【例文10選】福祉業界の志望動機の書き方|思いつかない人への対処法も解説
この記事では、福祉業界の志望動機の書き方を解説しています。
また、福祉業界の志望動機の書き方だけでなく、志望動機が思いつかない原因と対処法、職種別の例文、注意点まで紹介し、納得できる志望動機づくりをサポートしています。
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福祉業界で活躍する主な職種

福祉業界には、介護や支援といった直接的なケアから、制度を整えるような調整役まで、さまざまな職種があります。
ここでは、就活生が職種を正しく理解し、自分に合った志望動機を書くために役立つ、福祉業界の代表的な職種をわかりやすく紹介しましょう。
- ホームヘルパー
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- ケアマネージャー
- 生活支援員・相談支援専門員
①ホームヘルパー
ホームヘルパーは、利用者の自宅に訪問し、日常生活をサポートする仕事です。食事や入浴の介助に加え、掃除や買い物の代行など、生活全体を支えることが求められます。
ただ単に手伝うのではなく、できることを引き出す自立支援の姿勢が大切です。一見シンプルな支援に思えても、信頼関係の構築や細かい変化への気づきが必要になります。
志望動機には、「相手の話を丁寧に聞ける」「些細な変化に気づける」などの特性を伝えると効果的でしょう。個別対応が中心の仕事だからこそ、柔軟で相手に寄り添った対応ができる力が求められます。
②介護福祉士
介護福祉士は、国家資格を持ち、介護の専門知識と技術を活かして利用者の暮らしを支える職種です。身体介助だけでなく、心のケアやご家族への助言も行うなど、幅広い役割を担います。
現場では状況の変化に応じた判断や対応が必要です。志望動機としては、「人の尊厳を大切にしたい」「心に寄り添いたい」といった想いを含めると良いでしょう。
実習やボランティアの経験から得た学びを具体的に伝えると、説得力が増します。人の生活に深く関われるやりがいのある仕事です。
③社会福祉士
社会福祉士は、生活に困っている人や支援を必要とする人と、福祉制度やサービスをつなぐ役割を担う専門職です。活躍の場は病院、行政、施設など多岐にわたります。
相談内容は経済的な不安や人間関係、生活環境などさまざまで、状況を整理し最適な支援策を考える力が必要です。
「誰かの力になりたい」「制度を活かして支えたい」といった志望理由がよく使われますが、相手の気持ちに寄り添う姿勢も忘れてはなりません。
知識だけでなく、心の通った対応が求められる仕事といえるでしょう。
④ケアマネージャー
ケアマネージャーは、介護を必要とする人に対して支援計画(ケアプラン)を立て、関係機関と連携しながらサービスがスムーズに提供されるよう調整する役割です。
利用者や家族、介護スタッフの橋渡し役でもあるため、広い視野と柔軟な調整力が求められます。
志望動機では、「人の声に耳を傾けるのが得意」「状況に応じて動ける」といった強みを伝えると良いでしょう。
人と人をつなぎ、安心感を届けられる存在になることが、この職種の重要な価値です。
⑤生活支援員・相談支援専門員
生活支援員や相談支援専門員は、障がいのある方や支援が必要な人の生活を全体的にサポートする仕事です。食事や移動の介助だけでなく、就労や地域での生活支援にも関わります。
特に相談支援専門員は、本人や家族と対話しながら支援計画を立てる役割を担っています。「その人らしい暮らしを支えたい」「話を聞くのが好き」といった思いが志望動機に適しているでしょう。
相手の背景や気持ちをくみ取る力が求められるため、表面的な対応ではなく、深く関わる姿勢が大切です。
志望動機が思いつかないときの見つけ方

就活で「志望動機が書けない」と感じるのは、珍しいことではありません。
特に福祉業界のように幅広い職種がある分野では、自分の思いや経験をどのように結びつければいいか迷ってしまう人も多いでしょう。
ここでは、志望動機を見つけるための4つの視点を紹介します。
- 自己分析から強みや興味を洗い出す
- 福祉業界の情報収集を徹底する
- 過去の経験やエピソードを洗い出す
- 他人に相談して自分の志望理由を言語化する
①自己分析から強みや興味を洗い出す
志望動機に悩んだとき、まずは自己分析に取り組んでみてください。性格や得意なこと、興味のある分野などを振り返ることで、福祉に関心を持つ理由が見えてくるはずです。
たとえば、「人の話を聞くのが好き」「誰かの力になりたい」という思いは、志望動機の軸になります。
「なぜそう思ったのか」「どう行動したのか」まで掘り下げると、より伝わりやすい内容になるでしょう。
漠然とした表現にせず、自分の行動や経験と結びつけて具体化することが大切です。
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②福祉業界の情報収集を徹底する
志望動機が浮かばない理由のひとつは、業界の理解が浅いことです。福祉には介護や障がい支援、児童福祉などさまざまな分野があり、それぞれ仕事内容も異なります。
興味がある施設のサイトを見たり、説明会やインターンに参加したりすると、仕事のイメージが明確になるでしょう。
職種や現場の雰囲気を知ることで、「自分が働きたいと思える理由」が自然に見つかるかもしれません。情報を集めることは、志望動機に説得力を持たせる近道です。
③過去の経験やエピソードを洗い出す
「誰かに感謝された」「人の役に立てたと感じた」体験は、自分にとって意味のある出来事でしょう。それが志望理由につながる可能性もあります。
自分のこれまでを振り返ると、福祉に関心を持ったきっかけが見えてくることも。家族の介護、学校の授業、ボランティアなど、日常の中にヒントはたくさんあるはずです。
印象に残ったエピソードを丁寧に振り返り、自分なりの言葉で気持ちを表現してみてください。
④他人に相談して自分の志望理由を言語化する
自分の中で考えすぎてしまうと、余計に言葉が出てこなくなることがあります。そんなときは、周囲の人に話してみるのがおすすめです。
友人や家族、学校の先生に話す中で、「それって福祉に向いてるんじゃない?」と指摘され、新たな気づきが生まれることもあります。
自分では当たり前だと思っている行動が、他人には魅力的に映ることもあるでしょう。会話を通じて考えが整理され、自然と志望動機の土台ができていくこともあります。
【ケース別】福祉業界の志望動機の例文5選

就活を進める中で、「自分と同じ立場の人はどのような志望動機を書いているのか?」と悩む方は多いでしょう。
ここでは、立場や経験に応じた志望動機の例文を紹介しますので、自分に近いケースを参考にして、説得力のある内容を考えてみてください。
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①福祉業界が未経験の大学生の例文
福祉業界の経験がない大学生に向けて、日常の中で芽生えた興味やボランティア経験をもとにした志望動機の例文を紹介します。未経験であっても「人の役に立ちたい」という思いが伝わる内容にしましょう。
《例文》
私は大学で心理学を学ぶ中で、人との関わりを大切にしたいという思いが強くなり、地域の高齢者施設でのボランティア活動に参加した経験があります。 そこでは、認知症の方と折り紙や会話を通じて交流を重ねる中で、一人ひとりに寄り添うことの大切さを実感しました。 初めは戸惑いもありましたが、「また来てね」と笑顔で言っていただけたことが忘れられず、誰かの安心につながる仕事がしたいと強く感じました。 福祉業界は未経験ですが、相手の気持ちを考えて行動する姿勢や傾聴力には自信があります。今後は、現場での経験を通じてスキルを磨き、利用者の方にとって安心できる存在を目指したいと考えています。 |
《解説》
未経験であっても、ボランティアなどの体験を具体的に盛り込むことで説得力のある内容になります。「なぜ福祉を目指すのか」が明確に伝わるエピソードを入れましょう。
②福祉系の学部・学科出身の例文
福祉系の学部や学科に所属する大学生が、学びを通じて得た気づきや現場実習の経験をもとにした志望動機の例文を紹介します。学問的な背景と実践のバランスを意識して書くことがポイントです。
《例文》
大学で福祉を学ぶ中で、制度や支援の仕組みだけでなく、「その人らしさ」を大切にする支援の重要性を知りました。 実習で訪れた高齢者施設では、利用者の方の生活歴や趣味を取り入れたレクリエーションを担当。その中で、笑顔で楽しんでくださる姿を見て、知識だけでなく心の通った関わりが求められることを実感しました。 この経験から、福祉の現場で一人ひとりに寄り添う支援を実践したいという思いが強まりました。 大学で得た知識と実習での経験を活かし、利用者の方の生活に少しでも安心と喜びを届けられるよう努力していきたいと考えています。 |
《解説》
学びの中で感じたことや実習経験は、福祉系学生ならではの強みです。「学んだことが現場でどう活かせるか」を意識して構成しましょう。
③福祉業界でアルバイト経験がある学生の例文
福祉施設でのアルバイト経験がある学生に向けて、現場で感じたことややりがいをもとにした志望動機の例文を紹介します。実体験を通して得た学びを伝えることがポイントです。
《例文》
大学在学中、地域のデイサービス施設で2年間アルバイトをしていました。 最初は高齢者との接し方に不安もありましたが、利用者の方と日々関わる中で、名前を覚えてもらい、世間話を楽しめる関係が築けたことが大きな自信につながっています。 特に印象に残っているのは、認知症の方との折り紙活動で、作品が完成したときに見せてくれた笑顔です。 自分の関わりが誰かの喜びになる瞬間を目の当たりにし、「もっと深く福祉の仕事に関わりたい」と強く感じるようになりました。 現場で得た経験を活かし、相手に寄り添いながら安心感を届けられる支援者になりたいと考えています。 |
《解説》
アルバイト経験は、現場理解と適性のアピールに最適です。関わりの中で感じた気づきや想いを丁寧に描写することで、具体性と説得力が高まります。
④他業界から福祉業界へ興味を持った学生の例文
もともと別の業界を志望していた学生が、福祉業界へと興味を持つようになった背景を描いた志望動機の例文を紹介します。視野の変化やきっかけをしっかりと伝えることが重要です。
《例文》
私はもともと広告業界に興味を持っていましたが、大学3年の春に祖母が介護施設に入所したことをきっかけに、福祉業界への関心が高まりました。 面会に行くたびに、スタッフの方々が笑顔で丁寧に対応してくださる姿を見て、「人に安心感を与える仕事って素敵だ」と感じるように。 その後、福祉系の講義を履修し、介護や支援の役割について学ぶ中で、もっと深く関わりたいという気持ちが芽生えました。 異なる業界からの転換ではありますが、「誰かの力になりたい」という気持ちはどの仕事にも通じると考えています。利用者一人ひとりに寄り添い、安心して生活できる環境づくりに貢献したいです。 |
《解説》
志望業界の変化には、必ず理由を明確に述べることが大切です。経験や感情の変化を丁寧に表現すると、共感を得やすくなります。
⑤介護職以外を目指す学生の例文
福祉業界の中でも介護職以外の職種、たとえば相談支援や生活支援を志望する学生に向けた例文です。
関心を持った背景と、具体的に目指したい職種のイメージをしっかりと伝えることを大切にしましょう。
《例文》
私は大学で社会福祉を学び、福祉の現場には多様な役割があることを知りました。中でも、人と深く関わりながら問題解決を支援する相談支援専門員の仕事に興味を持っています。 ゼミ活動で、障がいのある方と地域交流イベントを運営した際、一人ひとりの不安や希望を丁寧に聞き取る重要性を実感しました。 相手の立場に立って話を聞き、その人に合った支援を考える過程にやりがいを感じ、相談支援の仕事に強く惹かれていきました。 介護職とは異なりますが、人を支えるという点では共通しています。人との対話を大切にしながら、その人らしい生活を支援できる人材になりたいです。 |
《解説》
介護以外の職種を目指す場合は、「なぜその職種に惹かれたのか」と「どのように人の役に立ちたいのか」を明確にすることがポイントです。
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【施設・職種別】福祉業界の志望動機の例文5選

福祉業界を目指すうえで、自分が関わりたい施設や職種に応じた志望動機を書くことは非常に重要です。
ここでは代表的な施設・職種ごとに、志望動機の具体例を紹介します。自分の目指す方向性と照らし合わせて参考にしてください。
ここまでいくつかの志望動機例を見てきましたが、ここではまた別のテーマの例文を添削しながら解説していきます。気になる例文を見て参考にしてみてくださいね。
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①特別養護老人ホームを志望する場合の例文
高齢者福祉に関心がある学生に向けて、特別養護老人ホームで働くことへの思いやきっかけを綴った志望動機の例文を紹介します。施設の特徴を理解し、具体的な関心に結びつけることが大切です。
《例文》
私は大学の地域福祉の授業で、高齢者の生活支援について学んだことをきっかけに、特別養護老人ホームに興味を持つようになりました。 授業の一環で施設見学をした際、職員の方が一人ひとりに寄り添いながら介助や会話をしている姿に感銘を受け、「自分もこのような仕事がしたい」と思っています。 また、祖母が要介護となった際に、日常の中で小さな不安や孤独を感じていたことを思い出し、高齢者が安心して過ごせる居場所を支えたいという思いが強まりました。 私は人と関わることが好きで、相手の話にしっかり耳を傾けることを大切にしています。その強みを活かし、利用者の方々にとって心安らぐ環境づくりに貢献したいです。 |
《解説》
施設見学や家族の経験を通じた志望動機は、説得力を高めます。施設の役割をしっかり理解し、具体的な共感ポイントを交えて書くと良いでしょう。
②障がい者支援施設を志望する場合の例文
障がい者支援施設への就職を目指す学生に向けて、実体験や学びをもとにした志望動機の例文を紹介します。共感や気づきに焦点を当てることがポイントです。
《例文》
大学の福祉ゼミで障がい福祉を学ぶ中で、地域のイベントに参加する機会がありました。そこでは、障がいのある方と一緒に作品を作るワークショップのサポートを担当。 最初はどのように接すればよいか迷いましたが、回を重ねるごとに自然な会話ができるようになり、笑顔でありがとうと言われたときの喜びが今でも心に残っています。 障がいのある方が地域で安心して暮らせるよう、支援のあり方を一緒に考えていく仕事に魅力を感じるようになりました。 相手の気持ちに寄り添いながら、その人らしい生活を支える存在になりたいと考え、障がい者支援施設を志望いたします。 |
《解説》
体験を通じて感じた気づきや成長を丁寧に描写することで、思いの深さが伝わります。「なぜその施設を選んだのか」を明確にしましょう。
③社会福祉士として医療機関を志望する場合の例文
医療機関で働く社会福祉士を目指す学生に向けた志望動機の例文です。病気や障がいを持つ方への支援に関心を持ったきっかけや、自身の経験から感じた想いを軸に構成しています。
《例文》
私は家族が入院した際に、医療ソーシャルワーカーの方が退院後の生活や支援制度について丁寧に説明してくださった経験があります。 その姿を見て、医療の現場でも福祉の力が必要とされていることを知り、自分もその一助になりたいと感じました。 大学では社会福祉を学びながら、医療福祉に関する講義や実習を通じて、制度の知識や相談対応の基本を身につけてきました。 患者さんやそのご家族が安心して治療に専念できるよう、気持ちに寄り添いながら支援できる社会福祉士を目指しています。 将来的には、地域と病院をつなぐ存在として、多くの方に信頼される福祉職になりたいです。 |
《解説》
家族の経験や実習を通じた気づきを軸に、自分が目指す姿を具体的に描くのがポイントです。医療現場での福祉の役割を理解していることも伝えましょう。
④デイサービスセンターを志望する場合の例文
デイサービスセンターへの就職を考える学生に向けて、高齢者とのふれあいや日常的な支援に関心を持ったきっかけをもとにした志望動機の例文を紹介します。
《例文》
私は大学で地域福祉について学ぶ中で、高齢者の「その人らしい生活」を支える仕組みに興味を持ちました。 ボランティアで地域のデイサービスセンターを訪問した際、利用者の方が職員と笑い合いながらレクリエーションに取り組む様子がとても印象的で、自分もこんな場所を支える一員になりたいと思っています。 利用者の方が毎日を楽しみに通えるよう、ただ介助を行うだけでなく、一人ひとりの性格や趣味に合わせた関わり方を工夫している姿を見て、福祉の仕事の奥深さを実感しました。 人と話すことが好きで、場を明るくすることが得意な自分の性格を活かして、利用者の方に笑顔を届けられる職員を目指したいです。 |
《解説》
デイサービスの特徴である「日常の楽しみ」を支える点に注目した構成です。具体的な体験から感じた想いを軸に、自分の強みをつなげるとより効果的でしょう。
⑤児童福祉施設を志望する場合の例文
児童福祉施設を目指す学生に向けて、子どもと関わった経験やその中で感じた想いをもとにした志望動機の例文を紹介します。子どもへのまなざしと将来像を明確に伝えることが大切です。
《例文》
私は大学で保育や発達心理を学ぶ中で、家庭環境に悩みを抱える子どもたちの存在を知り、「子どもに安心できる居場所を提供したい」という気持ちが芽生えました。 地域の子ども食堂でボランティアをした際、最初は人見知りだった子が徐々に心を開いてくれた経験があり、「この子がまた来たいと思える場所にしたい」と自然に思ったことが印象に残っています。 その経験を通して、子どもの気持ちに寄り添い、信頼関係を築いていく仕事の大切さを実感しました。児童福祉施設では、生活面だけでなく心のケアも求められると感じています。 子どもが安心して自分らしく過ごせる環境づくりに、自分の力を役立てたいです。 |
《解説》
子どもと関わった体験や「気持ちに寄り添う姿勢」を具体的に書くことで、施設とのマッチ度を高めることができます。信頼関係をキーワードにすると効果的です。
福祉業界の志望動機を書くときの注意点

福祉業界の志望動機を書く際は、意欲を伝えるだけでは不十分です。伝え方や表現によっては、逆効果になるケースもあります。
ここでは、よくある失敗を避けるために知っておきたい4つの注意点を紹介しましょう。
- 待遇や福利厚生への言及を避ける
- 文章を簡潔かつ論理的にまとめる
- 福祉以外でも通用する内容は控える
- 業界・職種への理解を前提にして書くようにする
①待遇や福利厚生への言及を避ける
志望動機で給料や休日などの待遇面に触れるのは避けましょう。条件重視の印象を与えてしまい、「本当にやる気があるのか」と疑問を持たれる恐れがあります。
もちろん働きやすさも大切ですが、それを志望理由として伝えるのは控えてください。待遇については、面接の後半や質問タイムなど、別のタイミングで確認するのが適切でしょう。
まずは、「なぜこの業界や施設で働きたいのか」を丁寧に伝えることが大切です。
②文章を簡潔かつ論理的にまとめる
志望動機は、「なぜ福祉か」「なぜその施設か」「自分の強みは何か」を軸に構成すると、伝えたいことが整理されます。
熱意を伝えたい一心で、情報を詰め込みすぎてしまう人も少なくありません。その結果、文章が長くなり、要点がぼやけてしまうこともあるでしょう。
PREP法(結論→理由→具体例→まとめ)を意識すると、自然と読みやすくなります。一文を短めにまとめるなど、読み手に配慮した構成を心がけてください。
③福祉以外でも通用する内容は控える
福祉に特化した理由を伝えるには、ボランティアや施設見学の経験を交えるのが効果的です。自分がどんな場面で「福祉の仕事に就きたい」と感じたのか、具体的に伝えてみてください。
「人の役に立ちたい」「誰かを笑顔にしたい」といった内容は、福祉業界に限らず多くの職種に共通するものです。そのままでは印象に残りづらく、評価もされにくいでしょう。
志望動機に「その人ならではの背景」があることが、説得力につながります。
④業界・職種への理解を前提にして書くようにする
業界研究は、志望動機の質を左右する大切な準備です。仕事内容をよく知らないまま志望動機を書くと、的外れな内容になることがあります。
施設名だけ変えればどこにでも出せるような志望動機では、担当者の心に響きません。
たとえばケアマネージャーを希望する場合、その役割や一日の業務を理解したうえで、自分の経験とどう関わるかを考えてください。
しっかりと調べたうえで、自分の想いを具体的に伝えていきましょう。
福祉業界の志望動機に関するよくある質問(Q&A)

志望動機を書いたあと、「この内容で本当に伝わるのか」「評価されるのか」と不安になる方は多いものです。
ここでは、就活生が感じやすい疑問に対する答えと、より良い志望動機に仕上げるためのポイントを紹介します。
- 福祉に興味を持った理由をどう伝えるべき?
- 未経験でも障がい者施設に応募できる志望動機とは?
- 志望動機が薄いと言われた場合の改善方法は?
- 面接で志望動機をうまく伝えるコツは?
①福祉に興味を持った理由をどう伝えるべき?
福祉に興味を持った理由を伝えるときは、「きっかけ」と「その後の行動」の両方を示すことが大切です。
たとえば「祖父の介護を通して興味を持った」と述べるだけでなく、その後「福祉の授業を選択した」「施設を訪問した」など、自分の動きを具体的に伝えてみてください。
単なる感情だけでは説得力に欠けますが、自ら動いたことがあると、信頼性のある内容になります。
思いと行動の両方を示すことが、良い志望動機につながるでしょう。
②未経験でも障がい者施設に応募できる志望動機とは?
未経験だからといって、応募できないことはありません。大切なのは、自分がなぜ関心を持ったか、どんな経験や気づきがあったかを明確にすることです。
たとえば「授業で障がい者福祉を学び、興味を持った」「地域のイベントで接したことが印象に残った」など、小さな経験でも構いません。
そこから得た学びや、自分の性格とどう結びつくかを伝えましょう。福祉業界は、経験よりも学ぼうとする姿勢と誠実な気持ちが大切にされる分野です。
③志望動機が薄いと言われた場合の改善方法は?
志望動機が「薄い」と言われたときは、内容が抽象的すぎないかを振り返ってみましょう。「人の役に立ちたい」といった表現だけでは、誰でも言える内容になってしまいます。
過去の体験や具体的なエピソードを掘り下げて、「なぜそう思ったか」「どう感じたか」を加えてください。さらに「自分の強みがどう役立つか」まで書けると、説得力がぐっと高まります。
印象に残る志望動機を作るには、自分らしさを言葉にする工夫が必要です。
④面接で志望動機をうまく伝えるコツは?
面接では、事前に準備した内容を一字一句覚える必要はありません。大切なのは、自分の言葉で、伝えたい内容を整理して話せることです。
まず「結論」を伝えてから、「理由」や「具体的な経験」を続けると、相手に伝わりやすくなります。緊張しやすい方は、話すポイントだけを紙にまとめて練習しておくと安心でしょう。
自信を持って話す姿勢や声のトーンも印象を左右します。話す中身とあわせて、「伝え方」にも意識を向けてみてください。
評価される福祉業界の志望動機の書き方を理解しよう!

福祉業界の志望動機を作成するには、職種ごとの役割を理解したうえで、自分の経験や価値観とどう結びつくかを言語化することが大切です。
本記事では、福祉業界で活躍する主な職種の紹介から、志望動機が思いつかないときのヒント、学生・未経験者・職種別の志望動機例文、さらには書く際の注意点やよくある質問までを網羅的に解説しました。
これらを踏まえて、自分の想いや強みを、相手に伝わる言葉で表現できれば、面接でも自信を持って話せるはずです。
福祉業界を目指すあなたの志望動機が、あなただけの経験と思いをのせた魅力的な文章になることを願っています。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。