面接の挨拶はここで差がつく!受付から退室までのマナーを解説
「ちゃんと話せたと思うのに、不採用だった…」そんな時は、挨拶の印象が原因かもしれません。
面接では、話す内容と同じくらい「最初と最後の挨拶」が重要視されます。受付から入室、さらには退出までの一つひとつの挨拶が、企業に与える印象を大きく左右するのです。
本記事では、面接で好印象を与える挨拶のマナーを、受付から退室・オンライン面接に至るまで、シーン別に詳しく解説します。
正しい挨拶をマスターして、面接を会話前から成功に導きましょう。
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面接で挨拶が重要な理由

面接の第一印象は、数十秒の挨拶でほぼ決まるといわれています。何を話すかよりも、どう挨拶するかが評価の出発点になることも多いでしょう。
ここでは、面接で挨拶が重視される5つの理由について解説します。
- 最低限のマナーを守れる人と評価されるから
- 第一印象が面接全体の印象を左右するから
- 自信や積極性をアピールできるから
- 話しやすい雰囲気を作ることができるから
- ビジネススキルがあると判断されるから
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そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
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① 最低限のマナーを守れる人と評価されるから
面接での挨拶は、社会人としてのマナーが身についているかどうかを見られる場でもあります。
しっかり相手の目を見て「よろしくお願いいたします」と伝えるだけで、丁寧な印象を持ってもらいやすいでしょう。
一方で、声が小さかったり無言でお辞儀だけしたりすると、「マナーが不足している」と思われるかもしれません。
面接官は学生の話す内容だけでなく、表情や第一声といった挨拶の所作から評価を始めています。
最初の一言が、その後のやり取りの空気を左右することも。慣れていないからといって妥協せず、基本を意識して丁寧に挨拶してください。
② 第一印象が面接全体の印象を左右するから
面接では第一印象が合否を大きく左右します。そして、その印象の多くが入室時の挨拶で決まってしまうのです。
たとえば、明るい表情で元気よく挨拶する人と、目を合わせず小さな声で挨拶する人とでは、面接官の印象が大きく変わるでしょう。
内容がどれほど良くても、第一印象が悪ければ出遅れてしまうこともあります。逆に、最初の印象で好感を得られれば、その後の会話もスムーズに進むはず。
良い第一印象を意識することが、面接全体を有利に進めるカギになるでしょう。
③ 自信や積極性をアピールできるから
挨拶は、自分のやる気や前向きな姿勢を伝えるチャンスでもあります。大きな声でしっかりと名乗り、相手の目を見て話すだけでも「自信がある」「意欲がある」と受け取られやすくなるでしょう。
反対に、自信のなさが表情や声のトーンに表れてしまうと、準備不足や頼りなさを感じさせてしまう可能性があります。面接官はそうした細かな点からも人物像を見ているのです。
挨拶は、ただの形式ではなく自分を評価してもらう入り口と捉えましょう。積極的な姿勢を込めた挨拶を心がけてください。
④ 話しやすい雰囲気を作ることができるから
面接で緊張するのは自然なことですが、最初の挨拶が明るく丁寧であれば、その場の空気は和らぎます。面接官にとっても、話しやすい雰囲気を感じると自然と会話が弾むものです。
一方で、無表情で不安げな挨拶をしてしまうと、相手も構えてしまい、スムーズなやり取りが難しくなります。挨拶は、その後のやり取りに影響する「雰囲気作り」の大事なきっかけです。
笑顔や姿勢など、細かい要素に気を配ることで、自分にも相手にも心地よい時間を生み出せます。
⑤ ビジネススキルがあると判断されるから
面接の場では、社会人として必要な基本動作が見られています。挨拶の中にも、言葉遣いや発声、姿勢など、ビジネスマナーに通じる要素が多く含まれているのです。
たとえば、丁寧なお辞儀や、相手を見て話す意識は、どんな職場でも求められるスキル。挨拶ひとつで将来の成長性や職場適応力まで評価されることもあるでしょう。
「まだ学生だから」ではなく、「社会人になる準備をしている人」としての自覚を持って、面接の挨拶に臨んでください。
面接会場の最初の挨拶で考えられるパターン

面接の第一印象を決めるのは、最初の挨拶といっても過言ではありません。丁寧な言葉遣いや振る舞いは、相手の記憶に残りやすいものです。ここでは、挨拶のタイミング別に具体的な対応方法を紹介します。
- 受付で名乗る場合
- インターホンや内線を使う場合
- 控え室で社員に挨拶する場合
- 面接室に入室する場合
- オンライン面接で接続直後に挨拶する場合
① 受付で名乗る場合
受付での最初の一言は、その企業との最初の接点です。ここで丁寧に名乗ることで、好印象につながります。
たとえば「〇時に面接の約束をいただいております、〇〇大学の△△と申します」と明るく伝えるのが基本です。大学名や時間も添えることで、相手はスムーズに対応できるでしょう。
緊張していると声が小さくなりがちですが、意識的にゆっくり、はっきりと話すよう心掛けてください。受付の対応を見ている社員もいるかもしれません。
あらかじめ口に出して練習しておくと、当日も落ち着いて対応できます。
② インターホンや内線を使う場合
建物の入り口や受付から、インターホンや内線で到着を知らせる場面もあります。
その場合は、「本日〇時に面接のお約束をいただいております、〇〇大学の△△と申します。担当の□□様をお願いできますでしょうか」と、簡潔に丁寧な口調で伝えましょう。
声だけのやり取りなので、トーンや話すスピードがとても重要です。早口にならないよう、聞き取りやすさを意識してください。
もし相手の声が聞き取りにくいときは、「恐れ入りますが、もう一度お願いできますか」と丁寧に聞き直す姿勢も忘れないようにしましょう。
③ 控え室で社員に挨拶する場合
控え室では気を抜きがちですが、社員と顔を合わせたときの挨拶も重要です。
面接官でなくても、「おはようございます。〇〇大学の△△です。本日はよろしくお願いいたします」と一言添えることで、礼儀正しい印象を与えられます。
周りの学生がリラックスしていても、自分は最後まで緊張感を保つことが大切です。控え室からすでに選考は始まっていると考え、姿勢や表情にも注意を払いましょう。
こうした姿勢の積み重ねが、信頼感につながっていきますよ。
④ 面接室に入室する場合
面接室に入る瞬間は、特に緊張する場面です。まずドアを3回ノックし、「失礼します」と声をかけてから中に入りましょう。
入室後はドアを静かに閉め、面接官の前で立ち止まり、「〇〇大学の△△と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶してください。
このとき、姿勢を正して目を見て話すことが大切です。声の大きさも意識して、自信を持って伝えるようにしましょう。椅子に座るタイミングは、面接官から「どうぞ」と言われてからにしてください。
入室から挨拶、着席までの一連の動作は、社会人としての基本マナーが見られている時間です。
⑤ オンライン面接で接続直後に挨拶する場合
オンライン面接では、画面越しの第一印象がすべてです。
接続直後は、「お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。本日はよろしくお願いいたします」と、カメラ目線でしっかり挨拶してください。
通信環境の影響で音声が乱れる可能性もあるため、口の動きをはっきりさせ、滑舌よく話すことが大切です。また、カメラの高さや背景、明るさなども整えておくと安心です。
事前に模擬練習をしておくと、本番でも落ち着いて対応できるでしょう。対面と同じく、最初の一言で印象が決まるため、丁寧な対応を心掛けてください。
面接時以外で挨拶が必要なタイミング

面接の評価は、面接官と話している時間だけで決まるものではありません。建物の中で出会う社員や、受付の方など、ふとした場面でも印象は形成されます。
思わぬ場面の振る舞いが、その人の本質として評価されることも。ここでは、面接以外にも注意したい挨拶のタイミングを具体的に紹介します。
- 受付を通って会場を出るとき
- エレベーターや受付前などの共有スペースで出会ったとき
- 会場を出るときに見送られるとき
① 受付を通って会場を出るとき
面接が終わった後も、企業の建物を出るまでは評価が続いていると考えたほうがいいでしょう。たとえば、受付で「ありがとうございました」と伝えるだけでも、礼儀正しい印象を残せますよ。
表情を柔らかく保ち、目を見てお礼を伝えると、さらに好印象につながります。逆に、無言で通り過ぎてしまうと、面接で良い印象を与えていても最後にマイナス評価になりかねません。
感謝の気持ちは、言葉にして初めて伝わるものです。面接が終わって気が緩むタイミングだからこそ、最後まで丁寧に対応してください。
② エレベーターや受付前などの共有スペースで出会ったとき
共有スペースでは、企業の社員とすれ違うことがあります。たとえ面接とは無関係に見える場面でも、軽く会釈をしたり、「こんにちは」などと挨拶できる人は印象が良くなりやすいです。
挨拶は一瞬の行動ですが、相手に与える印象は意外と大きいもの。誰が面接に関わっているかはわかりません。だからこそ、すべての場面で礼儀正しくあることが大切です。
無言ですれ違うのではなく、自分から挨拶できるよう心がけましょう。自然な笑顔を忘れず、余裕のある態度を意識してみてください。
③ 会場を出るときに見送られるとき
面接後、社員が会場の外まで見送ってくれる場合もあります。そのときには、立ち止まって「本日はありがとうございました」としっかり伝えましょう。
場合によっては「お世話になりました」の一言を添えるのも丁寧です。緊張のあまり、お辞儀だけして立ち去ってしまう人もいますが、それでは感謝の気持ちは伝わりにくいかもしれません。
挨拶は、その日の印象を締めくくる最後のチャンスです。丁寧な言葉と笑顔を添えて、気持ちよく見送られるようにしましょう。
面接会場での受付:挨拶の仕方

受付は企業訪問時の最初の接点です。ここでの対応が第一印象を大きく左右します。
焦らず丁寧な態度で臨むことが大切です。ここでは、受付での一連の流れと挨拶のポイントを順を追って紹介します。
- 受付に到着したら落ち着いて順番を待つ
- 順番が来たら笑顔で挨拶し名乗る
- 訪問目的と面接時間を簡潔に伝える
- 案内を受けたらお礼を伝えて移動する
① 受付に到着したら落ち着いて順番を待つ
受付に着いたら、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着けてください。企業によっては他の来客もいるため、周囲の状況を見て、順番を守る姿勢が求められるでしょう。
緊張からそわそわしたり、キョロキョロと視線を動かしたりすると、落ち着きのない印象を与えてしまいます。
背筋を伸ばし、静かに順番を待つ姿勢は、それだけで社会性を感じさせるものです。落ち着いた態度は、第一印象を良くするための基本といえるでしょう。
② 順番が来たら笑顔で挨拶し名乗る
順番が来たら、明るい声と笑顔で「こんにちは、〇〇大学の△△と申します」と伝えてください。笑顔があるだけで、相手の受ける印象はずいぶん変わります。
緊張していると声が小さくなりがちですが、相手が聞き取りやすいようにはっきり話すことが大切です。受付での対応が社内に共有されることもあるため、丁寧な対応を心掛けましょう。
挨拶は一瞬ですが、印象は長く残ります。
③ 訪問目的と面接時間を簡潔に伝える
名乗った後は、「本日14時に面接のお約束をいただいております」と、訪問の目的と面接時間をわかりやすく伝えましょう。曖昧な言い方だと、受付担当者が混乱するおそれがあります。
話す内容は事前に確認しておくと安心です。必要以上に長く話す必要はなく、要点を押さえて伝えることがポイント。時間に余裕があれば、簡単に練習しておくのもおすすめです。
④ 案内を受けたらお礼を伝えて移動する
受付からの案内を受けたら、「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」とお礼を伝えましょう。そのあとの移動中も気を抜かず、姿勢や歩き方にも注意してください。
案内の途中でも社員とすれ違うことがあるため、どこで見られていても大丈夫なように丁寧な動作を心掛けると安心。
受付を出るまでが第一印象の一部と考え、最後まで気を配ることが大切です。
面接室への入室時:挨拶の仕方

面接はドアをノックする瞬間から始まります。緊張しやすい場面ですが、一つひとつの動作を丁寧に行うことで、好印象を残しやすくなるでしょう。
ここでは、入室から着席までの基本的な流れを5つのステップに分けて解説します。
- ノックをして面接官の返答を待つ
- ドアを静かに開けて一礼し入室する
- ドアを閉めた後、面接官の前まで進む
- 椅子の横に立ち、名乗って一礼する
- 挨拶を終えたら着席の指示を待つ
① ノックをして面接官の返答を待つ
ノックは、面接で最初に行う基本動作です。
ドアの前で姿勢を整えたうえで、落ち着いて3回ノックしましょう。返答がない場合は、5秒ほど待ってからもう一度ノックすると丁寧です。
返事が聞こえたら、「失礼いたします」と一言添えてからドアを開けてください。返答を待たずに入ると失礼な印象を与えるため、必ず確認しましょう。
② ドアを静かに開けて一礼し入室する
返事を確認したら、ドアノブをしっかり持ち、静かにドアを開けてください。
勢いよく開けると落ち着きがない印象になります。入室する前に、立ち止まって面接官に向かって一礼しましょう。
この一礼には、入室の許可に対する感謝の気持ちも込めてください。無言で入るのはNGです。最初の所作こそ、丁寧さを意識すべきタイミングです。
③ ドアを閉めた後、面接官の前まで進む
入室後は、体を面接官の方に向けたまま、静かにドアを閉めてください。
背を向けて閉めるのは避けたほうがよいでしょう。ドアを閉めたら、背筋を伸ばし、まっすぐ面接官の前まで歩きます。
視線はやや前方を意識し、足音を抑えながら丁寧に進んでください。姿勢と歩き方からも印象が伝わるため、落ち着いた動作を心がけましょう。
④ 椅子の横に立ち、名乗って一礼する
椅子の横に到着したら、「〇〇大学の△△と申します。本日はよろしくお願いいたします」と明るく名乗ってください。その後、腰を軽く折って一礼します。
声が小さい、うつむいているといった態度では、自信がないと思われるかもしれません。
はっきりとした声と、相手の目を見た姿勢を意識してください。印象を決める大切な場面です。
⑤ 挨拶を終えたら着席の指示を待つ
名乗って一礼したあとは、椅子の横で立ったまま、面接官からの「どうぞおかけください」という指示を待ちましょう。勝手に座ってしまうのはNGです。
着席を促されたら、「失礼いたします」と一言添えて座ってください。
座る際も、姿勢を正し、深くもたれすぎないよう注意しましょう。着席後も気を抜かず、次の質問に備えて集中を保ってください。
面接室への退出時:挨拶の仕方

面接は終了した後も気を抜けません。退出までの対応が評価に影響することもあるため、丁寧な言葉遣いや所作が求められるのです。
ここでは、面接終了から退室までの流れを順を追って解説します。
- 面接終了の合図があったら感謝の言葉を伝える
- 椅子の横に立って一礼する
- ドアの前まで移動し、もう一度お礼を伝える
- ドアを静かに開けて退出する
- 廊下を出るまで丁寧な姿勢を保つ
① 面接終了の合図があったら感謝の言葉を伝える
面接の終了を告げられたら、「本日はありがとうございました」と感謝を伝えましょう。安心して無言のまま立ち上がる方もいますが、それでは印象が良くありません。
落ち着いた声で、面接官の目を見ながらお礼を伝えるのが基本です。感謝の気持ちを示すだけでなく、丁寧な人柄を伝える機会でもあります。
終わりの言葉は特に記憶に残りやすいため、明るく誠実な対応を意識してください。最後まで気を抜かない姿勢が、評価につながります。
② 椅子の横に立って一礼する
感謝の言葉を述べたら、椅子の横に立ち、一礼してください。この動作は、面接を通しての礼儀を示す大事な所作です。いきなりドアに向かうと、雑な印象を与えてしまうおそれがあります。
お辞儀は自然な角度で、ゆっくりと行うと落ち着いた印象になります。
焦って動作が雑になると印象が悪くなるので注意しましょう。小さな所作にも気を配ることで、相手に誠実さが伝わるはずです。
③ ドアの前まで移動し、もう一度お礼を伝える
ドアの前に移動したら、再度「失礼いたします。ありがとうございました」と伝えてください。最後の言葉もしっかりと聞き取れる声で伝えることが大切です。
このひと言で印象が決まることもあるため、うつむかず、落ち着いた態度で伝えましょう。せわしない動作や声の小ささは、自信のなさや礼儀のなさと受け取られかねません。
静かに立ち止まり、目線を上げてお礼を述べてください。
④ ドアを静かに開けて退出する
ドアは静かに開閉することを心掛けてください。勢いよく開けたり、後ろ手で雑に閉めたりすると、最後の印象が台無しになってしまいます。
両手で丁寧に扱い、音を立てずに出るようにしましょう。退出の瞬間まで評価対象になっていると考えて、慎重な動作を意識することが大切です。
全体を通じて丁寧さを保つ姿勢が、信頼につながります。
⑤ 廊下を出るまで丁寧な姿勢を保つ
面接室を出た後も、すぐに気を抜かないよう注意が必要です。社内の廊下では他の社員とすれ違う可能性もあります。
背筋を伸ばして歩き、スマートフォンはすぐに取り出さず、会社を出るまでは就活中である意識を持ち続けてください。
誰に見られても恥ずかしくない態度を心掛けることが大切です。最後の最後まで丁寧な姿勢を保つことで、好印象を残せるでしょう。
オンライン面接:挨拶の仕方

オンライン面接では、通信環境やカメラ越しの印象など、対面とは異なる気配りが求められます。
画面越しでも丁寧な挨拶ができれば、誠実さや社会人としての基本的なマナーをしっかりと伝えられるでしょう。
ここでは、接続直後から終了までに行うべき挨拶の流れを4つのステップで紹介します。
- 入室直後にカメラ目線で名乗りと挨拶をする
- 名前を名乗ったら面接官の反応を待つ
- 終了の合図があったらお礼の挨拶を伝える
- 挨拶を終えたら丁寧に接続を終了する
① 入室直後にカメラ目線で名乗りと挨拶をする
オンライン面接は、開始直後の数秒が第一印象を大きく左右します。
カメラがオンになったら、笑顔で画面を見て「〇〇大学の△△と申します。本日はよろしくお願いいたします」と、はっきり挨拶してください。
カメラ目線と明るい声で話すことで、相手に対する敬意や前向きな姿勢がしっかりと伝わります。表情や声のトーンにも注意を払うことで、画面越しでも温かみのある印象を与えられるでしょう。
② 名前を名乗ったら面接官の反応を待つ
名乗った後は、すぐに話し出さず、いったん間を置いて面接官の返答を待ちましょう。オンラインでは通信のタイムラグが起こることがあるため、焦って話し始めると会話がかぶってしまう可能性があります。
相手の様子を見てから落ち着いて対応することで、余裕のある印象を持たれやすくなるのです。丁寧に間を取ることも、オンラインならではのマナーの1つといえるでしょう。
③ 終了の合図があったらお礼の挨拶を伝える
面接の終わりには、面接官が「以上です」や「ありがとうございました」といった言葉で終了を伝えてきます。
その際は、「本日はお時間をいただき、誠にありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えてください。たとえ形式的であっても、しっかりとした言葉で締めくくることが大切です。
最後のひと言まで丁寧に伝える姿勢が、好印象を残す決め手となります。
④ 挨拶を終えたら丁寧に接続を終了する
お礼の挨拶が終わったからといって、すぐに画面を閉じるのは避けましょう。
面接官の画面がオフになるのを確認するか、退出の指示があるまではそのまま待機してください。
必要があれば「失礼いたします」と言葉を添えて、ゆっくりと接続を終了します。最後の所作まで丁寧に行うことが、全体の印象を整える大きなポイントになるでしょう。
面接で挨拶する際のポイント

挨拶は短いやりとりですが、第一印象を大きく左右します。言葉だけでなく、姿勢・表情・話し方といった所作全体が評価の対象です。
ここでは、挨拶の場面で意識したいポイントをわかりやすく紹介します。
- 明るい表情と笑顔を意識する
- 背筋を伸ばして丁寧な姿勢を保つ
- はっきりとした声で話す
- 相手の目を見て自然なアイコンタクトをとる
- 服装や身だしなみを整えて清潔感を保つ
① 明るい表情と笑顔を意識する
面接の第一印象を良くするには、明るい表情と自然な笑顔が欠かせません。緊張していると顔がこわばりがちですが、無表情のままでは話しかけづらい印象を与えてしまいます。
少し口角を上げるだけでも印象は大きく変わるのです。鏡の前で笑顔の練習をしておくと、自信を持って本番に臨めるでしょう。笑顔には安心感や親しみやすさがあり、場の空気も和らげてくれます。
自然な表情が相手の心を開くきっかけになるはずです。
② 背筋を伸ばして丁寧な姿勢を保つ
姿勢は無言のメッセージともいえます。背筋が伸びた姿は、きちんとした印象を与えやすく、反対に猫背だとだらしなく見えてしまうでしょう。
立っているときも座っているときも、背中をまっすぐに保つことが大切です。肩の力を抜いて自然な体勢を意識してください。姿勢を整えるだけで気持ちも落ち着き、自信を持って話せるようになります。
普段から意識しておくと、本番でも自然に振る舞えるでしょう。
③ はっきりとした声で話す
声のトーンや大きさは、相手への印象に大きく影響します。小さな声では不安や緊張が伝わり、聞き取りづらさから評価が下がることも。
はっきりとした発音と適度な音量を意識してください。語尾をしっかりと言い切ると、自信があるように聞こえます。早口になりすぎないよう、ゆっくり丁寧に話すことも大切です。
事前に録音して話し方を確認しておくと、改善点が見つかるかもしれません。
④ 相手の目を見て自然なアイコンタクトをとる
アイコンタクトは、信頼関係を築くうえで欠かせない要素です。相手の目を見て話すことで、誠実さや落ち着きが伝わります。
とはいえ、見つめすぎると不自然になるため、適度に視線を外すようにしてください。話しているときだけでなく、聞いているときも軽くうなずくと、共感の姿勢が伝わります。
視線の使い方ひとつで、やりとりの印象が大きく変わることを意識しましょう。
⑤ 服装や身だしなみを整えて清潔感を保つ
挨拶の印象は、言葉や態度だけでは決まりません。服装や髪型、靴の汚れなど、身だしなみも評価の対象です。
スーツのしわや汚れ、髪の乱れ、靴のくたびれなどはないか、面接前にしっかり確認してください。派手すぎるアクセサリーや強い香水は控えめにしましょう。
全体として清潔感があるかどうかが大切です。準備が行き届いていれば、それだけで好印象を与えられます。
面接会場では気持ちの良い挨拶で好印象を意識しよう!

面接における挨拶は、合否を左右する大きな要素。なぜなら、第一印象やビジネスマナー、話しやすさ、自信の有無といった多くの情報が、わずかな挨拶の中で伝わるからです。
受付・入室・退出・オンライン面接など、あらゆる場面で挨拶が求められる以上、場面ごとの正しいマナーを押さえることが重要になります。
また、笑顔や姿勢、声の出し方といった基本的なポイントにも気を配ることで、相手に好印象を残せるでしょう。面接の評価は、発言の内容だけでなく「挨拶の質」によっても左右されます。
しっかり準備して、自分の魅力が伝わる挨拶を実践しましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。