鉄道会社に就職するには?採用フローや選考のコツまで徹底解説
安定したイメージ、やりがいの大きさから、鉄道会社は魅力的な就職先です。しかし、「鉄道会社は人気そうだけど……自分も就職できるのかな」と不安な方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、鉄道会社の採用に関する基本情報や、内定を得るためのESや面接対策のコツを紹介していきますよ。
鉄道会社の選考対策を効率よく進めるためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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最初にチェック!知っておきたい鉄道業界の今と将来性
鉄道業界について「現状ってどうなっているんだろう?」「将来性のある業界なのかな?」と気になっている方も多いでしょう。
この章では、鉄道会社の事業内容や将来性について紹介します。
①鉄道業界の事業内容
鉄道業界は、列車の運行だけでなく、不動産、商業施設、ホテル、観光事業など幅広い分野に展開しているのが特徴です。
こうした多角経営によって、景気の影響を受けにくく、安定性の高いビジネスモデルを実現しています。特に大手私鉄は非鉄道部門の利益が大きい傾向です。
鉄道会社に就職すれば、運輸部門以外にも企画、街づくり、地域活性など多様なキャリアパスが広がります。理系・文系問わず活躍の場があります。
ESや面接では、「どの事業に関心があるか」「どう関わりたいか」を具体的に語れると好印象です。自分の経験とつなげて整理しておくのがポイントです。
②鉄道会社が抱える課題と将来性
鉄道業界は、テレワーク普及や人口減少に伴う利用者減、赤字路線の存続問題など、構造的な課題を抱えています。
都市部でも老朽化設備や車両更新、安全対策など維持費の負担が増加し、地方と同様に経営面の難しさが顕著です。
一方で、鉄道は災害時の輸送支援や地域活性化、駅ナカ事業など生活基盤を支える社会インフラとしての価値を高めています。
多様なキャリアや柔軟な働き方の導入も進み、変化に対応しつつ公共性と将来性を兼ね備えた業界として発展が期待されるでしょう。
以下の記事では鉄道業界の全体像についてより詳しく解説しています。業界の現状や今後の動向についてもっと知りたい方は、あわせて読んでみてくださいね。
鉄道会社の採用フロー
「そもそも、鉄道業界の企業ってどんな感じで選考が進むんだろう?」と気になっている方もいるでしょう。
そこでここからは、鉄道会社の総合職・技術職・運輸職のそれぞれの採用の流れを紹介します。効率的に対策するためにも、ぜひ志望職種に合わせて確認してみてくださいね。
①総合職
経営企画や営業、財務、広報など、運営全体に関わるのが総合職です。
学部や学科問わず応募が多く、専攻分野よりも人物重視の傾向が見られます。
| 総合職の一般的な採用の流れ |
|---|
| エントリーシート→筆記試験→グループディスカッション→複数回の面接 |
面接では企業理解の深さや志望動機が重視されるため、自分の考えや価値観が会社とどう重なるのかを整理しておくことが重要です。
②技術職
専門技術や知識経験を活かして鉄道を支えるのが技術職です。
土木・電気・機械を学ぶ理系学生の応募が多く、専門知識や安全への配慮が特に重視されます。
| 技術職の一般的な採用の流れ |
|---|
| エントリーシート・適性検査→筆記試験→個別面接 |
面接では、自分の研究内容や学んだ知識が業務にどう活かせるかを説明できるとよいでしょう。また、専門性だけでなく、チームでの協働意識や公共性への理解も見られます。
③運輸職(駅員・乗務員)
駅員や乗務員として、鉄道会社の現場を支えるのが運輸職です。
お客さま対応や安全確認など、多くの業務が求められるため、体力や判断力、コミュニケーション能力が必要とされます。
| 運輸職の一般的な採用の流れ |
|---|
| 書類選考・適性検査・身体検査→複数回の面接 |
面接では、体力・判断力・接客力を示す例を伝えると効果的です。たとえば「部活で培った集中力」や「バイトでのクレーム対応」など、現場で活かせる力を伝えましょう。また、明るい表情や丁寧な受け答えなど、接客を意識した態度も評価されます。
どの職種を志望するかまだ決まっていない…という方は、まずは自己分析を行い、自分のやりたいことや適性を把握しましょう。以下の記事で、自己分析のやり方について紹介しているので、参考にしてください。
鉄道会社の仕事内容5つ|職種別に紹介
「鉄道会社の仕事内容ってどんな感じなんだろう?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。なんとなくイメージしているだけでは、選考でも話題に出しにくいですよね。
そこで、この章では、鉄道会社の代表的な5つの職種の仕事内容について、それぞれ紹介していきます。
①総合職
総合職は、鉄道会社の中核を担う職種で、経営企画や運行管理、事業戦略など、幅広い業務に関わります。特に文系学生に人気があり、就職倍率は高めです。
この職種では、鉄道業界全体の動向を見ながら、自分が自社の成長にどう貢献できるかを考える力が求められます。
配属先によって業務内容は異なりますが、新規事業の立ち上げや経営判断のサポートなど、やりがいのある仕事に携わる機会も豊富です。
②一般職
一般職は、主に営業所や事務部門などでの業務を担い、鉄道会社の運営を支える存在です。総合職と異なり、転勤が少ない場合が多く、地域に根ざして働けることから、生活の安定を重視する学生にも選ばれています。
仕事内容は、旅客対応や運行データの入力、社内文書の管理など、正確さと丁寧さが求められるものが中心です。就職の難易度としては比較的高くありませんが、勤務地によって採用枠にばらつきがあるため、早めの情報収集が欠かせません。
地元で働きたい方や、事務系の仕事に興味がある方にとって、現実的で魅力的な選択肢といえるでしょう。
③技術職
技術職は、鉄道のインフラを支える専門職です。線路・電気・車両・建築など、分野ごとに専門の技術を活かします。
たとえば、駅や線路の工事監督、電力設備の保守、新型車両の設計などが代表的な業務です。現場での判断力も問われます。
理系出身者が多く、特に土木・電気・機械系の知識が活かせます。座学で学んだことを社会インフラに直結できるのが魅力です。
技術革新が進む分野でもあるため、常に新しい知識を学ぶ姿勢が重要ですよ。
④現業職
現業職は、駅員、車掌、運転士など、鉄道の現場で働く職種です。鉄道を日々安全に運行させるための第一線の役割を担い、利用者と接する機会も多くあります。
また、正確な判断力や冷静な対応力が重要な職種です。遅延時の案内、ホームでの安全確認、運転業務など、緊張感を持って取り組む場面が多いのも特徴と言えます。
鉄道そのものが好きという気持ちをきっかけに就職を目指す人も多く、憧れを持っている方にとってはやりがいのある仕事でしょう。勤務形態に夜勤が含まれる場合もあるため、事前に働き方を確認しておくと安心です。
現業職の中でも駅員の仕事についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。主要企業別に駅員の平均年収や業務の特徴について解説していますよ。
⑤地域限定職
地域限定職は、決まった地域での勤務が基本となり、転勤がほとんどない職種です。地方の私鉄や第三セクターで導入されていることが多く、地元志向の学生からの人気も高まっています。
業務内容は一般職や現業職と重なる部分もありますが、地域イベントの運営や観光施策など、地域と連携した仕事も含まれる点が特徴です。地域の魅力を鉄道で発信したいという想いを持つ方に向いています。
地域限定職を目指すなら、その土地への愛着や暮らしへの理解を持つことが大切です。地域行事や観光資源への関心を、自分ならではの強みに変えて伝えましょう。
選考前にチェック!鉄道会社が求める5つの人物像
この章では、鉄道会社が求める人物像を5つ解説していきます。
志望先が求める人物像を把握することで、ESや面接でアピールすべきポイントが見えてきます。ぜひこの章を最後まで読んで、効率よく対策していきましょう。
鉄道会社が求める主な人物像は、以下の5つです。
①課題解決に向けて自ら考え行動できる人
鉄道会社では、トラブルやイレギュラーな状況も多く、臨機応変に対応する力が求められます。そのため、課題に向けて自ら考えて行動できる人材が評価されやすいです。
例えば、ダイヤが乱れた際に、関係部署と連携しながら対応できる力は運行の安定に直結します。こうした力をアピールするため、自分で課題を見つけて取り組んだ経験を具体的に伝えることが効果的です。
また、行動力と主体性を軸に、大学生活の中で取り組んだゼミやアルバイトの経験から、具体的なエピソードを整理しておきましょう。
とはいえ、「自ら考え行動できる主体性を上手く伝えられるか不安…」と思っている方もいるでしょう。以下の記事では、主体性を効果的に伝える方法について、主体性の言い換え表現と合わせて詳細に解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
②論理的に物事を整理・伝達できる人
鉄道会社では、運輸・保守・営業など複数の部署が連携して業務を進めています。そのため、情報を正確に理解し、分かりやすく伝える力が必要です。
特に現場では、安全運行のために正確な情報共有が欠かせません。日頃から論理的に物事を考え、説明できる人が重宝されます。
また、現場だけでなく、部署内のプレゼンやディスカッションの場面でも役立てる力です。この力をアピールするためにも、普段から順序立てて話す習慣を身につけておくと安心ですよ。
③地域や社会に貢献したいという志を持つ人
鉄道会社の仕事は、単なる交通手段の提供にとどまりません。地域に密着し、人々の暮らしを支える社会的な役割も担っています。
特に地方の私鉄や第三セクターでは、まちづくりや観光事業に積極的に関わる機会も多く、地域に対する貢献意識が重視されます。
説得力をもって貢献意識をアピールするには、「なぜこの地域で働きたいのか」を自分の言葉で伝えるのがポイントです。例えば地域イベントやボランティア活動の経験があると、根拠として効果的に活用できます。
④部門を超えて協働できるチーム志向のある人
鉄道会社の仕事は、一つの部門だけで完結するものではありません。運行管理、設備点検、窓口業務などが密接に関わり合っています。
そのため、個人の成果よりもチーム全体で課題を解決できる協調性が重視されるのが特徴です。情報共有や柔軟な対応力も求められます。
たとえば、ゼミで役割を分担してプレゼンを成功に導いた経験や、サークルで後輩のフォローに徹した姿勢などをアピールできると良いでしょう。
単なる協力ではなく、「どう貢献したか」を明確に語れることが選考での説得力につながります。自分らしい強みと結びつけて表現しましょう。
⑤変化をチャンスととらえ挑戦できる人
柔軟な発想で前向きに挑戦できる人は、鉄道業界でも大きく活躍できます。利用者ニーズや技術革新への対応が進む中、業務の在り方も変わり続けているからです。
例えば、駅の無人化や案内業務のデジタル化など、現場では臨機応変な対応や仕組みの見直しが必要になることもあります。マニュアル通りでは対応しきれない場面も増えるため、柔軟に行動できる姿勢は大きなアピールポイントになるんです。
この人物像を伝えるには、「苦手な業務に挑戦した」「初めての役割に自分から手を挙げた」などの経験が効果的。過程や工夫のポイントも忘れずに整理しましょう。
鉄道会社の働き方と福利厚生
「勤務体制が特殊って聞くけど、就職したら私生活と両立できるのかな?」と、鉄道会社で採用された後の働き方に不安を感じる方もいるかもしれませんね。
そこで、この章では、鉄道会社に就職した後の働き方や福利厚生を、3つの視点から解説していきます。
①勤務時間
鉄道会社の勤務時間は、配属先や職種によって大きく異なります。たとえば運輸部門では早朝や深夜の勤務が多く、交代制勤務が基本です。一方で、技術職や事務系では平日の日勤が中心となっています。
駅員や車掌などの職種では、宿直を含むシフト制で働く場合が多くあります。ただし、勤務スケジュールには明確なルールがあり、休日の振替制度なども整備されているため、過度な心配は不要です。
技術系では、夜間に作業を行うこともありますが、あらかじめ計画された勤務が組まれており、無理のない働き方が可能です。
②休日
鉄道会社の休日制度は、職種によって異なりますが、全体としては柔軟に整備されています。勤務形態に合わせて休みを取得しやすい仕組みです。
たとえば、駅や運行部門など土日勤務がある職種でも、平日休みを活用しながら年間休日をしっかり確保できます。
さらに、有給休暇の取得を促す取り組みも進んでおり、職場ごとに連休を取りやすくする工夫がされています。
事務系職種の場合は、土日祝の休みに加え、夏季休暇や年末年始休暇も取りやすい環境が整っているのが一般的です。
③平均年収
鉄道会社の平均年収は、インフラ業界の中でも比較的高めの水準です。特にJR各社や大手私鉄は安定性があり、待遇も整っています。
たとえば、JR東日本の総合職では、平均年収が600万円台後半に達することもあります。賞与は年2回支給されるのが一般的です。
さらに、住宅手当や退職金制度など、福利厚生も充実しています。働く人の生活を長期的に支える仕組みが整備されているのです。
こうした制度により、安心してキャリアを築きやすく、長く働き続けたい人にとって魅力的な職場環境となっています。
年収や福利厚生等も大事ですが、会社を選ぶ際は自分の適性ややりたいことと業務内容が一致しているかという点が重要になります。そのため、企業研究をより深めて、自分とマッチする企業を探してくださいね。
志望先選びのヒントに!鉄道業界の人気企業の特徴
『鉄道業界にはどんな会社があるのだろう?』『それぞれの会社の特徴はなんだろう?』と気になり始めた方も多いでしょう。
この章では、代表的な鉄道会社の分類と特徴について紹介します。
①JRの特徴
JR各社は全国に路線網を持つ大手インフラ企業です。技術・事務・企画など幅広い職種があり、文理問わず多くの学生が応募します。
採用人数は多いものの、応募者も非常に多く競争率は高めです。「鉄道が好き」だけでなく、どう貢献できるかを明確に伝える必要があります。
対策としては、志望先の取り組みや事業内容を調べ、自分の経験や興味とどう重なるかを考えてみるのが効果的です。
「なぜこのJRを志望するのか」という視点を深掘りすることで、志望動機に一貫性が生まれます。迷っている段階こそ、具体から仮説を立てることが重要です。
以下の記事では、JRの中でもJR東海に就職したい方向けに、選考対策や福利厚生などの情報を紹介しています。興味がある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
②大手私鉄の特徴
大手私鉄は「鉄道だけでなく、まち全体を動かす」ような役割を担う企業です。不動産、商業施設、観光など多角的な事業に関心を持つ学生に人気があります。
そのため、選考では単に鉄道が好きというだけでなく、「地域や暮らしにどう貢献したいか」まで深掘りした志望動機が求められます。街づくりへの視点を加えるのが効果的です。
企業によって注力している事業や地域貢献のスタイルは異なります。鉄道以外にどんな取り組みをしているのかを調べ、自分の関心や経験とどうつながるか考えてみましょう。
また、大手私鉄では「地元愛」や「顧客視点」も評価されやすい傾向があります。接客経験や地域活動の経験があれば、それを自分の言葉で語れるよう準備しておくと面接で強みになります。
③地方鉄道の特徴
地方鉄道は地域密着型の運行スタイルが特徴で、住民の生活を支える役割を担います。社員一人ひとりが幅広い業務を担当する機会が多いのも特徴です。
そのため、選考では地域への理解や愛着を具体的に示すことが重要です。地元の観光資源や地域課題と絡めて、自分がどのように貢献できるかを考えましょう。
採用人数は少なめですが、倍率は必ずしも高くありません。地元出身であることや地域活動の経験は、評価されやすい要素です。強みとしてしっかりアピールしましょう。
また、情報が限られていることが多いので、説明会やOB訪問、自治体の資料などを積極的に調べることで、他の応募者と差がつきます。
穴場もチェック!鉄道業界の隠れ優良企業の特徴
『鉄道業界に就職したいが、業界大手は難しそう……』と考える方も多いでしょう。そんなあなたにおすすめしたいのが、隠れ優良企業です。
この章では、鉄道業界の「隠れ優良企業」の特徴や大手企業との違いまで詳しく紹介していきますよ。
①隠れ優良企業の定義
「隠れ優良企業」とは、世間的な知名度はそれほど高くないものの、職場環境や経営の安定性、社員の定着率などにおいて魅力を持つ企業のことです。鉄道業界でも、地方の私鉄や第三セクターなどに、こうした企業が数多く見られます。
たとえば、地域に密着した運営を行い、住民とのつながりを大切にしている会社や、転勤が少なく働きやすい環境を整えているところもあります。
こうした企業は、知名度だけでは判断できない良さを持っており、自分に合った働き方を見つけるヒントになるでしょう。
②隠れ優良企業の具体例
ここでは、鉄道業界において「隠れ優良企業」として注目されている会社をご紹介します。いずれも全国的な知名度は高くありませんが、地域に根差した事業運営や働きやすい環境づくりに力を入れており、魅力的な企業です。
たとえば、富山地方鉄道は鉄道だけでなく、バスや不動産などの事業も展開しており、地域経済と強く結びついています。伊豆急行は観光と連動した鉄道運営を行っており、沿線の魅力を活かした取り組みが特徴です。
鉄道会社に就職するには、こうした多様な企業を知ることが大切です。大手に限らず、自分の価値観や希望に合った会社を見つけることで、就活の可能性も広がります。
③隠れ優良企業に共通する特徴
隠れ優良とされる鉄道会社の多くは、地域密着型の経営を行っています。地元住民との信頼関係が築かれやすく、企業の安定性にもつながっています。
また、若手の意見が通りやすい風通しの良さも特徴です。年齢に関係なく、現場での改善提案や新しい取り組みに関われる機会が多くあります。
さらに、転勤が少ない点も見逃せません。生活のリズムを崩さずに長く働けるため、将来設計を立てやすい環境と言えるでしょう。
反対に、ブラック企業の特徴も把握し、入社前のミスマッチを事前に防ぎましょう。以下の記事で、ブラック企業の定義や実態、ブラック企業を見抜く方法を解説しています。
④大手企業との違いとメリット・デメリット
隠れ優良企業と大手鉄道会社には、いくつかの違いがあります。大手企業は全国展開が前提となっているため、転勤や部署異動が多くなりがちです。それに対して、地方鉄道会社は勤務地が限定されており、地元で長く働きたい人には向いています。
給与や福利厚生の面では大手が有利なこともありますが、業務が分業化されている分、自分の裁量で動ける範囲は狭くなる傾向があります。中小規模の企業では、幅広い業務に関われる場面が多く、実践力を高めやすいでしょう。
鉄道会社に就職するには、大手か中小かという視点だけでなく、自分がどんな働き方を望むかも大切です。価値観に合った企業選びを意識してください。
鉄道会社への就職を狙うためのルート2つ
鉄道会社の基本情報を中心に紹介してきましたが、ここで「じゃあ就職するためにはまず何から始めたらいいんだろう?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この章では、鉄道会社に就職するためにやるべきことを詳しく解説します。
①大学生が鉄道会社を目指すためのルート
職種ごとに選考の時期や内容が異なるため、早めに自分に合った方向性を定めておくことが大切です。「総合職」と「現業職」の2つのルートに分かれます。
総合職は本社での企画や経営などを担当し、全国転勤が前提となることもあります。一方で、現業職は駅係員や運転士など現場業務が中心で、地域密着型の働き方が可能です。
鉄道会社に就職するには、ルートの違いを理解したうえで、志望動機や準備内容を明確にしておきましょう。
以下の記事では、鉄道会社に特化した志望動機の書き方について解説しています。職種別・会社別の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
②専門学校・高専などからの就職ルート
鉄道会社の多くは、専門学校や高専卒を対象とした技術系採用枠を設けており、実務スキルが評価されやすい傾向があります。
そのため、自分の学んだ分野や取得した資格が、どの職種と結びつくのかを知っておくことが重要です。
例えば土木・電気・機械系の学生は、保線・車両・電気設備などの現場職で即戦力として期待されやすくなります。
企業によって業務内容や求める人物像が異なるため、募集要項や職種紹介を確認し、自分に合った仕事を見極めましょう。
エントリー前に必見!鉄道会社の就職に近づく7つの対策
ここまでは、鉄道会社の選考を受ける前に確認しておきたい基本情報や採用について説明してきました。とはいえ、「ESや面接の準備をどうすればいいんだろう…」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの章では、鉄道会社の選考を突破するための対策を7つ紹介します。
- 【ES】結論ファーストで書く
- 【ES】「鉄道会社だからこそ」を意識した志望動機にする
- 【ES】協調性や責任感の伝わるエピソードを選ぶ
- 【ES】公共性を意識していることをアピールする
- 【面接】逆質問で鉄道業界の理解と熱意を伝える
- 【面接】簡潔で論理的な受け答えを意識する
- 【面接】「時間厳守・礼儀正しさ・清潔感」を意識する
①【ES】結論ファーストで書く
鉄道会社のESでは、最初に結論を伝える構成が効果的です。伝えたい内容を最初に提示することで、印象に残りやすくなります。
選考担当者は短時間で多くのESに目を通します。冒頭で結論が見えると、話の要点がスムーズに伝わりやすくなります。
たとえば「私の強みは◯◯です」と初めに述べ、続けて理由やエピソードを補足する形が読みやすくなります。
結論を後回しにすると、内容が伝わりづらくなることもあります。読み手の立場を意識して構成することが大切です。
②【ES】「鉄道会社だからこそ」を意識した志望動機にする
志望動機を作成する際には、鉄道会社ならではの特徴に触れることで、説得力が増します。なかなか思いつかないという場合は、ぜひ以下の例も参考にしてみてください。
- 人々の暮らしを支える社会インフラに携わりたい
- 高い安全意識と正確さが求められる環境で働きたい
- 多様な職種が連携するチームワークの中で力を発揮したい
- 地域に根ざしたサービスを通じて、まちづくりに貢献したい
- 人と直接関わる仕事を通じて、安心や快適を提供したい
- 安定した環境で、長く社会貢献できる仕事に就きたい
例えば「多様な職種が連携するチームワークの中で力を発揮したい」という志望動機なら、「部活で性格の異なるチームメンバーを束ねた」といったエピソードで根拠を付けるのがおすすめです。
③【ES】協調性や責任感の伝わるエピソードを選ぶ
鉄道業界のESでは、協調性や責任感が伝わる内容が評価されやすいです。なぜなら、鉄道会社の業務は多くの人と連携して行うものだからです。
「学生時代に力を入れたこと」では、ゼミやサークルで調整役を担った経験など、チームでの行動が伝わる事例を選びましょう。
また、どのエピソードを選ぶか迷った場合は、組織の中でどんな役割を果たしたか、どう周囲に貢献したかを振り返ってみるのがおすすめです。
個人の成果よりも、仲間と協力しながら課題に向き合った過程に注目すると、鉄道業界が求める人物像に近づきます。
④【ES】公共性を意識していることをアピールする
鉄道業界は、社会を支える公共インフラの一つです。そのため、ESでは「公共性を意識した姿勢」が伝わるかどうかが見られています。
たとえば「安全運行に関する配慮」や「地域との関わり」など、社会に対する責任感を示す表現を文中に盛り込むと効果的です。
ただ「その企業に入りたい」という思いだけでなく、その業界で何を背負って働くかまで意識した文章が評価されやすくなります。
鉄道会社への本気度を伝えるには、業務の公共性や使命感を自然に表現することが大切です。言葉選びにも気を配りましょう。
⑤【面接】逆質問で鉄道業界の理解と熱意を伝える
逆質問は、鉄道会社に対する理解と志望度を伝えるチャンスです。質問の内容によって、企業への本気度が伝わることもあります。
一方で、事前準備が足りないと、質問が表面的になり、「なぜ鉄道業界を選んだのか」が伝わらないリスクもあります。
企業サイトや業界ニュースで情報を集めたうえで、自分の関心と結びつけた質問を用意しておくことが大切です。
たとえば「地域との関わり方」や「現場で求められる姿勢」など、企業の価値観に触れる質問ができると、熱意が伝わりやすくなります。
⑥【面接】簡潔で論理的な受け答えを意識する
面接でも、ESと同様に結論を先に述べる「結論ファースト」の構成が効果的です。要点を端的に伝える力が求められます。
鉄道業界では、安全かつ正確な情報伝達が求められる場面が多いため、面接での受け答えの明確さが評価に直結することがあります。
話が長くならないように意識しつつ、自分の考えを順序立てて伝える練習をしておくと、自信を持って臨めます。
緊張しやすい場合は、模擬面接で繰り返し練習を重ねましょう。話し方に慣れておくことで、本番でも自然に話せるようになります。
⑦【面接】「時間厳守・礼儀正しさ・清潔感」を意識する
鉄道会社では、安全性と信頼性を何よりも重視して業務に取り組んでいます。そのため、面接でも時間を守る態度や礼儀、清潔感が重視されます。
第一印象も評価のポイントになるため、姿勢や身だしなみ、言葉遣いにしっかり注意を払いましょう。
たとえば服装の乱れや、待機中にスマートフォンばかり見ているような行動は、社会人意識の低さとして捉えられる可能性があります。
面接では「働く側の一員として見られている」という前提を忘れず、一挙手一投足に責任を持つことを意識してくださいね。
「面接でのマナーがしっかりできているか不安」と感じている方は、以下の記事もチェックしてみてください。面接全体のマナーや事前に準備すべきこと、面接後にすべき行動など、面接当日の流れについて徹底解説しています。
差別化に!鉄道会社に就職するためのおすすめ対策
鉄道会社に就職したいと考えているが、「今のままでは他の就活生と差別化できない…」と感じている方も多いでしょう。
そこでこの章では、他の就活生と差別化できるおすすめの対策を紹介します。
①スケジュールを把握して早めに準備を始める
鉄道業界を目指すなら、全体のスケジュールを把握し、逆算して準備を進めることが大切です。選考は他業界と同様に早期化しています。
大学3年の夏ごろから本格的に就活を始める学生が増加中です。まずはインターンに参加し、業界や企業の特徴を理解しましょう。
秋〜冬にかけては、エントリーシートの準備やOB・OG訪問を進める時期です。この段階で志望企業を絞っておくと、後の対策がしやすくなります。
年明け以降は、Webテストや面接対策が本格化します。一連の流れを早めに把握し、各段階に応じた準備を進めましょう。
とはいえ、就活は学業やアルバイトと並行して進める必要があり、スケジュール管理に苦労している方も多いと思います。以下の記事では、スケジュールの管理方法やおすすめのスケジュールアプリなどを紹介しているので、困っている方はぜひ確認してくださいね。
②役立つ資格を取得する
資格は必須ではありませんが、早めに取得しておくとアピール材料になります。準備に時間をかけられる1・2年生のうちがチャンスです。
文系で総合職を目指す場合は、簿記やTOEICのスコアが数値管理力や語学力の証明として有効です。自己PRにも活かせます。
技術系を志望するなら、電気工事士や技術士補など、専攻と関連する資格が専門性の裏付けになります。
資格を通じて準備の姿勢や志望度を示すことができるため、将来の就活で一歩リードしたい人にとって有効な選択肢です。
③Webテストの準備を万全にする
Webテストは選考初期の通過率を左右する重要なステップです。鉄道会社の多くが足切りの手段として活用しているため、油断は禁物です。
SPIや玉手箱形式が主流で、スピードと正確性が求められます。出題形式に慣れることで、本番でも焦らず対応できるようになります。
市販の問題集や模試サイトを活用し、夏のうちに苦手分野を把握しておくことが効果的です。早めの準備が安心につながります。
本格的な就活が始まる前に、基礎を固めておきましょう。時間に余裕のある今こそ、実力アップに取り組むチャンスです。
④就活エージェントと模擬面接を行う
鉄道業界では、就活エージェント経由で企業とつながるケースがあります。初回の面談内容が企業に共有される可能性もあるため、油断はできません。
面談とはいえ、準備不足のままだと志望度が低いと思われたり、印象を下げたりするリスクがあります。
事前に、自己PRや志望動機を簡潔に整理しておきましょう。自分の強みと鉄道業界との接点が伝わるように構成すると効果的です。
想定質問を事前に確認し、会話形式で練習しておくと安心です。
早めの行動で差をつける!鉄道会社のインターン
『就活が早期化してるらしいけど、インターンに参加しておいた方がいいのかな?』と気になっている方もいるかもしれませんね。
そこでこの章では、インターンの開催時期や体験できる内容、選考の流れ、参加によるメリットを紹介します。インターン
「そもそもインターンって何のためにやるのかイマイチ分かっていない…」という方は、以下の記事を読んでみてください。インターンシップの目的や参加する意味について解説していますよ。
①インターンの開催時期と選考フロー
鉄道会社への就職を考えている学生にとって、インターンの開催時期や選考フローを早めに把握することは大切です。
この業界のインターンは夏や秋に行われることが多く、エントリーの受付も早めに始まる傾向があります。情報収集が遅れると、募集期間が過ぎてしまう場合もあるため注意が必要です。
選考の流れは企業によって異なりますが、多くの場合、エントリーシートの提出、Webテスト、面接を経て参加者が決まります。
たとえば、JRグループの一部では6月に募集が始まり、7月中に選考が完了することもあるようです。鉄道会社に就職するには、早めの準備とスケジュール管理が欠かせません。
②インターンで体験できる内容・職種例
鉄道会社のインターンでは、職種ごとの業務を実際に体験できるプログラムが多く用意されています。業界の仕事を深く知るには、非常に良い機会です。
技術系のプログラムには、保守や設備管理の現場を見学したり、グループワークで課題解決に取り組んだりする内容が含まれます。土木系専攻の学生にとっては、大学での学びを実務に結びつける貴重な体験となるでしょう。
運輸系では駅業務や乗務の模擬体験ができ、現場の責任やチームでの連携の重要性を実感できます。また、事務系や総合職向けには、経営戦略や地域連携に関するワークショップなどが実施される傾向にあります。
こうした体験を通して、仕事内容への理解が深まり、自分に合った職種を見極める手がかりになります。
③インターンに参加するメリット
インターンに参加する最大のメリットは、本選考につながる可能性が高まることです。選考に直結するケースも少なくありません。
たとえば、参加者を対象にリクルーター面談を実施したり、早期選考の案内を行ったりする企業も見られます。
また、インターン中に積極的な姿勢が伝わった学生には、個別に連絡を取るなど追加対応を行うケースもあります。
現場を体験することで職種理解も深まり、得た経験を志望動機に落とし込めば、他の学生と差をつけやすくなります。
④インターン応募時に気をつけたいポイント
インターン応募前には、業界研究と自己分析を済ませておきましょう。ESや面接で「なぜ鉄道会社なのか」「どの職種を希望するのか」と問われるため、曖昧なままでは評価が下がる可能性があります。
興味のある職種について、仕事内容や必要なスキルを把握し、自分との接点を明確にしておくと、説得力が増しますよ。
また、応募締切の確認も重要です。企業によっては6月中に締切る場合もあるため、出遅れると選択肢が狭まります。早めの情報収集とスケジュール管理を心がけましょう。
インターンの段階から準備力が問われていることを意識して、丁寧に対応することが大切です。
【就職を迷う人向け】鉄道業界と他業界の違い
鉄道会社への就職を狙う方向けの対策などを紹介してきました。しかし、中には「社会に広く貢献したい」といった就活軸を持ち、鉄道会社へのエントリーを迷っているという方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここからは、就活の軸が似やすい他のインフラ業界や不動産業界との違いを解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、志望業界を絞り込む際に参考にしてみてくださいね。
①他のインフラ系との違い
鉄道会社は、大量輸送・定時運行・安全性・地域密着・災害対応力を高水準で両立することが最大の特徴です。日々の運行を支える現場と本社が緊密に連携し、地域社会と経済活動を同時に支える社会インフラとしての責任が大きいです。
一方、他のインフラ業界には以下の特徴があります。
- ガス:地域密着型で高度な安全管理が必須。安定供給と設備保守が中心。
- 電力:安定供給が最重要で、災害時の復旧力が問われる。広域性と技術力が強み。
- 水道:公共性が高く変化が少ない安定型。老朽化対策や効率化が課題。
- 通信:技術革新が速く、新サービスやDX対応力が必要。柔軟な発想とスピード感が重要。
- 道路・港湾・空港:施設管理や利用者対応が中心で、土木・建設系スキルが活きる分野。
これらを併願する場合、志望動機が似通いやすい点に注意が必要です。例えば「地域貢献」や「公共性」だけでは複数業界で共通してしまい、熱意や適性の差が見えにくくなります。
また、併願時には「インフラ業界の中でも鉄道を選ぶのか」を明確にする必要があります。例えば「鉄道は利用者との直接接点が多く、サービス・安全・運営が同時進行する点に魅力を感じた」という差別化が効果的です。
「なぜ鉄道業界を選ぶのか」の理由を明確にするためには、インフラ業界全体についてしっかり理解することが大切です。以下の記事で、インフラ業界の特徴や業務内容について分野別に解説しているので、あわせて確認してくださいね。
②不動産業界との違い
まちづくりへの関心があり、交通を通じて地域に貢献したいなら、鉄道業界の方が適している可能性があります。
鉄道業界では、輸送が主軸であり、不動産はそれを支える役割に位置づけられます。つまり、まち全体を長期的に発展させるためのインフラ整備が重要視されているのが特徴です。
一方、不動産業界は建物や土地の販売・管理・仲介が中心で、成果主義の傾向が強めです。顧客ニーズへの即応や収益性の高さを重視するなど、比較的営業色の強い仕事が多くなります。
どちらの「まちづくり」に共感できるかが、進路選びのヒントになります。街の未来を支える手段として「輸送」と「不動産」のどちらにやりがいを感じるかを軸に、判断してみてください。
鉄道会社に就職するために準備をすすめていこう!
ここまで、鉄道会社の基本情報や、就職に成功するための対策を解説してきました。
鉄道会社を志望する方は多くいますが、業界や志望先ならではの特徴、また求める人物像を把握しておくことで、対策の時点で他の学生よりも一歩リードできます。
ぜひこの記事を読み返して念入りに対策を行い、鉄道会社への就職を成功させましょう!」
まずは志望動機を作ってみる

この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。







