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履歴書の希望職種欄の書き方|希望職種がない場合の対処法や注意点も紹介

「履歴書の“希望職種”って、具体的に何を書けばいいの?」

応募企業によっては必須とされる希望職種欄。しかし、書き方を間違えると選考で不利になることもあるため、内容や表現には注意が必要です。

そこで本記事では、履歴書における「希望職種」の意味と正しい記載方法複数職種を希望する場合の伝え方職種別の例文集などをわかりやすく解説します。

志望度や意欲がしっかり伝わるよう、ポイントを押さえて履歴書を完成させましょう!

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目次

履歴書における「希望職種」の意味

履歴書にある「希望職種」の欄は、どんな仕事に就きたいかを企業に伝えるための大切な情報です。

ただ、初めて就職活動をする学生にとっては、「そもそも何を書くのか」「書かないと不利になるのか」など、不安や疑問を抱える人も多いでしょう。

ここでは、希望職種の意味を正しく理解し、企業に自分の意欲がしっかり伝わるようにするための考え方を紹介します。

履歴書の希望職種は、単なる希望ではなく、企業とのマッチ度や将来性を見られる判断材料です。

たとえば「営業職」や「企画職」といった職種名だけでなく、なぜその仕事を希望するのかを一言添えることで、採用担当者に前向きな印象を与えやすくなります。

関心のある分野や挑戦してみたい方向性を示すことで、受け身ではなく主体的な姿勢が伝わるでしょう。

希望職種欄に向き合う際は、単なる記入欄と捉えるのではなく、自分の意志を企業に伝える手段と考えてみてください。このひと手間を惜しまなければ、納得感のある選考結果にもつながりやすくなります。

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履歴書への希望職種の正しい書き方

履歴書に希望職種を書くとき、「どこに」「どうやって」書けばよいか迷う方は多いでしょう。

書き方のポイントを押さえておけば、自分の希望や考えを正確に伝えることができ、企業側からの印象も良くなります

  1. 希望職種欄に記載する
  2. 希望職種欄がない場合は、本人希望記入欄に記載する
  3. 正式な職種名で書く
  4. 希望条件も簡潔に添える

① 希望職種欄に記載する

履歴書に「希望職種欄」が設けられている場合は、そこに希望する職種を明確に記入しましょう。たとえば「営業職」や「開発職」など、企業が募集している職種名に合わせて記載するのが基本です。

内容が抽象的すぎると伝わりづらいため、「興味がある職種」ではなく「応募先が求めている職種」を踏まえたうえで書いてください。

採用担当者が配属先を判断しやすくなるだけでなく、志望度の高さも伝わります

② 希望職種欄がない場合は、本人希望記入欄に記載する

履歴書の形式によっては、希望職種を記入する欄がないこともあります。その場合は、「本人希望記入欄」に記載して問題ありません

「営業職を希望いたします」といった簡潔な一文で構いませんので、意欲が伝わるような内容にしましょう。勤務条件など他の希望と併記する際には、見やすさを意識して記載してください。

職種名の前にひと言添えるだけでも印象は変わってきます。

③ 正式な職種名で書く

希望職種を書く際は、企業の募集要項や公式サイトに載っている正式な職種名を使うようにしてください。たとえば「総合職(営業)」と明記されている場合は、そのまま書くのが望ましいです。

自己判断で略したり、曖昧な表現を用いたりすると、採用担当者に誤解を与える恐れがあります。企業によって同じ職種名でも業務内容が異なるケースもあるため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

④ 希望条件も簡潔に添える

希望職種に加えて、勤務地や勤務形態などの条件がある場合は、それも一言添えておくと良いでしょう。

「営業職を希望します。関西エリアでの勤務を希望します」のように記載すれば、企業側の判断材料になります。

ただし、あくまで「希望」であることを意識し、押しつけがましい印象を与えないよう配慮が必要です。「全国転勤も前向きに検討しています」といった柔軟な一言を添えると、好印象を持たれやすくなります。

希望職種はどこまで要望を書いてもいいの?

履歴書に希望職種を書くときに、「どの程度まで希望を書いても大丈夫なのか」と悩む方は少なくありません。伝え方を間違えると印象が悪くなる可能性もあるため、内容のバランスを意識することが大切です。

結論として、希望職種は具体的に記入したほうが望ましいですが、条件を細かく書きすぎるのは避けましょう

たとえば「営業職を希望します」程度であれば問題ありませんが、「法人営業限定」「転勤不可」「時短勤務希望」など制約が多くなると、企業側から扱いにくい印象を持たれるかもしれません。

希望がある場合は、簡潔に伝えつつ「あくまで希望です」「柔軟に対応可能です」といった言葉を添えるようにしてください。そうすることで、主張しすぎず配慮のある印象を与えられます。

一方、何も書かないと「どの職種でもよい」と誤解されてしまう可能性も。希望があるなら伝えるべきですし、迷っている場合でも方向性を軽く記しておくと、前向きな印象につながるでしょう。

希望職種が複数ある場合の伝え方

興味のある職種が複数あるとき、履歴書にはどう書けばいいのか迷う方も多いでしょう。

ただし、そのまま伝えると「迷っている印象」になってしまうこともあるため、伝え方を工夫することが大切です。

  1. まず複数の職種を希望してよいか確認する
  2. 優先順位や希望理由を明確に伝える
  3. 各職種に一貫した志望動機を用意する

① まず複数の職種を希望してよいか確認する

最初に確認すべきなのは、応募する企業が複数の職種にまたがって志望を受け付けているかどうかです。

企業によっては、各職種に厳密な採用枠を設けているケースがあり、複数希望を伝えることでかえって印象を悪くすることもあります。

採用ページや募集要項にその点が明記されているかどうかをしっかり読み込むことが大切です。

もし記載がなければ、企業説明会やOB・OG訪問、または問い合わせフォームなどを活用して事前に確認しましょう。

このひと手間によって、的外れな記載を避けることができ、自分の意欲もより伝わりやすくなりますよ。

② 優先順位や希望理由を明確に伝える

複数の職種を記載する場合でも、すべてを同じ重みで並列に書いてしまうと、採用担当者に迷いがあるように映るおそれがあります。

そのため「第1希望は営業職ですが、広報職にも強い関心があります」といった形で、希望する職種に優先順位をつけながら、その背景や関心の理由を丁寧に伝えることが効果的です。

どちらにも真剣な興味があることを示しつつ、なぜその順番で希望しているのかを明示することで、意欲と柔軟性の両方をアピールできるでしょう。

③ 各職種に一貫した志望動機を用意する

複数の職種にまたがって志望をする場合、それぞれの職種に対して別々の志望動機を用意するのが理想です。

ただし、まったく異なる理由を挙げてしまうと、全体に一貫性がなくなってしまい、逆効果になりかねません。

そこで、「自分は人と関わる仕事にやりがいを感じる」といった軸を設け、その軸に基づいて営業職や広報職を志望していることを伝えると良いでしょう。

一貫性のある志望動機があると、企業側にも納得感を持って受け取ってもらいやすくなります。やりたいことの幅広さを伝えつつも、ブレない軸を示すことが成功のポイントです。

希望職種がない場合の適切な記載方法

「まだやりたい職種が決まっていない」という就活生も少なくありません。

ただし、履歴書の希望職種欄を空白にしたり、「特になし」と書いたりすると、企業側にやる気が感じられないと思われることがあります。

ここでは、希望が明確でない場合でも前向きに気持ちを伝える方法を解説しましょう。

  1. 「特になし」と書くのは避ける
  2. 「貴社の判断に従います」と記載する
  3. 希望がない場合でも意欲は伝える

① 「特になし」と書くのは避ける

どの職種にも確信が持てないからといって、「特になし」とだけ書いてしまうと、やる気が感じられない印象を与えてしまいます

企業側は「どうしてこの会社に応募したのか」「どんな業務に関心があるのか」といった視点で履歴書を見ているため、完全に何も書かないのは避けたいところです。

たとえ明確な職種が決まっていなくても、「まだ模索中ではありますが、接客や企画など、人と関わる仕事に興味があります」といった前向きな表現に変えることで、成長意欲や積極性を伝えられるでしょう。

② 「貴社の判断に従います」と記載する

職種の希望を明確にできないときは、「貴社の判断に従います」という表現が便利です。どの職種に配属されても前向きに取り組むという意志を伝えられるため、柔軟性をアピールできます。

ただし、この一文だけだと受け身な印象になるリスクもあるため、たとえば「御社の判断に従いますが、特にマーケティング分野には関心を持っています」と補足を加えるとより効果的です。

このように書けば、主体性と興味の両方を伝えられるでしょう。

③ 希望がない場合でも意欲は伝える

たとえ希望職種がまだ明確でなかったとしても、企業で働くことへの意欲はしっかり伝える必要があります

自分の適性を広く探りたい段階であれば、「まずは幅広い業務に携わる中で、自分の強みを見つけていきたい」「複数の部署に触れることで、自分が本当に情熱を持てる仕事を見極めたい」といった考え方を示すと良いでしょう。

あくまで前向きで、かつ柔軟に取り組む姿勢を見せることが大切です。自分自身の言葉で、将来のビジョンを丁寧に伝えてください。

【業種・職種別】希望職種の例文集

どの職種を希望すべきか悩んでいる、あるいは具体的な書き方が分からず困っている就活生も多いのではないでしょうか。ここでは、主要な職種ごとに実際の履歴書で使える希望職種の例文を紹介します。

自分の志望に合った言い回しを見つけ、より説得力のあるアピールができるよう参考にしてください。

  1. 例文①営業職を希望する場合の例文
  2. 例文②企画職を希望する場合の例文
  3. 例文③事務職を希望する場合の例文
  4. 例文④技術職を希望する場合の例文
  5. 例文⑤販売職を希望する場合の例文
  6. 例文⑥マーケティング職を希望する場合の例文
  7. 例文⑦人事・総務を希望する場合の例文
  8. 例文⑧ITエンジニア職を希望する場合の例文
  9. 例文⑨未経験職種を希望する場合の例文
  10. 例文⑩勤務地や勤務条件も伝える例文

例文① 営業職を希望する場合の例文

営業職に関心がある就活生に向けて、履歴書の希望職種欄にどのように志望理由を記載すればよいかを示す例文です。

営業未経験でも、日常の経験や学生生活の中から動機を引き出すことがポイントになります。

《例文》

私は、営業職を希望いたします。大学時代、飲食店でのアルバイトを通じて、お客様との会話や要望に応じた提案を行う中で、「相手の立場に立って行動すること」の大切さを学びました。

また、学園祭の実行委員として、企業への協賛依頼を担当した経験もあります。

最初は断られることも多かったのですが、相手企業の業種や目的に合わせて話し方や提案内容を工夫することで、最終的に5社から協賛を得ることができました。

こうした経験から、相手のニーズをくみ取り、自ら行動しながら成果につなげることにやりがいを感じるようになりました。

貴社の営業職として、お客様の課題を理解し、信頼される関係を築いていきたいと考えております。

《解説》
営業職を希望する際は、コミュニケーション能力や主体性が伝わる経験を具体的に盛り込みましょう。バイトや学内活動の経験も十分に活用できます

例文② 企画職を希望する場合の例文

この例文では、企画職を志望する学生が、自らの経験をもとに発想力や行動力をアピールする書き方を紹介しています。特別な実績がなくても、日常的な経験を工夫して伝えることが重要です。

《例文》

私は、企画職を希望しております。大学のゼミ活動で地域イベントの集客企画に取り組んだ際、参加者が少ないという課題に対し、学生向けのSNSキャンペーンを提案・実施しました。

告知内容や投稿時間帯などをチームで試行錯誤し、実施後は前年比の約1.5倍の来場者数を記録することができたのです。

この経験を通じて、課題を発見し、ターゲットに合った企画を立案・実行することの楽しさとやりがいを実感しました。

貴社でも、時代やニーズに応じた柔軟な発想と行動力を活かし、多くの人に喜ばれる企画づくりに貢献したいと考えております。

《解説》
企画職を希望する場合は、「課題発見→提案→実行→結果」という流れを意識すると説得力が増します。成果の具体性を伝えるのがポイントです。

例文③ 事務職を希望する場合の例文

ここでは、事務職を希望する就活生に向けて、細やかな気配りや正確性をアピールできる例文を紹介します。目立つ実績がなくても、日常の中にある丁寧さや責任感をうまく伝えることがポイントです。

《例文》

私は、事務職を希望しております。大学のサークルで会計担当を務めており、メンバーの会費管理や予算表の作成を行ってきました。

数字のミスが出ないようダブルチェックを心がけ、月に一度の報告会では資料をわかりやすくまとめる工夫もしております。

また、アルバイト先のカフェではシフト管理を任され、スタッフ同士の希望を調整しながら無理のないスケジュールを組むよう意識してきました。

こうした経験から、裏方として組織を支える事務業務にやりがいを感じるようになりました。

今後は、正確さとスピードの両立を意識しながら、御社の業務を円滑に進められるよう尽力したいと考えております。

《解説》
事務職では、数字やスケジュール管理などの地道な努力を具体的に伝えることが重要です。正確性や調整力の高さをアピールしましょう。

例文④ 技術職を希望する場合の例文

この例文では、技術職を目指す就活生が、自身の学びや取り組みをどのように履歴書に落とし込むかを紹介します。実験や開発に取り組んだ経験をもとに、探究心や課題解決力をアピールしましょう。

《例文》

私は、技術職を希望しております。大学では機械工学を専攻し、ゼミでは自動搬送ロボットの制御プログラム開発に携わりました。

思い通りに動作しない場面も多々ありましたが、原因を一つひとつ検証しながら改善を重ね、最終的には安定した走行が実現できました。

この経験を通じて、課題を根気強く分析し、改善策を考えて実行する力が身についたと感じています。

また、チームでの開発だったため、進捗共有や相互サポートの重要性も実感しました。今後は、学んだ知識と粘り強さを活かし、御社の製品開発や技術革新に貢献できるよう努力してまいります。

《解説》
技術職では、課題に対してどう向き合ったかを丁寧に書くと説得力が増します。専門用語よりもプロセスや姿勢を重視しましょう。

例文⑤ 販売職を希望する場合の例文

この例文では、販売職を志望する学生が、接客や顧客対応を通じて感じたやりがいや適性をどう表現するかを紹介します。日常的なアルバイト経験からでも十分にアピールは可能です。

《例文》

私は、販売職を希望しております。大学入学後から続けているアパレルショップでのアルバイトを通じて、お客様と直接関わりながら商品をご提案する楽しさにやりがいを感じてきました。

特に、ある常連のお客様におすすめした商品を気に入っていただき、「あなたがいると安心して買い物ができる」と言われた経験は、接客の奥深さを実感する大きなきっかけとなりました。

販売の現場では、商品の知識だけでなく、相手の気持ちをくみ取る力や気配りが求められると感じています。

今後は、そうした力をさらに磨きながら、お客様に信頼される販売員として、貴社の店舗に貢献していきたいと考えております。

《解説》
販売職を志望する際は、「人との関わり」や「お客様視点」での気づきをエピソードに盛り込むと好印象です。感謝された経験は説得力があります

例文⑥ マーケティング職を希望する場合の例文

ここでは、マーケティング職を志望する学生に向けて、企画や分析への関心を伝える例文を紹介します。大学生活で得た体験を通じて、思考力や行動力をアピールすることが重要です。

《例文》

私は、マーケティング職を希望しております。大学のゼミでは地域特産品を活用したPRプロジェクトに参加し、若年層向けの販促アイデアを考案しました。

実際にSNSを活用してキャンペーンを展開した結果、フォロワー数が増加し、地域イベントへの集客も前年比を上回る成果につながったのです。

活動を通じて、ターゲットのニーズを考えた戦略立案や、情報発信の工夫によって人の行動が変わる面白さを実感しました。

今後は、こうした経験を活かし、消費者の視点に立った施策を考えながら、貴社のマーケティング活動に貢献していきたいと考えております。

《解説》
マーケティング職では、アイデアの発想だけでなく、それをどう実行し効果を出したかがポイントです。数字や反応を具体的に示すと説得力が増します。

例文⑦ 人事・総務を希望する場合の例文

人事・総務職を志望する学生向けに、組織を支える裏方としての役割に関心を持った背景と、その適性をどうアピールするかを示す例文を紹介します。

《例文》

私は、人事・総務職を希望しております。大学時代、学園祭実行委員会で全体のスケジュール管理や参加者との調整役を担った経験があります。

全体が円滑に動くよう、各担当との連携を密に取り、問題が起きた際も冷静に対応することを心がけました。

特に、直前で出演者のスケジュールが変更になった際には、迅速に代替案を準備し、他の委員と協力してイベントは無事に成功。

この経験を通じて、周囲を支える役割に強いやりがいを感じ、人の調整や組織運営に関わる仕事に就きたいと思うようになりました。

今後は、社員の皆さまが安心して働ける環境づくりに貢献したいと考えております。

《解説》
人事・総務職を希望する際は、調整力やサポート精神が伝わる経験を具体的に書くことが重要です。裏方としてのやりがいを意識して表現しましょう。

例文⑧ ITエンジニア職を希望する場合の例文

ここでは、ITエンジニア職を目指す学生に向けて、プログラミングへの興味や課題解決への姿勢をどう履歴書に落とし込むかを紹介します。

小さな成功体験でも、自分の成長を感じたポイントを明確に伝えることがカギです。

《例文》

私は、ITエンジニア職を希望しております。大学の授業で初めてプログラミングに触れた際、コードがうまく動いた瞬間の達成感に感動し、それ以降、独学でWebアプリの開発にも挑戦しました。

中でも、授業の課題として作成したスケジュール管理アプリでは、使いやすさを意識してUIを改善するなど、ユーザー目線を意識した設計を心がけるようにしています。

そして、完成後に友人たちに使ってもらい、「便利だった」と言ってもらえたことが、自分にとって大きな自信となりました。

今後は、技術力だけでなく利用者の立場に立った開発を意識し、貴社のサービス向上に貢献していきたいと考えております。

《解説》
ITエンジニア職では、どんな目的で何をつくったのかを具体的に書くことが大切です。小さな開発経験でも、学びや工夫をしっかり伝えましょう。

例文⑨ 未経験職種を希望する場合の例文

未経験の職種を希望する際には、なぜその職種に興味を持ったのか、また自分の強みがどう活かせるかを明確に伝えることが重要です。

ここでは、異なる分野にチャレンジする熱意が伝わる例文を紹介します。

《例文》

私は、未経験ながら広報職を希望しております。大学では文学部に在籍し、文章の構成や伝え方を学んできました。

学内の学生広報チームにも所属し、大学のイベントをSNSやポスターで紹介する活動を行っています。

特に、オープンキャンパスの告知では、言葉選びや視覚的な工夫によって投稿の反応率が向上し、実際の参加者数の増加にもつながりました。

この経験から、人に情報を届けることの面白さを感じ、広報という職種に強い関心を持つようになりました。

未経験ではありますが、自ら学び続ける姿勢と、伝える力を活かして、貴社の広報活動に貢献していきたいと考えております。

《解説》
未経験職種を希望する場合は、関心を持ったきっかけと、自分の経験がどう応用できるかを明確にしましょう。意欲と成長意識を伝えることが大切です。

例文⑩ 勤務地や勤務条件も伝える例文

勤務地や勤務条件に希望がある場合でも、伝え方によっては柔軟性を感じさせつつ、誠実な印象を与えることが可能です。ここでは、そのバランスを意識した記載例を紹介します。

《例文》

私は、営業職を希望しております。大学ではゼミ活動を通じて地元企業の販路拡大に関する調査を行い、地域経済の活性化に関心を持つようになりました。

その経験から、できる限り地元である関西エリアで働きたいと考えるようになりました。家族の事情もあり、長期的に地域に根ざして働ける環境を希望しております。

ただし、貴社の事業展開や人員配置の都合もあるかと存じますので、全国転勤の可能性についても前向きに検討いたします。

勤務地についてご配慮いただけますと幸いです。柔軟に対応する姿勢を持ちながら、御社に貢献できるよう尽力してまいります。

《解説》
勤務地や条件の希望を書く際は、「希望」と「配慮」のバランスが重要です。一方的な要求にならないよう、柔軟な姿勢も添えましょう。

履歴書に希望職種を書く際の注意点

履歴書の希望職種欄は、単に自分の希望を伝えるだけではなく、企業との相性や志望度をアピールする重要な場面です。内容を丁寧に整えることで、採用担当者に好印象を与える可能性が高まります。

  1. 謙虚かつ前向きな表現を心がける
  2. 誤解されないよう簡潔にまとめる
  3. 待遇や給与の希望の記載は避ける
  4. 応募企業ごとに内容をカスタマイズする
  5. 最終チェックで文法や漢字の誤りがないか確認する

① 謙虚かつ前向きな表現を心がける

希望職種を記入する際は、ただ強く希望を主張するだけでなく、企業側への配慮も見せることが大切です。

たとえば「◯◯職を希望いたしますが、御社の判断に従い柔軟に対応いたします」といった表現は、自分の希望を伝えつつも謙虚な姿勢や協調性をアピールできます。

このように書くことで、自己中心的な印象を避け、柔軟性のある人材であると受け取ってもらえる可能性が高まるでしょう。

② 誤解されないよう簡潔にまとめる

履歴書は読む側の立場を意識して、分かりやすくまとめることが求められます。希望職種欄に長々と自分の思いを詰め込んでしまうと、かえって伝えたい意図がぼやけてしまいがちです。

理想は一文から二文程度に抑え、無駄な修飾語や遠回しな言い回しは避けましょう。端的で簡潔な表現のほうが、読む人の理解も得やすく、結果として好印象につながります。

③ 待遇や給与の希望の記載は避ける

希望職種欄に、給与や休日、勤務条件などの待遇面に関する希望を書くのは適切ではありません。それらは企業側から明示された場合や、面接でのやりとりの中で伝えるべき内容です。

履歴書ではあくまで自分のやりたい仕事やその理由、企業への思いなど、意欲や人となりにフォーカスを当てることが大切になります。

希望職種欄は、自分の将来への意志やビジョンを表現する場と考えましょう。

④ 応募企業ごとに内容をカスタマイズする

同じような文面を、すべての企業に使い回すのは避けたほうがよいでしょう。企業ごとに業種や募集職種、業務内容に違いがあります。

だからこそ、それぞれの企業に合わせた希望職種の書き方を工夫する必要があるでしょう。

企業の特徴や理念に共感していることが伝わるような文面にすれば、志望度の高さや理解の深さをアピールでき、他の応募者との差別化にもつながります

⑤ 最終チェックで文法や漢字の誤りがないか確認する

どれほど内容が良くても、誤字や脱字、文法ミスがあると評価を下げてしまう可能性があります

特に職種名などの固有名詞を誤って記載していると、「この人は業界研究が不十分なのでは」と思われることがあるかもしれません。

提出前には必ず見直しを行い、声に出して読む音読や、信頼できる第三者にチェックしてもらうのも有効です。小さなミスが全体の印象に影響するため、慎重に確認してください。

履歴書に書く希望職種に関するよくある質問

希望職種の記載は、就活を進めるうえで多くの学生が悩むポイントです。ここでは、よくある5つの疑問に答えることで、書き方の考え方や注意点をわかりやすく解説します。

  1. 希望職種に迷っている場合はどうすればいい?
  2. 希望職種を書くと選考に不利になることはある?
  3. 希望職種を履歴書とエントリーシートで変えてもいい?
  4. 希望職種が途中で変わったらどう対応すべき?

① 希望職種に迷っている場合はどうすればいい?

就活の初期段階では、具体的な職種を絞りきれないという人も多いでしょう。

その場合は、「人と関わる仕事に関心がある」「アイデアを形にできる業務に挑戦したい」といったように、自分の興味や得意分野から方向性を示すとよいです。

無理に明確な職種名を書かなくても、前向きな姿勢が伝われば、企業側に悪い印象を与えることはありません。まずは、自分がやってみたいことや大切にしている価値観を正直に伝えることがポイントです。

② 希望職種を書くと選考に不利になることはある?

職種を明確にすることで「配属しにくい人材」と判断されてしまうことを心配する就活生もいます。確かに、希望を強く出しすぎると企業にとっては柔軟性がない印象になる可能性もあるでしょう。

ただし、「なぜその職種に惹かれたのか」を丁寧に説明し、「最終的には貴社のご判断に従います」といった柔軟な言葉を添えれば、不利になることはほとんどありません。

むしろ、自分の意思を持って就職活動をしている姿勢がプラスに働く場合も多いです。

③ 希望職種を履歴書とエントリーシートで変えてもいい?

企業ごとにアピールの仕方を変えるのは、戦略として必要な場合もあります。履歴書とエントリーシートで、若干異なる職種を記載しても問題はありません

ただし、内容に一貫性がなく矛盾があると、志望理由に説得力がなくなってしまうので注意が必要です。

どちらの書類でも、それぞれの職種に対する志望動機や適性がしっかり説明できるように準備しておくと、企業側にも納得感を持って受け入れてもらいやすくなります。

④ 希望職種が途中で変わったらどう対応すべき?

就活を進めるなかで業界研究が深まり、新たな興味が生まれるのはごく自然なことです。

その際は、「なぜ気持ちが変わったのか」「どうして今の職種に関心があるのか」を、前向きなストーリーとして説明できるようにしましょう。

たとえば「○○職を志望していたが、自己分析を重ねる中で△△職の方が自分の強みを活かせると気づいた」というように、変化の背景を正直に語ることで、柔軟性や自己成長の姿勢を示せます

希望職種を履歴書に書くときに大切なことを知っておこう!

履歴書に記載する希望職種は、企業に意欲や適性を伝える重要なポイントです。だからこそ、正しい書き方を理解し、自分の思いを明確にする必要があります。

希望職種欄の有無に応じた対応や、複数職種を希望する場合の伝え方、「特になし」と書かないための工夫など、状況に応じた工夫が求められます。

また、業種・職種別の例文を参考にしながら、自分の強みや志望動機と一貫性を持たせることが効果的です。希望職種に迷いがある場合でも、方向性や意欲を伝える方法はあります。

重要なのは、形式や内容だけでなく、あなた自身の思いが伝わるように書くことです。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。