【例文10選】履歴書で「ボランティア経験」を書く方法|コツや注意点も紹介
「ボランティアの経験って、履歴書に書いてもいいの?」「評価されるのはどんな活動?」
就職活動中、こうした疑問を持つ人は少なくありません。実際、企業によってはボランティア経験を通じて、応募者の人柄や主体性、社会性を知ろうとしています。
本記事では、企業が注目している評価ポイントをはじめ、履歴書のどこにどう書くか、アピールにつながる書き方のコツやNG例、具体的な活動別の例文集まで詳しく解説。
ボランティア経験を最大限活かして、履歴書で他の応募者と差をつけましょう。
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履歴書にボランティア経験は書ける?

履歴書に、ボランティア経験を書くことは問題ありません。ただ、どのような書き方をすれば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、就活におけるボランティア経験の扱い方や注意点について、わかりやすく解説します。
就職活動では、ボランティア経験を履歴書に記載してもまったく問題ありません。むしろ、自主的な行動や社会貢献に関心を持っている姿勢として評価されることもあるでしょう。
とくに、自ら考えて行動した経験や、他者と協力して取り組んだ活動であれば、自己PRやガクチカとして十分に使えます。
たとえば、学習支援や災害ボランティア、地域活動などは学生でも参加しやすく、企業側も関心を持ちやすい内容といえるでしょう。
ただし、短期間の活動や受け身な参加で終わっている場合は、強みとして伝えにくくなってしまうかもしれません。
大切なのは、どんな目的で参加し、どんなことを学び、それをどう活かそうとしているのかを明確に書くことです。
ただ「やったこと」を並べるのではなく、そこから得た気づきや行動の背景まで伝えることで、人柄がより具体的に伝わるでしょう。
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企業が履歴書のボランティア欄で評価するポイント

ボランティア経験は、ただの活動歴ではなく、企業が応募者の内面を知るための手がかりになります。
ここでは、企業がどのような視点で履歴書のボランティア欄を見ているのかをわかりやすく解説しています。
- 学生の性格や人柄をみるため
- 主体性・行動力・社交性を見るため
- 社会的課題への関心があるかみるため
- ボランティアで得た学びやスキルをみるため
① 学生の性格や人柄をみるため
企業は、履歴書のボランティア経験から、応募者の性格や人柄を読み取ろうとしています。とくに、人との接し方や責任感、思いやりといった部分に注目している場合が多いです。
たとえば、高齢者施設での介助や子ども食堂での支援は、相手への配慮や誠実な対応が見える場面となります。こうした活動は、企業に好印象を与える可能性が高いでしょう。
どんな気持ちで取り組み、どんなことを感じたのかまで丁寧に書いてください。それによって、自分らしさがより伝わるはずです。
② 主体性・行動力・社交性を見るため
企業は、応募者がどのように行動し、周囲とどう関わってきたかにも注目しています。自ら考えて動いた経験や、仲間と協力して取り組んだ話は、行動力や社交性を伝える上でとても効果的です。
たとえば、「友人に誘われたことがきっかけだったが、途中から企画にも関わるようになった」といった流れは、自主性の成長を感じさせます。
どんな状況で自分が動いたのか、誰とどんなふうに連携したのかを具体的に書くことが大切です。
③ 社会的課題への関心があるかみるため
企業は、応募者が社会の課題にどれくらい関心を持っているかを見ています。ボランティア経験を通して、何を考え、どう向き合ってきたのかが問われていると考えてください。
「子ども食堂の活動を通じて、家庭環境の違いが教育に与える影響を知った」といった気づきは、単なる体験を超えた視点を感じさせます。
このように、自分なりに課題をとらえたうえで書くことで、社会を広く見る姿勢が伝わるでしょう。考えを深めて言葉にすることが、評価につながる第一歩です。
④ ボランティアで得た学びやスキルをみるため
企業が最も注目しているのは、応募者が経験から何を学び、それをどう活かそうとしているかという点です。
「人と話すのが苦手だったが、イベントの受付を何度も経験する中で自然に話せるようになった」という変化からは、成長が伝わりやすいでしょう。
大切なのは、スキルや学びをただ並べるのではなく、どんな状況で、どんな行動をとり、その結果どう変わったのかまで書くことです。そうすることで、応募者の成長ストーリーが具体的に伝わりやすくなります。
ボランティア経験が評価されやすい職種

履歴書にボランティア経験を記載する際、どの職種でより評価されやすいかを知っておくと、効果的なアピールにつながります。ここでは、企業が特に注目する3つの職種を紹介しましょう。
- 看護・介護職
- 保育士
- 営業職
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① 看護・介護職
看護や介護の仕事では、人との関わりが多く、相手を思いやる姿勢や丁寧な対応が求められます。そのため、ボランティア経験が重視される傾向にあるでしょう。
たとえば、高齢者施設での介助や、障がいのある方のサポートに関わった経験は、現場への理解や配慮の気持ちが伝わりやすいです。
企業は、実際の経験を通じて「どんな気づきがあったか」や「どのように成長したか」を知りたがっています。
履歴書では、気配りや継続力、相手の立場に立って行動したエピソードなどを、具体的に伝えることが大切です。
② 保育士
保育士の仕事では、子どもと信頼関係を築く力や、安心できる環境を整える配慮が求められます。
そのため、子ども食堂や地域イベントでの子ども対応ボランティアは、実務と直結しやすく、高く評価されることが多いです。
とくに、子どもの行動に気を配りながら、継続して関わってきた経験があると、信頼性が増します。履歴書に書く際は、「どのような子どもと」「どう接したか」まで言葉にしてください。
ただ付き添っていただけでは印象が弱くなるため、自分なりに工夫した点や学んだことをしっかり伝えましょう。
③ 営業職
営業職では、コミュニケーション力や信頼関係を築く力が必要です。そのため、人と協力しながら進めたボランティア経験は有効なアピール材料になります。
たとえば、地域のイベント運営や募金活動で、他の参加者と目標に向かって取り組んだ経験があれば、営業活動に通じる要素として評価されやすいでしょう。
また、初対面の人に声をかけたり、現場で柔軟に対応したりした場面があれば、行動力も伝わります。履歴書には、自分の役割や工夫した点を簡潔にまとめて書くことで、説得力が高まるでしょう。
履歴書でアピールにならないボランティア活動とは?

どんなボランティアでも履歴書に書けば評価されるとは限りません。内容によっては印象が薄れたり、逆にマイナスになったりすることもあるでしょう。
ここでは、採用担当者に響きにくい活動の特徴を4つ紹介します。
- 受動的な参加で終わった活動
- 個人的・独立的すぎる活動
- 超短期間・一回限りの活動
- 自己満足で終わった活動
① 受動的な参加で終わった活動
指示されたことをこなすだけのボランティアは、企業にとってはアピール材料になりにくいです。たとえば、友人に誘われて参加したが、自分から動いた経験がほとんどない場合、主体性が見えません。
ただ参加したこと自体には意味がありますが、履歴書では「自分の意志でどう行動したか」が重視されます。振り返ってみて、自ら考えて取り組んだ部分がないと感じるなら、別の経験を選ぶのもひとつの手です。
② 個人的・独立的すぎる活動
家族内だけの手伝いや、自宅で完結するような活動は、他者との関わりが見えにくいため、アピールとしては弱くなりがちです。
社会性やチームでの行動が伝わる活動のほうが、企業の評価につながりやすいでしょう。
ただし、個人で取り組んだ活動であっても、第三者との関わりや広がりが見える工夫をしていれば、十分伝えることは可能です。伝え方次第で印象は変わります。
③ 超短期間・一回限りの活動
1日だけの清掃活動や単発のイベント補助など、超短期のボランティアは深みを出しにくいため、印象に残りづらい傾向があります。
企業は、継続して取り組む中で得た学びや変化を知りたいと考えているため、数回程度の経験だと評価が難しくなることも。
どうしても書きたい場合は、その中で得た気づきや感情の変化をしっかりと説明してください。そうすれば伝わり方は変わってきます。
④ 自己満足で終わった活動
「やってよかった」「楽しかった」といった自己満足だけで終わる活動は、企業にとっては評価しづらいものです。
大切なのは、他者にどう貢献したか、何を学んだか、そしてそれが今の自分にどうつながっているのかという点。
主観だけでなく、客観的な視点を意識して書くことで、ボランティア経験がより説得力のあるアピールになります。履歴書には、その活動が他者や社会とどう関わっていたのかを忘れずに盛り込んでください。
履歴書のどこにボランティア経験を書く?

ボランティア経験は、履歴書にうまく書けば強力なアピール材料になります。ただし、どの欄に記載するかによって伝わり方が変わるため、適切な選択が必要です。
ここでは、主な記載先として有効な3つの欄を紹介します。
- 課外活動欄
- 自己PR欄
- 趣味・特技欄
① 課外活動欄
課外活動欄は、大学生活の中で授業以外に取り組んできたことを書く場所です。ボランティア活動が授業に直接関係していなくても、継続的に取り組んでいたなら十分書く価値があります。
特に、学生団体や地域と連携したプロジェクトのように、明確な組織や役割があった場合はこの欄が適していますよ。
関わった内容や自分の立場を端的にまとめ、どのような貢献をしたのかを具体的に伝えてください。短期的な活動は内容が薄く見えるおそれがあるため、より深く関わった経験を選ぶことをおすすめします。
② 自己PR欄
ボランティアを通じて得た学びやスキルを強みに変えて伝えたい場合は、自己PR欄が適しています。
たとえば、「自分から動いた経験」や「他人と協力して課題を解決した経験」などがあるなら、その成長のプロセスを丁寧に書いてみてください。
重要なのは、活動の概要よりも、自分がどのように変わったか、今後どう活かすのかを明確にすることです。志望企業の求める人物像と重なる部分があれば、より印象に残りやすくなります。
③ 趣味・特技欄
趣味・特技欄にボランティアを記載するのは意外に思われるかもしれませんが、日常的に継続している活動であれば自然な選択肢です。
この欄では、社会的な意義よりも「自分らしさ」や「楽しさ」に焦点を当てて書くと、柔らかく親しみやすい印象を与えられます。
「週末に子ども食堂の手伝いを続けている」などの活動は、日常に根ざした取り組みは好印象につながりやすいです。仕事との直接的な関係がなくても、人物像の一面として魅力的に伝わることがあります。
履歴書にボランティア活動について書くときのコツ

ボランティア経験を履歴書で魅力的に伝えるには、活動内容だけでなく背景や意義をしっかりと説明することが大切です。
ここでは、読み手に伝わりやすく、評価されやすい書き方のポイントを3つに分けて紹介します。
- ボランティア精神は前提として簡潔に伝える
- 活動の目的や背景を具体的に書く
- 学びやスキルと共に人柄をアピールする
① ボランティア精神は前提として簡潔に伝える
「人の役に立ちたい」といった思いは、ボランティアのきっかけとして十分伝わります。ただし、履歴書ではその思いを長々と書く必要はありません。
簡潔に触れる程度にとどめ、そこから何を学んだのか、どんな力が身についたのかに焦点を移してください。採用担当者は、その経験をどう今後に活かすのかを重視するでしょう。
端的で分かりやすい表現にすることで、印象に残りやすくなります。
② 活動の目的や背景を具体的に書く
活動内容だけでなく、その背景や動機にも触れることで、より伝わる内容になります。
「地域のゴミ拾いに参加した」よりも、「地元の環境問題に関心を持ち、自ら調べて清掃活動に参加した」と書いた方が、主体性や関心の高さが伝わるはずです。
なぜその活動を選んだのかを説明することで、経験の深さが伝わりやすくなります。
③ 学びやスキルと共に人柄をアピールする
ボランティアを通じて得た気づきや成長は、人柄を伝えるうえで有効な材料になります。
「相手の立場で考える習慣がついた」「地道な作業にも前向きに取り組めるようになった」など、自分らしさを表現できるエピソードを選んでください。
結果や成果だけでなく、過程や感じたことを含めて書くと、よりリアルで説得力のある内容になるでしょう。
【活動別】履歴書に書くボランティア活動の例文

どのようなボランティア経験を履歴書に書けば良いか悩んでいませんか?ここでは、代表的な活動別に例文を紹介し、効果的なアピールの参考になるよう解説していきます。
- 母校での学習支援ボランティアの例文
- 災害復興支援ボランティアの例文
- 地域清掃活動のボランティアの例文
- 高齢者施設での介護補助ボランティアの例文
- 子ども食堂でのボランティアの例文
- 国際支援イベントの運営ボランティアの例文
- 募金活動・チャリティイベントのボランティアの例文
- 環境保全・自然保護活動のボランティアの例文
- スポーツイベントのサポートボランティアの例文
- 文化交流イベントのボランティアの例文
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
① 母校での学習支援ボランティアの例文
ここでは、大学の長期休暇を利用して、母校で学習支援ボランティアに参加した経験を紹介します。教育支援や地域貢献に興味がある方には、共感を得やすいテーマです。
《例文》
私は大学の春休み期間に、地元の母校で行われた学習支援ボランティアに参加しました。中学生の放課後学習のサポートを行う活動で、教科は主に英語と数学を担当。 最初は生徒との距離感に戸惑いもありましたが、毎回の授業に工夫を凝らし、話しやすい雰囲気づくりを心がけたことで、次第に質問や相談を受けることが増えていきました。 ある生徒から「勉強が楽しくなった」と言われたときは、大きな達成感を感じたのを覚えています。この経験を通して、相手に合わせて伝える力や、根気強く関わる姿勢の大切さを学びました。 今後も人と関わる仕事に活かしていきたいと考えています。 |
《解説》
教育現場での支援を通じて、コミュニケーション力や継続力が身についたことを具体的に伝えています。エピソードは「誰と関わったか」「どんな変化があったか」に着目すると効果的です。
② 災害復興支援ボランティアの例文
自然災害の被災地で行った復興支援ボランティアの経験は、協調性や社会貢献への意識を伝えるうえで効果的です。ここでは、現地での具体的な行動を交えた例文を紹介します。
《例文》
大学2年の夏休みに、豪雨被害を受けた地域で災害復興支援ボランティアに参加しました。現地では、泥のかき出しや家財の搬出、避難所での物資整理などを行いました。 最初は体力的に厳しく、地元の方ともどう接すれば良いか迷いましたが、「ありがとう」と笑顔で声をかけられたことで自分の役割を実感しました。 作業はチームで行うことが多く、協力し合うことの大切さを改めて学びました。また、限られた時間で最大限に行動するにはどうすればよいかを常に考え、行動力や判断力も鍛えられたと感じています。 この経験から、困っている人に対して自ら動ける姿勢を今後も大切にしたいと思っています。 |
《解説》
現場での具体的な作業内容と、自身の感情の変化や学びを含めると、説得力が高まります。「どんな気づきがあったか」を意識して書きましょう。
③ 地域清掃活動のボランティアの例文
地域貢献への関心や継続的な行動力をアピールできるのが、地域清掃活動のボランティアです。ここでは、大学生活と両立しながら取り組んだ実体験を例に紹介します。
《例文》
大学入学後、地元の清掃活動に定期的に参加しています。きっかけは、自宅近くの川沿いがゴミで汚れていたことに気づき、「自分にもできることがあるはず」と感じたことでした。 初めは月に一度の参加でしたが、活動を通じて地域の方々と交流する中で、次第に責任感が芽生え、現在は清掃リーダーとして新規参加者のサポートも行っています。 朝の限られた時間で行う活動なので、時間管理力や段取り力も自然と身につきました。また、地道な努力を続ける中で、小さな変化を喜びに変える前向きな姿勢も養えたと感じています。 こうした経験を、チームでの協働や地道な業務にも活かしていきたいです。 |
《解説》
日常の中で始めた活動を、どのように継続・発展させたかを示すことで、責任感や成長意欲をアピールできます。「きっかけ」と「継続性」がポイントです。
④ 高齢者施設での介護補助ボランティアの例文
人と向き合う力や思いやりを伝えたいときに適しているのが、高齢者施設でのボランティア経験です。ここでは、大学生でも取り組みやすい介護補助の事例を紹介します。
《例文》
大学の地域福祉ゼミに参加したことをきっかけに、近隣の高齢者施設で介護補助のボランティアを始めました。主な活動内容は、レクリエーションの補助や配膳、話し相手になることです。 最初は声のかけ方ひとつにも不安がありましたが、日を重ねるごとに入所者の方々と自然に会話できるようになり、笑顔を見せてくださる場面も増えました。 その経験を通して、相手の立場に立って行動する姿勢や、何気ないやりとりの中に信頼関係を築く大切さを実感しました。 今後も、人と関わる仕事をするうえで、丁寧な対応や思いやりを大切にしていきたいと考えています。 |
《解説》
人との信頼関係の築き方や配慮の姿勢を伝えるには、具体的な関わり方や気づきを盛り込むのがポイントです。共感のある経験ほど強い印象を与えます。
⑤ 子ども食堂でのボランティアの例文
地域の子どもたちと関わるボランティアは、協調性や思いやりを伝えるのに適しています。ここでは、子ども食堂での体験をもとにした例文を紹介します。
《例文》
大学近くで毎週開催されている子ども食堂に、ボランティアとして参加しています。きっかけは、授業で子どもの貧困問題を学び、身近でできることから始めたいと感じたことです。 活動では、配膳や食後の片付けだけでなく、子どもたちと一緒に遊んだり勉強を教えたりすることもあります。 最初はうまく関われるか不安でしたが、名前を呼んでくれたり、自分から話しかけてくれる子が増え、次第に信頼関係を築くことができました。 この経験を通して、相手の立場に立って考える力や、多様な背景を持つ人と向き合う姿勢が養われたと感じています。今後は、人に寄り添う力を活かせる仕事に就きたいです。 |
《解説》
子どもたちとの関わりの中で得た学びや感情の変化を具体的に示すことで、人物像が伝わりやすくなります。行動のきっかけや継続の理由も含めるのがコツです。
⑥ 国際支援イベントの運営ボランティアの例文
多文化理解やチームワークをアピールしたい方に適しているのが、国際支援イベントでのボランティア活動です。ここでは、イベント運営に携わった経験をもとに紹介します。
《例文》
大学の国際交流サークルを通じて、途上国の教育支援をテーマにしたチャリティイベントの運営に、ボランティアとして参加した経験があります。 私は主に会場設営と当日の進行サポートを担当。事前準備では、各担当者と連携を取りながらスケジュールを調整し、当日は来場者の案内や司会補助など臨機応変な対応が求められました。 海外支援をテーマにしたイベントであったため、異なる価値観や文化に触れる機会も多く、参加者との会話から多くの気づきを得ることができました。 この経験を通して、周囲と協力しながら物事を進める力や、多様性に対する柔軟な考え方が身についたと感じています。 |
《解説》
準備から本番までのプロセスを含めることで、責任感や柔軟性を効果的にアピールできます。文化理解や国際的な視点も強みとして押し出しましょう。
⑦ 募金活動・チャリティイベントのボランティアの例文
社会貢献への意識や行動力を伝えたい場合には、募金活動やチャリティイベントでのボランティア経験が効果的です。ここでは、大学内での取り組みをもとに紹介します。
《例文》
大学の友人に誘われて、児童支援団体と連携した募金活動に参加した経験があります。活動内容は、駅前での募金呼びかけと、大学内で行うチャリティバザーの企画・運営でした。 初めは人前に立つことに緊張しましたが、自分の言葉で支援の必要性を伝えようと意識した結果、徐々に自信がつきました。 チャリティバザーでは、出品者との調整や告知活動を担当し、限られた時間の中で成果を出すためにチームで協力する難しさと達成感の両方を味わえたのが良い経験となっています。 この経験を通じて、社会課題に関心を持ち行動する姿勢や、人に伝える力、調整力の大切さを学びました。今後は、相手を動かす伝え方を意識しながら仕事にも取り組んでいきたいです。 |
《解説》
募金活動は「人前で伝える経験」や「準備・調整の工夫」に触れると説得力が増します。役割や成果を具体的に盛り込むのがポイントです。
⑧ 環境保全・自然保護活動のボランティアの例文
環境への関心や継続的な取り組み姿勢をアピールするのに効果的なのが、自然保護活動のボランティアです。ここでは、大学の活動として参加した例を紹介します。
《例文》
大学の環境サークルに所属し、月に1回のペースで地域の自然公園の清掃活動や植樹イベントに参加しています。 活動を始めたきっかけは、大学の授業で地球温暖化や生態系への影響を学び、自分も何か行動したいと思ったからです。 清掃作業は一見単純ですが、ゴミの種類によって分別方法が異なるなど、環境への理解が深まりました。また、地域住民と協力しながら進める中で、人とのつながりや継続の大切さも学びました。 活動を通じて、コツコツと取り組む姿勢や、小さな変化にも気づく観察力が養われたと感じています。今後も、身近な行動から社会に貢献できる人でありたいと思います。 |
《解説》
継続的な活動とその中で得た学びを具体的に記すことで、責任感や地道な努力が伝わります。きっかけ→取り組み→成長の流れを意識しましょう。
⑨ スポーツイベントのサポートボランティアの例文
スポーツイベントのサポート経験は、責任感やチームワークをアピールする材料になります。ここでは、大学生でも参加しやすい市民マラソンでの活動例を紹介しましょう。
《例文》
大学の先輩に誘われ、市民マラソン大会の運営ボランティアに参加しました。担当したのは給水所でのサポートとコース案内です。 当日は想像以上に忙しく、次々と走ってくる選手への対応に追われましたが、仲間と連携しながら円滑に進めることができました。 特に、選手のペースを妨げないようタイミング良く水を渡す工夫や、緊急対応時の判断力が求められる場面では、自分の行動が大会の一部になっている実感があったのを覚えています。 終わった後には達成感とともに、イベントを支える裏方の重要さを学びました。この経験を通じて、状況に応じた柔軟な対応力やチームでの動き方を身につけることができました。 |
《解説》
当日の動きや工夫を具体的に書くことで、責任感や判断力を印象づけられます。「自分の行動がどう役立ったか」を伝える視点が大切です。
⑩ 文化交流イベントのボランティアの例文
異文化理解やコミュニケーション力をアピールしたい場合には、文化交流イベントでのボランティア経験が効果的です。ここでは、大学の国際交流活動に関わった経験を紹介します。
《例文》
大学の国際交流センター主催の文化交流イベントで、ボランティアスタッフとして活動した経験があります。 このイベントは、留学生と日本人学生が互いの文化を紹介し合う場で、私は当日の司会進行と参加者サポートを担当しました。 準備段階では、料理体験や民族衣装の展示などの企画調整にも携わり、多国籍の参加者とのやりとりに苦労しつつも、丁寧な言葉遣いや配慮の大切さを学びました。 本番では、笑顔で対応することを心がけた結果、「話しかけやすかった」と声をかけてもらえたことが印象に残っています。 この経験を通して、異なる価値観を尊重する姿勢や、円滑な対人関係を築くためのコミュニケーション力を身につけることができました。 |
《解説》
文化交流の場では「工夫した点」や「相手とのやりとり」を具体的に書くと、柔軟性や協調性が伝わりやすくなります。準備から本番までの流れも効果的です。
履歴書にボランティア活動を書くときの注意点

ボランティア経験は工夫して書けば強いアピールになりますが、書き方を誤ると逆効果になることもあり、注意が必要です。
ここでは、履歴書にボランティア活動を記載する際に注意したい4つのポイントを紹介します。
- 活動をただ羅列しない
- 専門用語を使いすぎない
- 仕事とボランティアの目的を混同しない
- 嘘をつかない
① 活動をただ羅列しない
どのようなボランティアに参加したかだけを淡々と並べても、読み手には深く印象に残りません。
活動の一覧を並べるだけでは、応募者の考え方や価値観が伝わらず、他の就活生との差別化も難しくなるでしょう。
大切なのは、その活動を通じて何を学び、自分にどのような変化があったのかを伝えることです。
「なぜその活動に参加したのか」「どんな壁があったのか」「どう乗り越えたのか」など、背景や感情の流れを含めたエピソードを添えると、人物像を具体的にイメージしやすくなります。結果として、共感を得られやすくなるでしょう。
② 専門用語を使いすぎない
活動内容を正確に伝えたい一心で、医療や教育、福祉などの分野に特化した専門用語を多く使ってしまう場合があります。しかし、採用担当者がその分野に詳しいとは限りません。
難しい言葉を並べるよりも、「誰にでもわかる説明」を意識して、やさしい言い回しに言い換えるほうが伝わりやすくなります。
たとえば、「ワークショップのファシリテーションを担当」と書くよりも、「イベントで参加者の進行役を務めた」といった表現のほうが親切でしょう。
相手目線の説明力もまた、能力の1つとして評価されるポイントになります。
③ 仕事とボランティアの目的を混同しない
ボランティア活動は、あくまでも社会への貢献や他者への支援を目的とするものです。営利活動ではないため、「実績」や「利益への貢献」を強調しすぎると、活動の本質から外れてしまいます。
とくに「売上を伸ばした」「集客に貢献した」といった成果中心の表現は、ビジネス色が強すぎて違和感を持たれる可能性があるので注意してください。
代わりに、「人との関わりの中で考え方が変わった」「現場での経験を通して責任感が養われた」など、自分自身の成長や価値観の変化に焦点を当てるほうが伝わりやすく、印象も良くなるでしょう。
④ 嘘をつかない
実際には参加していないボランティア活動を履歴書に記載したり、実際以上の成果を誇張して書いたりするのは避けるべきです。
面接の場で詳しく聞かれたときに答えられなければ、信頼を大きく損ねてしまうリスクがあります。
また、仮に嘘がバレなかったとしても、就職後に求められる姿とのギャップが生じるかもしれません。
たとえ小さな経験であっても、自分の言葉で誠実に伝える姿勢のほうが、採用担当者には好印象として映るはずです。正直であることは、社会人としての基本的な信頼性にもつながります。
ボランティア経験がない場合の履歴書の書き方

ボランティアの経験がなくても、履歴書で自分をしっかりとアピールすることは可能です。ここでは、経験がない場合でも好印象を与える工夫を4つ紹介します。
- 空欄を避ける
- 「特になし」と書くのは避ける
- 代わりに他の課外活動を記載する
- 今からでも始められるボランティアを検討する
① 空欄を避ける
履歴書に記入されていない項目があると、採用担当者は「この応募者は準備不足かもしれない」「この分野には関心がないのか」といった印象を抱く恐れがあります。
実際に該当する経験がなかったとしても、その理由や関連する姿勢などを表現することで、自分の意欲や考え方を伝えられるでしょう。
たとえば、「これまでボランティアに直接関わる機会はありませんでしたが、地域活動には関心がありました」と書くだけでも、伝えようとする誠実な姿勢が評価されやすくなります。
② 「特になし」と書くのは避ける
「特になし」という表現は、書く内容がないことを正直に伝えているようにも見えますが、受け取る側によっては「やる気がない」「関心がない」とネガティブに映る可能性があります。
たとえボランティアに携わった経験がなかったとしても、「今後参加してみたい分野」や「社会課題への関心」など、自分なりの視点を表現することが大切です。
自分の中にある思いや将来の意欲を言葉にすることで、前向きな印象につながり、成長意欲のある人物として見てもらいやすくなるでしょう。
③ 代わりに他の課外活動を記載する
ボランティア経験にこだわらず、アルバイトや部活動、サークル、ゼミ、学生団体での取り組みなど、自分が取り組んできた活動を記載するのも効果的です。
たとえば、飲食店での接客アルバイトを通じて接客スキルや責任感を学んだ、ゼミでの共同研究を通じてチームワークや調整力を培った、などのエピソードは十分にアピール材料になります。
重要なのは「活動の中で何を考え、どのように行動し、どんな学びを得たか」です。自分の強みがにじみ出るような表現を意識すると、より印象的な内容になります。
④ 今からでも始められるボランティアを検討する
「経験がない」と悩むより、今から行動に移すことも1つの選択肢です。ボランティアには短期で参加できるものや、地元のイベントや清掃活動のようにすぐ始められるものもあります。
社会貢献活動に積極的に関わる姿勢そのものが評価されるので、応募前に少しでも関心のある活動に参加しておくと、自信を持って履歴書に記載できるでしょう。
また、実際の体験を通じて得た学びは、面接での話のネタとしても役立ちます。まずは一歩踏み出して、自分の視野を広げてみてください。
履歴書にボランティア経験を書くなら押さえておきたいポイント

履歴書にボランティア経験を記載することは、自分の人柄や価値観を伝える上で効果的です。企業は、主体性や協調性、社会貢献意識などを読み取ろうとしています。
ただし、ただ活動を並べるだけでは逆効果になることも。評価されるためには、活動の背景や学び、得たスキルを具体的に伝えることが重要です。
また、職種によっては特に好印象を与えるケースもあります。もし、ボランティア経験がない場合でも、空欄にせず別の活動を丁寧に記載する工夫が求めらるでしょう。
履歴書に書く内容や書き方を意識すれば、ボランティア経験が自分の強みとして光るはずです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。