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【例文15選】エントリーシートの自己PRの書き方|書類選考の通過率UPを目指す極意

この記事では、エントリーシートの自己PRの書き方を徹底解説しています。

エントリーシートの自己PR欄は企業の採用担当者も注目して箇所なので対策が不可欠です。実際に自己PRを求めている理由や、書き方のコツを紹介しつつ、自己PRが思いつかない時の対処法まで網羅的に紹介しています。

この記事をしっかりと確認して好印象な自己PRを作成し、書類選考通過を目指しましょう!

 

目次

エントリーシートの自己PRは採用担当者目線で書こう

エントリーシートにおいて自己PRを書く際は、「採用担当者にどう伝わるか」という視点を持つことが非常に重要です。

自分の強みや経験をただ並べるのではなく、それが企業にとってどのような価値をもたらすのかまで意識することで、内容に説得力が生まれます。

企業は「自社に合った人材かどうか」「入社後に活躍できるかどうか」を見極めたいと考えているため、自己PRでは単なる実績ではなく、その背景にある考え方や行動、そして成果がどのように組織に貢献したかを具体的に伝えることが求められます。

採用担当者の立場に立ち、「この人と一緒に働きたい」と思わせる構成にすることで、他の応募者と差をつけることができるでしょう。

エントリーシートにおける自己PRとは?

エントリーシートで求められる自己PRとは、企業に対して「自分がどのように貢献できるか」を伝えるための文章です。

学生時代に取り組んだ経験や成果を通じて、自分の強みをどのように発揮し、それがどのような価値を生んだのかを明確に表現することが求められます。

採用担当者は、「この学生は入社後に活躍してくれそうか」「チームにフィットするか」といった観点で自己PRを読んでいます。

ただの自己紹介や性格の説明で終わってしまうと、印象に残りません。

たとえば「協調性がある」と書くなら、どのような場面でどんな行動を取り、どんな成果につながったのかを具体的に語る必要があります。

また、企業にとって魅力的な人材と映るには、「再現性」が重要です。単なる過去の成功体験にとどまらず、それが入社後にも活かせるものであると伝えることで、説得力が生まれます。

つまり、自己PRは単なる自慢話ではなく、「企業目線」で整理されたビジネス文書と捉えるべきでしょう。

自分の強みが、企業の求める人物像とどう一致しているのかを明確に示すことが、成功への第一歩です。

企業がエントリーシートで自己PRを求める理由

企業がエントリーシートで自己PRを求めるのは、単なる自己紹介をしてほしいからではありません。

限られた文章から、学生の適性や価値観、将来的な活躍の可能性を見極めたいと考えているのです。以下に、その理由を詳しく紹介します。

  1. 自社にマッチする適性を見極めるための材料になるから
  2. 入社後の活躍を具体的にイメージするための判断材料になるから
  3. 企業は人柄や価値観を知る手がかりにしたいから
  4. 文章力や論理性などの基礎能力が表れるから
  5. 他の応募者との差別化ポイントを見つけたいから
  6. 面接で深掘りすべきテーマを事前に把握したいから

① 自社にマッチする適性を見極めるための材料になるから

企業は、自己PRからその学生が自社の雰囲気や業務内容に適しているかを確認しています。

たとえば、チームで協力する姿勢や困難に挑む粘り強さが伝われば、職場でも活躍してくれると期待されるでしょう。そのため、企業の求める人物像に自分の強みが合致するような表現が求められます。

ただのアピールに終始するのではなく、採用担当者が「この人と働いてみたい」と感じるような説得力のある内容にしてください。

② 入社後の活躍を具体的にイメージするための判断材料になるから

企業が自己PRを通じて見ているのは、過去の経験そのものよりも、それをどう活かして将来活躍できるかです。

再現性のある経験や、数値で示せる成果などを含めることで、活躍のイメージが具体的に浮かびやすくなります。

「頑張りました」だけではなく、「どのように頑張り、何を得たのか」までを丁寧に説明することが大切です。それにより、入社後の姿を現実的に描いてもらえるでしょう。

③ 企業は人柄や価値観を知る手がかりにしたいから

自己PRはスキルの披露だけでなく、人となりを伝える手段でもあります。主体性や誠実さ、粘り強さなどの価値観が感じられると、採用担当者に安心感を与えることができます。

形式的に整っていても、感情が伝わらない文章は印象に残りません。少し表現が粗削りであっても、自分の言葉で素直に語られた内容のほうが心に響きやすいでしょう。

④ 文章力や論理性などの基礎能力が表れるから

エントリーシートは、文章構成力や論理的な思考を測る材料にもなります。読みやすさ、構成の明快さ、伝えたいことがブレていないかが見られています。

特に、経験を時系列で整理し、結果に至る過程を明示できているかが評価されます。逆に、主張が曖昧だったり論理が飛んでいたりすると、思考の整理が苦手な印象を与えてしまいます。

構成を意識して、簡潔にまとめるよう心がけてください。

⑤ 他の応募者との差別化ポイントを見つけたいから

エントリーシートは大量に読まれるため、印象に残る内容でなければ埋もれてしまいます。「誰でも言える」ような抽象的な表現は避け、自分にしかない経験や視点を取り入れることが大切です。

独自性のあるエピソードや視点があると、採用担当者の記憶に残りやすくなります。また、そうしたエピソードは、面接での会話のきっかけにもなりやすく、選考全体での評価にもつながります。

⑥ 面接で深掘りすべきテーマを事前に把握したいから

エントリーシートに書かれた内容は、面接での質問のベースになります。自己PRに具体性があればあるほど、面接官は質問しやすく、会話も深まりやすくなります。

逆に、曖昧な内容だと質問がしにくく、印象にも残りません。深掘りされても答えやすいように、自分の経験を整理して、わかりやすく伝えておくことが重要です。

質の高い自己PRは、面接の成功にもつながるのです。

エントリーシートに自己PRを書く時の手順

エントリーシートで自己PRを書く際には、段階を踏んで丁寧に準備することが重要です。いきなり文章を書き始めると内容が散漫になり、読み手に伝わりにくくなってしまいます。

採用担当者に自分の魅力を的確に伝えるには、論理的かつ戦略的なアプローチが必要です。以下の5つのステップを実践すれば、伝わる自己PRを効率よく構築できます。

  1. STEP1:自己分析で強みを言語化する
  2. STEP2:企業が求める人物像と強みの接点を探る
  3. STEP3:強みを裏付ける具体的なエピソードを整理する
  4. STEP4:論理的な構成で自己PRを文章化する

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① STEP1:自己分析で強みを言語化する

自己PRの出発点は、自分の特性や能力を客観的に理解することです。過去の経験を振り返り、自分が成果を出せた場面や周囲に評価された出来事を洗い出しましょう。

そのうえで「リーダーシップ」「継続力」「課題解決力」などの強みに落とし込みます。さらに、その強みがどのような場面で発揮されてきたかを振り返ることで、自己理解が深まります。

自己分析が甘いと、表面的なアピールに終始してしまうため、丁寧な棚卸しが成功の鍵です。

② STEP2:企業が求める人物像と強みの接点を探る

強みを明確にしたら、次はその強みが志望企業にとってどのような価値を持つかを考える必要があります。

企業の採用ページ、IR資料、社員インタビューなどから、求める人物像や社風を調べ、自分の特性と重なる部分を見つけ出します。

たとえば、スピード感を重視する企業であれば「即行動・即改善できる力」が刺さるでしょう。この接点を明確にすることで、採用担当者に「この人ならうちにフィットしそうだ」と思わせることができます。

③ STEP3:強みを裏付ける具体的なエピソードを整理する

自己PRに説得力を持たせるには、単なる主張ではなく、具体的なエピソードが必要です。経験の中から、強みが発揮された場面を選び、状況・課題・行動・結果の順に整理しましょう。

たとえば「アルバイトで売上向上に貢献した」という話をするなら、どのような課題があって、どんな工夫をし、どのような成果を得たのかを数字や行動で示すとよいでしょう。

読み手の共感を得るためには、自分の立場だけでなくチームや周囲への影響にも触れることが効果的です。

④ STEP4:論理的な構成で自己PRを文章化する

情報が揃ったら、それらを論理的に整理して文章にまとめましょう。読み手に伝わりやすい構成としては、結論から始めるPREP法(結論→理由→具体例→まとめ)が効果的です。

まず、自分の強みを端的に述べ、その裏付けとして具体的なエピソードを紹介します。次に、その経験から得た学びや成長を示し、最後にそれを今後どう活かすかを述べると、印象に残りやすくなります。

特に注意したいのは、強みとエピソードの一貫性です。両者にズレがあると説得力が弱まるため、文章全体を通して軸がぶれないように意識してください。

自己PRで効果的にアピールするための書き方のコツ

自己PRは、採用担当者に「この人と働きたい」と思わせるための最重要パートです。ただ強みを並べるだけでは印象に残りにくく、他の応募者に埋もれてしまいます。

伝えたい内容を魅力的に、かつ論理的に伝えるためには、以下の6つのコツを意識することが大切です。

  1. 結論ファーストで印象に残る冒頭を作る
  2. 数字や具体的表現で説得力を高める
  3. 志望企業に合わせて自己PRを最適化する
  4. エピソードと主張に一貫性を持たせる
  5. 客観的な視点で何度も推敲する

① 結論ファーストで印象に残る冒頭を作る

最初の一文は、自己PRの成否を左右する重要なパートです。

読み手の興味を引くには、結論を最初に持ってくる「結論ファースト」が効果的です。「私は○○力を活かして、△△の課題を解決しました」など、実績を交えて簡潔に述べることで、読む価値のある内容だと認識してもらえます。

印象に残る自己PRにするには、冒頭から自信を持って自分を打ち出すことが求められます。

② 数字や具体的表現で説得力を高める

自己PRの中で自分の成果を伝える際は、できるだけ数字や固有名詞を使って表現しましょう。

「接客を頑張った」ではなく、「1日平均100名のお客様を担当し、クレーム0件を3か月間継続」など、誰が見ても評価できる事実を示すことで説得力が格段に上がります。

抽象的な表現を具体的な実績に置き換えることで、読み手に与える印象も強まります。

③ 志望企業に合わせて自己PRを最適化する

自己PRは、どの企業にも同じ内容を使い回すのではなく、企業ごとにカスタマイズする必要があります。

企業の文化や評価基準、重視するスキルに合わせて、強調すべきポイントを変えることで、より刺さる自己PRに仕上がります。

たとえば、チームワークを重視する企業には「協調性」、成長スピードを求める企業には「変化への適応力」など、相手のニーズに合わせた表現が重要です。

④ エピソードと主張に一貫性を持たせる

自己PRでは、伝えたい強みとエピソードの関連性が明確であることが不可欠です。

たとえば「課題解決力」をアピールするのであれば、「どんな課題があって、どう取り組み、どんな成果を出したのか」という一連の流れを明確にすることで、主張と根拠の整合性が生まれます。

一貫性がないと、いくら内容が良くても印象に残らず、評価されにくくなります。

⑤ 客観的な視点で何度も推敲する

文章を書いた直後は、自分では気づけないミスや分かりにくい表現が残っていることがよくあります。

そのため、一度書いたら時間を空けて読み返す、または第三者に読んでもらうといったプロセスが非常に重要です。

特に友人やキャリアセンターの職員など、就活の視点を持った人からのフィードバックは有益です。推敲を重ねることで、自信を持って提出できる内容に仕上げましょう。

自己PRが思いつかない時の対処法

就職活動中、自己PRがどうしても思い浮かばず手が止まってしまうことがあります。しかし、自分の強みに気づけていないだけという場合も少なくありません。

見方を変えたり、他人の視点を取り入れたりすることで、新たな発見につながることがあるでしょう。ここでは、自己PRが見つからないときに試してほしい方法を3つ紹介します。

  1. 自己分析ツールや友人の意見を活用する
  2. 過去の経験を洗い出して振り返る
  3. 短所を言い換えて強みに転換する

① 自己分析ツールや友人の意見を活用する

自分の強みがわからないと感じたときには、他人の視点を取り入れることが有効です。適性診断などの自己分析ツールを使えば、自分では気づきにくい特性を客観的に確認できます。

また、友人や家族に「自分の長所」や「得意そうなこと」を聞いてみるのもおすすめです。

他人の意見は、思い込みや先入観を取り払う手助けになります。こうした情報をもとに、自分の強みを言語化するヒントが得られるでしょう。

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② 過去の経験を洗い出して振り返る

「特別な経験がない」と感じている人も、過去を丁寧に振り返ればアピールできるエピソードが見つかるはずです。

アルバイト、部活動、ゼミ活動、趣味など、一見平凡に思える体験の中にも、自分の努力や成長が表れている場面はあるでしょう。

重要なのは、どのような行動をし、何を学び、どんな成果や変化を生み出したのかという点です。経験を深掘りすることで、自信を持って語れる自己PRが作れるようになります。

③ 短所を言い換えて強みに転換する

自己PRを考える際、どうしても短所ばかりが思い浮かんでしまうこともあります。しかし、短所の裏には強みのヒントが隠れているものです。

たとえば、「飽きっぽい」という性格も、「好奇心が旺盛」「切り替えが早い」といった前向きな表現に言い換えられるかもしれません。

短所をそのまま伝えるのではなく、それをどう捉え直し、どのように活かしているかを説明することで、自己成長力や柔軟性をアピールできます。

【例文15選】エントリーシートの自己PR参考集

自己PRを書こうとしても、どのような内容にすればよいのか悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。

ここでは、強み・経験・志望職種ごとに分類した例文を紹介します。自身の経験と重ねながら、伝え方のヒントを見つけてください。

  • 強み別の自己PR例文
  • エピソード別の自己PR例文
  • 職種別の自己PR例文

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強み別の自己PR例文

  1. 協調性をアピールする例文
  2. 行動力をアピールする例文
  3. チャレンジ精神をアピールする例文
  4. 継続力をアピールする例文
  5. 気配りをアピールする例文

協調性をアピールする例文

協調性をアピールしたい方に向けて、大学でのグループ活動を通じて周囲と連携した経験をベースにした自己PRの例文を紹介します。

誰もが経験しやすいエピソードを使い、面接官にも共感されやすい構成を意識しました。

《例文》

私は大学のゼミ活動で、5人1組のチームで学内発表を行う経験をしました。

最初はメンバー同士の意見がぶつかり、議論がまとまりませんでしたが、私は「まずは全員の意見を整理する」ことを意識しました。

発言内容をホワイトボードに書き出し、共通点や対立点を明確にすることで、話し合いがスムーズになり、チームとしての方向性も見えてきました。

その結果、全員が納得できる内容に仕上がり、発表本番では高評価を得ることができました。

この経験から、周囲と協力して物事を進める力や、円滑なコミュニケーションを取る力が身についたと感じています。

《解説》
チームでの困難を乗り越えたプロセスに焦点を当てることで、協調性の具体的な根拠を示しています。自分がどう動いたか、どう貢献したかを明確にすると、説得力が増します。

行動力をアピールする例文

行動力をテーマにした自己PR例文を紹介します。大学生活の中で自ら動いた経験をベースに、主体的な行動によって成果を出したエピソードを盛り込みました。

《例文》

大学2年生のとき、地元のイベントに学生ボランティアとして参加し、初めて広報活動を担当しました。

集客に課題があると感じた私は、SNSを活用した宣伝を提案し、自らInstagramアカウントを立ち上げて投稿内容を企画・運用しました。

最初はフォロワー数も少なく、反応も薄かったのですが、写真の撮り方や投稿のタイミングを工夫しながら改善を重ねました。

その結果、イベント前日にはフォロワー数が3倍に増え、実際の来場者数も過去最多を記録しました。この経験を通じて、課題に気づいたら自ら動き、改善に取り組む力が身についたと感じています。

《解説》
「自ら提案し、行動した結果として成果につながった」流れを意識して書くと、行動力が伝わりやすくなります。成果は数字で示すと説得力が増します。

チャレンジ精神をアピールする例文

ここでは、新しいことに自ら挑戦した経験を通じてチャレンジ精神をアピールする自己PRの例文を紹介します。大学生ならではの行動や学びを盛り込み、等身大のエピソードに仕上げました。

《例文》

私は大学3年の夏、英語力を伸ばしたいと思い、1人で海外インターンに挑戦しました。

それまで海外に行った経験もなく、語学にも自信がありませんでしたが、「やってみたい」という気持ちを大切にし、思い切って応募しました。

現地では最初、言いたいことがうまく伝わらず悔しい思いもしましたが、毎日英語で日記をつけ、現地の人と積極的に話すことで少しずつ成長できました。

帰国時には現地スタッフから「頼れる存在だった」と声をかけてもらい、大きな自信になりました。この経験を通じて、新しいことに挑戦する勇気と、それをやり抜く力が身についたと感じています。

《解説》
「挑戦の動機」から「行動」「結果」までの流れを丁寧に描くと、チャレンジ精神が自然に伝わります。不安や葛藤も素直に盛り込むとリアリティが増します。

継続力をアピールする例文

継続力をテーマにした自己PRの例文を紹介します。毎日の積み重ねが成果につながった経験をもとに、粘り強さや努力を続ける姿勢を伝える構成にしました。

《例文》

私は大学入学を機に、体力づくりと習慣化を目的に毎朝のランニングを始めました。

最初は三日坊主になるのではと不安もありましたが、スケジュール帳に走行距離を記録することで、モチベーションを維持しました。

雨の日やテスト前でも時間を見つけて走り続けた結果、半年後には10キロを無理なく走れるようになり、学内のマラソン大会で入賞することもできました。

この取り組みを通じて、目標に向かって地道に努力を続ける力と、継続することの大切さを実感しました。

仕事においても、成果がすぐに出なくてもあきらめずに努力を積み重ねる姿勢を大切にしたいと考えています。

《解説》
「毎日少しずつ取り組んだ努力が成果に変わった」という流れが、継続力の説得材料になります。目に見える変化や成果があると、印象に残りやすくなります。

気配りをアピールする例文

気配りをテーマにした自己PR例文を紹介します。大学生活のなかで相手を思いやりながら行動した経験をベースに、自然な気遣いができる人物像を描いています。

《例文》

私は大学のオープンキャンパスで案内係のボランティアをした際、参加者が安心して過ごせるよう細やかな気配りを心がけました。

特に、初めて来校する方が緊張している様子だったため、話しかけやすい雰囲気を作ることを意識し、目線を合わせて笑顔で丁寧に案内しました。

また、会場内の気温や混雑状況にも注意を払い、適宜誘導ルートを変えるなど、参加者の立場に立った対応を行いました。

終了後には、「あなたの案内で緊張がほぐれた」と声をかけてもらい、自分の行動が誰かの安心につながる喜びを感じました。

この経験から、相手の立場に立って物事を考え、細やかな配慮をもって行動する力が身についたと実感しています。

《解説》
相手の反応を見ながら自分がどう動いたかを具体的に描くと、気配りの姿勢が自然に伝わります。些細な行動でも丁寧に言語化することがポイントです。

エピソード別の自己PR例文

  1. アルバイト経験を活かした自己PR例文
  2. サークル活動で発揮したリーダーシップの例文
  3. ゼミ活動を通じて得た強みを伝える例文
  4. 留学経験を通じて学んだことを伝える例文
  5. ボランティア活動から得た価値観を伝える例文

アルバイト経験を活かした自己PR例文

アルバイト経験をもとに自己PRを書く場合、自分の役割や取り組み姿勢、そこから得た学びを中心に構成すると、リアリティが伝わりやすくなります。

《例文》

私は大学2年生からカフェでアルバイトをしています。

最初は接客にも慣れず、ミスをして落ち込むこともありましたが、「お客様に気持ちよく過ごしていただくにはどうすべきか」を常に考え、笑顔や声のトーン、タイミングを意識して行動するようにしました。

特に忙しい時間帯でも、冷静に優先順位をつけて動くことを心がけた結果、店長から「混雑時にも安心して任せられる存在」と評価されるようになりました。

この経験を通じて、どんな状況でも柔軟に対応する力と、相手の立場を考えて行動する意識が身についたと実感しています。

《解説》
アルバイト経験は、姿勢や成長が伝わるように描くのがコツです。数字や他者評価が入ると、説得力が高まります。

サークル活動で発揮したリーダーシップの例文

サークル活動を通じてリーダーシップを発揮した経験を紹介します。組織をまとめる力や周囲との関わり方をどう示すかがポイントです。

《例文》

私は大学のダンスサークルで、3年時に代表を務めました。部員は40名を超えており、学年やスキルに差がある中で、全員が一体感を持って取り組める環境づくりを意識しました。

週1回の全体ミーティングでは、誰もが発言しやすいよう議題ごとに意見を募り、発表会の練習では初心者に対してフォロー体制を整えるなど、個々の状況に応じた役割分担を進めました。

その結果、発表会では例年を上回る観客動員を記録し、「まとまりがあって見応えがあった」と好評を得ました。

この経験を通じて、周囲の状況を見ながら組織をまとめ、目標に向けてリードする力を培うことができました。

《解説》
リーダーとしての具体的な行動と成果を示すことで、説得力のある内容になります。メンバーへの配慮や工夫も意識して書きましょう。

ゼミ活動を通じて得た強みを伝える例文

ゼミ活動は、チームでの取り組みや専門テーマへの主体的な関わりを通して得た強みをアピールしやすい場面です。ここでは、自分の役割を果たす中で成長したエピソードを紹介します。

《例文》

私は経済学のゼミで、地域経済の活性化をテーマに研究活動を行いました。ゼミの中では議論が活発でしたが、時に意見が対立し、議論が前に進まないこともありました。

そこで私は、各メンバーの意見を整理し、共通点や方向性を見つける役割を自ら引き受けました。

具体的には、議事録を作成して全員に共有し、論点の整理や次回の議題提案を行うようにした結果、ゼミの進行がスムーズになり、研究内容もより深まっていきました。

この経験から、物事を俯瞰して整理し、円滑なコミュニケーションを図る力が身についたと感じています。

《解説》
ゼミ活動では「集団の中でどう貢献したか」を明確に示すと、主体性や協調性が伝わります。工夫した点や行動の変化に注目しましょう。

留学経験を通じて学んだことを伝える例文

留学経験を自己PRに活かすには、異文化環境での学びや挑戦した行動に焦点を当てると効果的です。ここでは語学以外の成長に着目した例文を紹介します。

《例文》

私は大学2年の夏に、アメリカの大学で3か月間の語学研修に参加しました。到着直後は言語の壁だけでなく、生活習慣の違いにも戸惑い、自分の意見を伝えることすら躊躇していました。

しかし、ある授業で積極的に発言したことをきっかけに、クラスメートとの距離が一気に縮まり、自信がつきました。

その後は自主的にディスカッションに参加したり、現地の学生と交流イベントを企画するなど、積極的に行動するようになりました。

この経験を通じて、自分の殻を破って新しい環境に飛び込み、他者と関係を築く力が身についたと感じています。

《解説》
留学の成果は語学力だけでなく、「行動の変化」や「人との関わり方の変化」に注目すると、より深みのある自己PRになります。

ボランティア活動から得た価値観を伝える例文

ボランティア活動を通じて得た価値観は、人との関わり方や自分の行動の在り方を示す材料になります。今回は、継続的な活動から学んだ姿勢を中心に構成しました。

《例文》

私は大学1年から、地域の子ども食堂で月2回のボランティア活動を続けています。

最初は与えられた仕事をこなすだけで精一杯でしたが、回数を重ねるうちに「どうすれば子どもたちが安心して過ごせるか」を考えるようになりました。

ある日、小学生の男の子が一人で静かに食事をしていたので、私から声をかけてみました。すると少しずつ打ち解けてくれて、次第に他の子どもたちとも自然に関われるようになっていきました。

この経験を通じて、相手の立場を思いやり、自分から働きかける姿勢の大切さを学びました。今後も、人との信頼関係を丁寧に築く姿勢を大切にしていきたいです。

《解説》
ボランティアでは「何をしたか」だけでなく、「そこから何を感じ、どう変わったか」を明確にすると深みが出ます。継続性や自発性もポイントです。

職種別の自己PR例文

  1. 営業職向けの自己PR例文
  2. 事務職向けの自己PR例文
  3. エンジニア職向けの自己PR例文
  4. コンサルタント職向けの自己PR例文
  5. 医療系職種向けの自己PR例文

営業職向けの自己PR例文

営業職では「相手に寄り添って行動する姿勢」が重要です。ここでは、提案力や行動力をアピールする自己PRの例文を紹介します。

《例文》

私は大学の地域連携イベントで、地元企業への出展依頼を担当しました。限られた期間内で多くの協力を得る必要があり、自ら50社以上に電話や訪問を行いました。

最初は断られることも多く苦戦しましたが、企業ごとの特長や関心を調べて提案内容を調整するようにした結果、最終的に20社以上の出展につなげることができました。

この経験を通じて、相手に合わせた提案力や粘り強く行動する力を身につけることができました。営業職でも、相手に寄り添いながら成果を出す姿勢を大切にしたいと考えています。

《解説》
営業職では「提案の工夫」と「成果の裏付け」が鍵になります。数字での成果表現が効果的です。

事務職向けの自己PR例文

事務職では「正確さ」と「効率的なサポート」が求められます。ここでは、細やかな気配りと改善力を伝える例文を紹介します。

《例文》

私は学生団体で会計・資料作成を担当していました。業務の中で、会議資料の共有が毎回遅れがちでメンバーから不満が出ていたため、共有フォルダとテンプレートを整備しました。

事前に内容をすり合わせるフローも追加したことで、資料作成が効率化され、会議の進行もスムーズになりました。

その結果、代表から「裏方として非常に頼りになる存在」と評価されました。この経験を通じて、課題を整理して改善する力や、正確な事務処理能力を身につけました。

《解説》
事務職では「目立たない工夫」や「支える姿勢」を具体的に示すことで、安定感や信頼性を伝えられます。

エンジニア職向けの自己PR例文

エンジニア職では「課題解決能力」と「学習意欲」が重視されます。ここでは、技術の習得と応用に取り組んだ例文を紹介します。

《例文》

私は大学のプログラミング授業をきっかけに、仲間とチームを組んで簡易的なスケジュール管理アプリを開発しました。

知識不足から初めはエラー続きでしたが、自主的にオンライン教材で復習し、わからない点は積極的に教授や仲間に相談しました。

その結果、予定の機能を無事に実装でき、学内の発表会でも好評を得ました。この経験を通じて、課題に対して粘り強く取り組む姿勢や、必要な技術を自ら学ぶ力を身につけました。

《解説》
「独学+実践」のプロセスと、そこから得た学びを具体化すると、技術職での適性が伝わりやすくなります。

コンサルタント職向けの自己PR例文

コンサルタント職では「論理的思考」と「コミュニケーション力」が問われます。ここでは、分析力とチーム貢献をアピールする例文を紹介します。

《例文》

私はゼミで、ある企業の業績回復策を提案するグループ研究に取り組みました。

情報収集やデータ分析を進める中で、メンバーの意見が割れる場面もありましたが、私はファクトに基づいて論点を整理し、議論を建設的に進める役割を担いました。

発表では、分析の深さと構成のわかりやすさを評価され、指導教員から高評価をいただきました。この経験から、論理的に物事を捉える力と、チームで課題に向き合う姿勢を身につけました。

《解説》
論理性と協調性のバランスをアピールできると、コンサル職の適性を自然に伝えることができます。

医療系職種向けの自己PR例文

医療系では「責任感」や「相手を思いやる姿勢」が重視されます。ここでは、人との関わりから得た学びをもとにした自己PRの例文を紹介します。

《例文》

私は病院でのボランティア活動を通じて、患者さんやスタッフとの接し方を学びました。

初めは緊張して言葉に詰まることもありましたが、「目線を合わせて話す」「相手の表情に注意を払う」ことを意識するようになり、少しずつ自然に対応できるようになりました。

ある高齢の患者さんから「あなたが来てくれると安心する」と声をかけられたときは、信頼関係を築けた喜びを実感しました。

この経験から、相手の立場を思いやる気持ちと、それを形にする行動力が身につきました。

《解説》
医療系の自己PRでは、「相手に寄り添う姿勢」がしっかり描かれているかがポイントです。エピソードは小さな行動でも丁寧に描きましょう。

自己PRについてよくあるQ&A

就職活動において「自己PR」は避けて通れない重要な要素です。ただ、いざ書こうとすると「何を書けばよいのか」と迷ってしまう方も多いでしょう。

ここでは、就活生が感じやすい疑問に答えながら、自己PRに対する理解を深めていきます。

  1. 自己PRに書けるエピソードがない場合はどうする?
  2. 強みは一つに絞った方がよいのか?
  3. ガクチカと自己PRの違いとは?
  4. 過去の経験がアルバイトしかない場合でも大丈夫?
  5. 自己PRは何文字くらいが適切?
  6. エントリーシートと履歴書で自己PRの内容は変えるべき?

① 自己PRに書けるエピソードがない場合はどうする?

特別な実績がないからといって、自己PRが書けないわけではありません。たとえば、日々のアルバイトやサークル活動で工夫したこと、周囲と協力して成し遂げた経験なども十分な題材になります。

重要なのは、行動に至った背景や工夫した点を具体的に伝えることです。結果だけでなく、その過程や学びを丁寧に説明することで、あなたの人柄や仕事への向き合い方が伝わるでしょう。

② 強みは一つに絞った方がよいのか?

基本的には、強みは一つに絞ったほうが採用担当者に伝わりやすくなります。複数の強みを挙げると印象がぼやけてしまい、何をアピールしたいのかが分かりにくくなってしまいます。

一つの強みに絞り込んだうえで、それを裏づけるエピソードを加えると、より説得力のある自己PRになるでしょう。

③ ガクチカと自己PRの違いとは?

「ガクチカ」は学生時代に力を入れた経験そのものに焦点を当てるのに対し、「自己PR」はその経験を通じて得た強みや特性を伝えるものです。

同じ経験を使っても構いませんが、書く目的が異なるため、表現や構成を意識して使い分ける必要があります。自分の強みを引き出す軸として、どちらを強調すべきかを考えてください。

④ 過去の経験がアルバイトしかない場合でも大丈夫?

アルバイト経験だけでも、十分に自己PRの題材として活用できます。

たとえば、接客を通じて身につけた対応力や、目標達成のために考えた工夫、後輩指導で学んだリーダーシップなど、実践的な力が評価されやすいのがアルバイト経験の強みです。

大切なのは、成果だけでなく、そこに至る過程や意識していたことを伝えることです。

⑤ 自己PRは何文字くらいが適切?

自己PRの文字数は、エントリーシートの場合、おおむね400〜600文字が適切とされています。短すぎると内容が薄くなり、長すぎると読み手に負担をかけてしまいます。

文字数に指定がある場合は、上限ギリギリではなく9割程度に収めることで、読みやすさと完成度のバランスがとれます。指定がない場合も、この文字数帯を一つの目安として意識すると良いでしょう。

⑥ エントリーシートと履歴書で自己PRの内容は変えるべき?

同じ内容をそのまま使うのではなく、媒体の性質に合わせて調整することが重要です。

履歴書では簡潔にまとめることが求められますが、エントリーシートでは背景やエピソードをやや詳しく記述しても構いません。

伝えたい内容の軸は変えずに、媒体ごとの特徴を踏まえて文章を調整することで、より効果的にアピールできるでしょう。

エントリーシートの自己PRの書き方を理解して好印象を目指そう!

エントリーシートの自己PRでは、自分をよく見せるのではなく、「採用担当者にどう伝わるか」を意識することが成功の鍵です。

企業が自己PRを通じて知りたいのは、応募者の強みや価値観が自社にマッチしているかどうか。だからこそ、自己分析を通じて得た強みを、具体的なエピソードで裏付け、論理的に伝えることが重要です。

結論ファーストや数字の活用といった書き方の工夫も効果的です。例文集やQ&Aを活用すれば、より完成度の高い自己PRが作れるでしょう。

この記事で紹介した考え方や手順を参考に、企業に響く自己PRを作成してください。

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    編集部

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。