エネルギー業界とは?仕組みや動向・平均年収などを詳しく解説!
エネルギー業界は私たちの暮らしに欠かせない仕事をしており、就活生からも人気の高い業界です。
エネルギー業界への就職を志望するなら、業界研究を深めることが重要でしょう。
そのため本記事では、エネルギー業界について仕組みや動向、平均年収など幅広い観点から解説します。
業界で働くメリット・デメリットも解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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記事の監修者
中野
2021年に営業インターンを開始し、リーダー昇格・社長賞を受賞。翌年に入社後は約20名のマネジメントを担い、新人賞を獲得。2023年にはHR事業部で学生の就活支援と育成を経験し、後半は不動産事業の立ち上げに現場責任者として参画。2024年以降は人事領域全般(採用・教育・研修)を担当しつつ、プロジェクトマネージャーとして集客の仕組み化を推進。新電力・エネルギー・不動産業界に精通。プロフィール詳細
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
エネルギー業界とは?

エネルギー業界とは、天然資源を利用して私たちが利用するエネルギーに変え、供給する業界を指します。
詳細は後ほど紹介しますが、エネルギーには主に以下の3種類が挙げられます。
- ガス
- 電力
- 石油
上記はいずれも私たちの生活に欠かせないものであり、エネルギー業界の役割は非常に重要だと考えられるでしょう。エネルギー業界の仕事は、以下の3段階に大きく分けられます。
- 生産や開発、採掘を行う仕事
- エネルギーを輸送・調達する仕事
- 設備や機器の管理を行う仕事
日本国内では天然資源が乏しく、私たちが利用するエネルギーの大半を輸入に頼っている状態です。
そのためエネルギー業界の企業に対しては、私たちが使用するエネルギーを安定して供給することを大切な使命としています。
近年では世界規模で脱炭素化が求められるようになっていて、環境問題への対応も重要な業務の1つです。
脱炭素化に合わせて目まぐるしく変動していく業界で、どのように柔軟に動けるかがカギになってきますよ。
エネルギー業界の主要3分野

ここでは、エネルギー業界の主要分野として以下の3つについて解説します。
エネルギー業界への就職を考えるのであれば、基本的なポイントを押さえておきましょう。
①ガス
ガス業界では、私たちが使用する都市ガスやLPガスなどを製造し、消費者に供給することを仕事としています。ガス業界の主な仕事例は、以下の通りです。
- 原料調達:原料の安定調達を行う
- パイプライン:地中の導管を道路に配管する
- 開発:設備や機器などの開発を行う
- 管理:設備や機器の検査・確認を行う
大手ガス会社の場合、海外から原料を調達したり都市開発に携わったりと非常に多種多様な役割を担っていると言えます。
②電力
電力業界は、発電所で製造した電気を私たちに供給することを使命としている業界です。電力業界の仕事には、以下のようなものが挙げられます。
- 発電:電気を製造する
- 配送電:発電所で製造された電気を供給する
- 小売電気:電気を消費者に販売する
電力業界には以前は大手電力会社しか存在しませんでした。しかし2016年の電力小売り自由化により、現在では幅広い企業が電力業界に参入しています。
また、今後はよりクリーンなエネルギーの創生にも注目が集まっている業界です。
さまざまな企業が台頭してきた関係で、電力を売り込む営業職の需要も上がってきています。まずは営業職で経験と知識を積み、キャリアアップを図ってもいいですね。
③石油
石油業界は、原油を採掘して精製した石油をさまざまな製品に加工して販売する業界です。石油業界には、以下のような仕事があります。
- 開発:原油の開発・生産を行う
- 輸送:原油を輸送する
- 販売:原油を販売する
日本国内では少量の原油しか採掘できないことから、多くを輸入に頼っているのが実情ですが、大手企業の中には採掘から販売までを一貫して行っている企業も存在しています。
クリーンなエネルギーを求めて石油の需要は徐々に下がっている中、再生可能エネルギーに注目数企業も出てきている状態です。
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エネルギー業界の現状と今後

ここでは、エネルギー業界の現状と今後を、以下の主要3分野に分けて解説します。
- ガス
- 電力
- 石油
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①ガス
ここでは、ガス業界の現状と今後についてそれぞれ解説します。
- ガス業界の現状
- ガス業界の今後
ガス業界の現状
ガス業界では、電力の固定価格買い取り制度が開始されてから多くの企業が電気小売事業に参入しています。
2017年からは電気の小売りが全面的に自由化されてガス事業に参入する電力会社が増加していくなど、電力会社との競争が激化していると考えられるでしょう。
電気とガスのセット販売を行う企業も増加しているなど、料金やサービスなどさまざまな面での競争が激化してきているといえます。
ガス業界の今後
ガス業界の今後を考えるうえでは、脱炭素社会への移行を無視できません。
都市ガスの需要はクリーンエネルギーとして伸びてきましたが、世界的な脱炭素化の流れによってガス業界にも新たな動きが求められています。
ガス業界は多くの二酸化炭素を排出する業界であることから、二酸化炭素の排出削減が今後の大きな課題となるでしょう。
近年では、「合成メタン」の生産に業界を挙げて取り組んでいますが、今後の実用化に向けて、生産コストをいかに抑えるのかが重要なポイントです。
ガス業界では、従来のガスと電気とのセット売りや、別エネルギーへの参入の必要性も出てきたため、情勢に合わせて柔軟に動く必要もあるでしょう。
とはいえ、まだまだ需要もあり、安定性の高い業界でもあります。堅調な業界を求めている人にはおすすめですね。
②電力
ここでは、電力業界の現状と今後についてそれぞれ解説します。
- 電力業界の現状
- ガス業界の今後
電力業界の現状
電力業界における近年の大きな出来事としては、2016年4月からスタートした電力小売り全面自由化が挙げられます。
それまで公益事業として一部の企業で独占していた電力事業に対して、2016年4月以降はさまざまな企業が参入するようになりました。
また近年ではエネルギー価格の上昇や円安の影響などもあり、電力調達コストが急騰しています。
自社に発電施設がなく市場価格の影響を受けやすい新規参入企業(新電力と呼びます)には特に、電気調達コストの急騰が深刻な問題になっていると考えられるでしょう。
電力業界の今後
電気の市場価格が上昇している現状では、発電設備を持っている旧来からの大手電力会社が優位な状況が続いています。
しかし大手電力会社にとっても電力高騰の影響は大きく、今後も業界全体で厳しい状況は続く可能性があると言えるでしょう。
一方で、今後注目度をますます増していくと考えられるのが、太陽光や水力、バイオマスなどの再生可能エネルギーです。
2012年から始まった「固定価格買取制度」により、再生可能エネルギーによって発電した電力を電力会社が一定価格で買い取ることを政府が保証していることもあり、再生可能エネルギーの活用がますます進んでいくと考えられるでしょう。
③石油
ここでは、石油業界の現状と今後についてそれぞれ解説します。
- 石油業界の現状
- 石油業界の今後
石油業界の現状
日本の原油業界について考えるうえでは、輸入依存率の高さを理解しておきましょう。
日本では原油を採掘できる場所が少なく、国内で使用する石油のほとんどを中東を中心とした諸外国に頼っている状況です。
一方で、電気・水素自動車の登場によって、代表的な石油製品であるガソリンの需要は減少してきています。
発電方法も重油を使用する火力から再生可能エネルギーを活用したものに変わりつつある現状では、石油の市場は縮小傾向にあると考えられるでしょう。
石油業界の今後
石油業界では現在、アジアを中心とした海外展開が急速に進んでいる状態です。国内ニーズが頭打ちになり、海外の市場に目を向ける動きが進んできました。
新たなテクノロジーの導入によって、持続可能な海外展開を行える土壌が整ってきています。
一方石油製品の代表格であるガソリンを販売するガソリンスタンドでは、需要減に対応する方法の模索が続いている状況です。
車検や洗車など、ガソリン販売以外の事業にも目を向ける動きが活発化していく可能性が考えられるでしょう。
国内外問わず、石油業界も環境問題や石油の需要減少など、大きな変革のさなかにあります。スタートアップ系の企業も増えていますね。
そのため新卒未経験であっても、努力次第で大きく企業に貢献できる可能性があるのが特徴です。
エネルギー業界の平均年収

厚生労働省の資料によると、「電気・ガス・ 熱供給・水道業」の平均月収は以下の通りです。
電気・ガス・ 熱供給・水道業 | 全体平均 | |
---|---|---|
全年齢平均 | 41万200円 | 31万8,300円 |
~19歳 | 18万9,600円 | 19万円 |
20~24歳 | 22万5,300円 | 22万4,600円 |
25~29歳 | 27万9,300円 | 25万8,300円 |
30~34歳 | 35万5,000円 | 28万6,000円 |
35~39歳 | 41万6,500円 | 31万4,800円 |
40~44歳 | 44万7,800円 | 33万4,800円 |
45~49歳 | 47万5,900円 | 35万5,700円 |
50~54歳 | 52万1,600円 | 37万1,100円 |
55~59歳 | 52万300円 | 37万6,400円 |
60~64歳 | 27万4,400円 | 30万5,900円 |
65~69歳 | 28万3,100円 | 26万9,800円 |
上記の全年齢平均から計算すると、エネルギー業界の平均年収は500万円程度と推測可能です。
また上記から、エネルギー業界の平均年収は一般平均よりも高い水準であることが分かります。
エネルギー業界の主な職種3つ|それぞれの1日のスケジュールも紹介

ここでは、エネルギー業界の主な職種として以下の3つを紹介します。
①営業
エネルギー業界の職種としては営業職が挙げられ、自社が扱うエネルギーを、顧客に向けて販売します。
エネルギー業界の営業先は、法人と個人の2種類に分類可能です。また、営業の仕事は「新規顧客を開拓し、契約を結べば終わり」というわけではありません。
契約した顧客との関係を保つためにアフターサービスを提供し、契約を更改してもらうことも大切な業務だといえるでしょう。
時間 | 業務内容 | 補足情報 |
---|---|---|
8:15 | 出社・業務準備 | メールチェック、訪問先の資料準備など |
8:30 | 朝礼・ミーティング | 当日のスケジュール確認や情報共有を実施 |
9:00 | 顧客訪問(午前) | 午前中に2〜3件の顧客を訪問し、提案営業やフォローアップを行う |
12:00 | 昼食 | 外出先や社内で昼食をとる |
13:00 | 顧客訪問(午後) | 午後に2〜3件の顧客を訪問。新規開拓や既存顧客の対応を行う |
16:00 | 帰社・事務作業 | 日報作成、見積書作成、発注業務などの事務作業を行う |
17:15 | 退社 | 当日の業務を終え、退社 |
営業職の1日で特に重要なのは、顧客訪問の時間を中心にスケジュールが組まれる点で、日々異なる場所へ足を運ぶフットワークの軽さと、対話力が問われます。
顧客の予定によってはスケジュールが大きく変動するため、自ら臨機応変に動き、相手に価値を届ける能動的な働き方が求められがちです。
②研究開発
研究開発は、新しいエネルギーの開発や市場調査を行ったり、既存エネルギーの研究を行う重要な職種の1つです。
エネルギー業界は社会の発展と深く関わっており、現代では環境問題への対応も必要であることから、研究開発職の役割は非常に重要だと考えられます。
高い専門性が求められる職種ですが、やりがいは非常に大きいといえるでしょう。
時間 | 業務内容 |
---|---|
8:30 | 出社 メールチェック 1日のスケジュール確認 |
9:00 | チームミーティング(進捗報告、課題共有) |
10:00 | 実験・評価試験(新素材や装置の性能評価) |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | データ解析 報告書作成 |
15:00 | 他部署との打ち合わせ(設計・製造部門との連携) |
16:00 | 実験結果のまとめ 翌日の準備 |
17:30 | 退社 |
③管理・保守・メンテナンス
管理・保守・メンテナンスも、エネルギー業界における大切な職種です。エネルギー業界では、以下のように幅広い管理業務があります。
- 生産管理
- 物流管理
- 在庫管理
- 施工管理
- 品質管理
- 安全管理
例えば発電所では、発電設備や送電線などの定期点検が必要ですし、作業員が安全に仕事を遂行できるように、安全管理の仕事も求められます。
事業がスムーズかつ安全に進行するように、上記のようにさまざまな形式の管理業務が必要です。
時間 | 業務内容 |
---|---|
8:30 | 出社 メール確認 作業スケジュールの確認 |
9:00 | 現場へ移動 |
10:00 | 設備点検 ∟目視確認 ∟異音・異臭の有無確認 ∟計器の数値確認 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 測定機器を使用した詳細点検 (電圧・絶縁抵抗の測定など) |
15:00 | 現場から帰社 使用機器の片付け |
16:00 | 作業報告書の作成 翌日の準備 |
17:30 | 退社 |
エネルギー業界の管理・メンテナンス系の職種では、日々、点検を通じて重大なトラブルの兆候を早期に発見し、予防措置を講じることが求められます。
単調な仕事に見えるかもしれませんが、突発的なトラブルにも即座に対応する必要があるため、責任感と継続力が不可欠ですよ。
エネルギー業界で働くメリット4つ

ここでは、エネルギー業界で働くメリットを紹介します。今回紹介するメリットは、以下の4点です。
①社会貢献性が高い仕事をできる
エネルギー業界のメリットは、社会貢献性が高い仕事をできることが挙げられます。
エネルギー業界が扱うのは、ガスや電気、石油などの社会のインフラを支える重要な資源です。エネルギーが安定供給されなければ、生活や仕事の重大な不都合が生じかねません。
私たちの暮らしに欠かせない存在であり、どの仕事に関しても社会貢献度が非常に高いと考えられるでしょう。
②グローバルに活躍できる
エネルギー業界で働く魅力としては、グローバルに活躍できる点も挙げられます。エネルギー業界には、海外展開している企業が多数存在します。
持続可能なエネルギー源の確保は、世界中の関心ごとなので、海外の企業と一緒に事業を進めることも、場合によってはあるかもしれません。
国際的な会議への参加や建設プロジェクトなど、幅広いフィールドでの仕事に挑戦できる可能性があるといえるでしょう。
日本では天然資源が少なく、輸入に頼っているところもあり、エネルギー業界では海外とのやり取りが必須の企業や業種もあります。
自分の語学力やコミュニケーション力を活かしたい、海外でも活躍したい、という人にはおすすめですね。
③大規模なプロジェクトが多い
エネルギー業界で働くメリットとしては、大規模なプロジェクトが多いことも挙げられます。
エネルギー業界で行われるプロジェクトは基本的に規模が大きく、必要な人員やコストも非常に大規模で、特に法人向け事業の場合、大規模になる可能性が高いといえます。
規模が大きい分プレッシャーも大きく、大変なことも多くあることでしょう。しかし大変なだけに、達成した際のやりがいは非常に大きいと考えられます。
④安定した需要がある
エネルギー業界の仕事には、私たちの生活に不可欠なものなので、安定した需要があります。
また、エネルギー業界の仕事には専門性が高いものが多い点から、人材としての需要が高いと考えられます。
需要が高いことから平均年収が高い傾向があり、多くの就活生が憧れる業界の1つになっていると言えるでしょう。
もちろん企業によって平均年収や仕事内容は異なりますが、給料の高さも重視しているのであれば魅力的な業界だと考えられます。
エネルギー業界で働くデメリット3つ

ここでは、エネルギー業界で働くデメリットについて以下の3つに整理して解説します。
①ミスが許されない業務が多い
エネルギー業界で働くデメリットとしてまず考えられるのが、ミスが許されない業務が多いことです。
私たちの暮らしを支える重要な仕事であることから、ちょっとしたミスが大きな問題につながることも十分に考えられます。
「何も問題が起きない状態が当たり前」と思われる仕事であることから、常に緊張感の中で仕事をしなければならないでしょう。
ただし、緊張感があることはデメリットであるだけでなく、やりがいにつながるポイントでもあります。
社会のインフラを支える仕事でもあるため、責任感のある人や、細かいところまで気になってしまう人には特に向いている仕事だと言えますね。
②直接感謝される瞬間が少ない
エネルギー業界で働いていると、顧客や関係者から直接感謝される瞬間は決して多くありません。
エネルギー業界が扱う資源は、どれも「当たり前のもの」です。電気やガスが利用できることに普段から感謝することはあまりないのではないでしょうか。
もし直接的な感謝の言葉をやりがいにするなら、エネルギー業界の仕事は大変なものかもしれません。
しかし、たとえ感謝の言葉を直接もらえなくても、誰かの生活の役に立っていることは間違いないと言えます。
③勤務時間が不規則になりやすい
エネルギー業界で働くデメリットとしては、勤務時間が不規則になりやすいことも挙げられます。
私たちの生活に欠かせない資源を扱っていることから、24時間365日いつでも誰かが仕事をしていなくてはいけません。
残業や夜勤が必要だったり、休暇をとれるタイミングが不規則になったりすることは十分に考えられます。
また、何らかのトラブルがあれば速やかに対処しなくてはならないことから、臨時出勤が必要とされることもあり得るでしょう。
エネルギー業界に向いている人の特徴4つ

ここでは、エネルギー業界に向いている人の特徴として以下の4つを紹介します。
①コミュニケーション能力が高い
エネルギー業界に向いている人の特徴としてはまず、コミュニケーション能力が高いことが挙げられます。
エネルギー業界の仕事では失敗が許されません。チームで仕事をミスなくこなしていくには、高いコミュニケーション能力が必要です。
プロジェクトの規模が大きくなるにつれて、関わる人の数も増えていきます。
エネルギー業界でやりがいの大きい仕事をしたいと思うなら、コミュニケーション能力は不可欠だと考えられるでしょう。
✔ | 技術職や営業職とも円滑に連携できる |
✔ | 社内外の調整や報告が丁寧に行える |
✔ | 現場の声や顧客の要望を正確に汲み取れる |
社内での交流だけでなく、外部の企業との連携や、時には海外とのやり取りも求められるため、コミュニケーション力の高さは要求されがちですね。
特に、グローバルに働きたい人は、違う文化圏の人とも打ち解けられるコミュニケーション力をアピールすると良いでしょう。
②責任感がある
エネルギー業界に向いている人としては、高い責任感を持っている人も挙げられます。
人々の生活を支えるエネルギーの供給を担っていることから、中途半端な仕事は許されないためです。
エネルギーの供給が不手際や設備の不良などによって滞ってしまえば、甚大な数の人々の生活に影響が出てしまいますよ。
自分が任された仕事は絶対に最後まで遂行すると考えられる人でないと、エネルギー業界で活躍することは難しいかもしれません。
✔ | エネルギー供給の安定を意識して行動できる |
✔ | 万が一のトラブルでも冷静に対処できる |
✔ | 自分の業務範囲を最後までやり遂げられる |
③好奇心が強い
好奇心が強い人も、エネルギー業界の仕事には向いていると考えられます。
エネルギー業界で働いていくうえでは、常に最新の情報や知識を取り入れる必要があるためです。
新しいことに対して好奇心を持って取り組める人でないと、エネルギー業界で成長していくことは難しいかもしれません。
特に研究開発など専門性の高い分野で働くなら、積極的に新しい知識を吸収していくスタンスが求められるでしょう。
✔ | 新技術や再エネの動向に関心を持てる |
✔ | エネルギー政策や業界ニュースを追える |
✔ | 分からないことを自ら調べて吸収できる |
④柔軟な対応力がある
エネルギー業界で活躍していくためには、柔軟な対応力も重要な資質です。エネルギー業界のビジネスモデルは日々変化し続けています。
少し前までは業界のスタンダードだったことが、一気に古い考えに変わってしまうことも十分に考えられるでしょう。
変化のスピードが速い業界であるからこそ、活躍するためには柔軟な対応力が不可欠です。
そのため就活の面接で自己PRをする際には、柔軟性についてアピールすることも1つの方法だと考えられます。
✔ | 現場や顧客の急な要望にも応じられる |
✔ | ルール変更や新体制にも前向きに適応できる |
✔ | 多様な価値観や働き方を受け入れられる |
エネルギー業界自体が、最近の情勢の変化や環境問題を受けて、大きな方針転換や柔軟な対応を求められています。
その中で働く人にも、同様に柔軟性や臨機応変さが求められますね。逆に言えば、単調な仕事よりも変化の多い環境で働きたい人にはぴったりですよ。
職種別に紹介!エネルギー業界で目指せるキャリアパス
ここでは、実際にエネルギー業界に就職した際に目指せるキャリアパスを紹介します。
記事の冒頭で紹介していた職種のキャリアパスを紹介しているので、気になるものをしっかりと確認しておきましょう。
- 営業
- 研究開発
- 管理・保守・メンテナンス
①営業
エネルギー業界における営業職は、企業や自治体などの法人顧客に対して、電力・ガス・再生可能エネルギーなどのエネルギー商材を提案し、課題解決に導く仕事です。
単なる商品販売ではなく、顧客の業種や経営課題に合わせた最適なエネルギー活用法を設計する力が求められます。
この職種で培われる提案力、交渉力、業界知識は、将来的にマネジメント、企画、コンサルなど多様なキャリアパスへ展開できる大きな土台となるでしょう。
- 営業職からマネジメント職へのステップアップ
- 営業職から専門職・企画職へのキャリアチェンジ
- 営業職からエネルギーコンサルタントへの転身
営業職は、顧客との折衝を通じて事業視点や業界全体の構造理解が深まり、中長期的には戦略立案や専門性を活かす分野へも転身できますね。成果が可視化されやすいため、評価されやすい環境でもあります。
エネルギー業界では研究や開発のイメージが強いですが、実際に電力やガスを売り出す営業職は常に需要が高いです。
特に新卒未経験であれば、最初に営業職で知識や経験を積んでから、別の職種にキャリアアップするというのも1つの手ですね。
②研究開発
エネルギー業界における研究開発職は、再生可能エネルギーや水素、蓄電池といった次世代技術の開発を担い、企業の技術的競争力を支える重要な役割を果たします。
新素材の探索やエネルギー効率の向上、環境負荷の低減といった課題解決に取り組む中で、論理的思考力、課題設定力、プロジェクト推進力といった高度なスキルが培われます。
これらの力は技術領域だけでなく、マネジメントや事業戦略、さらには国際的なプロジェクトでも十分に通用するものとなるでしょう。
- 技術スペシャリストとして専門性を深める道
- 研究開発マネージャーとして組織を牽引する道
- 異分野への転身によるキャリアの多様化
研究開発は専門性を基盤としながらも、幅広いビジネス的視点が問われる職種です。蓄積された技術知識や課題解決力は、社内外の多様なキャリアへの発展につながるため、将来の選択肢を広く持てる職種といえるでしょう。
③管理・保守・メンテナンス
エネルギー業界における管理・保守・メンテナンス職は、発電所や配電設備、再生可能エネルギー施設などの安定稼働を支える実務的な職種です。
日常的な点検や異常時の対応を通じて、設備の安全性・効率性を維持するのが主な役割となります。
この業務を通じて、機械・電気系の知識、冷静な判断力、現場での統率力などが身につくため、将来的にはマネジメントや技術スペシャリスト、さらには新技術分野への応用などのキャリアも展開できるでしょう。
- 設備保守のスペシャリストとして専門性を極める道
- 現場経験を活かしてマネジメント職へ進む道
- 新技術領域への転身によるキャリアの多様化
日々の保守作業を通じて得られる現場対応力や安全管理の知識は、将来的に高い専門性や管理能力を要するポジションへの成長を後押しする土台となります。経験が価値に直結する職種といえます。
管理や保守というと仕事内容が想像しにくいかもしれませんが、エネルギー業界の根本を支える知識が身につくため、キャリアも幅広くありますよ。
エネルギー業界志望なら押さえておきたい専門用語5選

エネルギー業界への就職を希望するなら、以下の専門用語は押させておくと良いでしょう。
専門用語 | 主な意味 |
---|---|
カーボンニュートラル | 「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」との宣言。達成には、生産プロセスの転換が必要。 |
マテリアルズ・インフォマティクス(MI) | 科学の力で材料開発の速度を上げる取り組み。AIやビッグデータなどのテクノロジーの活用が期待される。 |
スイッチング | エネルギー業界においては、現在契約している電気やガスの会社から別の会社に乗り換えることを指す。 |
デマンドレスポンス | エネルギーの供給側だけの強化に頼らず、需要側であるユーザーの消費量をコントロールして需給バランスをとるとの考え方。 |
GX (グリーントランスフォーメーション) | 温室効果ガスを排出する燃料を、再生可能エネルギーに転換させる変革の枠組みのこと。 |
専門用語には業界の動向や重要な考え方が込められてことが多々あるので、業界研究をするなら1つずつ確認するようにしましょう。
エネルギー業界の主な企業4つ

ここでは、エネルギー業界の主な企業として以下の4社を紹介します。
①ENEOSホールディングス
ENEOSホールディングスの業績や従業員の情報は、以下の通りです。
創立 | 2010年 |
従業員数 | 888人 |
平均年齢 | 44歳1ヵ月 |
平均年収 | 948万円 |
売上高 | 13,856,662百万円 |
ENEOSホールディングスは、国内最大級の総合エネルギーグループ企業です。
石油・天然ガス開発事業や電気・都市ガス事業、そして再生可能エネルギー事業など、幅広い事業に携われるチャンスがあります。
②出光興産株式会社
出光興産株式会社の業績や従業員の情報は、以下の通りです。
創立 | 1911年6月 |
従業員数 | 4,985人 |
平均年齢 | 42歳4ヶ月 |
平均年収 | 980万円 |
売上高 | 8,719,201百万円 |
出光興産株式会社は、日本を代表する精油会社です。
石油輸送をはじめとして、製油所の運営や再生エネルギーの供給なども行っています。
③東京電力ホールディングス
東京電力ホールディングスの業績や従業員の情報は、以下の通りです。
創立 | 1951年5月 |
従業員数 | 7,200人 |
平均年齢 | 45.2歳 |
平均年収 | 832万円 |
売上高 | 6,918,389百万円 |
東京電力ホールディングスは、首都圏を中心として幅広い地域に電力を供給している、国内最大級のエネルギー企業です。
信頼性の高い設備とハイレベルなテクノロジーを持ち、近年ではガス事業も行っています。
④東京ガスホールディングス
東京ガスホールディングスの業績や従業員の情報は、以下の通りです。
創立 | 1885年10月 |
従業員数 | 3,190人 |
平均年齢 | 43.5歳 |
平均年収 | 735万円 |
売上高 | 2,664,518百万円 |
東京ガスホールディングスは、国内トップクラスの総合エネルギー企業です。
都市ガス事業では世界でも有数の規模を持っており、電気自由化がスタートして以降は電力事業にも取り組んでいます。
エネルギー業界の動向や将来性・やりがいなどを研究しておきましょう!

エネルギー業界は、私たちの暮らしを支える重要なインフラ産業です。環境問題への対応により、今後は変動の激しい業界となることが予測されます。
エネルギー業界への就職を志望するなら、業界の動向ややりがいなどを研究するようにしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。