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エントリーシートの短所の書き方|印象を良くする伝え方と例文集

「エントリーシートの短所って、正直どう書けばいいのか分からない……」

就活が本格化するほど、多くの学生がつまずくポイントがこの“短所の書き方”です。伝え方を誤るとマイナスに見えてしまうため、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、エントリーシートの短所の考え方や書き方のコツを、丁寧に解説します。ぜひエントリーシートを書く際の参考にしてください。

エントリーシートのお助けアイテム

目次

短所の質問に隠された企業側の意図

就活の書類や面接で、「短所」に関して質問するのには明確な意図があります。単に欠点を知りたいわけではなく、学生の人柄や考え方、成長力を見極めるための大切な質問です。

ここでは、企業が短所を尋ねる7つの理由を具体的に解説します。

  1. 自己分析力を確認するため
  2. 課題解決力や改善意識を評価するため
  3. 誠実さや自己開示の姿勢を見極めるため
  4. 組織や職種とのマッチングを判断するため
  5. 成長意欲・向上心を把握するため
  6. 長所と短所のバランスを見極めるため
  7. 仕事に支障がない範囲の短所を見抜くため

①自己分析力を確認するため

企業が短所を尋ねる際にまず注目しているのは「自分のことを客観的に理解できているか」という点です。

自分の弱みを把握できる人は、課題の理由や改善の方向性を具体的に説明でき、成長のために何をすべきかを自分で判断できます。これは、「入社後に自力で学び続ける力がある」と判断されやすいです。

反対に、理由の説明がない「優柔不断です」「飽きっぽいです」などの回答は、課題の理解が表面的という印象を与えがちです。そのため、「弱みに気づいた場面」や「改善方法」を添えるようにしましょう。

たとえば「サークルの企画準備で判断が遅れ、日程調整に支障が出た経験をきっかけに、選択肢を整理する習慣をつけました」といった具体例があると、自己分析の深さが伝わります。

企業は、こうしたエピソードから「この学生は自分をどう見ているか」「どれくらい成長できるか」を読み取っているのです。

②課題解決力や改善意識を評価するため

短所の回答で企業が重視しているもう一つの視点は、「課題に直面したときにどんな行動を取るか」です。

働くうえでは、計画が思い通りに進まない場面は日常的に発生します。その際に、課題を受け止め、改善に向けて動けるかどうかが成果に直結します。

たとえば、「決断に時間がかかる」と自覚している学生が、「情報を整理して優先順位をつける練習を続けている」と説明すると、改善への姿勢が伝わります。

企業が見ているのは短所そのものではなく、「改善の動きがあるか」「前向きに対応できるか」という態度です。

弱点を隠したり、曖昧にごまかしたりするよりも、課題に取り組む過程を丁寧に語るほうが、「自分の行動で状況を変えられる人」として信頼されます。

③誠実さや自己開示の姿勢を見極めるため

短所を素直に伝えられる人は、誠実で信頼しやすいという印象を与えます。

企業はチームで仕事をする以上、率直に意見交換できるか、困ったときに相談できるかといった点も重視しており、自己開示できる姿勢は重要な評価項目です。

過度に自分を良く見せようとすると、不自然な印象になることもあるため、真摯に弱点を語るほうがかえって信用されます。

例えば、「完璧を求めすぎて時間がかかることがある」と認めつつ、「期限を意識して作業を区切る方法を試している」と続ければ、誠実さと努力の両面が伝わります。

こうした態度は、入社後の人間関係にも影響します。自分の課題を素直に共有できる人は、周囲との信頼関係を築きやすく、チームで協力しながら働く基盤が整っていると判断されやすいのです。

④組織や職種とのマッチングを判断するため

短所の内容は、応募者の働き方の特徴を知り。企業や職種との相性を図る手がかりにもなります。

企業は、学生がどのような環境で力を発揮しやすいか、またどんな役割が向いているかを知るために短所を参考にします。

たとえば、「大人数の前では緊張しやすい」という弱点を持つ人でも、分析中心の業務や裏方の調整が求められる職種では実力を発揮できるケースがあります。

企業は短所を「合否の理由」として見るのではなく、応募者との相性を判断する材料として扱っています。

自分に合った働き方を見極めるためにも、無理に短所を隠さず、ありのまま伝えるほうがミスマッチを避けられるでしょう。

⑤成長意欲・向上心を把握するため

短所を通じて企業が知りたいのは、「この学生がどれだけ伸びしろを持っているか」です。新卒採用では現在の能力よりも、課題に気づいた後の動き方や変化を受け入れる姿勢が重視されます。

たとえば、「人前だと緊張しやすい」という短所を挙げた学生が、「発表の回数を増やして慣れるようにしている」と説明すると、成長に向かう姿勢がはっきり伝わります。

一方で、「どうしようもないから放置している」という態度は、学びの意欲が低いと捉えられやすいです。
改善に向けてどんな工夫をしたか、どんな変化が起きたかを示すことで、企業は成長可能性を具体的に評価できるのです。

自身の欠点を説明するときは、改善に向けた工夫や意識の変化を具体的に語ることが望ましいでしょう。

⑥長所と短所のバランスを見極めるため

企業は短所の内容だけでなく、長所との関係性にも注目しています。短所と長所はしばしば表裏一体で、弱みに見えることが別の場面では強みとして働くことがあります。

たとえば、「慎重で時間がかかる」という短所は、丁寧に確認できる性質につながりますし、逆に「行動が早い」という長所は「せっかち」という短所にもつながります。

つまり、企業は短所についての質問を通して、その人のもつ新たなポテンシャルを見極めています。したがって、弱みだけを切り取るのではなく、長所との関連性を踏まえて伝えることが大切です。

さらに、自分が今まで長所だと認識していた部分が短所にもなり得ることを理解しておくと、より深い自己理解が可能になるでしょう。

短所が長所と結びついていることを理解し、ポジティブに捉え直すことで、周りに大きく差をつけることができるはずです。

⑦仕事に支障がない範囲の短所を見抜くため

最後に企業が確認するのは、「短所が業務に支障を与えるかどうか」です。

中には、「無断遅刻」「報連相の欠如」など、どの職種でも問題になりやすい課題もあり、この短所を選んでしまうと、企業にとっての懸念点になりかねません。

一方で、「初対面では緊張する」「慎重で時間がかかる」などは、改善しやすく成長の余地がある短所として扱われる傾向にあります。

短所を選ぶ際は、「改善可能」「業務に致命的ではない」という点を意識して選ぶと安全です。さらに、具体的な改善行動を添えると、課題を前向きに受け止めている姿勢が伝わり、信頼度が高まります。

企業が見ているのは「短所を理解し、前向きに取り組めるかどうか」です。自分を客観的に見つめ、成長意欲を感じさせる回答を心がけてください。

エントリーシートで使える短所の例一覧

短所は書き方次第で印象を変えられる要素です。否定的に捉えられがちな点でも、改善意識を添えることで「成長意欲のある学生」として評価されます。

ここでは、記載できる短所の具体例を分野ごとに解説します。自分に当てはまるタイプを探し、伝え方のヒントを手に入れましょう。

  1. 性格面に関する短所の例
  2. 行動特性に関する短所の例
  3. 人間関係に関する短所の例
  4. 仕事の進め方に関する短所の例
  5. 感情コントロールに関する短所の例
  6. コミュニケーションに関する短所の例
  7. 考え方や姿勢に関する短所の例

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①性格面に関する短所の例

性格面に関する短所は、個人の性質や物事の受け取り方に関係するものです。エントリーシートでは、自分の性格を正直に伝えつつ、それがどう行動につながっているかを示すことがポイントになります。

性格的な弱みを隠すよりも、改善の努力や工夫を明確に伝えましょう。

  • 心配性
  • 完璧主義
  • 慎重すぎる
  • マイペース
  • 負けず嫌いが強い
  • 飽きっぽい
  • 頑固
  • プレッシャーを感じやすい
  • 自信が持てない
  • 楽観的すぎる

性格面の短所は、裏を返せば長所になることも多いです。たとえば「慎重すぎる」は「ミスを防ぐ力」にもつながります。

選ぶときは仕事に支障が出ないものを意識し、改善行動を具体的に示しましょう。経験を交えて書くと、より説得力が増します。

②行動特性に関する短所の例

行動特性の短所は、日常や仕事の中での動き方や習慣に関するものです。自分の行動パターンを振り返り、ミスや失敗につながりやすい傾向を把握しておくと良いでしょう。

ここでは「行動のクセ」を中心にした短所をお伝えします。

  • 先延ばしにしがち
  • 片づけが苦手
  • 優先順位づけが苦手
  • 即断即決しすぎる
  • 計画倒れになりがち
  • 同時並行が苦手
  • スピード重視で雑になりやすい
  • ルーティンに固執しがち
  • こだわりすぎて動きが遅い
  • 準備時間が長すぎる

行動面の短所は、仕組みや習慣を変えることで改善しやすいです。たとえば「締切に追われがち」なら「作業を前倒しに始める習慣を身につけた」と伝えると好印象です。

数値や成果で改善した効果を示せば、行動の再現性が伝わりやすいのでぜひ参考にしてください。

③人間関係に関する短所の例

人間関係に関する短所は、他者との関わり方や距離感に関するものです。社会人になるとチームでの連携が不可欠になるため、対人面での自己理解を持っておくことが重要です。

ここでは、人とのやり取りで出やすい短所を確認します。

  • 受け身になりがち
  • 断れない
  • 主張が弱い
  • 競争心が強すぎる
  • 気を遣いすぎる
  • 相手に合わせすぎる
  • 空気を読みすぎる
  • 打ち解けるまで時間がかかる
  • 衝突を避けがち
  • 場の雰囲気に流されやすい

人間関係に関する短所を伝えるときは、他者との協調を意識した行動に変えた経験を添えると良いでしょう。

「相手の意見を尊重しながら自分の意見を述べるようにした」など、実際のエピソードを具体的に伝えると効果的です。

④仕事の進め方に関する短所の例

仕事の進め方に関する短所は、計画性や作業の段取りなどの行動習慣に表れます。自分のペースや判断の特徴を理解することで、改善策が見つかりやすくなります。

ここでは、仕事や課題への取り組み方に関する短所を挙げます。

  • 完璧を求めすぎる
  • 要件の詰めが甘い
  • 見積もりが甘い
  • 途中報告が遅い
  • 締切直前に集中しがち
  • 人に頼れない
  • 手戻りが多い
  • 記録が雑
  • 優先度を誤りがち
  • チェックが不足しやすい

進め方に関する短所は、仕事のプロセスを工夫して克服できます。たとえば「進捗共有を定期的に行うようにした」などの改善例を添えると良いでしょう。

工夫の具体性と成果の提示によって、信頼される印象につながります。

⑤感情コントロールに関する短所の例

感情面の短所は、ストレスやプレッシャーを感じたときの反応に関係します。就職活動では「冷静に判断できるか」「気持ちを切り替えられるか」が評価されるポイントです。

ここでは、感情コントロールに関する短所の例を紹介します。感情の波をどう管理しているかまでをセットにして伝えましょう。

  • 焦りやすい
  • イライラしやすい
  • 落ち込みやすい
  • 緊張で実力を発揮できない
  • プレッシャーに弱い
  • 不安になりやすい
  • 感情が顔に出やすい
  • 切り替えが遅い
  • 些細な失敗を引きずる
  • 楽観と悲観の波が大きい

感情コントロールの短所を挙げる際は、冷静さを保つための具体的な行動を伝えると好印象です。たとえば「緊張しそうなときは深呼吸をしている」など、工夫を具体的に伝えてください。

⑥コミュニケーションに関する短所の例

コミュニケーションは、話し方や伝え方、相手との関係構築に関するものです。社会人になると「聞く力」と「伝える力」が特に重要になるため、自分の弱点を把握しておくことが大切です。

ここではコミュニケーションに関する短所の例を紹介します。

  • 質問が少ない
  • 報連相が遅い
  • 説明が長くなりがち
  • 結論が後回しになる
  • 相手の立場への配慮が足りない
  • メールが冗長
  • 聞き返しが苦手
  • 雑談が苦手
  • オンラインで間が空きやすい
  • 非言語表現が弱い

伝え方の短所を克服するには、話の構成を意識することが効果的です。「結論→理由→具体例の順で話す、要点をまとめるようにしている」などの工夫を伝えると良いでしょう。

努力して改善しようとしている姿勢を示すことで、好印象につながりやすいです。

⑦考え方や姿勢に関する短所の例

考え方や姿勢は、思考の傾向や仕事への向き合い方に表れます。柔軟な考え方を持つことが社会人として重要な資質となるため、自分の思考パターンを理解しておきましょう。

ここでは考え方や姿勢に関する短所の例を紹介します。

  • リスクを避けすぎる
  • 新しいことへの抵抗がある
  • 思い込みが強い
  • 0か100で考えがち
  • 部分最適に陥りやすい
  • 先入観で判断しがち
  • 変化への対応が遅い
  • 自己流にこだわりすぎる
  • 視野が狭くなりがち
  • 短期的な結果にこだわりやすい

考え方の短所を伝えるときは、視点を広げるための工夫を添えると良いです。たとえば「他人の意見を積極的に取り入れる」「異なる分野の本を読む」などの行動を示すと、成長意欲が伝わります。

短所の見つけ方と自己分析のコツ

就活で短所を書こうとすると、「自分の短所が思い浮かばない」と悩む学生は多いでしょう。短所を見つけることは、自分のマイナス面を知るだけでなく、成長の方向性を理解するきっかけにもなります。

ここでは、自己分析を通して短所を発見するための具体的な方法を案内します。

  1. 過去の失敗経験を振り返る方法
  2. 他人からのフィードバックを活用する方法
  3. 長所を反対から考える方法
  4. 性格診断や適性診断ツールの活用法
  5. 学生生活・アルバイト経験から分析する方法
  6. 就活で重視される資質との比較による発見法
  7. モチベーションの低下時の傾向から見つける方法

①過去の失敗経験を振り返る方法

短所を見つける最も効果的な方法は、過去の失敗体験を振り返ることです。ミスをした理由やうまくいかなかった原因を分析すると、自分の行動パターンが見えてきます。

たとえば「準備不足で焦った」「他人に頼れず作業が滞った」といった経験は短所を見つけるヒントになります。大切なのは、ただ反省するだけでなく、その後どう改善したのかを明確にすることです。

失敗を冷静に振り返ることで、前向きに伝えられる短所を発見できるでしょう。

②他人からのフィードバックを活用する方法

自分の短所は、意外と自覚しにくいものかもしれません。したがって、友人や家族、アルバイト先の先輩などから意見をもらうことも有効です。

第三者の目線から意見をもらうことで、自分では気づけなかった短所が浮かんできます。

たとえば「慎重すぎる」「優先順位をつけるのが苦手」など、繰り返し指摘される点は短所の可能性が高いです。一人だけでなく複数人に聞くと、客観性も高まります。

他人の意見を受け止めたうえで、自分の経験に照らし合わせて分析してください。素直に受け入れる姿勢も評価されるポイントです。

③長所を反対から考える方法

短所が思い浮かばない場合は、長所を反対の視点から見てみると見つけやすくなります。たとえば「慎重である」は「決断が遅い」、「社交的である」は「集中力が続きにくい」といった具合です。

この方法の良い点は、短所を単なる欠点ではなく、長所と紙一重の特徴として伝えられることです。採用担当者は、自己理解が深い学生を評価します。

長所と短所をセットで考えることで、バランスの取れた自己分析ができ、誠実な印象を与えられるでしょう。

④性格診断や適性診断ツールの活用法

性格診断や適性診断ツールを活用すると、自分の強み・弱みを客観的に知ることができます。診断では、行動の傾向や思考の癖が可視化されるため、自分を客観的に見つめる助けになるでしょう。

「論理的だが柔軟性が低い」「協調性が高いが主張が弱い」など、診断結果をもとに短所を整理してみましょう。無料ツールを複数使って傾向を比較するのもおすすめです。

ただし、結果をそのまま書くのではなく、自分の経験に照らして納得する話を選んでみてください。具体的なエピソードで裏づけらえると説得力が上がりますよ。

⑤学生生活・アルバイト経験から分析する方法

学生生活やアルバイト経験からも短所を見つけることができます。授業やサークル、アルバイトでの失敗や課題を思い出すと、自分の弱点が浮かび上がりやすいです。

たとえば「意見をまとめるのが苦手だった」「忙しいと優先順位を誤りがちだった」などです。ただ失敗を並べては意味がありません。

「なぜそうなったのか」「どのように改善したのか」を意識して整理してください。実際にあった話を添えることで説得力が増し、成長意欲を伝えられます。

ぜひアルバイト経験から自分の短所を探してみるのがオススメです。

⑥就活で重視される資質との比較による発見法

企業が求める人物像と自分の特徴を比較すると、意外にも短所を発見することが多いです。たとえば、挑戦を重視する企業で慎重すぎる性格なら、それが課題になる可能性があります。

この方法を使うと、自己理解だけでなく、企業との相性も把握できます。志望企業の採用ページや社員の声などを確認し、重視されるスキルと自分の性格のギャップを洗い出しましょう。

そのうえで、どう克服していくかを伝えれば、前向きな姿勢を印象づけられます。弱点を理解し、努力している姿勢が評価されるでしょう。

⑦モチベーションの低下時の傾向から見つける方法

やる気が下がったときの自分の行動を振り返ると、意外な短所が見えてきます。モチベーションが落ちるときこそ、自分の弱点が現れやすいからです。

たとえば「評価されないと焦る」「結果が出ないと投げ出しやすい」といった傾向です。そうしたときにどう立て直したかを整理すると、自分の課題が明確になります。

短所は恥ずかしいものではなく、成長の出発点です。弱点に気づき、前向きに行動できる姿勢を示して採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

短所が見つからないときの対処法

就活で「短所を書いてください」と言われても、すぐに思い浮かばず悩む人は多いものです。

短所が見つからないのは、自己理解が浅いからではなく、短所を「欠点」と捉えすぎていることが原因の場合もあります。ここでは、自分の短所を前向きに見つけるための実践的な方法を紹介します。

  1. まずは長所の裏返しから探す
  2. エピソードを掘り下げて分析する
  3. 友人・家族に客観的意見をもらう
  4. 性格診断ツールで自分の特徴を可視化する
  5. 小さな失敗体験を洗い出す
  6. 就活エージェントやキャリアセンターに相談する
  7. 「欠点がない」と思う心理を理解する

①まずは長所の裏返しから探す

短所が見つからないときは、長所を反対の視点から考えてみましょう。たとえば「行動力がある」は「考えなしに動いてしまう」、「慎重である」は「決断が遅い」といったように、表裏一体の関係です。

この方法なら、短所を後ろ向きに捉えずに書けるかもしれません。面接官も、長所と短所のバランスが取れている学生を高く評価します。

自分の強みを紙に書き出し、その裏側にある行動や傾向を探してみると、自然に短所のヒントが見つかるはずです。

②エピソードを掘り下げて分析する

過去の体験を振り返ることで、短所を見つける手がかりが得られます。たとえば「計画が崩れた」「チームで意見が合わなかった」といった具体的な出来事から、自分の行動のクセを分析してみましょう。

そのときに「なぜそうなったのか」「どんな感情があったのか」を考えることが最重要です。単なる失敗談として終わらせず、原因を深堀りすることで自分の短所が明確になります。

さらに、その経験を通じてどう改善したかを合わせて伝えれば、前向きで積極的な姿勢を感じさせるでしょう。

③友人・家族に客観的意見をもらう

自分の改善点を自分で見つけるのは難しいと言われています。したがって、身近な人の視点を借りるのも有効な方法でしょう。

友人や家族、アルバイト先の先輩など、普段のあなたをよく知る人に「私の改善点って何だと思う?」と聞いてみてください。

他者から見た評価は、意外な発見につながります。複数の人に聞いて共通する指摘があれば、それはあなたの短所としての可能性が高いです。

人の意見を素直に受け入れたうえで、自分なりの改善の方向性を考えてみてください。

④性格診断ツールで自分の特徴を可視化する

自己分析が苦手な人には、性格診断ツールを活用する方法がおすすめです。診断結果では、思考や行動の傾向が数値化され、自分の特徴を客観的に把握できます。

「社交的だが集中力が続かない」「計画性が高いが柔軟性が低い」など、短所のヒントが具体的に得られます。無料で使えるツールも多く、複数を比較するとより正確に傾向をつかめます。

診断結果をそのまま書くのではなく、自分の体験に置き換えて説明すると、説得力のある短所に仕上がるでしょう。

⑤小さな失敗体験を洗い出す

「大きな失敗がない」と感じていても、日常の中には短所のヒントが隠れています。

たとえば「時間に余裕を持てない」「約束を忘れてしまう」「やる気の波が激しい」など、些細な失敗も立派な改善点の材料になります。完璧な人間はいません。

むしろ、身近な場面から見つけた点のほうがリアルで伝わりやすいです。小さな出来事をきっかけに、どう改善しようと努力しているのかを合わせて書くと、成長意欲をアピールできます。

⑥就活エージェントやキャリアセンターに相談する

自分一人で課題点を見つけられないときは、専門家の力を借りるのも効果的です。就活エージェントや大学のキャリアセンターでは、プロの視点からあなたの強み・弱みを整理してもらえます。

第三者の意見を聞いてみると、今まで気づけなかった欠点が明確になるでしょう。また、課題の伝え方や応募書類の書き方までアドバイスをもらえる点もメリットです。

自分の課題を理解するための一歩として、積極的に相談することを選択肢に入れてみましょう。

⑦「欠点がない」と思う心理を理解する

「欠点がない」と感じるのは、完璧を求めすぎていたり、自己評価が高すぎたりする場合があります。誰にでも短所はあり、それを認めることは自己理解の第一歩です。

また、欠点を「伸びしろ」と考えることで、気持ちが楽になります。就活では、短所の有無よりも、それに改善の姿勢が見て取れるかを重視されます。

自分の中に課題を見つけ、改善の努力を続ける姿勢を見せられれば、信頼される印象につながるでしょう。

短所を上手に伝えるコツ(書類選考編)

短所を書くとき、ただ「自分の欠点」を並べるだけでは印象が悪くなってしまいます。

企業は短所の内容そのものよりも、「目の前のことを大切にしているか」「改善への努力が見えるか」をふまえながら質問しています。

ここでは、就活で好印象を与える短所の選び方を具体的に紹介します。

  1. 改善努力を示せる短所を選ぶ
  2. 応募企業が求める価値観を持つ人に合う短所を選ぶ
  3. 仕事に致命的でない短所を選ぶ
  4. 良好な印象を感じさせる短所を選ぶ
  5. 具体的な話で裏付けできる短所を選ぶ
  6. 成長の余地を感じさせる短所を選ぶ
  7. 誠実さが伝わる短所を選ぶ

①改善努力を示せる短所を選ぶ

短所を書く際には、改善の努力が伝わる内容を選びましょう。企業は「課題にどう向き合うか」を通して、あなたの成長意欲を見ています。

たとえば「あがりやすい」という短所を挙げる場合、「プレゼンの場数を踏むことで克服を目指しております」と話すことで具体的な努力が伝わるでしょう。

改善に向けて行動している姿勢を見せることで、前向きな印象を与えられます。「どう変わろうとしているか」を注視して選ぶようにしましょう。

②応募企業が求める価値観を持つ人に合う短所を選ぶ

企業ごとに求める人物像は異なります。短所を選ぶときは、応募先の社風や職種との相性を注視してください。

たとえば、営業職なら「人見知り」は避けたほうがよいですが、「慎重すぎる」などは改善しやすく評価されやすいです。一方、研究職では「人前が苦手」でも問題ない場合があります。

企業の採用ページや社員の声を参考にして、自分の短所がどのように認識されるかを考えましょう。不快な印象を持たれず、共感を得られる短所を選ぶのがポイントです。

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③仕事に致命的でない短所を選ぶ

短所を正直に書くことは大切ですが、仕事に支障をきたすような内容は避けるべきです。たとえば「遅刻が多い」「責任感がない」「飽きっぽい」などは、信頼を損なう可能性があります。

代わりに「慎重すぎて時間がかかる」「完璧を求めすぎる」など、努力で改善できる内容にしてみましょう。

短所を書く目的は、自分の弱点を正直に見せることではなく、「成長できる人材」であることの表現です。選ぶ際には、仕事に影響しない範囲を意識してください。

④良好な印象を感じさせる短所を選ぶ

短所を伝える際は、聞き手にプラスの印象を残せるかどうかを強く考えてください。

たとえば「慎重すぎる」は「きちんと手順を踏める」、「心配性」は「リスク管理ができる」といったように、短所の裏にある良い面を強調することがポイントです。

企業は「短所をどう活かせるか」「どんな強みに変えられるか」を見ています。伝え方次第で印象が大きく変わるため、短所の選び方とともに、その言い回しにも気を配ってください。

⑤具体的な話で裏付けできる短所を選ぶ

説得力のある短所は、具体的な体験に基づいているものです。「決断力に欠ける性格です」と言うだけでは浅く感じられてしまいます。

「グループ作業で意見をまとめる際に時間がかかってしまった」など、エピソードを交えて説明することで信頼性が高まります。

また、エピソード内でどのように課題を意識し、改善してきたかを伝えると、努力のプロセスも伝わります。自分の経験を整理し、事実に基づいて語れる短所を選択していこう。

⑥成長の余地を感じさせる短所を選ぶ

企業は、完璧な人よりも「伸びしろのある人」を採用したいと考えています。なので、改善の可能性が感じられる短所を選ぶと好印象です。

たとえば「人前で話すのが苦手」でも、「経験を重ねて克服していきたい」と伝えれば、成長意欲が伝わります。逆に、「頑固」「責任感がない」といった改善しにくい内容は避けたほうが無難です。

自分の短所を「今後の成長ポイント」として位置づけることで、面接官に前向きな印象を残せるでしょう。

⑦誠実さが伝わる短所を選ぶ

短所を正直に話せることは、誠実さや自己開示力の高さを示します。とはいえ、マイナスに理解されすぎないよう、言葉選びには注意が必要です。

「他人に頼るのが苦手」「慎重すぎて決断が遅い」といったように、実際の行動に基づいた短所を具体的に伝えるとよいでしょう。

誠実さを示すためには、言い訳をせず、「どう受け止め、どう直していきたいか」を一緒に述べてください。正直さと改善意欲の両方を見せられる短所が理想的です。

短所の書き方のコツ|好印象を与える伝え方

就活において短所を書くときは、単に欠点を並べるのではなく、成長意欲や誠実さを伝えましょう。企業は「短所の内容」よりも「どう人や課題に誠実に関わっているか」を重視しています。

ここでは、印象を良くする短所の書き方と伝え方のコツを紹介します。

  1. 短所を書く際の基本構成(結論→事例→改善)
  2. 「短所を克服中」で終わるポジティブな展開
  3. 短所を伝える言葉選びのポイント
  4. 事実と感情のバランスを取る書き方
  5. 身近な体験談を交えて説得力を高める
  6. 企業に伝わる表現に言い換える方法
  7. 他の就活生と差がつく書き方の工夫

①短所を書く際の基本構成(結論→事例→改善)

短所を書くときは、結論・具体的な事例・改善の3ステップで構成すると読みやすくなります。

最初に「私の短所は〜です」と伝え、そのあとに具体的な場面や行動を説明し、最後に「現在はこう改善しています」とまとめましょう。

この流れを守ると、短所を成長に変えられているとして好印象につながります。特に、改善に向けた努力を具体的に書くことで前向きな印象を与えられるでしょう。

シンプルな構成ほど説得力が高まると覚えておいてくださいね。

②「短所を克服中」で終わるポジティブな展開

短所の話を「克服中です」で終わらせると、印象が大きく変わります。企業は「完璧な人」ではなく、「課題を自覚して成長できる人」を求めています。

そのため、短所を述べるだけでなく、「今はこう取り組んでいる」「少しずつ改善できている」といった前向きな姿勢を示しましょう。

たとえば、「慎重すぎるため、最近は期限を意識して行動しています」と具体的に述べると誠実さが伝わります。短所を克服する意欲を見せることがポイントです。

③短所を伝える言葉選びのポイント

短所を伝えるときの言葉選びは印象を左右します。できるだけマイナスな表現は避け、断定しすぎない表現にとどめておくようにしましょう。

たとえば、「怠け者」「やる気が出ない」などマイナスな表現は避け、「集中力にムラがある」「慎重になりすぎる」といった柔らかい言葉に言い換えるのがポイントです。

また、断定的に言い切るよりも「〜な傾向があります」と表現すると、印象がやわらぎます。伝え方のトーンを工夫するだけで、同じ内容でも受け取られ方が変わるでしょう。

誠実さと前向きさが伝わる表現を意識してください。

④事実と感情のバランスを取る書き方

短所を説明する際は、感情だけでなく事実を交えて書くと説得力が増します。「焦ってしまう」「落ち込みやすい」など感情面だけを述べると抽象的になりがちです。

「プレゼンで準備が不十分だった」「緊張で発言できなかった」など、具体的な事実を添えることで読み手に伝わりやすくなります。

感情を添えることは悪くありませんが、事実と感情のバランスを保ってください。冷静に振り返っている雰囲気を感じさせされます。

⑤身近な体験談を交えて説得力を高める

短所を述べるときに体験談を加えると、信頼性が格段に高まります。

たとえば「慎重すぎて行動が遅れる」だけでなく、「グループ発表で決断が遅れ、準備がギリギリになった」という実体験を添えると、リアルで伝わりやすいです。

そのうえで、「次からは優先順位を決めて行動するようにしています」と改善策を示しましょう。

具体例があることで、あなたの言葉に重みが生まれ、単なる自己分析ではなく成長ストーリーとして印象づけられます。

⑥企業に伝わる表現に言い換える方法

短所を伝える際は、企業側の受け取り方を意識して表現を調整しましょう。

たとえば「自己主張が苦手」は「協調性を大切にしている」と言い換えられますし、「完璧主義」は「細部までこだわる傾向がある」と置き換えられます。

マイナスをそのまま伝えるのではなく、長所につながる一面を残す言葉に変えるのがコツです。

言い換えによって印象が大きく変わるため、書く前に「この言葉を聞いた面接官はどう感じるか」に視点を当てて見ましょう。

⑦他の就活生と差がつく書き方の工夫

多くの就活生が似たような短所を書く中で差をつけるには、表現と構成の工夫が必要です。まず、自分の経験をもとにしたリアルなエピソードを入れること。

そして、改善への姿勢を数字や具体的行動で示すとより効果的です。たとえば「毎週1回プレゼン練習をして克服に向けて挑戦中です」のような伝え方です。

また、「学び」「気づき」を最後に加えると、印象がさらに良くなります。個性と前向きさを両立させた書き方を考えてください。

エントリーシートの短所の例文

エントリーシートで短所を書くとき、どのように表現すれば印象を損なわずに自分らしさを伝えられるか悩む方は多いでしょう。

ここでは、よくある短所を例に、ポジティブに伝えられる例文を紹介します。自分の短所に近いものを見つけ、参考にしてみましょう。

  1. 例文①:心配性
  2. 例文②:慎重すぎる
  3. 例文③:優柔不断
  4. 例文④:マイペース
  5. 例文⑤:飽きっぽい
  6. 例文⑥:頑固
  7. 例文⑦:本番に弱いところがある
  8. 例文⑧:完璧主義
  9. 例文⑨:初対面の人との関係構築が苦手
  10. 例文⑩:複数の作業を同時にこなすのが苦手

例文①:心配性

「心配性」という短所は、悲観的に見られがちですが、見方を変えれば「慎重さ」や「責任感」といった長所につなげられる特徴でもあります。

ここでは、就活生がよく抱える「心配しすぎて行動が遅れる」という悩みをポジティブに伝える例文を紹介します。

私は何事も慎重に進めたい性格で、少し心配性な面があります。サークルでイベントを企画した際も、予想外のトラブルを避けようと準備に時間をかけすぎ、全体の進行が遅れてしまったことがありました。

その経験から、完璧を目指すあまり動けなくなる自分の傾向に気づき、最近は「まず行動してから調整する」ことを意識しています。

その結果、臨機応変に対応する力がつき、以前よりスムーズに手順を踏めるようになりました。今後も慎重さを活かしつつ、バランスを取って行動していきたいと考えています。

心配性を短所として書くときは、「慎重さ」や「リスク管理能力」といった長所に結びつけることがポイントです。改善の努力を具体的に示すことで、成長意欲と前向きな姿勢を自然にアピールできます。

例文②:慎重すぎる

慎重すぎる性格は、失敗を避けたい気持ちが強い分、行動が遅れる短所として見られやすいです。しかし、正しく伝えれば「丁寧さ」や「計画性」として評価されることもあります。

ここでは慎重さを前向きに伝える例文を紹介します。

私は物事を進める際に慎重になりすぎる傾向があります。大学のグループ課題では、ミスを避けようと細部の確認に時間をかけすぎ、全体の進行が遅れてしまいました。

その経験を通じて、完璧を求めすぎるよりも、期限を意識して行動する大切さを学びました。現在は、事前に優先順位をつけて作業を進めるよう意識し、スピードと正確さの両立を心がけています。

慎重さを伝える際は、「行動が遅れる」といった欠点だけで終わらせず、「確認の丁寧さ」や「計画性」という長所へつなげましょう。改善に向けた行動を添えることで、バランスの取れた印象を与えられます。

例文③:優柔不断

優柔不断という短所は、決断力に欠ける印象を与えがちです。ただし、慎重に物事を考える姿勢としてポジティブに変換するようにしましょう。ここでは、迷いやすさを改善に変えた実例を紹介します。

私は迷いやすい面があり、選択肢を前にすると時間をかけてしまうことがあります。ゼミ活動で発表テーマを決める際にも、意見をまとめるまでに時間がかかりました。

そこで、情報を整理して結論を出す力を鍛えようと、普段から「期限を設けて決める」習慣をつけました。

今では、必要な情報を取捨選択して判断するスピードが上がり、自信を持って決断する力を得ました。

優柔不断を短所として書くときは、「慎重な判断力」という長所に変換しましょう。改善への工夫を具体的に示すことで、成長意欲を伝えられます。

例文④:マイペース

マイペースという短所は、周囲との協調性に欠ける印象を持たれがちです。しかし、自分のペースを保つ力として活かすこともできます。

ここでは、チームワークの中でバランスを取る工夫をした例文を紹介します。

私はマイペースな性格で、自分のペースで作業を進めたいと考えることがあります。アルバイトで他のスタッフと連携する際、進行のテンポが合わず迷惑をかけた経験がありました。

そこで、報連相を意識的に行い、相手のリズムに合わせる努力を続けました。最近では、チーム全体の流れを見ながら動けるようになり、結果として仕事の効率も上がりました。

マイペースさは「落ち着いている」とも捉えられます。周囲との協調を意識したエピソードを加えることで、柔軟さと成長意識を同時に伝えられます。

例文⑤:飽きっぽい

飽きっぽい性格は、集中力が続かない印象を与えやすいですが、視点を変えれば「好奇心旺盛」として表現できます。ここでは、飽きっぽさを前向きに変えた例文を紹介します。

私は新しいことに興味を持ちやすい一方で、同じ作業を続けると飽きてしまうことがあります。大学のサークル活動でも、途中でモチベーションが下がることがありました。

そこで、最初に目標を明確に設定し、定期的に進捗を振り返るようにしました。その結果、継続力が身につき、最後まで責任を持って取り組めるようになりました。

飽きっぽさを書くときは、「興味の幅が広い」「新しいことに挑戦できる」などの長所に言い換えると効果的です。改善策を入れることで、責任感も示せます。

例文⑥:頑固

頑固という短所は、柔軟性がない印象を持たれやすいですが、自分の意見を持っている強みとして伝えることもできます。ここでは、頑固さを前向きにアピールする例を紹介します。

私は自分の意見を曲げない頑固な一面があります。ゼミ活動で意見が対立した際、譲れずに議論が長引いたことがありました。その経験から、他人の意見を理解したうえで最適な答えを導く重要性を学びました。

今では、意見交換の際にまず相手の考えを聞き、納得できる根拠を共有するようにしています。

頑固さを書く際は、「意志の強さ」「信念を持って行動できる」面を強調しましょう。相手の意見を尊重する姿勢を加えることで、協調性も伝えられます。

例文⑦:本番に弱いところがある

あがりやすい性格は、面接などで不安を感じる就活生にも多い悩みです。ここでは、緊張を克服しようと努力した例を紹介します。

私は人前に出るとあがりやすい性格です。大学のプレゼン発表でも、最初は声が震えてしまうことがありました。そのため、事前に何度も練習を重ね、本番では視線を意識して話すことを心がけました。

その結果、徐々に緊張をコントロールして、自信を持って話せるようになりました。今では緊張感を集中力に変えることができています。

あがりやすさを伝えるときは、克服への努力や成長過程を具体的に書くのが効果的です。行動の変化を示すことで、前向きな印象を与えられます。

例文⑧:完璧主義

完璧主義は、一見良い印象を与えますが、行動が遅くなるなどの短所につながることもあります。ここでは、完璧を求めすぎた経験を前向きに変えた例文を紹介します。

私は完璧を目指すあまり、細部にこだわりすぎる傾向があります。研究発表の準備で細かい資料修正に時間を使い、全体の見直しが遅れたことがありました。

その経験を通じて、限られた時間で優先順位をつける大切さを学びました。今では「8割の完成度でまず提出する」意識を持ち、効率と質のバランスを意識しています。

完璧主義は「責任感が強い」とも言い換えられます。行動改善の工夫を入れることで、計画性や柔軟性をアピールできます。

例文⑨:初対面の人との関係構築が苦手

初対面の人との関係づくりが苦手という悩みは、多くの学生が共感する短所です。ここでは、努力によって改善した実例を紹介します。

私は初対面の人と話すときに緊張してしまい、うまく会話を広げられないことがあります。アルバイトで初めて会うお客さまと接する際も、最初はぎこちなくなってしまいました。

しかし、相手の話をよく聞き、共通点を見つけて会話を続けるように意識したところ、自然と距離を縮められるようになりました。今では、初対面でも安心感を与えられるよう努力しています。

人見知りの短所を書くときは、「改善への行動」を具体的に入れるのがコツです。努力の過程を見せることで、成長意欲を効果的に伝えられます。

例文⑩:複数の作業を同時にこなすのが苦手

複数の作業を同時に進めるのが苦手という短所は、優先順位づけの意識で改善できます。ここでは、その努力を伝える例を紹介します。

私は同時に複数の作業を進めるのが苦手で、ひとつのことに集中しすぎて他の作業が遅れることがあります。大学祭の準備で複数の担当を任されたときに混乱してしまった経験がありました。

そこで、タスクをリスト化して優先順位を明確にする方法を取り入れました。その結果、全体のスケジュールを把握しながら効率よく動けるようになりました。

マルチタスクが苦手な人は、「一つひとつを丁寧にこなせる」長所を添えましょう。改善の工夫を入れることで、計画力と成長姿勢をアピールできます。

短所を書くときの注意点

短所の書き方を間違えると、誤解を招いたり、印象を悪くしてしまうことがあります。エントリーシートでは、短所を正直に伝えつつも、成長意欲や改善の姿勢を示してください。

ここでは、避けるべきNGパターンや、採用担当者に伝わる正しい書き方のポイントを紹介します。

  1. 短所を述べるだけで終わらせない
  2. 改善に向けた取り組みを必ず加える
  3. 消極的すぎる表現を避ける
  4. 致命的な短所や不適切な内容は避ける
  5. 長所を無理に短所として書かない
  6. 抽象的すぎる表現を避ける
  7. 面接で矛盾しない内容にする

①短所を述べるだけで終わらせない

短所を伝える際は、欠点を挙げるだけで終わらせてはいけません。「私は優柔不断です」と書くだけでは、マイナスな印象で終わってしまいます。

「慎重に考えすぎて判断が遅れることがありますが、最近は時間を決めて行動するよう意識しています」といった改善の意識を加えることで、印象が一変します。

企業は「課題にどう対応しているか」を見ているため、必ず前向きな一文を添えてください。

②改善に向けた取り組みを必ず加える

短所を挙げるときは、克服のための努力をセットで伝えることが重要です。たとえば「慎重すぎる」という短所なら、「限られた時間の中でも正確さを保つための判断力を意識するようになった」と補足しましょう。

努力のプロセスを具体的に説明することで、「行動できる人」という印象を与えられます。短所そのものよりも、改善のためにどんな姿勢を取っているかが評価のポイントです。

意識的な変化を丁寧に書くようにしましょう。

③消極的すぎる表現を避ける

短所を伝える際に、過度に後ろ向きな言葉を使うと印象が悪くなります。「やる気がない」「飽きっぽい」など極端な表現は避け、「集中力が続かないときがある」など柔らかく言い換えるのがおすすめです。

また、言葉を少し変えるだけで前向きな印象にできます。「失敗を恐れる」ではなく「慎重に判断する傾向がある」と言い換えるなど、同じ意味でも伝え方を工夫しましょう。

表現のトーンは常に前向きに保っていくことがポイントになります。

④致命的な短所や不適切な内容は避ける

企業にとって不安要素となる短所は避けるべきです。たとえば「遅刻癖がある」「責任感がない」「指示を守れない」などは、採用の判断に悪影響を与える可能性があります。

また、倫理的に問題がある内容や、他人のせいにするような書き方もNGです。仕事に支障をきたさず、改善できる短所を選ぶことがポイントです。

企業は「今後成長できるか」を重視しているため、信頼を損なわないテーマを選んで書きましょう。

⑤長所を無理に短所として書かない

「短所=長所の裏返し」と言われますが、無理に長所を短所に変えると不自然になります。

たとえば「完璧主義である」「努力しすぎる」といった言葉は、一見ポジティブですが、誠実さに欠けて見えることもあります。

無理に「良い印象」を狙うよりも、自分の実際の課題を素直に伝える方が好印象です。正直さとバランスを意識し、等身大の自分を表現することが大切です。

⑥抽象的すぎる表現を避ける

「協調性がない」「集中力がない」といった抽象的な短所は、イメージが湧きにくく伝わりません。具体的な出来事を添えることで、説得力を高めましょう。

たとえば「チーム作業で自分の意見を言えず、進行が遅れた」など、事実に基づいた書き方が有効です。抽象的な言葉だけだと、面接官に誤解される可能性があります。

エピソードを通して「自分をどう改善しているか」を伝えるよう意識してください。

⑦面接で矛盾しない内容にする

エントリーシートと面接で話す内容が一致していないと、信頼を損ねる恐れがあります。

たとえば、ESでは「慎重な性格」と書いているのに、面接で「積極的に行動するタイプです」と話すと矛盾が生じます。ESに書く短所は、今後の面接でも一貫して話せる内容にしておくことが大切です。

短所を設定する際には、長所との整合性も確認しながら、自分の人柄を一貫して伝えられるように準備しましょう。

エントリーシートの短所に関するよくある質問(FAQ)

エントリーシートに短所を書くとき、多くの就活生が同じような悩みを抱えています。書きすぎたときの対処法や、他の人と被らない工夫、面接との整合性など、細かい疑問を解消しておくことが重要です。

ここでは、よくある質問とその具体的な解決策を紹介します。

  1. 短所を書きすぎた場合はどうすればいいですか?
  2. 複数の短所がある場合はどう書き分ければいいですか?
  3. 短所が面接官に誤解されないようにするにはどうすればいいですか?
  4. 短所の内容が過去と現在で違う場合はどう書けばいいですか?
  5. 短所が他の人と被るときはどう差別化すればいいですか?
  6. 短所の欄が小さい場合はどう簡潔にまとめればいいですか?

①短所を書きすぎた場合はどうすればいいですか?

短所を複数挙げすぎると、印象が分散してしまい、読み手に好ましくないイメージを与えることがあります。1つに絞るのが理想ですが、どうしても複数挙げたい場合は、テーマを関連付けましょう。

たとえば「慎重すぎて行動が遅れる」「完璧を求めて作業時間が長くなる」など、根本が同じ短所としてまとめると自然です。量より質を意識し、短所ごとの改善努力を簡潔に加えると、誠実さが伝わります。

②複数の短所がある場合はどう書き分ければいいですか?

複数の短所を書く場合は、シーンを分けて書くと効果的です。たとえば、学生生活の短所とアルバイト経験での短所を別々に書くことで、状況に応じた自己理解が伝わります。

また、それぞれに「改善のために何をしたか」を明確に添えることが大切です。書き分けのコツは、一貫した性格傾向を保ちつつ、行動での違いを見せることです。

整合性を意識すれば、複数書いても矛盾のない説得力ある内容になります。

③短所が面接官に誤解されないようにするにはどうすればいいですか?

短所を正直に伝えても、誤解されないようにする工夫が必要です。まず、マイナスに聞こえる言葉は柔らかい表現に変えましょう。

たとえば「頑固」ではなく「自分の意見を大切にしすぎることがある」と言い換えると印象がやわらぎます。また、「改善のためにどんな行動をしているか」を添えることで、悲観的な印象を防げます。

短所そのものよりも、前向きな姿勢を伝えることを意識してください。

④短所の内容が過去と現在で違う場合はどう書けばいいですか?

過去と現在で短所が変わった場合は、成長を感じさせるストーリーとしてまとめましょう。

以前はすべてを完璧に仕上げようとして時間をかけすぎることがありましたが、優先順位を意識するようになってから、効率的に進められるようになりました。

過去の課題を認めつつ、成長した姿を示すことで、ポジティブな印象を与えられます。変化を恐れず、学びを経て成長した点を強調してください。

⑤短所が他の人と被るときはどう差別化すればいいですか?

「優柔不断」「心配性」など、就活でよく使われる短所は多くの人とかぶりがちです。差別化のコツは、あなた自身の印象的な話を入れることです。

たとえば「グループ課題で意見が割れたときに迷ってしまった」など、経験を添えるとリアルさが増します。

また、「改善のためにこう変わった」と成長エピソードを入れると独自性が出ます。同じ短所でも、背景と行動で差がつくのです。

⑥短所の欄が小さい場合はどう簡潔にまとめればいいですか?

エントリーシートの欄が小さい場合は、要点を簡潔にまとめる必要があります。「短所+原因+改善策」の3点をワンセンテンスで伝えるのが効果的です。

たとえば「慎重すぎて行動が遅れることがありますが、最近は期限を意識して動くようにしています」のように、1文で完結させましょう。

冗長な説明を避け、読み手に意図がすぐ伝わる表現を意識することで、限られた文字数でも誠実さを示せます。

エントリーシートの短所を効果的に伝えるために

エントリーシートで短所を書く目的は、欠点をさらけ出すことではなく、「自己理解」と「成長意欲」を示すことにあります。

企業は短所を通じて、あなたの人間性や改善力、そして職場での適性を見極めています。だからこそ、短所はマイナス要素ではなく、ポジティブに伝えることが大切です。

これまで紹介したように、短所は「見つけ方」「選び方」「書き方」「例文」「注意点」などの観点から整理し、自分の経験に基づいて具体的に説明することで、説得力が高まります。

短所を認めたうえで、「成長しようとする姿勢」に焦点を当てることが、採用担当者に好印象を与える最大のポイントです。

就活の中で自分を客観的に見つめ、短所を強みに変える姿勢を大切にしましょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。