【例文30選】営業職の志望動機の書き方|営業職の魅力や求められるスキルとNG例も紹介
この記事では、営業職の志望動機の書き方を解説してます。
志望動機の書き方だけではなく、営業職の魅力や求められるスキル、志望動機のNG例まで紹介しています。営業職を志望している場合は必見の内容ですよ。
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営業職とは?

営業職とは、企業の商品やサービスをお客様に提案し、価値を伝えることで取引のきっかけをつくる役割を担う仕事です。
単に売上を上げることが目的ではなく、相手の話をよく聞き、背景にある課題やニーズを理解したうえで、最適な提案を行うことが求められます。
お客様との信頼関係を築くことが出発点であり、信頼がなければ成果にはつながりません。
営業の現場では、あらかじめ決められた通りに話すだけでは通用しません。状況に応じて柔軟に考え、相手の反応を見ながら伝え方を工夫する力が必要です。
時には話を聞くだけで終わる場面もありますが、そうした対話の積み重ねが関係性を深め、やがて提案の機会へとつながっていきます。
また、営業職はお客様と直接接する立場であるため、企業にとって「現場の声」を最も早くキャッチできる存在でもあります。
営業活動を通じて得られた情報は、社内の改善や新しい取り組みに生かされることも少なくありません。
つまり、営業は売るだけの仕事ではなく、企業とお客様の間をつなぎ、信頼と価値をやり取りする接点の役割を果たしています。
こうした本質を理解することで、営業職が担う責任の大きさと奥深さがより明確になるでしょう。
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営業職の種類

営業職と一口に言っても、その業務内容やアプローチ方法はさまざまです。就活で営業職を志望するなら、自分がどのタイプに向いているかを見極めることが大切です。
ここでは、対象顧客・商材・営業形態・営業手法の4つの切り口から営業職の種類を紹介します。
- 対象顧客別【法人営業(BtoB営業)・個人営業(BtoC営業)】
- 対象商材別【有形商材・無形商材】
- 営業形態別【新規開拓営業・ルート営業】
- 営業手法別【アウトバウンド(テレアポ・飛び込み)・インバウンド(問い合わせ・カウンター)】
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① 対象顧客別【法人営業(BtoB営業)・個人営業(BtoC営業)】
営業の相手は法人と個人に分かれ、それぞれに合ったアプローチが求められます。自分に合うスタイルを見極めることが、志望動機を固めるうえでも重要です。
法人営業(BtoB営業)
法人営業は企業や団体などの法人組織を対象に行う営業活動です。多くの場合、提案先には複数の担当者や意思決定者が存在し、商談のプロセスは長期化する傾向があります。
そのため、相手企業の業界動向や課題を深く理解したうえで、論理的で納得感のある提案が求められます。
たとえば、業務効率を改善するITツールや、オフィス機器、法人向けのクラウドサービスなどが商材として挙げられます。
価格だけでなく、導入効果やサポート体制も含めたトータルな提案力が必要になるでしょう。このような営業では、課題解決志向が高く、丁寧なリサーチと計画的な進行を好む人に適性があります。
また、一度契約を獲得すれば、継続的な取引やリピートも期待できるため、安定した成果につながりやすい点も魅力です。
個人営業(BtoC営業)
個人営業は、一般の消費者に対して商品やサービスを直接提案する営業スタイルです。たとえば、保険、住宅、不動産、自動車、スマートフォンなどが代表的な商材となります。
相手は日々の生活の中で判断をする一人ひとりの消費者であり、その都度異なるニーズや価値観を持っています。
そのため、まずは信頼関係を築くことが重要です。会話の中から相手のライフスタイルや希望を丁寧にヒアリングし、それに合った商品やプランを提案する力が必要になります。
また、比較的短期間で成果が出やすいため、やりがいを感じやすい営業でもあります。一方で、感情に左右される判断をされることも多いため、柔軟な対応力や感情をくみ取る力も求められます。
人と接するのが好きで、相手の気持ちに寄り添える人には向いているでしょう。
② 対象商材別【有形商材・無形商材】
営業職が扱う商材には、目に見えるモノと形のないサービスがあります。それぞれで求められるスキルやアプローチ方法が異なります。
有形商材
有形商材とは、実際に手に取れる形ある製品を扱う営業です。代表的なものに、家電製品、自動車、オフィス用品、機械設備などがあります。
顧客は実物を見ることで品質やデザインをイメージしやすいため、提案の説得力を持たせやすいのが特徴です。営業活動では、商品の機能や特長、導入後のメリットをわかりやすく伝えることが重要です。
ただし、競合が多く価格面で比較されやすい傾向にあるため、価格以外の部分、たとえば保証内容やメンテナンス、導入支援などの付加価値をどれだけ説明できるかが成否を分けます。
営業としては、商材を理解しやすく、説明材料も豊富であるため、経験の浅い方でもスタートしやすい分野といえるでしょう。
また、現物を活用して実演販売やデモンストレーションを行うことで、顧客に安心感を与えることもできます。
無形商材
無形商材は、形がなく目に見えない商品を提供する営業です。代表例には、保険、金融商品、ITシステム、広告サービス、教育サービスなどがあります。
形がないため、顧客にとってはサービスの中身や価値を具体的にイメージしにくく、営業側には説明力や信頼性が強く求められます。
この営業では、顧客の現状を丁寧に聞き出し、「どのような課題があるか」「どう変わるか」を明確に伝える必要があります。
信頼を得るためには、事前準備を入念に行い、データや事例を用いて裏付けのある説明を行うことが欠かせません。難易度は高いですが、その分成長できる幅も大きいです。
論理的に考えるのが得意で、情報収集やヒアリングを通して相手に最適な提案をしたい人には、大きなやりがいを感じられる分野です。
③ 営業形態別【新規開拓営業・ルート営業】
営業には、新しい顧客を開拓する方法と、既存の顧客を担当する方法があります。自分がどちらに向いているかを知ることで、適切な企業選びにつながります。
新規開拓営業
新規開拓営業は、まだ取引のない企業や個人にアプローチし、新たな商談の機会を作り出す営業です。
自社の商品やサービスに関心がない相手に提案するため、断られることが前提となる厳しいスタイルですが、成果を上げたときの達成感は非常に大きいでしょう。
主な手法としては、電話営業(テレアポ)や飛び込み訪問、メール提案などがあります。顧客のニーズを引き出すヒアリング力、断られても立ち直れるメンタルの強さ、粘り強く交渉できる力が必要です。
また、初対面の相手に自社の魅力を端的に伝えるプレゼンテーション能力も欠かせません。変化を恐れず、自らの力で道を切り開きたいという気持ちがある人に向いている営業形態です。
業界によっては、インセンティブ制度などで成果が収入に直結することも多く、頑張った分だけ報われる環境で働きたい人には非常に魅力的です。
ルート営業
ルート営業は、すでに取引のある顧客を定期的に訪問・連絡し、関係を深めながら継続的に商品やサービスを提案していく営業です。
新規開拓営業のような初対面の緊張感は少なく、ある程度信頼関係が築かれた中で仕事が進められるため、安心して取り組みやすいスタイルといえるでしょう。
ルート営業の目的は、既存の関係を維持・強化しながら、顧客の潜在的なニーズを見つけて追加提案につなげることです。そのため、ヒアリング力や観察力、細やかな気配りが重要になります。
また、納品や在庫確認、クレーム対応など、業務は多岐にわたることもあります。安定した取引の中で信頼を築きたい人や、対人関係を長く続けることが得意な人に向いています。
営業という仕事を通じて、顧客と長期的なパートナーシップを築きたいという思いがあるなら、非常にやりがいを感じられるはずです。
④ 営業手法別【アウトバウンド(テレアポ・飛び込み)・インバウンド(問い合わせ・カウンター)】
営業の進め方には、自分から積極的に働きかけるスタイルと、顧客のアクションを受けて動くスタイルの2つがあります。それぞれにメリットと注意点があります。
アウトバウンド営業(テレアポ・飛び込み)
アウトバウンド営業は、見込み客に対して電話や訪問を通じてこちらからアプローチを仕掛ける営業手法です。
新規顧客との接点をゼロから生み出すため、営業の中でも特に行動力と精神力が求められます。ときには断られたり、無視されたりすることもあり、心が折れそうになる場面も少なくありません。
しかし、この手法には自らの力で案件を生み出す喜びと達成感があります。
提案力やトークスキル、臨機応変な対応力を磨く機会が多いため、営業力を基礎から徹底的に鍛えたいと考えている人にとっては、成長の場として非常に適しています。
また、他社との差別化を明確に伝えることが重要になるため、商品知識やマーケットへの理解も欠かせません。失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢が成果につながる営業スタイルといえるでしょう。
インバウンド営業(問い合わせ・カウンター)
インバウンド営業は、顧客からの問い合わせや来店を受けて商談につなげていく営業手法です。
すでに興味・関心を持っている顧客が相手であるため、比較的成約に結びつきやすく、効率的に成果を出せるのが特徴です。
ただし、顧客は複数の選択肢を比較検討していることが多く、商品やサービスの内容について深い知識を持って対応する必要があります。
とくに丁寧な説明や適切な提案が求められる場面が多く、対応の質がそのまま信頼や成約率に影響します。
この手法では、聞く力や共感力、問題解決力がとても重要です。顧客が本当に求めていることを見極め、最適な商品を提案できる営業こそが成果を上げられるでしょう。
信頼を積み重ねて、長期的な関係を築いていくのが得意な人にはぴったりの営業手法です。
営業職の魅力とは?

営業職には、学生が想像している以上に多くの魅力があります。目に見える成果や、ビジネスの最前線に立つ経験、将来に役立つスキルの習得など、働く意味を感じやすい職種です。
ここでは、営業職の代表的な魅力を見出しごとに詳しく紹介します。
- 成果を実感し、自分の成長を感じられる
- 信頼関係を築き、達成感を得られる
- 業務を通じてビジネスの本質を学べる
- 社会人としての基礎力を鍛えられる
- 様々な業界知識を吸収できる
- キャリアの選択肢を広げられる
- 成果に応じて評価・収入が上がる
① 成果を実感し、自分の成長を感じられる
営業職の大きな魅力の1つは、日々の成果が数字で明確に表れる点です。自分の行動や工夫が結果につながるため、成長を実感しやすい仕事といえるでしょう。
たとえば、提案の内容を工夫した結果、契約が取れたといった経験は大きな自信になります。目標達成のために試行錯誤を重ねる中で、論理的な考え方や粘り強さも自然と身についていきます。
結果に対する責任が伴いますが、その分やりがいも感じやすいでしょう。営業職は、努力が報われる環境が整った魅力的な仕事です。
② 信頼関係を築き、達成感を得られる
営業の現場では、商品そのものよりも、自分自身を信頼してもらうことが成果に直結します。そのため、相手との信頼関係を築くことが何よりも大切です。
たとえば、最初は警戒していたお客様が、話を重ねるうちに心を開いてくれると、相手との距離が縮まった実感が得られます。
そして、最終的に成約につながったときには、大きな達成感を味わえるでしょう。
営業職は、単なる売上の数字ではなく、「人とのつながり」や「信頼の積み重ね」といった深い充実感を得られる仕事です。
③ 業務を通じてビジネスの本質を学べる
営業職は、会社の利益を直接生み出す最前線の存在です。そのため、商品やサービスの理解だけでなく、企業経営の仕組みや市場の動きにも自然と関心が広がります。
たとえば、売れる商品と売れない商品の違いや、価格の設定と利益率の関係など、実践の中で学べることが多くあります。
また、顧客ニーズと開発側の意図を結びつける役割も担うため、ビジネス全体の流れを把握できるようになるでしょう。
こうした知識や視点は、将来的に他職種や起業を目指す場合にも大いに役立ちます。
④ 社会人としての基礎力を鍛えられる
営業職は、社会人としての基本的なスキルを幅広く身につけられる場でもあります。
敬語やビジネスマナー、相手に合わせたコミュニケーション力などが、日々の業務を通じて自然に磨かれていきます。
また、お客様の要望をくみ取り、それに応えるための提案力や対応力も求められるため、課題解決力や柔軟性も育まれるでしょう。
これらのスキルは、営業以外のどの職種でも通用する基盤となります。将来のキャリアにとっても、大きな財産になるはずです。
⑤ 様々な業界知識を吸収できる
営業職は、担当する顧客や商材によって関わる業界が大きく変わります。そのため、ひとつの会社にいながら複数の業界知識を深められるのが魅力です。
たとえば、IT業界向けの営業であればテクノロジーの最新トレンドを学ぶことができ、医療業界を担当すれば制度や機器の進化に触れることができます。
営業を続けることで、常に新しい情報に触れながら、自分の視野を広げていけるでしょう。こうした幅広い知識は、転職や異業種へのチャレンジにも役立ちます。
⑥ キャリアの選択肢を広げられる
営業で身につけたスキルや経験は、他の職種や業界にも応用できます。たとえば、交渉力や問題解決能力、顧客対応のスキルは、多くの職種で重宝されるでしょう。
また、営業で得た現場感覚や業界知識は、マーケティングや企画、マネジメントといったキャリアにもつながります。
さらに、独立や起業はもちろん、将来的に経営者として事業を担う場合にも、営業経験は非常に大きな武器になります。
将来の可能性を広げたい人にとって、営業は価値あるステップといえるでしょう。
⑦ 成果に応じて評価・収入が上がる
営業は、成果が数字で評価されやすい職種です。そのため、実力がそのまま評価や報酬に反映される傾向があります。
多くの企業では、固定給に加えてインセンティブ制度があり、頑張り次第で収入も大きく変わってくるでしょう。
「努力した分だけ認められたい」「実力で勝負したい」と考える人にとって、営業は理想的な環境といえます。
自分の力で結果を出したいという思いを持っているなら、営業という選択は非常に魅力的です。
営業職で求められること

営業職は多くの企業で必要とされる職種であり、さまざまな能力がバランスよく求められます。
就活生が営業を目指すうえで、どのようなスキルや素養が必要なのかを理解することは、志望動機を考える際にも役立ちます。
ここでは、営業職で重視される能力について項目ごとに解説していきます。
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 提案力・プレゼンテーション力
- 問題解決力・トラブル対応力
- 目標達成意欲
- 粘り強さ
- 数値管理能力
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① コミュニケーション能力
営業職において基本かつ重要なのが、コミュニケーション能力です。これは単に話が得意という意味ではなく、相手の立場に立ってわかりやすく伝える力を指します。
たとえば、顧客との信頼関係を築くには、雑談を交えながら親しみを持ってもらいつつ、必要な情報は的確に伝えることが求められます。
また、一方的に話すのではなく、相手の反応を見ながら話の方向を調整できるかどうかも大切なポイントです。
この能力は日常会話の中でも磨けるため、日頃から人とのやり取りを意識的に行うことで少しずつ向上させていきましょう。営業現場では、話す力と聞く力のバランスが成果に直結します。
② 傾聴力
営業で成果を上げるには、相手の話をしっかり聞く「傾聴力」が不可欠です。ただ質問をするだけではなく、うなずきや共感を交えながら深く話を引き出す姿勢が求められます。
相手の発言に注意を払わないと、本当に求めていることを見逃してしまうかもしれません。結果として的外れな提案になり、信頼を損ねることもあるでしょう。
一方で、丁寧に耳を傾ける人は相手からの信頼を得やすく、提案の受け入れられる確率も高くなります。日々の会話でも、人の話を最後までしっかり聞く習慣を意識することが大切です。
③ 提案力・プレゼンテーション力
営業の役割は、商品を「売る」のではなく、顧客に「必要だ」と感じてもらえるように提案することです。そのためには、提案力とプレゼンテーション力が求められます。
相手のニーズを理解した上で、それに合った提案を行い、論理的かつ魅力的に伝える力が重要です。資料の見せ方や話の順番など、ちょっとした工夫でも印象は大きく変わります。
また、提案には事前準備が欠かせません。相手の業界や課題を事前に調べておくことで、より納得感のある内容になります。営業では「相手の立場に立った提案」が鍵を握ります。
④ 問題解決力・トラブル対応力
営業活動の中では、予想外の問題やトラブルに直面することが少なくありません。そうしたとき、冷静に状況を把握し、適切に対処する力が求められます。
たとえば納期の遅れや商品の不備が発生した場合、顧客の不満を真摯に受け止め、社内と連携して迅速に解決に向けた行動を取る必要があります。
感情的に反応してしまうと、かえって関係が悪化してしまうかもしれません。
問題を整理し、原因を明確にし、今後の改善策まで提示する姿勢が信頼につながります。過去の対応経験なども面接で語れるように整理しておきましょう。
⑤ 目標達成意欲
営業職では、常に数字という具体的な目標がついて回ります。プレッシャーに感じる人もいるでしょうが、この目標を原動力として捉えられる人は、大きく成長できます。
未達成の状況でも、原因を分析し、残された時間でどのように挽回するかを考えて行動することが大切です。ただ指示を待つのではなく、自ら工夫し、動ける力が求められます。
また、「なぜこの目標があるのか」「どう達成するか」といった思考を持つことで、業務への理解も深まります。主体的に取り組む姿勢は、就活でも高く評価されるでしょう。
⑥ 粘り強さ
営業職では、一度断られたからといってすぐに諦めてはいけません。むしろ、そこからどのように信頼関係を築いていくかが問われます。
最初の商談で成果が出なかった場合でも、時間をおいて再度訪問したり、別の提案を考えたりするなど、継続的なアプローチが必要です。
努力を続ける中で、相手の態度が変わっていくことも珍しくありません。壁にぶつかったときこそ、地道に取り組み続ける粘り強さが試されます。
営業現場では、この「やり抜く力」が結果を左右する要素になります。
⑦ 数値管理能力
営業職では、売上や目標達成率など、すべてが数字で評価されます。そのため、日々の業務において数値を意識し、管理する能力が求められます。
たとえば、自分の進捗がどの程度かを正しく把握できなければ、必要な改善行動を取ることができません。感覚に頼るのではなく、数値データに基づいて動くことで、より効果的な営業活動が可能になります。
就活では、目標数値を管理した経験や、PDCAサイクルを活用したエピソードを伝えると説得力が増します。営業では「数字に強い」ことが、大きな武器になるのです。
営業職の志望動機の基本構成

営業職の志望動機を書くときには、単に「やる気があります」と伝えるだけでは足りません。
企業の立場から見て、「なぜ営業職なのか」「なぜこの会社なのか」「どんな強みがあるのか」をしっかりと伝えることが大切です。
ここでは、志望動機を構成する4つの要素について、それぞれの書き方と注意点を紹介します。
- 結論:なぜその企業の営業職を志望するのか
- 根拠:そう思うに至った経験・考え
- エピソード:意欲や適性を示す具体的な経験
- 展望:入社後にどのように活躍したいか
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① 結論:なぜその企業の営業職を志望するのか
営業職を志望する理由は、「この企業で営業として働きたい」という意志をはっきりと伝えることが重要です。
まずは「営業という仕事を選んだ理由」を一言で述べ、そのうえで「なぜこの企業なのか」という視点を加えてください。
たとえば、「課題解決型の営業に魅力を感じ、自分の提案でお客様の問題を解決したいと考えたから」などが挙げられます。
その際には、企業の特徴や価値観に触れた具体的な内容を盛り込みましょう。そうすることで、ただの熱意ではなく、きちんとした情報収集に基づく志望であることが伝わります。
誰にでも当てはまるような内容ではなく、その会社ならではの魅力や営業スタイルに言及することで、説得力がぐっと高まるでしょう。
② 根拠:そう思うに至った経験・考え
志望動機には、そう考えるようになった理由や背景が必要です。過去の経験や考え方を通じて、営業職に関心を持った経緯を伝えてください。
たとえば、アルバイトでの接客や、ゼミ活動で人と意見を交わしながら目標を達成した経験が挙げられます。
「人と関わる中で課題を見つけ、解決に導くプロセスにやりがいを感じた」といったように、自分の気づきや成長を具体的に示しましょう。
ここで重要なのは、営業という仕事に通じる要素があることです。経験が直接営業に関係していなくても、相手に合わせた対応や考え方など、営業的な素質を感じさせる内容であれば問題ありません。
具体性を持たせることで、自分なりの根拠としての説得力が生まれるはずです。
③ エピソード:意欲や適性を示す具体的な経験
営業職に向いているということを伝えるには、過去の具体的な行動や体験を示すのが効果的です。
たとえば、文化祭で模擬店の売上アップに工夫を凝らした経験、飲食店のアルバイトで常連客を増やしたエピソードなどがあります。
その中で「相手の求めるものを考え、自分なりに提案や行動をした」という内容があると、営業に必要なスキルが伝わりやすくなります。
ただ頑張っただけではなく、どのような工夫をしたのか、結果としてどうなったのかまで述べるとより効果的です。
こうした実体験に基づく話は、自己PRにもつながる強い材料になります。結果だけでなく、過程や考え方もきちんと伝えてください。
④ 展望:入社後にどのように活躍したいか
最後に、自分が入社後にどう働きたいのか、将来どう成長したいのかを明確に伝えることが大切です。営業職は、目標に向けて努力する姿勢が重視されます。
そのため、「まずは信頼関係の構築に注力し、いずれはチーム全体の成果向上にも貢献できるようになりたい」といったように、段階的な成長のイメージを持って語ると良いでしょう。
また、企業の事業内容や方針に沿った展望を述べると、企業とのマッチ度の高さも伝わります。
「何がしたいか」だけでなく、「会社の中でどう役立てるか」まで考えを深めることが、評価されるポイントとなるでしょう。
営業職の志望動機を作成するポイント

営業職の志望動機を作るには、「自分らしさ」と「企業との接点」をバランスよく伝えることが大切です。
単なる意欲のアピールだけでは伝わらないため、具体的なエピソードや企業研究などをもとに、説得力のある内容に仕上げる必要があります。
ここでは、営業職を目指す就活生に向けて、効果的な志望動機を作るためのポイントを紹介します。
- 企業研究を深めて説得力を高める
- エピソードを交えて自己PRにつなげる
- 業界・職種理解を示して適性を印象づける
- 他の応募者と差別化する視点を取り入れる
- ポジティブな言葉選びで印象を良くする
- 志望動機と自己分析をリンクさせる
① 企業研究を深めて説得力を高める
志望動機に説得力を持たせるには、応募先企業への理解が欠かせません。企業が求める人物像と自分の強みが一致していると伝えることで、興味を持ってもらえる可能性が高まるでしょう。
そのためには、企業の事業内容や理念、将来のビジョンなどを丁寧に調べてください。そして、共感したポイントを具体的に盛り込むことが大切です。
たとえば、「御社が大切にする『顧客第一』という姿勢に共感し、私もお客さまの課題に寄り添う営業をしたいと感じました」といった表現が有効です。
こうしたアプローチを取ることで、「どこでも通用する志望動機」ではなく、「この企業だからこその動機」を伝えることができます。
② エピソードを交えて自己PRにつなげる
自分の強みをアピールするには、エピソードを交えて伝えることが効果的です。理由は、経験に基づく話にはリアリティがあり、読み手の印象に残りやすいからです。
たとえば、「飲食店のアルバイトで、来店数の少ない時間帯に声かけを工夫し、来客数を増やした経験があります。
このとき、お客さまとの距離を縮める工夫が、営業にも通じると感じました」というように、具体的な行動を示すと説得力が増します。
抽象的な表現に頼らず、「いつ・どこで・何をしたか」を意識して書くと、自己PRと志望動機を自然につなげることができるでしょう。
③ 業界・職種理解を示して適性を印象づける
営業職への志望動機を伝える際には、職種についてどれほど理解しているかが問われます。ただ「人と話すのが好き」という理由だけでは、薄い印象になりかねません。
たとえば、「法人営業では、相手の課題に合わせた提案力が求められるため、ゼミでの調査発表の経験を活かせると考えました」と伝えれば、営業職の特性を理解している姿勢が伝わります。
仕事の役割や求められるスキルをふまえたうえで、自分の特性や経験をどう活かせるかを結びつけることが、適性のアピールにつながります。
④ 他の応募者と差別化する視点を取り入れる
志望動機で目立つためには、自分ならではの視点を持つことが重要です。多くの学生が似たような内容を書く中で、独自の切り口があれば印象に残りやすくなります。
たとえば、「学生団体でイベントのスポンサー企業を担当し、複数社との交渉を経験しました。
その中で、ニーズに合わせて提案する楽しさを実感し、営業職に興味を持ちました」といったように、自分にしか語れない経験を盛り込むことが効果的です。
「自分の経験だからこそ語れる話」を使うことで、他の応募者との差別化が自然にできます。
⑤ ポジティブな言葉選びで印象を良くする
志望動機では、前向きな言葉を選ぶことが印象を左右します。たとえば、「コミュニケーションが苦手なので改善したい」という表現は、成長意欲を伝えているつもりでも、弱点が強調されてしまいます。
代わりに、「多様な価値観に触れることで、柔軟な対応力を身につけたい」といったポジティブな表現を使えば、意欲的な姿勢が伝わりやすくなるでしょう。
ネガティブな要素があるときは、言い回しを工夫して、前向きな印象になるよう意識してください。
⑥ 志望動機と自己分析をリンクさせる
志望動機をつくるときには、自己分析と矛盾がないか確認しましょう。
自己分析で「相手の話をじっくり聞くのが得意」と考えていたのに、志望動機では「効率よく結果を出したい」と書いてしまうと、ちぐはぐな印象になります。
自分の性格や価値観を営業職にどう活かすのかを整理したうえで、その内容が自然に志望動機へつながっているか見直してください。
一貫性のある文章は説得力を持ち、採用担当者にも好印象を与えられるはずです。
【スタイル別】営業職の志望動機例文

営業職と一口に言っても、そのスタイルによって求められるスキルや姿勢は大きく異なります。
ここでは、あなたの志望動機をより説得力あるものにするために、営業スタイルごとのポイントと例文を紹介します。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①法人営業の志望動機
法人営業の志望動機では、相手企業の課題を捉え、最適な提案を行う姿勢をアピールすることが重要です。以下はその考え方を取り入れた例文です。
《例文》
私は大学時代、学生団体の広報担当として地元企業への協賛依頼を行い、5社以上から支援を得ることができました。 活動を通じて、相手のニーズを丁寧にヒアリングし、団体の強みと結び付けて提案することの大切さを学びました。 この経験から、法人営業ではお客様の状況を深く理解し、最適な提案を重ねることで信頼関係を築くことが成果につながると感じています。 貴社のように幅広い業界と取引を行っている企業であれば、多様なニーズに応える中で自分の提案力をさらに磨けると考え、志望いたしました。 |
《解説》
提案経験の中で学んだ姿勢や工夫を具体的に伝えると、法人営業との親和性が高く見えます。提案に至るまでの「考え方」に焦点を当てて書くのがコツです。
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「エントリーシート(ES)が選考通過するか不安….ESを誰かに添削してほしい….」そんな就活生の声に答えて、就活マガジンでは無料ES添削サービスである「赤ペンES」を運営しています。
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②個人営業の志望動機
個人営業の志望動機では、相手との信頼関係を築く力や、丁寧なコミュニケーションの経験を示すことが大切です。以下はそのポイントを押さえた例文です。
《例文》
私は大学時代、アルバイト先のカフェで接客業務を担当し、常連のお客様から「あなたがいるから来ている」と言っていただけた経験があります。 初めはうまく会話が続かず悩んだ時期もありましたが、毎回の接客で名前を覚えたり、お客様の好みに合わせて声かけを工夫したことで、次第に信頼関係が築けるようになりました。 この経験から、人とじっくり向き合いながら信頼を積み重ねていく仕事にやりがいを感じるようになり、個人のお客様と直接関わる営業職に強く魅力を感じています。 お客様一人ひとりに寄り添った提案を通じて、長く信頼される営業を目指したいと思い志望いたしました。 |
《解説》
信頼関係の構築エピソードがあると個人営業との相性が伝わりやすくなります。接客や対人経験は、自分なりの工夫や気配りを入れるのがポイントです。
③有形商材の志望動機
有形商材の営業では、商品の魅力を分かりやすく伝える力や、お客様のニーズに合わせた提案力が求められます。以下はその視点で構成した志望動機の例です。
《例文》
私は大学時代、家電量販店でアルバイトをしていました。特に印象に残っているのは、あるお客様に炊飯器をご案内したときのことです。 使用目的や家族構成を詳しくお聞きしたうえで、機能や価格の違いを比較しながら提案した結果、「あなたの説明が一番分かりやすかった」と購入を決めていただきました。 この経験を通じて、目に見える商品であっても、相手に合わせた伝え方によって価値がより伝わることを実感しました。 営業職としても、お客様の立場に立ち、納得して選んでいただける提案を心がけたいと考え、志望いたしました。 |
《解説》
実際の商品説明を通じて得た学びは、有形商材の営業に直結します。購入までの過程や工夫を具体的に書くのが効果的です。
④無形商材の志望動機
無形商材の営業では、目に見えない価値をどう伝えるかが鍵になります。信頼や納得感を生む体験を踏まえた例文を紹介します。
《例文》
私は大学時代、学習塾でアルバイト講師をしていました。 成績が伸び悩んでいた生徒に対し、学習方法の見直しや小さな成功体験を積み重ねるようサポートしたところ、数ヶ月後に「勉強が楽しくなった」と言ってもらえたことが印象に残っています。 この経験を通じて、目に見えない「成長」や「安心感」といった価値を提供することの難しさとやりがいを知りました。 無形商材の営業では、相手に寄り添いながら提案し、納得と信頼を得るプロセスが大切になると感じ、志望いたしました。 |
《解説》
無形商材は「体験」や「信頼」が軸になります。形のない価値をどう届けたかを、具体的な関わりや対話の中で描くのがポイントです。
⑤新規営業の志望動機
新規営業の志望動機では、自ら行動して成果を出した経験や、挑戦を前向きに捉える姿勢が重要です。以下にその観点から作成した例文を紹介します。
《例文》
私は大学の学園祭実行委員として、初めて企業に協賛依頼を行う担当になりました。右も左も分からない中で、自ら企業をリストアップし、電話やメールでアプローチを続けました。 最初は断られることも多かったですが、改善を重ねながら提案資料を作り直し、最終的に3社から協賛をいただくことができました。 この経験から、自分で切り拓く姿勢や、失敗を恐れず挑戦し続けることの大切さを学びました。新規営業でも、諦めずに行動し続けることで信頼関係を築けると考え、志望いたしました。 |
《解説》
新規営業では「行動力」や「改善力」が評価されます。断られた経験もポジティブに描くと、粘り強さが伝わりやすくなります。
⑥ルート営業の志望動機
ルート営業の志望動機では、継続的な関係構築や信頼を深める姿勢を具体的に伝えることが大切です。以下はその視点を反映した例文です。
《例文》
私は大学時代、スーパーでの品出しと接客のアルバイトを2年間続けてきました。 常連のお客様から顔を覚えていただき、毎回「あなたがいると安心する」と声をかけていただけるようになったことが嬉しかったです。 日々の積み重ねの中で、信頼は一朝一夕では築けないことを学びました。また、お客様のちょっとした変化に気付き、それに合わせて対応を工夫する力も身についたと感じています。 こうした経験から、決まった取引先との関係を大切にしながら信頼を深めていくルート営業に魅力を感じ、志望いたしました。 |
《解説》
ルート営業では「継続性」や「気配り」がキーワードになります。地道な努力が信頼につながった経験を書くことで説得力が増します。
⑦カウンター営業の志望動機
カウンター営業の志望動機では、対面での丁寧な対応や安心感を与える接客姿勢をアピールすると効果的です。以下はその視点をもとにした例文です。
《例文》
私は大学時代、書店のレジカウンターで接客のアルバイトをしていました。 お客様が探している本を一緒に探したり、プレゼント用に包装するなど、相手の意図を汲み取った対応を心がけていました。 ある日、小さなお子様の誕生日プレゼントを探していたお客様に、「丁寧に相談に乗ってもらえてよかった」とお礼の言葉をいただき、自分の接客が人の役に立てることにやりがいを感じました。 この経験から、直接お客様と向き合い、信頼を得ながらニーズに合った提案をするカウンター営業に魅力を感じ、志望いたしました。 |
《解説》
カウンター営業では「対面の安心感」や「細かな気配り」が評価されます。感謝された具体的なエピソードを入れると、印象が強くなります。
【業界別】営業職の志望動機例文

営業職に就きたいと考えている方の中には、「どの業界を志望すべきか」「自分の経験をどうアピールするか」で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、業界ごとの特徴に即した志望動機の例文を紹介し、あなたの思いを的確に伝えるヒントをお届けします。
- 保険業界への志望動機
- 医療機器メーカーへの志望動機
- 不動産業界への志望動機
- 飲食業界への志望動機
- 薬品メーカーへの志望動機
- スポーツ用品メーカーへの志望動機
- 自動車部品メーカーへの志望動機
- 銀行業界への志望動機
- IT業界への志望動機
- 家具メーカーへの志望動機
- エネルギー業界への志望動機
①保険業界への志望動機
保険業界への志望動機では、「人の不安に寄り添いたい」という姿勢や、長期的な信頼関係を築く意欲を示すことが重要です。以下はその考え方に基づいた例文です。
《例文》
私は大学時代、ボランティア活動として地域の高齢者支援に携わってきました。 会話の中で多くの方が将来への不安や金銭面の心配を抱えていることを知り、「安心」を提供できる仕事に携わりたいと考えるようになりました。 保険は万が一に備える仕組みでありながら、日常に安心感をもたらす大切な存在だと感じています。 人との信頼関係が重要になる保険業界で、自分の話しやすさや親しみやすさを活かし、一人ひとりに寄り添った提案を通じて安心を届けたいと思い、志望いたしました。 |
《解説》
「不安を安心に変えたい」という動機は、保険業界との親和性が高くなります。体験を通してその思いに至った背景を丁寧に書くのがポイントです。
②医療機器メーカーへの志望動機
医療機器メーカーの営業職では、命や健康に関わる製品を扱う責任感や、医療現場への貢献意欲を伝えることが大切です。以下にその視点で作成した例文を紹介します。
《例文》
私は祖父が入院していた際、医療機器を使って検査や治療が行われている現場を目の当たりにしました。 特に、スタッフの方が機器の扱い方を丁寧に説明してくれたことで、患者側にも安心感が生まれているのを実感しました。 この経験から、医療を技術面から支える仕事に興味を持ち、医療機器メーカーでの営業職を志すようになりました。 営業として医師や看護師のニーズをしっかりと聞き取り、現場に最適な提案ができる存在になりたいと考えています。命に関わる製品を扱う責任を胸に、丁寧な対応を心がけていきたいです。 |
《解説》
医療機器メーカーでは「社会的意義」と「現場理解」を意識した内容が好まれます。身近な医療体験をきっかけにするのが自然な流れです。
③不動産業界への志望動機
不動産業界の営業では、高額な商品を扱う責任感と、人生の大きな節目に関わる意義を伝えることがポイントになります。以下はその考えに沿って構成した例文です。
《例文》
私は大学時代、引っ越しを機に自分で物件を探した経験があります。 最初は条件だけで選んでいましたが、不動産会社の担当者から「生活スタイルや将来設計も考えた方が良いですよ」とアドバイスを受け、結果的にとても満足できる物件に出会えました。 その経験を通じて、不動産営業は単に物件を売るのではなく、人生に深く関わる提案ができる仕事だと実感しました。 私も、お客様の立場に寄り添いながら、安心して決断できるよう支える営業を目指したいと考え、志望いたしました。 |
《解説》
不動産営業は「信頼」と「提案力」が重要です。自分が購入者の立場だった経験をもとに、営業職の価値に気づいた背景を書くと説得力が高まります。
④飲食業界への志望動機
飲食業界の営業職では、食の楽しさや人と人をつなぐ力を理解し、それを多くの人に届けたいという思いが伝わると効果的です。以下にその観点から作成した例文を紹介します。
《例文》
私は大学時代、飲食店でホールスタッフとして働いていました。 お客様から「ここでの食事が一番落ち着く」と言っていただいたとき、自分の対応や料理の力が誰かの心を満たしていることに感動しました。 その経験から、「食」は単なる栄養補給ではなく、人を笑顔にし、会話を生む大切なものだと実感しました。 営業職としては、ただ商品を売るのではなく、食を通じてお客様の店舗や事業を支える役割を担いたいと考えています。 飲食業界に携わることで、食の価値をより多くの人に届けたいと思い、志望いたしました。 |
《解説》
飲食業界では「食の魅力」や「人とのつながり」に焦点を当てると効果的です。実体験に基づく気づきを丁寧に言語化するのがポイントです。
⑤薬品メーカーへの志望動機
薬品メーカーの営業職では、医療現場や患者に貢献する使命感と、正確な情報提供への意識が求められます。以下にその視点から作成した例文を紹介します。
《例文》
私は家族が慢性的な病気で通院していたことをきっかけに、薬の存在が生活の質を大きく左右することを実感しました。 処方された薬が症状を和らげるだけでなく、家族の表情まで明るくなったのを見て、薬の持つ力に感動しました。 それ以来、薬を通じて人の暮らしを支える仕事に携わりたいと考えるようになりました。 営業職として医師や薬剤師の信頼を得られるよう正確な情報を伝え、医療の現場を支える一員になりたいと思い、薬品メーカーを志望いたしました。 |
《解説》
薬品メーカーでは「医療貢献」や「情報の正確さ」への意識が重要です。薬の効果を実感したエピソードを軸に動機を語ると説得力が増します。
⑥スポーツ用品メーカーへの志望動機
スポーツ用品メーカーの営業では、製品の魅力だけでなく、スポーツの楽しさや感動を伝える姿勢が大切です。以下はその視点を意識した志望動機の例です。
《例文》
私は学生時代、バスケットボール部に所属していました。 用具一つでプレーの質や気持ちが大きく変わることを日々感じており、特に新しいシューズを履いたときの高揚感や安心感は今でも印象に残っています。 その経験から、スポーツ用品は単なる道具ではなく、競技への意欲や自信を支える存在だと実感しました。 営業職としては、ユーザーや販売店の声に耳を傾け、製品の魅力を分かりやすく伝えることで、より多くの人がスポーツを楽しめる環境づくりに貢献したいと考え、志望いたしました。 |
《解説》
スポーツ経験を通して得た気づきは説得力のある動機になります。「用具が与える影響」や「気持ちの変化」を具体的に描くのがポイントです。
⑦自動車部品メーカーへの志望動機
自動車部品メーカーの営業職では、製品の安全性や精度に対する理解と、モノづくりを支える姿勢が求められます。以下はその観点から作成した志望動機の例です。
《例文》
私は大学で機械工学を学ぶ中で、自動車の構造や安全性に興味を持ちました。 特に、自動車部品一つひとつの精度が走行性能や安全性に直結するという講義を受けたとき、見えない部分にも高い技術が詰まっていることに感銘を受けました。 その経験から、最終製品を支える部品の重要性を実感し、モノづくりの根幹に関わる営業職に魅力を感じました。 現場の声を聞きながら、技術と信頼を届ける橋渡し役として、自動車産業を支えていきたいと考え、志望いたしました。 |
《解説》
専門知識や学びと志望動機を結びつけると、技術理解の深さが伝わります。目立たない役割にも価値を見出す視点を盛り込むのがコツです。
⑧銀行業界への志望動機
銀行業界の営業職では、信頼関係の構築や資産形成のサポートを通じて、お客様の人生やビジネスを支える姿勢が重要です。以下はその視点をもとにした志望動機の例です。
《例文》
私は大学時代、ゼミ活動で地域企業の経営課題について調査する機会があり、資金繰りや資産管理の重要性を学びました。 経営者の方々から「相談できる相手がいるだけで心強い」といった声を聞き、お金に関する不安に寄り添える存在の大切さを実感しました。 この経験を通じて、単に金融商品を提供するだけでなく、将来設計や経営支援など、お客様に長く寄り添える銀行の営業職に魅力を感じました。 信頼を築き、安心を提供するパートナーとして成長していきたいと考えています。 |
《解説》
銀行営業では「信頼性」と「寄り添う姿勢」がカギになります。金融知識よりも、人の支えになりたいという想いを前面に出すと効果的です。
⑨IT業界への志望動機
IT業界の営業職では、技術に対する興味と、お客様の課題を理解し解決へ導く力が求められます。以下はその視点を意識した志望動機の例です。
《例文》
私は大学でのオンライン授業をきっかけに、ITツールの便利さと重要性を強く実感しました。 初めは戸惑いもありましたが、使いこなすことで学びの幅が広がり、学外のセミナーにも参加できるようになりました。 この経験から、ITは人の可能性を広げる手段だと感じ、興味を持つようになりました。 営業職として、ITに詳しくないお客様の立場に立ちながら、分かりやすく丁寧な提案を通じて課題解決を支援したいと考えています。 技術と人をつなぐ架け橋として貢献したいと思い、志望いたしました。 |
《解説》
IT業界では「課題解決力」や「伝える力」が重視されます。難しい言葉を使わず、自身の体験からITの価値に気づいた過程を丁寧に表現しましょう。
⑩家具メーカーへの志望動機
家具メーカーの営業職では、暮らしに寄り添う製品の魅力を伝える力や、空間づくりへの関心が伝わる内容が好まれます。以下はその視点をもとに作成した志望動機の例です。
《例文》
私は引っ越しを機に自分で家具を一から選んだ経験があります。どの家具を選ぶかによって部屋の雰囲気が変わり、日々の過ごし方にも影響することを実感しました。 特に、店員の方にアドバイスを受けながら家具を選んだことで、自分にとって本当に居心地の良い空間をつくることができました。 この経験から、家具には人の暮らしを豊かにする力があると感じ、営業職としてその魅力を多くの人に届けたいと思うようになりました。 お客様のライフスタイルに合った提案を通じて、快適な空間づくりを支えたいと考え、志望いたしました。 |
《解説》
家具メーカーでは「暮らしへの関心」や「提案力」が評価されます。自分の体験を通じて家具の価値を実感した流れを自然に盛り込むのが効果的です。
⑪エネルギー業界への志望動機
エネルギー業界の営業職では、社会インフラを支える責任感や、持続可能な未来への関心を示すことが重要です。以下はその観点から構成した志望動機の例です。
《例文》
私は大学の環境サークルに所属し、地域の小学校で省エネについての出張授業を行った経験があります。 子どもたちにエネルギーの大切さを伝える中で、当たり前のように使っている電気やガスが、実は多くの人の努力で支えられていることを改めて実感しました。 この経験から、社会や暮らしを根底から支えるエネルギー業界に強い関心を持つようになりました。 営業職として、お客様にとって最適なエネルギーの使い方を提案し、安心で持続可能な社会づくりに貢献したいと考え、志望いたしました。 |
《解説》
エネルギー業界では「社会貢献性」と「課題意識」が鍵となります。身近な活動から関心を持ったストーリーにすることで、説得力が増します。
NG例文に学ぶ!落ちる志望動機の特徴

「志望動機を書いたのに、なぜか選考に通らない」と悩む方は少なくありません。ここでは、よくあるNG例を知ることで、失敗を避けるヒントが得られます。
- 待遇や福利厚生を志望理由の中心にしている
- 抽象的な表現だけで説得力がない
- 目標意識や熱意が感じられない
- 志望企業でなくても通用する内容になっている
- 志望動機と自己PRがかみ合っていない
- ネガティブな経験ばかりを強調している
- 専門用語や抽象的な表現ばかりで伝わりにくい
- 情報を詰め込みすぎて焦点がぼやけている
待遇や福利厚生を志望理由の中心にしている
志望動機において、待遇や福利厚生を前面に出すのは避けるべきポイントの一つです。以下では、学生がよくやりがちなNG例文を紹介します。
《例文》
私が貴社を志望した理由は、福利厚生が充実しており、安定した環境で働けると感じたからです。 中でも完全週休二日制や年間休日120日以上、住宅手当や家賃補助制度が整っている点に大変魅力を感じました。 私は学生時代から、仕事とプライベートのバランスを大切にしたいと考えており、貴社であれば無理なく長く働くことができると確信しました。 また、転勤が少ない点にも安心感を覚えております。営業職というと激務のイメージもありますが、貴社は働きやすい制度が整っていると知り、自分の生活と両立できそうだと思いました。 |
《解説》
福利厚生を重視する気持ちは自然ですが、それだけを志望理由にすると「会社を手段としてしか見ていない」という印象を与えてしまいます。
営業職に対する熱意や、企業のビジネスへの関心が一切感じられない点がNGです。
志望動機では、まず「その企業でなければならない理由」や「仕事を通じて実現したいこと」を述べ、その上で待遇面に触れる程度が理想です。
抽象的な表現だけで説得力がない
志望動機では、「成長したい」「人の役に立ちたい」などの抽象的な言葉を使いすぎると、具体性がなく説得力に欠けてしまいます。以下はその典型的なNG例文です。
《例文》
私は、営業職を通じて人の役に立ち、社会に貢献したいと考えています。貴社は多くの人々にサービスを提供しており、その中で自分自身も成長できる環境だと感じました。 学生時代から、人との関わりを大切にしてきたので、営業職は自分に向いていると考えています。 また、貴社の企業理念にも共感しており、その理念のもとで働くことが私のやりがいにつながると思いました。 私はこれからも挑戦し続け、自分を高めていきたいと考えています。 |
《解説》
内容が抽象的すぎて、なぜその企業なのか、なぜ営業職なのかがまったく伝わりません。「人の役に立ちたい」「成長したい」だけでは他の多くの学生と差別化できません。
自分の経験や具体的なエピソードを交え、「なぜそう考えるようになったのか」「なぜその会社の営業なのか」を明確にすることが重要です。
抽象表現を使う場合は、必ず背景や具体例を添えるようにしましょう。
目標意識や熱意が感じられない
志望動機では、自分がその仕事にどんな目標を持って取り組みたいのか、どれだけ本気で取り組みたいと思っているかが重要です。以下は、それがまったく伝わらないNG例です。
《例文》
私は、営業職であればどの業界でも通用するスキルが身につくと思い、営業職を志望しました。貴社は安定した経営基盤を持っていると知り、安心して働けると感じました。 学生時代は、アルバイトで接客をしていたため、人と話すことにはある程度慣れています。 営業職は厳しい仕事だと聞いていますが、どの会社に入っても努力は必要だと思うので、自分なりに頑張っていきたいです。 まだ具体的な将来のビジョンはありませんが、まずは社会人として一人前になれるよう取り組んでいきたいと考えています。 |
《解説》
全体的に他人事のような文章で、営業職を志望する明確な理由や熱意が伝わってきません。「どの会社でもいい」という印象を与えてしまう点も大きなマイナスです。
企業ごとの特徴を調べ、自分がどんな営業職になりたいのか、どのように成長していきたいのかなど、目標や意欲を具体的に示すことが好印象につながります。
志望企業でなくても通用する内容になっている
志望動機では、その企業だからこそ働きたいという理由が求められます。以下は、どの企業にも当てはまるような内容だけで構成されたNG例文です。
《例文》
私は、人と接する仕事に興味があり、営業職を志望しました。 学生時代に飲食店でアルバイトをしていた経験から、お客様との会話を楽しむことができる自分の強みを活かしたいと考えるようになりました。 営業職であれば、さまざまなお客様と関わることができ、自分のコミュニケーション力を活かせると思います。 また、社会人としての基礎をしっかりと学び、成長できる環境で働きたいと考えています。 業界や業種には特にこだわりはありませんが、まずは営業として成果を出せるよう努力していきたいと思います。 |
《解説》
この例文では企業名や事業内容に一切触れておらず、他社でもそのまま使い回せる内容になっています。
「なぜその企業なのか」「その企業の営業職に何を期待しているのか」といった視点が欠けています。
企業研究を丁寧に行い、自分の経験と企業の特徴を結びつけて、オリジナル性のある志望動機を作成しましょう。
志望動機と自己PRがかみ合っていない
志望動機と自己PRに一貫性がないと、採用担当者に「本当に営業職で活躍できるのか?」という疑念を抱かせてしまいます。以下はその典型例です。
《例文》
私は人と深く関わることが得意ではありませんが、大学ではプログラミングを独学で学び、コツコツと成果を積み上げてきました。 この経験を活かし、営業職に挑戦したいと考えています。貴社は営業力の強さに定評があり、成果主義の風土にも魅力を感じました。 私は物事を地道に進めるタイプなので、しっかり準備を重ねて営業として結果を出していきたいと考えています。 また、営業は大変な職種だと理解していますが、挑戦を通じて自分を変えていきたいと思っています。 |
《解説》
自己PRでは「人と関わるのが得意ではない」と述べているのに、志望職種は対人スキルが重視される営業職。この不一致が違和感を生みます。
自己PRと志望動機には一貫性が必要です。「地道に努力できる」特性を活かせる営業のスタイルを示すなど、整合性を意識した構成が重要です。
ネガティブな経験ばかりを強調している
志望動機に過去の失敗やネガティブな経験を盛り込むのは構いませんが、それが中心になるとマイナスな印象を与えてしまいます。以下はその典型的なNG例です。
《例文》
私はこれまで、何事にも消極的な性格で挑戦することを避けてきました。大学でも特に目立った活動はしておらず、就職活動を始めてから、自分に誇れる経験がないことに気づきました。 そこで、営業職という厳しい環境に自分を置くことで、変わりたいと思うようになりました。貴社の営業職は成果主義であると知り、結果を求められる場で自分を鍛え直したいと感じました。 正直、まだ自信はありませんが、自分を変えるために努力する覚悟はできています。 |
《解説》
「ネガティブ→だから挑戦」という構成は一見誠実ですが、マイナスの印象を強く残しやすく、企業側にリスクを感じさせます。
過去の弱みよりも、それをどう乗り越え、どう成長してきたかに焦点を当てることで、前向きで意欲的な印象を与えられます。自己分析は大切ですが、アピールポイントを主体に構成しましょう。
専門用語や抽象的な表現ばかりで伝わりにくい
営業職の志望動機では、分かりやすさが非常に重要です。難解な専門用語や抽象表現ばかり使ってしまうと、伝えたい熱意や強みがかえってぼやけてしまいます。
《例文》
私は将来的に、顧客満足度の最大化を図りつつ、KPI達成に向けたPDCAサイクルを主体的に回せる営業パーソンを目指しています。 大学ではゼミ活動を通じて論理的思考力とファクトベースの意思決定を鍛えており、貴社のソリューション型営業スタイルに強く共感しました。 特に、貴社が掲げる「クライアントとの長期的なリレーション構築」という理念には、営業活動におけるLTV最大化という観点からも大きな意義を感じています。 今後は、BtoB領域での深耕営業にコミットしていきたいと考えております。 |
《解説》
専門用語やビジネス用語を多用しすぎており、内容が抽象的かつ分かりづらくなっています。自分の強みや志望理由を、シンプルな言葉で伝えることが大切です。
面接官は必ずしも全員がその用語に精通しているわけではないため、「誰にでも伝わる表現」を意識して書くことで、理解と共感を得やすくなります。
情報を詰め込みすぎて焦点がぼやけている
志望動機にあれもこれもと情報を詰め込みすぎると、結局何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。以下は、そのような典型的なNG例文です。
《例文》
私は大学時代、サークル活動でリーダーを務めた経験や、学園祭実行委員としてチームをまとめた経験、さらに長期インターンでの電話営業やデータ分析の経験など、さまざまなことに取り組んできました。 これらの経験を活かし、多様な課題に対応できる営業職を目指しています。加えて、海外旅行が好きで異文化に触れることも多く、柔軟な対応力には自信があります。 貴社は業界でも多様な商品を扱っており、グローバル展開にも注力されているため、私の経験と合致すると感じ、志望いたしました。 さらに、説明会で社員の方が話していた成長環境にも強く惹かれました。 |
《解説》
実績や魅力を伝えたい気持ちは分かりますが、情報を詰め込みすぎて、結局何を軸に志望しているのかが伝わりません。
特に志望動機では「最も伝えたいポイント」を明確にし、それに関連するエピソードだけに絞ると効果的です。文章のメリハリを意識し、読む側の理解と共感を優先しましょう。
営業職の志望動機の書き方を理解して好印象を目指そう!

営業職の志望動機を作成する際には、営業という仕事の本質や魅力、求められる能力を理解することが重要です。
営業職には法人営業や個人営業、有形商材や無形商材など多様なスタイルが存在し、それぞれに求められるスキルも異なります。
志望動機を伝える際は、企業研究や自己分析を通じて自分の強みや経験を活かせる点を明確にし、具体的なエピソードで説得力を高めましょう。
さらに、他の応募者との差別化を意識し、前向きな言葉で自分の成長意欲や目標達成意識を伝えることがポイントです。
志望動機は、単なる思いつきではなく、営業職への理解と自己分析を深めた上で作成することで、面接官に響く内容となります。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。