鉄道業界の志望動機の書き方は?OK例文7選と作成のコツも紹介
将来は鉄道業界で働きたいと考えているけれど、どのように志望動機に書いたらいいのかわからず、悩んでいる人も少なくないでしょう。
安定性の高い鉄道業界は人気が高く、やみくもに書いた志望動機では通用しません。選考を突破するためには、書き方を工夫する必要があります。
この記事では、鉄道業界の志望動機の書き方のコツや、鉄道会社別・職種別の例文を紹介します。採用担当者に熱意が伝わる魅力的な志望動機を作成して選考を勝ち抜きましょう!
鉄道業界とは?

まずは、鉄道業界とはどのような業界なのか理解しましょう。
鉄道業界の内定を勝ち取る志望動機の作成には、鉄道業界の動向を押さえて書く必要があります。
鉄道業界への理解を深め、説得力のある志望動機を完成させましょう。
①鉄道業界の魅力
鉄道業界は、車掌・営業・不動産関係など職種や業務が幅広くあり、さまざまなスキルや知識を身につけられるのが魅力です。
また、文系・理系を問わず活躍しやすい業界でありながら、企業の安定性が高いインフラ関連である点も人気の理由。
社会や生活に密接しているため、利用客から直接感謝される場面も多く、やりがいを実感しやすいのも鉄道業界の魅力です。
②鉄道業界の動向
志望動機に説得力を持たせるには、鉄道業界の動向やトレンドの把握が欠かせません。以下に最近の動向をまとめたので、押さえておきましょう。
・鉄道事業の売上高は緩やかに上昇 ・鉄道会社が運営するホテルや商業施設の収益も回復傾向 ・今後も非鉄道事業関連を強化 ・海外のインフラ整備の強化 ・国内は鉄道事業と関連するMaaS(Mobility as a Service)に力を入れる |
この他にも、利用客の利便性を考えて違う鉄道会社がお互いの路線を使って電車を運行する「相互乗り入れ」が増えています。
各鉄道会社の特色に加え、業界全体の取り組みも押さえておくと、採用担当者に熱意が伝わる志望動機を作成できますよ。
鉄道会社の種類

ここからは、各鉄道会社について詳しく解説します。
採用担当者が納得できる志望動機を作成するには、業界研究や企業研究が欠かせません。それぞれの会社の特色を知り、説得力のある志望動機にしましょう。
①JR
日本国有鉄道(国鉄)が民営化された際に、事業を継承したのがJRグループです。JRグループには6つの旅客事業会社と、貨物事業会社があります。
<代表的な鉄道会社> 【旅客事業会社】 ・JR北海道 ・JR東日本 ・JR東海 ・JR西日本 ・JR四国 ・JR九州 【貨物事業会社】 ・日本貨物鉄道 |
新幹線の運行もJRが行っており、長距離路線を活かした旅客運行と貨物事業の運営が特徴です。
この他にも、鉄道ファンや子どもたちに愛されたドクターイエローや、リニア中央新幹線を始めとする鉄道研究や情報システム管理など、幅広く展開しています。
②私鉄
私営鉄道(私鉄)は、民間企業が運営している鉄道会社を指します。自社の沿線にホテル・百貨店等を作り、近隣住民の利便性やサービスに力を入れているのが特徴です。
代表的な私鉄は、以下の通りです。
<代表的な鉄道会社> ・東武鉄道 ・西武鉄道 ・京成電鉄 ・京王電鉄 ・東京地下鉄(東京メトロ) ・名古屋鉄道 ・近畿日本鉄道 ・京阪電気鉄道 |
沿線周辺の不動産開発を積極的に進めることで、近隣地域のまちづくりにも貢献しています。
③公営
公営鉄道(公営)は、地方公共団体や地方自治体が運営する鉄道路線です。
<代表的な鉄道会社> ・都営地下鉄 ・日暮里・舎人ライナー ・大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) ・横浜市営地下鉄 ・名古屋市鉄道 ・神戸市鉄道 ・京都市鉄道 ・福岡市鉄道 |
地下鉄は、大都市の地下の運行・運営が中心でインフラ整備に莫大なコストがかかるほか、周辺施設の開発にもつながりにくいことから民間企業では利益を得るのが難しいのが特徴です。
このように民間企業での運営が難しい部分を、公的機関が運営し補うことで、交通インフラが成り立っています。
④第三セクター
第三セクターとは、国や地方自治体(第一セクター)と、民間企業(第二セクター)が共同運営する鉄道会社を指します。
以下の通り、地域住民の通学・通勤の足として重要な役割を担う、インフラとしてなくてはならない路線を担っています。
<代表的な鉄道会社> 【大都市路線】 ・ゆりかもめ(東京) ・横浜シーサイドライン(横浜) ・大阪モノレール(大阪) 【地方路線】 ・三陸鉄道(岩手) ・わたらせ渓谷鐵道(群馬~栃木) ・いすみ鉄道(千葉) ・天竜浜名湖鉄道(静岡) |
第三セクターの特徴は、国や地方自治体からの補助金を得やすい立場でありながら、民間企業の経営ノウハウを活かした運営が可能な点です。
しかし、令和4年度は約9割の事業者が赤字計上で、令和6年4月1日時点で47社となり、厳しい状況が続いています。
参考:国土交通省「地域鉄道事業者一覧」/国土交通省「地域鉄道の現状」
鉄道業界の主な職種

ここからは、鉄道業界の主な職種について解説します。
自分のキャリアプランとマッチしているかを判断するためには、業界全体の職種について理解しておくことが大切です。
①管理・整備
管理・整備の仕事は、車両や線路、土木構造物の保守・点検業務です。この他にも、信号通信設備の監視や指令業務を行っています。
また、車両整備の計画の立案も技術職である管理・整備の大事な仕事の1つ。車両を安全に運行させる上で欠かせない重要な役割を担っています。
車両の安全性に関わる業務が中心となるため、几帳面な性格や、確実に業務を実行する力が求められるでしょう。
②営業・販促
営業・促進の主な業務は、企業の広報、宣伝、PR活動、誘致活動になります。鉄道会社や自社施設、商業施設の魅力や利便性を知ってもらうことを目的とした職種です。
宣伝や広報を担当するにあたって、新規キャンペーンの戦略を立て、広告を用いたPR活動を行い、自社施設や駅の利便性のアピールを行います。
そのため、営業・販促担当者には市場の動向を見極めるマーケティング力が求められるでしょう。
③サービス開発
鉄道会社のサービス開発では、駅を拠点としたホテルや駅ビルの商業施設、レジャー施設の企画および運営を担当します。
鉄道事業の収支状況の分析や、地域ごとの動向調査を行い、利用客のニーズを把握してより良いサービスを企画・実施することが目的です。
駅ごとの時間帯別の利用者数やピークの時間帯を分析して、利用者ニーズに即した鉄道ダイヤに改善することもサービス開発の仕事の一環となります。
利用者の意見や考えを身近に感じ、サービスに反映する必要があるため、広い視野を持って分析する能力が求められるポジションです。
④サービス提供
鉄道会社のサービス提供とは、鉄道を安全に運行するための業務全般を指します。人気が高い車掌や運転士、乗務員、切符の販売管理もこれに含まれています。
事故や天災でダイヤの遅延があった際に、ダイヤ変更の指令を下すのもサービス提供の業務です。
万が一トラブルが発生した場合には、利用客に状況を説明し、他の部署や鉄道会社と連携を取って、一刻も早く対処しなければなりません。
そのため、安全に配慮した適切な判断力や、論理的な思考力、高いコミュニケーションスキルが必要です。
⑤不動産開発
不動産開発は、駅周辺の不動産開発事業に関わる職種です。住環境を整え、鉄道利用者を増やすことを目的としています。
以下は、不動産開発の一例です。
・沿線上の土地開発 ・マンション開発 ・一戸建ての分譲 |
不動産業務と鉄道を結び付け、まちづくりや地域活性化といった社会的貢献度の高い事業に携われるのが魅力です。
鉄道業界で求められる人材の特徴3つ

ここでは、鉄道業界で求められる人材の特徴を3つ紹介します。
以上はあくまで一例です。この他にも、鉄道業界で活かせる自分の強みがないか自己分析してみましょう。
①時間の管理が得意
鉄道業界では、利用者が困らないよう電車を時間通りに運行する必要があるため、時間管理が得意な人材が求められます。
志望動機では「スケジュールを工夫し、限られた時間の中で学業と部活動の練習を両立した」といった時間管理について努力する姿勢が見られると高評価につながりやすいです。
時間管理に自信がない場合は、1日のスケジュールを細かく時間で区切って行動してみましょう。努力をする姿勢を見せることで、高評価につながりますよ。
②協調性がある
鉄道会社の業務は、多くの部門が連携して取り組むため協調性が必要です。
運転士・車掌・駅員・指令管理・整備など、異なる役割を持つ社員同士が一丸となって業務を進める必要があります。
協調性がある人は、チーム内のコミュニケーションを図り、共通の目標に向かって効率的に作業を進められるでしょう。
過去に協調性を発揮した経験がある人は、強みとして積極的にアピールしてくださいね。
③危機管理能力が高い
鉄道を運行する人は乗客の命を預かっているため、危機管理の意識を高く持ち、事故を未然に防ぐことが求められます。
そのため、いつ何が起こるか常に危険を予測できる人、予想外のことが起きた時に乗客の安全を優先して対応できる人は企業にとって魅力的と言えます。
志望動機では「配送のバイトでは、交通ルールを理解し、急いでいるときでも安全を最優先に考えて業務に当たった」といった具体的なエピソードを添えると魅力的な志望動機になりますよ。
3ステップで完結!鉄道業界の志望動機の書き方・伝え方

ここからは、鉄道業界の志望動機の書き方・伝え方を3ステップに分けて紹介します。
各ステップを詳しく解説するので、採用担当者に高く評価されるポイントを押さえましょう。
①なぜ鉄道業界を志望したのか
志望動機の冒頭には、他の業界を選ばず、なぜ鉄道業界を志望したのか理由を書く必要があります。
理由が不明瞭だと「他の業界でもいいのでは?」と疑問を抱かれかねないため、鉄道業界ならではの特徴を押さえた志望動機を書きましょう。
「車両に関する業務に就きたい」「多くの人々の生活を支えたい」といった、将来達成したい目標について具体的に説明できると好印象です。
志望している業界や職種に沿った志望動機にするとより熱意が伝わるため、業界研究をしっかり行いましょう。
②なぜその会社を選んだのか
採用担当者の心に残る志望動機を作るためには、なぜその会社を選んだのかを書く必要があります。どこの鉄道会社でも通用する志望動機だと、採用担当者に熱意が伝わりません。
以下のように、志望する鉄道会社の強みや特徴を含めて書くようにしましょう。
JR東日本を志望したのは、売上高首位を誇る日本最大の鉄道会社の運転士として働きたいと考えたからです。 |
しっかりと企業研究を行い、特徴や強みを把握した上で、その会社での具体的なキャリアプランを述べると採用担当者に好印象を与えられます。
③入社後どのように会社に貢献できるか
理由を伝えた後は、入社後、自分の強みを生かしてどのよう活躍していきたいかを書きましょう。
企業は志望動機を通して、入社後に長く貢献し続けてくれる人材かどうかを見極めています。
自分の経験や能力を活かして、鉄道業界の業務にあたりたいと締めくくれば、今後の活躍が期待できる人材であると印象付けられますよ。
【鉄道会社別】鉄道業界の志望動機の例文3選

ここからは、鉄道会社別に鉄道業界の志望動機の例文を3つ紹介します。
自分が志望する会社の理念や特徴を押さえた志望動機を作成する際の参考にしてください。
①JR東日本の志望動機例文
私は地域密着の理念を掲げる貴社において、地方における持続発展可能なまちづくりに挑戦したいと考え、志望しています。 このように考えるようになったのは、大学のゼミでまちづくりについて研究する中で、地域活性化のために駅が重要な役割を果たしていることを実感したためです。 そして、目的地づくり・産業づくり・暮らしづくりを通して、地域住民の方と一緒に地域の未来づくりに取り組む貴社に強く惹かれました。地方の新たな魅力を発見し、地域活性化を目指せる点に大きな魅力を感じています。 自身の想いと貴社の強みを活かし、地域住民が豊かな生活を送れるまちづくりに貢献したいと考えています。 |
上記の志望動機は、JR東日本の特色を押さえた例文です。その企業を志望した理由が明確に記載されており、説得力のある志望動機になっています。
②JR西日本の志望動機例文
私は列車の運転士として、安全安全な移動手段を地域の皆様に提供したいと考え、貴社を志望いたしました。 学生時代は旅行が好きで、国内・国外問わず多くの地を巡り、国内の旅行では貴社の列車も何度も利用しました。 そして、こんなにも正確で安心安全な電車はないと感じ、高い運転技術で安全を守り乗客を運び続けている運転士に憧れるようになりました。 貴社では全乗務員向けの定期研修を設けるなど、業務になれたからと言って研鑽を怠ることなく、安全に列車を操縦し続けるための取り組みが充実していることに魅力を感じております。 入社後は、貴社の顔である「はなあかり」や「瑞風」といった特急列車を安全に運転し、地域の皆様にとって乗車時間が楽しい時間となるよう、責任を持って業務に励みたいと考えています。 |
上記は、JR西日本の運転士志望の志望動機の例文です。
この例文では、JR西日本で運行する車名や研修制度に触れることで、企業への理解度を示しています。また、自分が旅行をしてきたエピソードを交え、志望理由に至った背景が語られているのもポイントです。
③東武鉄道の志望動機例文
私は、人々の生活や豊かなまちづくりを支える仕事に就きたいと考え、貴社を志望しました。 私は大学で社会学を学び、まちづくりが人々の生活に与える影響力の大きさを知り、まちの潜在的な魅力を引き出すことで、まちと人との新たな出会いを生み出したいと思うようになりました。 そして、観光事業の新規創出や持続可能な観光地域づくりに尽力されている貴社の取り組みに共感するとともに、魅力を感じています。 入社後は、不動産事業でまちの潜在的な魅力を引き出すことにより、新たな土地の価値を創造して豊かなまちづくりを支えていきたいと考えています。 |
上記の例文は、東武鉄道の不動産開発事業の志望動機です。
企業の取り組みと自分の意見や、将来達成したいことを絡めながら志望動機を作成すると、印象に残る志望動機になりますよ。
【職種別】鉄道業界の志望動機の例文4選

続いて、鉄道業界の志望動機の例文を職種別に4つ紹介します。
志望する業種の特徴や求める人材を理解し、説得力のある志望動機を作成しましょう。
①鉄道整備の志望動機例文
私は、利用客に安全性の高い車両に乗車してもらいたいと思い、鉄道整備の技術職を志望します。 また、貴社は多くの地域に路線を持っており、より広い地域の方の生活に貢献できることを魅力に感じています。 鉄道整備は、十分な専門知識があることはもちろん、経験を積み重ねて技術を磨く必要がある仕事だと理解しています。 私は継続的に努力して結果を出すことを強みとしており、この力を活かして貴社に貢献できると考えています。 現在は、鉄道車両整備士への第一歩として、資格取得の勉強に励んでいるところです。 入社後は車両整備の一員として懸命に働きながら、利用者の安全を確保し、貴社の安全文化に貢献できるよう尽力したいと考えています。 |
上記の志望動機は、鉄道整備志望の例文です。
鉄道整備の仕事に就くために資格は必要ありませんが、正式に「鉄道車両整備士」を名乗るには国家資格が必要です。
「鉄道車両製造・整備技能士」を目指す決意を表すことで熱意が伝わる志望動機と言えるでしょう。
②営業・販促の志望動機例文
私は、電車を利用する全ての方に電車の魅力を伝えたいと考え、貴社の営業・販促企画職を志望します。 私は、季節に合わせたラッピング電車やご当地キャラクターとのコラボ電車を運行するなど、鉄道会社の中でも、特に積極的に鉄道の魅力を発信し続けている貴社に魅力を感じています。 私の強みは、多角的な視点で物事を判断できることです。貴社が運営する周辺施設の魅力や利便性を知ってもらうため、ターゲットのニーズに合わせた効果的なアプローチでPRに貢献したいと考えています。 入社後は、あらゆるニーズを取りこぼさないよう情報収集を徹底し、鉄道に興味を持つ方が増えるよう、新たな層の開拓に力を入れ、貴社に貢献する所存です。 |
上記の志望動機は、営業・販促志望の例文です。
志望する職種に求められるスキルを考え、それに合致した強みをアピールしています。また、明確なビジョンを持って貢献したいことを提示できているのが好印象です。
③サービス提供の志望動機例文
私は、利用客に笑顔になってもらいたいと考え、車掌や駅員として乗客に接するサービス提供を志望しています。 きっかけとなったのは、駅構内でのアルバイト経験です。 困っている方に声をかけてご案内したり、車椅子を利用しているお客様にスロープでご案内してお礼の言葉をいただき、やりがいを感じました。 元々電車が好きで、電車に関わる仕事がしたいと思っていましたが、これらの経験を通して、直接お客様と接する駅員として働きたいと強く思うようになりました。 また、貴社の「顧客第一主義」という理念にも強く共感しています。 入社後は、自らもその一員として、安全で快適な鉄道サービスを提供し、利用客の笑顔につながる仕事をしたいと考えております。 |
上記の志望動機は、サービス提供志望の例文です。
きっかけとなった出来事を具体的に述べることで、サービス提供を志望する根拠が明確になり、熱意が伝わる志望動機になっています。
④不動産開発の志望動機例文
私はボランティア活動や地域貢献への関心が強く、活気ある街づくりに貢献できる仕事がしたいと思い、貴社の不動産開発部門を志望しました。 不動産開発に興味を持ったのは、大学在学中に取り組んだ地域活性化プロジェクトがきっかけです。プロジェクトを通じて、鉄道駅周辺の再開発が地域経済を活性化し、人々の生活を向上させることを強く実感しました。 私の生まれ育った街も、駅周辺の開発で新たな人の流れができ、生活にもハリが出たと感じています。しかし、まだまだ開発の済んでいない場所は数多くあり、そうした街からは人が流れ、どんどん活気を失っていっているように感じます。 そして、貴社が「地域の魅力を引き出す開発」を理念として掲げていることを知り、強く共感しました。今は活気が失われている街にも、眠っている魅力がたくさんあるはずです。私は貴社の一員として、活気ある街づくりに貢献したいと考えています。 |
上記の志望動機は、不動産開発志望の例文となります。
鉄道会社の不動産開発を志望した理由に触れながら、企業への志望度の高さを伝えしましょう。
【NG例文あり】鉄道業界の注意点3つ

最後に、鉄道業界の志望動機の注意点について3つ解説します。
NG例文も紹介しているので、自分の志望動機と見比べてみましょう。
①鉄道業界の安定性を理由にしている
鉄道業界は安定性が高い職業であるため志望しました。 鉄道は、インフラとしての役割を担う人々の生活に欠かせないものであるため、需要が減ることはないと考えています。 |
鉄道業界の志望理由を安定性があるから伝えることは控えるべきです。
もちろん、安定性があることが志望動機の1つということもあるでしょう。しかし、これだけでは鉄道業界である必要性が感じられません。
安定性を理由として伝える場合は、あくまでも補足的な理由として伝えるにとどめましょう。
②どの企業でも通用する内容になっている
鉄道業界に携わることで人々の暮らしに役立ちたいと思い、貴社の不動産開発を志望します。 大学在学中にはマーケティングを学び、所属サークルが主催するイベントでは広報を担当し、SNSを活用して集客率を前年の130%まで引き上げることができました。 この経験を活かして、鉄道サービスの価値を高めるPRに取り組み、利用客数の増加と業績向上に貢献したいと考えています。 |
上記の例文では、鉄道業界の志望理由は伝わるものの、その企業を選んだ理由が述べられていません。そのため、志望企業に就職したいという熱意が感じられない志望動機になってしまっています。
マイナス評価を避けるためには、志望する企業の理念や特色を理解し、志望動機に盛り込むことを意識してみてください。
③鉄道が好きなことに終始している
私は、幼少期から鉄道が大好きで、運転士になるのが夢でした。 大学在学中には、電車に関する知識を深めるため、鉄道博物館に通って鉄道に関する歴史を学び、鉄道の安全に対する意識を高めてきました。 貴社に入職後は、大好きな鉄道の運転士として実務経験を積み、安全運行を心がけて業務に取り組みたいです。 |
志望動機では、「鉄道が好き」という内容に終始してしまうと評価を得られません。鉄道好きなことは大前提であり、企業にどう貢献できるかを述べるのが重要です。
自分が持っているスキルをどのように役立てられるかを具体的に提示し、仕事への理解度や熱意が伝わる志望動機にしましょう。
熱意が伝わる鉄道業界の志望動機で差をつけよう!

鉄道業界の仕事は、社会に大きく貢献できる、やりがいのある仕事です。
そして、遅延や事故につながらないよう、責任感を持って取り組むことが必要な仕事でもあります。
志望動機には、志望企業が何を求めているかを考え、それにマッチしたスキルや具体的なエピソードを含めましょう。
志望動機のコツを押さえて、鉄道会社の内定を勝ち取りましょう!
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。