公務員試験の集団面接の対策ガイド|特徴と準備のコツや注意点まで紹介
この記事では、公務員の集団面接の対策を解説しています。
公務員の集団面接では、印象的な受け答えと事前の情報収集が重要です。実際に受け答えのコツや回答例なども用意しているので、しっかりと対策を理解しておき好印象を目指しましょう!
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記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
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人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
詳しく見る公務員の集団面接とは?

公務員試験の面接には、個別面接のほかに「集団面接」と呼ばれる形式があります。就職活動で初めて経験する方も多く、その特徴や対策を事前に知っておくことが大切です。
ここでは、公務員の集団面接の概要や形式、注意点などをわかりやすく解説します。
- 集団で同時に面接を受ける形式である
- 順番回答型とディスカッション形式がある
- 面接の構成や評価は自治体ごとに異なる
- 1グループは5〜6人で構成される
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① 集団で同時に面接を受ける形式である
公務員の集団面接は、複数人の受験者が同じ会場で面接を受ける形式です。1つの質問に対し、それぞれ順番に答えるのが一般的な流れになります。
この形式では、自分だけでなく周囲の受験者も見られていることを意識しなければなりません。他の人の回答を聞きながら、自分の意見をわかりやすく伝える力が求められます。
同じような回答にならないように工夫すると、より印象に残りやすくなるでしょう。
緊張しやすい場面ですが、事前に模擬面接を行っておくと安心です。自分の番で話す内容だけでなく、聞く姿勢やうなずき方なども評価の対象になるため、全体を通して丁寧に取り組むことが大切です。
② 順番回答型とディスカッション形式がある
集団面接には、主に「順番回答型」と「ディスカッション形式」の2つがあります。
順番回答型では、全員が同じ質問を受け、1人ずつ回答していきます。自分の意見を伝えるだけでなく、他の人と似た内容にならないような工夫も必要です。
一方、ディスカッション形式では、あるテーマに対して複数人で意見を交わし、議論を進めていきます。発言量や意見の内容だけでなく、他の受験者とのやりとりの中で見せる協調性も評価されます。
どちらの形式でも、自分の考えを簡潔に整理し、論理的に話す練習をしておくと本番で慌てません。
順番回答型では、自分の番が後になるほど意見がかぶりやすくなります。もし同じ意見だった時には、事例や視点を変えると自分らしさを出せますよ。複数の切り口から答えられるよう準備しておきましょう。
ディスカッション形式は、議論の流れを理解して、ほかの人の意見を活かすことが大切です。実際に、「議論のまとめ役としての動きを評価することがある」と人事の方から聞いたことがありますね。
③ 面接の構成や評価は自治体ごとに異なる
公務員の集団面接といっても、内容や評価の観点は自治体によって大きく異なります。
ある自治体ではディスカッション形式が中心であったり、別のところではロールプレイを取り入れていたりすることもあるでしょう。
また、評価項目も「協調性」を重視する自治体と、「主体性」や「論理性」に重きを置く自治体があり、一律の基準で評価されるわけではありません。
そのため、受験予定の自治体の面接傾向を事前に調べることが非常に重要です。過去の受験体験記や情報サイトなどを活用して、効率的に対策を進めてください。
④ 1グループは5〜6人で構成される
集団面接では、1グループ5〜6人が一般的な人数とされています。この人数であれば、全員に発言の機会があり、面接官も比較しやすい構成です。
少人数とはいえ、発言内容や姿勢などはしっかり見られています。声の大きさや話すスピード、姿勢といった非言語的な要素も印象を左右するため、細かい部分まで意識を向けることが重要です。
他の受験者が話しているときの聞き方も評価されるので、自分の番以外でも気を抜かないようにしましょう。自然な笑顔やうなずきがあると、好印象につながります。
公務員の集団面接を受ける前に押さえておきたいポイント

公務員の集団面接を受ける際には、事前準備が合否を大きく左右します。なかでも、志望自治体への理解や自己PRの明確化、客観的な振り返りなどが鍵になります。
ここでは、面接前に押さえておきたい大切なポイントを3つ紹介します。
- 地域の特色や政策について事前に調べておく
- 志望動機や自己PRを明確に準備する
- 模擬面接や録音で客観的に振り返る
① 地域の特色や政策について事前に調べておく
面接では、志望する自治体の理解度を問われることがよくあります。事前に地域の特徴や政策を調べておくと、志望理由に具体性が加わり、説得力が増すでしょう。
逆に、調べていないことが露呈すると、本気度を疑われかねません。そうした不安を避けるためにも、自治体のホームページや広報誌などを活用して、情報収集を進めてください。
自分がどの分野でどう貢献したいかを明確に伝えられるように準備することが大切です。丁寧な下調べは、自信を持って話すための土台になります。
地域の特色や政策は、過去の議会議事録や予算案からも把握できます。その自治体が今後力を入れたい分野や解決したい課題がつかめるので、しっかり調べてくださいね。
私たちも、面接指導をしている中で「表面的な情報を志望理由にするのでは、志望の本気度は伝わらない」と感じます。公式情報だけでなく、議事録や予算案にまで目を通すと、熱意が伝わる志望理由になるでしょう。
② 志望動機や自己PRを明確に準備する
集団面接では、他の受験者との差別化が求められます。そのためには、志望動機と自己PRをわかりやすく整理しておく必要があるのです。
たとえば、「地域に貢献したい」というだけでは印象に残りにくいでしょう。「福祉政策に興味があり、高齢者支援に関わりたい」といったように、具体性を持たせると説得力が高まります。
また、自己PRは短時間で相手に伝える必要があるため、内容を1分以内にまとめ、声に出して練習しておいてください。実体験を交えて話すと、より印象に残りやすくなります。
公務員試験では、「政策や地域課題をしっかり理解できているか」を見られることが多いです。具体的な政策名や取り組み事例に触れて、理解度の高さをアピールしましょう。
自己PRは、結論を先に伝える「PREP法」を意識すると伝わりやすくなりますよ。また、声の抑揚や間の取り方も大切なので、練習の時に自分を動画で撮って確認してみてください。
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③ 模擬面接や録音で客観的に振り返る
自分の話し方や印象を客観的に見直すには、模擬面接や録音が非常に役立ちます。話している最中は気づかなくても、後で聞き返すと意外なクセに気づくこともあるでしょう。
たとえば、「語尾が単調」「声が小さい」「表情が硬い」といった点は、録音や動画を見返すことで改善が可能。面接の印象は内容だけでなく、話し方や態度にも左右されます。
大学のキャリアセンターを利用したり、友人と練習したりすることで、実践的な対策ができます。振り返りを繰り返すことで、面接本番にも落ち着いて対応できるようになります。
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公務員の集団面接でよくある質問の回答例文

集団面接を控えていると、どんな質問が出されるのか不安に感じる方も多いでしょう。ここでは、実際によく聞かれる質問とその回答例を紹介します。
内容ごとの傾向をつかんでおくことで、自分なりの答えを整理しやすくなります。
面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。
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①公務員を志望する理由
ここでは、公務員を目指す理由を伝える際に役立つ、自然で説得力のある例文をご紹介。実体験に基づいたエピソードを取り入れることで、自分らしさが伝わる内容になります。
《例文》
私は大学で地域社会について学ぶ中で、行政の仕組みに興味を持ちました。 特に、地方自治体が行う防災対策の講義を通じて、災害時に行政が果たす役割の大きさを知り、公務員という仕事に関心を抱くようになったのです。 その後、地元の市役所が主催する防災訓練にボランティアとして参加し、住民の方々と直接ふれあいながら、地域を支える公務員の姿を間近で見る機会がありました。 安心して暮らせるまちづくりには、日々の積み重ねと住民との信頼関係が欠かせないと実感し、自分も将来はそうした立場で地域に貢献したいと強く感じています。 人のために行動し、長く地域に関わっていける仕事として、公務員の道を志望しました。 |
《解説》
きっかけとなる授業やボランティア体験などを具体的に描くことで、志望理由にリアリティが出ます。「なぜ公務員なのか」が自然に伝わる構成にするのがポイントです。
志望理由は、自分だけの経験や気持ちの変化を軸に伝えることがポイントとなります。特に公務員の場合、地域の課題に関わった経験や行政の具体的な役割を知ったきっかけを話せるとよいですよ。
経験を話すときには、出来事→気づき→将来像という流れで話すのがおすすめです。加えて、「その経験が今の自分の行動や価値観にどう影響したか」を話すと面接官に自身の人物像が伝わりやすくなります。
②自治体を選んだ理由
ここでは、なぜその自治体を志望したのかを伝える例文をご紹介。地元への思いや地域との関わりを交えたエピソードがあると、説得力のある内容になります。
《例文》
私は大学進学を機に上京しましたが、地元に帰省するたびに地域の人のあたたかさや自然の豊かさに改めて魅力を感じ、この町で暮らし続けたいという思いが強くなりました。 中でも特に印象的だったのが、市が主催する地域イベントへの参加経験です。住民の方々が主体的に運営し、行政はそれを丁寧に支えていた様子が心に残っています。 地域に寄り添い、住民とともにまちを育てる姿勢に感銘を受け、自分もこのような形で地元に貢献したいと考えるようになりました。 また、この自治体は若者の定住支援や子育て施策にも積極的に取り組んでおり、私もその一員として地域の未来づくりに関わっていきたいと考え、志望を決意しました。 |
《解説》
地元や親しみのある地域とのつながりを軸にしつつ、自治体の取り組みに具体的に触れると好印象。志望動機に「共感」を加えることが効果的です。
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③入庁後に取り組みたいこと
ここでは、入庁後にどのような仕事をしていきたいかを伝える例文をご紹介します。身近な課題への関心をベースに、将来像を具体的に描くことがポイントです。
《例文》
私は、子どもや保護者が安心して過ごせる地域づくりに取り組みたいと考えています。 大学で保育や教育を学ぶなかで、家庭と行政の連携が子どもたちの成長にとって非常に重要だと感じるようになりました。 地域の児童館でボランティアをした際には、子育ての悩みを抱える保護者の方が職員に相談する姿を目にし、支援の仕組みが身近にあることの大切さを実感しています。 入庁後は、子育て世代が孤立せず支え合える環境づくりに関わっていきたいです。さらに、現場の声に耳を傾けながら、より利用しやすいサービスの提案にも取り組むつもりです。 人と人とをつなぐ役割を果たし、地域に根ざした行政の在り方を学びながら実践していきたいと考えています。 |
《解説》
将来取り組みたいことは、大学生活での経験や気づきと結びつけると説得力が増すでしょう。実体験を交えて話すことで、意欲や具体性がしっかり伝わります。
入庁後に取り組みたいことを話すときは、興味をもったきっかけや経験まで伝えられるようにしてください。取り組みたい理由の根拠が明確だと、面接官も配属や育成のイメージが湧きやすくなるからです。
また、この質問では「やりたいこと」に加えて「どんなアプローチで解決したいか」まで触れると、行動力や計画性を伝えられます。たとえば「データ分析による改善提案をする」など、具体的な案を出してみましょう。
④最近の気になるニュース
ここでは、時事問題に関する質問に対して、自分の関心や考えをどう伝えるかを示す例文をご紹介します。身近な話題を自分の言葉で語ることが重要です。
《例文》
最近特に関心を持ったのは、食品ロス削減に関するニュースです。日本では年間500万トン以上の食品が廃棄されていると知り、これは深刻な社会課題だと感じました。 大学のゼミでSDGsをテーマにした授業があり、その中で食品ロスが取り上げられたことをきっかけに、販売現場での工夫だけでなく、家庭での意識も大切だと学ぶ機会がありました。 私自身、食べきれる分だけを購入するなど、日々の生活の中で少しずつできることを心がけています。 将来的には、行政としてもこうした生活に根ざした課題に向き合う姿勢が求められると考えています。 住民への情報発信や地域との連携を通じて、小さな行動の変化を後押しできるような取り組みに携わりたいです。 |
《解説》
ニュースの要点を押さえつつ、自分の学びや行動とつなげることで具体性が生まれます。社会的な視点と当事者意識の両方を盛り込むのが効果的です。
⑤他の受験先との違い
ここでは、複数の自治体や機関を併願している中で、なぜその自治体を特に志望するのかを伝える例文をご紹介します。比較ではなく「選んだ理由」を丁寧に述べることが重要です。
《例文》
私は複数の自治体を受験していますが、その中でもこの市を第一志望としています。理由は、地域住民との距離が近い行政運営に強く惹かれたためです。 オープンデータの活用や子育て支援の充実など、市の施策を調べる中で、住民との対話を重視しながらまちづくりを進めている姿勢が伝わってきました。 実際に、学生時代に参加したボランティアイベントでは、職員の方々が市民一人ひとりに真剣に向き合っており、「地域に根ざす」という言葉が自然と頭に浮かびました。 他の自治体にもそれぞれの魅力がありますが、私はこの市の取り組みや温かい雰囲気の中で、地域に貢献する仕事がしたいと強く感じています。 |
《解説》
比較ではなく「なぜこの自治体か」を具体的に述べることが大切です。体験談や調査結果を根拠として挙げると説得力が増します。
面接質問事例集100選|聞かれる質問を網羅して選考突破を目指そう

「面接がもうすぐあるけど、どんな質問が飛んでくるかわからない……」
「対策はしてるつもりだけど、いつも予想外の質問が飛んでくる……」
面接前の就活生が抱える悩みとして「どんな質問をされるのか分からない」という問題は大きいですよね。頻出質問以外が予想しきれず、面接で答えに詰まってしまった人もいるでしょう。
また、面接経験がほとんどない人は、質問を予想することも難しいはず。そこでオススメしたいのが、就活マガジンが独自に収集した「面接質問事例集100選」です!
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面接で特に失敗しやすいのが「予想外の質問に答えられなかったパターン」です。よくある質問内容を知っておくだけでも、心の準備ができますよ。
また、志望動機などの頻出質問も、企業によってはひねった聞き方をしてくることも。質問集では特殊な例も網羅しているため、気になる人はぜひダウンロードしてくださいね。
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公務員の集団面接で印象を残す受け答えのコツ

集団面接では、限られた発言機会の中で自分の印象をしっかり残す必要があります。話す内容はもちろん、表情や声の出し方にも気を配ることが求められるのです。
ここでは、面接官に好印象を与えるために意識したい3つのコツを紹介します。
- 声のトーンと表情で好印象を与える
- 意見がかぶったら視点や体験で差をつける
- 他人の発言を拾って自分の意見につなげる
① 声のトーンと表情で好印象を与える
集団面接では、第一印象が合否に関わるほど重要です。明るく聞き取りやすい声、自然な笑顔、相手の目を見て話す姿勢が、信頼感につながります。
たとえ内容が優れていても、無表情だったり声が小さかったりすると、評価は下がりかねません。自分では気づきにくいため、模擬面接を録音して確認するのがおすすめです。
改善点が見えれば、本番までに十分修正できるでしょう。日常の会話から意識して、声の出し方や表情を整えておくと、自然に振る舞えるようになります。
② 意見がかぶったら視点や体験で差をつける
集団面接では、同じテーマに複数人が答えるため、回答が似てしまうことがあります。その際は、自分ならではの視点や体験を加えて差をつけてください。
たとえば「協調性が大事」と答える場合でも、実際の経験を交えて話すことで、説得力が増します。
独自性を出そうと無理をする必要はありませんが、具体的なエピソードを添えるだけで、印象は大きく変わります。型にはまらない素直な語り口で、自分の強みを伝える工夫が大切です。
意見がかぶったときに意識したいのは「同じ意見」でも「違う話」にすることです。たとえば他の人が部活動の例を出したなら、自分はアルバイトやゼミ活動の経験に変えてみてください。
また、面接官から「内容が頭に残る学生は少ない」と聞いたことがあります。エピソードに具体的な数字や成果があると記憶に残りやすくなるので、意識しましょう。
③ 他人の発言を拾って自分の意見につなげる
ただ一方的に話すのではなく、他の受験者の発言に触れたうえで自分の意見を述べると、対話力や柔軟性が評価されやすくなります。
「◯◯さんの意見に共感しました。私はそこに、こういう視点も加えたいです」といった形でつなげると、協調性と独自性の両方をアピールできるでしょう。
周囲の話をしっかり聞き、それを踏まえて発言する姿勢は、公務員に求められる資質の一つです。実践には慣れが必要なので、練習の中で積極的に取り入れてみてください。
他人の発言を拾って自分の意見につなげる力は、「集団面接ならではの評価ポイント」です。ただ賛同するのではなく、そこに具体例や別の視点を添えると「聞く力」と「考える力」の両方を示せますよ。
まずは、模擬面接やゼミ討論などで練習してみてください。相手の意見を要約してから意見を足す習慣をつけると、面接でも使える力につながるはずです。
公務員試験の集団面接を突破する対策

公務員試験の集団面接では、筆記試験とは異なる観点から人物評価が行われます。適性や人柄をアピールするには、形式に応じた準備が欠かせません。
ここでは、面接突破のために意識したい3つの対策を紹介します。
- 自治体ごとの求める人物像を理解しておく
- 面接カードや自己PRで説得力を高める
- 集団面接特有の質問対策を想定しておく
① 自治体ごとの求める人物像を理解しておく
公務員試験では、自治体によって求める人材像が異なります。そのため、志望する自治体の特徴や重点施策を事前に調べておくことが大切です。
公式サイトやパンフレットから地域の課題や取り組みを把握し、自分の考えや経験と結び付けて話せるようにしておいてください。
ありきたりな志望動機では印象に残りにくいため、その自治体ならではの視点を取り入れると効果的です。リサーチ不足は、内容が薄くなる原因になります。
自分がその地域でどんな役割を果たせるかをイメージしておくと、説得力も増すでしょう。
求められている人物像は、議会だよりや地域ニュースからもヒントを得られます。実際の議論や自治体の課題を把握することで、求められていることが具体的にイメージできるはずです。
また、職員OB・OGのインタビュー記事には、その自治体が大切にしている価値観が表れています。こうした情報も参考にすると、面接のときに「この人はよく理解している」と感じてもらいやすくなりますよ。
② 面接カードや自己PRで説得力を高める
集団面接では、提出した面接カードをもとに質問されることが多いため、記載内容に一貫性と具体性を持たせることが重要です。
自己PRでは、自分の長所だけでなく、それがどう公務に役立つのかを意識して説明してください。
「リーダーシップがある」と言うだけでなく、実際に周囲をまとめた経験を交えて話すと伝わりやすくなります。
個性を出しにくい場面でも、自分のエピソードを軸に話を組み立てると、自然と他の受験者との差別化ができるでしょう。自分の考えを口に出して練習することも忘れないでください。
繰り返すことで、伝えたい内容を自然に話せるようになります。
③ 集団面接特有の質問対策を想定しておく
集団面接では、協調性や柔軟な対応力が問われる質問が出されやすい傾向があります。
「他人と意見が違ったときどう対応するか」「グループで課題に取り組むときの役割は」など、状況を想定して答えを準備しておくと安心です。
模範的な答えを覚える必要はありませんが、自分の価値観や行動の軸を言葉にしておくと応用が利きます。
たとえば、「相手の意見を尊重しつつ、自分の考えも伝える努力をする」といったように、バランスの取れた対応が評価されやすいでしょう。
模擬面接を通じて、実際に声に出して練習しておくことをおすすめします。予想外の展開にも冷静に対応できる準備が、合格への近道になります。
「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」
面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。
その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。
公務員の集団面接での注意点

集団面接では、自分をアピールするだけでなく、周囲との関わり方や協調性も見られています。合否に関わる重要なポイントは、回答内容だけでなく「面接中の姿勢」にもあるのです。
ここでは、評価を落とさずに印象を高めるために意識しておきたい注意点を3つ紹介します。
- 他の受験者と競わない姿勢を持つこと
- 回答は長すぎず簡潔にまとめる意識を持つこと
- 他人の発言にも耳を傾ける聞く姿勢を忘れないこと
① 他の受験者と競わない姿勢を持つこと
集団面接では、他の人より目立とうとするあまり、協調性を欠いた態度になりがちです。しかし、公務員に求められるのは、周囲と協力して業務を進める力。
無理に競い合うより、他者と調和しながら自分の意見を伝える姿勢のほうが好印象を持たれやすいでしょう。
たとえば、自分の順番以外でも他人の意見に耳を傾けたり、話の流れを尊重したりする行動が評価につながります。周囲を押しのけるような言動は避けてください。
控えめでも誠実な姿勢は面接官にしっかり伝わります。
集団面接では、「全体の流れを円滑に進める意識があるか」が評価されやすいです。面接官は、受験者同士の関わり方もよく見ています。発言に対する相づちや簡単な共感の一言があるとよいですよ。
また、他の人の意見を肯定しつつ自分の視点を加えてください。そうすると、協調性と主体性の両方を示せます。他の人と競争するのではなく、協調性を持つようにしましょう。
② 回答は長すぎず簡潔にまとめる意識を持つこと
集団面接では一人あたりの発言時間が限られているため、長すぎる回答はかえって印象を下げてしまうおそれがあります。言いたいことが多くても、要点を整理し、簡潔に話すよう心がけてください。
たとえば、「結論→理由→具体例」という流れで構成すると、伝えたい内容がわかりやすくまとまります。話が冗長になると聞き手の集中力も途切れてしまうため、注意が必要です。
内容よりも話し方や構成に無駄がある場合が多いので、一度練習して録音し、客観的に見直してみるのもおすすめです。
③ 他人の発言にも耳を傾ける聞く姿勢を忘れないこと
集団面接では、自分が話していない時間の態度も見られています。他の受験者が話しているときに、しっかり聞いているかどうかは、面接官に伝わるものです。
たとえば、うなずいたり、話している人の方に顔を向けたりといった基本的な姿勢ができているかが評価に直結します。
逆に、目線が泳いでいたり、無表情だったりすると、「協調性がない」と判断される可能性があります。良い聞き手であることも、面接で好印象を残す重要なポイントです。
公務員の集団面接の特徴を理解して対策を練ろう!

公務員の集団面接を突破するためには、事前準備と当日の対応力が鍵になります。なぜなら、自治体によって形式や評価基準が異なり、単に受け答えが上手なだけでは対応しきれないからです。
たとえば、志望動機の明確化や地域理解、模擬面接を通じた振り返りを行うことで、本番での自信につながります。
また、よく聞かれる質問への答え方を準備しておくことで、思わぬ質問にも柔軟に対応できるでしょう。さらに、集団面接では他者との比較ではなく、自分らしさや協調性が重視されます。
これらを踏まえ、公務員試験の集団面接では、「準備」「実践」「心構え」の3点をバランスよく整えることが合格への近道です。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。