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【例文あり】主体性を自己PRとしてアピールする方法を徹底解説

就活において、主体性は企業から高く評価される能力のため、上手に主体性をアピールできれば、採用担当者に好印象を与えることができるはずです。

本記事では、そうした主体性をうまくアピールする方法や、参考になる例文を紹介しています。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

自己PRでいう主体性の意味とは?

ここでは、そもそも主体性の意味は何なのか?正しく理解するためのポイントを以下で2つ紹介します。

  1. 主体性とは自分で考えて行動を起こすこと
  2. 自主性との違い|取り組み方に違いがある

①主体性とは自分で考えて行動を起こすこと

主体性とは、自分で考え行動に移す姿勢のことを指します。つまり、与えられた仕事をこなすだけでなく、物事を主体的に捉え、問題解決や現状改善に向けて自ら行動できる資質です。

主体的な人は、課題や目標を自分で設定し、責任を持って取り組みます。単に周りの人がやっているからではなく、常に現状を分析し、何をすべきかを自ら考え抜いているのです。そして、自らのアイデアを形にするため、進んで行動に移しています。  

与えられた仕事にとどまらず、自発的に課題発見や改善提案ができる人は、会社の発展に大きく貢献できるため、こういった人は高く評価されます。

②自主性との違い|取り組みに違いがある

主体性と自主性は、似て非なる概念です。両者とも「自分から行動する」ところに共通していますが、実際の取り組み姿勢には大きな違いがあります

自主性とは、決められたことや周りから言われたことを積極的に実行する態度を指します。つまり、受動的に与えられた範囲内で動くということです。

一方、主体性は、自分で考え出し、課題設定から解決に向けて主体的に取り組むことを意味します。与えられた枠にとらわれず、能動的に判断し行動するスキルがあるのが特徴です。

社会人に求められるのが、こうした主体性です。上司の指示待ちではなく、自ら現状を分析し、改善点を見つけ出す力が不可欠とされています。

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自己PRでうまく主体性を伝えるためのポイント

ここでは、主体性をアピールする際に押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

  1. 主体性を結論として最初に伝える
  2. 主体性が活きたエピソードを伝える
  3. エピソードから得た学びを伝える
  4. 主体性を入社後にどう活かすかを伝える

①主体性を具体的かつ端的に伝える

主体性をアピールポイントとして伝えるためには、まず結論から述べることが大切です。最初に「私の強みは主体性です」と前置きすれば、後に続く具体例の意味が明確になり、聞き手にもストレートに伝わるでしょう。

結論が話されない上に、内容が分かりにくいと、アピールポイントが相手に正しく理解されません。

②主体性を実際に発揮したエピソードを伝える

面接では主体性という言葉だけでは伝わりにくいため、実際に主体的に行動したエピソードを具体例として挙げるようにしましょう。

主体的に行動した経験談を語ることで、面接官はあなたのいう主体性をイメージしやすくなります。

③エピソードから得た学びを伝える

主体的に行動したエピソードを語る際は、その経験から得た学びを伝えるのがポイントです。

結果が良かったか悪かったかにかかわらず、自分なりの分析と考え方を述べることが重要なのです。経験から学んだことを丁寧に説明すれば、面接官にあなたの人間性が伝わるでしょう。

④主体性を入社後にどう活かすかを伝える

最後に、面接官に伝えたいのは、あなたの主体性が入社後にどのように活かされ、会社にとってどう魅力的な人材となのかということです。

具体的にどんな仕事をし、どんな成果が期待できるのかを述べましょう。

自分のスキルや長所を生かした活躍の姿を面接官に想像してもらえるよう、分かりやすく展望を語るようにしましょう。

自己PRで主体性を伝える時に注意するべきポイント

主体性のアピールが逆効果にならないためにも、伝える際に注意するべきポイントを2つ解説します。

  1. 協調性がないと勘違いされないようにする
  2. 主体性は被りやすいので自分の言葉で言い換える

①協調性がないと勘違いされないようにする

主体性のある人は、時として協調性がないと受け取られがちです。しかし、自分の判断基準で物事を進め、結果を出したからといって必ずしも協調性に欠けるわけではないでしょう。

面接では、周囲の状況を踏まえつつ主体的に行動していたことを伝えましょう。そうすれば自己中心的なイメージは払拭できます。主体性と協調性は両立できるということを、上手な言葉遣いで面接官に伝えることが大切です。

②主体性は被りやすいので自分の言葉で言い換える

主体性という能力は、同じような内容が多く出てしまいがちです。そのため、自分なりに主体性の定義を明確にし、具体的な内容を語ることが重要となります。

どのような考えのもと行動し、どんな取り組みをして、結果としてどうなったのかを詳しく説明しましょう。

思考プロセスから行動内容、そして結果に至るまでの具体例を丁寧に語ることで、あなたの主体性の本質が浮き彫りになるため、主体性の強みをより印象的にアピールでき、説得力のある話になるのです。

【エピソード別】自己PRで主体性をアピールする際の例文6選

「主体性はどうアピールすれば良い?」「エピソードはあるのに言葉に詰まる…」と悩む方も多いですよね。採用担当者に伝わる自己PRを作るには、場面ごとに行動の背景と成果を整理することが大切です。

ここでは、よくあるエピソードを題材に、「主体性」を強みとした自己PRの例文を6つ紹介します。自分の経験と近いエピソードのを選び、「主体性」をアピールする際に、参考にしてくださいね。

  1. アルバイト経験
  2. サークル活動
  3. 部活動
  4. インターン経験
  5. ゼミ・研究活動
  6. ボランティア・課外活動

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、6つの例文を本気で添削!自分の強みをどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

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①アルバイト経験

ここでは、アルバイト経験を通して「主体性」をアピールする内容の添削を行いました。

エピソードは特別なものでないと、と考える人も多いですが、小さくても「自分がどう考えて自主的にどう動いたか」を示せれば、企業には十分アピールできますよ。

アルバイト経験をもとにした自己PR
【結論】
私は、自ら考えて行動する課題を捉え、解決方法を考えて、実行まで導く主体性を強みとしています。
添削コメント|抽象的な表現を減らし、「課題を発見し、実行する主体性が強み」と具体的にしました。これにより、企業側は応募者の強みと行動プロセスを把握でき、イメージを抱きやすくなります。
【エピソード】
大学2年生のとき、カフェのアルバイトで売上が伸び悩んでいた期間がありました前年同月比10%減少していました。私は状況を改善するため、店長に提案し、自ら新しい取り組みを実施しましたデータで根拠を示して改善策を提案し、実行責任者として施策を主導しました
添削コメント|「伸び悩んでいた」だけでは、やや課題が抽象的なため、売上の低下を数値で示し、どのような行動をしたのかを述べることで、「課題の深刻さ」と「自分の役割」をより強調する形に修正しました。
【エピソード詳細】
具体的には、常連客が多いという特徴に注目し、季節限定メニューに関するアンケートを作成しました昼間の来店客30名に、季節限定メニューへのニーズを聞くためのアンケートを、平日の3日間で回収しました。その結果、「和風スイーツ」を求める声が多いとわかり76%が抹茶などの和風フレーバーを希望していると判明したため、自らレシピ案を調べて、新メニューとして「抹茶パフェ」を店長に提案しました。実際に「抹茶パフェ」の提供が始まると、お客様からの反応も良く、SNSでの話題にもなりました発売初週でSNSフォロワーが20%増え、アンケート協力客の再来店率も80%に達しました
添削コメント|アンケートの結果を数字で示したことで、その後の行動との繋がりが明らかになりました。また、「SNSで話題になった」では抽象的なため、「フォロワーが20%増加」と数値化し、わかりやすくしました。
【成果】
結果的に、限定メニューの導入によって来客数が月平均15%増加しました前年同月比で月平均15%増加しました自分の発案が店舗の売上に貢献できたことは、大きな自信となりました限定メニュー単体で月間売上25万円を計上し、客単価も12%向上しました
添削コメント|行動前後の比較の軸がなく、成果がわかりづらかったです。そのため、比較対象を明らかにして、成果を数値で具体的にし、説得力を出しました。また、感想をなくすことで、客観性と説得力が高まりました。
【入社後】
貴社に入社後も、課題を自分ごととして捉え、主体的に考えて行動する姿勢を大切にしながら、より良い成果を追求していきたいと考えていますデータ分析で課題を特定し、改善策を主体的に提案・実行することでサービスの顧客リピート率向上に貢献いたします
添削コメント|入社後の目標はありますが、目標に対する行動プロセスが不明瞭だったので、入社後の活躍イメージがあまり伝わらない表現でした。そこで、「目標のために何をすべきか」を追記し、企業側が配属後の活躍を具体的に想像できる構成に修正しました。

【NGポイント】
エピソード中の課題の規模や行動内容が曖昧で、成果の比較軸もないことにより、主体性が伝わりにくくなっていました。また、入社後の目標に対する行動がありきたりでした。

【添削内容】
課題、アンケートの規模や結果、成果を数値で表し、さらに提案から実行までの役割も明らかにしました。入社後についても、行動プロセスを明確にし、具体的な目標を提示することで、説得力を高めています。

【どう変わった?】
課題、取り組み、成果が具体的になったことにより、行動の妥当性や行動と結果の関連性が理解しやすくなりました。企業は再現性の高い主体性を評価しやすくなり、入社後の活躍イメージも鮮明になるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・課題から施策・成果までを数値で示す
・抽象的な表現は具体的な表現に置き換える
・入社後に再現できる行動計画を明確にする

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②サークル活動

本例は、サークル活動で発揮した「主体性」をアピールする文章を、企業目線を意識して磨き上げた添削例です。

サークルなど身近な経験を使う場合は、「課題の自分ごと化」、「具体的な行動」、「成果の数値化」の3点を盛り込むことが重要です。

サークル活動をもとにした自己PR
【結論】
私は、目標に向けて達成すべきゴールを明確化したうえで自ら課題を設定し、関係者を巻き込みながら仲間を巻き込んで行動する主体性があります主体性を発揮してきました
添削コメント|行動内容が抽象的で、ありきたりなものとなっていたので、「ゴール明確化→課題設定→周囲巻き込み」と、具体的に示しました。「どのような主体性を持っているのか」が想像しやすくなります。
【エピソード】
大学のバスケットボールサークルで、リーグ戦最下位からの脱却を目指してリーグ戦最下位という課題を自分ごととして捉え、練習改革を提案しました新たな練習改革プロジェクトを自ら提案しました
添削コメント|当時の課題説明が端的すぎて、主体性が伝わりにくい表現となっていました。そこで、自発的に課題を自分ごと化し、能動的に提案したことを強調したことで、主体性が発揮された瞬間を鮮明に表現しています。
【エピソード詳細】
まず敗因を分析するために、メンバー全員にサークル25名にアンケートと個別ヒアリングを実施し、練習メニューの単調さと戦術理解不足が課題であると判明しました。そこで、週一回の戦術勉強会とポジション別練習の企画、体育館の追加枠確保やOBへコーチ依頼を自ら交渉しました大学施設課に掛け合い1.5時間の追加枠を確保し、OBコーチ2名に協力を依頼しました
添削コメント|「メンバー全員」では規模が曖昧なため、「25名に調査」と規模を明らかにし、努力内容も数値化しました。これにより、企業側が努力内容の規模を想像しやすくなり、「主体性」がきちんと発揮されたことが強調できています。
【成果】
結果的に、3か月後のリーグ戦では平均失点を2割削減し30点から20点に減らし、過去最高の二部昇格を達成しました。主体的な行動がチームの意識改革を促し、メンバーから「自分も動こうと思えた」との声を得られました年間の練習参加率も20%向上し、主体的に動く文化が定着しました
添削コメント|短期成果を数値で示し、長期成果を「文化の定着」、「年間の練習参加率が20%向上」と表すことで、量と質の両面で取り組みの価値を示し、成果の客観性と説得力を高めました。
【入社後】
貴社でも現場の課題を可視化し、担当業務の目標を数値化して、達成すべき最低ラインを特定し、根拠ある行動計画を示したうえで周囲を巻き込み、データに基づく改善プランの共有、多部署との連携を自ら先頭に立って実行します。課題解決の旗振り役となり、組織全体の成果最大化に貢献いたします。サービス価値の最大化に貢献したいと感じました。
添削コメント|入社後の目標は設定されていましたが、それを達成するための行動プロセスがざっくりしていました。「目標設定→分析→連携→実行」と置き換え、再現可能な行動モデルを示したことにより、企業側が入社後の活躍を具体的にイメージしやすくなります。

【NGポイント】
過去エピソード中の努力内容と取り組みによる成果が抽象的で、本当に強みを発揮したのかが伝わりにくくなっていました。入社後の目標達成に向けた行動プロセスも漠然としていて、「部活だけでなく業務にも強みを活かせるのか?」が不明瞭でした。

【添削内容】
取り組みのプロセスを示すことで、当時の努力内容を明らかにし、成果を短期と長期の両側面から取り上げました。さらに、入社後の業務についても言及しつつ、具体的にどのように目標を達成するつもりかを明確にしました。

【どう変わった?】
行動と成果が明確になり、強みである「主体性」が強調されました。また、入社後の行動プロセスが明確になったことで、「主体性」を実際の業務にも活かせそうなイメージが湧く内容になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・課題を自分ごととして捉えたことを示す
・行動内容を数値化し説得力を高める
・成果は短期と長期に分け数値で示す

③部活動

ここでは、高校時代の部活動のエピソードから、「主体性」アピールした例文の添削をしました。

部活動での主体性を示す際はそもそもの課題がなんだったのかを明らかにして、主体性を発揮した前後の状況変化を明確にしましょう

部活動をもとにした自己PR
【結論】
私は、自ら課題を見つけて行動する主体性があります。課題を察知し目的を定めて即行動する主体性を強みにしています。周囲を巻き込みながら改善を進める行動力推進力が強みです。
添削コメント|自己評価が抽象的で「主体性」が伝わりにくいため、「察知→目的設定→即行動」という具体的なプロセスを足して、伝わりやすい形に修正しました。
【エピソード】
高校時代、サッカー部に所属していたのですが、夏の大会前にもかかわらず大会の二か月前にも関わらず練習の参加率が低いことに気づき、部員の練習に対する集中力が欠けていることが課題だと感じました。を上げるための改善策を練り始めました。
添削コメント|主体性の自己PRのはずが、やや他人事のような表現になっていたため、部活内の課題に自ら気づき、行動し始めたことを強調しました。これにより、「課題発見→行動を決意」という流れが明確になり、主体性をよりアピールできる構造になっています。
【エピソード詳細】
まず、私は状況を変えるため、キャプテンに相談した上で、キャプテンに目的を共有し自ら議長となり、チーム全体での目標再設定ミーティングを提案しました。メンバー全員から「今大会で何を達成したいか」をヒアリングを行い、共通目標を「ベスト4進出」に決定し、そこから逆算した練習計画を立て、練習メニューの目的や意図を日々共有しました毎朝のブリーフィングで練習意図を示し、練習後に進捗を確認しました
添削コメント|「相談」では少し抽象的な表現でしたが、「目的の共有」と具体的にし、自分の役割も明確にすることで、「主体性」と「リーダーシップ」が伝わる構造に修正しました。
【成果】
結果として部内の意識が変わり、全体の士気が向上しました自主練参加者数の平均が2倍になりました。その成果もあり、目標としていた県大会ベスト4を達成しました。顧問の先生からも「チームの空気を前向きに変えてくれた」と評価されました。
添削コメント|抽象的な「士気向上」を「参加者数」という数値で置き換え、目標達成との因果関係も示すことで、成果を具体的にし、客観性も高めています。
【入社後】
入社後も、現状に満足せず課題を見つけて主体的に行動し、チーム全体の成果向上に貢献していきます営業現場で顧客の声を基に改善策を立案・実行し、売上向上に貢献します
添削コメント|「主体的に行動」、「貢献」ではほかの企業でも当てはまるため、志望先の業務内容をもとにした目標にすることで、志望意欲の高さをアピールしました。

【NGポイント】
エピソードがやや他人事で、行動内容や自分の役割も曖昧なことにより、「主体性」が伝わりにくい文章でした。また入社後については、目標や行動が具体的でなく、「部活動の経験」と「入社後の活躍」のつながりが伝わりにくくなっていました。

【添削内容】
自ら課題に気づき動き始めたこと、チーム内の自分の立場、目標達成のために自分が取り組んだこと、チームで取り組んだことを具体的にしました。また、入社後ついては、実際の業務内容を示しながら目標達成を目指す形に修正しました。

【どう変わった?】
課題発見から成果までの流れを具体的にし、数字で裏付けることで、主体性とリーダーシップを企業側が簡単にイメージできる内容へと変わりました。さらに、実際の業務に触れることで、企業研究をアピールできるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・課題から成果までを数字で端的に表す
・役割や判断根拠を具体的に明確に示す
・入社後再現シナリオを職務に即して記述する

④インターン経験

本例は短期インターンで発揮した「主体性」の自己PRを修正したものになります。

インターンを題材にするなら「そもそもどんなインターンだったのか」を明確にして、どんな採用担当にも当時の状況が伝わるよう、具体的な表現を心がけましょう。

インターン経験をもとにした自己PR
【結論】
私は自ら課題を見つけ、現場の課題を自ら発見し、主体的に行動を起こす力があります。インターン中に実際に小売チェーン店舗のインターンをしていた際にマニュアルの改善提案を行い、実行に移した経験があります。
添削コメント|元の文章も簡潔で読みやすいですが、具体的にどのような場所でインターンを行なっていたかを示すことで、当時の状況をより詳細にイメージできるように調整しました。強みを発揮した事実を直感的に理解しやすいように工夫しています。
【エピソード】
大学3年次に参加した小売業界の2週間の短期現場密着型インターンで、店舗業務を体験しました。売り場責任者を補佐し作業フローを覚えつつ、より効率的な方法がないかを模索しました。その中で、商品の補充や陳列に関するマニュアルが現場と合っていないことに気づきました。
添削コメント|「体験」という表現は、インターン参加者としてはやや受け身な印象のため、実際に自分がどんな行動を取ったかを具体的に追記し、主体性という強みを強調しています。
【エピソード詳細】
社員の方に確認したところ、マニュアルが2年前のままで更新されていないことが判明しました。私は業務の合間に現行の作業手順をメモし、写真付きで新旧の手順を比較した改善案を自主的に作成しました。最終日の発表で提案すると、「実践的で現場に合っている」と評価をいただき、店舗マネジャーから承認を得ることができ、実際にその案が反映された新しいマニュアルが後日翌月配布されました。
添削コメント|評価コメントを事実ベースに置き換え、実施時期を具体化し、採用側が主体性と影響範囲を把握しやすい構成にしました。
【成果】
提案した内容が実際の業務改善につながり、「限られた期間でも積極的に考えて動ける人材」と評価されました。陳列作業時間を平均15%短縮し、廃棄コストを月3万円削減しました。
添削コメント|主観的な評価を数値化された成果に変えることで、第三者でもわかりやすくしました。客観性とインパクトを同時に高め、採用担当が評価しやすい内容になりました。
【入社後】
入社後も現場で起きている課題に目を向け、自ら改善に取り組むことで、POSデータと現場観察を組み合わせて改善計画を立案・実行し、業務効率の向上やチーム全体の成果に貢献していきます。
添削コメント|入社後の行動が曖昧で、ありきたりな表現となっていました。行動ののプロセスを示すことで再現性を強化につなげ、主体性が入社後も継続的に活用できることを明確にしました。

【NGポイント】
エピソードにおいて受け身な表現が多くなっていて、強みである「主体性」が主張されていませんでした。成果はコメントのみで説得力がなく、短期インターンの強調により貢献度が小さく見えました。

【添削内容】
エピソードの受け身な表現を、能動的な表現と内容に修正しました。また、応募者の行動が与えた影響の範囲を示し、成果をコメントではなく、数値で表すことで、具体的になり、成果と言える根拠を可視化しました。

【どう変わった?】
能動的な表現にしたことで、「主体性」をアピールでき、成果も数値化したことにより、採用担当は成果を把握しやすくなりました。結果として、短期インターンでも高い改善能力を持つ人材だと評価しやすくなるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・自身の役割と課題を簡潔に表す
・課題発見と改善策を能動的に示す
・成果を数値で裏付ける

⑤ゼミ・研究活動

本例文はゼミでの活動を題材に「主体性」を強調する自己PRを添削し、改善したものとなります。

ゼミ活動は専門性が高い場合もあり、採用担当に内容が伝わりづらいことも。活動の流れを具体化し、直面した困難と解決策も交えて、客観的な評価を入れましょう。

ゼミ・研究活動をもとにした自己PR
【結論】
私は、目標達成に向けて自ら課題を発見し、周りを巻き込みながら行動を起こす主体性があります。この経験を通じ、その過程で、課題抽出から解決策実行までを推進する力を磨きました主導する力を培いました
添削コメント|「課題の発見」、「周りを巻き込みながら行動」、「主導する力」と具体的に示しすことで、「主体性」の曖昧さを排除しました。
【エピソード】
ゼミで年間研究テーマを決める際、意見がまとまらず停滞していましたが、私は全員が納得できる案を作るために動きました独自にヒアリング計画を立案し、リーダー役を買って出ました
添削コメント|「動いた」より「計画の立案」と「リーダー役をした」の方が「主体性」を具体的に示すことができます。課題に対して「自ら計画し、主導した」という事実が、「主体性」をアピールできるポイントとなります。
【エピソード詳細】
まず、一人ひとりに興味分野と期待する成果をヒアリングし共通点を抽出しました。次に、その共通点を活かせる「地域商店街の活性化策」という案を資料化し、そこで日程調整から質問項目作成、回答のコード化まで担当し、3日で「地域商店街の活性化策」の概要資料を作成してオンライン共有しディスカッションを主導しました。
添削コメント|「3日で資料作成し、オンライン共有」など、行動や期間を具体的にすることで、主体性と短期成果の両方を表すことができます。
【成果】
結果、ゼミ全員の賛同を得てテーマが早期に決定し、学外コンテストにも応募できました。完成させた論文を学外コンテストに応募し、提出論文は優秀賞を受賞し、教授からは「主体的に場を動かした」と評価されました。
添削コメント|「応募できた」は過程であり、受賞実績について触れた方が、成果の客観性を高めることができます。また、第三者からのコメントを入れることで「主体性」の説得力を持たせられます。
【入社後】
貴社でも、課題を自分ごととして捉え、関係部署と対話しながら最適解を導き行動することで、事業の成長に貢献いたします。新規サービスの市場調査フェーズで情報を集約し、施策を迅速に立案・実行することで、早期に売上目標を達成し事業成長に貢献いたします。
添削コメント|「事業の成長」という抽象的な表現を「新規サービス×市場調査」と具体化しました。具体的な工程と成果イメージを描くことで、採用担当は入社後の「主体性」による貢献度を評価しやすくなります。

【NGポイント】
結論が曖昧であり、エピソードでの行動内容も抽象的な表現となっていて、本当に「主体性」という強みがあるのか、説得力に欠ける内容になっていました。また、成果の客観性が足りず、どのフェーズでリードしたかも読み取れませんでした。

【添削内容】
結論では「どのような主体性を発揮したのか」を明らかにし、エピソードでは自身の役割と取り組みを具体的にしました。また成果には、「優秀賞」と「教授評価」2つの観点からの評価を入れました。

【どう変わった?】
過去エピソード中の自身の役割と行動内容を具体的にしたことで、企業側も評価をしやすい内容に変化しました。また、成果を複数の観点からの評価で示すことで、客観的に成果を出したことをアピールできています。

【今回の自己PRのコツ】
・結論は強みと行動をセットで書く
・数字と期間で行動プロセスを明確にする
・成果は客観的な評価で裏付けする

⑥ボランティア・課外活動

ここではボランティアでの経験を基に、「主体性」の自己PR例文を添削を行いました。

例文作成時は行動の工夫・巻き込み方・成果の因果関係を一貫させ、入社後の再現性まで織り込むよう意識してください。

ボランティア・課外活動をもとにした自己PR
【結論】
私は、自ら課題を見つけて行動に移す課題を可視化し、解決へ向けた行動を自発的に組み立て実行する「主体性」が強みです。
添削コメント|「自ら課題を見つけて行動に移す」ではやや抽象的です。修正では、「可視化→計画→実行のプロセス」と具体的に示すことで、採用担当が活躍像を具体的にでき想像できるようにしました。
【エピソード】
大学2年時、地域清掃ボランティアに参加した際、参加者の継続率が低いことに課題を感じました3回の活動で参加者が20名から8名に減り、活動の存続が危ぶまれると判断しました
添削コメント|「継続率が低い」では、少し主観的すぎて、課題感が具体的に伝わりません。そのため、参加人数を示すことで客観的にしました。それにより、主体的な課題認識と状況を把握する力を持ち合わせていることを伝えられます。
【エピソード詳細】
清掃活動は月1回の頻度で実施されていましたが、毎回参加する学生は限られていました。私はこのままでは活動の意義が薄れてしまうと考え、参加者に継続的に参加してもらう仕組みを作ることを決意しました。具体的には、活動後に感想を共有する時間を設けたり、参加者同士の交流を深める企画を提案し、主催団体と協力して実施しました私はメンバーの活動意欲が薄い理由は「目的共有」と「仲間意識」が足りないからではと分析し、運営に加入して「①清掃前日にメールでのリマインド」「②当日清掃にペア制を導入」「③終了後10分の感想共有」という3つの施策を導入しました。
添削コメント|「どう考え、どう行動したのか」を具体化し簡潔にすることで、「課題解決の鍵」や「行動内容」を強調しました。結果的に、「計画立案力」と「巻き込み力」という主体性のアピールにもつながります。
【成果】
その結果、翌月以降の参加率が1.5倍に増え、初参加者の約半数が継続的に参加するようになりました施策前は平均10名だった参加者が、3か月後には15名へ増え、初参加者の55%が3回以上継続して参加しました。主催者からは「活動の輪が広がった」と感謝の言葉をいただきました。
添削コメント|取り組み前後の「参加者数」、「継続率」の数値を追記することで、ボランティアに詳しくない第三者視点からでも、明確に成果が出たことが分かるように客観性を高めました。
【入社後】
入社後も、目の前の課題に対して受け身にならず、自ら考えて動く姿勢を活かし、より良いチームづくりや業務改善に現場の課題を数値と事例で整理し、改善策を提案・推進することで、貴社プロジェクトの品質向上と組織活性化に貢献したいと考えています。
添削コメント|「自ら考えて動く」、「良いチームづくり」、「業務改善に貢献」の内容を明らかにしました。また、「課題把握→提案→推進」という流れを示すことによって、採用担当が、入社後の応募者の「主体性」をイメージをしやすくなるでしょう。

【NGポイント】
エピソード詳細が長々としていて、強調したいポイントが伝わりにくくなっていました。また、入社後の行動計画や「どのように主体性を活かすのか」が抽象的でイメージがしにくかったです。

【添削内容】
自身の考えや、行動内容を具体的かつ、端的にすることで読みやすい文章へと修正しました。また、入社後については行動計画を明らかにし、「課題把握→提案→推進」という流れに置き換えることによって、再現性を提示ました。

【どう変わった?】
エピソード詳細を簡潔にしたことで、強調したいポイントがわかりやすくなりました。また、入社後についても、「課題認識」から「施策立案」、「実行」まで、具体的かつ一貫性を持たせたことで、主体性の再現性が高まり、行動イメージを持てます。

【今回の自己PRのコツ】
・課題は発見と期間を具体的に数値化する
・行動は5W1Hで簡潔に論理的に構造化する
・成果は行動前後で比較し客観的に証明する

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自己PRを作成するときは主体性の定義を大切に

主体性は企業が求める重要なスキルの一つですが、アピール方法を誤ると逆効果になる可能性があります。そこで重要になるのが、自分なりの主体性の定義を明確にしておくことです。

面接では、自信の考え方に基づいて主体的に行動した具体例を交えながら、それによる結果や学びを語ることが効果的でしょう。さらに入社後の主体性の発揮についての展望を述べれば、より魅力的に映るはずです。

本記事で紹介した主体性のアピール方法を参考に、重要なポイントを意識しつつ、あなた自身の強みを上手にアピールしてくださいね。

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    現在、大学4年の場合は「2026年度3月」
    現在、大学3年の場合は「2027年度3月」
    現在、大学2年の場合は「2028年度3月」

    No.2

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    大学大学院(博士)大学院(修士)短期大学専門学校

    No.2

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。