「面接が怖い」人必見!緊張と不安を和らげる具体的な準備と対策を解説
就活の準備をしていると「面接が怖い」という気持ちが浮かんで不安になりますよね。バイト面接よりもっと厳しいシビアな場だと思うと、ドキドキして準備に身が入らなくなる人もいるでしょう。
とはいえ、落ち込む必要はありません。面接の怖さを和らげる対策とポイントはちゃんとあります。この記事では、面接の怖さの理由やそれを克服する準備、怖さを和らげるコツや対策を詳しく解説していきます。
さらに、面接中にできる対応策やどうしても怖くてたまらないときの奥の手も紹介していくので、気になる人はぜひ参考にしてください。
記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
就活の面接が怖いと思う理由

就活の面接に多かれ少なかれ恐怖を感じるのは、就活生が抱える共通の悩みです。就活の面接という、初めての経験に不安や恐怖を感じるのは、ごく自然なことと言えるでしょう。
恐怖を感じる理由は人それぞれですが、原因を具体的に理解することで対策が見えてきます。まずは、多くの就活生が口にする、面接が怖いと感じる理由を整理してみましょう。
①どこまで準備すればよいかわからない
面接を前にすると、志望動機や自己PR、企業研究に定番の質問への回答など、準備しないといけない項目が多くて圧倒されることもあるでしょう。
面接準備で何をどこまで行えばよいか分からないと、いくら準備しても終わりが見えてきません。その結果、ますます不安が募り面接が怖くなってしまいます。
面接準備を完璧にして本番に臨むんだ、という意識はとても大事ですが、それが逆効果になることもあります。几帳面で就活に真剣に向き合っている人ほど陥りやすい悩みと言えるでしょう。
②就活の面接そのものに慣れていない
就活の面接は、ほぼすべての就活生にとって初めての経験です。アルバイトの面接経験があったとしても「面接はもう慣れっこだよ」と言えるほど場数を踏んでいる人はそうそういないでしょう。
たとえ面接の定番の質問と回答を一通り覚えたとしても「本番で全く予想外の質問が来たらどうしよう」と考えると怖くなります。今後の人生のキャリアを決める就活面接ならなおさらですね。
面接を何度かこなすうちに、徐々に場慣れして臨機応変な対応もできるようになりますが、最初は恐怖心がついて回ります。未知の状況への恐れは、多くの人が経験する自然な反応です。
③自分自身に自信が持てなくて怖い
面接が怖い人は、自分に自信が持てず自己肯定感が低い傾向があります。「自分は他の人より劣っているのでは?」といった不安感は、面接の恐怖心を強める原因になりますよ。
自分に自信が持てないと感じるのは、自己分析や企業研究がまだ不十分な時によくあることです。志望動機や自分の強みを上手くまとめられないと焦っていると、ネガティブ志向に陥りやすくなります。
また「コミュニケーションに自信がない」「人前で話した時の失敗経験がトラウマになっている」という理由で怖いという人もいるでしょう。
④面接で自分の人生が決まるかもという重圧
「面接で結果を出さなければ未来はない」と思い詰めてしまうと、プレッシャーに押しつぶされてしまいます。真面目な人ほど、この重い感情に吞まれて面接が怖くなってしまうでしょう。
就活の界隈では「新卒カード」という言葉があります。就活では、新卒に最大の価値と有利性があり、それを逃すと人生のキャリアから脱落するという風潮を表した言葉です。
近年は3年以内の既卒者を新卒扱いにしたり、新卒既卒を問わない通年採用をする大企業もあります。しかし新卒の就活市場は、いまだ年度ごとの一括採用が主流であることに変わりありません。
こうした状況から「新卒のうちに何が何でも面接を突破するぞ」と気負ってしまい、その重圧から面接が怖くなる人が生まれるのは、やむを得ない面があります。
面接が不安な人必見!振り返りシートで「受かる」答え方を知ろう

面接落ちを経験していくと、だんだんと「落ちたこと」へのショックが大きくなり、「どこを直せばもっとよくなるんだろう?」とは考えられなくなっていくものですよね。
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面接の怖さを軽くする考え方

面接への恐怖心は、考え方を少し変えるだけでも大きく軽減されるものです。ここでは、面接の怖さの軽減方法を、思考パターンの切り替えという観点で解説します。
面接への意識を前向きに切り替えれば、過度な不安や怖さから解放されやすくなるでしょう。自分らしさを発揮しやすくなるような、ポジティブな捉え方をすることが重要です。
①面接では「自分も企業を選ぶ立場」にある
面接は、企業があなたを評価するだけではなく、自分が企業を評価するための場でもあると考えてみましょう。面接官と会話をして、本当にこの企業で働きたいのかを確認する場であるという視点です。
企業が新卒社員に求める条件があるのと同様に、自分自身にも「こんな会社で働きたい」という価値観があるはず。この企業を選ぶという能動的な視点は、受け身からくる不安のコントロールに役立ちます。
怖さに呑まれると、自然体で面接に臨めません。礼儀を尽くしながら互いに対等な関係で見極め合うのが面接だという意識を持つだけで、恐怖感が軽くなる可能性がおおいに高まります。
②不採用は自分の存在の否定ではない
「不採用」と言われると、「あなたは必要ない」「価値のない人材」と言われているような気がして怖くなってしまうという人もいるでしょう。自分は社会に必要とされていないんじゃないかという怖さです。
しかし、あなたという人間が否定されたわけではないと断言できます。採用基準は企業ごとに異なり、不採用とは単に企業との相性が合わなかっただけのことです。
不採用という結果を、必要以上にネガティブにとらえる必要はありません。面接は就活生の人間性をジャッジするものではなく、自分に合った企業と出会うためのステップだと考えましょう。
不採用の理由は企業側のタイミングや戦略に左右されるため、例えば「すでに似たタイプの人材がいる」「今回は異なる強みを持つ人を探している」といったケースも多くあります。
つまり、面接結果が必ずしも自分の価値と直結するわけではありません。不採用の結果に過度に落ち込まず、「今回は合わなかっただけ」と切り替えるくせをつけていきましょう。
③100点満点ではなく80点以上を目指す
面接を完璧にこなそうという意識は大切ですが、逆にプレッシャーが増して緊張と恐怖が強まる原因にもなります。「完璧にしたい」という思考は「失敗するのが怖い」と表裏一体の心理です。
そこで、面接が怖い人は満点ではなく、あえて80点以上を目標にしてみましょう。完璧というゴールではなく「そのとき自分にできるベスト」を目指すことで、失敗への恐怖が和らぎます。
完璧にしようとして自分を追い込むより、適度な緊張感を持ちつつ多少のミスを許容して次につなげる意識が重要です。柔軟な気持ちで臨めば、自然体で自分らしさを表現するのにも役立ちます。
④1つの面接は必ず次の面接に生かせる
どんな結果であっても、1つひとつの面接経験は必ず次につながります。面接がうまくいかなかったとしても経験の1つと割り切り、「次も失敗するかも」という不安と切り離して考えましょう。
また、1つ面接を受けるごとに自分の弱点や改善点が具体的に見えてきます。この気づきを次の面接に生かせば、徐々に成長と手ごたえを実感できるようになります。
このように、すべての面接は次への実践的な練習と考えると不安はぐっと軽減されます。前は言えなかったことが今回はちゃんと話せたという経験が、面接の恐怖心を小さくしてくれるでしょう。
実は「うまくいかなかった面接」こそが、その後の飛躍につながるケースが多いんです。一度の失敗から課題を見つけ、改善していくことが合格への近道ですよ。
また、選考が進むにつれて質問の傾向も少しずつ変わっていきます。だからこそ、過去の面接を振り返りつつ次に臨み、傾向の変化に合わせて回答する必要があるのです。
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面接の怖さを和らげる事前準備のポイント

面接への恐怖心は、多くの場合「就活の面接はどういう物か」「どういう準備をすればよいか」がよく分からないという、漠然とした疑問と不安感から生じます。
ここでは、面接に対する不安を解消できるように、就活面接の概要と準備のポイントを見ていきます。具体的な知識と行動を通じて不安要素を取り除いていきましょう。
①面接の流れを把握する
就活の面接は段階的に複数回、面接官と応募者が1対1ではない形式で行われることが一般的です。まずは面接の流れと形式を確認しましょう。
面接のプロセスは3ステップ
面接は通常3段階の場合が多いです。それぞれのステップで見られるポイントや目的が異なるため、段階に応じた準備と心構えが必要になります。
ステップ | ステップごとのポイント |
一次面接 | ・面接官は主に人事担当者や現場の若手社員 ・基本的なコミュニケーション能力や人柄を確認 ・第一印象や企業の雰囲気に合っているかを判断 |
二次面接 | ・面接官は現場の管理職(部課長)レベルの社員 ・性格や職務適性の本格的なチェック ・志望動機やスキルについても深く質問される |
最終・役員面接 | ・面接官は役員や幹部クラス ・企業文化との相性や入社への本気度の最終確認 ・志望動機やビジョンの掘り下げと将来性の見極め |
就活面接では、一次はESや履歴書を元にした応募者のこれまでを、二次では応募者の現在のスキルや能力、そして最終では応募者の未来や将来性をチェックされると言われています。
面接が段階ごとに分かれている理由は、応募者が自社に合う人材か、さまざまな視点から判断するためです。判断項目が多いぶん、段階が増えていきます。
また、面接の中でも二次面接は重要で、志望動機や人柄を本格的に深掘りし始めます。自分の特徴と企業の求める人物像がどこで重なるか、言語化することが鍵になりますね。
明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…
このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。
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面接の形式別のパターン
就職活動の面接は、形式やスタイルが異なるさまざまなパターンがあります。各パターンごとの特徴を理解し、それに合った対策をすることで自信を持って臨めるでしょう。
パターン | パターンごとのポイント |
個人面接 | ・学生一人に対して面接官は1~3人 ・所要時間は20~30分 ・対話形式で考えをじっくり聞かれる |
集団面接 | ・3~4人の学生に対し面接官は1~3人 ・一人の発話時間は合計で10分程度 ・全員に同じ質問をされることが多い ・簡潔かつ明確に回答することが必要 |
グループ ディスカッション | ・学生は3~8人程度のグループにする ・グループにテーマを与え議論させる ・協調性やリーダーシップのチェック ・議論の結論を発表させることもある |
オンライン面接 | ・スマホやPCを用いてWEB環境で行う ・対面での個人面接と基本的には同じ ・デバイスや通信環境の準備が必要 ・対面とは異なる緊張感がある |
面接形式ごとのポイントを押さえておくことで、本番での対応力が格段に向上します。複数人での面接は予想外の展開も起きがちですが、事前に心構えをして落ち着いて対応しましょう。
また、面接の形式によって見られるポイントが微妙に変わることも事実です。事前に各面接形式の違いを把握しておいてくださいね。
たとえば集団面接では、話の内容だけでなく他の応募者との比較も自然と行われています。話す順番や雰囲気に呑まれず、自分の軸を保って回答することを意識しましょう。
またグループディスカッションは、「他者への配慮ができているか」も評価対象に。発言内容だけでなく、各意見をうまく拾っていたりすると、印象に残りやすいですよ。
②面接のマナーを把握する
面接の具体的な流れや基本的なマナーを把握しましょう。例えば、入室時のドアの開け方やお辞儀のタイミング、着席のマナーなどを事前に把握するだけでも、心に余裕が生まれます。
また、敬語の使い方や返事の仕方、相手への態度や表情も重要なポイントとなります。清潔感のある服装や見た目で面接に臨めるように普段から備えておくことも重要です。
これらは面接時だけでなく、今後社会に出た際に必要となります。面接では、「社会人として常識的な対応ができる」ことを示す意識で準備を進めましょう。
面接が始まってから気を引き締め始める人も多いですが、面接では入室時の所作や言葉遣いにも、想像以上に目が向いていることを意識しましょう。
たとえばドアの閉め方が雑、挨拶がハキハキしていないなど、マナーがきちんとしていないと第一印象が悪くなることも。マナーは社会人の基礎なので、丁寧に固めてくださいね。
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。
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③企業研究と自己分析を徹底する
面接の怖さは、本番で「何を聞かれるか分からない」というところにもあります。基本的なことですが、企業研究と自己分析を徹底して、想定質問や自己PRへの対策を進めましょう。
志望動機や自分の長所・短所、学生時代に力を入れたことなど定番の質問は、セリフとして頭に叩き込んでおきます。ただし丸暗記ではなく、そこを軸に深掘りできるようにしておくのが大切です。
自分自身や企業について深く理解していれば、予期しない質問にも落ち着いて答えられるようになります。このように少しずつでも着実に深く準備していくことが、面接の怖さを減らすコツです。
私たちも面談でよく確認しますが、企業分析・自己分析で重要なのは「なぜその企業でなければならないか」を語れるかどうか。この「言語化力」が深掘り質問への対応力に直結します。
まずは「企業の事業内容・社風・動向等」を分析しつつ、自分が「どういう働き方・職種を望んでいるのか」を自己分析しましょう。2つの分析の掛け合わせが重要ですよ。
就活を進める中で、「この企業、気になるけど、詳しいことがわからない…」と感じたことはありませんか?そんなときに活用してほしいのが、就活の視野を広げる「企業・業界分析シート」です。
①人気業界・注目企業の特徴や選考傾向をまとめてチェック
②志望動機や自己PRに活かせる具体的な情報が手に入る
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④面接の練習を何度も重ねる
面接本番の怖さを和らげるには、本番を想定して何度も練習するのが最も効果的です。その際は一人ではなく、必ず誰かに面接官役をお願いして、より実践的な形式で行ないましょう。
友達同士で練習したり、大学のキャリアセンターで就活の専門家から積極的にアドバイスをもらうこともおすすめです。時には自分が面接官役をして、他の人の受け答えを見てみるのもよいでしょう。
怖いという気持ちを減らすには、こうして「面接に慣れる」ことも重要な要素です。ロールプレイング形式で何度も練習を重ねると、面接本番でも雰囲気にのまれることがなくなってきます。
就活サポートの経験上、「慣れ」によって面接が改善する人は多いですね。人は意外と緊張で失敗することが多いため、慣れることでスムーズに受け答えできる人も多いんです。
また、単に面接練習をこなすだけでなく、「フィードバックをもらえること」も面接力を左右します。エージェントや就活メンターと一緒に模擬面接をしてみるのも1つの方法ですよ。
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面接が怖くてたまらないときは

面接が怖いという人は、普段から恐怖心を抑える工夫を習慣化することを考えてみましょう。日頃のちょっとした心がけが、怖さを抑えて、自分は大丈夫だという安心感につながります。
時には、就活準備をしている途中で突然強烈な不安に襲われる瞬間もあるかもしれません。そんな時も、慌てず自分でできる不安対策をいくつか知っておくと、冷静さを取り戻しやすくなります。
①SNSはできるだけ見ない
就活生は、SNS等で他人の就活状況を追ってしまいがちです。他人の内定報告や選考の進捗状況を見てしまい、自分と比較して落ち込んでしまう人もいるでしょう。
面接への恐怖や不安は「他人と比べる」行為からも生まれます。人と比べない・不安を生まないために、意識的にSNSを制限してみるのも1つの方法です。
就活の情報は信頼のおけるサイトからのみにして、自分の状況に集中することを心がけましょう。他人ではなく、自分の軸を大切にすることで、気持ちの浮き沈みを防ぐことができます。
②何が怖いのかを書き出して整理する
漠然とした不安感や恐怖心は、頭の中でぐるぐる考えていると余計に膨らむ傾向があります。そんな時は、不安や心配を具体的に紙に書き出して、自分の気持ちを客観的に整理してみましょう。
これは心理学や認知行動療法でもよく使われる「コラム法」という手法です。不安を言語化することで、具体的な解決策を見つけたり、自分の考え方のクセや傾向を見つけたりできます。
さらに、書き出した不安を、自分が「できること」「できないこと」に分類すると、行動も明確になります。漠然とした恐怖感が具体的な対処法に変わり、次に何をすればいいかが見えてきます。
③不安解消ルーチンを決める
面接が怖くて気分が晴れない人は、「これをすれば落ち着く」という自分なりのルーチンを決めておくことがおすすめです。自分専用の対策があると怖さへの対処がぐっと楽になります。
例えば、好きな音楽を聴く、軽いストレッチをする、など日頃から気軽に実践できるものがベストです。不安な時ほど決まった動作を繰り返すことで、脳が安心感を覚え、緊張が和らぐでしょう。
「これさえやれば大丈夫」と心に覚えさせることで、不安への耐性も高まります。自分に合ったルーチンが何かを見つけておくと、いざというときに冷静に対応できるので安心ですね。
④面接後のご褒美を決める
面接の怖さを和らげるために「終わった後のご褒美」を設定するというのも効果があります。モチベーションを上げるのに有効とされる、心理学の「インセンティブ効果」ですね。
ごちそう、スイーツ、買い物、映画、小旅行など、気持ちが明るくなるご褒美を決めてみましょう。面接に向けてのモチベーションを高め、心理的負担を軽減する役割を果たします。
また、頑張った自分をきちんとご褒美で評価することで、自己肯定感も高まります。たとえ小さな楽しみでも、怖さを少しでも相殺できれば、面接への気持ちが前向きに変化します。
面接本番中にもし緊張してしまったら

どれだけ準備を万全にしたとしても、「面接本番で緊張して頭が真っ白になったらどうしよう」という不安は誰にもあります。それが理由で、やっぱり面接が怖いという人もいるでしょう。
本番中の緊張を和らげるポイントは、落ち着いて「今の自分の状態」を客観的に認識することです。ここでは、いざというときにできる対処法をお話しします。
①笑顔を意識すると気持ちが落ち着く
面接で緊張しているときこそ、意識的に笑顔になるように努めましょう。「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」とよく言われるように、笑顔は緊張の緩和にとても効果があります。
具体的には、口角を上げることを意識するだけです。それだけでも自然と表情は柔らかくなり、さらに脳内に「リラックスしている」と信号が送られるので、気持ちが落ち着きます。
また、笑顔は面接官に好印象を与えるので、緊張時でもコミュニケーションを取りやすくなります。笑顔に自信がない人は、鏡を見ながら口角を上げて笑顔を作る練習をしておくとよいですね。
②ゆっくりと話すだけで緊張は減る
緊張するとつい早口になり、自然と呼吸が速く、浅くなり心拍数が上がっていきます。それがさらに焦りや不安を強めてしまう悪循環に繋がるので、面接では意識的にゆっくり話すことがおすすめです。
また、ゆっくり話すことで、考えをまとめながら回答していけます。面接官に内容が伝わりやすくなるだけでなく、冷静で落ち着いた印象を与えられますよ。
面接中に緊張してしまった場合は、話す速度を意識的に落として冷静さを取り戻しましょう。焦ってあれもこれもと早口で話すより、面接では多少ゆっくりと感じるくらいでも十分です。
③緊張していることを面接官に言う
面接中に緊張がピークに達したまま無理をすると、かえって言葉が詰まりやすくなります。そんな場合は、面接官に思い切って「緊張しています」と伝えてしまうのも1つの方法です。
「緊張している」と伝えるのもコミュニケーションのうちです。コミュニケーションがきちんと取れる学生に、それだけでマイナス評価が下されることはまずありません。
緊張していることを口にすることで、自分の心の負担も減り、話しやすくなります。いざというときは「緊張していますと伝える」というのを奥の手として頭に入れておきましょう。
「緊張しています」と素直に伝える姿勢には、私たち面接官も誠実さを感じます。むしろ、無理に平静を装って会話が噛み合わない方が、評価には響きやすいものです。
面接官も緊張している様子には気づくので、先に自己開示してもらえると配慮しやすくて助かりますね。隠すよりも、自然体で面接に臨んでみてください。
面接が怖いと感じたら?実体験から学ぶ安心のヒント
面接が怖いと感じるのは、あなただけではありません。多くの就活生が、緊張や不安から面接前に気持ちが沈んでしまう経験をしています。
そこで本章では「どうしても怖くなってしまう」「準備はしたけれど不安が拭えない」という思いを抱える就活生に向けて、同じ悩みを乗り越えた先輩たちのリアルなエピソードを紹介します。
- 緊張は笑顔で突破!明るさが好印象につながった面接体験
- 想定外の質問にも対応|自分史の準備で不安を乗り越えた成功談
①緊張は笑顔で突破!明るさが好印象につながった面接体験
Sさん(25歳・文系国立)の体験談 |
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最初は本当に面接が怖くて、「声が震えたらどうしよう」とか「緊張が顔に出たら嫌だな」って、不安ばかりでした。対策しても、本番になると頭が真っ白になるタイプで、自信なんて全然なかったです。 でも、あるときから「とにかく笑顔だけは忘れないようにしよう」と決めて、余計なことを考えないようにしたんです。うまく答えられなくても、常に相手の目を見て堂々と話す。それを意識してから、面接官の反応が明らかに変わりました。 にこやかに相づちを打ってくれたり、会話のキャッチボールが自然に続いたり。深掘り質問も多くなって、自分の話を前のめりに聞いてくれる面接が格段に増えましたね。さらに、そういう面接は通過してることが多かったです。 今思えば、準備したことを全て完璧に話そうとしていたから、プレッシャーから怖くなっていたんだなと思います。面接の場の空気を大切にしたら、面接が「怖いもの」から「対話の場」に変わっていきました。 |
面接で緊張してしまうのは誰にでもある自然な反応です。ただ、表情や態度などの非言語コミュニケーションが与える印象は想像以上に大きいもの。
Sさんのように「笑顔で堂々と話す」というシンプルな意識づけが、評価につながるケースは少なくありません。
面接は応募者のことを総合的に評価する場なので、話す内容だけでなく、その人の表情や雰囲気から得られる全体の印象も見ています。
多少言葉につまっても、笑顔やハキハキとした口調を崩さない人には安心感があり、明るく前向きな印象を持ちますね。評価も下がりにくくなるでしょう。
②想定外の質問にも対応|自分史の準備で不安を乗り越えた成功談
Aさん(25歳・文系私立)の体験談 |
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正直、最初は面接が本当に怖かったです。何を聞かれるか分からないし、想定外の質問が来たら頭が真っ白になることも少なくなかったので。特に、「小学生の頃はどうでしたか?」とか「リーダー経験じゃないエピソードありますか?」みたいな変化球的な質問にはまったく自信がありませんでした。 そんなときに、自分史を一度ちゃんと作ってみようと思ったんです。小中高から大学まで、役職の有無にかかわらず、印象に残っている活動や出来事を全部書き出してみました。 そうすることで、「こういう質問が来たらこのエピソードが使えるな」とか、「この経験、意外と話せるかも」といった引き出しが増えて、目からうろこでした。初めて日本史を作り上げた日は、次の面接が少し楽しみだったのも覚えています。 こういう形で準備を徹底し始めてからは、面接本番で予想外の質問を聞かれても落ち着いて答えられるようになりました。怖さはゼロにはなりませんでしたが、「準備してきたことがある」という安心感が、気持ちを支えてくれたと思います。 |
想定外の質問に対応できないのは、答えを準備していないというより、「適切な回答を選べない」ことが原因であるケースが多いです。
これに対して、事前に自分史で過去の経験を整理しておくと、自分の回答の軸が見えてきます。これにより、どんな角度の質問にも対応しやすくなるわけですね。
どんな質問にも自分らしい言葉で答えられることも、深い自己分析を行うメリットですね。「何を聞かれても答えられる」という状態は、面接における大きな安心材料になるでしょう。
企業側としても、受け答えからブレない芯を感じる学生には良い印象を持ちます。自分史だけでなく、マインドマップや他己分析も駆使して、自己分析を深めておきましょう。
面接が怖いという人のよくある疑問

面接への恐れは、準備や対処法だけではなかなか抑えられないということもよくあります。「こんな状況になったら」「こんな気持ちになったら」という不安が次々に浮かんでくる人もいるでしょう。
ここでは、よりリアルな疑問や悩みをみていきます。疑問を抱えたまま面接に及び腰にならないように、面接でありがちなリアルなところを知っておくのも大事です。
①怖くて行きたくないから辞退してもいいですか
面接が怖くて行きたくないという気持ちは、決して珍しいことではありません。無理を続けて、その後の就活にも影響が出るくらい心が折れてしまうようなら、時には辞退も自分を守るひとつの手です。
ただし、一時の不安を過大に受け取って辞退すると、後悔する可能性もあります。1人で思いつめるのではなく、必ず信頼できる人に相談し客観的な意見をもらってから判断しましょう。
そして、辞退すると決めた場合に絶対にNGなのが、連絡をせず辞退するいわゆる「ばっくれ行為」です。企業の採用にかかる時間と費用を無駄にし、本人だけでなく出身大学の信用も落とすことになりかねません。
必ず電話やメール等で連絡し、逃げることなく筋を通しましょう。
就活で自分を追い詰めてしまう前に、休むのも1つの手段です。しかし、怖いと感じる原因を整理すると不安が和らぐこともあるため、まずは落ち着いて判断しましょう。
また、「辞退=悪いこと」と捉えがちですが、適切な手順を踏めば問題ありません。しっかり連絡して辞退や再調整すれば、選考を丁寧に終える経験としてプラスにもなりますよ。
②面接で泣いたり話せなくなったらもうダメですか
緊張のあまり泣いたり言葉に詰まったりすると、「もうダメだ」と絶望的になるかもしれません。しかし、面接官も就活生が緊張しているであろうことは承知の上なので、それだけで不合格にはなりません。
大切なのは、その状況を冷静に受け止め、諦めずに話を続けようとする姿勢です。涙がこぼれたり言葉に詰まったりしても、その後も誠実に答えようとする態度は、面接官に十分伝わりますよ。
ただし、看護・介護、コールセンター、販売などストレス負荷の高い「感情労働」にあたる職種の場合は、感情の制御が難しいという判断でマイナス評価になる場合もあるので注意しましょう。
私たちも、面接の場で緊張から涙を流したり言葉が詰まったりする学生を何度も見ています。驚くこともありますが、それが即不合格につながることはありません。
重要なのは、その後の対応をきちんとすること。まずは一言謝ってから「少し緊張していて」など理由を伝え、落ち着くための時間をもらいましょう。
③圧迫面接は今でもあるのですか
一昔前に比べれば圧迫面接は減少傾向にありますが、今も完全になくなったわけではありません。ただし、多くの企業はコンプライアンスや評判を気にするため、以前ほど露骨な圧迫面接を行う企業は少ないでしょう。
圧迫面接には「応募者の本音を知る」「ストレスへの耐性を見極める」「臨機応変な対応ができるかチェック」などの合理的な理由もあります。
もし圧迫面接に遭遇したら、落ち着いて淡々と対応することがポイントです。相手の言葉を真に受けすぎず「こういうスタイルの面接か」と冷静かつ客観的に受け止めて対応しましょう。
④面接官への逆質問は何を聞いたらよいですか
面接の終わりに、面接官から「最後に何か質問はありますか」と問いかけられることがあります。この逆質問は、あなたの企業への関心度や熱意を示す大きなチャンスです。
例えば「入社前に特に準備しておくべきこと」や「活躍している社員に共通する特徴」のように、自分が実際に働くことをイメージした質問をするのが効果的でしょう。
せっかくの質問の機会を「特にありません」で終わらせるのはもったいないですね。あらかじめ質問を2〜3個ほど準備して、面接での対話内容に応じて、適切な問いを選んで使えるようにしておきましょう。
怖いからこそ念入りに準備するべき5つの質問

面接が怖いと感じる原因の一つに、面接官が何を意図して質問してくるのかが分からないという点があります。「なぜわざわざこんなことを聞いてくるの?」という疑問ですね。
ここでは、面接でよくみられる質問の真意は何かを解説します。よくあるテンプレ回答ではなく、その真意に沿った自分を最大限に表現できる答えを準備して、面接への恐怖と苦手意識を減らしましょう。
質問 | 面接官が知りたいこと |
自己紹介・自己PRを してください | ・第一印象や基本的なコミュニケーション能力 ・履歴書やESの記載と本人の話に矛盾や齟齬がないか ・面接官側が「話しやすい場」をつくるための導入 ・応募者が自らスムーズに場を進めていけるかどうか |
志望動機を 教えてください | ・どの程度入社意欲や熱意を持っているのか ・この会社である必要性 ・企業研究の深さと企業理解の度合い ・入社後のミスマッチが起きないか |
あなたの長所と短所は 何ですか? | ・自身の性格や能力を客観的に分析できているか ・長所が企業の求める人物像とマッチしているか ・短所が働くうえでの許容範囲内か ・短所について自己改善の意欲・姿勢があるか |
学生時代に 一番打ち込んだことは 何ですか? | ・応募者の興味・関心の方向性 ・取り組みの結果や果たした役割から見える価値観 ・困難や課題に対する向き合い方や取り組む姿勢 ・継続力や忍耐力、チームでの協調性があるか |
5年後のあなたは 何をしていると 思いますか? | ・長期的なキャリアプランや目標を持っているか ・会社に貢献しながら成長していける意欲があるか ・応募者の方向性と自社のビジョンが一致しているか ・入社後の定着やモチベーション維持ができる人材か |
明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…
このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。
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面接が怖いなら事前準備と本番での対応力を磨こう

面接への怖さや不安は誰もが感じる自然な感情ですが、事前の対策次第で和らげることが十分可能です。面接が怖いと感じたら、まずはその原因を具体的に整理するのが、怖さ対策の第一歩になります。
また、準備段階から面接直前、面接中と段階に応じて、その時々でできる対策を着実に実行していくことがポイントです。面接への意識や対策を少し変えるだけでも、大きな安心感を得られます。
怖い気持ちは決して悪いことではありません。むしろ、就活に真剣に取り組んでいる証拠です。完璧を目指すよりも、最善を尽くそうという意識があれば、きっと怖さを自信に変えていけるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
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編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。