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【例文4選】履歴書の研究課題欄の書き方|アピールのコツや注意点も紹介

この記事では、研究課題を履歴書にどのように記載すれば効果的なのかを、実際の例を交えて詳しく解説します。

研究課題は、就職活動での自己アピールにおいても重要なポイントです。特に研究職や専門的な職種を目指す際には、自分の研究内容やその成果をうまく伝えることが求められるため、効果的な書き方を理解しておきましょう。

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目次

履歴書の研究課題欄でアピールできる

履歴書にある研究課題欄は、単にテーマや研究内容を記すためだけのものではありません。

企業の採用担当者は、この欄を通じて、あなたが何をどう学び、どのように物事に取り組んできたのかを見ようとしています。

したがって、単なるテーマ紹介ではなく、自身の姿勢や志望理由に通じる要素も盛り込むことがポイントです。この欄をうまく使うことで、自分の特徴を伝え、他の学生との差別化を図ることも可能です。

企業が重視しているのは、研究そのものの内容よりも、「そのテーマをどう捉え、どのように取り組んだか」といった姿勢の部分です。

仮に希望する職種と関連が薄くても、真剣に向き合い、試行錯誤しながら進めた経験が伝われば、しっかりと評価される可能性があります。

また、研究がまだ完了していなくても、今後の取り組み方や関心のある領域、研究の方向性などを示すことで、前向きな姿勢や成長意欲を十分にアピールできます。

大切なのは、完成度ではなく、そのテーマにどれだけ真摯に向き合っているかです。研究課題欄は、自分の価値観や考え方を知ってもらえる貴重なパートです。

限られた文字数であっても、自分らしさがにじむような内容を心がけて、読み手に伝わる表現を工夫してみてください。

研究課題とは

就活で提出する履歴書に「研究課題」という項目があると、何を書けばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。どこまで詳しく書くかの判断に悩み、手が止まってしまうケースもよくあります。

ここでは、「研究課題」とは何を指すのか、履歴書ではどう扱えばよいのかをわかりやすく説明します。

研究課題とは、大学または大学院で自分が関心を持って取り組んでいるテーマ、あるいは深く掘り下げようとしている問いのことです。

文系・理系を問わず、専門分野に関連した内容で「何を問題とし、どのように探究しているか」を明示することで、相手に伝わりやすくなります。

履歴書に書く際は、単なる授業内容ではなく、自分の意志で選び進めている研究であることが伝わるようにしましょう。

たとえば、「〇〇が社会に与える影響の分析」や「〇〇技術の他分野応用の可能性検証」といった具体性のあるタイトルを記載し、その背景や目的を簡潔に添えると、内容に説得力が生まれます。

企業はこの欄から、あなたの論理的思考や課題への取り組み姿勢、そして視点の独自性などを読み取っています。大事なのは、テーマの難易度や専門性を強調することではありません。

それよりも、「なぜその研究に興味を持ったのか」「どんな工夫を重ねているのか」「そこから得た学びは何か」といった部分を自分の言葉で表現することが大切です。

背伸びせず、自然体な語り口で、あなたの取り組みが伝わるように書くことをおすすめします。

履歴書の研究課題で企業が見ているポイント

履歴書の研究課題は、あなたの学びに対する姿勢や価値観を企業が知るための重要な情報源です。

単にテーマを紹介するだけでなく、研究に対する取り組み方や考え方まで伝えることが評価のポイントになるでしょう。

ここでは、企業が研究課題欄を通じて注目している視点を整理して紹介します。

  1. 学業にどのように取り組んできたか
  2. 研究内容に専門性や知識の深さが表れているか
  3. 自分で課題を見つけて解決に導く力があるか
  4. 研究を通じて得た成果を今後どう活かそうとしているか
  5. 粘り強く継続して取り組む姿勢ややり遂げる力があるか

①学業にどのように取り組んできたか

企業は、学生がどのように学業に向き合ってきたかを重視しています。履歴書では、成果だけでなく、日々どのように学んできたかを具体的に示すことが大切です。

たとえば、講義以外にも関連分野の文献を積極的に読んだり、研究の進め方について指導教員と工夫を重ねたりした経験があれば、強みとして伝えるとよいでしょう。

反対に、与えられた内容をそのまま進めただけだと主体性が感じられません。学業への向き合い方を言葉にして伝えることで、意欲や成長の姿勢をアピールできます。

②研究内容に専門性や知識の深さが表れているか

企業は、研究内容に専門性や知識の深さを感じることが出来るかを見ています。しかし、専門用語を並べるだけでは伝わりません。大切なのは、相手が分かるようにやさしい言葉で説明する力です。

自分の研究がどのような背景を持ち、社会や業界にどのようにつながるのかを語れると、より理解が深まるでしょう。

研究の面白さや、どこに注目して取り組んでいるのかも一緒に伝えると、研究内容の魅力が伝わりやすくなります。

③自分で課題を見つけて解決に導く力があるか

研究においては、自分で課題を発見し、それを解決に導く力が求められます。企業はこのプロセスを通じて、あなたの課題解決力や主体性を見極めています。

自分なりに疑問を持ち、仮説を立てて検証した経験がある場合、それは大きな強みです。また、うまくいかない状況に直面したとき、どう対処したのかも重要な情報となります。

結果だけでなく、その過程でどのように考え、行動したのかまで伝えるようにしてください。

④研究を通じて得た成果を今後どう活かそうとしているか

研究の成果は、それ自体よりも「その経験をどう活かすか」が評価のポイントになります。

たとえば、研究で身につけた分析力を志望職種でどう応用できるのか、共同研究での経験がチーム業務にどう役立つのかなど、未来へのつながりを示すことが大切です。

研究テーマが志望業界と直接関係していなくても、学び方や考え方が一致していれば十分評価されます。研究経験をどのように将来の仕事に結びつけるかを具体的に伝えるようにしましょう。

⑤粘り強く継続して取り組む姿勢ややり遂げる力があるか

研究には、長期間にわたる継続的な努力が求められます。履歴書でも、困難な状況でも投げ出さずに取り組み続けた姿勢があるかが見られているのです。

たとえば、実験が失敗続きだったときに改善点を見つけて試行錯誤した話や、モチベーションを維持するための工夫などがあれば、継続力や柔軟性が伝わります。

小さな工夫でも構いませんので、自分の努力を具体的に書くことが大切です。

履歴書の研究課題のテーマ

履歴書に研究課題を記入する際、どんなテーマを選べばよいのか迷う方は多いでしょう。

ここでは、卒業論文・修士論文やゼミ・研究室で取り組んでいるテーマが、履歴書でどのように活かせるのかを解説します。

  1. 卒業論文・修士論文のテーマ
  2. ゼミ・研究室で扱っているテーマ

① 卒業論文・修士論文のテーマ

卒業論文、修士論文のテーマは、研究課題としてもっとも伝えやすく、説得力があります。時間をかけて取り組んだ内容であるため、自分の考え方や関心の方向性が表れやすいからです。

企業側もそのテーマを通じて、思考の深さや粘り強さを見ようとしています。

例えば、「〇〇に関する地域調査」や「〇〇技術の応用分析」など、具体的なタイトルがある場合は、背景や目的を簡潔にまとめることが大切です。

専門用語を避け、誰にでも伝わる表現を心がけてください。なぜそのテーマを選んだのか、研究の中で工夫した点や得た学びを盛り込めば、内容に厚みが出ます。

履歴書には文字数制限がありますので、すべてを詳しく書く必要はありません。「なぜそのテーマか」「どう取り組んでいるか」「何を得たか」の順で要点を絞りましょう。

自分の研究をただ紹介するのではなく、自分自身の強みや考え方を伝えるきっかけとして活用してください。

② ゼミ・研究室で扱っているテーマ

まだ卒業論文を始めていない場合は、ゼミや研究室で取り組んでいるテーマを研究課題として記載するのが適切です。この際に意識したいのは、自分の関わり方を明確に伝えることです。

グループで行う研究でも、自分がどの部分を担当し、どんな視点を持って取り組んでいるのかが伝われば、主体性が評価されるでしょう。

例えば、「〇〇業界の消費動向に関する調査」というテーマの場合、全体の目的を説明したうえで、自分がどの観点に注目しているのかを加えてみてください。

企業はテーマの専門性以上に、課題に対する姿勢や取り組み方に関心を持っています。また、ゼミの研究は内容が抽象的になりがちです。

対象とする地域や期間、業界などを明示し、研究の具体性や意義をしっかり伝えるよう工夫しましょう。

まだ結論が出ていない段階であっても、意識している課題や工夫している点を中心に整理すれば、立派なアピール材料になるのです。

履歴書の研究課題欄に書くべき内容

履歴書の研究課題欄は、ただ研究内容を紹介するだけでなく、自分の考え方や取り組み姿勢を伝える大切なパートです。

テーマの説明にとどまらず、背景や学び、今後の活かし方まで記載することで、企業に好印象を与えることができるでしょう。ここでは、押さえるべき5つのポイントを紹介します。

  1. 取り組んだ研究課題の概要
  2. 研究課題を選んだ理由
  3. 研究を通じて得た知見
  4. 研究で直面した課題とその工夫
  5. 研究から得た学びの活かし方

①取り組んだ研究課題の概要

最初に、どのような研究を行ったのかを簡潔に伝える必要があります。テーマ名だけでは内容が伝わらないため、目的や研究手法もあわせて説明しましょう。

採用担当者が専門外であることも多いため、難しい言葉を避け、わかりやすい表現を心がけてください。背景や流れが伝わるように意識することで、理解が深まりやすくなります。

また、研究内容と企業の業務に関連性があれば、それにも軽く触れておくと効果的です。

②研究課題を選んだ理由

なぜその研究を選んだのか、背景にある思いや関心を伝えることが大切です。自分の興味や課題意識を明確に説明することで、主体性や思考力をアピールできます。

たとえば、授業や社会問題をきっかけにテーマを選んだのであれば、その経緯を具体的に書くとよいでしょう。ありがちな理由では印象が薄くなるため、自分なりの視点を意識して伝えてください。

納得感のある動機は、その後の内容にも一貫性を与えてくれます。

③研究を通じて得た知見

研究を進める中で得られた学びや気づきを、自分の言葉で伝えることが重要です。

「〜とわかった」という結果だけでなく、それがなぜ重要なのか、自分の考えにどのような影響を与えたのかまで書くようにしましょう。

研究の成果をただ並べるだけでは伝わりにくいため、自分にとって意味のある発見であることが伝わる表現を意識してください。

研究を通して得た知見が、今の自分にどう結びついているのかを語ると、説得力が増します。

④研究で直面した課題とその工夫

研究の過程では、多くの壁や課題に直面するものです。そうした困難にどう対処し、どんな工夫をしたのかを具体的に伝えることで、課題解決力や行動力を評価してもらいやすくなります。

たとえば、思うようにデータが集まらなかったときにどのような代替案を考えたか、仮説が外れたときにどう軌道修正したかなど、自分なりの対応を紹介してください。

小さな工夫でも、取り組む姿勢が伝われば、好印象につながるでしょう。

⑤研究から得た学びの活かし方

最後に、その研究経験を将来どう活かしていきたいかを述べてください。テーマと志望業界が異なる場合でも、分析力や思考力、粘り強さなど、研究で培った力はさまざまな場面で役立ちます。

情報整理や課題発見の力、長期的な目標に取り組む姿勢などは、多くの職種で重視される資質です。自分の経験と企業が求める力を結びつけながら、前向きに伝えることが大切です。

履歴書の研究課題でアピールするコツ

履歴書の研究課題欄は、学んだ内容を紹介するだけではなく、自分自身をアピールできる場でもあるのです。ここでは、研究内容をより効果的に伝えるためのポイントを紹介します。

  1. 専門用語は避け、誰にでも伝わる表現にする
  2. 研究の背景や目的を簡潔に伝える
  3. 取り組み姿勢や意欲を盛り込む
  4. 学んだことを自己PRにつなげる
  5. 志望企業や職種との関連性を意識する

① 専門用語は避け、誰にでも伝わる表現にする

研究課題を履歴書に記入する際は、専門用語をできるだけ使わず、誰でも理解できる言葉で表現することが大切です。難しい表現のままでは、採用担当者に意図が伝わらないかもしれません。

たとえば、「クロスセクショナル分析」や「サステナビリティ指標」などの用語は、必要に応じて日常的な言葉に言い換えてください。

相手に伝わるかどうかを常に意識することが、研究内容の魅力を伝える第一歩です。大学の外にいる人に話すつもりで説明してみると、自然にわかりやすい表現に変わっていくでしょう。

② 研究の背景や目的を簡潔に伝える

履歴書では、研究テーマだけでなく、なぜそのテーマを選んだのかという背景や目的まで説明する必要があります。そこが不明確だと、読み手にとって関心や意義が伝わりにくくなるでしょう。

たとえば、「○○の社会的課題に関心があったため」「△△の変化が注目されていたため」など、テーマを選んだ理由を一文で示してください。研究の目的がはっきりすれば、その後の説明もスムーズになります。

背景や意図を伝えるだけでも、研究への姿勢や問題意識の高さを感じ取ってもらえるでしょう。

③ 取り組み姿勢や意欲を盛り込む

履歴書に書く研究課題では、どのように取り組んだかという姿勢も重視されます。単なる成果よりも、努力や工夫、失敗からの学びなどを伝えた方が、人物像がより具体的に伝わるのです。

たとえば、「想定したデータが得られなかったため、手法を変更して再挑戦した」といった経験があれば、それを簡潔に書きましょう。困難にどう向き合い、どう乗り越えたかが伝わる内容は好印象です。

このような取り組みの姿勢は、仕事における課題対応力や継続力のアピールにもつながります。

④ 学んだことを自己PRにつなげる

研究を通して得た気づきやスキルは、自己PRの材料として活用できます。ただ成果を書くのではなく、そこから何を学び、どんな成長があったのかを明確にしてください。

たとえば、「課題を整理する力が身についた」「チームで議論する習慣が定着した」といった学びは、実務にも応用できます。重要なのは、どのような場面でその力を発揮したのかを具体的に示すことです。

研究の経験を通じた成長をしっかりと言語化できれば、採用担当者に印象を残せるでしょう。

⑤ 志望企業や職種との関連性を意識する

研究内容が企業の事業内容や職種と完全に一致していなくても、関連性を見つけて説明することで、説得力が高まります。重要なのは、研究で得た知識や姿勢が企業でどう活かせるかを示すことです。

たとえば、「情報を整理して分析する力は、営業活動でも役立つと感じた」「多角的な視点で課題を見る姿勢は、商品開発にも必要だと考えている」といったつなげ方が有効です。

研究そのものの説明にとどまらず、自分の将来像や志望動機と結びつけて表現してください。

履歴書に書く研究課題の記入例文

研究課題欄を前にして「どんなふうに書けばいいのかわからない」と不安になる方も多いでしょう。ここでは、実際の例文を文系・理系別に、文字数ごとに紹介します。

構成や表現の参考にして、自分に合った形で落とし込んでみてください。

  1. 文系:研究課題の例(150字)
  2. 文系:研究課題の例(300字)
  3. 理系:研究課題の例(150字)
  4. 理系:研究課題の例(300字)

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①文系:研究課題の例(150字)

人との関係性をテーマにした研究は、文系学部の中でも人気が高い分野です。ここでは、社会学を専攻する学生が「SNSと対人関係」について研究した例を紹介します。

《例文》

私は、SNS利用が若者の対人関係に与える影響について研究しました。アンケート調査を通じて、SNSの使用時間と現実の人間関係の満足度に相関があるかを分析したのです。

その結果、長時間の利用がかえって孤独感を強める傾向があることがわかりました。今後はSNSとの関わり方について、より前向きな提案ができるような視点で研究を深めていきたいと考えています。

《解説》
身近なテーマを取り上げた研究は、採用担当者にも伝わりやすいでしょう。結論を簡潔にまとめたうえで、今後の展望にも触れると内容に広がりが出ます。

②文系:研究課題の例(300字)

心理学や社会学など、人の行動や心に関わる分野では、日常生活での気づきや体験をもとに研究テーマを設定する学生が多く見られます。ここでは、アルバイト経験から着想を得た研究例をご紹介します。

《例文》

私は、飲食店でのアルバイト経験をきっかけに、「接客対応が顧客満足度に与える影響」について研究を行いました。

実際の店舗におけるサービス対応を観察し、利用者へのアンケートを通じて、丁寧な対応がリピーターの増加につながっているかを検証したのです。

その結果、対応の質だけでなく、スタッフの表情や声のトーンが満足度に大きく関わることが明らかになりました。

この研究から、人との関わりにおける小さな気配りの重要性を学べたと思っています。

《解説》
身近な経験から研究を立ち上げる流れが自然で好印象です。調査方法と結果のつながりを明確にし、学びの視点まで書けると説得力が高まります。

③理系:研究課題の例(150字)

理系分野では、日常生活の不便さに気づき、それを解決する研究につなげるケースが多くあるのです。ここでは、身の回りの生活課題から着想を得た工学系の研究例をご紹介します。

《例文》

私は、自宅のWi-Fi接続が不安定だった経験から、「建物内の電波強度と間取りの関係」について研究しました。複数の住宅で測定を行い、壁材や家具の配置が通信環境に与える影響を調査。

その結果、間取りや壁の構造によって電波が減衰するパターンが明確になり、最適なルーター設置場所を予測できるモデルの基礎を作ることができました。

《解説》
身近な不便を出発点にした研究は、動機が明確で伝わりやすいです。調査内容と得られた成果がしっかりつながっている点も好印象でしょう。

④理系:研究課題の例(300字)

理系学生の研究では、実験や検証を通じて社会課題の解決に挑むテーマが多く選ばれるのです。ここでは、環境問題への関心から始まった研究の例をご紹介します。

《例文》

私は、海洋プラスチックごみの問題に関心を持ち、「微細プラスチックの分解を促すバクテリアの活性条件」について研究しました。

まず複数の環境下でバクテリアの働きを観察し、分解速度の違いを比較しました。実験の結果、温度とpHが活性に大きく影響することがわかり、特定の条件下で分解速度が約2倍に向上。

この研究を通じて、科学的なアプローチが環境保全につながる可能性を実感しました。

《解説》
研究対象の社会的意義を踏まえてテーマを設定すると、志望動機にもつなげやすくなります。結果とそこから得た気づきまで記載するのがポイントです。

履歴書の研究課題の注意点

研究課題欄は、内容だけでなく書き方次第で印象が大きく変わります。伝え方を間違えると、せっかくの努力が評価されにくくなるかもしれません。

ここでは、見落としがちなポイントを5つに絞って解説します。

  1. 空欄や「なし」と書かないようにする
  2. 研究が未完成でも、空欄にせず方向性を記載する
  3. 志望職種と研究内容が異なっていても正直に記載する
  4. ゼミに所属していない場合は理由と学びの姿勢を記載する
  5. 研究課題欄がなくても、他の欄でアピールする

①空欄や「なし」と書かないようにする

研究課題欄を空白のままにしたり、「なし」と書いたりするのは避けてください。やる気がないと思われる可能性が高くなります。

研究が本格的に始まっていなくても、関心のある分野や現在考えているテーマについて書いておくと、前向きな姿勢が伝わるでしょう。

未完成でも構いませんので、何かしらの情報を記載するようにしてください。

②研究が未完成でも、空欄にせず方向性を記載する

研究テーマがまだ決まっていない、あるいは進行中であっても、「未定」などとだけ書くのは避けましょう。代わりに、これから取り組む予定のテーマや興味のある分野を簡単に書いてください。

たとえば「地域活性化に関する研究を進める予定です」といった内容で問題ありません。今後の方向性があるだけでも、主体性や意欲が十分に伝わります。

③志望職種と研究内容が異なっていても正直に記載する

志望職種と研究内容が直接関係していない場合でも、正直に書くようにしましょう。無理に関連づけようとするよりも、研究を通して得た視点や力をどう活かすかに焦点を当てるほうが、誠実さが伝わります。

テーマが違っていても、自分なりに得た気づきや成長があるはずです。それをしっかり言葉にしてください。

④ゼミに所属していない場合は理由と学びの姿勢を記載する

ゼミに入っていないからといって、何も書かないのはもったいないです。まずは所属していない理由を簡潔に述べたうえで、どのように学びを深めているかを補足してください。

たとえば「ゼミには所属していませんが、経済学の講義をもとに独自に研究を進めています」といった表現で十分伝わります。大切なのは、学び続ける姿勢です。

⑤研究課題欄がなくても、他の欄でアピールする

履歴書に研究課題欄がない場合でも、アピールの場はあります。「自己PR欄」や「学生時代に力を入れたこと」などを使って、研究や学業の取り組みを紹介してみてください。

研究内容そのものよりも、どのように取り組んだかや、そこから何を学んだかが重要です。欄がないからと諦めず、自分の強みとして活かしていきましょう。

履歴書に研究課題が書けない時の対処法

「研究がまだ始まっていない」「テーマが決まっていない」と不安を感じる学生も多いかもしれません。しかし、研究課題欄には必ずしも完成したテーマを書く必要はありません。

ここでは、具体的な研究がなくても前向きに記述できる方法を紹介します。

  1. 授業での学びや取り組み内容を記す
  2. 将来的に研究したい分野や興味関心を書く
  3. 得意とする科目や自主的な活動を紹介する
  4. 記入欄がなければ「ガクチカ」で代用する

① 授業での学びや取り組み内容を記す

研究がスタートしていない段階では、これまでに力を入れて学んできた授業や取り組みを書きましょう。履歴書では、研究そのものよりも「どう学んだか」という姿勢や探究心が評価される傾向にあります。

たとえば「マーケティングの講義を通じてデータ分析に関心を持ち、独自に統計ツールを使って情報収集を行った」といった経験でも十分にアピール材料となります。

授業の内容をきっかけに、自主的に学びを深めたエピソードを記すことが重要です。形式よりも、学ぶ姿勢や行動力を伝えることを意識してください。

② 将来的に研究したい分野や興味関心を書く

今はまだ研究が始まっていなくても、今後どんなテーマに取り組みたいかを書いて問題ありません。

その際は、単に分野名を挙げるだけでなく、なぜ興味を持ったのか、背景や動機まで言及すると伝わりやすくなります。

たとえば「地域医療の在り方に関心があり、将来的には医療提供体制と行政支援の関係性について掘り下げたい」といった表現で、自身の姿勢を示せると効果的です。

企業が注目するのはテーマそのものではなく、関心や意欲の方向性です。

③ 得意とする科目や自主的な活動を紹介する

研究経験がなくても、自分の得意科目や個人で行っている勉強、日頃の活動などを研究課題欄の代わりに記載するのも一つの方法です。

ただし、科目名だけではなく、そこから何を学び、どのような行動につながったかを丁寧に書くことがポイントです。

たとえば「英語が得意で、毎日海外ニュースを読む習慣を続けている」「経済学を学ぶ中で株式市場に興味を持ち、独学で分析に取り組んでいる」など、主体性を示せるエピソードを添えると良いでしょう。

学ぶ姿勢や好奇心の深さが、評価につながります。

④ 記入欄がなければ「ガクチカ」で代用する

履歴書に研究課題の欄がない場合や、書く内容にどうしても悩んでしまう場合は、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」の項目で補いましょう。

形式にとらわれることなく、あなたの学びや挑戦が伝わる内容であれば問題ありません。

たとえば「ゼミでの発表準備で、調査手法や資料構成に工夫を凝らし、グループの中心として活動した」といった経験は、十分にアピール材料となります。要は、成長のプロセスや考え方が伝わるかどうかが大切です。

不安になりすぎず、自分の経験を自信を持って伝えることを意識してください。

履歴書の研究課題から面接で深掘りされる質問例

研究課題を履歴書に記載すると、多くの場合、面接でその内容についてさらに詳細を問われることがあります。

特に、志望動機や人となりを確認する目的で質問されることが多いため、事前に準備しておくことが安心材料となります。以下に、面接でよく出る5つの質問例を紹介します。

  1. なぜその研究テーマを選んだのか
  2. 研究の目的や背景について説明できるか
  3. 研究を通じて得た学びをどう活かすのか
  4. 苦労した経験とその乗り越え方
  5. 志望職種との関連性はあるか

① なぜその研究テーマを選んだのか

この質問では、あなたの関心の方向性やテーマ選定に至るまでの経緯が問われます。

たとえば「日常で感じた社会的な課題を自分なりに掘り下げてみたいと考えた」といった背景を添えると、回答に説得力が生まれます。

単に研究内容を説明するのではなく、自分の視点や動機を含めたエピソードとして語ることが重要です。

② 研究の目的や背景について説明できるか

この問いでは、研究対象に対する理解度や思考の深さが見られています。なぜそのテーマに取り組もうと思ったのか、どういう課題意識があったのかを、自分の言葉で整理しておきましょう。

難解な用語を避け、相手に伝わりやすい表現を選ぶと印象が良くなります。

③ 研究を通じて得た学びをどう活かすのか

この質問では、研究を通じて得た知見やスキルが、今後どのように仕事に役立つかを具体的に話すことが求められます。

「分析力を活かして営業資料の改善に貢献したい」など、職種に結びつけた視点が有効です。研究内容そのものよりも、そこから得た視点や思考を仕事にどう応用できるかがポイントです。

④ 苦労した経験とその乗り越え方

研究中に直面した課題と、それに対してどんな工夫や行動をしたかが問われます。たとえば「実験データが思うように出ず、視点を変えて方法を再構築した」といった対応力を伝えると評価されやすいです。

努力や工夫を通して成長した様子を、具体的に伝えることを意識しましょう。

⑤ 志望職種との関連性はあるか

研究と志望する職種が直接結びついていなくても、気にする必要はありません。大切なのは、そこで得た経験や考え方が、どう仕事に応用できるかを説明できることです。

たとえば「論理的な仮説立ての思考が、マーケティングの企画立案にも活かせると考えている」といった前向きなつなげ方が好印象につながります。

履歴書の研究課題で自分らしさを伝える方法を知っておこう!

履歴書に研究課題を書くことは、学業への姿勢や思考の深さを企業に伝えるチャンスです。特に研究内容が履歴書に明確に記されていると、課題解決力や継続力なども評価されやすくなります。

企業は研究のテーマや成果だけでなく、その背景や目的、取り組み方にも注目しているのです。自分で課題を見つけて解決へ導いた経験があれば、それが面接での強力な武器になるでしょう。

たとえ研究が未完成であっても、志望企業に向けて今後の興味関心や学びの姿勢を丁寧に示すことが大切です。

履歴書の研究課題欄は、単なる学術的な説明ではなく、自分らしさを表現できる場だと捉えてください。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。