建設業界の志望動機【例文あり】未経験OK?職種別に求められるスキルも紹介
建設業界への就職や転職の志望動機では、書き方や採用試験の対策への悩みがつきませんよね。
志望動機は建設業界・企業への理解と熱意が重要であり、他業界でも通用するような内容では採用担当者の心をつかめません。
今回の記事では、建設業界の志望動機における職種別のポイントから、採用担当者が魅力的だと感じる作成方法までをまとめました。
建設業界の動向や各職種の特徴を正しく把握し、目指す職種にあわせた志望動機で採用を目指しましょう。
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建設業界の基礎知識

志望動機を作成する前に知っておきたい建設業界の基礎知識は、以下のとおりです。
建設業界の基礎知識を理解しておくと、好印象な志望動機を作成できます。
①建設業界は大きく「建築」と「土木」に分けられる
建設業界は建築分野と土木分野という2つの専門領域で構成されています。
分野 | 建築 | 土木 |
建築物 | ・住宅 ・オフィスビル ・商業施設 など | ・道路 ・橋梁 ・トンネル ・ダム など |
特徴 | ・人々の生活に直結 ・美的要素と快適性を追求 | ・社会インフラ整備 ・国土基盤の推進 |
目的 | 安全性と 居住性の向上 | 長期使用と 耐久性の確保 |
設計 の重点 | ・構造設計 ・設備計画 | ・自然環境との調和 ・耐久性の設計 |
建設業界全体の就業者数は約399万人に達し、建築分野と土木分野の技術者が連携して日本の社会基盤整備を支えています。
参考:Statista: 2014年から2023年までの日本の建設業界の従業員数
②建設業界の現状と動向
現在、建設業界は政府のインフラ投資や環境配慮型建築への需要を追い風に、IT技術の活用などで持続的な成長を目指しています。
そして、建設プロジェクトの品質向上に伴い、建築と土木の両分野で、最新技術の導入と専門知識の継続的な習得が求められています。
建設業界市場は2025年に95兆円に達し、2030年までに年平均成長率3.3%で拡大する見通しです。
参考:日本の建設業界の規模とシェア分析 – 成長傾向と予測(2025年 – 2030年)、2025 年までの日本の建設業界における主な動向と機会
③建設業界で求められる資格や学歴
建設業界では学歴による制限がゆるく、中卒から大学院卒まで幅広い人材が活躍できる環境が整っています。
建設業界で長期的なキャリアを形成するには、実務経験を積みながら段階的に資格取得を目指すのがおすすめです。建設業界で評価される主な資格について、以下の表にまとめました。
資格名 | 内容 |
---|---|
一級建築士 | 建築物の設計。工事監理に関する 幅広い権限を有する国家資格 |
二級建築士 | 住宅や中小規模の建築物の設計。 工事監理が可能 |
木造建築士 | 木造建築物に特化した設計。 工事監理が可能 |
施工管理技士 | 建設現場の施工管理を行うための国家 資格。学歴に応じた実務経験が必要 |
技術士資格 | 高度な専門性を持つ技術者として 認定される資格 |
年収には学歴差が存在しますが、施工管理技士では大学卒で667万円、高校卒で601万円と他業種よりも小さめです。
参考:セコカンプラス「大卒と高校卒の年収差リアル|施工管理の給与実態を大解剖」
未経験でも大丈夫?建設業界の主な職種と求められるスキル

建設業界の主な職種と求められるスキルについて、以下のポイントから解説します。
職種によって求められるスキルが異なるため、自分の適性と照らし合わせて進む道を検討しましょう。
①営業
建設業界の営業職では、コミュニケーション能力と技術的な知識を組み合わせた総合的なスキルが求められます。
求められるスキル | 概要 |
---|---|
顧客との関係構築 | 長期的な信頼関係を築き、 継続的な取引を目指す |
プロジェクト提案 | 顧客ニーズにあわせた 建設プロジェクトを提案 |
見積もり作成 | プロジェクトの費用を 適切に見積もる |
契約交渉 | 契約内容を調整し合意を得る |
建築基準法の理解 | 法律に基づいた 提案を行うための知識 |
建設資材の知識 | 資材の特性や用途を把握する。 効率的な提案につながる |
施工プロセスの把握 | 工期や技術的要件の理解が必要 |
長期的なキャリア形成には、「建設業界特有の商習慣や専門用語の習得」「技術的な知識の向上」が必要です。研修プログラムを通じて、未経験者がスキルを段階的に習得できる環境を整えている企業も多くありますよ。
②設計
設計職は未経験者の採用枠が多く、建設業界の人手不足を背景に積極的な育成環境が整っている傾向にあります。設計職で求められるスキルの一例を、以下の表にまとめました。
求められるスキル | 概要 |
---|---|
CADソフトの操作技術 | 設計図の作成や修正を 効率的に行う技術 |
空間認知能力 | 建物の形状や内部空間を 立体的にイメージする力 |
コミュニケーション能力 | チームやクライアントとの 調整・意見交換を 円滑に進めるスキル |
入社後は座学研修とOJTを組み合わせた教育プログラムが提供され、3か月から半年かけて実践力を養います。設計補助から徐々に責任ある業務へとステップアップしながら、専門知識やスキルの習得が可能ですよ。
給与水準は業界平均よりも高く、未経験でも月給25万円以上からスタートできる企業が増加しています。一級建築士などの建設関係の資格取得により、さらなるキャリアアップを目指せるのが大きな魅力です。
③施工管理
施工管理は、未経験者でも必要なスキルを習得できる環境の整っている企業が増加しています。工事現場全体の進行を円滑に進める職種であり、以下のような総合的なスキルが必要です。
求められるスキル | 概要 |
---|---|
コミュニケーション能力 | 作業員や協力会社との 連携を円滑に行う |
リーダーシップ | チームをまとめ、 目標達成に導く |
スケジュール管理能力 | 工期や進捗を把握し、 計画通りに進める |
危機管理能力 | 突発的なトラブルや遅延に 冷静に対応する |
臨機応変な判断力 | 現場の状況に応じて 柔軟に対応する |
安全管理能力 | 現場での事故やトラブルを 未然に防ぐ |
Microsoft Office | WordやExcelで報告書や 工程表を作成する技術 |
施工管理者は建築施工管理技士などの資格取得やスキル向上を通じて、現場代理人や工事部長などへのキャリアアップを目指せますよ。
④工事現場
建設現場では体力と持久力にくわえて、高い安全意識と技術的なスキルが必要不可欠です。
求められる スキル | 概要 |
---|---|
高い身体能力 | 資材の運搬や 長時間の立ち仕事を行う体力 |
作業技能 | 資材の積み下ろし、足場の組み立て、 地面の掘削、コンクリート打設など |
安全基準の 理解と遵守 | OSHAなどの基準を守り、 安全な作業を実施 |
工具・重機の 操作スキル | ハンマーやドリルなどの工具や、 クレーンやブルドーザーなどの 重機の操作 |
柔軟な判断力 | 天候の変化や資材遅延など 予期せぬトラブルに対応する |
建設現場での経験を積むには、基本的な安全教育からはじまり、各種工具の使用方法や施工技術まで段階的に習得していきましょう。
⑤事務
建設業界の事務職は人手不足を背景に未経験者の採用枠が多く、2025年の新卒採用でも積極的な募集が行われています。建設業界の事務職では、以下のスキルが必要です。
求められるスキル | 概要 |
---|---|
コミュニケーション力 | 他部門や現場との情報共有を 円滑に行う |
データ入力能力 | Excelなどで正確かつ迅速に 情報を記録・管理する技術 |
計算能力 | 予算管理や工程表作成で必要 |
組織力 | 契約書などの書類や情報を 効率よく整理し管理する |
時間管理能力 | 複数の業務を期限内に処理する |
未経験者は最初の3年間を基礎スキル習得期間として位置づけ、先輩社員の指導のもとで段階的に実務経験を積み上げていきます。日々の業務記録を丁寧に残し、確実にこなして着実にスキルアップを図りましょう。
好印象を与える建設業界向けの志望動機の組み立て方

好印象を与える建設業界向けの志望動機の組み立て方は、以下のとおりです。
志望動機の構成の方法を十分に理解し、エピソードを魅力的に盛り込むことが採用担当者に好印象を与えるコツです。
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①書きはじめは結論から
志望動機を作成するときは、なぜ志望したのかを冒頭で明示すると、志望理由がスムーズに伝わり好印象です。
採用担当者は大量の応募書類を短時間で確認するため、伝えたいことがはっきりしない文章は他の応募者に埋もれてしまい、印象に残りにくいですよ。
書き出しでは「社会に貢献したい」などの抽象的な表現は避け、建設業界で実現したい具体的なビジョン明確に示しましょう。
②志すきっかけとなったエピソードを述べる
次に、動機の裏付けとなる具体的なエピソードを述べましょう。実際の体験談を用いることで、志望動機に説得力が生まれます。
過去を振り返り、きっかけとなった経験や得られた気づきを探してみましょう。ただし、作り話はNGです。インパクトのあるエピソードである必要はありませんので、正直に述べてください。
自身の経験を建設業界で活躍するために必要な能力や資質と結びつけ、入社後の具体的な貢献イメージを伝えましょう。
③志望企業を選んだ理由を明確にする
志望動機では、志望企業を選んだ理由を明確にすることが重要です。これが伝えられない場合、「他の企業で良いのでは?」と思われかねません。
企業独自の強みや特徴的な取り組みを具体的にあげ、企業研究の深さと入社後のビジョンを示し、志望度の高さをアピールしてください。
情報収集では、現場見学や企業説明会、OB・OG訪問なども積極的行い、活きた情報を集められるとより良いアピール材料になりますよ。
④入社後どのように活躍したいかを述べる
志望動機の締めくくりでは、入社後の具体的な貢献イメージを明確に示しましょう。これにより、採用担当者に強い印象を残すことができます。
人間の脳は、最後の文章が印象に残りやすくできているため、経験から得たスキルや気付きを活かし、何に貢献できるかをまとめとして伝えましょう。
たとえば、「大学で学んだIT技術で施工管理を促進し、業務の効率化と品質向上に貢献したいです」のように、企業の成長と自身のキャリアプランを結びつけ、自分が組織に貢献できる人物だと印象づけましょう。
志望動機を組み立てる材料を用意しよう

構成について理解したところで、志望動機を組み立てる材料を揃えましょう。以下の準備をしておくと、スムーズに志望動機が組み立てられますよ。
①建設業界を志したきっかけを振り返る
解説した通り、志したきっかけには具体性が必要です。まずは自身の体験を振り返り、「なぜ建設業界を選んだのか」を明確にしましょう。
幼いころの憧れや学生時代の研究がきっかけの場合もあれば、家を建てたり改築工事をした経験がきっかけのこともあるでしょう。
また、地元地域の活気を取り戻したい、発展途上国の力になりたいなどが理由であれば、そう思ったきっかけとなるできごとがなかったか振り返ってみてください。
「○○だから建設業界で働きたい」に対し、「それはなぜ?そう思ったのはいつ?」と自問を繰り返すことで、自分ならではの志望理由を書く材料が得られますよ。
②建設業界と志望企業についての理解を深める
「他の業界・他の企業でもよいのでは?」と思われないための志望動機を作るには、業界と志望企業への理解を深めることが欠かせません。また、志望企業だけではなく、競合企業の調査も必須です。
「社会貢献したい」なら建築業界でなくてもできますし、「建築物を作りたい」ならライバル企業でも可能です。
このような隙を与えないためには、「この業界でしかできないアプローチ」や「志望企業の業界での立ち位置」について理解しておく必要があります。
③建設業界で活きる自分の強みを考える
魅力的な志望動機を書くために、まずは自分の強みをすべて書き出してみましょう。そして、その中から建設業界で活きる強みを選び取ります。
建設業界では、職種によって求められるスキルが異なります。本記事の「建設業界の主な職種と求められるスキル」を参考に、希望する職種で必要なスキルを持っていないか考えてみましょう。
アピールしたい強みがある程度絞れたら、それぞれにエピソードがないかを振り返り、「いつ、何が起こって、強みを活かしてどう対応し、その結果何を得たか」を書き出してください。
ここまで準備ができたら、「志望したきっかけ・エピソード・企業の魅力・活かせる強みと貢献イメージ」の構成に沿って組み立てて完成です。
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建設業界の志望動機を書くときの4つの注意点

建設業界の志望動機を書くときの4つの注意点は、以下のとおりです。
志望動機を書くときの注意点をあらかじめ押さえておき、採用担当者にネガティブな印象を与えないようにしましょう。
①具体性がなく抽象的な志望動機はNG
志望動機には、実体験や数値を盛り込み、説得力を持たせましょう。「建設に興味があります」「やりがいを感じます」といった曖昧な表現では、印象が薄くなってしまいます。
「毎日○時間の練習」「達成率98%」「3か月連続表彰」など、定量的に表現できる箇所には数値を用いることを意識してください。
できあがった志望動機は必ず読み返し、努力の大きさや取り組んできた規模をより伝わりやすく具体的にできないか考えてみましょう。
②建設業界・企業に特化した志望動機にする
志望動機では、他業界でも通用する表現を避けましょう。繰り返しになりますが、志望動機では「貴社だから働きたい」と伝えることが重要です。
「社会貢献する」という表現は他業界でも使えるだけでははなく、ほかの応募者との差別化も困難です。もう一歩踏み込み、「建設業界だからこそできる社会貢献」について言及しましょう。
業界研究・企業研究を徹底的に行い、志望企業ならではの魅力を見つけ出してください。
③志望動機には顧客視点も取り入れる
建設業界の志望動機では、顧客視点に立った具体的な価値提供や貢献意欲を明確に示す必要があります。建設の仕事では、独りよがりな仕事が評価されることはありません。
たとえば、「こんな建築物を作ってみたい」などの自分の創作意欲を満たしたいという志望動機は評価されにくいでしょう。
建設業界の仕事の先にいるエンドユーザーを意識し、顧客視点での価値創造や、顧客との円滑なコミュニケーション、信頼関係構築などに言及できると好印象です。
④福利厚生だけを理由にしない
志望動機では、福利厚生を中心に据えることはおすすめしません。福利厚生のみを志望動機とすると、仕事への意欲が低いと判断される可能性が高まります。
「待遇が良ければどこでもいいのでは?」と受け取られかねないため、業務への興味や企業理念への共感、自分の経験やスキルが伝わる志望動機を目指しましょう。
福利厚生を志望動機に含める場合は、補足的な要素に止めてください。
【職種別】建設業界の志望動機の参考になる5つの例文

建設業界の志望動機の参考例を、5つの職種別に紹介します。
自分が希望している職種の例文を参考に、魅力的で好印象な志望動機を作りましょう。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①営業
営業を志している場合は、建設業界の志望動機として以下の例文を参考にしましょう。
私は大学時代に建築サークルで住宅模型を作成する活動を通じて、建設業界への強い関心が芽生えました。とくに、完成した作品を見た人々の喜ぶ表情に触れ、建設業界で人々の暮らしに貢献したいという思いが強くなったのです。 学生時代には、サークル活動で年間10棟以上の住宅模型を製作し、地域の建築展示会でプレゼンテーションを行いました。展示会では来場者からの質問や要望に丁寧に対応し、的確な提案で高い評価をいただきました。 御社の営業職として建築技術の知識と経験を活かしながら、顧客のニーズを的確に把握し、最適な提案を実現させたいと考えています。また、社内外の関係者と緊密な連携を図り、プロジェクトの円滑な進行に貢献できればと思います。 |
②設計
建設業界の設計職につきたいなら、以下の例文をヒントに魅力的な志望動機を作成しましょう。
私は幼少期から絵を描くだけでなく、積み木や段ボールで理想の家を作り上げる創作活動に没頭してきました。大学では建築設計を専攻し、環境に配慮しながら人々の暮らしを豊かにできる建築の可能性に魅了されたのです。 建築学科在学中には、省エネルギー住宅のデザインコンペで最優秀賞を受賞し、自然光を効果的に取り入れる設計手法や再生可能エネルギーの活用方法を研究してきました。とくに太陽光の入射角度を計算し、季節ごとの室温変化をシミュレーションした経験が、設計スキルの向上につながりました。 御社の設計部門は環境配慮型建築の実績が豊富であり、私の研究テーマと合致しています。習得した専門知識と3D CADの技術を活かし、環境負荷を低減しながら快適な居住空間を提供できる設計者として成長したいと考えています。 |
③施工管理
建設業界の施工管理職を目指すなら、志望動機の作成時に以下の例文を応用しましょう。
私は建物を作り上げる過程で多くの職種との連携が必要な施工管理職に、強い魅力を感じています。大学のインターンシップで建設現場を見学した際、さまざまな専門職の技術者が協力してひとつの建物を完成させる姿に感銘を受けました。 インターンシップでは、5日間にわたり実際の建設現場で施工管理の業務を体験し、工程管理や品質管理、安全管理の重要性を学びました。とくに工程会議では、各業者との綿密な打ち合わせを通じて、円滑なプロジェクト進行のためにはコミュニケーション能力が大切だと実感したのです。 御社の施工管理職として、インターンシップで培った経験と建築工学の知識を活かし、品質と安全を確保しながら工期内での確実な施工を実現します。また、建設業界の担い手不足に対応するため、ICTツールを積極的に活用した生産性向上にも取り組みたいと考えています。 |
④工事現場
建設業界の工事現場での採用を実現するため、以下の例文からインスピレーションを得ましょう。
私は大学3年次の建設現場見学をきっかけに、現場監督という職業に強い関心を持つようになりました。大規模な建設プロジェクトで、現場監督が職人たちと密にコミュニケーションを取りながら工事を進める姿に深く感銘を受けたのです。 建設業界のインターンシップに参加したときには、実際の建設現場で2週間の施工管理補助を経験し、進捗管理や安全管理、品質管理などの実務に携わりました。複数の協力会社との調整や日々の作業指示、品質検査の立ち会いなど、建設現場の第一線で必要な実践的なスキルを学ばせていただきました。 御社の工事現場で培った知識と経験を活かし、安全で効率的な施工管理を実現したいと考えています。また、建設業界での働き方改革が進む中、ICT技術を活用した施工管理の効率化や、職人の方々が働きやすい現場づくりにも積極的に取り組みたいと考えています。 |
⑤事務
建設業界の事務職を志している場合は、以下の例文からアイディアを得て志望動機を作り込みましょう。
私は建設業界の事務職に就いて、建設プロジェクトの円滑な進行を支援したいと考えています。大学時代のアルバイトで建設会社の一般事務を担当し、書類作成や工事関係者との連絡調整を通じて、事務職の重要性を実感したのです。 アルバイト先では、工事書類の作成補助や電話対応、スケジュール管理など幅広い業務を担当し、建設業界特有の専門用語や業務フローへの理解を深めました。とくに施工管理担当者との密な連携により、正確な書類作成と迅速な情報共有が工事の進捗に大きく影響すると学びました。 御社の事務職として、建設業界での実務経験とビジネス実務検定の資格を活かし、効率的な事務処理と円滑なコミュニケーションを実現します。また、建設業界のDX化が進む中、デジタルツールを活用した業務改善にも積極的に取り組み、組織全体の生産性向上に貢献していきたいと考えています。 |
建設業界の志望動機でNGとなる例文

建設業界の志望動機でNGとなる例文の一例は、以下のとおりです。
私は安定した収入を得られる仕事を探していました。建設業界は景気の波に強く、給与水準も高いと聞いています。また、大手建設会社は福利厚生も充実していて、長く働き続けられる環境が整っていると考えています。 じつは、最初は金融業界を志望していたのですが、なかなか内定が得られませんでした。そこで、残された選択肢を検討した結果、建設業界なら自分でもやっていけるのではないかと考えるようになりました。とくに貴社は知名度も高く、社会的な信用もあるのでよい選択だと思います。 現時点で具体的なキャリアプランは決めていませんが、とりあえず入社してから考えていきたいと思います。若いうちはさまざまな経験を積んで、自分にあった仕事を見つけていければと考えているところです。安定した会社で、焦らずにじっくりと成長していきたいと思います。 |
上記は極端な例ですが、まず建設業務の価値や意義への言及がなく、待遇面のみに注目している点が大きな問題です。
そして、「他業界で内定が得られなかったため」という消極的な選択理由を明かしているのはマイナスな印象を与えてしまいます。
さらにキャリアプランが不明確で、「入社後に考える」という安易な姿勢を示しているのもNGです。入社後の具体的なビジョンを持っているとアピールすべきであり、計画性の欠如は採用側に不安を与える要因となりますよ。
建設業界の採用担当者の目に留まる志望動機を作成しよう!
建設業界の志望動機は、自身の経験と実績から得られた具体的なエピソードを通じて、深い理解と情熱を伝えるのが大切です。
建設業界は、建築分野では住宅やオフィスビルを通じて人々の暮らしに直接貢献できるのが大きな魅力ですよ。志望動機では、建設業界特有の魅力や社会貢献性を具体的に述べ、なぜ働きたいのかを明確に示してください。
環境配慮型建築への取り組みなど企業独自の強みと、自身の価値観を結びつけたアピールで採用担当者に好印象を与えましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。