削しました。

具体的な出来事を軸に「なぜその業界か」「その企業で何をしたいか」を一貫して伝えることが大切です。

道路・建設分野の志望動機
【結論】
私は、人々が安心して生活できる社会基盤を支える地域の暮らしや経済活動の土台となるインフラを形づくる道路や建設インフラの整備に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|「人々が安心して生活できる」は他のインフラにも当てはまる表現です。「暮らしや経済活動の土台」と具体化し、道路・建設分野の役割や魅力が伝わるように修正しました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、自転車での通学中に何度も工事中の道路に遭遇し、不便さを感じることがありました地域の道路が長期間整備されず、通学や日常の移動に支障が出ていたことがあり、インフラの重要性を実感しました。その後に工事され、きれいに整備された道路を通ると、周囲の景観や生活の利便性が大きく向上することに気づきました。
添削コメント|「工事中に不便だった」という消極的なきっかけは、ネガティブに受け取られる恐れがあります。そこで「整備されていないことで支障が出た」ことを軸に、インフラの必要性に納得感を持たせました。
【エピソード詳細】
特に大学近くの老朽化した歩道が改修された際、通学の安全性が増し、地域住民の方々も安心して利用できるようになった様子を目にしました。その時、「目に見える形で生活環境を改善できるインフラ整備の仕事」に魅力を感じましたこのとき、目に見える変化が人々の生活に直接影響を与える点に強く惹かれ、インフラ整備の仕事が人の役に立つやりがいのある仕事だと感じるようになりました
添削コメント|「魅力を感じました」だけでは主観的すぎて伝わりづらいため、「何に」「なぜ」惹かれたのかを具体化しました。これによりエピソードと志望動機のつながりがより自然になります。
【企業を選んだ理由】
貴社は、道路や橋梁といった社会基盤の整備を通して、地域の発展と人々の安全に貢献しており、その実績と信頼性に強く惹かれました特に地方自治体との連携や防災インフラに強みを持っている点に魅力を感じ、社会課題への貢献性が高いと感じました。さらに、災害復旧などの緊急対応にも積極的に取り組まれている点にも魅力を感じました。
添削コメント|「実績と信頼性」という魅力はたいていの企業が持っているため、差別化しきれていませんでした。具体的な事業内容や社会的貢献との接点を示すことで、企業への関心がより深く、納得感ある理由に改善されています。
【入社後】
入社後は、現場管理や設計などを通じて、安全性と利便性の高いインフラづくりに貢献し、地域の実情に即したインフラ整備を実現し、地域社会の暮らしを支える技術者として成長していきたいと考えております。
添削コメント|「安全性と利便性の高いインフラ」は一般的な表現で、どの志望者にも当てはまりがちです。そこで、地域密着型の事業を意識した「地域の実情に即した」という表現に変えることで、道路・建設分野の特徴と応募者の目線の具体性を補いました。

【NGポイント】
結論と企業選びの部分で、特に志望理由の説得力が足りない状態でした。また、過去エピソードから得た学びが「インフラ整備に魅力を感じた」という曖昧な表現で完結しており、動機にきちんと繋がっていない点も課題でした。

【添削内容】
汎用的な文言を、建設インフラならではの視点や具体性のある経験談に置き換えました。特に「なぜそう思ったか」「何に惹かれたか」を明確にすることで、動機や価値観の一貫性を補強しています。

【どう変わった?】
「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業を選んだのか」が明確になり、企業側も志望者の意図を正確に理解しやすくなりました。全体に一貫性が生まれ、志望動機としての説得力が向上しています。

【道路・建設分野の志望動機のコツ】
・汎用表現を具体的にする
・志望理由のもとになる経験を示す
・志望理由に独自性を持たせる

⑧その他のインフラサービス

ここでは前項まで述べてきたインフラ以外の、その他のインフラサービスの志望動機を添削しました。特に、本例文では「海運インフラ」に対する志望動機をテーマにしています。

物流の大切さを学んだ経験を軸に、自身の関心をどのように深め、企業でどのように貢献していきたいかを伝えることが重要です。

その他のインフラサービスの志望動機
【結論】
私は、国内外の物流を支える海運インフラの一翼を担い一員として人々の暮らしや経済活動の土台を支える仕事社会全体の物流機能を下支えする役割に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|「人々の暮らしや経済活動の土台を支える仕事」は他業界でも使用される汎用的な表現で独自性に欠けます。海運インフラの本質である「物流機能の支援」を明確にすることで、志望意欲がより伝わる文章にしました。
【根拠となるエピソード】
大学のゼミで貿易に関するテーマを扱った際、普段何気なく利用している製品の多くが船で運ばれていることを知り、海上輸送の重要性に強く関心を持ちました海運が私たちの生活に深く関わっていることに驚き、物流の裏側をもっと学びたいと考えるようになりました。
添削コメント|「関心を持ちました」は曖昧で、行動や思考の展開が見えません。実感の背景や「さらに学びたい」といった能動的な動機を示すことで、志望の深さと説得力が強化されます。
【エピソード詳細】
授業の中で、港湾の仕組みや物流の流れを調べる過程で、港が国内外をつなぐ「見えないライフライン」であることを学びました。特にコロナ禍による物流停滞の影響についての研究を通じて、海運の安定運用が生活や経済に直結することを実感しました安定した海運体制が社会基盤として機能していることを改めて認識し、それを支える側に立ちたいと強く思うようになりました
添削コメント|「実感しました」で止まると受け身に見えがちです。そこから「支える側に立ちたい」という意思表明を加えることで、志望の本気度と主体性が伝わりやすくなります。
【企業を選んだ理由】
貴社は長年にわたり国内主要港での港湾運営や輸送サービスを提供している点おり、特に災害対応やグローバル物流の強化など、社会の安定を支える多面的な取り組みをしている点に魅力を感じました。
添削コメント|企業の具体的な取り組みとそれに対する自分の関心を示すことで、理解の深さと志望の妥当性が明確になります。
【入社後】
入社後は、港湾業務や船舶運航の管理に携わり、円滑な物流を支える仕組みを現場から学びたいです実務を通じて現場での課題を理解し、自ら改善提案も行えるような視点を養いたいです。将来的には、国際的な視点からも物流を最適化できるような人材を目指して成長していきたいと考えております。
添削コメント|入社後にやりたいことが「学びたいです」だけでは意欲があまり伝わらない印象です。「課題を理解し、改善提案も行いたい」とすることで、意欲と能動性が感じられる内容になり、評価されやすい構成になります。

【NGポイント】
全体として表現がやや抽象的で、「関心を持った」といったというだけで意欲があまり伝わらない印象でした。また、志望職種である海運インフラ担当としてどう行動したいかについての言及が弱く、志望動機としての説得力が不足していました。

【添削内容】
背景となる具体的な状況・体験と志望動機とを結びつけて、「なぜインフラ志望なのか」を明確化しました。また、学びや実感を得た後に「どう行動したいのか」という視点を加えることで、主体性や将来の貢献意欲をアピールしました。

【どう変わった?】
志望動機についての根拠や具体性が増し、全体的な納得感が向上しました。志望動機に対する行動の一貫性が見えるようになり、「なぜこの業界か、なぜ当社か、入社後どうなりたいか」が明確に伝わる内容へと改善されています。

【その他インフラサービスの志望動機のコツ】
・結論やエピソードの前提は短くまとめる
・興味や関心の理由を示す
・主体性ある表現に言い換える

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インフラ業界志望動機まとめ

インフラ業界は社会の基盤を支える重要な役割を担っており、その中で得られるやりがいや安定性は大きな魅力です。

業界ごとの特性を理解し、自分の強みや興味に合わせた志望動機をしっかりと伝えることが、面接での成功に繋がります。

今回紹介したポイントを参考に自信を持って志望動機を作成し、インフラ業界での未来を切り拓いてください。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。