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面接の第一関門!受付での正しい対応と流れを解説

「面接本番には自信があるけれど、受付では何をどうすればいいのか分からない…」

そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実は、面接の評価は“受付の瞬間”から始まっており、ここでの対応次第で第一印象が大きく左右されることもあります。

本記事では、面接前に押さえておくべき受付対応のマナーや流れ、好印象を与えるポイントまでを具体的に解説します。

受付時の言動が選考結果に影響を与える理由や、到着時間の目安、挨拶の例文なども網羅しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

面接は受付から始まっている?

面接は面接官と対面してからが本番だと思いがちですが、実際には受付の段階からすでに評価が始まっています。

受付での言葉遣いや態度は第一印象に直結し、企業によってはその様子をフィードバックとして面接官に伝えることもあるでしょう。就職活動では、短時間で自身の魅力を伝える必要があります。

その中で受付での対応は、社会人としての基本的なマナーが身に付いているかを測るポイントになります。

たとえば、受付の担当者にも丁寧に挨拶をする、身だしなみを整える、スマートフォンを不用意に操作しないなど、細かな配慮が信頼感や誠実さにつながります。

こうした行動は、面接の内容に直接関係がないように見えて、実は合否に影響することもあります。

受付からすでに選考が始まっているという意識を持って、最初の一歩から丁寧な立ち居振る舞いを心がけてください。

面接の受付が結果に影響する理由

面接は「受付に到着した瞬間から始まっている」と言われるほど、受付でのふるまいが評価に関係してきます。就活生の中には、面接官と対面する時間だけが重要だと思っている方も多いかもしれません。

しかし実際には、受付の対応から企業はあなたの印象や適性を見ています。ここでは、面接の受付が結果に影響を与える具体的な理由を紹介します。

  1. 受付での言動が評価の対象になりやすいため
  2. 第一印象が受付時に左右されやすいため
  3. 受付での対応が面接官に共有される可能性があるため
  4. マナーによって社会人適性を見られることがあるため
  5. 対応から志望度を推測されることがあるため

①受付での言動が評価の対象になりやすいため

企業の面接では、受付でのちょっとした言動も見られています。

たとえば、受付の方に丁寧に話せるか、指示を正確に受け取って行動できるかなど、社会人としての基本が試されている場でもあるのです。こうしたやり取りが面接官に正式に伝えられることもあります。

つまり、「面接官と話すまでが面接」という考えは誤りで、受付の時点から注意を払う必要があります。自然な笑顔と落ち着いた口調を意識することで、受付から良い印象を残せるでしょう。

②第一印象が受付時に左右されやすいため

人は数秒で相手の印象を決めると言われます。受付時の表情や姿勢、声のトーンや身だしなみが、そのまま第一印象となるケースも少なくありません。

「こんにちは」と挨拶する瞬間にも、印象は大きく左右されます。特に受付では、他の社員や面接官が近くにいることも多いため、気が緩むとすぐに伝わってしまうでしょう。

少しの油断が評価を落とす原因にもなります。第一印象を良くするには、受付での一瞬に集中してください。

③受付での対応が面接官に共有される可能性があるため

受付でのふるまいが、あとから面接官へ伝えられることも珍しくありません。

たとえば、「無愛想だった」「挨拶がなかった」「指示を聞かず勝手に動いた」などの情報が、面接評価の一部に加えられるケースもあります。

企業によっては、受付や待合室での行動まで評価の対象としていることもあるでしょう。だからこそ、受付は選考の一部という意識が必要です。

評価につながると理解していれば、自然と丁寧な対応ができるようになるはずです。

④マナーによって社会人適性を見られることがあるため

面接の受付では、敬語や立ち振る舞いといった基本マナーが問われています。言い換えると、社会人としての適性を見られているということです。

たとえば、ノックの仕方や面会者の伝え方など、一見些細な行動もチェック対象になります。普段からビジネスマナーを意識していれば、緊張していても自然と適切な対応ができるでしょう。

受付もビジネスの場であることを忘れず、落ち着いて行動するようにしてください。

⑤対応から志望度を推測されることがあるため

受付での態度から、企業は就活生の志望度を見極めようとします。たとえば、緊張しながらも丁寧に接する学生は、本気で臨んでいる印象を与えるでしょう。

反対に、目を合わせずそっけない態度を取れば、志望度が低いと受け取られるおそれがあります。志望度は面接中の言葉だけでなく、姿勢やふるまいからも自然と伝わるものです。

最初から最後まで真剣な姿勢を保つことで、相手に熱意がしっかり伝わるはずです。

面接当日のベストな受付到着時間とは?

面接当日は「受付の時間」も合否を左右する大切なポイントです。適切なタイミングで受付を済ませることで、企業に好印象を与えられます。

反対に、早すぎたり遅すぎたりすると、かえって評価を下げる可能性もあるでしょう。ここでは、就活生が面接当日に受付をするうえで知っておきたい時間の目安や注意点について解説します。

  1. 受付は約10分前が基本とされる
  2. 早すぎる到着は迷惑になる
  3. 受付に時間がかかる場合は余裕をもつ
  4. オフィスの構造によって到着時間を調整する

① 受付は約10分前が基本とされる

面接の受付は、開始時刻の約10分前に済ませるのが適切とされています。これは企業側が準備を整えているタイミングと重なりやすく、スムーズな進行にもつながるためです。

電車の遅延や道に迷うといった想定外の事態に備え、行動には余裕をもたせておきましょう。

受付が定刻ギリギリになってしまうと、焦りから態度が乱れたり、準備不足と見なされたりする恐れがあります。

第一印象が大切な面接では、受付時の落ち着いた対応も評価に関わってくるため、時間の管理には気をつけてください。

② 早すぎる到着は迷惑になる

受付に早く着きすぎると、企業側にとっては迷惑となる場合があります。特に中小企業や少人数の人事体制では、スケジュールが限られているため、想定より早い来訪は混乱を招きかねません。

到着は早くても15分前までにとどめ、受付は10分前を目安にしましょう。もし早く着いてしまった場合は、近くのカフェや建物の外で時間を調整すると良いでしょう。

「早ければ良い」という考え方は必ずしも正しくありません。適切なタイミングを意識することが、スマートな印象につながります。

③ 受付に時間がかかる場合は余裕をもつ

複数の企業が入るビルや大規模なオフィスでは、受付に予想以上の時間がかかることもあります。

入館手続きや来訪者の確認、エレベーターの混雑など、スムーズに進まない要素が多く含まれているためです。

そのような場合は、ビルの入り口に早めに到着し、余裕をもって受付を済ませるよう心がけてください。

受付が長引くと、面接前に気持ちが焦ってしまい、パフォーマンスにも影響が出るおそれがあります。安心して面接に臨むためにも、事前の情報収集と時間の管理は欠かせません。

④ オフィスの構造によって到着時間を調整する

面接会場のオフィス構造によっては、受付から面接室までの移動に時間がかかることがあります。

たとえば、高層階にあるオフィスやセキュリティの厳しいビルでは、入館に手間取るケースが少なくありません。

そのため、建物の入り口に到着する時間を少し早めに設定しておくと安心です。ただし、受付の呼び出しがあるまでは館内で静かに待機し、周囲に配慮した行動を心がけましょう。

事前にオフィスの位置や構造を調べておくことが、トラブルを避けるうえでも重要です。

面接受付前に必要な事前準備

面接は受付から始まるという意識が大切ですが、実際には受付より前の準備が印象を大きく左右します。落ち着いて受付に臨むためには、服装や持ち物だけでなく、心の準備も重要です。

ここでは、受付に向かう前に確認しておきたいポイントを紹介します。

  1. 建物に入る前にコートを脱ぐ
  2. 必要書類をすぐに出せるように整えておく
  3. 担当者の名前を事前に調べておく
  4. トイレを済ませておく
  5. スマートフォンの電源を切る

① 建物に入る前にコートを脱ぐ

冬場によくあるのが、建物に入ってからコートを脱ぐという行動です。あらかじめ外でコートを脱いでおけば、「準備ができている人」という印象を与えられます。

受付前に脱ぐことで、まごつくこともなくスムーズに対応できるでしょう。また、脱いだコートはたたんで腕にかけるのがスマートです。

床に置いたり抱えるように持ったりすると、だらしない印象になりかねません。小さなことに見えても、第一印象に関わる重要なポイントです。

② 必要書類をすぐに出せるように整えておく

受付では履歴書などの書類を提出する場面がよくあります。そのとき、カバンの中を探して手間取ると、焦りや準備不足が目立ってしまいます。

事前にクリアファイルにまとめ、カバンの取り出しやすい位置に入れておくと安心です。ファイルのデザインも、派手すぎず清潔感のあるものを選びましょう。

そうした配慮が、丁寧で信頼できる印象へとつながります。

③ 担当者の名前を事前に調べておく

受付では「どなた宛てですか?」と聞かれることが多いです。その際に「担当の方」と曖昧に言うよりも、「○○様にお約束をいただいております」と伝えるほうが丁寧で好印象です。

企業からのメールや求人情報に記載された名前を確認しておくと安心でしょう。

もしわからない場合は、「人事ご担当者様」でも問題ありませんが、名前を把握していることで、スムーズかつ礼儀正しい対応が可能になります。

④ トイレを済ませておく

受付後にトイレへ行くと、時間管理ができていないように見られるかもしれません。また、面接中にトイレに行きたくなると集中力も落ちてしまいます。

建物に入る前や、受付前に済ませておくのが理想です。このとき、鏡で身だしなみの最終チェックをしておけば、より安心して面接に臨めます。

落ち着いて対応するためにも、意識しておきたいポイントです。

⑤ スマートフォンの電源を切る

受付や待ち時間にスマートフォンを操作していると、姿勢が悪くなったり、集中力が途切れてしまったりします。通知音やバイブ音が鳴ると、配慮に欠ける印象を与えかねません。

マナーモードではなく、電源を完全に切るのがおすすめです。面接前から気配りができる人だと感じてもらえるでしょう。こうした小さな行動が、思わぬ高評価につながることもあります。

面接の受付で好印象を与える行動ポイント

面接は企業の受付に到着した瞬間から始まっていると考えるべきです。受付での所作ひとつが第一印象を左右することもあります。

細やかな気配りや丁寧な振る舞いが評価につながるため、気を抜かずに対応したいところです。ここでは、受付で好印象を与えるための行動ポイントを紹介します。

  1. 明るく笑顔で挨拶をする
  2. 名前をはっきりと名乗る
  3. 用件を簡潔に伝える
  4. 丁寧な敬語を使う
  5. 指示を落ち着いて聞き入れる

① 明るく笑顔で挨拶をする

受付では第一声から印象が決まることが多いため、表情や挨拶のトーンには十分な注意が必要です。緊張していても、口角を上げて笑顔を意識するだけで、親しみやすく感じられるでしょう。

逆に無表情だったり声が小さいと、不安や自信のなさを印象づけてしまうおそれがあります。

たとえ相手が面接官でなくても、受付での態度は企業全体への印象に直結するため、明るく丁寧に挨拶してください。

② 名前をはっきりと名乗る

自分の名前は、聞き取りやすい声で明確に伝えることが大切です。相手に聞き返されないように、ゆっくりとはっきり名乗りましょう。

必要に応じて、大学名や学部名を添えると確認もスムーズになります。たとえば「○○大学△△学部の□□と申します」といった具合に名乗ると丁寧です。

「えっと……」などの曖昧な言い方は避け、自信を持って伝えるようにしてください。

③ 用件を簡潔に伝える

受付では「何の目的で来たのか」を簡潔に伝えることが求められます。

たとえば「本日14時から面接のお約束をいただいております、○○大学の□□です」といった表現で、時間・目的・名前を一度に伝えましょう。

要点を絞った話し方ができると、話が早く伝わり、印象も良くなります。伝える内容は事前に練習しておくと、当日も落ち着いて対応できるでしょう。

④ 丁寧な敬語を使う

受付でも社会人らしい敬語が求められます。たとえ相手が年齢の近いスタッフであっても、「伺いました」「お願いいたします」「承知しました」などの表現を使いましょう。

尊敬語・謙譲語の使い分けに迷う場合は、日頃から練習しておくと安心です。雑な言葉遣いやフランクな表現はマイナス印象につながるため、気をつけてください。

⑤ 指示を落ち着いて聞き入れる

受付では、案内や手続きの指示を受ける場面が多くあります。その際、慌てず落ち着いて対応することが重要です。

わからないことがあっても、「もう一度お願いできますか」など、丁寧に聞き返しましょう。焦ったり早口になったりすると、余計に誤解を招きやすくなります。

受付でも冷静な対応ができるかどうかで、社会人としての落ち着きが見られるはずです。

面接の受付から面接室までの基本的な流れ

就職活動における面接では、面接室に入る前から評価が始まっていることをご存じでしょうか。とくに受付でのやり取りや待機中の態度は、企業側が注目しているポイントです。

事前に一連の流れを理解しておけば、緊張を和らげて自信を持って行動しやすくなります。

  1. 受付で担当者に挨拶をする
  2. 待機場所で静かに待つ
  3. 担当者が来たら立ち上がって応じる
  4. 面接室の前で案内を受ける

①受付で担当者に挨拶をする

面接の第一印象は、受付での対応から始まります。受付では「○時から面接のお約束をいただいております、○○大学の○○と申します」と、落ち着いたトーンで丁寧に伝えてください。

声の大きさや表情にも気を配ると、相手に好印象を与えやすくなります。受付の方は面接官ではないものの、すでに評価が始まっているという意識が必要です。

緊張する場面ではありますが、深呼吸してから話し始めることで、自然な笑顔や余裕のある言い回しがしやすくなります。初対面の印象がその後に影響することもあるため、慎重に行動しましょう。

②待機場所で静かに待つ

受付を済ませたあと、案内される待機場所での過ごし方も見られていると考えておいたほうがよいでしょう。

多くの就活生が油断してしまいがちですが、このときの姿勢や所作は案外チェックされています。スマートフォンを見たり、落ち着きなく視線を動かしたりするのは避けてください。

おすすめは、背筋を伸ばして座り、カバンを足元に置いて静かに待つことです。読書やメモを取る程度であれば問題ありませんが、集中しすぎて案内に気づかないようでは困ります。

見られているという意識を持ち、姿勢や表情に気を配ることで、良い印象をキープできます。面接本番まで気を抜かない姿勢が大切です。

③担当者が来たら立ち上がって応じる

担当者が迎えに来たら、すぐに立ち上がって明るく対応することが求められます。

たとえば「本日はお忙しいところ、ありがとうございます。○○大学の○○です。よろしくお願いいたします」と丁寧に挨拶してください。

座ったまま返事をしたり、慌てて立ち上がったりすると、落ち着きのない印象を与えてしまいます。その場にふさわしい姿勢とタイミングを意識すると、安心感や信頼感を伝えやすくなります。

また、表情がこわばりすぎないよう、自然な笑顔を心がけましょう。この短いやり取りの中にも、あなたの礼儀やマナーが表れます。

面接室に入る前の行動も、しっかり見られていることを意識してください。

④面接室の前で案内を受ける

面接室に向かう途中や室前での行動も、油断してはいけません。担当者の少し後ろを歩き、声をかけられたら立ち止まるといった基本的なマナーが求められます。

ドアの前に到着したら、案内があるまで勝手に扉を開けないよう注意が必要です。その場では姿勢を正して立ち、静かに指示を待ちましょう。落ち着いた所作が、あなたの冷静さや丁寧さを伝えてくれます。

案内されたら「はい、よろしくお願いいたします」と笑顔で応じてから入室してください。入室前のこの数秒間も、面接の一部だと考えた方がよいでしょう。

面接の受付での挨拶例文|パターン別に紹介

面接当日、受付での第一印象がその後の評価にも影響することがあります。ここでは受付の状況に応じた挨拶の仕方を例文とともに紹介し、不安を解消します。

  1. 受付にスタッフがいる場合の挨拶例文
  2. 受付がない場合の挨拶例文
  3. 内線電話を使う場合の挨拶例文
  4. インターホンがある場合の挨拶例文
  5. 担当者の名前がわからない場合の挨拶例文

① 受付にスタッフがいる場合の挨拶例文

面接の受付では、第一印象を左右する大切な場面です。受付にスタッフがいる場合は、丁寧で簡潔な挨拶と要件を伝えることがポイントになります。

ここでは、実際の面接当日に使える挨拶の例文を紹介します。

《例文》

「おはようございます。本日、10時より株式会社○○様の面接を予定しております、○○大学の山田太郎と申します。少し早めに到着いたしましたが、ご担当の方はいらっしゃいますでしょうか。」

《解説》
受付では、挨拶・所属・氏名・来訪理由の順で伝えるとスムーズです。事前に自分が訪問する企業名や時間をはっきり把握しておき、焦らずに伝えるように心がけましょう。

② 受付がない場合の挨拶例文

ビルやオフィスに到着しても受付が設置されていないことがあります。そのような場面では、出迎えてくれた社員の方や通りがかりのスタッフに対して丁寧に声をかけることが求められます。

ここでは、受付がない状況での適切な挨拶例文をご紹介します。

《例文》

「失礼いたします。○○大学の山田太郎と申します。本日10時より、御社で面接のお約束をいただいております。

受付が見当たらなかったため、突然お声がけして申し訳ありませんが、ご担当の方にご連絡いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」

《解説》
受付がなくても落ち着いて、名乗りと訪問目的を伝えることが重要です。相手に配慮した言い回しを加えることで、礼儀正しい印象を与えることができます。

③ 内線電話を使う場合の挨拶例文

面接当日に企業の受付が無人で、内線電話を使って担当者を呼び出すケースもあります。電話越しでも丁寧な言葉遣いを心がけることで、初対面の印象が良くなります。

ここでは、内線をかける際の挨拶例文を紹介します。

《例文》

「失礼いたします。○○大学の山田太郎と申します。本日10時より御社で面接のお約束をいただいております。

ただいま受付に到着いたしましたので、ご担当の○○様にお取次ぎいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」

《解説》
電話は声だけのやりとりなので、落ち着いた口調と丁寧な表現を意識しましょう。事前に担当者の名前を確認しておき、名乗る→目的→お願いの順に話すと、よりスムーズです。

④ インターホンがある場合の挨拶例文

企業の入口にインターホンが設置されている場合、そこでの第一声が面接前の印象を決める大事なポイントとなります。

ここでは、インターホンを使って担当者に面接の訪問を伝える際の例文をご紹介します。

《例文》

「失礼いたします。○○大学の山田太郎と申します。本日10時より御社にて面接のお約束をいただいております。

受付に到着いたしましたので、ご担当の○○様にお取次ぎいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」

《解説》
インターホン越しでも、ハキハキと明るい声で話すことが好印象につながります。名乗る・目的を伝える・お願いするの順で簡潔に話すと、相手も対応しやすくなります。

⑤ 担当者の名前がわからない場合の挨拶例文

企業によっては、事前に面接官の名前が知らされていないこともあります。そのような場合でも、丁寧に目的を伝えることで、受付の方に安心して取り次いでもらえる印象を与えられます。

以下に、担当者名が不明なときの挨拶例文を紹介します。

《例文》

「おはようございます。○○大学の山田太郎と申します。本日10時より面接のお約束をいただいております。

大変恐れ入りますが、ご担当の方のお名前を伺っておらず、受付の方からお取次ぎいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。」

《解説》
担当者名が不明でも焦らず、丁寧に状況を伝えることが大切です。自分の名前と面接の目的をはっきり述べた上で、相手にお願いする形を取ると丁寧な印象になります。

面接の受付で避けるべきNG行動

面接の成功は、受付での第一印象によって大きく左右されます。採用担当者に直接会う前の行動で、すでに評価が始まっていることを意識しておく必要があります。

ここでは、就活生が無意識にやりがちなNG行動を具体的に紹介し、それぞれの問題点と改善方法について解説します。

  1. イヤフォンをつけたまま受付に行く
  2. 自分から声をかけずに立ち尽くす
  3. 名前を名乗らずに要件だけを話す
  4. 無表情で受け答えをする
  5. 受付担当者に失礼な言葉を使う

① イヤフォンをつけたまま受付に行く

イヤフォンを装着したまま受付に向かうと、無関心な態度だと受け取られるおそれがあります。面接会場に入った時点で選考は始まっていると考えてください。

たとえ音楽を聴いて気持ちを落ち着けたいと思っても、建物に入る前にはイヤフォンを外しておくのがマナーです。

イヤフォンをつけたままだと話しかけられても気づけず、受付とのやりとりに支障が出ることもあります。礼儀としても周囲に配慮した行動が求められるでしょう。

第一印象を損なわないためにも、場にふさわしい態度を心がけてください。

② 自分から声をかけずに立ち尽くす

受付に到着しても何も言わず立っていると、受け入れ側は「積極性がない」と感じることがあります。緊張していても、自分から丁寧に話しかけることが大切です。

「こんにちは。本日○時に面接の予約をいただいております、○○大学の△△と申します」と一言添えるだけで、相手に安心感を与えられます。

自発的に行動できるかどうかは、社会人としての基本姿勢を評価される要素です。自分から一歩踏み出すことで、相手に好印象を持ってもらえるでしょう。

③ 名前を名乗らずに要件だけを話す

「面接に来ました」などと、いきなり用件だけを伝えるのは不適切です。ビジネスの場では、まず自分の名前を名乗るのが基本とされています。

誰なのかがはっきりしなければ、対応もスムーズに進みません。たとえば「○○大学の△△と申します。本日○時に面接の予定で参りました」と丁寧に伝えることで、誠実な印象を与えることができます。

自己紹介は礼儀であると同時に、自分を覚えてもらうチャンスでもあります。

④ 無表情で受け答えをする

受付でも表情は大切なコミュニケーションの一部です。無表情だと、相手に冷たい印象や不安感を与えてしまうかもしれません。緊張していても、目を見て軽く微笑むだけで印象は大きく変わります。

第一印象を良くするには、言葉づかいだけでなく表情も意識することが重要です。社会人として相手の立場を考えて行動できるかどうかが、評価のポイントになるでしょう。

⑤ 受付担当者に失礼な言葉を使う

受付のスタッフに対して、友人のような話し方や命令口調で接するのはNGです。一見、採用に関係なさそうに見える相手でも、そのやりとりが後に伝わることもあります。

「○○してくれる?」「面接ってどこ?」などのぶっきらぼうな表現では、不快感を与えてしまう可能性が高いでしょう。

正しい敬語を使い、丁寧な口調で接することが求められます。相手を尊重する姿勢が、社会人としての信頼につながるはずです。

面接後の受付でのふるまい方

面接本番が終わったあとも、気を抜いてはいけません。実は、退出時の受付でのふるまいが企業に強く印象づくことがあります。

受付での言動次第で、面接全体の評価が左右されることも珍しくありません。ここでは、面接後に好印象を与えるための受付でのマナーについて、わかりやすく解説します。

  1. 受付での挨拶は「丁寧さ」がカギ
  2. 感謝の一言が印象を左右する
  3. 去り際の立ち居振る舞いに注意

① 受付での挨拶は「丁寧さ」がカギ

面接が終わった後でも、受付での挨拶は丁寧に行うことが大切です。たとえ短いやり取りであっても、受付担当者が選考に関わっている可能性があるため、礼儀正しく対応しましょう。

「本日はありがとうございました。失礼いたします」と一礼しながら伝えるだけで、印象が大きく変わることがあります。

こうした基本的なマナーを自然に行えるかどうかは、社会人としての資質を見極める指標にもなります。

面接終了の安堵感から気が緩みがちですが、企業を出るその瞬間までが選考の一部だと意識して行動してください。

② 感謝の一言が印象を左右する

受付を通る際に、感謝の気持ちを一言添えるだけで、あなたの印象はより良くなります。「お時間いただき、ありがとうございました」と伝えると、誠実な姿勢が相手に伝わりやすくなります。

たとえ形式的なやり取りであっても、その中に感謝の気持ちがにじむ対応は好印象につながります。無言で立ち去ると「礼儀が足りない」と感じられることもあるでしょう。

丁寧な一言があなたの人柄を映し出すと考え、最後まで気を配るようにしてください。

③ 去り際の立ち居振る舞いに注意

退出時の所作は意外と見られています。ドアの開閉や歩き方、カバンの扱い方など、ちょっとした動作が評価につながることもあるでしょう。

例えば、ドアを乱暴に閉めたり、音を立てて歩いたりすると、配慮が足りない印象を与えてしまいます。

背筋を伸ばして静かに歩く、受付の方に軽く会釈するなど、基本的なマナーを守ることが大切です。面接官が見ていなくても、社内での対応は伝わる可能性があります。

最後の一瞬まで気を抜かず、社会人としてふさわしい態度を心がけましょう。

面接成功のカギは「受付の対応力」にあり

面接における第一印象は、受付での言動から始まっています。だからこそ、受付での対応が面接全体の結果に大きく影響するのです。

たとえば、明るい挨拶や丁寧な言葉遣いは、その場にいるスタッフだけでなく、面接官にも共有される可能性があります。

また、受付への到着時間や事前準備の有無も、マナーや社会人としての適性を測る重要なポイントです。だからこそ、面接の受付では「誰に見られても恥ずかしくない行動」を心がけましょう。

受付から面接室までの流れや適切な挨拶例、避けるべきNG行動を理解することで、面接全体を通して好印象を残すことができます。

面接は受付から始まっている。この意識を持つことが、結果を左右する第一歩となるでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。