就活の軸とは?見つけ方・差別化するコツと例文105選を紹介
就職活動中に「自分の軸が見つからない」「どのように他の就活生と差をつければいいのか」と悩んでいる学生は少なくないでしょう。
軸が明確になることで志望動機や自己PRにも一貫性が生まれ、面接でも自信を持って答えられるようになるでしょう。
この記事では、就活の軸の意味や見つけ方・伝え方、さらに実際に使える例文105選をわかりやすく紹介します。自分らしい軸を見つけて、納得のいく企業選びにつなげましょう。
就活の軸とは
就活の軸とは、自分が就職先を選ぶうえで大切にしている価値観や基準のことです。軸を明確にすることで、企業選び・業界選び・職種選びにおいて、ブレない就職活動を進めることができます。
また、就活の軸は企業に伝える志望動機のベースにもなり、選考の中で一貫性を持って自分をアピールするための重要な材料になりますよ。
面接では「あなたが企業を選ぶ軸は何ですか」といった質問をされることも多く、言語化が必須です。
企業が就活の軸を聞く3つの理由

企業側が知りたいのは、志望動機や希望条件だけではありません。
ここでは、企業が就活の軸について質問する3つの主な理由について解説していきます。
①企業が求める人材か確認するため
業が就活生に軸を尋ねる理由の1つは、自社が求める人物像と合致しているかを評価するためです。
例えば「チームワークを重視して成果を追求する企業」に対し、個人的な成果を重視する考え方が軸であれば、ミスマッチが生じる可能性があります。
企業は自社の理念や働き方に合致する人材を求めているため、「就活の軸=仕事に対する姿勢」が近ければ近いほど、選考過程で高く評価される傾向にありますよ。
②志望企業への志望度の高さを知るため
企業は軸を尋ねることで、自社に本当に入社したいという意欲があるかどうかを確認しています。
就活の軸と企業の特性に共通点が見られる場合、企業側は「この学生は十分な企業研究をしている」と認識でき、熱意の高さが伝わりやすくなります。
しかし、軸が企業の方向性と合致していなかったり、どの企業にも当てはまるような抽象的な内容だと、志望度に疑問を抱かれてしまう可能性があります。
③長期的に活躍できる人材を見極めるため
就活の軸は、「この人材が長期にわたって活躍できるか」を判断する重要な指標となります。
企業にとって、早期退職は大きなリスクであるため、働く上で何を重要視しているか(=就活の軸)と、企業の環境や制度が一致しているかを慎重に見極めています。
そのため就活生が、明確な軸を持ち、それが企業の方向性と一致していれば、将来的な定着率や活躍の可能性が高いと判断され、内定獲得につながりやすくなりますよ。
就活の軸を定める6つのメリット

就活の軸があるかないかで、就職活動の進め方や結果に大きな差が出ます。ここでは、就活の軸を定めることで得られる代表的な6つのメリットを紹介します。
詳しく解説していきます。
①企業選びがスムーズになる
就活の軸が明確になっていると、自分に適した企業を効率的に見つけやすくなります。
例えば「若い段階から裁量権のある仕事に携わりたい」「社会的意義の高い事業に関わりたい」など、自分の価値観や優先事項が明確であれば、企業情報を見た際に自分との相性を判断しやすくなりますよ。
就活の軸が定まっていれば企業選びで迷うことが減り、就活の効率性や精度も向上するでしょう。
②説得力のある志望動機を伝えられる
就活の軸があれば、企業への志望理由を具体的かつ一貫性のある形で表現できますよ。
例えば「自己成長できる環境を重視している」という軸を持つ人が、自分の軸と企業の魅力を結びつけた納得性の高い志望理由を述べるなら、次のように表現するとよいでしょう。
貴社では若手社員にも企画や提案の機会が豊富にあり、私の挑戦したいという価値観と合致していると感じました |
③面接でブレない受け答えができる
就活の軸が明確に定まっていると、どの企業の面接でも首尾一貫した受け答えが可能になります。
面接では志望理由やキャリアビジョン、自己PRなど、複数の質問を通じて志望度や企業との適合性が評価されています。
ここで軸があいまいだと、発言内容にぶれが生じて主張が変化してしまい、面接官に不信感を与えかねませんよ。
④志望企業とのミスマッチを防げる
就活の軸が明確であれば、自分の価値観や希望条件に合った企業を選択できるため、入社後のミスマッチを防止できます。
例えば「風通しのよい職場環境」を重視する人が、縦割り組織で上下関係が厳格な企業に入社してしまうと、ギャップを感じて早期離職につながる可能性もあります。
しかし、あらかじめ自分の軸が明確になっていれば、企業研究や説明会の段階で「自分に合うか否か」を判断しやすくなるでしょう。
⑤入社後のギャップが少なくなる
入社後に「想像していたのと異なる」とギャップを感じるケースは珍しくありません。この理想と現実のずれを最小化するためにも、自分の就活の軸を明確にしておくことが重要です。
例えば「若手でも意見を発信しやすい環境」を重視したい人が、その軸に基づいて企業を選べば、自分に適した職場に出会える可能性が高まります。
一方、軸が不明確なまま漠然と企業を選んでしまうと「予想以上に階層関係が厳しい」「業務内容が自分に合わない」といったギャップに悩まされる恐れがありますよ。
⑥目指すキャリアの方向性がはっきりする
就活の軸を明確にすることは、自身のキャリアプランの整理にもつながります。軸を考える過程で自分の価値観や理想の働き方に気づけるため、目指すべきキャリアの方向性が自然と見えてきますよ。
例えば「若いうちから裁量権を持って働きたい」という軸があれば、成長機会が豊富なベンチャー企業や、実力主義の環境を重視した企業選びができるでしょう。
将来像と現在の選択が結びつくことで、目先の内定獲得だけでなく長期的なキャリア形成にも役立つ就活が実現できますよ。
就活の軸を見つける方法

就活の軸は特別な経験がなくても、自分の過去や価値観、理想の働き方を丁寧に振り返ることで見つけることができます。
ここでは、就活の軸を見つけるための6つの具体的な方法をご紹介します。
詳しく解説していきます。
①過去の経験を振り返る
就活の軸を見つける第一歩は、自分の過去を振り返ることです。
これまでの学生生活において「どのような場面でやりがいや達成感を感じたか」など、自分の行動や思考パターンを分析することで、大切にしている価値観が就活の軸として浮かび上がります。
例えば、過去を振り返る際には、次のような質問を自分に投げかけてみましょう。
- アルバイトや部活動、ゼミなどで最も力を入れたことは?
- どんな状況で「楽しい」「もっと続けたい」と感じた?
- 困難な経験をどのように克服した?そこから何を学んだ?
- 周囲からよく指摘される自分の長所や特徴は?
このような質問に対して回答を書き出していくと、共通するキーワードや行動パターンが見えてくるはずですよ。
②他者の意見を聞く
就活の軸は、自分だけで考えていては気づけないこともあります。そのため、家族・友人・先輩・アルバイト先の上司など、身近な人から意見を聞くことも効果的な方法です。
他者の視点を取り入れることで新たな価値観に気づいたり、自分では当然と考えていたことが「実は強みだった」と認識することができます。
他者からのフィードバックを通じて、自分の価値観や性格、強み・弱みを客観的に把握し、自分らしい就活の軸を構築するヒントになるでしょう。
③企業や業界の研究をする
就活の軸は、様々な企業や業界について研究することでも明確になります。
現代社会には多様な職種や働き方が存在します。業界研究や企業研究を通して「どのようなビジネスに魅力を感じるか」などを探ることが、就活の軸を考える上で重要です。
例えば、次のように企業研究を進めてみましょう。
- 業界ごとの特性や発展可能性を調査する
- 企業理念・事業内容・社風を比較検討する
- 従業員のインタビュー記事やブログを読む
- OB・OG訪問や会社説明会に参加して現場の声を聞く
こうした情報に触れることで、自分の就活の軸を言語化しやすくなります。
④働く目的を考える
就活の軸を見つける上で重要なのは、働く目的を明確にすることです。
収入を得るため・生計を立てるためという考え方もありますが、就活においては自己成長・達成感・社会貢献などに目的を見出すことが大切ですよ。
例えば、次のように働く目的を掘り下げてみましょう。
- 人の役に立つことでやりがいを得たい
- 自己成長を実感できる環境で働きたい
- 自分の好きなことを仕事にして社会に価値を提供したい
働く目的を言葉にすることで、何を基準に企業を選ぶべきかが明確になり、選考プロセスでも一貫性のあるアピールができるようになりますよ。
⑤ 実際に働いている人の話を聞く
就活の軸を見つけるうえでとても効果的なのが、以下のように社会人のリアルな声を聞くことです。
- OB・OG訪問で先輩社員の話を聞く
- オンライン座談会や説明会で質問してみる
- 社員インタビュー記事を読んで、共感ポイントを探す
説明会やHPだけでは分からない働き方や価値観、やりがい、職場の雰囲気などを知ることができ、自分に合う働き方や企業像を考えるヒントになります。
実際に働く人の声からその仕事に対する考え方や価値観を知ることで、自身の就活の軸の方向性を明確にできるでしょう。企業とのミスマッチを防ぐためにも、現場の声に触れることは有効です。
⑥自分の「好き」と「得意」を掛け合わせる
就活の軸を考えるうえで大切なのは、「やりたいこと(好き)」と「できること(得意)」の両方に目を向けることです。この2つが重なる部分に軸が見えてきます。
たとえば、以下の例を参考にみてみましょう。
人と話すのが好き × 相手の話を聞くのが得意 | → | 接客や営業、カスタマーサポートなどの仕事に向いているかも |
アイデアを考えるのが好き × 分析が得意 | → | 企画やマーケティング職に向いているかも |
このように「好き × 得意」の視点で自己分析をして、自然体で頑張れる環境や職種を探してみましょう。
就活の軸を決めるための3ステップ

就活の軸があることで、企業選びや志望動機づくり、面接での受け答えに一貫性が生まれます。
ここでは、初心者でも取り組みやすい就活の軸を決める3つのステップをご紹介します。
詳しく解説していきます。
ステップ①大切にしたい価値観を洗い出す
就活の軸を定めるためには、まず自分が大切にしたい価値観を洗い出すことが重要です。そのためには、過去の経験を振り返る必要があります。
たとえば、以下のような問いかけをして、印象的だった経験を振り返ってみましょう。
- 一番やりがいを感じた瞬間は?
- これまでで一番楽しかった活動は?
- 苦労したけど頑張れた理由は?
そこから「挑戦」「感謝」「成長」「仲間」など、共通するキーワードを見つけることで、自分の価値観が浮かび上がってきます。
ステップ②理想のキャリアプランを考える
次に、就活の軸を明確にするために、キャリアプランのイメージを描きます。たとえば、以下のように自分が理想とする働き方を書き出してみましょう。
- 早くからリーダー経験を積んでマネジメントに関わりたい
- 専門スキルを磨いて、〇〇のプロフェッショナルになりたい
- 社会に役立つサービスを広める仕事がしたい
理想のキャリアプランが見えてくると、それを実現できる環境や働き方、業界を考えることができ、自分に合った企業選びの基準ができるでしょう。
また、キャリアプランがあることで企業側に「長期的に活躍してくれそう」という安心感を与えることができ、選考でもプラスになります。
ステップ③軸に優先順位をつける
就活の軸は1つだけとは限らず、いくつかの価値観が同時に見つかることもあり見つかることもあります。しかし実際に企業を選ぶ場面では、すべての条件を満たす企業に出会えるとは限りません。
だからこそ、自分の中で軸に優先順位をつけることが大切です。たとえば、以下のように「絶対に譲れないもの」「できれば満たしたいもの」「妥協してもいいもの」に分けて整理してみましょう。
軸の優先度 | 就活の軸 |
譲れない軸 | 成長できる環境 |
できればあったほうがいい軸 | 社会貢献性 |
妥協してもよい軸 | 勤務地の希望 |
就活の軸に優先順位を設けることで、企業選びに迷いが生まれにくくなります。
就活の軸は「本音の軸」と「建前の軸」の2層で作る
就活では「本音の軸」と「建前の軸」を考慮することで、説得力のある動機を伝えつつ、企業に好印象を与えられます。以下の手順で、2層の就活の軸を作りましょう。
詳しく解説していきます。
①自己分析から本音の軸を明確にする
就活の軸をつくるうえで大切なのは、まず自分が本当に大切にしたいこと=「本音の軸」を見つけることです。
周りの期待に合わせた「建前」ではなく、自分の価値観・考え方・感情に正直になって見つけます。
本音の軸を見つけるポイントは、以下のように項目ごとに考えてみましょう。
好き・嫌いで考える | 「どんな仕事ならワクワクするか?」 「絶対にやりたくないことは?」 |
過去の経験を振り返る | 「これまで熱中したことは何か?」 「いつ達成感を感じたか?」 |
働く目的を考える | 「お金・やりがい・成長・社会貢献など、何を優先したいか?」 |
本音の軸は、自己分析を通じて過去の経験を振り返ることで見えてきます。「嬉しい」「楽しい」「辛い」と感じた出来事に共通する要素を洗い出すことで、自然と本音の価値観が浮き彫りになるでしょう。
②本音の軸から建前の軸に変換する
本音の軸のままだと、場合によっては否定的に受け取られることもあるため、ポジティブな表現である建前軸に変換します。
本音の軸から建前の軸に変換した例は、以下のとおりです。
本音の軸 | 建前の軸 |
安定した企業で働きたい | 持続的な成長を続ける企業で、長期的にスキルを磨きたい |
早く昇進して高収入を得たい | 成果を正しく評価される環境で、貢献しながら成長したい |
ワークライフバランスを重視したい | 効率的な働き方を実践し、生産性の高い成果を出したい |
建前の軸だけを話すと表面的な印象になりやすいため、本音と組み合わせて話すことで説得力を持たせましょう。
③面接での伝え方を整理する
就活では自分の本音の価値観をそのまま伝えるのではなく、「建前の軸」に変換して伝える工夫が大切です。たとえば以下のような伝え方があります。
私は成果を正当に評価してくれる環境で働きたいと考えています(建前)。 学生時代のアルバイトでも、努力が認められて昇給した経験があり、結果を出すことで成長を実感できました(本音)。 そのため、貢献した分だけ評価される企業で、自分の強みを活かして働いていきたいと考えています。 |
このように、本音の軸をもとに建前の軸へと変換することで、企業が求める人物像とマッチしながらも、自分の価値観や経験を自然に伝えられるでしょう。
【ジャンル別】就活の軸の具体例15選

ここでは、就活の軸を以下の3つのジャンルに分けて、具体例を紹介します。
就活の軸は、いざ考えようとすると抽象的になってしまいがちです。自分の考えがどのジャンルに近いのかを把握することで、整理しやすくなるでしょう。
①企業文化や社風
企業文化や社風を就活の軸にすると、自分がその会社の価値観や雰囲気、働き方にフィットできるかを重視した企業選びになるでしょう。
企業文化や社風の就活の軸についての具体例5つを紹介します。
1 | 風通しがよく、意見が素直に言い合える環境で働きたい |
2 | 努力や成果が正当に評価されるフェアな文化に惹かれる |
3 | 常に変化を恐れず、イノベーションを追求する姿勢に共感する |
4 | 新人へのサポート体制が整っていて、安心して成長できる環境を重視したい |
5 | 成果だけでなく、プロセスや努力も評価してくれる制度がある企業を志望 |
②働き方やキャリア
働き方やキャリア形成を就活の軸にする人は、働き方の柔軟性や早期からの成長・挑戦ができることに重きを置いて企業を選ぶ傾向があります。
働き方やキャリアの就活の軸についての具体例5つを紹介します。
6 | 年功序列ではなく、実力や成果で評価される会社で働きたい |
7 | 専門性を深めながら、長期的にキャリアを積み上げていける会社が理想 |
8 | ライフステージが変わっても、柔軟に働き続けられる環境を重視している |
9 | リモートワークやフレックスなど、多様な働き方が選べる企業で働きたい |
10 | 海外勤務やグローバル案件など、視野を広げられるキャリアに挑戦したい |
③企業理念や将来のビジョン
企業理念や将来のビジョンを就活の軸にする人は、自分の価値観と企業の目指す方向が一致しているかを重視します。共感・やりがい・長期的な貢献意欲に直結する、とても本質的な就活の軸です。
企業理念や将来のビジョンの就活の軸についての具体例5つを紹介します。
11 | 「誰のために働くのか」が明確な企業で、自分の存在意義を感じながら働きたい |
12 | 社会課題の解決に本気で取り組む企業のビジョンに共鳴している |
13 | 「人を大切にする」という企業の想いに惹かれ、その価値観のもとで働きたい |
14 | 企業理念が日々の業務にまでしっかり浸透している会社に惹かれる |
15 | 「長期的な社会貢献」を掲げる企業で、自分も意義ある仕事をしたい |
【業界別】就活の軸の具体例55選

業界に応じた就活の軸を知ることで、企業選びや志望動機の説得力が高まります。以下に、各業界別の就活の軸の具体例をまとめました。
①メーカー業界
メーカー業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
16 | 自分の手がけた製品が形として世の中に残る仕事がしたい |
17 | 技術力で社会課題を解決する企業に携わりたい |
18 | 長期的な視点でモノづくりに関われる環境に魅力を感じている |
19 | 環境への配慮やサステナビリティを意識したモノづくりができる会社を志望している |
20 | 日常生活に密着した製品を通じて、多くの人に価値を届けたい |
②商社業界
商社業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
21 | 世界を舞台にビジネスを動かせる環境で働きたい |
22 | 商流を自らつくり出し、新しいビジネスを仕掛けられる仕事がしたい |
23 | 若手のうちから裁量を持って大きな案件に携われる環境で働きたい |
24 | 営業や事業投資、事業開発など、幅広いキャリアパスに惹かれている |
25 | 単なる「モノ売り」ではなく、「課題解決型ビジネス」ができる環境に惹かれている |
③小売業界
小売り業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
26 | 多様な商材・業界を扱いながら、柔軟にキャリアを広げたい |
27 | 既存ビジネスにとらわれず、新しい事業を生み出せる企業に魅力を感じている |
28 | 人と人との信頼関係を軸にビジネスを創る、商社ならではの仕事に魅力を感じている |
29 | 自分の提案や発想が、商談やプロジェクトの価値を大きく左右する環境で働きたい |
30 | 社会や産業のインフラを支える仕事に携わりたい |
④不動産業界
不動産業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
31 | 街全体の価値を創造するスケールの大きな仕事がしたい |
32 | 不動産を通して、地域や人々の未来をデザインする仕事に携わりたい |
33 | 営業力と提案力を活かして、お客様の課題を解決できる仕事がしたい |
34 | 空間づくりや街づくりに携わることで、自分のアイデアを形にしたい |
35 | 資産価値の高い物件を扱うことで、長期的な信頼関係を築きたい |
⑤金融業界
金融業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
36 | 人生や企業の大きな意思決定を金融面から支えたい |
37 | 経済・社会全体の動きに関わるスケールの大きな仕事がしたい |
38 | 若いうちから多様な業界・経営者と関わることができる仕事に挑戦したい |
39 | 地域密着型の金融機関で、地元企業や暮らしを支える役割を担いたい |
40 | 専門性を高めながら、長期的にキャリアを築いていける環境を重視している |
⑥サービス業界
サービス業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
41 | 人と直接関わり、感謝される仕事にやりがいを感じたい |
42 | スピタリティ精神を大切にする企業文化に共感している |
43 | 一人ひとりの想いに寄り添いながら、最適なサービスを提供できる仕事がしたい |
44 | サービスの質で企業の価値を高めていく仕事に魅力を感じている |
45 | お客様の期待を超えるサービスを提供できる企業で働きたい |
⑦広告業界
広告業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
46 | 多くの人の心を動かす「仕掛け」をつくる仕事がしたい |
47 | 世の中にインパクトを与えるアイデアをカタチにしたい |
48 | マス広告からデジタル・SNS・PRまで、幅広い領域で価値を生み出せる環境に惹かれている |
49 | 感性や発想力だけでなく、数字や効果検証にもこだわれる会社を志望している |
50 | 多様な職種・スキルの人とチームで取り組むプロジェクトに関わりたい |
⑧IT業界
IT業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
51 | テクノロジーを通じて社会や生活をより便利にしたい |
52 | 技術力と発想力の両方を活かせる環境で働きたい |
53 | エンジニアとして専門性を高めつつ、将来的にはマネジメントにも挑戦したい |
54 | 若手にも裁量が与えられ、早期からチャレンジできる風土を重視したい |
55 | サステナビリティや福祉、教育など社会課題をITで解決する仕事がしたい |
⑨マスコミ業界
マスコミ業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
56 | 人々の心を動かすコンテンツや言葉を届けたい |
57 | 多様な価値観や人に触れられる仕事に魅力を感じている |
58 | 多くの人の共感や関心を呼ぶような企画・発信に携わりたい |
59 | チームで一つの作品や番組、記事をつくり上げる達成感を大切にしたい |
60 | エンタメやカルチャーを通じて、日常に小さな幸せを届けたい |
⑩インフラ業界
インフラ業界を目指す人の「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
61 | 社会基盤を守るという責任ある仕事にやりがいを感じたい |
62 | 地域や社会全体の安全・安心を守る企業で力を発揮したい |
63 | 技術や設備を通して、社会に「便利さ」や「快適さ」を提供したい |
64 | SDGsやカーボンニュートラルなど、次世代のインフラに関わりたい |
65 | 社会課題の解決に直結するインフラ整備に貢献したい |
⑪官公庁業界
官公庁業界を目指す人の就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
66 | 法令や制度を通じて、公正なルールを社会に浸透させたい |
67 | 将来的にリーダーとして、多様な立場を調整しながら施策を動かせる人材になりたい |
68 | 利益ではなく「公共のため」に動く姿勢に共感している |
69 | 安定した組織の中で、誠実に一つひとつの課題と向き合いたい |
70 | 自分の地元やゆかりのある地域に、直接的に貢献したい |
【職種別】就活の軸の具体例35選

職種によって求められる人材像や働き方、提供する価値は異なります。
ここでは、さまざまな業界に対応した「就活の軸」の具体例を職種別に紹介します。
①営業職
営業職を目指す人にマッチする「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
71 | 自分の成果が目に見える形で評価される環境で働きたい |
72 | 数字だけでなく、お客様への貢献度でも評価される職場が理想 |
73 | 自分の言葉や提案で人を動かす仕事にやりがいを感じたい |
74 | 他社と差別化できる価値を伝えられる営業力を身につけたい |
75 | 売るだけでなく、商品・サービスの改善にも関われる営業がしたい |
②企画職
企画職を目指す人とマッチする「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
76 | 自分のアイデアで新しい価値を生み出す仕事がしたい |
77 | 世の中のニーズを捉え、次のトレンドをつくる仕事に携わりたい |
78 | チームで意見を出し合いながら、1つの企画をつくり上げたい |
79 | 失敗を恐れず挑戦できる、自由度の高い企画環境を求めている |
80 | 社会や生活をより便利に、快適にする企画を考えたい |
③事務・管理系職
事務職・管理系職を目指す人とマッチする「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
81 | 正確で丁寧な仕事で、社内の業務を円滑に回したい |
82 | 業務の効率化や改善提案ができるような前向きな事務職を目指したい |
83 | データ管理や資料作成などで、自分の強みを活かしたい |
84 | 一つひとつの業務をコツコツ積み重ねる働き方を大切にしたい |
85 | 事務職でも主体的に動ける職場環境を重視している |
④販売職
販売職を目指す人とマッチする「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
86 | 単なる販売ではなく、心のこもった提案ができる職場に惹かれている |
87 | 人と直接関わり、目の前のお客様の反応を見られる仕事にやりがいを感じる |
88 | 信頼関係を築き、リピーターづくりに貢献できる接客がしたい |
89 | 商品の背景やストーリーまで伝えられる接客に挑戦したい |
90 | 長期的にお客様と関われるブランドや店舗で働きたい |
⑤クリエイティブ職
クリエイティブ職を目指す人とマッチする「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
91 | デザインや言葉で「伝える力」を形にできる仕事に魅力を感じている |
92 | ビジュアルや文章で「世界観」をつくる仕事に関わりたい |
93 | 表現力と技術力を磨きながら、自分らしいスタイルを築いていきたい |
94 | 数字や効果も意識した、実用性のあるクリエイティブをつくりたい |
95 | クリエイターとしても、社会や人の役に立ちたいという想いがある |
⑥エンジニア職
エンジニア職を目指す人とマッチする「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
96 | チーム開発を通じて、より良いシステムをつくる仕事がしたい |
97 | モノづくりの過程に深く関わり、自分の技術で形にしたい |
98 | 常に新しい技術に触れ、学び続けられる環境を求めている |
99 | チームメンバーと協力し、信頼されるエンジニアを目指したい |
100 | 若手のうちから裁量を持ち、成長機会が多い企業で働きたい |
⑦医療系専門職
医療専門職を目指す人とマッチする「就活の軸」の具体例を、以下にまとめました。
101 | 患者さん一人ひとりに寄り添い、信頼される医療従事者になりたい |
102 | 医療を通じて地域社会に貢献できる仕事がしたい |
103 | 医療現場の最前線でチームに貢献できる力をつけたい |
104 | 常に最新の医療知識を取り入れ、質の高い医療提供を目指したい |
105 | 疾患だけでなく、患者さんの生活背景まで見つめる医療を届けたい |
就活の軸の書き方・伝え方のコツ

就活で自分の軸を伝えるときは、思いついたまま話すのではなく、論理的かつ簡潔に伝える構成を意識することが大切です。
その際に使えるのが、面接やエントリーシートでも使いやすいPREP法ですよ。PREP法とは、次の4つの構成で話す・書くスキルのことです。
- P(Point):結論(就活の軸)
- R(Reason):理由(なぜその軸を持つに至ったか)
- E(Episode):具体例(それを裏づける経験やエピソード)
- P(Point):再度結論(軸のまとめ・今後の展望)
以下に、PREP法を使った就活の軸の伝え方の例文を紹介します。
PREP法 | 就活の軸の伝え方 |
P(結論) | 私の就活の軸は「成長できる環境で挑戦し続けること」です。 |
R(理由) | なぜなら、成長実感があると自信につながり、もっと努力したいと思えるからです。 |
E(具体例) | たとえば大学時代、未経験からイベント運営の責任者に挑戦したことで、自ら考えて行動する力がつき、大きなやりがいを感じました。 |
P(再結論) | この経験から、若手にも裁量を与え、挑戦を後押ししてくれる御社の社風に強く惹かれました。 |
【面接対策】ライバルと差がつく就活の軸のポイント3つ

企業に「活躍が期待できそう」と思ってもらうための、差がつく就活の軸の伝え方のポイントを3つ紹介します。
面接では、就活の軸を「どう伝えるか」という工夫が重要です。
①就活の軸をエピソードで具体化する
面接で就活の軸を伝えるときに、「成長できる環境を重視しています」などの抽象的な言葉だけでは、説得力が弱くなります。
そこで大切なのが、軸に至った理由や背景を、以下の例文のように具体的なエピソードで語ることです。
私の軸はチームで力を発揮できる環境です。大学時代のゼミ活動で、グループの中で調整役を務めた経験から、チームで協力して成果を出すことにやりがいを感じました。 |
このように就活の軸と経験を結びつけることで、自身の価値観がよりリアルに伝わります。
②就活の軸の仕事への活かし方を明確にする
就活の軸は想いだけで終わらせるのではなく、「それを仕事でどう活かすか」まで伝えると、説得力が一気にアップします。
たとえば「社会に貢献したい」という軸を持っている場合は、以下のように伝えましょう。
私は、社会課題の解決に携わりたいという思いから、環境配慮型の商品開発に関心を持っています。学生時代に参加した環境保全ボランティアがきっかけで、この分野に関わりたいと思いました。 |
このように、自分の就活の軸と企業の仕事の方向性が一致していることを示すことで、入社後すぐに活躍できる人材だと印象づけられます。
③就活の軸に「自分らしさ」を加える
就活の軸は、多くの人と似た内容になりがちです。他の就活生との差をつけるには、「自分らしさ」を加えることがポイントです。
「なぜその軸を大切にしているのか」という自分自身の経験や背景を織り交ぜることで、就活の軸にオリジナリティが生まれます。
たとえば、同じ「成長できる環境」というテーマでも、「高校時代に演劇部で大役に挑んだ経験から来ている」など、具体的なエピソードを添えることで差別化が可能です。
軸が他の人と似ていても、背景に自分らしいストーリーがあれば印象に残りやすくなります。
就活の軸を考える際の3つの注意点

ここでは、就活の軸を考えるときに気をつけたい3つの注意点を紹介します。
就活の軸の伝え方や選び方を間違えると、かえってマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
①ネガティブな言葉を使わない
就活の軸を伝える際には、ネガティブな表現は避けることが大切です。
たとえば「上下関係が厳しい職場は避けたいです」などの表現は、企業側からは受け身やマイナス思考に見えてしまうリスクがあります。
ここで大事なのは「何を避けたいか」ではなく「どんな環境なら力を発揮できるか」を前向きに伝えることです。以下のように、同じ内容でも伝え方や言葉選びで印象が変わりますよ。
マイナスな印象 | ポジティブな印象 |
✕「ノルマが厳しい会社は嫌」 | ◎「チームで協力しながら目標を達成する環境に魅力を感じます」 |
✕「残業が多いのは無理」 | ◎「メリハリを大切にし、効率よく働ける環境で力を発揮したいです」 |
②志望企業に合ったものを選ぶ
どの軸を伝えるかは、志望企業の価値観を意識して選ぶことが重要です。どんなに立派な軸でも、それが志望企業の風土や事業内容とズレていると説得力に欠けてしまいます。
たとえば「裁量権を持ってどんどん挑戦したい」という軸は、安定志向の企業で伝えるには相応しくありません。
企業研究や社員インタビュー、企業理念などを確認し、自分の価値観との共通点を軸にすれば、一貫性のある志望動機として面接で強くアピールできます。
③3つ程度に絞る
就活を進める中で自分が重視する価値観が増えてしまうことがありますが、就活の軸は3つ以内に絞るのがベストです。
就活の軸が多すぎると話が散漫になり、面接官にも結局何を重視しているのか伝わらないという印象を与えかねません。
先述したように各軸に優先順位をつけ、「絶対に譲れない軸」を選びましょう。
就活の軸を明確にして自信をもって選考を進めよう

就活の軸は、企業選び・志望動機・自己PRなど、すべての選考における「核」となるものです。
だからこそ、自分の価値観や過去の経験をもとに「本音の軸」を見つけ、「建前の軸」として相手に伝わる形で言語化することが重要です。
就活の軸が明確になることで就活の方向性ブレがなくなり、自信を持って企業と向き合えるようになるでしょう。