「面接で気をつけること」とは?シーン別の注意点を徹底解説
「面接って何に気をつけたらいいの?」「マナーや話し方で減点されないか不安…」
初めての就職活動では、面接に対する緊張や疑問を抱えるのは当然のことです。特に新卒の場合、対面・Web・集団など形式ごとに注意点が異なるため、正しい準備と心構えが欠かせません。
そこで本記事では、面接前に準備すべき基本事項から、対面・Web・集団面接での注意点、話し方やマナー、よくある失敗例まで、新卒就活生が押さえておくべきポイントを解説します。
面接を自信を持って乗り越えるための参考にしてください。
面接で選考通過を目指そう!
面接で気をつけることは?

面接は、企業に自分を知ってもらう最初の機会であり、第一印象が合否を左右する重要な場です。対面とWeb面接では注意点が異なりますが、共通して求められるのは「準備・マナー・表現力」の3つ。
ここでは、面接で特に意識すべき4つのポイントを紹介します。
- 面接時間の10分前に到着しておく
- 必要な持ち物を準備しておく
- 身だしなみを整えておく
- 表情や話し方を意識しておく
① 面接時間の10分前に到着しておく
面接当日に遅刻すると、信頼を大きく損なう恐れがあります。5~10分前に到着しておけば、余裕を持って行動でき、落ち着いて面接に臨めるでしょう。
時間にルーズな印象はマイナス評価につながるため注意が必要です。企業によっては受付の段階から態度を見られていることもあるため、玄関前で時間を調整するのが賢明でしょう。
Web面接でも同じで、開始前にカメラやマイクのチェックを済ませ、静かな場所で準備しておくと安心です。焦りを回避するためにも、早めの行動を心がけてください。
② 必要な持ち物を準備しておく
忘れ物があると、面接に集中できず不安が顔に出てしまいます。履歴書や筆記用具、会社からの指示がある書類などは、前日までに確認しておくと安心です。
Web面接でも、学生証やメモ、筆記用具の準備が求められるケースがあります。「きっと大丈夫」ではなく、「確認済み」にしておくことが大切です。
持ち物の確認は、準備への意識の表れでもあります。リストをつくって、1つずつチェックする習慣をつけてください。
③ 身だしなみを整えておく
第一印象は、話の中身よりも見た目から伝わるものです。対面面接では、スーツのしわや靴の汚れ、髪型や爪の長さなど細かな部分までチェックされていると考えた方がいいでしょう。
Web面接だからといって油断は禁物です。映る範囲の服装はもちろん、背景の整理や照明の明るさまで整える必要があります。
雑然とした背景は、準備不足の印象を与えることもあるでしょう。面接前日のうちに鏡で全身をチェックしておくと安心です。
④ 表情や話し方を意識しておく
話す内容だけでなく、表情や声のトーンも面接では大切な評価ポイントです。暗い顔やぼそぼそとした話し方では、自信のなさや元気のなさが伝わってしまうでしょう。
笑顔を意識しながら、はきはきと話すことを心がけてください。質問に対する反応や相づちも、印象を左右する要素の1つです。Web面接ではカメラ目線を意識すると、対面に近い印象を与えられます。
表情筋をほぐすなど、軽い準備運動をしてから臨むと、自然な笑顔が出やすくなるでしょう。
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そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
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対面面接で気をつけること

対面での面接では、面接官と直接顔を合わせるため、わずかな言動でも印象が大きく変わります。特に、入室から退室までの行動すべてが評価対象になると意識しておくことが重要です。
ここでは、対面面接で注意したい5つのポイントを順に紹介します。
- 受付では正しい対応をする
- 待機中は立ち振る舞いにも注意する
- 入室時のマナーを守る
- 面接中は話し方と態度に注意する
- 退室時にも気を配る
① 受付では正しい対応をする
面接は受付からすでに始まっています。受付では、笑顔で明るくあいさつし、要件を端的に伝えることが大切です。
「〇時から面接を予定している〇〇大学の△△です」とはっきり伝えましょう。緊張していても声が小さいと印象が良くありませんし、態度がそっけないとマイナス評価につながる可能性もあります。
受付担当者も企業の一員であることを忘れず、礼儀正しく接するようにしてください。
② 待機中は立ち振る舞いにも注意する
待機している間も、見られている意識を持つことが大切です。スマートフォンを操作したり、だらしない姿勢で座ったりしていると、マナーを疑われるかもしれません。
周囲に他の就活生がいる場合も、静かに落ち着いた態度を意識しましょう。貧乏ゆすりなど無意識のクセが出やすい時間でもあるため、自分の動きを意識的に制御することが必要です。
自然に落ち着いた所作ができるだけで、好印象につながるでしょう。
③ 入室時のマナーを守る
入室時の動作は、第一印象を決める大事な瞬間です。ドアをノックし、返事を聞いてから静かに入りましょう。
入室後は面接官の目を見て、明るく「よろしくお願いいたします」と伝えることが基本です。
ドアを静かに閉める、椅子の横で一礼してから着席する、といった基本的な動作も忘れないでくださいね。丁寧な所作は、誠実さや礼儀正しさを伝える手段にもなりますよ。
④ 面接中は話し方と態度に注意する
面接では話す内容だけでなく、話し方や表情、姿勢なども評価されています。質問には結論から答え、端的にわかりやすく伝えましょう。視線は面接官に向け、落ち着いたトーンで話すことが大切です。
椅子に深くもたれたり、腕を組んだりすると、自信がなさそう、あるいは偉そうに見えてしまうかもしれません。
社会人としての基本マナーが身についているかを見られている場でもあると意識しておきたいところです。
⑤ 退室時にも気を配る
面接が終わっても、会場を出るまでが面接です。
椅子から立ち上がり「本日はありがとうございました」とお礼を伝え、一礼してから退室してください。ドアの開け閉めは静かに行いましょう。
建物の外に出るまでは、面接官や社員とすれ違うこともあり得ます。最後の最後まで気を抜かず、礼儀ある振る舞いを貫いてください。
Web面接で気をつけること

Web面接は自宅などリラックスできる場所で受けられる反面、対面と異なる注意点も多くあります。通信環境や機材の確認はもちろん、画面越しだからこそ求められるマナーや表情の工夫も大切です。
ここでは、Web面接で押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
- Web面接前に通信環境と機材を確認しておく
- Web面接時の入室マナーに注意する
- Web面接中は印象を良くする話し方・表情を心がける
- Web面接の終了時のログアウトマナーも心得ておく
① Web面接前に通信環境と機材を確認しておく
Web面接では、通信の不安定さや機材の不具合がそのまま評価につながることもあります。音声が途切れたり映像が乱れたりすると、面接官の集中をそいでしまう恐れがあるでしょう。
事前にWi-Fiやマイク、カメラの動作を確認し、必要があれば予備の機器を用意してください。背景は整っているか、照明が暗くないかも重要なチェックポイント。
通知音やアラームなども事前にオフにしておくと安心です。準備を丁寧に進めることで、スムーズな面接につながります。
② Web面接時の入室マナーに注意する
開始時の印象はWeb面接でも非常に大切です。入室のタイミングは開始の5分前が目安で、服装は上下スーツで整えると安心でしょう。
カメラの位置は自分の目線と合うように調整し、画面に対して真正面を意識してください。面接官が入室した際には、明るい声で「よろしくお願いいたします」と伝えましょう。
姿勢や表情にも注意を払いながら、静かに落ち着いた態度を保ってください。画面越しでも丁寧さは伝わります。
③ Web面接中は印象を良くする話し方・表情を心がける
オンラインでは表情や声のトーンが伝わりづらくなるため、意識的に明るくはっきり話すことが必要です。
カメラ目線を保ち、笑顔を絶やさず、相手の話にはしっかりうなずくことで、自然なコミュニケーションが生まれます。
声が小さかったり、表情が硬かったりすると、やる気がないと受け取られてしまう可能性があります。
相手に伝える気持ちを強く持ち、画面の先にいる面接官を意識して対応してください。それだけで印象が大きく変わるはずです。
④ Web面接の終了時のログアウトマナーも心得ておく
面接が終わったからといって、すぐにログアウトするのは避けましょう。面接官の退出を確認してからログアウトするのが基本です。
「本日はありがとうございました」と丁寧にあいさつし、一礼するようにしてください。また、退出する直前まで表情や姿勢は崩さないことが大切です。
終了後もカメラがオンになっていることがありますので、油断せず最後まで丁寧な態度を保ちましょう。
集団面接で気をつけること

集団面接では、他の候補者と同じ場で評価されるため、自分だけでなく全体の空気や流れを意識する必要があります。
個人面接とは異なる注意点があるため、対応を間違えるとマイナス印象につながる可能性もあるでしょう。ここでは、入室から退室までの3つのポイントに分けて注意すべき点を整理しました。
- 集団面接での入室時に気をつけるポイントを押さえる
- 集団面接で評価される話し方と振る舞いを心がける
- 集団面接の退室時に注意すべき行動を確認する
① 集団面接での入室時に気をつけるポイントを押さえる
集団面接の入室では、自分の番だけでなく他の受験者とのバランスも大切です。順番が決められている場合はそれに従い、誰が先に入るか分からないときは周囲と確認を取り合って円滑に行動しましょう。
入室時は、個別面接と同様にノックやあいさつを丁寧に行い、面接官や他の参加者に不快感を与えないことが基本です。
誰かが先に入室していても、ドアの開け閉めは静かに行い、スムーズに着席できるよう心がけてください。
② 集団面接で評価される話し方と振る舞いを心がける
集団面接では、自分の発言内容だけでなく、他の人の話を聞く姿勢も評価対象になります。発言するときは、簡潔に結論から話し、面接官に分かりやすく伝えることが大切です。
また、他の参加者の発言中はうなずいたり、しっかり聞いている姿勢を示すことも忘れないようにしてください。
話す順番が回ってきた際は、緊張せず落ち着いて、自分の言葉でしっかり話す意識を持ちましょう。周囲と比べるのではなく、自分らしく振る舞うことが大切です。
③ 集団面接の退室時に注意すべき行動を確認する
集団面接の退室でも、全体の動きに合わせる協調性が求められます。誰かが率先して退室する場合は、流れを崩さないように続きましょう。
一人だけ先に出てしまったり、遅れてしまったりすると印象が悪くなる場合があります。退室時はあいさつを忘れず、最後まで丁寧に振る舞うことが大切です。
また、面接室を出たあとの態度にも気を配りましょう。建物を出るまでは見られている意識を持ち、気を抜かないよう注意してください。面接の最後まで誠実さを保つことが好印象につながります。
面接での身だしなみで気をつけること

面接では第一印象が合否に直結することがあります。その印象を左右するのが「身だしなみ」です。清潔感のある外見は、相手への敬意を示す姿勢でもあります。
ここでは、面接前にチェックしておきたい身だしなみのポイントを4つご紹介しましょう。
- 髪型・顔まわりの清潔感を整える
- 服装のシワ・サイズ感に気を配る
- 靴やカバンなど小物類もチェックしておく
- 香水や整髪料の匂いに配慮する
① 髪型・顔まわりの清潔感を整える
第一印象を左右する顔まわりは面接官の視線が集まりやすいため、常に整っているか確認してください。
前髪が目にかかっていたり、髪に寝ぐせが残っていたりすると、だらしない印象を与えかねません。男性はヒゲの剃り残し、女性はメイクの濃さやヨレなどにも注意が必要です。
当日の朝に鏡でチェックする習慣を持つとよいでしょう。清潔感を意識するだけで、相手に誠実さが伝わります。
② 服装のシワ・サイズ感に気を配る
服装の乱れは、本人が思う以上に目立ちます。アイロンをかけたり、クリーニングに出しておいたりして、スーツを整えた状態で着用しましょう。サイズ感も大切です。
袖丈やズボンの長さが合っていないと、全体のバランスが崩れ、だらしなく見えることもあります。見た目が整っていると、自己管理ができている印象を与えやすくなるでしょう。
③ 靴やカバンなど小物類もチェックしておく
服装が整っていても、靴が汚れていたりカバンが破れていたりすると評価が下がる可能性があります。面接前には靴を磨き、カバンも中身を整理しておいてください。
見た目だけでなく、必要な書類がスムーズに出せることも重要です。細かな部分まで気を配れる人は、信頼されやすくなります。
④ 香水や整髪料の匂いに配慮する
面接の場では香りの強さも印象に影響します。香水や整髪料の香りがきついと、相手に不快感を与えてしまうかもしれません。無香料か控えめな香りを選び、つけすぎには注意しましょう。
また、タバコや柔軟剤などのにおいも残りやすいため、家族や友人に確認してもらうと安心です。香りもまた、身だしなみの一部として見られています。
面接時の言葉遣いで気をつけること

面接では、話の内容と同じくらい言葉遣いが見られています。とくに学生から社会人になるタイミングでは、丁寧で適切な話し方が重要です。
ここでは、就活生が面接で注意すべき言葉遣いのポイントを6つ紹介します。
- 丁寧語・敬語を正しく使い分ける
- カジュアルすぎる表現は避ける
- 面接官への呼びかけに注意する
- 「話しすぎ」「話さなすぎ」のバランスに気を配る
- よくある言い間違いに注意する
- 結論から話す習慣を身につけておく
① 丁寧語・敬語を正しく使い分ける
面接では、丁寧語・謙譲語・尊敬語の使い分けが求められます。とくに尊敬語と謙譲語を混同すると、不自然な印象を与えてしまうでしょう。
たとえば「伺わせていただきます」「おっしゃられました」などの二重敬語は避けたほうが無難です。丁寧さを意識しすぎると、かえって不自然になりがちなので注意してください。
正しい使い方を普段から意識して練習することで、本番でも自然に話せるようになります。敬語は使えばよいのではなく、状況に合った表現を選ぶことが大切です。
② カジュアルすぎる表現は避ける
面接はビジネスの場であり、くだけた表現は不適切です。「めっちゃ」「すごく」「やばい」などの口語表現や、「~っすね」といった崩れた話し方は避けてください。
本人にその気がなくても、無意識に使ってしまうことがあるため、事前に模擬面接でチェックしておくと安心でしょう。言葉遣いは、その人の印象や社会性を映す鏡です。
丁寧で落ち着いた話し方を心がけることで、信頼感を得やすくなります。話す内容と同じくらい、どう話すかにも意識を向けてください。
③ 面接官への呼びかけに注意する
相手をどう呼ぶかも、面接では見られるポイントです。とくに「御社」と「貴社」の使い分けに気をつけましょう。話すときは「御社」、書くときは「貴社」が一般的です。
また、「担当者さん」や「人事の人」などの表現は避け、名前がわかる場合は「〇〇様」と呼んでください。敬称の使い方ひとつで、印象が大きく変わります。
相手をしっかりと意識した呼びかけをすることで、基本的なビジネスマナーが身についていることを示せるでしょう。
④ 「話しすぎ」「話さなすぎ」のバランスに気を配る
回答が長すぎると焦点がぼやけ、短すぎると熱意が伝わりません。1分ほどで要点を整理して答えるのが理想的です。
話す前に結論を考え、それに続けて理由や具体例を伝えると、内容がスムーズに伝わります。これにより、面接官も話を理解しやすくなるでしょう。
事前に話の構成を練習しておけば、自然とバランスのよい会話になります。伝える力は量よりも質と構成がカギです。
⑤ よくある言い間違いに注意する
「ご苦労さまです」「了解しました」は、目上の人には不適切な表現です。代わりに「お疲れさまです」「承知しました」を使ってください。
また、「なるほど」や「ですよね」も、軽すぎる印象を与える可能性があるため、慎重に使う必要があります。誤った敬語は、慣れているとつい使ってしまいがちです。
正しい言い回しを事前に確認し、口に出して練習しておくことで、本番でも自然に言葉が出てくるようになります。
⑥ 結論から話す習慣を身につけておく
面接では、最初に結論を伝えてから理由や具体例を述べる「結論ファースト」が好まれます。
「学生時代に頑張ったことは?」と聞かれたら、「〇〇に取り組みました。その理由は~」という流れで話すのが効果的です。
結論が後回しになると、何を伝えたいのかが伝わりにくくなります。面接官も話の要点をつかみにくくなり、集中しにくくなるでしょう。
日頃から結論を先に伝える練習をしておくと、面接でも自然に実践できます。明確に伝える力は、社会人になってからも役立つスキルです。
面接での印象が良くなる話し方のポイント

面接では「何を話すか」だけでなく、「どう話すか」も評価の対象です。伝え方を少し工夫するだけで、相手に与える印象が大きく変わるでしょう。
ここでは、好印象を持たれやすい話し方のポイントを4つ紹介します。
- 簡潔にわかりやすく話す
- 適切なタイミングで話し始めるように心がける
- 話すスピードや声のトーンに気を配る
- 面接官の目を見てハキハキと話すようにする
① 簡潔にわかりやすく話す
面接では時間に限りがあるため、だらだらと話してしまうと肝心な点が伝わらず、もったいない結果になりかねません。
まず結論を先に述べ、それから理由や具体例を続けると、聞き手にも伝わりやすい構成になります。
たとえば「学生時代に力を入れたことは?」という質問には、「〇〇に取り組みました。その理由は…」というような順序で答えると効果的です。
話の全体像が早い段階でつかめると、面接官も理解しやすく、会話のテンポも整います。
内容が整理されていないと途中で話が迷走しやすくなるため、事前に回答を紙に書き出し、何度か音読してみるのもおすすめです。
② 適切なタイミングで話し始めるように心がける
質問に対してすぐに答えようとするあまり、相手の話をさえぎってしまうのは避けたいところです。
相手の言葉をしっかり聞き終えてから、一呼吸おいて話し始めることで、落ち着いた印象や丁寧さが伝わりやすくなります。
この「間」を意識するだけで、全体の会話がスムーズになりますし、何より「人の話を聞く姿勢」が伝わるでしょう。
特に集団面接などでは、他の受験者との違いが細かいところに出やすいため、話すタイミングを意識することが差につながることも考えられます。
あわてて答えるのではなく、少し時間をとって整理してから話す癖をつけておくと、説得力のある話し方に近づけられるでしょう。
③ 話すスピードや声のトーンに気を配る
緊張すると誰しも口数が多くなったり、話し方が早口になったりしがちです。しかし、面接では聞き取りやすさが大切な評価ポイントになります。
ややゆっくりめのスピードで、語尾まで丁寧に話すと、内容が相手にしっかり届きやすくなるでしょう。また、声のトーンにも注意が必要です。
暗くて低い声では自信がなさそうに見えますし、逆に大きすぎると威圧的に聞こえることもあると覚えておきましょう。
少し明るく、張りのある声を意識しながら、表情も合わせて話すことで、全体として好印象になります。練習の際は、録音して自分の話し方を客観的に確認すると、改善点が見えてきやすくなるでしょう。
④ 面接官の目を見てハキハキと話すようにする
話しているときに目線があちこちに泳いでいると、自信がないように見られる恐れがあります。面接官の目をしっかり見ることで、誠実さや自信が自然に伝わるでしょう。
ただし、見つめすぎると緊張感を与えてしまう可能性もあるため、自然なアイコンタクトを意識してください。
視線は目元や鼻のあたりを中心に、時おり外すようにすると、圧迫感のないちょうどよいバランスになります。
さらに、口元だけでなく顔全体で話すように意識すると、表情が伝わりやすくなり、話の印象もぐっと良くなるでしょう。
声だけでなく、視線や表情を含めた「話す態度」が、面接の印象を大きく左右します。
面接でマイナスな印象になる受け答え

面接では服装やマナーだけでなく、受け答えの内容や話し方によっても評価が大きく変わります。
無意識のうちに悪い印象を与えてしまわないよう、事前に避けるべきポイントを把握しておくことが大切です。ここでは、マイナス評価につながりやすい受け答えの具体例を紹介します。
- 他社批判やネガティブな発言をする
- 嘘や誇張した内容を話す
- 質問の意図に沿っていない回答をする
- 丸暗記をした不自然な受け答えをする
① 他社批判やネガティブな発言をする
面接の場で他社や学校、仲間などを悪く言ってしまうと、人間関係のトラブルを起こしそうだと受け取られる可能性があります。
仮に本音であっても、マイナスな印象を与える言い回しは避けましょう。不満がある場合は、改善したい点や今後の目標としてポジティブに伝える工夫が必要です。
前向きな姿勢が、誠実さや成長意欲として伝わるでしょう。
② 嘘や誇張した内容を話す
実力以上に見せようと嘘をついたり、経験を大げさに語ったりすると、信頼を損ねてしまいます。面接官は多くの学生と接しており、違和感には敏感です。
内容に自信が持てない場合でも、ありのままの経験や取り組みを、自分の言葉で説明することが大切になります。正直な姿勢のほうが、評価されやすいはずです。
③ 質問の意図に沿っていない回答をする
質問の意図を正確に理解せず、ずれた答え方をしてしまうと、コミュニケーション力に不安を持たれてしまいます。
たとえば「困難を乗り越えた経験を教えてください」と聞かれたときに、単なる成功談を話してしまうのは的外れです。
理解に迷いがある場合は、聞き返す勇気も必要になるでしょう。正確な受け答えが、好印象につながります。
④ 丸暗記をした不自然な受け答えをする
緊張対策のために用意した回答を丸暗記しすぎると、話し方が単調で不自然になるため、できるだけ避けましょう。面接は会話ですので、自然な話し方が求められます。
多少言いよどんでも、自分の言葉で話している様子のほうが好印象を持たれやすいでしょう。
準備は大切ですが、暗記よりも自然さを大切にしてください。
面接で気をつけることに関するよくある質問

面接では予想外の状況が起こることもあります。不安を軽減するためには、よくある疑問に対する答えを知っておくことが有効です。
ここでは、就活生が面接中によく感じる不安と、その解決策を紹介します。
- 面接官からの質問に詰まったらどうすればいい?
- Web面接中にメモを見ても大丈夫?
- 「私服でOK」と言われたときの服装はどうする?
- Web面接中の通信トラブルにはどう対応すればよい?
- 逆質問はどんな内容が良い?
- 面接後にすべきフォローとは?
① 面接官からの質問に詰まったらどうすればいい?
面接で質問に答えられないと焦ってしまいますが、黙り込むより「少し考えてもよろしいでしょうか」と一言添えるほうが印象は良くなります。
完璧な回答よりも、落ち着いて考える姿勢や素直さが評価される場面もあるため、あえて率直に伝える選択も大切です。
② Web面接中にメモを見ても大丈夫?
Web面接では、必要に応じてメモを見ること自体は問題ありません。ただし、頻繁に視線が外れてしまうと、話を聞いていない印象を与える恐れがあります。
カメラ近くにメモを配置して、視線を極力ずらさずに確認できるようにすると安心です。
③ 「私服でOK」と言われたときの服装はどうする?
「私服でOK」という指示があっても、自由すぎる服装は避けるべきです。ビジネスカジュアルを意識し、ジャケットや襟付きのシャツなど、清潔感があり落ち着いた印象を与える服装が適しています。
不安であればスーツ寄りのスタイルにしておくと無難です。
④ Web面接中の通信トラブルにはどう対応すればよい?
通信トラブルが発生しても、焦る必要はありません。まずは再接続を試し、それでも解消しない場合は速やかに企業へメールで連絡しましょう。
連絡先や代替手段を事前に確認しておくと、万が一のときも冷静に対応できます。誠実な対応が評価につながります。
⑤ 逆質問はどんな内容が良い?
逆質問では、企業や業務への関心を示す内容を選ぶと好印象です。たとえば「活躍している人の共通点」や「入社後に期待される役割」など、前向きな質問が適しています。
一方で、「休日数」や「残業の有無」など、条件面ばかりの質問は避けましょう。
⑥ 面接後にすべきフォローとは?
面接が終わったら、感謝の気持ちを伝えるメールを送ることをおすすめします。
内容は簡潔で構いませんが、「貴重な機会に感謝していること」「学びがあったこと」などを添えると印象がより良くなるでしょう。送るタイミングは当日中か、遅くとも翌日までが望ましいです。
面接で印象を高めるために「気を付けるべきこと」を意識しておこう!

面接で気をつけるべき点は多岐にわたりますが、すべては「印象を良くすること」に集約されます。
対面・Web・集団面接など形式に応じたマナーや態度、丁寧な言葉遣いと明瞭な話し方、そして適切な身だしなみが評価のカギとなるでしょう。
実際、準備不足や言葉遣いのミス、立ち振る舞いの乱れは大きな減点につながるおそれも。一方で、基本を押さえた丁寧な対応ができれば、内容以上に人柄が伝わり好印象を残せます。
面接では形式ごとの注意点を理解し、総合的に「見られている」という意識を持って臨むことが重要です。些細な言動も採用の決め手になるかもしれません。
万全な準備で、自信をもって面接に臨んでください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。