就活の面接マナーを徹底解説|面接官が見ているポイントやシーン別のマナーも紹介
「面接マナーって、どこまで気をつければいいの?」
就活を進める中で、面接に苦手意識を持っている学生は少なくありません。
特に対面・集団・オンラインなど面接形式が多様化するなか、それぞれの場面で求められるマナーを正しく理解しておくことが重要です。
そこで本記事では、形式別の面接マナーを徹底解説します。基本の所作から言葉遣い、服装、持ち物まで、今すぐ実践できるポイントを網羅していますよ。
マナーを身につけて、自信を持って面接に臨みましょう!
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就活面接マナーの重要性

就活における面接マナーは、ただ礼儀正しさを示すだけではありません。ビジネスの基本を理解しているかどうかを見られる、非常に大切なポイントです。
面接官は学生の人柄や社会人としての適応力を、マナーから判断することが多いでしょう。
たとえば、丁寧なあいさつや自然な姿勢、正しい言葉遣いができると、「この人は社会に出てもやっていけそうだ」と好印象を持たれやすくなります。
学生生活では意識する機会が少なかった所作やマナーが、就活では当たり前の常識として求められるのです。
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
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面接官が見ているポイント

就活の面接では、話す内容だけでなく「どのように見られているか」を意識することが、合否を大きく左右します。ここでは、面接官が重視している代表的なポイントを3つ紹介しています。
- 第一印象
- 話し方や受け答え
- 身だしなみや態度
① 第一印象
面接では、最初の数秒で印象が決まることも珍しくありません。なぜなら、第一印象は見た目や表情、動きといった非言語の情報から自然に伝わるものだからです。
たとえば、ドアのノックやあいさつの声、姿勢などが丁寧だと「しっかりした学生だな」と思ってもらえるでしょう。逆に、うつむきがちで声が小さいと、自信がなさそうに見られるかもしれません。
第一印象は無意識に評価されるため、好印象を残すには普段から意識して練習することが効果的です。面接全体の流れにも影響するため、基本の動作や表情を安定させておくことが大切でしょう。
② 話し方や受け答え
面接では「何を言うか」以上に、「どう話すか」が印象を左右します。話すスピードが速いと焦っているように見えますし、ゆっくりすぎると理解力に不安を感じさせるかもしれません。
質問には結論から答えると、要点が伝わりやすくなり、論理的な印象を持たれやすいでしょう。丁寧な敬語や言葉遣いも大切ですが、それ以上に大切なのは、相手の目を見てハキハキと話す姿勢です。
どれだけ良い内容でも、伝え方ひとつで印象が変わるため、繰り返し練習して安定させておきましょう。
③ 身だしなみや態度
服装や髪型、姿勢などの身だしなみは、想像以上に見られています。清潔感のあるスーツや整った髪型は、社会人としての意識の高さを示す手段です。
反対に、シワのある服や汚れた靴などは、だらしない印象を与えてしまうでしょう。また、面接中の姿勢や表情も評価対象です。
背筋を伸ばして相手の話にしっかりうなずく姿勢は、誠実な印象を与えます。無意識に貧乏ゆすりをしたり、足を組んだりするクセがある人は要注意です。
日頃から基本的な動作を意識して整えておくことで、自信のある態度が自然に出るようになります。
【対面面接編】就活面接マナー

対面面接では、第一印象が合否に大きく影響します。会場に到着した瞬間から面接が始まっているという意識を持つことが大切です。ここでは、各ステップごとに押さえるべきマナーを紹介します。
- 会場到着時
- 受付時
- 待機室での待機時
- 入室時
- 面接中
- 退室時
① 会場到着時
面接会場には、開始時刻の10〜15分前を目安に到着するとよいでしょう。早すぎると企業に迷惑をかける場合があり、遅すぎると焦ってしまいます。
建物に入る前にコートや傘の始末を済ませておき、清潔感のある身だしなみを整えてから入館してください。会場の近くで、髪型や服装を確認しておくと安心です。
すれ違う社員や警備員など、誰が面接官か分かりません。見られている意識を持ち、落ち着いて行動することが好印象につながります。
② 受付時
受付では、明るくはっきりと自分の名前と訪問理由を伝えてください。声が小さいと自信がない印象を与える可能性があります。
担当者が不在の場合でも、勝手な行動は避け、指示があるまで静かに待ちましょう。書類の提出が必要な場合は、両手で丁寧に渡すのがマナーです。
短時間のやり取りでも、表情や話し方ひとつで印象が大きく変わります。受付は「面接のはじまり」と考えて、丁寧な対応を意識しましょう。
③ 待機室での待機時
待機室では、静かに落ち着いた態度を心がけてください。スマホを操作したり貧乏ゆすりをしたりすると、不安やマナー違反と受け取られかねません。
背筋を伸ばし、目線はまっすぐ前に向けて座ると良い印象を与えます。荷物は足元にまとめ、周囲に迷惑がかからないようにしましょう。
面接官が迎えに来たら、すぐ立ち上がってあいさつできるよう準備しておくとスムーズです。わずかな時間でも、見られている意識を忘れないでください。
④ 入室時
入室の基本は、ドアを3回ノックし、「どうぞ」と言われてから静かに開けることです。入室後はドアを閉めて面接官の方を向き、「よろしくお願いいたします」と一礼します。
椅子の横に立ち、案内があるまで座らないよう注意してください。「失礼いたします」と声をかけてから座ると丁寧な印象を持たれます。
歩き方や動作も見られているため、姿勢を正してゆっくりと落ち着いて行動するようにしましょう。事前に練習しておくと自信につながります。
⑤ 面接中
面接中は、内容だけでなく態度も重視されます。姿勢は背筋を伸ばし、相手の目を見て話すことを意識してください。声の大きさや話すスピードも調整し、聞き取りやすさを心がけましょう。
質問には結論から答え、必要であれば具体的なエピソードを交えて説明すると説得力が増します。面接官の話は最後まで遮らず、うなずきながら聞く姿勢を見せると好印象です。
緊張しているときは、深呼吸で気持ちを落ち着けるとよいでしょう。
⑥ 退室時
面接が終わっても、最後まで気を抜かないでください。立ち上がって「本日はありがとうございました」と一礼し、退室の許可を得てからドアに向かいます。
ドアの前では面接官に向き直って再度一礼し、静かにドアを閉めましょう。退出後も会社の建物を出るまでは面接中と同じ意識で行動してください。
すれ違う社員へのあいさつも忘れず、礼儀正しさを意識しましょう。最後の一瞬まで丁寧に行動することで、好印象を残せます。
【集団面接編】就活面接マナー

集団面接では、個人面接と違い「協調性」や「態度の一貫性」が強く問われます。他の応募者と同じ空間にいるからこそ、自分の振る舞いがより目立ちやすくなるでしょう。
ここでは、場面ごとに注意したいマナーを3つに分けて紹介します。
- 入室時
- 面接中
- 退室時
① 入室時
集団面接では、順番やあいさつのタイミングなど、全体の流れを乱さずに行動することが大切です。ドアをノックしたら、面接官の合図を受けて1人ずつ静かに入室してください。
最後の人が丁寧にドアを閉めることもマナーの一つです。全員がそろったら、面接官に向かって「よろしくお願いいたします」と一礼し、声を合わせてあいさつしましょう。
椅子の横に立ち、指示があるまで着席しないことも基本です。他の人と息を合わせる意識が求められるため、場面ごとの流れを事前にイメージしておくと安心でしょう。
② 面接中
集団面接では、自分の話し方だけでなく、聞く姿勢や周囲との関係性も評価されます。質問に答えるときは、結論から話し、簡潔にまとめるよう意識してください。
他の人の意見と内容がかぶりそうなときは、「〇〇さんの意見に加えて」と前置きをすると、柔軟さを伝えられます。
また、他の参加者の話を聞いている間は、うなずきや相づちでしっかりと反応を示すようにしましょう。一方的なアピールではなく、場の空気を読みながら会話に参加する姿勢が重要です。
③ 退室時
面接が終わった後も、最後まで気を抜かないことが大切です。面接官から終了の案内があったら、全員で「ありがとうございました」とあいさつし、順番に立ち上がって退室します。
このときも、最後の人がドアを静かに閉める配慮を忘れないでください。退室時の一礼は、立ち止まってしっかりと行うと丁寧な印象を残せます。
建物を出るまでは面接中と同じ気持ちで行動し、社員とすれ違った場合も軽くあいさつをすると好印象です。全体を通じて落ち着いた行動ができれば、集団面接でも信頼感を持たれやすくなるでしょう。
【オンライン面接編】就活面接マナー

オンライン面接では、通信環境や機材、受け答えの印象など、対面とは異なるマナーが求められます。ここでは、準備から退出までの流れに沿って、気をつけたいポイントを整理していています。
- ログイン前の準備時
- ログイン時(入室時)
- 開始前の待機時
- 面接中
- ログアウト時(退出時)
① ログイン前の準備時
オンライン面接は、事前準備の質が結果を左右すると言っても過言ではありません。まずは、安定したインターネット環境と、カメラやマイクが正常に動作する機器を用意してください。
有線接続が可能であれば、より安心です。背景には生活感のない壁やカーテンなどを選び、映り込みにも注意しましょう。
服装はスーツが基本で、上半身だけでなく下半身もきちんと整えておくことが大切です。万が一のトラブルに備え、イヤホンや予備の端末も手元に置いておくと、落ち着いて対応できるでしょう。
② ログイン時(入室時)
ログインは、面接開始の5分前には完了させておきましょう。直前の接続では、機器の不具合が起きても対応が間に合わないおそれがあります。
ログイン後は姿勢を整え、表情も穏やかに保つことが大切です。入室のあいさつは、画面越しでもはっきり聞こえるような声で「よろしくお願いいたします」と伝えてください。
カメラ映りを意識して、口角を上げると笑顔が伝わりやすくなります。第一印象を決める大事な場面ですので、丁寧に対応しましょう。
③ 開始前の待機時
面接官が入室する前も、画面の前では気を抜かないようにしてください。背筋を伸ばして静かに待ち、スマートフォンをいじるなどの行動は避けましょう。
マイクやカメラがすでにオンになっていることもあるため、不用意な音声や表情には十分注意が必要です。自分がどう映っているかを事前に確認し、カメラの高さや角度を調整しておくと安心でしょう。
ここでの印象が面接官の目に入ることもあるため、最初から丁寧な姿勢を心がけてください。
④ 面接中
オンライン面接では、声のトーンや話し方が特に重要になります。表情や空気感が伝わりづらいため、いつも以上に相手に伝わるよう意識しましょう。
話すときはカメラを見て、目線が合うように調整してください。また、面接官の話にかぶらないよう、少し間を置いてから返答するとスムーズです。
リアクションが乏しくなりやすいため、うなずきや表情でしっかりと反応を示すと、印象がよくなります。落ち着いて、誠実に受け答えすることがポイントです。
⑤ ログアウト時(退出時)
面接が終わったら、面接官の終了の言葉を待ち、「本日はありがとうございました」と丁寧に伝えてから退出してください。カメラに向かって一礼すると、礼儀正しさが伝わりやすくなります。
すぐにログアウトせず、マイクやカメラをオフにしてから静かに退出しましょう。通信が完全に切れたことを確認してから、機材を片付けるようにしてください。
最後まで落ち着いた行動を心がけることで、面接全体の印象がより良くなります。
【言葉遣い・話し方編】就活面接マナー

面接では話す内容だけでなく、言葉遣いや話し方そのものが評価対象になります。敬語の正しい使い方や、話すスピード、表現の明確さなどを意識することで、面接官に与える印象が大きく変わります。
- 正しい敬語を使う
- 「御社」と「貴社」を正しく使い分ける
- 語尾や口調に気を配る
- 結論から話す「PREP法」を活用する
- 話すスピード・声の大きさ・トーンに配慮する
- 質問への回答は簡潔かつ具体的に伝える
- 程よい相づちやうなずきを意識する
① 正しい敬語を使う
敬語の使い方は、社会人としての基本を理解しているかを示す重要な指標です。たとえば「伺います」「申し上げます」などの表現を正しく使うことが求められます。
一方で、「ご苦労さま」など、立場によって不適切になる言葉もあるため注意が必要。普段使わない言い回しも多いため、事前に練習しておくと安心です。
自然な口調で敬語を使えるようになることで、落ち着いた印象も与えやすくなるでしょう。
② 「御社」と「貴社」を正しく使い分ける
「御社」は話し言葉で、「貴社」は書き言葉として使うのが一般的です。面接では口頭でのやり取りが中心のため、「御社」と表現するのが適切です。
つい「貴社」と言ってしまう学生も多いですが、基本を理解している印象を与えるためにも、正しく使い分けましょう。言葉の選び方に注意を払えることは、ビジネスマナーが身についている証とも言えます。
③ 語尾や口調に気を配る
語尾のトーンや言い回しは、相手への印象を左右する大きな要素です。たとえば、「〜ですよね?」などのくだけた表現は避けたほうが良いでしょう。
また、「〜と思います」と連発すると、頼りない印象を与える場合もあります。「〜と考えています」や「〜だと感じました」など、言い切りを意識して話すと、落ち着いた印象になるでしょう。
丁寧さと自信のバランスを大切にしてください。
④ 結論から話す「PREP法」を活用する
話の構成を意識せず話してしまうと、何が言いたいのか伝わりづらくなります。そこで有効なのが「PREP法」です。
最初に結論を述べ、次に理由、具体例、そしてまとめの順に話すことで、情報を分かりやすく整理できます。
「私は○○を大切にしています。なぜなら〜。具体的には〜。その結果〜」といった流れを練習しておくと、面接でも、自信を持って答えられるようになるでしょう。
⑤ 話すスピード・声の大きさ・トーンに配慮する
早口や小さな声は、自信のなさや緊張が伝わりやすくなります。反対に、ゆっくり話しすぎると間延びしてしまうこともあります。大切なのは、聞き取りやすいスピードと落ち着いたトーンを保つことです。
語尾を丁寧に発音する、重要な部分は少し強調するなどの工夫も効果的でしょう。録音して自分の話し方を確認するなど、事前の準備を通じて改善しておくと安心です。
⑥ 質問への回答は簡潔かつ具体的に伝える
面接では、限られた時間で自分をアピールする必要があります。そのため、話は簡潔で具体的に伝えることが求められるでしょう。
「私は〜です」と結論を明確にしたうえで、「その理由は〜」「実際に〜を行いました」など、根拠やエピソードを添えると説得力が増します。
抽象的な言葉を避け、数字や具体例を加えることで、面接官の印象にも残りやすくなるでしょう。
⑦ 程よい相づちやうなずきを意識する
話している最中の相手の反応は、思っている以上に重要です。うなずきや「はい」といった相づちは、面接官への関心や理解を示す手段として効果的でしょう。
ただし、過剰に反応すると不自然に見えるため注意が必要です。自然なタイミングで穏やかな表情を添えることで、落ち着いた印象を与えられます。自分の話だけでなく、聞く姿勢でも誠実さを伝えてください。
【服装・身だしなみ編】就活面接マナー

面接の第一印象は、服装と身だしなみで決まるといっても過言ではありません。清潔感や信頼感を意識した装いは、面接官に良い印象を与える大きな要素です。
ここでは、対面・オンライン問わず押さえておきたい身だしなみのポイントを紹介します。
- 就活面接にふさわしいスーツを着用する
- スーツに合うシャツ・ネクタイ・インナーを選ぶ
- 靴と靴下の組み合わせにも配慮する
- 髪型と髪色は清潔感を意識する
- ナチュラルメイクを心がける
- カバン・腕時計・アクセサリーにも気を配る
- 私服指定・服装自由の場合はカジュアルすぎないのを意識する
- オンライン面接では映り方に気をつけた服装選びをする
① 就活面接にふさわしいスーツを着用する
面接においては、無地で落ち着いた色合いのリクルートスーツが基本です。スーツは自分に合ったサイズを選び、シワや汚れがないかも事前に確認しておきましょう。
また、シルエットや丈のバランスが自分に合っているかも重要なチェックポイント。些細な乱れが面接官にマイナス印象を与えるおそれがあるため、出発前の最終確認を欠かさないようにしましょう。
② スーツに合うシャツ・ネクタイ・インナーを選ぶ
シャツは白の無地が最も一般的で、清潔さが際立ちます。ネクタイは派手すぎない色味と柄を選び、シャツやスーツとのバランスを大切にしましょう。インナーは透けにくい色が安心です。
特に白シャツの場合、下着が透けて見えるとだらしない印象につながるため、肌色やベージュ系のインナーを選ぶのが無難でしょう。
ネクタイは、顔映りや表情の見え方にも影響するので、鏡の前で合わせてみることをおすすめします。全体の調和を意識した選び方が、印象アップにつながるポイントです。
③ 靴と靴下の組み合わせにも配慮する
足元にも気を配りましょう。靴は黒の革靴が無難で、事前にきちんと磨いておくことが大切です。靴下はスーツの色に合わせ、落ち着いたトーンで素肌が見えない長さのものを選んでください。
面接中、座ったときに裾が上がって素肌が見えると、細部にまで注意を払っていない印象を与えてしまいます。さらに、靴に傷や泥汚れが付いていないか、面接前日にチェックしておくと安心です。
意外と目に留まりやすい箇所なので、足元の手入れにも十分気を配りましょう。
④ 髪型と髪色は清潔感を意識する
髪型は、顔全体がはっきり見えるように整えるのが基本です。前髪が目にかかる場合はピンなどで留め、表情が伝わるよう工夫しましょう。髪色はナチュラルな明るさに留めるのが無難です。
奇抜なカラーやスタイルは避けるのが賢明で、あくまで誠実さや素直さが感じられる見た目を意識してください。
また、寝ぐせや乱れにも注意し、整髪料を適度に使うことで清潔感をキープできます。細かい部分まで整える姿勢が、面接官への好印象につながるでしょう。
⑤ ナチュラルメイクを心がける
就活メイクは、濃すぎず自然な印象が望ましいです。ファンデーションで肌を整え、チークやリップで血色をプラスする程度が理想でしょう。
アイメイクも控えめにして、華美な印象にならないよう注意が必要です。眉毛も整えて、全体のバランスを意識すると好印象を与えられるでしょう。
面接中は緊張や照明の影響で顔色が悪く見えることもあるため、血色感のあるメイクは有効です。あくまで素顔を引き立てるメイクが、清潔感や親しみやすさを演出してくれるでしょう。
⑥ カバン・腕時計・アクセサリーにも気を配る
カバンはA4書類が入るビジネス向けのものを選び、傷や汚れがないかを事前に確認してください。面接中に床に置いても安定する自立式のカバンが望ましいです。
腕時計は派手なデザインを避け、シンプルで落ち着いたものが適しています。アクセサリーも、華美なものは避けて最小限にとどめましょう。
たとえばピアスやネックレスはできれば外しておくと無難です。全体のバランスを損なわないよう、小物選びにも丁寧な心配りが求められます。
⑦ 私服指定・服装自由の場合はカジュアルすぎないのを意識する
「服装自由」や「私服でどうぞ」と案内された場合でも、完全な私服ではなくオフィスカジュアルを意識してください。ジャケットやシャツ、落ち着いたスラックスなどを選びましょう。
Tシャツやジーンズなどラフな格好は避けるのが無難です。企業によっては雰囲気の違いがありますが、あくまで「面接」であることを忘れず、少しフォーマル寄りの装いを心がけましょう。
迷ったときは、スーツに近いスタイルを選ぶと安心です。
⑧ オンライン面接では映り方に気をつけた服装選びをする
オンライン面接では、画面に映る上半身の印象が重要です。顔映りを良くするため、明るい色のシャツを選ぶと効果的です。また、背景とのコントラストやカメラ位置にも注意を払いましょう。
たとえば、暗い背景で黒い服を着ると顔が目立たなくなってしまいます。座る位置や照明も確認し、顔全体がはっきり見えるよう調整してください。
服装と映り方をセットで考えることが、対面と同様に信頼感を伝えるポイントになります。
【持ち物編】就活面接マナー

就活の面接では、身だしなみと同様に持ち物の準備も欠かせません。必要なものをきちんと揃えておけば、当日の不安も軽減されるでしょう。
ここでは、面接に持参すべき基本的なアイテムについて紹介します。
- 履歴書・エントリーシート
- 身分証明書・学生証
- 筆記用具
- A4クリアファイル
- 折りたたみ傘
- マスク・除菌アイテム
① 履歴書・エントリーシート
履歴書やエントリーシートは、面接当日に提出を求められることがあります。事前に企業へ送付していたとしても、面接時に担当者が手元に持っていない場合もあるため、必ず紙で持参しておくと安心です。
提出時に慌てないよう、封筒から出しておき、すぐに渡せるようクリアファイルに挟んで準備しておくのがスマート。また、志望動機などを見返す用にも控えを一部持っておくと便利です。
折れや汚れを防ぐために、書類の保管状態にも気を配ってください。
② 身分証明書・学生証
本人確認のため、受付や面接の際に身分証や学生証の提示を求められることがあります。特に、大企業のビルではセキュリティが厳しく、忘れてしまうと入館できず面接に遅れるおそれもあるでしょう。
学生証や運転免許証など、写真付きの身分証明書を用意しておくとスムーズです。取り出す場面で手間取らないよう、カバンの取り出しやすいポケットに入れておくと良いでしょう。
特に、合同説明会や複数企業が集まるイベントでは必要になる場面が多いため、常に携帯しておくと安心です。
③ 筆記用具
筆記用具は、面接前後に書類を記入したり、説明内容をメモをしたりする場面で必要になります。ボールペンを2本以上持っておくと、万が一のインク切れにも対応できるため安心です。
黒インクのボールペンが一般的ですが、サインが求められる場面などもあるため、滑らかに書けるものを選んでおくとよいでしょう。
また、ペンケースには予備の芯や消しゴムも一緒に入れておくのが便利でおすすめ。文房具の見た目が派手すぎるものは避け、落ち着いたデザインを選ぶことも社会人としての印象を高めるポイントです。
④ A4クリアファイル
A4サイズのクリアファイルは、履歴書やエントリーシート、企業から配布された資料を折らずに持ち運ぶのに便利なアイテムです。
提出用の書類は、必ずシワや折り目がない状態で渡すのがマナーと覚えておきましょう。書類が乱雑に入っていると、整理整頓が苦手な印象を与えてしまうかもしれません。
クリアファイル内は必要な書類だけにまとめ、順番や向きをそろえておくことで、スマートな印象を与えることができます。できればファイルも無地で透明なものを選び、清潔感を保ってください。
⑤ 折りたたみ傘
天候の変化に備えて、折りたたみ傘は常に持ち歩いておきたい持ち物です。面接当日に突然の雨でスーツや髪が濡れてしまうと、だらしない印象を与える原因になります。
書類や持ち物が濡れてしまうと致命的な失点につながる可能性もあるため、傘を使った後の対応も重要です。
濡れた傘をそのままカバンに入れると他の物を濡らしてしまうので、吸水カバーやビニール袋を用意しておくと安心でしょう。コンパクトで軽量なタイプを選ぶことで、荷物の負担も最小限に抑えられます。
⑥ マスク・除菌アイテム
近年の感染症対策として、マスクや除菌シート、アルコールスプレーなどの衛生用品は必須アイテムです。マスクは白や淡い色の清潔感あるものを選びましょう。
使い捨てでなくても、シワや汚れがないよう確認してから着用してください。また、面接会場に入る前に手指を除菌しておくと、衛生意識の高さを示せます。
面接中にマスクを外す場合でも、ケースなどにきちんとしまうとスマートです。予備のマスクも1枚持っておくことで、汚れや破損があった場合にも対応できます。
就活面接のマナーに関するよくある質問

面接では予期しない出来事が起こることもあります。ここでは、実際に多くの就活生が疑問に思いやすいシチュエーションと、それに対する基本的な考え方や対処法を紹介しましょう。
- 面接中に緊張してしまったときの対処法は?
- オンライン面接でカンペはOK?
- 忘れ物をしてしまったときはどうすればいい?
- 面接後にお礼メールは必要?
① 面接中に緊張してしまったときの対処法は?
面接で緊張するのは、自然なことです。むしろ真剣に取り組んでいる証ともいえるでしょう。もし声が上ずったり言葉に詰まったりしても、深呼吸をして一呼吸おいてから話し始めると落ち着けます。
多少のつかえは問題ありません。「緊張していますが、頑張ります」と正直に伝えれば、誠実な姿勢が伝わるはずです。準備段階で模擬面接を繰り返すことも、自信を持って臨むためには有効でしょう。
② オンライン面接でカンペはOK?
オンライン面接では、手元にメモを置いておくこと自体は悪くありません。ただし、それを見ながら話していることが面接官に伝わると、評価に影響するかもしれません。
自然なアイコンタクトや声の抑揚を意識し、話す内容はあくまで自分の言葉で表現するようにしてください。メモには、キーワードや要点程度にとどめておくと安心です。
③ 忘れ物をしてしまったときはどうすればいい?
忘れ物に気づいたときは、速やかに正直に伝えましょう。「履歴書を持参し忘れてしまいました。後日郵送させていただいてもよろしいでしょうか」といった丁寧な言い回しが望ましいです。
嘘で取り繕うより、素直な謝罪と代替案の提示のほうが誠意を感じてもらえるでしょう。忘れ物を防ぐには、事前に持ち物リストを作って確認する習慣が大切です。
④ 面接後にお礼メールは必要?
お礼メールは必須ではありませんが、感謝の気持ちを伝える手段として効果的です。印象をより良くしたい場合には、面接終了後なるべく早めに、簡潔で丁寧な内容のメールを送りましょう。
形式的な文章ではなく、当日の面接内容や自分の学びを交えると好印象につながります。送るタイミングは当日中が理想ですが、遅くとも翌日までには送りたいところです。
面接マナーを押さえて自信を持って就活を進めよう

就活における面接では、第一印象や話し方、身だしなみといった基本的なマナーが合否を大きく左右します。
面接の流れや注意点を正しく理解し、必要な知識と心構えを持って臨むことで、自信を持って選考を進められるでしょう。
就活の成功には、面接マナーの習得が欠かせませんよ。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。