【2025年最新】文系から営業以外で活躍できる職種・業界13選!新卒就活で差がつく資格や準備も解説
将来は営業以外の仕事がしたいけど、「文系は営業職しか就けない」という声を聞くと不安になりますよね。
そこでこの記事では、文系でも活躍できる営業以外の職種・業界13選を詳しく解説しています。他にも、必要なスキルやおすすめ資格、インターン活用法のほか、そもそも営業とはという点についても紹介しています。
就活で営業以外の仕事を目指している人はぜひ参考にしてください。
営業以外を目指す文系学生の就活事情

文系学生は、就職活動の結果、営業職へ配属されることが多いというイメージを持たれています。しかしその一方で、営業以外の職種を希望する文系学生が多くいます。
これが事実なら、就活の現場では企業と就活生の間にミスマッチが起きていることになりますが、実際はどうなのでしょうか。始めに文系学生と営業職をとりまく就活事情についてみていきます。
①営業をやりたくない就活生が増えている理由
営業職が敬遠されがちなのは「厳しいノルマ」や「数字へのプレッシャー」といった営業職特有のイメージが最大の理由でしょう。単刀直入に言うと「営業はキツい」という印象が強いのです。
また、「営業」から連想されるテレアポや訪問販売は、断られ続けてなかなか契約が取れないつらい仕事というイメージが先行しています。
それに加えて、近年は個人のライフスタイルの多様化や社会全体での働き方改革の動きが顕著になっているという現状も見逃せません。
営業という厳しい職種では、ワークライフバランスを満たした自分らしい働き方ができないのではないか、という漠然とした不安が、営業職を避けたいという希望に結び付いていると考えられます。
②文系学生は「営業しかない」と言われる背景
文系と理系の学生の人数比率を見ると、全体を10とした場合、おおむね文系6に対して理系(医学系含む)が4です。(文科省【令和5年度学校基本調査】「関係学科別学生数」より概算)
そして、4割を占める理系学生は専門知識や技術を要する専門職を目指します。一方で、6割の文系学生は専門職ではなく、その他の営業を含む職種の枠を競い合っています。
この構図により、文系学生が本人の志望に関わらず営業職に配属される割合が多くなるのは、ある程度必然ともいえるでしょう。
文系学生に対して営業以外の門戸が開かれていないわけでは決してありませんが、文系は「営業に回される」というイメージがあるのは、こうした状況もその一因です。
③割合で見る「営業以外の職種は狭き門なのか」
では大卒者の就職状況を職種別に見てみましょう。こちらも【令和5年度学校基本調査】「卒業後の状況調査票(大学)」から、割合が多い職種別に上位を概算でピックアップしてみます。
職種 | 就職率 |
専門的・技術的職業 | 41.6% |
事務 | 24.2% |
販売 | 23.0% |
サービス職 | 5.3% |
営業職としてよく連想される企画職や広報職は、「事務」に含まれ、営業は「販売」と「事務」の両方に含まれます。
事務と販売を合わせると47.2%となり、「専門的・技術的職業」を上回ります。つまり、何らかの形で「営業」に関わる職に就いている方が最も多いということです。
営業以外の門戸が広いとは言い切れず、専門的な知識や技術を持たない文系学生が営業に関わらない職種に就くには、自己分析をはじめとした準備を入念にして就職活動に臨む必要があります。
企業が文系学生に求めていること

専門知識や技術を持つ理系学生に対して、文系学生の持つ学問的知識は、仕事の現場ですぐさま役立つとは言えない面があります。
では企業はどんな視点で文系学生を選考しているのでしょうか。ここでは、文系学生が、企業からどのような点を期待されているのかを見ていきましょう。
①文系学生はポテンシャルの高さが求められる
理系学生が在学中に身に着けた専門性を活かした即戦力を期待される傾向があるのに対し、文系学生は長期的な成長を見越した育成を前提とした採用判断をされることが多いのが特徴です。
例えば、明確な答えが出ない課題について考えをまとめ、解決に向けて行動できる柔軟な思考力や適応力などが文系学生に求められる力ですよ。
企画職や広報職では、市場分析やトレンドの読み取り、消費者心理の理解などが求められます。こうした業務には、文系の強みである幅広い教養や論理的な思考が活きてくるでしょう。
文系学生が営業職以外を目指すなら、自分の強みと志望する職種に必要な能力をマッチングさせて、明確にアピールできるように準備することが大切です。
②「営業だからコミュニケーション力が求められる」は誤解
営業以外に就職したい理由が「コミュニケーションが苦手だから」ということもあるでしょう。「営業職=コミュニケーション」と思われがちです。しかし実際には、多くの非営業職でもコミュニケーション力が必要です。
「人との共感・対話力」や「気持ちを伝え、汲み取る能力」はどの職種においても重要視されるため、営業職を免れれば苦手なコミュニケーションを避けられるわけではありません。
例えば、人事では社員や求職者との面談・面接において、また広報では社内外の担当者への折衝で、常にコミュニケーション力が必要です。もちろんチームで業務を行う職種も同様ですね。
コミュニケーションスキルは営業のみに求められるのではなく、すべての職種に必要な社会人の必須スキルであるということを頭に入れておきましょう。
③AIスキルを身につけるのがおすすめ
近年、企業の業務のさまざまな分野でAIが取り入れられており、今後の就活においてはAIを使いこなせるかどうかが進路の分かれ道になるかもしれません。
文系でもAIスキルがある人材には事務系や企画等の営業以外の道がより開かれていき、逆にAIスキルのない人は、AIが踏み込めない「生の対話」が必要な営業で頑張ってもらう、という構図になる可能性があるのです。
実は、理系のイメージが強いAIは文系とも親和性が高い分野でもあります。文系学生が持つ文章力や柔軟な思考力は、AIへのスムーズで正確な指示出しを可能にし、確度の高い回答を得るのに役立ちます。
文系学生が営業職以外を目指すなら、早期にAIスキルを身につけることを視野に入れましょう。文系ならではのスキルと組み合わせることで、就活を有利に進められる強い武器になりますよ。
文系学生に人気の営業以外の職種4選

ここでは、特に人気の高い営業以外の4つの職種について詳しく解説します。
これらの職種は、文系学生の強みを活かしつつ、専門性を身につけることができます。各職種の業務内容と特徴を理解し、自分に合った職種選びの参考にしてください。
①マーケティング職
マーケティング職は、企業の製品やサービスの価値を高め、売れる仕組みを作るための戦略を立案し実行する役割を担う職種です。
主な業務には、市場調査、競合分析、ブランド戦略の立案、広告キャンペーンの企画などがあります。近年はデジタルマーケティングの台頭により、データ分析のスキルも重要性も増していますよ。
文系学生の強みである分析力や創造性を活かせるだけでなく、消費者心理の理解や社会トレンドの把握が求められるため、文系学生の幅広い知識や興味が活かせる職種と言えるでしょう。
②人事・総務職
人事・総務職は、企業や組織の人材管理や業務効率化を担います。文系学生のコミュニケーション能力や人間関係を構築する力が大いに活かせる分野です。
人事では新卒・中途採用、教育研修、評価制度の設計などを担当し、組織の要となる人材をマネジメントします。求職者や現役社員など、人と常に関わり続ける職種です。
総務は社内の備品や施設、各種規定の管理、福利厚生の整備などを行います。組織には必須でも、他部署が専業として行わないあらゆる業務を一手に担う、「縁の下の力持ち」と言える職種です。
両職種とも、働き方改革やダイバーシティ推進などの新たな課題に対応するため、法律や制度の理解、データ分析能力などのスキルが必要ですよ。
③広報・PR職
広報・PR職は、企業の取り組みや商品・サービスの情報を効果的に発信し、顧客や社員、取引先といったすべての関係者との良好な関係を構築・維持する役割を担います。
主な業務は、メディア対応、広報イベントの企画・運営などです。近年はSNSやネットメディアを活用した情報発信が特に重要視されるため、ITに関するスキルも重宝されるでしょう。
また、組織の公式なプレスリリースの作成・発表も担うこともあり、伝えたい内容を正確にわかりやすくまとめる、高度なライティングスキルやメディアリテラシーが求められます。
ほんの些細な事柄がいわゆる「炎上」騒動に発展し、その収束に多大なリソースを割かれる現代においては、企業価値を落とさないように常に目を光らせる危機管理能力も必要とされるでしょう。
④企画職
企画職は、顧客のニーズを読み取り、新製品やサービスを生み出す職種です。マーケティングが「売れる仕組みを構築する」のに対し、企画職は「売れる商品やサービス」を追求します。
市場や顧客動向を読み取る分析力やアイデアを生み出す創造性、そして企画への理解を得るためのプレゼン能力が必要な職種です。文系の柔軟な思考力や多角的な視点も活かせる分野と言えるでしょう。
また、企画職は社内の営業やマーケティング部門、関係取引先などさまざまな部署・組織と協働します。そのためプロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力も重要です。
2025年注目の文系向け職業4選

急速に変化する社会やテクノロジーの進化に対応し、人や物に対して新たな価値を創造する役割を担う職種があります。それらは営業以外の職を目指す文系学生にとっても見逃せない仕事です。
ここでは、特に注目される4つの職種について詳しく見ていきます。それぞれの職種の特徴や求められるスキル、そして将来性について理解を深め、就活の方針を決める際の参考にしてください。
①コンサルタント
コンサルタントは、企業や組織が抱える課題に対して、専門知識と経験を活かした戦略と解決策を提案する職種です。
コンサルティング業界の市場規模は拡大傾向にあり、即戦力として新卒を大量採用するコンサルファームも増えています。
文系の強みであるコミュニケーション能力はクライアントとの信頼関係を構築し、柔軟な思考力は複雑な問題を解決する上で大きな武器になるでしょう。
このほか、経営に関する知識や高度な分析力を身につけておくと就活を有利に進められますよ。依頼主のビジネスの行く末を左右するプレッシャーは大きいですが、その分やりがいのある仕事です。
②編集者
編集者は、情報を整理し、読者にとって価値ある形で発信するスペシャリストです。近年は雑誌などの紙媒体に変わるデジタルメディアの台頭により、その役割がますます注目されています。
主な業務には、コンテンツの企画立案、原稿の編集、執筆者とのやりとり、読者ニーズの分析などがあり、高度な文章力、情報収集能力、そして時代のトレンドを読み取る洞察力が求められますよ。
文系学生の言語能力や幅広い興味・知識は、読者が求める質の高いコンテンツを生み出す上で大きな強みとなるでしょう。また、デジタルコンテンツに対応するためのデータ分析の知識があると役立ちます。
③カウンセラー
カウンセラーは、個人の心理的な課題に対して解決に向けたサポートを提供する専門家ですよ。ストレス社会の影響によるメンタルヘルスへの関心の高まりや働き方の多様化に伴い、需要が増加している仕事です。
カウンセリングを行う医療機関だけでなく、高齢者・児童向けの福祉施設、産業医と連携する企業内カウンセラーやスクールカウンセラーなど、活躍の場も増えています。
高度な傾聴力、共感力、さらに心理学の専門知識と資格が必要ですが、文系学生の強みである、人の気持ちを理解し寄り添う能力が、大いに活かせる職種です。
④塾・予備校講師
塾・予備校講師は、生徒の学力向上や進学目標の達成を支援する教育のプロです。教育改革や入試制度の変化に伴い、個別指導や専門性の高い指導の需要が増えているため、その役割はますます重要になっています。
主な業務は、授業の準備と実施、教材やテストの作成、生徒の学習進捗管理、保護者との面談などです。
文系学生の強みである幅広い教養や論理的思考力は、複数の教科を指導する上で大きな武器になるでしょう。
生徒の理解度に合わせた指導力や、やる気を引き出すコミュニケーション能力に加え、生徒の悩みに寄り添い、適切な学習方法を提案できる柔軟な対応力も求められる仕事です。
文系が活躍できる営業以外の業界5選

ここでは、職業から少し視点を広げて文系学生の強みを活かせる5つの業界について見ていきましょう。
普段はあまり意識することがありませんが、どれも暮らしに密接した重要な業界です。ぜひ進路選択の参考にしてください。
①IT業界
IT業界は、デジタルテクノロジーの進化とともに急速に拡大している業界です。理系のイメージがありますが、慢性的な人手不足の状況にあるため、文系学生の採用も積極的に行われています。
未経験でも一からプログラミングやITリテラシーを学べる研修制度を設けている企業もあるので、選択肢の1つとして採用情報をチェックしておくとよいでしょう。
システムの説明や要望の聞き取りなど、情報を的確に伝えて相手の意図を正確に理解する必要がある場面では、文系学生のコミュニケーション能力や柔軟な思考力が活かせます。
②銀行・金融業界
銀行や金融は営業というイメージも強いですが、実は企画、マーケティング、リスク管理、事務など営業以外の職種も多くある業界です。
さらに、金融商品開発やデータ分析などの専門性の高い分野では、より文系が活躍できるチャンスがあります。
ただし、銀行にとって営業はとても重要な部門です。営業以外が希望なら、それに向けた明確な志望理由と強みのアピールが必要です。金融知識を深め、関連する資格の取得も視野に入れましょう。
単に営業職を避けるのではなく、銀行業界の仕組みを理解し、自分の適性や貢献できるポイントを具体的に示すことができれば、銀行業界は文系学生にとって魅力的な選択肢となります。
③製造業界
製造業界は、日本の基幹産業として重要な位置を占めており、文系学生にとっても多くの活躍の場があります。製造という言葉には理系のイメージがありますが、選択肢として検討の価値がある業界です。
人事や総務といった裏方や商品企画・マーケティング分野だけでなく、企業のグローバル化に伴う海外との交渉や異文化理解の場面では、文系学生の語学力や政治・経済の知識が活かせます。
また、近年のSDGsへの対応や環境に配慮した製品の開発など、社会的課題への取り組みにおいても、文系学生が得意とする人文科学的な視点や多様な考え方を活かせるでしょう。
④エンタメ・広告業界
常に創造性と戦略性が求められるエンタメ・広告業界は、文系学生の感性や表現力を活かせる業界です。コンテンツ制作やイベント企画、広告プランナー、コピーライターなど、多様な職種があります。
また、SNSの普及に伴い、デジタルマーケティングやインフルエンサー戦略など新たな専門分野や手法も次々と生まれている業界です。
常に流行をキャッチして新しいアイデアを生み出す柔軟な発想力と、顧客心理を理解し効果的に情報を届ける能力が求められる業界ですが、これらはまさに文系の得意分野と言えるでしょう。
デザインソフトの基本操作やSNS分析ツールの活用スキルがあると、より市場価値を高められますよ。
④公務員・団体職員
社会の安定や発展に貢献する重要な役割を担う公務員や団体職員は、文系学生にとって人気の選択肢です。行政サービスの提供や政策立案など、多くの業務で幅広い知識が活かされます。
市民や協力企業とのコミュニケーションや社会問題の解決において、文系の強みである柔軟な思考力や対人スキル、洞察力や調整力が重視される場面が多くある仕事です。
SDGsや地方創生など、現代社会の課題に直接関われる点も魅力で、地域や国全体の発展に寄与できる充実感も得られるでしょう。
営業以外の職種の目指す文系学生におすすめの資格一覧

営業以外の職種では、論理的思考、コミュニケーション力だけでなく職種ごとに異なる専門性が必要です。適切なスキルを磨くことで、希望する職種への道も大きく開いてきます。
それらのスキルを体系的に学び、一定の知見があることを証明する手段の1つが資格です。資格があることで、実務に活かせる能力を持つことを示せるため、就活において強みとなります。
非営業職を目指す文系学生が、職種や業界に応じて取得しておくと有利になる主な資格は以下の通りです。
職種・業界 | おすすめ資格(活かせる実務) |
マーケティング職 | ・Web解析士(サイトのアクセス分析) ・GAIQ(デジタル広告運用) |
企画・商品開発 | ・マーケティング検定(市場調査・商品企画) ・統計検定(データ活用) |
人事・総務 | ・社会保険労務士(労務管理) ・キャリアコンサルタント(採用・人材育成) |
広報・PR | ・PRプランナー(広報戦略の立案) ・Webライティング技能検定(文章作成) |
金融業界 | ・簿記検定(経理・財務管理) ・FP(資産運用・保険提案) |
IT業界(非エンジニア) | ・ITパスポート(基本的なIT知識) ・MOS(Excel・PowerPointスキル) |
コンサル・データ分析 | ・統計検定(データ分析) ・ビジネス会計検定(財務・経営分析) |
資格は就職の可能性を広げるだけでなく、業界理解を深める助けにもなります。試験勉強を通じて得た知識は、実際の業務でも活かせるため、積極的に挑戦してみましょう。
営業職を選択肢から外してしまって良いのか

営業職は、言ってしまえば文系学生にとって最も一般的な就職先の1つです。営業以外の職に就きたいという理由はさまざまだと思いますが、安易に選択肢から除外するのは控えるべきです。
実態やメリットを知ることで新たな選択肢が見つかるかもしれません。
①企業にとって営業とは?やりたくないは理由にならない
企業にとって営業は、顧客との関係を築き、利益を直接生み出すことにつながる重要な部門です。商品やサービスを市場に広め、社会全体に対して企業の価値を高め信頼を得る原動力と言えます。
どんなに優れた商品やサービスでも、営業なしには市場に広がらず、企業の存続は困難になりますよ。企業が営業職を重視するのは、その重要性を理解しているからです。
入社した企業で営業を命じられた場合、単に「やりたくない」という理由で営業を拒否するのは、ビジネスの仕組みを考える上でも社会人としても通用しませんよ。
②はじめは営業をやった方がいい?営業を経験するメリット
実践的な営業は、座学では磨ききれないビジネスマナーや顧客との信頼関係構築、ニーズの把握、課題解決といった経験を積むことができる貴重な学びの場です。
企業に就職すると、営業をするしないに関わらず、扱う商品の知識・業務の流れ・お付き合いをしていく取引先など、覚えることが山ほどあるのが普通ですよ。
そのため企業の中には、新人研修の一つとして、新卒社員にまず営業を経験してもらう施策を取っているところもあります。
こうした経験で得られるスキルは、営業だけではなく、他の職種でも活かせる汎用的なスキルとなります。営業を「やらされる仕事」ではなく自身の「成長の機会」と捉えることが重要です。
③営業が本当に自分に合わないかは未知数
一般的に営業は、対人関係に重きを置く面があるため、苦手意識を抱く人も少なくありません。また「ノルマや数字が厳しい」というイメージも不安や抵抗感を上げている理由としてあげられるでしょう。
しかし実際の営業は、一人ですべて背負うわけではなく、チームで目標達成を目指すことが多くあります。また、売り上げがすべてでもなく、顧客との信頼関係構築に努めるのも営業の仕事です。
さらに、営業には単なる売り込み以外にも顧客の課題を解決するコンサルティング型のスタイルもあり、「売り込む」とは別のアプローチで成果を上げるものもあります。
初めは不安でも、経験を積むことであなたにも営業の適性が見つかるかもしれません。そして営業で鍛えられるスキルは、先述のように他の職種でも活かせる汎用的な力であることも頭に入れておきましょう。
インターンシップで営業以外の職種を体験

インターンシップは、新卒就活生にとって貴重な経験です。25年卒の学生も、8割がインターンなど仕事を体験できるイベントに参加したという報道(読売新聞2025/02/14)もあります。
特に非営業職への興味がある学生の場合、インターンシップは自分に合った業界や職種を見極める絶好の機会です。
ここでは、インターンシップで非営業職を体験するメリットや選び方について詳しく解説します。また、その経験を就活に活かすコツについても合わせてみていきましょう。
①インターンシップで非営業職を知るメリットとは
インターンシップのメリットは、仕事の具体的な内容や求められるスキルについて深く理解できる点です。また、実際に業務を体験することで、自分自身の適性や興味関心が適合しているかも確認できます。
また、インターン経験は自己分析の材料としても有用です。仕事を通じて自分の強みや弱みを知り、理想と現実の違いを把握することで、志望動機や自己PRに具体性を持たせることができます。
企業に対しても、インターンシップは自分の能力や熱意を直接アピールできる場です。インターンシップを就活の重要なステップとして活用できるように、積極的に参加しましょう。
②どんなインターンを選ぶべき?業界・企業選びのコツ
インターンシップを選ぶ際は、自分の興味やキャリアビジョンを明確にしておきましょう。
大手企業では組織運営やプロジェクトの全体像を学ぶ機会が得られ、また中小企業では幅広い業務を経験し、実践的なスキルを磨ける可能性があります。
また、インターンの期間でも得られるものは異なります。長期のインターンでは実務経験を通じて業務を深く理解できるのに対し、短期では複数の企業を比較して業界全体の動向を掴むことができるでしょう。
もし、まだ具体的に志望する業界や職種が決まっていない場合も、短期のインターンシップにいろいろと参加してみることで、さまざまな業界や企業、職種を知るきっかけにできます。
③インターン経験を就活に生かす方法
インターンシップの経験を就活に活かすには、具体的な成果を明確に伝えることが重要です。「インターンで○○%の売上向上に貢献した」など、数字を用いて具体的に伝えると効果的です。
さらに、インターンで得た業界知識や仕事観を志望動機に結びつけると説得力が増します。「○○での経験から、業界の将来性を実感し、自身の目標と合致した」といったように熱意をアピールできます。
またインターンで得た人脈を活用することも重要です。OB・OG訪問や業界情報の収集がスムーズになるだけでなく、インターンで出会った就活仲間との情報交換も、幅広い視野での企業研究につながるでしょう。
非営業職への就活成功のために今すぐできる4つのこと

非営業職を目指す就活では、早めの準備と具体的な行動が成功の鍵となります。自己分析やリサーチを通じて、自分の強みや適性と希望する職種との関連性を整理しましょう。
ここでは、新卒就活生が取り組むべき4つのステップを解説します。
①自己分析を深めて自分の強みを明確化する
自分の得意分野や力を発揮できる環境を徹底的に掘り下げましょう。その際、過去の経験やエピソードをベースにすると具体性が高まります。具体性は説得力につながりますよ。
そして、「人との対話からアイデアを引き出す力がある→顧客のニーズを聞き取れる営業・新たな商品を生み出す企画力」など、強みと職種がどう関連するか分析します。
自分の強みがどんな職種とどのようにつながっているかを整理し、そこに自分の価値観や将来のキャリアビジョンを重ねることで、より自分に合った企業や職種を絞り込めるでしょう。
②希望する職種や業界について徹底的にリサーチする
希望する職種や業界の深い理解も、説得力ある志望動機に必須です。業界誌や専門サイト、企業のHPなどからトレンドや課題を把握し、その企業や職種で、いま何が求められているのかを理解します。
それには業界研究セミナーや企業説明会に積極的に参加し、現場の生の声を聞くことも重要です。情報を整理し、業界や企業への理解を深めることで、志望動機もまとめやすくなります。
常に最新情報をキャッチして業界への理解を深めておくと、熱意をアピールできるだけでなく、その後の採用担当者や面接官との会話を円滑に進めるうえでも必ず役立つでしょう。
③ポートフォリオや成果物で自分をアピールする準備を始める
非営業職では、具体的なスキルや成果を示せれば、より就活を有利に進められます。具体的に提示できるポートフォリオや成果物、数字で示せるデータがある場合、早めに準備を始めましょう。
マーケティング職志望ならSNS運用実績・イベントの企画書・データ分析、人事職ならサークルでの人材育成の取り組み・人員管理の経歴をレポートにするなど、実体験をベースにまとめてください。
これらの成果物は、自分の能力や熱意を具体的に示す強力なツールとなるだけでなく、制作過程自体が自己分析、自己成長につながります。自己PRや志望動機の作成と同様に進めてみましょう。
④OB・OG訪問やキャリア相談で現場感覚をつかむ
OB・OG訪問やキャリアアドバイザーへの相談は、業界や職種の実態を知る貴重な機会です。特に、目指す企業・職種で働く先輩からは、就活準備や入社後の状況など具体的なアドバイスが得られます。
また、複数の業界や職種の人と話すことで、自分の適性や興味との一致点も見出せるでしょう。こうした対話を通じて得た情報や気づきは、エントリーシートや面接での質問対策に活用できます。
これらの行動自体が就活への熱意として評価されることもあるため、訪問後は必ずお礼のメールを送り、良好な関係を維持することも大切ですよ。
文系学生には多様なキャリアの可能性が開かれている!

2025年以降の就活市場では、社会のデジタル化やグローバル化により、文系学生にとっても多様なキャリアの可能性が開かれています。重要なのは、自分の強みを理解し、それを活かせる職種や業界を見つけることです。
営業以外の職種では、能力やスキルに専門性と汎用性のバランスが求められます。そのため、インターンシップや資格取得、業界研究などを通じて、早めに準備を始めることが大切です。
就活は自分自身を見つめ直し、社会に出る第一歩となる重要なステップです。焦らず着実に準備を進め、自信を持って就活に臨むことで、必ず自分に合った職種や企業に出会えるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。