就活の自己紹介で使える例文10選|選考用の自己紹介の作り方を紹介
「就活の自己紹介で何を言ったらいいかわからない!」結局、就活の自己紹介って何を言うべきなのかよくわかりませんよね。
この記事では、選考を突破できる就活の自己紹介の作り方を徹底解説。
自分だけの自己紹介を作って、自信を持って面接に臨みましょう!
例文を読む前に自己紹介について知っておきたいこと

まず、就活の自己紹介について理解しておきましょう。
就活の自己紹介を理解する上では、以下の2点を押さえておくことが重要です。
自己紹介は企業からの第一印象を決める
まず、就活において自己紹介は企業の人事担当者からの第一印象を決定づけるものです。
就活の面接において、第一印象は選考の合否を決定づけるほど大きな要素です。
第一印象から高評価を得られるように、最初の質問である自己紹介はしっかり準備しましょう。
自己PRと自己紹介の違い
就活において自己PRと自己紹介は似ていますが、自己PRがより強みのアピールが中心になっているという点で異なります。
自己紹介ではそこまでのアピールは求められていないので、素直に自分自身について知ってもらいたいことを伝えましょう。
ただし、面接の他の設問への回答との一貫性は重要なので、他の設問と矛盾する内容は話さないようにしましょう。
企業が自己紹介を求める理由3選

それでは、企業はなぜ就活で自己紹介を求めるのでしょうか?
企業が自己紹介を聞くのには以下の3つのような理由が考えられます。
それぞれ詳しくみていきますね。
①人柄を知るため
まず企業が自己紹介を求める最も大きな理由は、志望者の人柄を知るためです。
企業は、応募時に記入された大学名や所属からだけでは志望者の人柄を知ることはできません。
面接での自己紹介で初めて、自分の企業にあった人材かどうかを確かめようとしています。
②緊張をほぐすため
また企業は、面接に来た志望者の緊張をほぐすために自己紹介を求めることもあります。
企業としては、普段と違う緊張した状態ではなく、普段通りリラックスした時の志望者の人柄を判断したいのです。
そのため、自己紹介をするときは自分のペースで時間を使い、気持ちを落ち着かせるのも重要になりますよ。
③対話・コミュニケーション能力を確かめるため
自己紹介は、基本的な対人コミュニケーションの力を確かめるためにも使われます。
自己紹介は就活だけでなく、人と人が知り合ったらまず行う、対人関係の基本のようなやり取り。
企業は、最初の挨拶・自己紹介を通じて、志望者が最低限のコミュニケーション能力を持っているかどうかを確かめているのですよ。
面接で使える自己紹介のおすすめ構成5STEP

企業が自己紹介を求める意図がわかったところで、実際にどのように自己紹介を進めればいいのかを解説していきます。
就活で自己紹介するときには、以下の5STEPに沿って考えていくのがおすすめですよ。
各ステップをそれぞれ解説していきますね。
①挨拶
まず自己紹介は挨拶から始めましょう。挨拶は社会人としての基本になります。
自己紹介の冒頭で言う挨拶に決まったルールはなく、時間帯に合わせた挨拶や「初めまして」など基本的には何でも問題ありません。
話し出しを挨拶から始めることで、聞き手は気持ちよく話を聞けるし、自分も緊張せずにリラックスして話し出せますよ。
②所属・名前
自己紹介冒頭の挨拶が終われば、その次に自分の大学名や所属、名前を言いましょう。
志望者の基本情報はエントリー情報を見れば面接官も分かることではありますが、これも社会人の基本として最初に言うべきです。
一方で、この部分を長々と言う必要はなく、時間がもったいないので、必要最低限の基本情報だけを伝えるようにしましょう。
③自分を表す一言
挨拶・基本情報と言い終われば、自分を一言でまずは言い表してみましょう。
自分がどのような人間かを一言で表すことで、ここから続く自己紹介の内容が理解しやすくなります。
また一言で自分自身を表すことで、自己紹介をする側も話がしやすく頭が整理されますよ。
④具体的なエピソード
自分を表す一言を伝えたら、その性格がよく現れている具体的なエピソードを伝えていきましょう。
どんなにわかりやすい一言で自分を表しても、具体的な話がなければ、信憑性に欠けます。
具体的な話も添えて伝えることで、より面接官が話の内容をイメージしやすいようにしましょう。
⑤意気込み・締め
自己紹介の最後に、この面接への意気込みを伝えて、自己紹介を締めましょう。
結局自分がこの面接を通じてどのようなことを伝えたいのかを最後に明確にすることが重要です。
これにより、面接官も志望者が言いたいことを理解しやすくなり、その志望者の印象が強くなりますよ。
例文で使える自己紹介の差別化方法3選

ここまで、自己紹介の基本構成について解説しましたが、ここからは更に周りの学生に差をつける方法を解説していきます。
自己紹介で差別化をするには以下の3つの点に気をつけましょう。
それぞれ解説していきますね。
①長さは1分程度に収める
まず自己紹介の長さは1分程度に収め、長くなりすぎないようにしましょう。
自己紹介は面接において重要な設問ではありますが、メインではありません。
面接官としては、そこから続く他の質問に時間を割きたいと思っているはずです。
そのため、自己紹介に使う時間は1分程度で留めておくことが賢明だと言えるでしょう。
②文章内容だけでなく自分の表情や口調にも気を配る
自己紹介においては、言語情報だけでなく、表情や口調といった視覚・聴覚的な情報も非常に重要になります。
人の印象には視覚・聴覚の情報が大きく作用しており、面接冒頭の第一印象においても非常に重要な要素です。
面接開始直後から良い印象で面接を進めるためにも、物腰柔らかい表情・口調を意識して話すようにしましょう。
③企業や業界に応じて複数パターンを用意しておく
自己紹介を企業や業界に合わせていくつかパターンを用意しておくことも重要です。
当然ですが、企業や業界によって、求めている人材は異なります。
そのため、各企業・業界に合わせて自分の印象を変えることで、求める人材にマッチした自己紹介ができるのです。
【業界別】おすすめの自己紹介例文5選

ここまで、就活における自己紹介の作り方について解説してきました。
ここからは実際に就活の自己紹介の例文を見ていきましょう。まずは業界別に以下の5つの例文を紹介します。
①IT業界
まずはIT業界です。IT業界では、例えば、考えることが好きな性格が良い印象を与えられます。
はじめまして、〇〇大学の□□と申します。私は論理的に物事を考え、課題解決に取り組むことが得意です。大学ではプログラミングを学び、特にアプリ開発に興味を持ちました。その学びを活かし長期インターンでは企業のシステム開発に携わり、実践的なスキルを身につけました。技術の力でより良いサービスを生み出し、社会に貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
②金融業界
次に金融業界です。金融業界では、数字が好きな性格をアピールすると良いでしょう。
こんにちは、〇〇大学の□□と申します。私は計画的に物事を進め、数字を扱うことが好きです。大学では会計学を専攻し、ゼミでは特に企業財務の研究に取り組みました。アルバイトでは売上管理を任され、データ分析を通じて業務改善を提案した経験があります。数字を取り扱い、お客様に信頼される金融のプロフェッショナルを目指したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
③インフラ業界
インフラ業界では地道な努力を惜しまない性格が好まれるでしょう。
はじめまして、〇〇大学の□□と申します。私は粘り強さを持って物事に取り組むことが得意です。大学では土木や都市デザインを学び、都市計画について研究しました。特に、安定した社会基盤を支える仕事に魅力を感じています。チームで協力しながら長期的なプロジェクトを推進し、社会に貢献したいと考えております。本日は是非ともよろしくお願いいたします。 |
④メーカー業界
メーカー業界ではものづくりへの関心の高さをアピールするのも良いでしょう。
はじめまして、〇〇大学の□□と申します。私はモノづくりへの興味が強く、大学では機械工学を学びました。また、大学では企業と協力する中で商品企画に関わり、実践的な視点を身につけました。御社の製品を通じて、多くの人々の生活を豊かにする仕事に携わりたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
⑤公務員・官公庁
公務員や官公庁の業界では、社会貢献意欲が重要になってきます。
こんにちは、〇〇大学の□□と申します。私は責任感を持って物事に取り組むことを大切にしています。大学では公共政策を学び、ゼミでは特に地方創生について研究しました。また課外活動においても、ボランティアを通じて現場の課題を学びました。将来は仕事を通じて、公正で持続可能な社会の実現に貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
【内容別】おすすめの自己紹介例文5選

次に、アピールしたい性格ごとの例文も見ていきましょう。
それぞれ紹介していきます。
①明るさをアピールしたい場合
まずは明るい性格をアピールしたい人の例文です。
はじめまして、〇〇大学の△△と申します。私は明るく前向きな性格で、どんな環境でも周囲と協力しながら物事に取り組むことが得意です。大学ではゼミでゼミ長を務め、ゼミ全体を盛り上げながら研究活動に貢献しました。また、アルバイトでは接客業を経験し、笑顔での対応を心がけていました。どんな状況でも前向きに行動し、周囲に良い影響を与えられる存在になりたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
②責任感をアピールしたい場合
自分の責任感の高さをアピールしたい人は以下の例文を参考にしてみてください。
こんにちは、〇〇大学の△△と申します。私は責任感が強く、最後までやり遂げることを大切にしています。大学ではアルバイトでリーダーを務め、店舗の売上目標達成に向けて責任を持って取り組みました。特にアルバイト新人スタッフのサポートを徹底し、周囲から信頼を得ることができました。仕事でも責任感を持って取り組み、成果を出せるよう努力していきたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
③コミュニケーション能力をアピールしたい場合
対人能力に自信がある人は以下の例文が参考になりますよ。
こんにちは、初めまして、〇〇大学の△△と申します。私はコミュニケーションを大切にし、相手の立場を考えて行動することを意識しています。大学ではサークルで幹部を務め、メンバー同士が円滑に交流できるよう調整役として活動しました。また、アルバイトでは接客の仕事を通じて、相手に寄り添った対応を心がけました。御社では、チームワークを大切にしながら、円滑なコミュニケーションで貢献していきたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
④主体性・向上心をアピールしたい場合
自身の主体性や向上意欲に自信がある人は以下の例文を参考にしてみてください。
はじめまして、〇〇大学の△△と申します。私は主体的に行動し、新しいことに挑戦することを大切にしています。大学では長期インターンに積極的に参加し、自分の触れたことのない領域に取り組むことで成長を実感しました。特にインターンでの新規事業の立ち上げでは、自ら行動することで成果を出すことができました。これからも自ら考えて行動し、常に成長し続ける姿勢を大切にしていきたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
⑤計画性をアピールしたい場合
自身の計画性の高さをアピールしたい人は以下の例文を読んでみてください。
はじめまして、〇〇大学△△と申します。私は計画的に物事を進め、目標達成に向けて効率よく取り組むことを得意としています。大学ではゼミで研究活動の進行管理を担当し、スケジュールを調整しながら円滑に進める役割を担いました。また、計画性の高さから、学業でも計画的に行動してきました。仕事においても、目標達成のために計画性を活かして貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
例文を使って自己紹介を考えるときの注意点3選

ここまで自己紹介の例文を見てきましたが、ここからは自己紹介を言う時の注意点について紹介していきます。
自己紹介をするときには以下の3点について注意しながら話すようにしましょう。
①丸暗記しない
まず自己紹介のスクリプトを丸暗記して暗唱するのは控えましょう。
丸暗記した自己紹介は感情が乗らず、聞いている面接官側も共感しづらくなります。
あくまで自分で考えながら話すことで、臨場感があり聞きたくなるような自己紹介にするのが大事ですよ。
②抽象的な話だけにならないように
また自己紹介の話が、具体性のない抽象的な話だけにならないようにしましょう。
自己紹介では時間が短いこともあり、話をあまり深ぼらずにざっくりとした話をして終わることがよくあります。
しかし、あまりに内容がないと面接官側も話を理解できないので、最低限具体的なエピソードを1つ入れるようにしましょう。
③内容を詰め込みすぎない
自己紹介に話を詰め込みすぎて自己紹介が長くなりすぎてしまうのも避けましょう。
自己紹介に必要な分量はせいぜい1分程度です。逆にそれ以上は面接時間を削ってしまっています。
たくさん話しすぎても面接官は覚えきれないので、伝えたい話を1つ伝えたら、端的に自己紹介は終わらせてしまいましょう。
就活の自己紹介のNG例文2選

最後に、就活の自己紹介でよくありがちな、悪い例文を紹介していきます。
今回紹介するのは以下の2つの場合です。
①話を盛り込みすぎて文章量が多すぎる場合
はじめまして、こんにちは。〇〇と申します。私は〇〇大学の〇〇学部に所属しており、大学では〇〇について学んでいます。出身は〇〇県で、〇〇高校を卒業しました。小さい頃から〇〇に興味があり、大学ではその分野を深く学ぼうと思いました。ゼミでは〇〇というテーマで研究しており、具体的には〇〇について調査を進めています。アルバイトでは〇〇をしており、お客様とのやりとりを通じて〇〇を学びました。趣味は〇〇で、休日はよく〇〇をしています。この経験を活かし、将来的には〇〇のような仕事に携わりたいと考えています。今日はたくさんお話しできたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 |
この例文では、基本情報に文章量を使いすぎている上に、エピソードも多すぎて理解しづらくなっていますよね。
②抽象的な話に終始している場合
はじめまして、〇〇と申します。私は真面目で努力家な性格です。大学ではいろいろなことを学びながら、日々成長を心がけています。ゼミ活動やアルバイトを通じて、多くの経験をしてきました。チームワークを大切にしながら頑張ることが得意で、人と関わることも好きです。仕事ではこの経験を活かして、さまざまなことに挑戦し、成長していきたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。 |
結局具体的に何をしていたのかさっぱりわかりませんよね。
多くの話を並べているだけで中身がないので、1つのエピソードに絞って深ぼった話をするようにしましょう。
例文を参考に最高の自己紹介を作り上げよう!

この記事では、就活の自己紹介の例文を紹介・解説しました。
良い例文・悪い例文を参考に、面接で好印象を得られる自分だけの自己紹介を作り上げていきましょう!
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。