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自己PRで高評価につながるボランティア経験の伝え方とは?例文付きで解説

学生時代にボランティア活動に参加していた方の中には、就活の自己PRにボランティア経験を使いたい、と考える人も多いでしょう。

基本的にボランティア経験はさまざまな強みを伝えられるため、効果的にアピールすれば好印象を得られる場合も多くあります。

しかし、逆にアピール方法を間違えると、意図せず企業側に悪印象を与えてしまうことも。

そこで本記事では、自己PRでボランティア経験を効果的に伝える方法について、例文とともにくわしく解説します。

人事 鈴木

記事の監修者

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人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

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吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

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目次

自己PRでボランティア経験を伝えてもいい?

就活で「自己PRにボランティア経験を話してよいのか」と迷う学生は少なくありません。結論として、ボランティア経験は自己PRで使ってもさほど問題ないと言えるでしょう。

なぜなら、アルバイトやインターンのように報酬を得る活動と異なり、ボランティア経験は利他性や主体性といった人柄が強く表れるからです。

企業はスキルや実績だけでなく、組織に貢献する姿勢や価値観も重視しています。そのため、ボランティア経験はその判断材料として有効です。

ただし、参加した事実だけを並べると弱い印象になりかねません。どのような状況で、どのような役割を果たし、どんな成果を得たのかを具体的に伝えることが大切です。

また、その経験を通じて身につけた力が、企業での仕事にどう結びつくのかを示すことで、説得力がさらに高まります。

ボランティア経験は自己PRに活かせる題材ですが、伝え方次第で評価が大きく変わります。表現を工夫し、自分の強みを効果的にアピールしましょう。

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自己PRでボランティア経験が評価される理由

就活で自己PRにボランティア経験を盛り込むことは、とても意味があります。企業は学業やアルバイトだけでなく、社会活動を通じて得られた価値観や姿勢を重視するためです。

ここでは、ボランティア経験がどのように評価されるのかを具体的に解説します。

  1. 他者への貢献を示せる点
  2. 誠実さや信頼感を与えられる点
  3. 社会課題への関心を示せる点
  4. 問題解決力や柔軟性を伝えられる点
  5. 無報酬での行動が意欲を示す点

①他者への貢献を示せる点

企業が注目するのは、自分の利益だけでなく組織や社会にどう貢献できるかという点です。

ボランティア活動はその象徴であり、利害を超えて行動した経験は「協力して成果を出せる人材像」を裏付けます。

地域清掃や福祉活動への参加は、報酬がない場でも責任を持って行動できる姿勢を示せるでしょう。

このような経験を具体的に伝えることで、企業に対して「周囲と協力して成果を上げられる人」と認識され、高く評価されやすくなります。

②誠実さや信頼感を与えられる点

ボランティア経験は、他者からの信頼を得るための誠実さを示す要素になります。報酬がなくても自らの意思で参加し、最後まで責任を果たした経験は、真面目で信頼できる人物である証拠です。

企業にとって誠実さは長期的に働く社員に欠かせない資質であり、業務を安心して任せられるかどうかを判断する基準にもなります。

そのため、経験を語る際には「約束を守り、地道に努力した場面」を具体的に述べると効果的です。エピソードを通じて信頼感を伝えれば、強い印象を残せるでしょう。

③社会課題への関心を示せる点

ボランティアとして社会課題に関わった経験は、企業に良い印象を与えます。企業は利益だけでなく、社会の中で持続可能性や社会貢献を意識した経営を求められているからです。

社会問題に主体的に関わった経験があれば、企業との親和性も示せるだけでなく、広い視野を持つ人材と見なされます。

例えば環境保護や子ども支援活動を通じて得た学びを伝えると、自分の行動が社会にどう影響するか、思慮深く考えていることをアピールできるでしょう。

結果的に「社会に貢献しつつ企業価値を高められる人材」という印象を与えられますよ。

④問題解決力や柔軟性を伝えられる点

ボランティア活動では、予期せぬ課題やトラブルに直面することが少なくありません。その経験は「問題解決力」や「柔軟さ」を示す強力な材料です。

例えば当日の人員不足に臨機応変に対応したり、トラブルを仲間と協力して解決した経験は、実践的なスキルとして評価されます。

企業も未知の課題に直面することが多いため、柔軟に対応できる人材を求めています。体験を根拠として語ることで、理論ではなく実際の行動で示した解決力として説得力を持たせられるはずです。

⑤無報酬での行動が意欲を示す点

ボランティア活動は無報酬だからこそ「純粋な意欲やモチベーションの高さ」を伝えられます。企業は主体的に動ける姿勢を評価するため、採用判断においてプラスに働きます。

特に限られた学生生活の時間を、報酬のない活動に費やしたことは「成長や社会への貢献を大切にする価値観」を示します。語る際には、参加の動機や取り組みへの思いを明確に伝えると良いでしょう。

単なる自己満足ではなく、前向きな姿勢を裏付ける具体的なエピソードを盛り込むことで「困難にも積極的に挑める人材」として印象づけられます。

自己PRでボランティア経験が与える企業側の印象

就活でボランティア経験を自己PRに盛り込むと、企業はさまざまな印象を持ちますし、もちろん好印象になるパターンも多いでしょう。

ただし伝え方を誤ると表面的に受け止められる可能性もあるため、具体性と一貫性を意識することが大切です。ここでは、企業が受け取りやすい印象を5つ解説します。

  1. 主体性を評価される印象
  2. 協調性を期待される印象
  3. 行動力を感じさせる印象
  4. 社会貢献意識を持つ印象
  5. 長期的な信頼性を感じさせる印象

①主体性を評価される印象

ボランティア経験は、自分から進んで行動した証として伝えられます。企業はその主体性を重視するため、就活生にとって差別化につながりやすいでしょう。

例えば災害支援や地域活動に「自主的に応募した」と話せば、自発的に動く力を示せます。伝えるときは「なぜ参加したか」「どの役割を担ったか」を明確にすると効果的です。

こうした工夫により、入社後も能動的に行動できる人材だと評価される可能性が高まります。

②協調性を期待される印象

ボランティア活動は多様な人と関わりながら進めるため、協調性を身につけた経験として伝えられます。企業は組織で円滑に働けるかどうかを重視するため、この点は大きな強みになります。

例えば清掃活動や福祉支援では役割分担や相互協力が欠かせません。その際に「年齢差のある参加者と協力して作業を進めた」など具体的な事例を示すと説得力が増します。

協調性は多くの業界で必要とされるため、適切に伝えることで高評価につながるでしょう。

③行動力を感じさせる印象

ボランティアは時間や体力が必要な場面も多く、積極的に取り組む姿勢自体が行動力の証となります。企業はこの実行力を、困難な課題に挑む力として評価することが多いです。

例えば募金活動やイベント運営に参加した経験を具体的に話すと、物事を前に進める力が伝わります。加えて「課題に直面したときにどう工夫したか」を示すことで、粘り強さや課題解決力も強調できます。

採用担当者は「挑戦を恐れず積極的に動ける人材」と感じやすくなるはずです。

④社会貢献意識を持つ印象

ボランティア経験は、自分の利益を超えて社会の役に立ちたいという意識を示せます。企業はCSRを重視しているため、この姿勢に共感する可能性が高いです。

例えば環境保全や地域福祉の活動を語れば、企業の理念ともつなげやすいでしょう。伝える際は「活動を通じて社会課題をどう認識したか」「その解決にどう貢献したか」を加えると説得力が増します。

その結果、利己的ではなく社会に還元できる人材と評価されやすくなります。

⑤長期的な信頼性を感じさせる印象

継続してボランティアに参加した経験は「長期的に責任を持てる人物」として映ります。就活では一貫して取り組んだ経験が価値を持つため、続けてきた事実を強調することが重要です。

例えば数年間にわたり地域の清掃活動や子ども支援を続けた場合、粘り強さや責任感を証明できます。また「続ける中でどんな成長を得たか」を具体的に語れば、自己成長の姿勢も伝わります。

企業はこうした姿勢から「信頼して仕事を任せられる人材」と感じやすいでしょう。

自己PRでボランティア経験が評価されやすい業界

ボランティア経験は業界によって評価されやすさが変わります。特に人や社会との関わりを重視する分野では強みとして高く評価されやすいため、志望業界に合わせた伝え方を意識することが大切です。

ここでは、ボランティア経験が評価されやすい代表的な業界を紹介します。

  1. 福祉業界
  2. 教育業界
  3. グローバル企業
  4. 社会貢献に積極的な企業
  5. 行政や公共サービス業界
  6. インフラ・エネルギー業界

①福祉業界

福祉業界では、相手の立場を思いやる姿勢や献身的に行動する力が求められるため、ボランティア経験は直接的な評価につながります。

学生時代の経験を活かして「人の役に立ちたい」という思いを示すことが効果的でしょう。例えば高齢者施設での活動や障がい者支援の経験は、相手を尊重して行動できる姿勢を具体的に表せます。

さらに無償での取り組みで得た学びを語ると、誠実さや信頼感も伝わりやすいです。

ただし単なる「経験紹介」にとどまると説得力が弱いため、活動から得た気づきを今後の仕事にどう生かすかまで説明してください。

福祉業界では経験を事実として述べるだけでなく、価値観や働き方と結びつけて伝えることが重要になります。

②教育業界

教育業界では、子どもや若者との関わり方、教える立場としての責任感や粘り強さが評価されます。特に、教育に関連したボランティア経験をアピールすると強い印象を残せるでしょう。

学習支援や塾講師のボランティア、地域の子ども会での活動などは、生徒の成長を支える喜びを理解している証拠になります。

そのうえで、理解できるように工夫した指導方法や、相手の成長に合わせて柔軟に接したエピソードを話すと説得力が増します。

また教育分野はコミュニケーション力や忍耐力が欠かせません。ボランティアで得た具体的なスキルを盛り込めば、働く姿を想像してもらいやすくなります。

単なる善意の活動ではなく、教育への情熱と課題解決への意識を持って語ることが評価につながります。

③グローバル企業

グローバル企業では、多様な価値観を尊重する姿勢や異文化に対応できる柔軟性が求められます。海外でのボランティアや国際交流活動の経験は非常に効果的です。

留学先で地域活動に参加した経験や、多国籍メンバーと協力して課題を解決した事例は、国境を越えて信頼関係を築ける力を示せます。

伝える際は言語スキルだけでなく「相手の文化を理解し尊重した行動」を具体的に話すことが大切です。

ただし「海外経験がある」と述べるだけでは差別化が難しいため、困難に直面したときの工夫や学びを加えると効果的でしょう。

グローバル企業では異文化理解力と柔軟な対応力を強調することで、選考で優位に立てます。

④社会貢献に積極的な企業

CSR活動に力を入れる企業では、ボランティア経験は価値観の一致を示す要素として高く評価されます。社会課題に主体的に関わった経験を語ることで、企業の理念と自分の姿勢を結びつけられるでしょう。

例えば環境保全活動や地域清掃、被災地支援などは、社会に貢献する意識を明確に伝えられます。

また「自ら行動を起こした理由」や「参加の中で得られた視点」を話すと、単なる経験紹介ではなく価値観を示せます。

活動そのものに焦点を当てすぎると効果が薄くなるため、そこから学んだ姿勢や仕事に生かしたい点まで説明してください。

社会貢献を重視する企業では、価値観の共有が内定獲得の決め手になる場合もあります。

⑤行政や公共サービス業界

行政や公共サービス業界では、住民の暮らしを支える使命感と公共性への理解が重視されます。地域社会や住民に貢献したボランティア経験は高く評価されるでしょう。

地域の防災訓練やボランティア団体での活動は、公共の利益を優先し協調性を発揮できる証拠となります。

さらに、参加者との調整役を担った経験や、多様な立場の人をまとめた経験を強調すると、行政で求められる調整力を示せます。

一方で「やらされ感」を与えると逆効果のため、自らの意思で参加した経緯や目的を述べることが重要です。

公共性を意識した経験を通じて「地域に貢献する姿勢」を語れば、行政や公共サービス業界での評価につながります。

⑥インフラ・エネルギー業界

インフラやエネルギー業界では、社会基盤を支える責任感やチームワークが重視されます。大規模な活動や協働経験を伴うボランティアは効果的な自己PRとなるでしょう。

災害支援や復旧活動の経験は、困難な状況で協力し合いながら目標を達成できる力を示します。

その際「どのように役割を果たしたか」「課題をどう乗り越えたか」を具体的に話すと、実務に生かせる力を伝えられます。

またインフラ業界は安全性や持続性を重視するため、冷静に判断し行動できる姿勢を強調すると好印象です。

単なる参加実績にとどまらず、リーダーシップや協調性を発揮したエピソードを添えることが不可欠でしょう。社会の安定を守る覚悟を具体的に示すことが評価につながります。

自己PRのボランティア経験から伝えられる強み

就活で自己PRを作成する際、ボランティア経験はさまざまな強みを示す材料になります。

企業は「行動から見える人物像」を重視するため、経験をただ並べるのではなく、自分の強みに具体的に結び付けることが大切です。

ここでは代表的な10の強みについて解説します。

  1. 積極性
  2. 協調性
  3. チャレンジ精神
  4. コミュニケーション能力
  5. 責任感
  6. 課題解決能力
  7. 誠実性
  8. 継続力
  9. 柔軟性
  10. リーダーシップ

また、「自分にそもそも強みってあるのかな……?」と不安になっている人もいるでしょう。せっかくボランティア経験で強みをアピールしても、自分の本来の強みとずれていると違和感が出てしまいます。

そのため、不安な人はまず、自分の強みを分析してみましょう!就活マガジンでは以下のような強み診断を無料で行えます。自分がアピールできる強みを分析して、自己PRに活かしてくださいね。

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①積極性

ボランティア経験から積極性を伝えることは、大きな強みになります。主体的に行動できる人材はどの職場でも求められるためです。

例えば、イベント運営で役割を自ら引き受けた経験は、挑戦する姿勢を示せるでしょう。その行動が周囲に良い影響を与えたことまで伝えると、説得力が増します。

積極性は単なる前向きさではなく、状況を前進させる力を持つことを示す必要があります。自分が動いたから成果が出たというエピソードを中心に語ると効果的です。

②協調性

ボランティアは多様な人と協力して進めるため、協調性をアピールする題材としても最適です。結論として、他者との関わりを通じて円滑に物事を進める力を示せます。

例えば清掃活動で年齢や背景の異なる参加者と役割分担を調整した体験は、対人調整力を裏付ける証拠です。

協調性を伝える際は「相手の意見を尊重しつつ調整し、全体の成果にどうつながったか」を明確にすると良いでしょう。企業はチームで成果を上げられる人材を求めるため、この観点を押さえることが重要です。

③チャレンジ精神

新しい環境に飛び込んだ経験は、チャレンジ精神を伝えるのに役立ちます。未知の課題に挑み克服した姿勢は、成長意欲の表れだからです。

例えば、語学力に不安がありながら海外支援活動に参加したケースでは、困難を恐れず挑戦した姿を示せます。大切なのは「挑戦の過程で得た学び」を語ることです。

失敗や苦労も隠さず具体的に伝えると、成長の軌跡が際立ちます。挑戦から学びを得られる人材は、多くの企業で高く評価されるでしょう。

④コミュニケーション能力

ボランティアは多様な人と関わる場であるため、コミュニケーション能力を裏付けるエピソードが豊富です。相手の立場を理解し、信頼を築いた経験は高評価につながります。

例えば、イベント案内のボランティアで、初対面の人に安心感を与えた経験は良い例ですね。単に「話せた」だけでなく「不安を解消した」「雰囲気を和らげた」といった効果まで伝えると説得力が増します。

企業が重視するのは会話力よりも関係構築力であると意識して、自己PRを作成すると良いでしょう。

⑤責任感

責任感のアピールは、信頼できる人材であることを示すうえで有効です。ボランティアで任された役割をやり遂げた経験があれば「最後までやり抜く姿勢」を伝えられるでしょう。

例えば、募金活動で金銭を扱う立場を任され、正確さを徹底した体験は信頼性を裏付けます。責任感を伝える際は、任務の重要性や周囲の期待を意識して行動した点を加えると効果的です。

企業は安心して仕事を任せられる人を求めているため、この強みは響きやすいでしょう。

⑥課題解決能力

ボランティア活動では想定外の課題に直面することが多く、課題解決能力を示す題材に適しています。問題に気づき、自ら工夫して解決した経験は評価されやすいです。

例えば、配布物が不足した場面で代替手段を考え、全員に情報を届けられた事例は良い例です。

「問題をどう発見したか」「解決のためにどう工夫したか」「結果としてどう改善されたか」を一連で説明すると説得力が増します。

課題解決力は多くの企業が求める資質であり、具体例を挙げて伝えることが効果的です。

⑦誠実性

誠実性を示すことは、信頼できる人物像を伝える手段になります。利益を求めずに他者に貢献するボランティア経験は、誠実さの証です。

例えば、高齢者施設での活動で、時間をかけて丁寧に対応したエピソードは誠実性を端的に示せます。このとき、相手が安心した様子や感謝の言葉を加えると行動の価値が伝わりやすくなります。

就活では「信頼できる人物かどうか」が重視されるため、誠実性を盛り込むことは大きな意味を持つでしょう。

⑧継続力

何度もボランティアに参加した経験は、継続力をアピールできます。時間をかけて努力を積み重ねた経験があればさらに好印象でしょう。

例えば、長期にわたり地域清掃に参加し、環境改善に貢献した経験などが良い例ですね。

「どのくらいの期間」「どのように継続したか」を具体的に語ることが重要です。一回きりの経験ではなく、何度も続けた点が粘り強さや責任感の証明になります。

企業はすぐ諦めず努力を続けられる人を求めているため、この強みを伝えることは効果的です。

⑨柔軟性

ボランティアでは予想外の状況に直面する場面も多く、柔軟性を示す題材に適しています。臨機応変に対応した経験は、変化に強い人物像を示せるからです。

例えば、予定が急に変更された際に冷静に対応し、全体が滞らず進行できた経験などがそうですね。「変更にどう対応したか」「周囲にどのような影響を与えたか」を説明すると説得力が高まります。

柔軟性は多様な価値観を受け入れる姿勢ともつながり、現代企業で評価されやすい資質です。

⑩リーダーシップ

ボランティア活動ではリーダーシップを発揮する機会も多くあります。メンバーをまとめつつ成果を生み出した経験は、組織で活躍できるアピールになるでしょう。

例えば、ボランティアのイベント運営でリーダーを務め、役割を分担しつつメンバーを励ました体験は良い例です。

「どのようにメンバーのモチベーションを上げたか」「結果としてどう成果を出せたか」を語ると、単なる指示役ではなく成長を促せる存在として印象付けられます。

企業は将来性の観点でリーダーシップを重視するため、ボランティア経験で示す価値は大きいでしょう。

自己PRでボランティア経験を伝える際のポイント

就活においてボランティア経験を自己PRに盛り込むと、社会性や主体性を示せるため企業から高い評価を得やすくなります。

ただし、活動の紹介だけでは説得力に欠けるので、伝え方の工夫が欠かせません。ここでは、効果的にアピールするための具体的なポイントを紹介します。

  1. 経験から得た学びを中心に伝える
  2. 志望企業に関連づけて話す
  3. 具体的なエピソードで裏付ける
  4. 専門用語を避けわかりやすくする
  5. 活動の背景や動機も簡潔に触れる
  6. 強みと成果を結びつけて表現する

①経験から得た学びを中心に伝える

ボランティア経験をPRするときに大切なのは、活動そのものよりもそこから得た学びです。

例えば「被災地での支援活動を通じて柔軟に行動する力を培った」と伝えると、事実の羅列ではなく成長の証明になります。

このように学びを中心に話すと、自分の成長過程を明確に示せるため、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

②志望企業に関連づけて話す

自己PRは企業との接点を示すことが重要です。ボランティア経験を志望企業の業務や理念に結びつけて話すと効果が高まります。

例えば「地域の子どもたちへの学習支援を通じて得た粘り強さを、御社の教育事業で活かしたい」といった形です。

このように関連性を持たせれば、単なる体験談ではなく志望動機につながる説得力を生み出せます。

③具体的なエピソードで裏付ける

抽象的な表現だけでは伝わりにくいため、具体的なエピソードを盛り込む必要があります。

「イベント運営で200人の来場者に対応し、予期せぬトラブルにも即座に対応できた」など、数字や状況を交えると一層リアルに響きます。

エピソードは長くなりすぎず、要点を整理して簡潔にまとめると効果的です。

④専門用語を避けわかりやすくする

ボランティア活動の分野によっては専門用語が多くなりがちですが、採用担当者が必ずしも知識を持っているとは限りません。

そのため、専門的な言葉を避け、誰にでも伝わる表現にすることが大切です。難しい用語を使いすぎると理解されにくいだけでなく、自分本位な印象を与えてしまうおそれもあるため注意してください。

⑤活動の背景や動機も簡潔に触れる

ボランティアを始めた理由や背景は、その人の価値観や人柄を示す要素になります。ただし、詳細に語る必要はなく「地域に貢献したいと思い清掃活動に参加した」といった簡潔さで十分です。

背景を添えることでエピソードに一貫性が生まれ、説得力が増すでしょう。

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⑥強みと成果を結びつけて表現する

自己PRで最終的に伝えるべきは、自分の強みと成果です。例えば「チームで協力してイベントを成功させた経験から、調整力と責任感を培った」といったように、成果と強みを一体で示すと効果的です。

活動を成果に落とし込み、具体的なスキルに言及すれば、選考担当者も入社後の活躍をイメージしやすくなるでしょう。

自己PRでボランティア経験を効果的に伝える構成方法

ボランティア経験を自己PRに取り入れるときは、活動内容を並べるのではなく「どんな強みを持つ人物か」を明確に示すことが大切です。

効果的に伝えるには、結論から始めて根拠や具体例を示し、成果や学びを整理したうえで今後の仕事にどう活かすかを語る流れが有効でしょう。次の構成を意識すると、説得力のある自己PRになります。

  1. 結論:アピールしたい強み
  2. 根拠:ボランティア経験の内容
  3. 課題と行動:直面した困難と取り組み
  4. 成果:得られた成果や評価
  5. 今後:得た強みを仕事に活かす方法

「自己PRの作成法がよくわからない……」「やってみたけどうまく作成できない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己PRテンプレシートをダウンロードしてみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強みを効果的にアピールする自己PRが作成できますよ。

①結論:アピールしたい強み

まず企業に伝えたい強みを明確に述べることが重要です。採用担当者は短時間で多くの学生を見ているため、最初に印象付けられるかどうかが評価を左右します。

例えば「課題解決力」や「協調性」といった軸を先に提示すると、その後のエピソードに一貫性が生まれます。強みは曖昧な言葉ではなく、具体的で端的に述べると効果的でしょう。

冒頭で「私は〇〇力を強みとしています」と明言することで、聞き手に内容の方向性を理解してもらいやすくなります。

②根拠:ボランティア経験の内容

強みを裏付けるには、具体的なボランティア経験を示すことが欠かせません。ただ参加した事実を話すだけでは説得力に欠けるため、どんな役割を担い、どのように行動したのかを具体的に説明してください。

例えば地域清掃での班長経験や、募金活動で寄付を呼びかけた体験などが挙げられます。活動の目的や背景を簡単に補足すると、自分の姿がより鮮明に伝わるでしょう。

根拠部分では「自分がどう動いたか」を中心に語ることで、評価が高まりやすくなります。

③課題と行動:直面した困難と取り組み

ボランティア経験を語るときは、困難をどう乗り越えたかを強調すると強みが際立ちます。例えばイベント準備で人手不足になった際に周囲に協力を依頼し、作業を効率的に分担したといった具体例です。

課題を示すことで行動が際立ち、単なる経験談ではなく成長や能力の証明になります。問題を冷静に把握し、解決のために工夫した点を伝えると説得力が増すでしょう。

失敗や苦労を隠さず話すことで、誠実さや粘り強さも印象付けられます。

④成果:得られた成果や評価

自分の行動によってどのような成果を得られたのかを明確に伝えることが大切です。成果は大きな数字でなくても構いません。感謝の言葉や活動が円滑に進んだといった事実も十分に評価につながります。

重要なのは、自分の取り組みがどんな効果を生んだかを論理的に示すことです。「募金額が前年より増加した」「チームの雰囲気が改善した」といった具体例は説得力を高めます。

また、外部からの評価を補足すると客観性が増すでしょう。

⑤今後:得た強みを仕事に活かす方法

最後に、ボランティア経験で得た強みを今後の仕事にどう生かすかを語ることが求められます。企業は学生時代の経験そのものより、将来の業務に役立つ力を見極めたいと考えているからです。

「協力して困難を乗り越えた経験を、今後はプロジェクトの推進に活かしたい」といった形で、自分の強みと仕事を具体的に結びつけましょう。

志望する業界や職種に関連付けると説得力が高まります。未来を見据えた姿勢を示すことで、印象に残る自己PRになります。

自己PRでボランティア経験を伝える際の注意点

就活でボランティア経験を自己PRに活かすことは有効ですが、伝え方を誤ると評価が下がる可能性があります。ここでは特に注意すべき点を整理し、面接官に納得してもらえる方法を解説します。

次の6つのポイントを押さえると、説得力のある自己PRにつながるでしょう。

  1. 参加した事実だけではアピールにならない
  2. ビジネスとボランティアの違いを理解する
  3. 抽象的ではなく具体的に表現する
  4. 活動の学びを面接官目線で整理する
  5. 団体や理念の説明に終始しない
  6. 受け身姿勢に見えないよう工夫する

①参加した事実だけではアピールにならない

ボランティア経験を話すときに「活動に参加しました」と事実を並べるだけでは評価されません。企業が知りたいのは参加の有無ではなく、その経験から得た学びや姿勢です。

例えば「子ども食堂の運営で、役割分担や利用者目線の対応を学んだ」と伝えると具体性が増します。

つまり、参加の事実を強調するのではなく、そこから得たスキルや価値観をどう社会で活かすかを示すことが重要です。その姿勢が自己PRの説得力を高める鍵になるでしょう。

②ビジネスとボランティアの違いを理解する

ボランティアは社会貢献を目的とし、利益を追求するビジネスとは性質が異なります。この違いを意識せずに語ると、現実とのずれを感じさせてしまう恐れがあります。

そのため「成果を数値化しにくい環境で、自分なりに工夫して取り組んだ」といった視点で説明することが大切です。制約の多い状況で行動した経験は柔軟性や主体性を示す根拠になります。

活動内容そのものではなく、ボランティアならではの環境でどう問題解決に取り組んだかを強調することが効果的でしょう。

③抽象的ではなく具体的に表現する

「人の役に立ててうれしかった」「やりがいを感じた」といった抽象的な言葉は自己PRの説得力を弱めます。なぜなら面接官はその表現から具体的な行動を想像できないからです。

「高齢者施設で食事の配膳を担当し、嚥下に配慮した声かけを工夫した」と伝えると、姿勢や行動が鮮明に伝わります。具体例を交えることで、応募者の人柄や考え方がより理解されやすくなります。

つまり、抽象的な言葉よりも具体的なエピソードを選んで説明することが効果的です。

④活動の学びを面接官目線で整理する

自己PRは「自分が学んだこと」を伝えるだけでなく、「企業でどう活かせるか」を示す場でもあります。例えば「協調性を養った経験を、チームで成果を出す場面で役立てたい」と話すと企業目線につながります。

学びを自己満足で終わらせず、社会人としてどのように還元できるかを意識してください。面接官の立場を想定して話せば、単なる体験談ではなく「将来活躍できる人材」として受け止めてもらいやすいでしょう。

⑤団体や理念の説明に終始しない

ありがちな失敗は、団体や理念について詳しく語りすぎることです。企業にとって重要なのは団体の活動内容ではなく、応募者自身の行動や成長です。

「団体の目的を説明する」のではなく「その目的に共感してどのように行動したか」を中心に伝えることが望ましいです。

団体紹介は最低限にとどめ、自分の役割や学びに焦点を当てれば、より説得力のある自己PRになります。

⑥受け身姿勢に見えないよう工夫する

「参加させてもらった」「指示を受けて動いた」といった表現は、受け身の印象を与えてしまいます。

たとえ補助的な立場でも「困っていた利用者に自分から声をかけた」「準備が滞っていたので率先して補助した」と伝えることで主体性を示せます。

能動的な姿勢を強調すれば、企業は仕事においても積極的に取り組む人物だと感じるでしょう。つまり、同じ体験でも伝え方を工夫することで評価が大きく変わるのです。

一度だけのボランティア経験を自己PRにする場合の注意点

一度きりのボランティア経験でも、伝え方を工夫すれば自己PRとして評価されます。ただし、経験の浅さが弱点になりやすいため、内容を整理せずに伝えると説得力に欠けてしまいます。

まず大切なのは、その活動に参加した目的や背景を明確にし、なぜその経験を選んで語るのかを示すことです。

そのうえで、直面した課題や自分の行動を具体的に取り上げ、どのように工夫したかを説明すると信頼性が高まるでしょう。

また、得られた学びを将来の働き方につなげて話すと、一過性の出来事ではなく成長のきっかけだったと伝えられるでしょう。単なる参加事実にとどまらず、姿勢や考え方の変化を強調することが大切です。

そうすることで短期間の経験でも熱意や主体性を示せるため、採用担当者に前向きな印象を与えられるはずです。

ボランティア経験を活かした自己PR例文8選

就職活動において、ボランティア経験は人柄や価値観を伝える手段として魅力的です。

「特別な経験ではない」と感じる方も多いかもしれませんが、実はその活動の中にこそ、あなたならではの強みや魅力的なエピソードが隠れています。

本章では、「ボランティア経験」と「自分の強み」を組み合わせた自己PR例文を8つ紹介します。

  1. 主体性×地域清掃ボランティアの立ち上げ
  2. 協調性×学生団体での高齢者施設訪問活動
  3. 行動力×オープンキャンパスの運営補助ボランティア
  4. コミュニケーション能力×子ども向け学習支援イベントの運営
  5. 柔軟性×大学主催の地域防災訓練サポート
  6. 傾聴力×障がい者施設での話し相手ボランティア
  7. 課題解決力×地域のフリーマーケット運営サポート
  8. チャレンジ精神×留学生交流イベントの企画・運営

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、8つの例文を本気で添削!自分の強みをどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

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①主体性×地域清掃ボランティアの立ち上げ

今回は、地域清掃ボランティアの立ち上げ経験をもとに「主体性」をアピールした例文をご紹介します。

主体性を伝える際には、活動目的とそのための行動を明確にするとともに、その際の工夫や成果を具体的に説明することが重要です。

主体性をアピールした自己PR
【結論】
私は、地域清掃ボランティアの立ち上げを通じて「主体性」を培いました。自ら考え行動に移す姿勢は、どの環境でも活かせる私の強みです。特に、状況を見て必要だと判断したときに自発的に行動を起こせる力には自信があります。
添削コメント|「どの環境でも活かせる」という表現はやや曖昧で、どんな場面で強みが発揮されるのかイメージが湧きづらいです。そこで、具体的にどういった場面で発揮されるかを明らかにしい、再現性と説得力を補強しています。
【エピソード】
大学1年時、地域のゴミの散乱状況を見て「自分にも何かできることがあるのでは」と感じ、友人とともに地域清掃ボランティアを立ち上げました。最初は仲間集めや周囲の理解を得ることに苦労しましたが、自ら率先して動くことで少しずつ協力者を増やしていきました。自治体に出向いて説明したり、学内で活動の目的を伝えるなど、自ら動きながら粘り強く協力を呼びかけました。
添削コメント|「自ら率先して動いた」という表現では行動の中身が伝わりにくく、読み手がイメージしずらいです。主体性を伝えるためには、誰に対して何をしたのか、行動のプロセスを示すことが重要です。実際の努力や工夫が伝わるように修正しました。
【エピソード詳細】
活動を軌道に乗せるため、自治体や大学に協力を仰ぎ、告知ポスターの作成やSNSでの呼びかけを行いました。学生が多く目にする学内掲示板へのポスター掲示や、Instagramで活動の様子を写真付きで発信するなど、周囲の関心を高める工夫を重ねました。その結果、月1回の活動に平均20名が参加するまでになり、地域住民の方々からも「街がきれいになった」と感謝の声をいただきました。
添削コメント|もとの文章は、事実の報告をしているだけの印象がありました。具体的かつ成果につながったエピソードの流れを具体的に伝えることで、主体性を裏付ける内容を強化しました。
【成果】
この経験から、課題を見つけて行動に移す「主体性」だけでなく、周囲を巻き込む「協調性」や「継続力」も身につけることができました。仲間づくりや広報に時間をかけ、一定の成果が出るまで活動を続けられたことも自信につながりました。
添削コメント|「協調性」や「継続力」といったワードを並べるだけでは、根拠が弱く説得力に欠けます。成果に信憑性を持たせる際は、実際の行動や継続の事実に紐づけることが大切です。エピソードとの一貫性を保ちつつ、主体性をより強くアピールしました。
【入社後】
入社後は、こうした主体性を活かし、周囲と連携しながら、組織に貢献してまいります。変化の兆しに気づいた際に自ら提案・行動し、チームの前進を促せる人材を目指します。
添削コメント|「周囲と連携しながら、組織に貢献」という表現は漠然としており、企業側が期待する業務の遂行力が伝わりにくいです。入社後のビジョンでは「どのように強みを使うか」「どう貢献するか」が具体的に想像できるように書くことが重要です。

【NGポイント】
「主体性」というキーワードが用いられていたものの、その中身が抽象的で、具体的な行動や成果との結びつきが弱かったです。就活生の印象がぼやけ、一貫していないように受け取られるリスクがありました。

【添削内容】
主体性の行動として、「誰に対して」「どのように」行動したのかを具体的に示しました。強みの根拠を具体的に述べることで「業務で活かせる強み」としてアピールしています。

【どう変わった?】
主体性という強みが行動や成果と結びついたビジネススキルとして伝えられるようになりました。業務の中でこの強みが再現されるイメージを持ちやすくなっています。

【今回の自己PRのコツ】
・強みと行動/成果との繋がりを明確にする
・工夫や努力の過程を説明する
・強みは深掘りして具体的に伝える

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②協調性×学生団体での高齢者施設訪問活動

今回は、高齢者施設でのボランティア活動を通じて「協調性」をアピールした自己PR例文をご紹介します。

協調性をアピールする際は、チーム活動で気をつけたことや生じた課題に対して、メンバーとどのように取り組んだか具体的に説明することが大切です。

協調性をアピールした自己PR
【結論】
私は、相手の立場に立って行動できる「協調性」が強みです。
添削コメント|この結論は、冒頭でアピールしたい強みを一文で簡潔に表現しています。協調性という一見抽象的な強みも、「相手の立場に立って行動できる」と具体化されている点がポイントです。
【エピソード】
大学の学生団体で、月に一度、高齢者施設を訪問するボランティア活動に取り組んでいました。訪問当初は、施設の利用者様とスムーズに会話ができず、場が静まり返ってしまうことがありました。初回の訪問では、利用者様との会話が盛り上がらず、「もっと楽しい活動がしたい」という声が寄せられました。
添削コメント|「スムーズに会話できない」「場が静まり返ってしまう」などの表現がやや抽象的なため、利用者の具体的な反応(=「もっと楽しい活動がしたい」)を加えることで、当時の課題を明確にし、改善に向けた行動の必要性がより伝わるようにしました。
【エピソード詳細】
この課題を解決するため、メンバーと話し合い、参加者ごとに得意分野を活かしたレクリエーションを提案し合う体制に変更しました。私は全体の進行を担いながら、他のメンバーの意見を丁寧に聞き、活動の内容を柔軟に調整していきました。絵が得意なメンバーにはぬり絵を、音楽が得意なメンバーには歌唱活動を任せるなど、特技を活かす形で役割分担を提案し、話し合いではメンバー全員が意見を出しやすい雰囲気づくりを意識しました。
添削コメント|元の文章は「丁寧に聞いた」「柔軟に調整」といった実際に自身が取った行動が伝わりにくい表現が多かったです。5W1Hの観点で、どのような工夫をし、どんな内容を提案したのかを明記することで、協調性を発揮した行動を明確に示す内容へと改善しています。
【成果】
その結果、利用者様から「また来てね」と笑顔で声をかけられる機会が増え、メンバー全員が役割を意識しながら主体的に活動できるチームになりました。活動後のアンケートでは「楽しかった」という声が多数寄せられ、利用者様との信頼関係が深まりました。また、メンバー同士の連携も強まり、活動前の準備や振り返りの質が高まりました。
添削コメント|もとの文章は成果の曖昧で、納得感がなかったです。第三者の反応(アンケート結果)や変化(準備・振り返りの質向上)を加えることで、成果を客観的かつ説得力ある形で伝わるようにしました。
【入社後】
今後はこの協調性を活かし、相手のニーズを正確に捉えて行動し、チームやお客様との信頼関係を築いていきたいと考えています。
添削コメント|入社後の強みの活用イメージが「相手の立場を想像し、信頼関係を築く」と方向性が明確で、社会人として求められる姿勢に即しています。大学時代の行動と一貫性があり、企業で再現性を持って発揮できる強みとして好印象を与えられるでしょう。

【NGポイント】
行動や成果がやや曖昧で、どのような行動を取ったのか、行動の結果どんな成果が得られたのかが伝わりにくくなっていました。「丁寧に聞いた」「柔軟に対応」といった言葉は、具体的なイメージを持ちずらいです。

【添削内容】
活動において「何を・誰に・どのように」行ったのか、行動を具体化しました。また、成果についても利用者やチームの反応を定量・定性の両面から説明することで、説得力と客観性を高めました。

【どう変わった?】
協調性が「人の話を聞ける」という強みだけでなく、「相手に配慮しながら提案・調整を行える」という主体的な強みとして表現され、企業視点でも再現性が期待できる内容になりました。

【今回の自己PRのコツ】
・協調性を伝えるときは他者への影響を述べる
・成果は客観的かつ定量的に示す
・入社後の協調性の活用方法を明記する

③行動力×オープンキャンパスの運営補助ボランティア

事前準備や現場判断を通じて主体的に動いた経験をもとに、「行動力」を強みとしてアピールした自己PR例文をご紹介します。

行動力を強みとしてアピールする際は、主体性も絡めながら「自ら動いたこと」「どう改善したか」を明確に述べることが大切です。

行動力を活かした自己PR
【結論】
私は、主体的に行動し、周囲と協力しながら物事を推進する力があります。状況に応じて自ら課題を見出し、周囲と連携しながら能動的に解決へ導く力があります。
添削コメント|元の文はシンプルで伝わりやすいものの、「主体的に行動」「協力して推進」というやや曖昧な表現でした。修正後は「状況判断」「課題の発見」「周囲を巻き込んだ課題解決」といった具体的な能力を示し、行動力の中身がより詳細に伝わるようにしています。
【エピソード】
この力は、大学で参加したオープンキャンパスの運営補助ボランティアを通じて培われました。
添削コメント|本エピソードでは「行動力」を発揮した経験としてオープンキャンパスの運営補助ボランティアを提示しており、テーマと一致しています。
【エピソード詳細】
高校生や保護者の案内係として活動する中で、事前にマニュアルを読むだけでなく、自ら先輩スタッフに声をかけ、現場で必要な配慮や工夫について積極的に学びました。 より良い案内対応を実現するために、自ら事前打ち合わせや現場下見を申し出て、対応内容の改善案を提案しました。 当日は 初対面の他大学生とも協力しながら、 他学部の学生とチームを組み、誘導ルートの役割分担や声掛け方法をその場で話し合い、自主的に運営を支えました。 迷っている来場者への対応や進行サポートを自主的に行い、円滑な運営に貢献しました。
添削コメント|元の文章は行動の中身が伝わってこず、全体的にぼんやりしていました。改善後では、自分の提案・工夫・連携行動といった主体的な行動力の中身を伝え、根拠を明確にしています。5W1Hを意識して具体的に述べることが大切です。
【成果】
その結果、参加者アンケートで「案内が丁寧で分かりやすかった」というコメントを多数いただき、担当の職員の方からも感謝の言葉をいただきました。 次回のボランティアにも推薦を受け、運営スタッフの方から「スムーズな案内に貢献した」と評価をいただきました。
添削コメント|感謝の言葉もらったという事実を伝えるだけでは、成果の説得力がやや弱い印象があるので、推薦を受けたことや第三者からの評価を具体化しました。成果を明確に示すことで、行動力を発揮したエピソードの信頼性を裏付けています。
【入社後】
貴社においても、周囲と連携しながら主体的に動き、相手の立場に立った行動で信頼される存在として貢献してまいります。
添削コメント|エピソードを通じて示した「自主的に提案・実行できる行動力」を入社後も再現するという意欲と行動が伝わり、説得力があります。

【NGポイント】
元の文章では、主体的な行動力を裏付ける根拠の説明が不足しており、説得力がありませんでした。また、成果も「感謝されたこと」しか述べておらず、強みの影響力が伝わりづらかったです。

【添削内容】
自分の意思で事前に行動を起こしたことやリーダーシップを持って関係者や運営全体に貢献したことを具体的に伝え、行動力という強みに説得力を持たせました。また、成果も推薦といった形で実績を伝えています。

【どう変わった?】
結果として、「ただ頑張った学生」から「状況を見て自発的に動ける人物」へと印象が強まりました。今回の改善によって行動力の再現性が明確に伝わるようになっています。

【今回の自己PRのコツ】
・行動力の根拠は具体的に示す
・成果には客観性を持たせる
・チーム内での役割を明記する

④コミュニケーション能力×子ども向け学習支援イベントの運営

子ども向け学習支援イベントの経験をもとに、実践的な「コミュニケーション力」を伝える自己PR例文を添削しました。

行動の具体性と成果の客観性を強化することで、説得力のある志望動機になります。

コミュニケーション能力の自己PR
【結論】
私は、子ども向け学習支援のボランティア活動を通じて、相手の立場に立った相手の理解度や反応を踏まえた柔軟な伝え方を意識するコミュニケーション力を身につけました。
添削コメント|もとの文章でも良いです、「理解度や反応を踏まえた柔軟な伝え方」とより行動の内容を具体化することで、企業でも活かせる実践的なコミュニケーション能力をアピールしています。
【エピソード】
大学2年次、地域の子どもたちに勉強を教えるボランティアイベントに参加しました。年齢や学年、理解度が異なる子どもたち一人ひとりに合った教え方が求められました。
添削コメント|活動の概要と難しさが簡潔に述べられており、「対象者の違いに対応する必要があった」という状況が具体的に提示できています。
【エピソード詳細】
最初は一方的に説明してしまい、理解が進まないことが多くありました。そこで、相手の反応を観察しながら話し方や質問の仕方を工夫しました。「どう思った?」と尋ねるなど、子どもが自分の言葉で話せるよう促す工夫を重ねました。また、保護者や他のボランティアメンバーとの連携にも努め、指導方針を共有しながら支援を進めました。さらに、指導方法に悩んだ際には、他のボランティアメンバーに相談し、子どもごとの対応法を話し合うなど、周囲との情報共有を意識して行動しました。
添削コメント|「反応を観察しながら工夫」「保護者との連携して指導方針を共有」などは、強みをアピールするには具体性に欠けており、行動の内容が伝わってきませんでした。そこで、コミュニケーション能力が発揮された実践的な行動を具体的に説明しました。
【成果】
その結果、子どもたちが自ら手を挙げて質問する場面が増え、学習への積極性も高まりました。イベント終了後には保護者から「前より勉強を楽しいと言うようになった」との声もいただきました。実際、後半の回では子どもからの質問や発言が倍以上に増え、自発的な学習態度の変化を実感できました。
添削コメント|保護者のコメントよりも「質問や発言が倍増」といった子どもたち自身の行動の変化に焦点を当てた成果に言い換えました。第三者の評価も大切ですが、今回は活動の対象が子どもたちであったため、子どもの変化を成果として伝えています。
【入社後】
入社後も、相手の理解や状況をふまえたコミュニケーションを心がけ、チーム内外との円滑な連携を図りながら貢献してまいります。
添削コメント|自己PR全体を踏まえて、強みを入社後にも活かすと結論づけており、構成上の一貫性が保てています。

【NGポイント】
強みの根拠となるエピソードの詳細部分がやや漠然としており、説得力がありませんでした。また、成果の部分も、目に見える変化や結果が伝えきれていませんでした。

【添削内容】
抽象的な表現は具体化し、具体的な工夫の内容や状況を明確にしました。「質問の仕方を工夫した行動」や「他のメンバーとの相談」など、実際に起こした行動に焦点を当ててアピールしています。

【どう変わった?】
「実際に何をしたのか」「それによりどのような成果があったのか」をイメージしやすくなり、強みであるコミュニケーション力の説得力が大きく向上しました。入社後の再現性をイメージできる内容になったでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・工夫の内容や状況を詳細に伝える
・行動の目的と成果の繋がりに一貫性を持たせる
・成果は数値や事実に基づいた変化を伝える

⑤柔軟性×大学主催の地域防災訓練サポート

大学主催の防災訓練における役割変更を通じて、「柔軟性」を伝える例文を添削しました。

行動の背景や判断理由を明確にして自発的な対応としてアピールすることが大切です。

柔軟性の自己PR
【結論】
私の強みは、状況の変化を正確に捉え、自らの立ち位置や役割を柔軟に見直せる対応力です。しながら、必要な対応を主体的に実行できる柔軟性と対応力です。
添削コメント|もとの文章でも良いですが、ただ見直せるだけでなく、それを実行にまで移せる力があることを伝えることで、柔軟性と対応力をより強調しています。
【エピソード】
大学主催の地域防災訓練に学生ボランティアとして参加した際、私は受付担当をお願いされていました。私は事前に受付業務の担当を自主的に引き受けていました。
添削コメント|「お願いされていました」ではやや受け身な印象を受けます。ここでは「”自ら”引き受けた」と能動的な言い回しにすることで、「自分から責任を持って取り組んだ」ことをアピールしています。
【エピソード詳細】
当日、想定以上に参加者が集まり、現場では案内係が不足する事態となりました。その場で私は受付を後輩に引き継ぎ、即座に案内係の対応に移りました。 私は即座に状況を見て行動を切り替える必要があると判断し、受付業務を後輩に引き継いだ上で、主催側に申し出て案内係として現場対応に加わりました。指示が曖昧な場面でも周囲と相談しながら、年配の参加者や子ども連れにも安心して参加してもらえるよう丁寧な案内に努めました。
添削コメント|状況の判断→役割変更→実行という流れを明確にすることで、「柔軟性」が具体的にどう発揮されたかが伝わるようになりました。5W1Hの視点で「誰に、どこで、なぜ、どう動いたか」が整理されています。
【成果】
結果として混乱は最小限に抑えられ、終了後には「状況を見て臨機応変に動けていた」と評価をいただきました。 対応後は参加者の混乱も落ち着き、主催の職員からは「現場を支えてくれて助かった」と声をかけていただきました。
添削コメント|もとの文章は、誰からの評価かがわからず、成果としての説得力に欠けていたため修正しました。当時の状況を振り返りながら、誰にどう評価されたかを明記することで、客観性を高めています。
【入社後】
社会人になっても状況の変化に即応し、自分の役割を柔軟に見直しながら、現場の変化に対して自らの立ち位置や役割を即座に見極め、必要な対応を進んで行うことで、組織の成果に貢献できる人材を目指します。
添削コメント|「柔軟に見直しながら」では簡潔すぎて行動方針が伝わりづらいため、より具体的に行動を示しつつ業務に即した表現に言い換えました。強みがどう業務で活きるかをイメージしやすくしています。

【NGポイント】
柔軟性を発揮した行動がやや曖昧に書かれており、根拠や背景がわかりづらかったです。また、エピソードにおいて受け身な表現があり、積極性や主体性が伝わりにくかった点も課題でした。

【添削内容】
主体的に動いたことを伝えるために、「自主的に引き受けた」など自分から動いた表現に変更しました。また、5W1Hを意識して柔軟に動いた過程を説明し、読み手に伝わるように工夫しています。

【どう変わった?】
エピソード全体が「柔軟性を持って臨機応変に行動した人物像」として明確に強みが伝わる内容になりました。「自発的に判断・行動できる人材」とイメージしやすくなっているでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・強みを発揮した背景と理由を明記する
・自主的に動いたことを示す
・成果は客観性を意識して伝える

⑥傾聴力×障がい者施設での話し相手ボランティア

ここでは障がい者施設でのボランティア経験をもとに、「傾聴力」をアピールする自己PR例文をご紹介します。

傾聴力を自己PRで用いる際は、その強みをチームや業務でどう活かすのか具体的に伝えることが大切です。

傾聴力の自己PR
【結論】
私の強みは、「傾聴力」です。障がい者施設でのボランティア経験を通じて、この力を養いました相手の立場を理解しながら話を聞く力を実践的に磨いてきました。
添削コメント|もとの文章は全体的に簡潔すぎて、傾聴力がどんな強みか、どういった行動に裏付けられているのかが伝わってきませんでした。そこで、強みの内容をより具体化し、自身の経験との繋がりも補強しました。
【エピソード】
大学1年の頃、地域の障がい者支援施設で週に1回、利用者の方々の話し相手になる利用者の方と対話を通じて気持ちに寄り添うボランティア活動に参加していました。
添削コメント|もとの文章でもよいですが、「話し相手になる」という表現を「対話を通じて気持ちに寄り添う」とすることで傾聴力との関連性を強めました。傾聴力をアピールする際は、「対話」や「寄り添う」といった主体的な姿勢を示すことがポイントです。
【エピソード詳細】
初めは私が話しかけても、相手の方が緊張してうまく話せませんでした。しかし、表情が硬くなり、会話のテンポがぎこちなくなりがちでしたが、表情や間の取り方が大切であると気づいてからは、「聞く姿勢」に重点を置くようにしました。うなずきや相づちを意識的に行い、相手が話しやすい雰囲気づくりを心がけたところ、少しずつ会話が増え次第に利用者の方からも自発的に話しかけていただけるようになり、信頼関係を築くことができました。
添削コメント|エピソードの詳細部分では、どんな行動がどんな変化をもたらしたかを具体的に伝えることが重要です。自身の気づきと意識した内容を補足することで自身の行動までの流れを補強するとともに、変化の内容も具体化し説得力を強めています。
【成果】
「あなたと話すと安心する」と言っていただけるようになり、相手の声に耳を傾けることの大切さを実感しました自分の関わり方次第で相手の安心感を生み出せることを体感し、傾聴の重要性を深く理解しました。
添削コメント|「相手の声に耳を傾けること」だけでは言葉足らずの印象があったので、改善後は行動と成果の因果関係を踏まえてどのような気づきがあったかを明確に示しました。「傾聴力によって安心感を生み出せる」という成果が伝わる形になりました。
【入社後】
今後もこの傾聴力を活かし、相手のニーズを的確にくみ取りながらお客様やチームメンバーの言葉の背景にある感情や意図をくみ取りながら信頼関係を築き、チームや顧客との円滑なコミュニケーションに貢献したいと考えています。
添削コメント|「ニーズをくみ取る」は便利な表現ですが、内容がやや曖昧で業務との結びつきが弱く見えます。改善後は「言葉の背景にある感情や意図を汲み取る」と表現することで、傾聴力の具体的な応用方法がイメージしやすくなりました。

【NGポイント】
元の文章では曖昧な表現が目立ち、原体験における行動の中身がぼやけていました。また、体験における自身の学びや入社後の展望も抽象的な言葉で表現されていたため、具体内容が伝わりにくかったです。

【添削内容】
抽象的な表現が修正し、主体的かつ具体的な行動の内容を補足しました。読者が実際の行動や成果を明確にイメージできるように、文章全体の信憑性を高めています。

【どう変わった?】
傾聴力が実際の行動に根ざした強みであることが伝わる文章になりました。「この強みが業務にどう活かせるか」という問いへの答えが明確になり、説得力のある自己PRになっています。

【今回の自己PRのコツ】
・強みは具体的な行動で裏付ける
・成果は第三者の評価や実際の変化で示す
・入社後の業務と強みを結びつける

⑦課題解決力×地域のフリーマーケット運営サポート

大学生が地域フリーマーケットの運営支援に参加した経験をもとに、「課題解決力」をアピールした例文をご紹介します。

課題解決力を活かして自己PRを書く際は、「問題をどう発見し、どのように工夫して乗り越えたか」を明確に書くことが重要です。

課題解決力の自己PR
【結論】
私の強みは、課題を発見し、状況に応じた柔軟な解決策を考え実行できる「課題解決力」です。
添削コメント|冒頭で課題解決力という強みを端的に伝えており、企業側が最初に知りたいことにしっかり答えています。また、発見・判断・実行の3要素が含まれている点が好印象です。
【エピソード】
大学の地域連携活動の一環で、地元商店街が主催するフリーマーケットの運営サポートを行いました。学生ボランティアとして参加し、当日の設営や案内などを担当しました。当日は、通行動線の確保や高齢者対応の案内業務を担いながら、現場で発生するトラブルにも即応していました。
添削コメント|元の文章は「設営や案内など」と表現がぼやっとしており、具体的な内容や課題解決力が発揮された場面が読み手に伝わりづらかったです。改善後は「動線の確保」「高齢者の対応」など具体的な業務内容を示し、実際の行動と現場対応力が明確に伝わるようにしています。
【エピソード詳細】
初回の運営では来場者の誘導がうまくいかず、混雑が発生しました。私は現場での混乱の原因を「案内表示の不足」だと捉え、自発的に手書きの看板を作成・設置し、誘導係も配置するよう提案しました。さらに、次回以降は主催者と協議し、事前に動線マップを共有する体制も構築しました。 その後も再発防止に向けて、来場者目線での導線設計を意識し、イベント前に現地調査を行って主催者に改善案を提出しました。
添削コメント|もとの文章は、どのような工夫をしたのかが伝わりにくくなっていました。改善後は「来場者目線の導線設計」「事前の現地調査」といった具体的な行動の一連の流れを示し、実行力や思考力がより伝わる内容にしました。
【成果】
その結果、来場者の滞留時間が短縮され、主催者からは「運営面の質が向上した」と評価されました。また、地域新聞でも運営改善の取り組みが紹介され、活動全体の認知度向上にもつながりました。 さらに、他地域のフリーマーケット担当者からも改善策について問い合わせを受け、主催者が運営事例として紹介するまでになりました。
添削コメント|元の文章は成果が拡大しすぎており、課題解決力との直接的な結びつきが薄れていました。改善後は、具体的かつ現実味のある成果に変更し、強みと成果のつながりが納得感を持って伝わるようにしています。
【入社後】
入社後はこの課題解決力を活かし、現場の状況を正確に捉えて改善提案を行いながら、チームや組織の成果に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|この項目では、大学時代の強みがビジネスの現場でどう応用できるかが明確に示されており、入社後の活躍イメージを抱きやすい文章になっています。

【NGポイント】
文章がやや曖昧で、どのような工夫や行動を取ったのかがわかりづらくなっていました。また、強みと成果の因果関係が成り立っていなかった点も評価が下がりうる原因となっていたでしょう。

【添削内容】
実際にどんな視点で課題を捉え、どのように解決へ導いたのかを具体的に記述しました。「来場者目線の導線設計」「事前の現地調査」などの具体的な行動を明確に伝えています。

【どう変わった?】
就活生本人の行動や工夫がより明確に伝わるようになり、企業側も入社後の活躍がイメージしやすくなりました。課題解決力の経験と成果のつながりが明確になったことで、自己PRの説得力が向上しました。

【今回の自己PRのコツ】
・具体的な工夫や行動の内容を示す
・強みと成果の因果関係を明らかにする
・文章全体の一貫性を意識する

⑧チャレンジ精神×留学生交流イベントの企画・運営

今回は、留学生交流イベントにおける主体的なボランティア経験を通じて、「チャレンジ精神」をアピールした自己PRをご紹介します。

チャレンジする姿勢をアピールする自己PRでは、強みを発揮した具体的な行動・成果を明確に述べる工夫が必要です。

チャレンジ精神の自己PR
【結論】
私は、円滑な関係を築くチャレンジ精神未知の環境でも前向きに飛び込み、自ら行動を起こせるチャレンジ精神があります。
添削コメント|もとの文章は、チャレンジ精神と関係構築との繋がりが見えづらかったので修正しました。添削後は、新しい環境への積極性や主体性と結びつけ、チャレンジ精神をアピールしています。
【エピソード】
この強みは、大学の留学生交流イベントのボランティア活動を通じて培われました。私は、運営メンバーの一員として、文化紹介イベントの企画・実行に携わりました。参加型の文化紹介イベントの中心企画を担当し、当日の進行役や全体のスケジュール調整にも取り組みました。
添削コメント|「企画・実行に携わりました」では具体的にどのような行動を取ったのかが分からず、主体性や挑戦的な取り組みが伝わりにくくなってしまいます。そこで「イベントの中心企画の担当」や「当日の進行役やスケジュール調整」など役割や行動を具体化しました。
【エピソード詳細】
当初、文化の違いによる意思疎通の難しさや、参加者同士の距離感に課題を感じました。そこで私は、誰もがリラックスして楽しめる雰囲気づくりを目指し、イベントに不安を抱える参加者も楽しめるよう、親しみやすいグループ形式のゲームや対話型アクティビティを提案・実施し、交流の場を増やす工夫をしました。さらに、英語が苦手な学生に対しては、事前に内容を丁寧に説明するなどのサポートも行いました。
添削コメント|「雰囲気づくりを目指し」という表現は抽象的で、どんな工夫を行ったかが伝わりません。自身がどのような課題に対して、どんな行動を取り、どのように貢献したかを5W1Hの視点で表すことが大切です。
【成果】
その結果、イベント終了後には「最初は不安だったけれど、多くの人と交流できて楽しかった」との声を多数いただき、次回以降のイベントにも参加希望者が増えるなど、運営に対する信頼を得ることができました。実際に参加者アンケートでは「雰囲気が良くて初対面でも話しやすかった」との声が多数寄せられ、次回のイベントでは参加希望者数が前回比1.5倍となりました。
添削コメント|成果のアピールでは自身の評価だけではなく、誰が見ても納得できる客観的な指標(アンケート結果、参加人数の変化)があると説得力が増します。
【入社後】
貴社においても、相手の立場に立って考え、積極的に行動する姿勢を活かし、多様な人と信頼関係を築くことで、円滑なチーム運営やお客様対応に貢献したいと考えております。新たな環境や役割にも臆せず挑戦し、業務改善やチームの活性化につながる提案や行動を通じて、貴社のサービス向上に貢献したいと考えております。
添削コメント|「信頼関係を築く」という表現は協調性の印象が強く、「チャレンジ精神」というテーマからはややズレているように見えます。「新たな環境への適応力」や「提案・行動」と挑戦的な姿勢を示すことで、チャレンジ精神という強みのアピールを強調しました。

【NGポイント】
チャレンジ精神という強みの定義が曖昧で他の強みに受け取られる表現があり、軸がぶれていました。また、エピソードにおける具体的な行動が抽象的で、成果もキャ感性がなかった点が課題でした。

【添削内容】
強みの表現を「自分から行動を起こせる姿勢」へと言い換えました。活動内容は、5W1Hに基づいて行動の中身を具体化しています。また、成果部分ではアンケート結果や数値を加えて客観的に伝えました。

【どう変わった?】
チャレンジ精神が強みとして明確になり、自ら新しいことにチャレンジして成果を出すという熱意がアピールできています。入社後の職場でも活かせることが十分に伝わる内容になっているでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・チャレンジ精神の定義を明確にする
・成果は数字や客観的な結果で裏付ける
・入社後の熱意を具体的な目標で示す

「エントリーシート(ES)がうまく作れているか不安……誰かに見てもらえないかな……」

就活にはさまざまな不安がつきものですが、特に、自分のESに不安があるパターンは多いですよね。そんな人には、無料でESを丁寧に添削してくれる「赤ペンES」がおすすめです!

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自己PRでボランティア経験を効果的に伝えるために

自己PRにおいてボランティア経験は強力なアピール材料となります。なぜなら、他者への貢献や誠実さ、社会課題への関心、柔軟な課題解決力などを自然に示せるからです。

企業はその経験を通じて主体性や協調性、行動力を評価し、長期的に信頼できる人材と判断することが多いでしょう。とくに福祉・教育・公共サービスなどの業界では高い評価につながりやすい特徴があります。

効果的に伝えるためには、活動の事実だけでなく学びや成果を具体的なエピソードと結びつけ、志望企業の求める人物像と関連付けることが重要です。

結論から強みを述べ、根拠として経験を示し、困難と取り組み、成果や学び、今後の活かし方を整理すれば説得力が高まります。

抽象的な表現や受け身の印象を避け、面接官目線で伝える工夫をすれば、ボランティア経験は自己PRにおいて確かな強みとなるでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。