面接の意味とは?面談との違いや準備・マナー・頻出質問まで徹底解説
この記事では、企業が面接をする意味を徹底解説しています。
また、面談との違いや面接で評価されるポイント、事前準備の方法も紹介しています。頻出質問も収録しているので、面接前に見るべき内容満載ですよ。
面接で選考通過を目指そう!
記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
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吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
詳しく見る企業が面接をする意味

就職活動における面接は、単なる形式的なプロセスではありません。企業がわざわざ時間をかけて面接を行うのには、しっかりとした目的があります。
ここでは「なぜ面接を行うのか?」という本質的な問いに答えることで、就活生の不安を解消し、面接への向き合い方を明確にしています。
企業が面接を実施する主な理由は、応募者の人柄や価値観、そして企業との相性を確認するためです。書類やテストではわからない部分を、実際に会話することで見極めようとしています。
特に新卒採用では、ポテンシャルや将来性といった数値化できない要素が重視される傾向があるため、対面でのコミュニケーションが重要となるでしょう。
また、企業側にとっても、求職者からの質問や反応を通じて、自社の魅力や説明不足な点を把握する貴重な機会になります。
つまり、面接は一方的な選考の場ではなく、企業と学生の相互理解を深める場なのです。その意味を理解することで、緊張ばかりに意識が向くことなく、前向きに臨めるようになります。
面接とは、企業に選ばれるだけでなく、自分が企業を見極めるチャンスでもあるということを忘れないようにしましょう。
実際に私たちも、面接では学歴やスキル以上に「応募者がどんな人なのか」を見ています。会話中の表情や受け答えから、協調性や誠実さといった部分を感じ取っていますね。
また、面接では何か気になることがあれば遠慮なく聞きましょう。就活生側も面接での会話を通して「本当に自分に合う会社か」を見極めてくださいね。
「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」
面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。
その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。
面接と面談の違いとは?

「面接」と「面談」という言葉は、就活の場でよく登場しますが、意味や目的にははっきりとした違いがあります。
ここでは混同しがちな両者の違いを整理し、就活における正しい理解を深めていきましょう。
面接は、企業が応募者の適性や人柄を見極め、採用の合否を判断するための選考手段です。志望動機や自己PR、キャリアビジョンなどを通して、企業とのマッチ度が評価されます。
一方で、面談は合否には直接関係しない情報交換の場であり、選考の一環ではなく、相互理解を深める目的で行われることが多いです。
たとえば、企業説明会の後やインターンシップ中に実施されるカジュアルな面談では、学生が質問を投げかけたり、企業の雰囲気を掴んだりすることが可能でしょう。
両者を混同してしまうと、準備の方向性がズレてしまい、せっかくの機会を十分に活かせないおそれがあります。
面接は本番として臨み、面談は情報収集や自己分析の場として活用することで、それぞれのメリットを最大限引き出せるでしょう。
面接の種類

面接とひとことで言っても、その形式や目的にはいくつかのパターンがあります。それぞれの特徴を知っておくことで、対策すべき内容が明確になり、自信を持って臨むことができるでしょう。
- 個人面接
- 集団面接
- Web面接
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」
面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。
その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。
① 個人面接
個人面接は、学生1人に対して面接官が1人から複数で行う形式です。この面接では応募者の人柄や考え方をじっくり見極めるため、質問が深掘りされやすい傾向があります。
対話のやり取りが中心となるため、相手の質問意図をしっかり理解し、自分の考えをわかりやすく伝える力が求められるでしょう。
言葉の内容だけでなく、表情や姿勢、声のトーンといった非言語の部分も評価対象です。落ち着いて対応できるよう、練習を通じて本番への備えを進めておくと安心でしょう。
② 集団面接
集団面接は、複数の学生が同時に参加し、同じ質問に順番で答える形式が一般的です。自分だけでなく周囲との比較が生まれやすいため、個性や主張の伝え方が大切になります。
また、聞く姿勢や他人の話への反応なども面接官に見られています。時間が限られるため、自己PRや志望動機は短く、かつ印象に残るように構成しておくと効果的です。
他の学生に影響されすぎず、自分らしさを落ち着いて出すことを意識しましょう。
③ Web面接
Web面接は、オンラインで実施される面接形式です。自宅などから参加できる利便性がある一方で、通信環境やマイク・カメラの扱いにも注意が必要。
面接の内容自体は対面と大きく変わりませんが、カメラ目線を意識したり、背景を整えたりする配慮が求められます。画面に視線が落ちやすいので、意識的にカメラを見ることを心がけてください。
事前のテストで不具合を防ぎ、本番は集中して臨むことが大切です。
④ 一次面接
一次面接は、エントリーシート通過後に初めて行われる面接です。担当するのは現場の社員や若手の方であることが多く、主にコミュニケーション力や志望度、基本的なマナーが見られています。
この段階では話の内容が完璧でなくても、誠実さや素直さを伝える姿勢が評価につながります。言葉遣いや表情、礼儀正しさを意識しながら、自分の思いをしっかりと伝えてください。
準備をして臨めば、落ち着いて対応できるはずです。
⑤ 二次面接
二次面接では、一次を通過した人に対して、さらに深い質問が投げかけられます。面接官は中堅社員や管理職であることが多く、志望動機の深さや将来のビジョンなどが問われる場面です。
一次の内容に加え、価値観や企業との相性も重視されるため、自分の考えが企業の特徴とどう合致しているかを意識して答えると良いでしょう。
自分の意見を軸に、具体的な経験を交えて話せるように準備しておくことが効果的です。
⑥ 最終面接
最終面接は、企業の役員や社長など、トップ層が対応することが多いです。ここでは能力やスキルよりも、「一緒に働きたい人かどうか」「企業文化に合うかどうか」といった相性が重視されます。
選考の最終段階ではありますが、気を抜かず、熱意や人柄をしっかりと伝えることが重要です。
また、入社後にどのように貢献したいか、どんな成長を目指しているのかといった中長期的な視点を持って語れると好印象を与えられるでしょう。最後まで丁寧な受け答えを意識してください。
面接の基本的な流れ

面接は初対面の場だからこそ、全体の流れを把握しておくことで落ち着いて対応しやすくなります。順番や進行を事前に理解しておけば、焦る場面が減り、より良い印象を残せるでしょう。
ここでは、代表的な面接の流れと、それぞれのポイントを紹介します。
- 挨拶~入室
- 自己紹介
- 質問への回答
- 逆質問
- 退室
① 挨拶~入室
面接は、ドアをノックする瞬間から始まっています。入室時の「失礼いたします」という声や一礼、目線や表情などが第一印象を大きく左右します。
ドアの開け方や着席までの所作を確認し、スムーズに行動できるように準備しておくと安心です。緊張していても明るい声であいさつすると、相手に好印象を与えやすくなります。
身だしなみも整え、清潔感のある姿で臨んでください。
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
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② 自己紹介
自己紹介では、明るく簡潔に話すことが大切です。大学名・学部・名前のほか、専攻や趣味などをひとこと加えると、会話のきっかけにもなります。
長く話しすぎると印象が薄れやすいため、30秒から1分程度にまとめましょう。面接官はこの段階で、応募者の雰囲気や話し方を見ています。
最初に良い流れをつかむことで、その後のやり取りもスムーズに進みやすくなります。
③ 質問への回答
面接では「志望動機」や「学生時代に力を入れたこと」などの質問が多く投げかけられます。質問にはまず結論から答え、続いて理由や具体的なエピソードを伝えると説得力が増すでしょう。
準備不足だと内容が曖昧になりがちなので、あらかじめよく聞かれる質問と自分の経験を結び付けて整理しておくのをおすすめします。
自分らしさを伝えながらも、企業との相性も意識して話せると効果的です。
「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」
面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。
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④ 逆質問
面接の終盤では「何か質問はありますか?」と聞かれることがほとんどです。逆質問は、企業への理解や志望度の高さを伝えるチャンスと思っておきましょう。
たとえば「〇〇部門の今後の方向性について教えていただけますか?」や「入社後に活躍している方の特徴は何でしょうか?」など、前向きかつ具体的な質問が望ましいです。
念のため複数の質問を準備しておくと安心ですが、調べればわかることや待遇に偏る内容は避けてください。
⑤ 退室
面接が終わっても、最後まで気を抜かないようにしましょう。イスから立ち上がり、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と一礼してから退室します。
ドアの閉め方や背筋の伸びた姿勢も見られている可能性があるので、注意が必要です。退出後も社内での態度を見られているケースがあるため、ビルを出るまでは礼儀を意識してください。
一貫した印象を残すことが、評価の向上にもつながります。
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面接で評価されるポイント

面接では、見た目や話し方だけでなく、志望動機や考え方、伝え方など、さまざまな視点から判断されています。
どこを見られているのかを把握しておくと、準備の精度も高まり、安心して本番に臨めるでしょう。ここでは、面接で特に重視されやすい6つの評価ポイントを紹介します。
- 第一印象
- 表情・話し方・言葉遣い
- 志望動機や価値観の一貫性
- 仕事への意欲
- 再現性のある経験
- コミュニケーション能力
① 第一印象
面接の冒頭で与える印象は、その後の評価にも大きな影響を与える要素です。特に最初の数十秒で好印象を持ってもらえるかどうかがカギになります。
清潔感のある服装や整った髪型、真っ直ぐな姿勢や丁寧な所作など、見た目と動作の両方が重要です。
さらに、入室時の挨拶や目を見ての会話、柔らかい表情と落ち着いた声のトーンが加わることで、信頼感が生まれます。
第一印象でつまずくと、その後の内容がどれだけ良くても補いきれないことがあるため、基本を怠らないようにしましょう。
第一印象は「最初の3秒でほぼ決まる」と言われています。実際に私たちも、入室直後の挨拶や姿勢が丁寧だと、誠実さが伝わって好印象に感じることが多いですね。
また、「明るい笑顔」だと、面接官に好印象を与えやすいので意識してください。こわばった表情や小さい声だと、どうしても自信がないように見えやすいので気を付けましょう。
② 表情・話し方・言葉遣い
面接中の表情や声の出し方、使う言葉もその人の印象を大きく左右します。たとえば、常に伏し目がちだったり、声が小さすぎたりすると、意欲が感じられずマイナス評価につながる可能性も。
また、敬語の使い方が不自然だったり、話がまわりくどかったりする場合も、ビジネスマナーに不安を抱かれてしまうかもしれません。
聞き取りやすい速度ではっきり話すこと、要点を押さえて簡潔に伝えること、そして適切な場面で笑顔を見せることを意識して練習しておくと、自然なやりとりができるようになります。
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③ 志望動機や価値観の一貫性
企業は「なぜこの会社なのか」「この人はどんな軸で選んでいるのか」を非常に重視しています。
そのため、志望動機が一貫していないと、他の質問との整合性が取れず、信頼感に欠ける印象を与えてしまいます。
企業の理念や仕事内容に共感している部分を明確にし、自分の過去の経験とどうつながるかを丁寧に言葉にしてください。
たとえば「自分の価値観である『人の役に立ちたい』という思いと、貴社の地域密着型サービスに強く共鳴した」といった表現が効果的です。表面的ではなく、自分の言葉で語る姿勢が問われます。
④ 仕事への意欲
「本当にこの会社で働きたいと思っているのか?」という面接官の疑問に、自分の姿勢で答えることが重要です。
意欲を示すには、「どんな業務に興味があるか」「入社後にどう成長したいか」を具体的に話すことが必要でしょう。
たとえば「営業の仕事を通じて多くの人と関わり、信頼を築く力を磨きたい」といった表現に加え、過去の経験と結びつけると、現実味が増します。
また、話すときの目線や姿勢、相手をしっかり見る態度からも気持ちは伝わるものです。感情と言葉を一致させることが大切になります。
意欲を伝えるときに大切なのは、「なぜこの仕事に挑戦したいのか」という理由を明確に話すことです。さらに、具体的なエピソードも踏まえて話すと説得力が増します。
また、話すときは声のトーンや抑揚も意識してくださいね。内容は暗記するよりも、自分らしく自然な表現で伝える方が熱意が伝わりやすいですよ。
⑤ 再現性のある経験
過去の成功体験を話す際に重要なのは、それが「今後も活かせる力かどうか」という視点です。面接官は、あなたの経験が職場でも再現できるのかを見極めようとしています。
たとえば「アルバイトで新人教育を任された際、マニュアルを改善して業務の効率が上がった」という経験は、計画力や改善力として評価されます。
ただ出来事を語るのではなく、「何を工夫したか」「どう考えて動いたか」を明確にしましょう。行動の背景にある考え方を伝えることで、あなたの価値がより伝わります。
実際に私たちも、「同じ状況でまた成果を出せるかどうか」に注目しますね。成果に加えて、「周囲をどう動かしたか」を伝えることが大切です。
また、話すときは数字や具体例を交えると印象に残りやすくなります。たとえば「〇%効率が上がった」「〇人を指導した」といった情報があると、私たち面接官も納得しやすいですよ。
⑥ コミュニケーション能力
面接では、質問に答える能力だけでなく、対話として成立しているかどうかも見られています。面接官の質問に対し、的外れな回答をしてしまうと、準備不足や理解力に疑問を持たれるかもしれません。
相手の意図をくみ取り、適切な返答ができるかがカギになります。また、相手の話を遮らずに最後まで聞く、返答時に丁寧にうなずくなどの所作も含めて、コミュニケーション能力とみなされるています。
緊張しても、ゆっくり深呼吸して相手に集中することで、落ち着いて対応できるようになるでしょう。
面接における基本的なマナー

面接では「どんな内容を話すか」だけでなく、「どのように振る舞うか」も評価の大きなポイントです。
どれほど魅力的な自己PRを準備していても、マナーがなっていなければ印象は悪くなってしまうでしょう。ここでは、面接時に特に注意したい基本マナーを3つ紹介します。
- 身だしなみ・服装に気をつける
- 言葉遣い・態度に配慮する
- 面接官の話を遮らないようにする
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① 身だしなみ・服装に気をつける
第一印象は数秒で決まると言われており、その影響は想像以上に大きいです。面接官は、最初に目に入った印象を無意識のうちに評価に組み込むことがあります。
そのため、服装や髪型が乱れていると、「準備不足なのでは」と思われる可能性があるでしょう。スーツのシワやシャツのヨレ、靴の汚れなど、見落としがちな部分こそ丁寧にチェックしてください。
髪型は顔まわりが見えるよう整え、表情が明るく映るようにすると好印象につながります。香水や整髪料は、においが強すぎると不快感を与えることがあるため、使用はなるべく控えめにしましょう。
全体的に清潔感があり、場にふさわしい装いを意識することが重要です。
② 言葉遣い・態度に配慮する
敬語や丁寧な言葉遣いは、社会人としての基本です。たとえば、「ご苦労さまです」「了解しました」などは、目上の人に使うには不適切な表現とされています。
正しい言葉を選べるかどうかは、その人の社会常識や礼儀を測る指標となるため、注意が必要です。また、言葉遣いだけでなく、座り方や姿勢、視線の配り方にも気を配ってください。
腕を組んだり貧乏ゆすりをしたりする無意識のクセは、相手に落ち着きのなさや自信のなさを印象づけてしまうこともあります。
言葉と態度の両面から丁寧さを表現し、相手に安心感や信頼感を持ってもらえるよう心がけましょう。
③ 面接官の話を遮らないようにする
自分の意見や考えを伝えることも大切ですが、面接では「聞く姿勢」も同じく問われます。
話を途中で遮ったり、自分の話を被せたりする行為は、面接官に対して非常に失礼な印象を与えることがあるかもしれません。
たとえ話したい内容が浮かんできても、相手の発言が終わるまではしっかりと待ちましょう。その上で、自分の考えを丁寧に述べることで、相手との信頼関係が生まれます。
また、相手の話にうなずいたり、適度なアイコンタクトを取ったりすることで、関心を示すことができるでしょう。
こうした非言語のコミュニケーションも含め、聞く態度が整っているかどうかが、あなたの人柄を表す大きな要素となります。
面接では「話す力」と「聞く力」の両方が評価されていることを忘れずに対応してください。
面接対策としてやるべき準備と練習

面接で自分の魅力をしっかり伝えるためには、事前の準備が欠かせません。ぶっつけ本番で臨むのではなく、基本的な対策を押さえておくことで、質問に対して落ち着いて対応できるようになります。
ここでは、面接前にやっておくべき4つのポイントを紹介しましょう。
- 自己分析で価値観や強みを明確にしておく
- 企業研究で事業や理念を理解しておく
- エピソードを用いた自己PRの準備をしておく
- 逆質問の準備をしておく
① 自己分析で価値観や強みを明確にしておく
自己分析は、就活のあらゆる場面に通じる土台となります。自分がどんな考え方を持ち、どのような行動傾向があるのかを深く掘り下げておくことで、面接でも自然に自分の言葉で語れるようになるでしょう。
たとえば「人と協力することが好き」という傾向があるなら、実際にどんな経験がその価値観を形成したのかを振り返ってみてください。
また、自分の強みがどういう場面で活かされたかを整理することも重要です。価値観と行動が一致していることが伝わると、回答に一貫性が生まれます。
面接では多くの方が「過去の出来事を事実として語る」だけになってしまいがちです。面接官が知りたいのは、その経験から何を学び、どんな考え方を培ったのかということだと覚えておきましょう。
私たちは面談で、エピソードを一つ選んだら「なぜその行動を選んだのか」を深掘りするようにアドバイスしています。エピソードを掘り下げることで、一貫性のある回答になりますよ。
「自己分析のやり方がよくわからない……」「やってみたけどうまく行かない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己分析シートを活用してみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強み、就活の軸が簡単に見つかりますよ。
② 企業研究で事業や理念を理解しておく
企業研究は、相手企業に対する関心と誠意を伝えるための基盤になります。
ただホームページを眺めるだけでなく、会社の沿革や今後の展望、どんな社会課題を解決しようとしているのかなど、多角的に調べてみましょう。
また、企業で働いている人のインタビュー記事やSNSでの発信なども参考になります。そこから自分が何に惹かれたのか、どう共感したのかを整理しておくと、自然な志望動機や逆質問につなげられるでしょう。
表面的な情報の羅列にとどまらず、自分の考えと接点を見出す視点が大切です。
企業研究では、「なぜその事業を展開しているのか」という背景まで目を向けると理解が深まります。特に中期経営計画やIR資料には、社会課題への取り組みや今後の戦略が示されているので見てくださいね。
また、同じ業界内で複数社を比較すると、その企業ならではの強みや立ち位置が分かるのでおすすめです。競合比較を踏まえて「なぜその会社なのか」を説明できるようにしましょう。
企業分析をやらなくては行けないのはわかっているけど、「やり方がわからない」「ちょっとめんどくさい」と感じている方は、企業・業界分析シートの活用がおすすめです。
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③ エピソードを用いた自己PRの準備をしておく
自己PRは単なる性格の紹介ではなく、自分が企業にとってどんな価値をもたらせるのかを伝える機会です。強みを伝えるときは、「その力を活かした経験」とセットで話すことが欠かせません。
たとえば「主体性がある」と言う場合でも、どのような課題にどう関わり、どんな成果を上げたのかまで話すと説得力が増します。
また、話の構成は簡潔かつ明快に。起承転結よりも、「結論→背景→行動→結果」の流れで組み立てると、相手が理解しやすくなるでしょう。
面接官に「この人と働くイメージ」が伝わるように、準備の段階から練習しておくのがおすすめです。
「自己PRの作成法がよくわからない……」「やってみたけどうまく作成できない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己PRテンプレシートをダウンロードしてみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強みを効果的にアピールする自己PRが作成できますよ。
④ 逆質問の準備をしておく
逆質問は、「企業への興味」と「主体的に考える力」の両方を見せる絶好の機会です。
あらかじめ企業について調べた上で、「入社後の成長支援制度について教えてください」や「若手社員が任される仕事の範囲はどのくらいですか?」といった前向きな質問を考えておきましょう。
一方で、条件や待遇にばかり目を向けると、動機が不純に受け取られる恐れがあるため注意が必要です。
バランスの取れた視点で質問を用意し、自分自身の将来像と企業との接点を見出すように意識してください。
意味のある面接にするためのポイント

面接は合否を決めるだけの場ではなく、自分を深く理解し、企業を見極めるための大切な時間でもあります。
形式的なやり取りだけで終わらせず、学びや気づきを得る場として活用することで、より納得のいく就職活動につながるでしょう。ここでは、面接を有意義なものにするための5つの視点を紹介します。
- 面接での会話を有意義にする
- 自分の価値観・軸を明確にする
- 学生側にも企業を選ぶ権利があると意識する
- 違和感を感じた点は振り返って整理する
- 面接を通して成長のヒントを見つける
① 面接での会話を有意義にする
面接は単なる質問と回答の場ではなく、相手との双方向のコミュニケーションの場だと意識しましょう。
一方的に答えを返すだけでなく、質問の意図をくみ取りながら返答することで、会話の質がぐっと高まります。
面接官の表情や言葉のニュアンスにも注意を払い、相手に合わせて自然なテンポでやり取りすることが重要です。自分の考えを丁寧に伝えるとともに、面接官の話にもきちんと耳を傾けましょう。
誠実で柔軟な対応は、相手に好印象を与え、信頼感の醸成にもつながります。
② 自分の価値観・軸を明確にする
自分がどのような働き方を望んでいるのか、何にやりがいを感じるのかといった価値観を明らかにしておくと、受け答えに一貫性が生まれます。
その一貫性は、面接官に対して説得力を持たせ、自分という人物像をよりはっきり印象づけることにつながるでしょう。
また、自分の中で「ここだけは譲れない」といった軸が定まっていれば、企業選びの際にも迷いにくくなります。
自己分析を丁寧に行い、抽象的な価値観をできるだけ具体的に言語化しておくことが、面接準備の土台となるでしょう。
③ 学生側にも企業を選ぶ権利があると意識する
就職活動では「選ばれる立場」だと感じてしまいがちですが、学生側にも「企業を選ぶ権利」があるという視点はとても大切になります。
面接は、企業が自分を評価する場であると同時に、学生が企業の考え方や文化を体感する貴重な機会です。
自分の軸や価値観と合うかどうかを見極めるためにも、面接中の雰囲気や社員の姿勢、会社の考え方に目を向けましょう。
違和感を覚えた場合は、その理由を深掘りすることで、より自分に合った企業を見つける手がかりになります。
④ 違和感を感じた点は振り返って整理する
面接中にふと「何か違う」と感じた瞬間があれば、それは見逃さず、後からじっくり振り返ることが重要です。
言葉にしにくい違和感であっても、そのまま放置せず、「どこで」「なぜ」そう感じたのかを言語化してみましょう。
たとえば、面接官の態度や会社の説明内容にモヤモヤしたのなら、それが自分の価値観とどうずれていたのかを考えることが、自分自身を知る手がかりになります。
違和感を「感覚」で終わらせず、「理解」に変えることが就活を前向きに進めるポイントです。
⑤ 面接を通して成長のヒントを見つける
面接は、結果だけでなくプロセスからも多くを学べる場です。うまく話せなかった質問や緊張して言葉が詰まった場面こそ、自分の課題に気づく貴重なチャンスになります。
もし「自己PRで具体性が足りなかった」と気づいたのなら、次は事例を加えて改善してみましょう。このように、1回ごとに振り返りを行い、改善点を整理していくことが成長につながります。
面接の数を重ねるごとに自分への理解が深まり、自信も育っていくでしょう。
面接でよくある質問と回答例

面接ではよく聞かれる質問がいくつかあり、事前に準備しておくことで自信を持って答えられるようになります。定番の質問には、それぞれ企業側の意図があるといわれています。
ここでは、10の代表的な質問と、その答え方のポイントを紹介します。
- 「志望動機を教えてください」
- 「自己PRをお願いします」
- 「あなたの長所と短所を教えてください」
- 「学生時代に力を入れたことは何ですか?」
- 「チームで取り組んだ経験を教えてください」
- 「失敗経験とそこから学んだことは?」
- 「5年後・10年後のキャリアビジョンは?」
- 「なぜ他社ではなく当社なのですか?」
- 「あなたの趣味や特技を教えてください」
- 「何か質問はありますか?」(逆質問)
① 「志望動機を教えてください」
志望動機では、企業と自分との接点を明確に伝えることが重要です。単に「人の役に立ちたいから」と答えるだけでは、相手の印象には残りません。
その思いが企業の事業や理念とどのように結びついているかを具体的に語る必要があります。
たとえば、「大学時代に福祉施設でボランティア活動を続け、人と深く関わることのやりがいを実感しています。その経験から、高齢者の生活支援を行う貴社の事業に強く共感しました」というように、自分の経験を踏まえて話すと説得力が増します。
また、自分の価値観や将来像と企業の方針が合っていると伝えることで、入社後の働き方をイメージさせる効果もあるでしょう。
志望動機は熱意と具体性の両方が求められるため、丁寧に準備しておくことが大切です。
志望動機では、企業のHPに載っている情報だけでなく、実際にOB・OG訪問やインターンを通じて感じた社風や社員の姿勢に言及すると説得力が上がりやすいですよ。
また、回答の中で「将来こうなりたい」という展望を話すのも大切です。私たち面接官は「その人が長く働き続けられるか」を重視しているので、未来を見据えた言葉は好印象に感じます。
「上手く志望動機が書けない…書いてもしっくりこない」と悩む人は、まずは無料で受け取れる志望動機のテンプレシートを使ってみましょう!1分でダウンロードでき、テンプレシートの質問に答えるだけで、好印象な志望動機を作成できますよ。
② 「自己PRをお願いします」
自己PRは、自分の強みとそれを裏付ける具体的なエピソードをセットで伝えることがポイントです。
ただ「行動力があります」と述べるだけでは不十分で、どのような場面で発揮されたかを詳しく話す必要があります。
「大学のゼミで新しい研究テーマを提案し、必要な資料を独自に集め、他のメンバーと連携しながらスケジュールを調整。結果として予定より2週間早く成果物を完成させることができました」といったように、具体的な成果を交えると説得力が高まります。
さらに、企業が求める人物像と自分の特性がどう合致するかを意識して伝えることで、採用担当者の印象にも残りやすくなるでしょう。
自己PRでは、「自分の強みを企業でどう活かせるか」まで話せるようにしましょう。私たちも、業務で再現できる具体的なエピソードがあると印象に残りやすいと感じますね。
また、話す際には強みを1つに絞って深掘りするのがおすすめです。ひとつの経験を掘り下げて「課題 → 行動 → 成果」という流れで話すと、聞き手も理解しやすくなるので意識してくださいね。
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③ 「あなたの長所と短所を教えてください」
この質問では、自分の性格や行動を客観的に把握しているかが見られます。長所だけでなく短所も含めて、どう改善に取り組んでいるかを伝えると、誠実な姿勢が評価されるでしょう。
たとえば、
「私の長所は細かい部分に気を配る丁寧さで、課題提出の際には必ず第三者にもチェックをお願いし、精度を高めてきました。一方で慎重すぎて、行動が遅くなることがあると自覚しています。最近では、初動を意識して取り組みを早めに始めるよう心がけ、対応スピードの改善に努めています」
といったように、具体的な工夫や変化を伝えると好印象を与えられます。
実は面接官は、この質問から「組織で強みをどう活かせるか」を知ろうとしているのです。たとえば、几帳面さが長所であれば、「共同作業での品質管理にむいているな」のように判断することができます。
短所を伝えるときに自己否定的になりすぎないようにしましょう。ネガティブになるのではなく、「改善すべき課題を自覚し、行動で変えようとしている姿勢」を伝えると好印象ですよ。
④ 「学生時代に力を入れたことは何ですか?」
企業はこの質問から、どのような場面で努力し、結果を出したのかを知ろうとしています。内容そのものよりも、どのように課題に向き合い、どんな行動を取ったかを重視しているでしょう。
回答例として「学園祭の実行委員長として、新たにSNSを活用した広報活動を取り入れました。投稿時間や内容を分析しながら改善を重ねた結果、前年と比べて来場者が1.5倍に増えました」といったように、行動と成果をセットで伝えることが大切です。
さらに、自分がその経験から何を学び、それがどのように現在の自分に活かされているかを加えると、説得力が増します。
この質問では、学業やサークル活動など分野は問いません。私たちは「限られた環境の中で、どんな工夫をしたのか」に注目しています。話すときには、主体性をどう発揮したのかを教えてくださいね。
また、経験を通じて得た学びを「どう活かしているか」具体的に話せるようにしましょう。たとえば「工夫して得た分析力を今も活かしている」のように、自身の成長をアピールすることが大切です。
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⑤ 「チームで取り組んだ経験を教えてください」
この質問では、協調性やコミュニケーション能力、時にはリーダーシップも問われます。
「ゼミのグループ発表で、意見が分かれて議論が難航したとき、各メンバーの意見を整理してホワイトボードに可視化することで共通点を見つけ、全員が納得する形で結論を導きました」というように、具体的に自分がどのようにチームに貢献したかを伝えましょう。
意見の対立やトラブルがあった場合には、その問題をどのように解決したのかを説明することで、柔軟性や問題解決能力の高さをアピールできます。
この質問では、「自分がどんな役割だったのか」を明確にしてから話すことが大切です。「調整役だったのか」「チームを引っ張ったのか」立場を明らかにして話すと、行動の意図が伝わりやすくなりますよ。
もう1つ大事なのは、「どうやって」チームを動かしたのかを伝えることです。人数が多いゼミ発表やアルバイトでのチームワークは、関係性や背景が複雑になりがちなので、過程もしっかり説明しましょう。
⑥ 「失敗経験とそこから学んだことは?」
面接官は、失敗自体ではなく、そこからどんな学びを得たかに注目しています。
「アルバイトで会計ミスをしてしまい、お客様にご迷惑をおかけしました。その後、店長や先輩にアドバイスをもらい、ミスの要因を分析し、手順をメモにまとめて毎回確認するようにしました。以来、同じミスは一度も起きていません」といったように、前向きな姿勢を示すことが大切です。
また、その経験が今後どのように仕事に活かせるかまで話せると、より評価が高まるでしょう。
失敗経験の質問では、「自分なりに考えて、改善するための行動をとったか」を見ています。私たちも、学びを次に活かす力があると「安心して仕事を任せられる人だな」と判断することが多いですね。
また、過去の話を現在や未来につなげることも大切です。「同じ状況でも今ならこう動く」「この学びは御社の業務でも役立つ」と一歩踏み込んで伝えられると説得力が増しますよ。
⑦ 「5年後・10年後のキャリアビジョンは?」
この質問では、将来のビジョンが企業の方向性と一致しているか、またどれくらい現実的に考えているかを見られています。
「入社後は営業として経験を積み、5年後にはリーダーとしてチームの目標達成に貢献したいと考えています。10年後には、新たな事業領域の立ち上げにも関わりたいと思っており、今から経営やマーケティングにも関心を持って学んでいます」といったように、成長意欲と具体的なアクションを組み合わせて語るとよいでしょう。
会社のビジョンや価値観と重なる内容であるほど、説得力が増します。
キャリアビジョンの質問は、「今の行動とどうつながっているか」も見ています。単に5年後・10年後の役職を伝えるのではなく、現在の取り組みや学びがその道筋にどう活きるかを話せると説得力が増しますよ。
また、会社の成長フェーズや方向性に合ったビジョンを持つ人は、一緒に働くイメージがわきやすいです。事前にIR情報や社長メッセージを確認して、自分のビジョンとの共通点を見つけておくとよいですよ。
⑧ 「なぜ他社ではなく当社なのですか?」
この質問では、志望度の高さや企業研究の深さが問われます。
「説明会に参加した際、社員の方がチームワークを大切にして働いている姿が印象的でした。御社は地域密着型のサービスを展開しており、地元に貢献できる仕事がしたいという私の思いと一致しています。特に○○プロジェクトに感銘を受け、自分も関わっていきたいと思いました」といったように、企業ならではの特徴に言及することが大切です。
他社ではなくその企業を選ぶ理由を、自分の体験や価値観と結びつけて話すと好印象につながります。
「なぜ当社なのか」という問いは、他社との差別化をどれだけ具体的に伝えられるかがポイントです。その会社ならではの事業や価値観に触れると説得力が高まるので意識してくださいね。
また、自分の価値観と企業の方向性を結びつけるのも大切です。例えば「地域貢献したい」と伝えるだけでなく、「なぜ御社の取り組みならその思いを実現できるのか」まで伝えましょう。
⑨ 「あなたの趣味や特技を教えてください」
趣味や特技は、人柄や日常の過ごし方を知るきっかけになります。
「私の趣味はジョギングで、週に3回は近所の川沿いを走っています。継続することで体力づくりにもなり、気持ちをリセットできる時間でもあります。また、大会への出場を目指してトレーニング計画を立てるなど、計画性や粘り強さも鍛えられました」といったように、趣味が自分の性格や強みにどう結びついているかを示せると理想的です。
単なる紹介にとどまらず、仕事にもつながる要素を意識して話すとよいでしょう。
私たち面接官は趣味や特技に関する質問から、「普段どんな考え方を持っているのか」を見ることがあります。趣味を通して得た価値観や習慣が、「社会人としてどう活かせるのか」まで伝えてくださいね。
また、この質問は場を和ませる効果もあるため、リラックスして自然体で話しましょう。大切なのは、「続けている理由」や「そこから学んだこと」をしっかり伝えることですよ。
⑩ 「何か質問はありますか?」(逆質問)
逆質問では、企業への興味や自分の主体性をアピールすることができます。
「1年目の社員はどのような業務からスタートされることが多いですか?」「御社の中で活躍している人に共通する特徴はありますか?」など、前向きな質問を用意しておくと好印象です。
一方で、「残業は多いですか?」「給料はいつ上がりますか?」といった条件面ばかりを聞くのは避けましょう。
事前に企業研究をし、そこで得た情報を踏まえて質問することで、より関心の深さが伝わります。
逆質問は「面接を終える前の最後のアピール場面」だと思ってください。特に印象に残るのは企業研究を踏まえた具体的な質問で、私たちも「よく調べてきたな」と好印象を持つことが多いですね。
一方で、「特にありません」と答えると意欲が伝わらずもったいないです。少なくとも2〜3個は質問を用意しておきましょう。
面接当日のチェックリスト

面接当日は緊張や不安がつきものですが、事前に準備を整えることで落ち着いて臨むことができます。
ここでは、チェックすべきポイントを4つに分けて紹介。基本をおさえて、万全の状態で本番に臨みましょう。
- 身だしなみと服装
- 持ち物
- スケジュール
- 面接会場へのアクセス
① 身だしなみと服装
面接での第一印象は、最初の数秒で決まると言われるほど大切です。身だしなみが整っているだけで、清潔感や信頼感を自然と伝えることができます。
スーツはシワや汚れがないかしっかり確認し、季節や業界に応じて適切な色や素材を選びましょう。髪型は顔がはっきり見えるように整え、長い髪はまとめるのが望ましいです。
また、爪や靴の汚れにも注意が必要です。靴はきれいに磨き、カバンも型崩れや破損がないかチェックしてください。細部にまで気を配った準備が、面接官に好印象を与える第一歩になります。
② 持ち物
面接当日に「忘れた」「見つからない」と慌てることのないよう、持ち物は前日のうちにすべてそろえておくのが鉄則です。
履歴書やエントリーシート、筆記用具、メモ帳などの基本アイテムに加え、企業から指定された書類や学生証、身分証なども忘れず準備してください。
スマートフォンの予備バッテリーや、Web面接であればイヤホンやマイクの確認も必要です。忘れ物を防ぐには、自分なりのチェックリストを作っておくと安心でしょう。
直前になって焦らないためにも、前夜にバッグの中を確認し、万全の状態に整えておいてください。
③ スケジュール
面接当日の時間管理は、社会人としての基本が問われる場面でもあります。万が一のトラブルにも冷静に対応できるよう、到着目標時間は面接開始の30分前を目安にしましょう。
電車の遅延や天候の悪化など、不測の事態を見越して逆算しておくことが大切です。また、当日は余裕を持った行動を心がけ、面接会場に着いたあとも焦らず落ち着いて受付できるようにしておくと安心でしょう。
早く着きすぎた場合は、近くのカフェや駅のベンチなどで時間を調整するのもおすすめです。余裕のあるスケジューリングが、心の落ち着きと自信にもつながります。
④ 面接会場へのアクセス
面接会場までの道順は、事前に地図アプリなどで調べておくことが大切です。最寄り駅のどの出口を使うか、乗り換えの方法、徒歩でのルートなども事前に把握しておくと当日の移動がスムーズになります。
可能であれば、前日や数日前に現地を一度訪れておくと、さらに安心感が増すでしょう。初めて行く場所では、思わぬ場所で迷ってしまうこともあります。
緊張していると判断力が鈍ることもあるため、「知らない場所」ではなく「知っている道」として当日を迎える工夫が重要です。落ち着いた状態で会場に到着できれば、面接本番への集中力も高まります。
面接の意味と評価ポイントを理解して好印象を目指そう!

面接とは、企業が応募者の人柄や適性を見極めるだけでなく、学生側にとっても自分に合った職場を判断する大切な機会です。
個人・集団・Webなどさまざまな面接形式がありますが、どの場面でも面接の意味を正しく理解し、マナーや基本の流れを把握しておくことが成功への第一歩でしょう。
自己分析や企業研究などの準備を丁寧に行い、志望動機や強みを明確に伝えることで、評価されやすくなります。さらに、面談との違いや逆質問の重要性を知ることで、より有意義な時間にできるでしょう。
質問例にも目を通し、模擬練習などを通して本番に備えてください。面接は単なる選考ではなく、成長と学びの場でもあります。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。