【面接の服装マナー】スーツの着用方法・季節別の選び方などを解説
「もうすぐ面接が控えているけど、服装のマナーがわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。服装マナーを守らないと、面接官に失礼な印象を与えかねません。
そこで本記事では、面接での服装マナー・男女別のスーツの着用方法などを紹介します。これから面接を控えている方は、面接官に良い印象を与えられるよう、ぜひ参考にしてください。
面接での好印象を左右する服装マナーのポイント
面接での服装マナーは、面接官の印象を左右するため重要なポイントになります。基本的にはスーツ着用が求められますが、気をつかい過ぎず一般的なスーツを選べば問題ありません。
ポイントは、自分に合ったサイズを選ぶこと。ボタンを全て留めて、指一本が入るくらいがジャストサイズと言えるでしょう。サイズが合っていないとだらしない印象を与えかねません。
そしてもう一つ大切なのが、清潔感のある着こなしです。第一印象を左右する就活の面接では、キチンとした身だしなみが何より重要になります。シワやよごれがないか、細かいところまでチェックしましょう。
【女性向け】面接で使うスーツアイテムの選び方
ではここで、女性に向けた面接で使うスーツアイテムの選び方を紹介します。スーツのアイテム別に細かく解説していきますね。
- 女性向けスーツの選び方
- 女性向けシャツの選び方
- 女性向けストッキングの選び方
- 女性用靴の選び方
- 女性向けかばんの選び方
- 髪型やメイク
①女性向けスーツの選び方
面接では、女性用のスーツ選びが重要なポイントになります。無難な色合いとして、黒や濃い紺色がおすすめです。柄物のスーツは控えめにしましょう。
サイズ選びも肝心です。肩を動かしても窮屈感がなく、ボタンを留めた際に体の前面にシワが寄らないものを選びましょう。丈はお尻の一番高い部分に裾がかかる長さ、袖は手首が見えないくらいの長さが理想的です。
スーツ次第で第一印象が大きく変わります。きちんと準備をすれば、面接官に好印象を与えられるはずです。
②女性向けシャツの選び方
女性用のシャツ選びも、就活の面接では重要なポイントです。ジャケットの下に着るシャツは、白無地が最も合うでしょう。女性の方はネクタイは不要ですが、ボタンは一番上まで留めるのが一般的なマナーです。
サイズ感を間違えると、だらしない印象や窮屈な様子が伺えてしまいます。首回りはゆとりを持たせつつ、指1本入る程度が適切なサイズ感です。
ただし、両脇の下の部分がきつすぎると、下着のラインが浮き出てしまう可能性も。そうならないよう、若干ゆとりを持たせたサイズを選ぶのがコツです。
③女性向けストッキングの選び方
女性は、面接でストッキングの着用がマナーとされています。素足では失礼にあたるため、パンツスタイルでもスカートスタイルでも、ストッキングは必須アイテムです。
色の選び方は、自分の肌色に合わせるのがベストでしょう。柄物や光沢のあるタイプは避けた方が無難です。厚すぎると浮いてしまうので、25デニール前後のさらっとした生地感がおすすめ。
1日に複数の面接が続く場合や、足が浮腫みやすい方は、着圧タイプのストッキングを選ぶと良いかもしれません。長時間歩いても、足元はスッキリキープできますよ。
④女性用靴の選び方
就活における女性の靴は、パンプスが一般的です。ヒール高は3〜5cm程度の太めのヒールがベストでしょう。色は黒を選べば間違いありません。
素材は本革や合皮がおすすめで、ビニール質のものは光沢が出やすいので避けた方が無難でしょう。
そして、もう一つのポイントが「疲れにくさ」です。1日に複数の面接を予定している日は特に、長時間歩く必要があります。サイズが合っていて足に優しい靴を選ぶことが大切になってきますよ。
機能性が高ければ多少値が張っても、その価値は十分にあるでしょう。
⑤女性向けかばんの選び方
面接では、かばん選びも重要なポイントです。書類を入れられるA4サイズ程度の大きさがベストでしょう。色はシンプルな黒を基本としたデザインがおすすめです。
床に置いても自立するタイプを選べば、面接場所でも気兼ねなく置けて便利。おしゃれな印象も与えられます。素材は光沢があまりないものが好ましいですが、革でなくてもナイロンやポリエステルなら問題ありません。
かばんひとつで、全体の印象が変わることも。機能性とおしゃれ感を兼ね備えたものを選んでおけば、プラスの評価につながるかもしれませんね。
⑥髪型やメイク
女性は面接時、髪型やメイクは面接官の印象を左右する重要なポイントです。
メイクはナチュラルめがおすすめで、きらびやかなものは控えめに。一方で薄すぎるとくすんで見えてしまうので、「健康的に見える程度」が適切な仕上がりでしょう。
髪の長さは特に決まりはありませんが、耳にかからないようにするのがマナーです。もちろん黒髪が基本で、明るすぎる髪色はNGですよ。
髪型やメイクひとつで、第一印象が大きく変わります。面接に臨む際のメイクと髪のセットは清潔感をしっかりと心がけましょう。
【男性向け】面接で使うスーツアイテムの選び方
続いては、男性に向けて面接で使うスーツアイテムの選び方を紹介します。男性も清潔感を重視される傾向にあるため、失礼のないスーツアイテムを着用しましょう。
- 男性向けスーツの選び方
- 男性向けシャツの選び方
- 男性向けネクタイの選び方
- 男性向け靴下の選び方
- 男性向け靴の選び方
- 男性向けかばんの選び方
- 髪型
①男性向けスーツの選び方
就活で使うスーツは、黒、濃紺、暗めのグレーなど無地のカラーを選びましょう。柄物は避けるのが一般的なマナーです。
サイズ選びも重要なポイントになります。上着の袖丈は、腕を下ろした際にシャツの袖が1〜1.5cm見える長さが適切です。ズボンの裾丈は、立った状態で裾が靴に触れるかちょうど触れないくらいの長さがベストでしょう。
そしてスーツには、シワやよれ、ほつれなどがないかをしっかりとチェックしてください。ひとつひとつの細かい部分にもこだわりを持つことで、全体のきちんとした印象につながります。
②男性向けシャツの選び方
シャツ選びでは、無地の白がおすすめです。スーツと同様に、柄物は避けた方が無難でしょう。
サイズ感が適切かどうかはとても重要です。肩幅や胸囲はもちろんのこと、首回りのサイズも確認しましょう。基準としては、ボタンを全て留めた状態で指1本が入る程度が理想的です。
そして袖丈は、腕を真っ直ぐ下ろした時に手首の位置くらいが適切な長さ。長すぎても短かすぎても印象が損なわれてしまいます。
シャツひとつで、全体の雰囲気が大きく変わってきますよ。上品な印象を与えるために、シンプルな無地を選んで、サイズ感にもこだわりましょう。
③男性向けネクタイの選び方
男性向けのネクタイ選びは、柄物やストライプ、ドット柄などでも問題ありません。シャツやスーツとは違い、無地に限らず比較的自由度が高いのです。ただし極端に太すぎたり大きすぎる柄は避けた方がよいでしょう。
色の選択も、紺や青、えんじ、グレーなど幅広い範囲から選べますよ。ただし、NGなのが光沢のあるタイプです。淡い水色なども、汚れが目立ちやすいので頻繁なメンテナンスが必要になります。
最適なネクタイの幅は、一番太い部分が7〜8cm程度がおすすめ。太すぎても細すぎても違和感があるため、この範囲内を目安にしましょう。
ネクタイひとつで、全体の印象は大きく変わります。服装マナーを守りつつ、自分に合ったネクタイを選ぶことが重要ですよ。
④男性向け靴下の選び方
面接では、靴下選びも重要です。面接官の目に触れるチャンスがあるため、マナーに合った靴下を選んでおく必要があります。
無難な色合いとしては黒や紺がおすすめで、落ち着いた印象を与えられますよ。シンプルなビジネス用の靴下がベストでしょう。
また、着席時に素肌が見えてしまうこともあるので、丈の長さにも気をつけましょう。すねあたりまでの長さがあれば安心です。
⑤男性向け靴の選び方
面接における靴選びでは、シンプルなデザインのものが無難でしょう。装飾が過剰だったり、先が尖りすぎているタイプは避けてください。おすすめの色は黒や焦げ茶色です。
素材は本革でも合皮でも良いのですが、合皮の場合は最初から足に馴染むまで時間がかかります。就活前にある程度履き込んでおけば、面接当日に靴擦れの心配もありません。
靴は定期的な手入れをしましょう。汚れていると非常に見苦しい印象を与えかねません。特に本革の場合は、メンテナンスを怠ると劣化が進行します。きちんとお手入れをして、靴を清潔な状態に保ちましょう。
⑥男性向けかばんの選び方
面接の日には、A4サイズの書類をすっきり収められるバッグがおすすめです。自立型のデザインなら、面接中にも安心して置いておけますよ。
素材については、革製でもナイロンやポリエステル製でも良いでしょう。長い距離を歩くことを考えると、軽量で持ち運びやすいタイプが理想的です。
さらに、撥水機能があると、急な雨でも大切な書類を守れます。就職活動では荷物が多くなることもあるため、収納力にも注目して選びましょう。
⑦髪型
就職活動では、清潔感のある髪型は非常に重要です。長髪は避け、前髪や眉毛が見えるように整えましょう。額がしっかりと見える長さが望ましいですよ。
横の髪は耳にかからない程度に、もみあげは耳の上半分が見えるようにカットすると良いでしょう。後ろ髪はシャツの襟に触れない長さを保つことが基本とされています。
髪型をきちんとセットすることで、真剣さや意欲をアピールできます。ただし、整髪料はほどほどにし、自然な仕上がりを心がけることが大切です。
【季節・天候別】面接に適切な服装マナー3つ
「季節や天候によって服装を変えた方がいいと思うけど、どんなマナーがあるのか分からない…」と考えている方に向けて、季節・天候別の服装マナーを紹介します。
以下の3つのポイントを紹介するので、これから面接を控えている方は、ぜひ服装の参考にしてくださいね。
- 夏の服装マナー
- 冬の服装マナー
- 雨の日の服装マナー
①夏の服装マナー
夏場の就職活動では、スーツを着用するのが一般的ですが、クールビズを採用している企業ではネクタイ・ジャケットを省略しても構いません。熱中症を避けるためにも、薄手のスーツや冷感素材のインナーを選ぶと良いでしょう。
面接会場への移動中は、冷感タオルやクールリングを使って首元を冷やすことも暑さ対策に効果的です。また、脇汗が気になる場合は、脇汗パッドを使用するのも一つの方法でしょう。
②冬の服装マナー
冬場の就職活動では、暖かさを保ちつつもスマートな印象を与える服装が求められます。分厚い生地や裏地付きの冬用スーツは、寒さから身を守りながらも活動を快適に支えてくれるでしょう。
ダウンジャケットは防寒には最適ですが、スーツスタイルにはマッチしないため、コートがおすすめです。スーツとセットで購入することで、お得に手に入れられますよ。
オフィスに入る際には、コートを脱いで手に持つことがマナーです。足元の寒さ対策としては、ブーツは避け、防寒加工された靴下を選ぶと良いでしょう。
③雨の日の服装マナー
雨の日の面接では、傘は派手でなければ大丈夫です。受付で預ける場合が多いため、ハンドタオルを持参すると濡れた足元や腕を拭くことができ、面接官の前で清潔な印象を保てます。
また、服に撥水スプレーを使えば、荷物が濡れてもすぐに対処できますよ。さらに、予備の靴下やストッキングを持っておくと、万が一濡れてしまってもすぐに交換できるので、面接に集中できます。
面接で服装指定がなかった場合はどうする?
では最後に、面接で服装指定がなかった場合の対処法を3つ紹介します。服装に迷っていた方は、最後まで読んでみてください。
- 迷ったときにはスーツを着用する
- スーツ以外ならオフィスカジュアルを心がける
- 私服指定の場合も気を付ける
①迷ったときにはスーツを着用する
面接時に着替えを持ち歩くのは大変なので、特に迷ったときはスーツを選ぶと安心です。複数の面接がある日も、スーツならどこでもマイナスの印象を与えません。
服装自由の面接でも新たに服を購入せず、スーツで臨むことが多いため、手持ちのもので十分です。ただし、カジュアルすぎる服装が許されるわけではないので、スーツを着る際のマナーを守り、自信を持って面接に挑みましょう。
②スーツ以外ならオフィスカジュアルを心がける
スーツを着ない場合には、オフィスカジュアルを心がけましょう。男性は清潔感のあるシャツとスラックス、女性はきちんとしたブラウスと適度な丈のスカートが適しています。
カジュアルすぎるTシャツやデニムは避け、落ち着いた色の服を選びましょう。派手な柄やアクセサリー、露出の多い服は不適切です。
また、温度調節が可能な薄手の上着を持っておくと、オフィスの気温に応じて対応できますよ。
③私服指定の場合も気を付ける
面接で私服指定された場合は、あまりにも派手な服装は避けるべきでしょう。オフィスカジュアルが基本となりますので、清潔感があり、季節に合った服装を心がけてください。
ファッションや美容業界の面接では、少し華やかな服装も受け入れられますが、それ以外の業界ではシンプルなオフィスカジュアルが望ましいです。
面接では服装マナーを考えて臨もう
面接では、服装が第一印象を大きく左右します。服装マナーを理解し、指定がない場合でも適切な装いを心がけることが大切です。
面接での受け答えや志望動機が完璧であっても、服装が不適切だと不合格の原因になることも。ですから、面接にはマナーを守った服装で臨むようにしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。