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面接の受け答え完全ガイド|例文と対処法で内定に近づく

面接の受け答えって、どんな答え方が正解なのか分からない……」

多くの就活生が不安を抱えるのが、面接での質問への答え方です。限られた時間の中で自分の強みや意欲をしっかり伝えるには、事前の準備と答え方の工夫が欠かせません。

特に志望動機や自己PR、逆質問などは評価を大きく左右するため、想定問答を押さえておくことが重要です。

そこで本記事では、面接の受け答えのポイントから例文まで徹底解説します。

 

目次

面接で受け答えが重視される理由

面接では、限られた時間の中で就活生の人柄や能力、企業との相性を見極める必要があります。そのため、話す内容はもちろん、表情や声のトーンといった要素も含めた「受け答え」の質が重視されます。

ここでは、なぜ面接で受け答えが重要視されるのかを、次の4つの観点から説明します。

  1. 限られた時間で評価が下されるため
  2. 回答内容が志望度や準備量の指標になるため
  3. 論理的思考力や伝達力が測られるため
  4. 実際の業務シーンへの適応を見られているため

明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…


このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。

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①限られた時間で評価が下されるため

面接は1人あたりの持ち時間が決まっており、その中でどれだけ効果的に自分を伝えられるかが問われます。

特に新卒採用では、書類だけでは分からない人物像や思考のクセを、面接を通じて把握しようとする傾向があります。だからこそ、質問に対して的確に、端的に返答できることが重要です。

緊張して話が長くなってしまったり、要点がぼやけてしまったりすると、面接官に「話がまとまらない人だな」と思われるかもしれません。

そうならないように、事前に伝えたい内容を整理し、結論から話す意識を持っておくと安心です。

②回答内容が志望度や準備量の指標になるため

面接官は、回答の内容から「この学生はどれだけ準備をしてきたか」「本当にこの会社に入りたいのか」といった点を見ています

たとえば、「なぜこの会社を選んだのですか?」という質問に対して、企業理念やサービス内容を具体的に引用しながら語れると、志望度の高さが伝わります。

逆に、ありきたりな言葉ばかりで自分の思いが見えないと、「他の会社でも同じことを言っているのでは?」と疑われてしまいます。

情報収集を丁寧に行い、自分なりの視点で語れるようにしておくと良いでしょう。

③論理的思考力や伝達力が測られるため

就職後の業務では、関係者とのやり取りや資料の説明など、論理的に伝える力が求められます。そのため、面接でも話の構成が分かりやすいかどうかがチェックされます

PREP法(結論→理由→具体例→再結論)に沿って話すことで、内容が整理され、相手にも伝わりやすくなります。

質問の意図を理解し、自分の経験と結びつけて答えることで、より説得力のある受け答えになります。慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、練習すれば必ず上達します。

④実際の業務シーンへの適応を見られているため

面接では、「この人と一緒に働けるか」「顧客対応などを任せられそうか」といった点も見られています。つまり、面接は単なる会話の場ではなく、業務の延長線上にあると考える必要があります。

たとえば、逆質問の場面でテンプレート的な質問しかできないと、自分の考えがないように見えてしまいます。

一方で、自分の価値観や関心に沿った質問ができれば、柔軟な思考力や業務への理解力も伝わります。普段から自分の言葉で伝える練習を重ねることが、適応力をアピールする力になります

面接官が質問をする目的

企業が面接で質問を投げかけるのは、単なる会話ではなく、明確な評価基準に基づいた意図があるからです。

学生の側は「普通のことを聞かれた」と感じるかもしれませんが、質問には選考の鍵となる意味が込められています。

ここでは、面接官が質問を通じて何を見ているのかを6つの観点に分けて整理しました。背景を理解しておくことで、より適切に受け答えできるようになります。

  1. スキル・経験の棚卸しを確認するため
  2. 自社とのカルチャーフィットを見るため
  3. 学生の志望度を測るため
  4. 長期的に活躍できるかを見極めるため
  5. 思考力をチェックするため
  6. 伝える力をチェックするため

①スキル・経験の棚卸しを確認するため

面接では、これまでの経験やスキルが企業でどう活かせるかを見られています。

たとえば「学生時代に力を入れたこと」は、ただの思い出話ではなく、どんな役割を担い、どんな行動を取ったのかを掘り下げる質問です。

話すときは「何を学んだか」「どのように活かしたいか」を含めて答えると、より深い印象を与えられるでしょう。

②自社とのカルチャーフィットを見るため

企業はスキルだけでなく、価値観や雰囲気が合うかどうかも重視します。

具体的には、「どんな環境が働きやすいか」「理想の上司像は?」といった質問を通して、会社と相性が良いかを確認しているのです。

ここでは、自分の考えを正直に伝えたうえで、「なぜこの会社なら合うと思ったのか」を具体的に話すようにしましょう。

③学生の志望度を測るため

「なぜこの会社を選んだのか」という問いは、志望度の高さを確認するためのものです。もし他の企業にも当てはまりそうな答えをしてしまうと、本気度が伝わりません。

企業研究の中で見つけた共感点や、惹かれた理由を具体的に伝えることが大切です。説明会やOB訪問のエピソードを交えて話せると、より信頼感を得られるでしょう。

④長期的に活躍できるかを見極めるため

企業は、入社後すぐだけでなく、数年先の姿も見据えて選考を行っています。「5年後、どんな人材になりたいか」といった質問は、成長意欲やキャリアの方向性を探るものです。

正解はありませんが、自社の環境で実現できそうな未来像を描いて話せると、好印象につながるはずです。

⑤思考力をチェックするため

「最近気になったニュースは?」「あなたが社長ならどうするか?」といった質問では、答えの内容よりも、考え方や整理の仕方が評価されています。

論理的に話す力が問われる場面なので、結論→理由→具体例→まとめ、の順番で伝えると、理解しやすくなります。焦らず順を追って話すことが大切です。

⑥伝える力をチェックするため

どんなに良い内容でも、伝え方が悪ければ評価は下がってしまいます。面接中は、論理性や簡潔さ、表現の分かりやすさが見られています。

伝える力を高めるには、模擬面接や話し方の練習が効果的です。結論から話す、簡潔にまとめるなど、基本的なポイントを意識するだけでも印象は変わってくるでしょう。

面接の受け答えに必要な事前準備

就職活動において、面接は避けて通れない大切なステップです。限られた時間内で自分の魅力をしっかり伝えるためには、事前の準備が鍵を握ります。

ここでは、面接本番に向けて準備しておきたい5つのポイントを紹介します。

  1. 自己分析を深めて軸を明確にする
  2. 業界・企業研究で志望動機を補強する
  3. 書類内容を再確認して一貫性を持たせる
  4. 頻出質問に対して回答パターンを用意する
  5. 模擬面接で第三者からのフィードバックを得る

①自己分析を深めて軸を明確にする

自己分析が不十分なままだと、面接中の受け答えに一貫性がなくなってしまいます。まずは、自分の価値観や強み、経験から得た学びを整理し、自分なりの就活の軸を明確にしてください。

この軸があることで、どんな質問にも自信を持って答えられるようになります。

過去のエピソードを振り返りながら、自分が何を大切にしてきたのかを洗い出すと、志望動機や自己PRにも説得力が出るでしょう。

面接官は、話の論理性だけでなく、説得力のある話かどうかも見ています。だからこそ、まずは自分を深く理解することが重要です。

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②業界・企業研究で志望動機を補強する

自分のことをどれだけ伝えられても、企業に対する理解が浅ければ説得力に欠けてしまいます。志望企業のビジョンや価値観、業界内での立ち位置などを事前に調べておくことが大切です。

そのうえで、「なぜこの会社を選んだのか」を自分の言葉で説明できるようにしておくと、面接官の印象に残りやすくなります。

採用ページやIR資料、ニュース記事など、複数の情報を参照しながら、企業との接点を見つけてください。ありきたりな志望動機ではなく、自分の言葉で語れるかが評価の分かれ目です。

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②志望動機や自己PRに活かせる具体的な情報が手に入る
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③書類内容を再確認して一貫性を持たせる

面接で話す内容と、エントリーシートや履歴書に書かれている内容が食い違っていると、信頼を損なう原因になります。

面接前には必ず書類を見直して、どんな質問にも一貫したストーリーで答えられるようにしておきましょう。

特に自己PRや学生時代に頑張ったこと(いわゆる「ガクチカ」)は、深掘りされる可能性が高いため、補足情報やエピソードを準備しておくと安心です。

数字や具体的な成果を加えることで、話に説得力を持たせやすくなります。書類と発言の整合性を保つことで、面接官からの信頼を得やすくなるでしょう。

④頻出質問に対して回答パターンを用意する

自己紹介や志望動機、長所・短所、学生時代に力を入れたことなどは、ほとんどの面接で聞かれる定番の質問です。これらに対しては、事前に回答パターンを準備しておくと安心です。

PREP法(結論→理由→具体例→再結論)を活用することで、話にまとまりが出て、聞き手にも理解されやすくなります。

ただし、丸暗記した文章をそのまま話すと不自然に聞こえるため、自分の言葉で自然に話せるように練習しておくことが大切です。何度も声に出して練習することで、自信を持って話せるようになります。

⑤模擬面接で第三者からのフィードバックを得る

頭の中でいくらシミュレーションしても、実際に声に出して練習するのとは違います。模擬面接を行うことで、話し方や表情、声のトーンなど、自分では気づきにくい部分まで確認できます。

大学のキャリアセンターや就活支援サービスを活用して、客観的なフィードバックを受けると、自分の課題が明確になるはずです。

実践に近い形で練習することで、面接本番の緊張感にも慣れやすくなります。しっかり準備を重ねれば、自分の魅力を自然に伝えられるようになるでしょう。

面接での基本の受け答えの仕方

面接では、話す内容だけでなく、その構成や伝え方によって印象が大きく左右されます。企業が求めているのは、結論を明確に伝える力や、限られた時間で自分を端的に表現できるかどうかです。

ここでは、面接時の受け答えの基本について5つの観点から整理し、それぞれのポイントを解説します。

  1. 回答は30秒〜1分以内を意識する
  2. PREP法を活用して構成を整える
  3. エピソードには定量・定性の両方を盛り込む
  4. 面接官の表情やリアクションに注意を払う
  5. 「はい」「ありがとうございます」で話し始め、「以上です」で締める

①回答は30秒〜1分以内を意識する

面接の場では、30秒から1分程度で話をまとめる意識を持つことが大切です。なぜなら、面接には限られた時間しかなく、面接官は複数の質問を通じて全体像をつかもうとしているからです。

たとえば「自己PRをしてください」という質問に対して、3分以上話してしまうと、要点がぼやけてしまい逆効果になるおそれがあります。

結論を先に伝え、その理由や具体例を添えたうえで、もう一度結論を述べる構成にすると、時間内でも伝わりやすい受け答えになります。

時間を測りながら練習したり、「話す内容は3つまで」と絞ったりすることで、自然と時間配分が身につくでしょう。

②PREP法を活用して構成を整える

話が整理されていないと、どれだけ中身が良くても相手に伝わりにくくなります。そこで活用したいのがPREP法です。

PREP法とは、「Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(再結論)」という順番で話を組み立てる方法です。論理的でわかりやすい伝え方の基本といえます。

たとえば、「私はチームで成果を出す力があります(Point)」と言ったあと、「なぜなら~(Reason)」「具体的には~(Example)」「したがって~(Point)」とつなげると、説得力のある話になります。

どんな質問にも対応できるようになるため、PREP法をベースに練習しておくと安心です。

③エピソードには定量・定性の両方を盛り込む

面接でのエピソードは、印象を強める大切な要素です。ただし、主観的な説明だけでは説得力が弱くなってしまいます。

そこで、数字(定量)と感情・背景(定性)をうまく組み合わせると、聞き手がイメージしやすくなります。

たとえば、「売上を伸ばしました」というだけでなく、「前年比120%の達成」といった具体的な数字を示すと、成果の大きさが伝わりやすくなります。

さらに、「その結果、チームに信頼され、次のプロジェクトのリーダーに任命されました」といった人間関係や評価の変化も加えると、印象に残るエピソードになります。

聞き手に伝わるよう、「誰が、どう変わったか」まで描けるとより効果的です。

④面接官の表情やリアクションに注意を払う

一方的に話し続けると、面接官とのコミュニケーションがかみ合わなくなることがあります。そうならないためには、相手の反応を観察しながら話すことが重要です。

たとえば、途中で視線を逸らされた場合は、話が長すぎるか、焦点がずれている可能性があります。逆に、うなずきが増えたり、笑顔が見えたりすれば、話が伝わっているサインだと考えてよいでしょう。

普段の会話でも「相手のリアクションを読む」ことを意識しておくと、面接時にも自然にできるようになります。

こうした相手の反応を見る力は、面接においても意外と重要な評価ポイントになります。

⑤「はい」「ありがとうございます」で話し始め、「以上です」で締める

受け答えの中身だけでなく、話し方の所作も評価対象になります。とくに、話し始めと終わりの言葉は印象を大きく左右します。

質問を受けたらまず「はい」や「ありがとうございます」と丁寧に返しましょう。

そして話し終わるときには「以上です」と結びの言葉を添えることで、受け答えに区切りがつき、聞き手にとっても理解しやすくなります。

こうした基本的な所作ができているかどうかで、社会人としての礼儀や姿勢が伝わります。緊張していても、話の始まりと終わりを意識するだけで、全体の印象がぐっと引き締まるはずです。

話す内容だけでは伝わらない|受け答えの印象を決める要素

面接では「何を話すか」だけでなく、「どう話すか」も評価に大きく関わります。特に非言語の情報は第一印象を左右するため、言葉以上に重要といえるでしょう。

ここでは、受け答えの印象を左右する4つの要素を紹介します。

  1. 表情
  2. 声のトーン・話すスピード
  3. 視線・アイコンタクト
  4. 姿勢・身振り

①表情

自然な笑顔や穏やかな表情は、面接官に安心感を与え、良い印象につながります。真剣な話をしているつもりでも、顔がこわばっていると緊張や不安が伝わってしまうかもしれません。

第一印象は数秒で決まるといわれており、最初の挨拶や名乗りのときに見せる表情が鍵を握ります。

表情が硬くなりがちな方は、鏡の前で笑顔をつくる練習をしたり、表情筋をほぐすことで改善できるでしょう。

画面越しや対面では、自分が思っているよりもややオーバーなくらい口角を上げるほうが自然に見えます。深呼吸をして、心も表情もほぐしておくことが大切です。

②声のトーン・話すスピード

声の出し方や話すテンポは、伝わり方や印象に大きな影響を与えます。

はっきりした声と落ち着いたトーンを心がけると、相手に安心感や信頼感を持ってもらいやすくなります。声が小さすぎると自信がなさそうに見え、逆に早口すぎると焦っている印象を与えてしまいます。

特に緊張しているときは、意識的にゆっくり話すようにしましょう。また、語尾をしっかり発音すると、伝えたい内容が明確になります。

自分の話し方を録音して聞いてみると、改善のヒントが見えてきますので、一度試してみてください。

③視線・アイコンタクト

相手の目を見ることは、自信や誠実さを伝えるための基本です。視線が落ち着かず、目が泳いでいると不安そうに見えてしまうことがあります。

特にオンライン面接では、画面ばかりを見てしまいがちですが、カメラ目線を意識することで、面接官との距離が縮まるように感じてもらえるでしょう。

ただし、じっと見つめすぎると圧を与えてしまう可能性もあるため、話の区切りで視線を外すなど、自然な動きも大切です。アイコンタクトは「あなたに話しています」という意思表示にもなります

④姿勢・身振り

身だしなみと同じように、姿勢や動きにも気を配るようにしましょう

背筋を伸ばして座ると、誠実さややる気が伝わりやすくなります。椅子には浅く座り、体が前のめりにならないよう意識してください。

ジェスチャーも効果的ですが、大きすぎたり頻繁すぎたりすると落ち着きがない印象になってしまいます。話の要所で手の動きを加える程度にとどめ、手遊びや貧乏ゆすりなどの癖には注意しましょう。

【全社共通】面接でよく聞かれる質問とその受け答え[例文あり]

面接で繰り返し問われる定番の質問に対して、どのように答えるべきか迷っていませんか?

このセクションでは、頻出質問ごとの意図と効果的な答え方を例文付きで紹介します。面接の準備を万全に整え、自信を持って臨みましょう。

  1. 自己紹介
  2. 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
  3. 志望動機
  4. 志望業界の理由
  5. 企業選びの基準
  6. キャリアプラン
  7. 他社の選考状況

面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。

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①自己紹介

面接の冒頭で必ず聞かれる自己紹介では、自分の特徴や強みを簡潔に伝えることが重要です。ここでは、アルバイト経験と学業の両立を軸にした例文を紹介します。

はじめまして、〇〇大学経済学部4年の山田太郎と申します。私は大学生活の中で、「責任感を持ってやり遂げる力」を身につけました。

大学2年から現在まで、飲食店でのホールスタッフとして週3回勤務しており、忙しい時間帯にも落ち着いて業務をこなす力を養ってきました。

一方で、ゼミ活動にも力を入れ、マーケティングについての研究を進め、プレゼンテーションを担当する機会も多くありました。

このように、実践と学びの両面から得た経験を、今後の仕事でも活かしていきたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。


自己紹介では、エピソードを一つに絞り、学びや強みとセットで語ることがポイントです。時系列ではなく「強み→具体例→今後の活かし方」の順で構成すると伝わりやすくなります。

②学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

このセクションでは、部活動を通じて課題に向き合い、成長した経験を伝える例文を紹介します。特に「継続力」や「チームへの貢献」をアピールしたい方におすすめです。

私は大学4年間、テニスサークルの運営に力を入れてきました。2年生のときに副代表を務め、活動が停滞していた時期にメンバーの参加率を上げるための取り組みを主導しました。

具体的には、週に一度の練習にゲーム要素を取り入れたり、初心者向けの練習メニューを工夫することで、誰もが楽しめる環境づくりを意識しました。

その結果、参加者数は平均で1.5倍に増加し、サークル内の雰囲気も活発になりました。この経験から、課題に気づき行動に移す力や、周囲を巻き込む力を身につけることができたと感じています。


「ガクチカ」では結果だけでなく、課題への気づきと工夫のプロセスを具体的に伝えるのが効果的です。自分の役割や行動がどう影響したかを明確にすると、説得力が増します。

③志望動機

志望動機は、企業と自分との接点を伝える重要なパートです。ここでは、身近な体験から企業の取り組みに興味を持った流れを丁寧に説明した例文を紹介します。

私が貴社を志望した理由は、御社の「地域に根ざした商品開発」に強く共感したからです。

大学1年の頃、実家の近くにある御社の店舗で、新商品開発に地域住民の意見が反映されていることを知りました。

当時、地元の野菜を使ったメニューが紹介され、実際に母と一緒に購入して味わった体験が印象に残っています。

それをきっかけに、企業が地域社会と連携しながら価値を生み出す姿勢に魅力を感じるようになりました。

私自身も、大学のゼミで地域活性化に関する研究に取り組んできた経験があり、これまでの学びを御社の取り組みに活かしたいと考えています。


志望動機では、「きっかけ→興味→共感→貢献意欲」の流れを意識しましょう。企業の取り組みと自分の経験を結びつけると説得力が増します。

④志望業界の理由

業界を選んだ理由を聞かれた際には、個人的な体験や気づきから動機に発展したストーリーを交えることで、説得力が高まります。今回は「金融業界」に対する志望理由の例文を紹介します。

私が金融業界を志望する理由は、人や企業の挑戦を支える存在になれる点に魅力を感じたからです。

大学時代、両親が小さなカフェを経営していたのですが、コロナ禍で経営が厳しくなった際、地域の信用金庫の方が親身に相談に乗ってくださり、資金面での支援をしていただきました。

その姿を見て、金融の仕事がただお金を扱うだけでなく、人の生活や挑戦を後押しする役割を果たしていることに気づきました。

私も、困っている人や頑張る人の力になれる仕事がしたいと強く感じ、この業界を志すようになりました。


業界選びの理由では、「身近な出来事→気づき→志望動機」の流れが自然です。業界の社会的役割を自分の経験と重ねると、リアリティが伝わりやすくなります。

⑤企業選びの基準

このセクションでは、「働く環境」を重視した企業選びの基準を述べる例文を紹介します。自身の経験をもとに、なぜその基準を大切にしているのかを伝える構成が効果的です。

私が企業選びで最も重視しているのは、「周囲と協力しながら成長できる環境があるかどうか」です。

大学でゼミ活動に取り組んだ際、個人プレーよりもメンバーとの議論を通じて考えが深まった経験が何度もありました。

また、アルバイト先の書店では、社員の方々が新人スタッフにも丁寧にアドバイスしてくださり、おかげで安心して仕事に取り組むことができました。

こうした経験から、働くうえでは人との関わりが大きな影響を持つと実感しています。

だからこそ、風通しがよく互いにサポートし合える風土がある企業で、自分自身も周囲とともに成長していきたいと考えています。


企業選びの基準は「なぜその基準を持ったか」をエピソードで示すと説得力が増します。抽象的な言葉だけでなく、背景となる経験もセットで語りましょう。

⑥キャリアプラン

このセクションでは、将来像と現在の延長線上にある成長イメージを描いたキャリアプランの例文を紹介します。実現可能性と意欲の両方が伝わる構成が鍵です。

私は、5年後には一人でプロジェクトを任される存在になり、10年後にはチームをまとめるリーダーとして活躍したいと考えています。

大学時代、ゼミでの発表やアルバイト先での後輩指導を通じて、人と協力しながら物事を進める力や、相手の立場を考える姿勢を大切にしてきました。

将来的には、単に成果を出すだけでなく、チーム全体の力を引き出せるような人材になりたいと考えています。

そのためにも、まずは現場での経験を積み、業務を幅広く理解することが重要だと感じています。長期的には、御社で人材育成や新しい挑戦を後押しする役割を担っていきたいです。


キャリアプランは「段階的な成長」と「企業での貢献」の両方を含めましょう。将来像だけでなく、そこに至る過程を語ることで現実味が増します。

⑦他社の選考状況

このセクションでは、他社の選考状況を聞かれた際に、正直さと志望度の高さの両方をバランスよく伝える例文を紹介します。競合他社名を挙げる場合は配慮も必要です。

現在は、御社を含めて3社の選考を受けています。

いずれも自分の志向に合った企業ですが、その中でも御社は、学生の成長をしっかりと支援してくださる制度や風土がある点に最も魅力を感じています。

実際に説明会で社員の方のお話を伺った際にも、若手のうちから挑戦できる環境や、風通しの良い社風について具体的に知ることができ、志望度がより高まりました。

他社の選考も進めてはいますが、最終的には御社で働きたいという気持ちを強く持っておりますので、引き続きご縁をいただけるよう努力してまいります。


選考状況の質問では、事実を伝えつつ「御社が第一志望である理由」も併せて示すと好印象です。志望度の根拠は必ず具体的に言葉にしましょう

【全社共通】面接の受け答えNG例[例文あり]

面接での受け答えは、あなたの第一印象を左右する非常に重要な要素です。しかし、どんなに準備していても、知らず知らずのうちにNG例に該当する受け答えをしてしまうことがあります。

このセクションでは、特に避けたい受け答えのパターンを例文付きで紹介し、改善のヒントを提供します。

  1. 丸暗記のような棒読み回答
  2. 経験が浅く浅い印象を与える回答
  3. 意味が曖昧で具体性のない回答
  4. 話が長く要点がつかめない回答
  5. 質問の意図からズレた回答
  6. ネガティブな印象を与える回答

①丸暗記のような棒読み回答

面接に備えて準備をすることは大切ですが、暗記した内容をそのまま読み上げるような話し方は、かえって印象を悪くしてしまいます。

ここでは、丸暗記のような受け答えによって評価を下げてしまうNG例文を紹介します。

私が学生時代に力を入れたことは、アルバイトです。理由は、チームワークを学べたからです。
私は飲食店でアルバイトをしていて、忙しい時間帯でも協力して働くことが求められました。

その中で私は常に周囲に気を配り、率先して声をかけるようにしました。その結果、スタッフ間の連携が良くなり、売上目標を達成できました。

以上の経験から、私はチームでの協力が重要だと学びました。


話の内容自体は問題ありませんが、文章構造が定型的で感情が伝わらず、まるで暗記文を読み上げているように聞こえてしまいます。

本当に印象づけたいなら、話し方に抑揚をつけたり、自分の言葉で語り直す工夫が必要です。

また、「なぜそれをしたのか」「自分の行動で何が変わったのか」など、もう一歩踏み込んで伝えると説得力が増します。

②経験が浅く浅い印象を与える回答

経験があるように見せたいという意識から、実際には浅い経験を過剰にアピールしてしまうケースがあります。ここでは、表面的な体験だけで話を終えてしまい、深みが伝わらないNG例文を紹介します。

私が力を入れたことは、学園祭の模擬店の出店です。友人と3人でクレープ屋を出すことになり、私は呼び込みを担当しました。

当日は「クレープどうですかー!」と声を出し続け、多くのお客様を呼び込むことができました。その結果、用意したクレープは完売し、売上も目標を上回りました。

この経験から、継続する力と根性の大切さを学びました。


取り組んだ活動が悪いわけではありませんが、話の内容が表面的で「誰でもできる」「その場限り」の印象を与えてしまっています。

具体的にどんな工夫をしたのか、仲間とどう連携したのかなど、経験の“中身”を深掘りすることが重要です。

浅い経験でも、そこから得た学びや姿勢を丁寧に言語化すれば、説得力あるアピールに変えることができます。

③意味が曖昧で具体性のない回答

やる気や熱意をアピールしようとしても、表現が抽象的すぎると面接官には伝わりません。ここでは、意味がぼんやりしていてイメージしづらいNG例文を紹介します。

私が学生時代に頑張ったことは、ゼミ活動です。ゼミではみんなで意見を出し合いながら、いろいろなことを調べて発表しました。

私はその中でも、チームワークを大事にして、協力しながら取り組みました。リーダーとしてメンバーをまとめることもあり、全体を見て行動する力がついたと感じています。

この経験を通じて、人と関わる大切さを学びました。


「いろいろなこと」「協力」「人と関わる」など、抽象的な言葉が多く、どんな行動や成果だったのかがまったく見えてきません。

面接官はあなたがどんな場面で、どのように動いたのかを知りたいと考えています。曖昧な表現を避け、具体的なエピソード・課題・工夫・結果を盛り込むことで、説得力が大きく高まります。

④話が長く要点がつかめない回答

熱意を伝えようとするあまり、話が脱線したり、伝えたいポイントがぼやけてしまうことがあります。ここでは、話が冗長になり、結局何が言いたいのか分からなくなるNG例文を紹介します。

私が大学時代に取り組んだのはサークル活動です。サークルでは週に3回集まり、イベントの企画や準備などを行っていました。

特に夏のキャンプイベントでは、道具の手配やバスの手続きなども担当していて、トラブルも多くて…、

例えば、前日に急にテントの在庫が足りないと分かって、そこから近隣のホームセンターに問い合わせをして、結局、当日ギリギリに借りられたんですけど、

それで参加者の満足度も上がって、いろいろと良かったなと思っています。
なので、私は最後までやり切る粘り強さを身につけました。


話の背景や苦労は伝わりますが、要点が見えづらく、聞き手の集中力を奪ってしまう典型的なNG例です。

結論を先に述べ、その後に具体例を加えることで、話の軸がぶれずに伝わりやすくなります。PREP法(結論→理由→具体例→まとめ)などの型を使って構成を意識すると、説得力が大きく向上します。

⑤質問の意図からズレた回答

面接では、質問の意図を正しく汲み取ることが大切です。聞かれた内容と関係の薄い話をしてしまうと、コミュニケーション能力を疑われてしまう可能性があります。

ここでは、意図を読み違えたNG例文を紹介します。

「あなたの長所を教えてください」と質問されたときの回答です。私は旅行が好きで、これまでに国内外さまざまな場所に行きました。

大学1年生のときは初めて海外にも行き、現地の文化や人々の優しさに触れました。

特に印象に残っているのは、ベトナムで道に迷ったときに、親切なおじさんがスマホで翻訳して助けてくれたことです。こうした経験から、自分も人に親切にしようと心がけるようになりました。


質問は「長所」を聞いているのに、「旅行経験」のエピソードばかりで、結局どんな性格や強みがあるのかが伝わっていません。

まずは質問の意図を正しく理解し、求められている回答に直接答えることが基本です。話す内容は結論から入り、その後に関連する具体例を加えると、ズレのない明確なアピールになります。

⑥ネガティブな印象を与える回答

正直に答える姿勢は大切ですが、伝え方を誤ると「愚痴」や「責任転嫁」に聞こえ、マイナスの印象を与えてしまいます。ここでは、ネガティブな印象を残す典型的なNG例文を紹介します。

私が学生時代に力を入れたのは、ゼミ活動です。ただ、正直なところ、ゼミの運営はぐだぐだで、リーダーが全然頼りにならなかったので、毎回イライラしていました。

私は自分で調べて資料も作っていたのですが、他のメンバーはやる気がなくて、結局ほとんど一人でやる羽目になりました。

最後の発表も、私が全部話しましたが、誰も感謝もせず、かなり不満が残りました。この経験から、私は周囲に頼らず、自分でなんとかする力が身についたと思います。


不満のトーンが強く、聞き手にネガティブな感情ばかりが伝わってしまう悪い例です。

困難な状況を伝える場合でも、「どう乗り越えたか」「どう成長できたか」に焦点を当てることで、前向きな印象を残すことができます。

相手への批判ではなく、自身の行動や学びにフォーカスを当てましょう。

面接の受け答えに困ったときの対処法

面接では予期しない質問に戸惑うことがありますが、そうした場面こそが評価の分かれ目です。落ち着いて対応すれば、誠実さや柔軟性を示すチャンスになります。

以下に、受け答えに困ったときに使える具体的な対処法を紹介します。

  1. 「少し考えてもよろしいですか」と丁寧に伝える
  2. 質問の意図を聞き返して整理する
  3. 自分の経験に引き寄せて答える
  4. 完璧な答えよりも誠実さを重視する
  5. 答えられない場合は正直に伝える

①「少し考えてもよろしいですか」と丁寧に伝える

面接で即答が難しいときは、「少し考えてもよろしいですか」とひと言添えると、落ち着いて答える時間を確保できます。

何も言わずに沈黙するよりも、相手への配慮が伝わるため、誠実な印象につながります。

とくに思考整理が必要な質問では、このワンクッションがあることで、回答の精度が上がりやすくなります。焦って中途半端な答えを出すよりも、自分の言葉で伝えることを意識しましょう。

②質問の意図を聞き返して整理する

質問の意味があいまいだったり、複数の意図がありそうなときは、「つまり○○ということでしょうか?」と確認してみましょう。

こうした聞き返しは失礼にはあたらず、むしろ丁寧な受け答えとして好印象を与えます。

自分のなかで主旨を整理することにもなり、より的確な答えを導きやすくなります。質問者との認識のズレを防ぐうえでも効果的です。

③自分の経験に引き寄せて答える

抽象的な質問に困ったときは、自分の体験をもとに答えると話しやすくなります。

たとえば「リーダーシップとは?」という問いに対して、ゼミやアルバイトでリーダー役を担った経験を交えて答えると、具体性が出て伝わりやすくなります。

実体験があると、話に説得力が生まれるだけでなく、自分らしさも伝えられます。面接官の印象にも残りやすいでしょう。

④完璧な答えよりも誠実さを重視する

「正しい答えを出さなければ」と構えすぎてしまうと、自然な受け答えができなくなってしまいます。しかし、面接で重要なのは完璧な答えよりも誠実な姿勢です。

たとえば、「あなたの短所は?」と聞かれたときに、表面的な言い換えではなく、具体的なエピソードを交えて話せば、真摯な姿勢が伝わります。信頼感のある受け答えを心がけましょう。

⑤答えられない場合は正直に伝える

どんなに準備していても、答えが思いつかないことはあります。そのようなときは、「すぐにはお答えできません」と正直に伝えて構いません

そのうえで、「今後しっかり考えていきたいと思います」と前向きな姿勢を添えれば、好印象に変えることも可能です。無理に取り繕わず、素直さを大切にしてください。

就活面接の受け答えで差がつく理由と、今からできる準備とは

面接での受け答えは、選考結果を大きく左右する重要な要素です。

なぜなら、話す内容だけでなく、話し方・表情・視線・姿勢などを通じて、面接官はその人の人柄や価値観、社会人としての適性を見極めているからです。

特にPREP法に基づく論理的な話し方を身につけることは、印象と説得力の両方を高める効果があります。

さらに、業界や企業によってよく聞かれる質問やNG例には傾向があるため、事前準備と想定問答の練習が不可欠です。万が一、受け答えに詰まった場合も落ち着いて対応する力を養うことで、本番でのパフォーマンスを最大化できます。

つまり、面接対策のカギは「準備・実践・心構え」の三本柱を意識し、自信を持って臨める状態を作ることでしょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。