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履歴書で書ける特技を一覧で紹介|選び方や書き方・ない時の対処法も解説

「履歴書に趣味や特技を記入する意味って何だろう?」多くの就活生が感じる疑問ですが、実はこれらは単なる個人的な興味を示すだけではなく、面接や選考過程で重要な役割を果たします。

企業が求める人物像とあなたが持つ価値観やスキルがマッチしているかを見極める手がかりとなるのです。

そこで本記事では、履歴書に書く趣味や特技の選び方から、具体的な書き方や例文まで、就活に役立つ情報を詳しく解説します。自分に合った趣味・特技をうまく伝えて、印象アップを目指しましょう!

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目次

履歴書の趣味・特技も評価されている

履歴書の「趣味・特技」欄は、空欄にしがちな項目ですが、実は企業が人柄や価値観を読み取るための大切な判断材料になっています。

学歴や志望動機だけでは伝わりにくい個性や性格を表現できるため、採用担当者が応募者の人物像を把握する助けになるのです。

たとえば、面接で「趣味は旅行と書かれていますが、最近はどんな場所へ行きましたか?」と聞かれることがあります。

こうした問いかけは、会話のきっかけとなり、応募者の緊張を和らげる効果もあるでしょう。つまり、趣味・特技欄は面接全体の雰囲気を良くする働きもあるのです。

その一方で、「特になし」や形式的な記載は、熱意や自己理解が薄い印象を与えることも。

だからこそ、自分らしさが表れる趣味や特技を選び、具体的な取り組みやエピソードを盛り込むことが大切です。

趣味や特技は、履歴書の中でも自己PRの一環として活用できる部分なので、手を抜かず丁寧に書きましょう。

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履歴書に趣味・特技を書く理由

履歴書の趣味・特技欄は、ただの空欄埋めではありません。企業はこの情報を通して応募者の人柄や価値観を把握しようとしています。

内容次第で印象に残りやすくなり、選考でも有利に働くことがあるでしょう。ここでは、趣味・特技を書くことの5つの理由について紹介します。

  1. 人柄や価値観が伝わるから選考の参考になる
  2. 面接の場が和らぐアイスブレイクになるから
  3. 企業が求める人物像との相性を見極める手がかりになるから
  4. 応募者の印象が残るきっかけになるから
  5. 自己PRの補足材料として活用されるから

①人柄や価値観が伝わるから選考の参考になる

履歴書の趣味や特技は、企業が応募者の人柄を知るための貴重な材料です。たとえば読書や旅行といった趣味からは、知的好奇心や柔軟性などが伝わるかもしれません。

スキルや学歴では見えない部分に注目されるため、自分らしさを出す工夫が大切です。逆に、ありきたりな表現や無難すぎる内容では熱意が伝わりづらく、印象にも残りません。

面接の場では、応募者自身の価値観や人柄が合否を分けることもあるでしょう。だからこそ、興味を持ってもらえるような趣味や特技を選ぶことが重要です。

②面接の場が和らぐアイスブレイクになるから

面接では緊張してしまうことが多いですが、趣味や特技に触れることで、雰囲気が和らぐことがあります。

「最近登山にハマっているんですね」といった質問をきっかけに、会話が自然と始まることもあるでしょう。そうしたやりとりは、面接官との距離を縮めるうえで大きな効果があります。

緊張が解ければ、自分の強みをより自然にアピールしやすくなりますし、面接全体の流れもスムーズになるのです。話が広がりやすい内容を選ぶことが、印象を良くする一歩です。

③企業が求める人物像との相性を見極める手がかりになるから

企業は、スキルや経験だけでなく、社風やチームに合う人物かどうかも見ています。その際、趣味や特技がヒントになるでしょう。

たとえば、チームスポーツの経験があれば、協調性やコミュニケーション力を想像しやすいです。どんな職場にも向き・不向きがあります。

だからこそ、自分の性格や価値観を反映した内容にすることが、自分に合った企業と出会うためにも大切。企業も応募者も、お互いに「合う・合わない」を判断する材料として見ているのです。

④応募者の印象が残るきっかけになるから

履歴書に書かれた趣味や特技は、他の応募者との差別化につながります。珍しい趣味や個性的な特技があると、面接官の記憶に残りやすいでしょう。

「プラモデル制作で全国大会に出場した経験がある」といったエピソードは、話題になりやすく印象的です。逆に、どこにでもあるような内容ばかりでは、記憶に残ることは難しいかもしれません。

選考の場では、いかに覚えてもらえるかが鍵になります。自分の特徴を伝えやすくするためにも、内容選びには工夫が求められます。

⑤自己PRの補足材料として活用されるから

自己PRだけでは伝わりづらいことも、趣味や特技が補足してくれることがあります。

たとえば「粘り強さがある」とアピールする場合、「マラソンを5年間続けている」といった特技があれば、言葉に説得力が出るでしょう。

重要なのは、自己PRとの一貫性を持たせることです。趣味や特技が話の裏付けとして機能すれば、面接官もあなたの人物像を具体的にイメージしやすくなります。

結果として、評価にもつながりやすくなるのです。

趣味と特技の違いを理解しよう

就活で履歴書を書くとき、「趣味と特技の違いがよく分からない」と感じる人は少なくありません。実はこの2つには明確な違いがあります。

それぞれの特徴を理解することで、より自分らしさが伝わる履歴書につながるでしょう。ここでは、趣味と特技の違いについて、基本的な考え方を紹介します。

  1. 趣味は「楽しみのための活動」
  2. 特技は「他人よりも優れていること」

①趣味は「楽しみのための活動」

趣味は、自分が楽しいと感じることや、リラックスしたいときに取り組む活動のことです。上手い・下手は関係なく、「好きだから続けている」という気持ちが大切。

映画鑑賞やカフェ巡りなどが代表的な例として挙げられます。

履歴書に書くときは、「なぜその趣味が好きなのか」「どのくらい続けているのか」といった背景を添えると、読み手にも人柄が伝わりやすくなりますよ。

趣味は実績ではなく、その人らしさや価値観を伝える手段といえるでしょう。無理に取り繕う必要はありません。自然体で、自分らしい内容を選んでみてください。

②特技は「他人よりも優れていること」

特技は、他人より得意なことや、成果を出せるような技能を指します。英語スピーチ、プログラミング、スポーツの大会入賞など、何らかの形で「すごい」と思わせる要素があると説得力が増します。

履歴書に記載する場合には、「どのようなスキルなのか」「どのように習得したのか」「どんな場面で活かせるのか」といった情報を簡潔に伝えるのが効果的です。

趣味との違いは、裏付けがあるかどうか。特技を選ぶときは、エピソードや結果が伝えられるものを意識してください。

就活で好印象を与える趣味・特技の選び方

履歴書に書く趣味や特技は、面接官に与える印象を大きく左右します。ただ好きなことを並べるだけでは効果的ではありません。

どのような内容が評価されるのかを知っておくことで、採用の可能性が高まるでしょう。ここでは、好印象につながる趣味・特技の選び方を8つ紹介します。

  1. 成長エピソードが語れるものにする
  2. 深掘り質問にも自信を持って答えられるものにする
  3. 他の人と差別化できる個性的な経験があるものにする
  4. チームワークや協調性が伝わるものにする
  5. 継続して努力してきた実績があるものにする
  6. 企業の価値観や社風とマッチするものにする
  7. 志望企業の仕事に活かせるスキルがあるものにする
  8. 第三者から評価された経験や成果があるものにする

①成長エピソードが語れるものにする

就職活動では、自分がどのように成長してきたかを伝えることが重要です。だからこそ、趣味や特技も成長が実感できるものを選ぶと良いでしょう。

たとえば、苦手なことに挑戦して克服した経験は、向上心や粘り強さを示す材料になりますよ。企業は、課題にどう向き合うかを見る傾向があるのです。

そのため、「始めたきっかけ」「乗り越えた壁」「得られた成果」といった具体的なストーリーを語れると、印象に残りやすくなります。エピソードに説得力があるかどうかが、差を生むポイントです。

②深掘り質問にも自信を持って答えられるものにする

趣味や特技は、面接で質問されることがあります。そのとき、あいまいな受け答えでは信頼を得にくくなってしまいます。

自信を持って話せる内容であれば、会話が自然に広がりやすく、面接官との信頼関係も築きやすいでしょう。経験が浅いことを無理に書くと、質問された際に詰まってしまうかもしれません。

だからこそ、実際に取り組んできたことや自分の言葉で説明できることを選んでください。深掘りされても安心できる話題かどうかが大切です。

③他の人と差別化できる個性的な経験があるものにする

就活では、いかに他の応募者と差をつけるかがカギになります。そこで有効なのが、個性的な趣味や特技です。

たとえば、「盆栽」「即興演劇」「海外一人旅」などは珍しさがあり、印象に残りやすくなるでしょう。ただし、個性だけを狙っても中身が伴っていなければ意味がありません。

自分なりの視点や経験を語れることが前提です。選考では、単なる「面白さ」よりも、「そこから何を学んだか」「どう成長したか」が評価されやすいといえます。

④チームワークや協調性が伝わるものにする

企業は、他人と協力しながら仕事ができる人材を求めています。そのため、チームでの活動経験がある趣味や特技は好印象につながりやすいです。

たとえば、部活動やサークル、ボランティアなどが該当しますよ。仲間とどのように関わり、どんな成果を得たのかを伝えると、協調性やコミュニケーション力のアピールになります。

自分一人の努力だけでなく、周囲との関わりの中で得た経験を話せると、社会人としての適性がより伝わるでしょう。

⑤継続して努力してきた実績があるものにする

何かを続けているという事実は、信頼感を生みます。ピアノ、空手、語学学習など、継続年数がある趣味や特技は「やり抜く力」を伝えるうえで効果的です。

目立つ実績がなくても、続けた背景を語れることが価値になります。「なぜ続けてこられたのか」「どう成長できたのか」といったエピソードを添えると、説得力が増しますよ。

応募先企業に限らず、多くの職場で必要とされる力なので、継続していること自体が強みになり得るのです。

⑥企業の価値観や社風とマッチするものにする

企業ごとに大切にしている価値観や雰囲気は異なります。だからこそ、企業研究をもとに、相手に合った趣味や特技を選ぶことが有効です。

たとえば、チャレンジを重視する企業なら、登山や英会話など挑戦心のある内容が適しています。「この人はうちの雰囲気に合いそうだ」と感じてもらえると、面接がスムーズに進みやすくなりますよ。

社風にマッチしているかどうかは、採用担当者にとって重要な判断材料なので、選び方にはひと工夫してみてください。

⑦志望企業の仕事に活かせるスキルがあるものにする

趣味や特技の中に仕事に役立つスキルがあれば、それは大きなアピールポイントになります。たとえば、Webデザインや動画編集、プログラミングなどが該当。

志望職種との関係が明確であれば、さらに効果的です。「趣味レベル」でも、実際に活かした経験があれば十分に評価される可能性があります。

何をしてきたかだけでなく、「どんな成果を出せたか」「どう人に役立てたか」といった視点も含めて伝えるようにしましょう。

⑧第三者から評価された経験や成果があるものにする

自分の中だけで完結している趣味や特技よりも、他人から評価された経験があると説得力が増します。

たとえば、「大会で入賞した」「メディアに掲載された」「フォロワーが1万人以上いる」といった実績は、数字でも裏付けができるのです。

こうした成果があれば、「努力して結果を出す力」があると評価されやすくなります。面接でも話題になりやすく、印象にも残りやすいでしょう。

実績がある場合は、その内容を具体的に伝える準備をしておくことが大切です。

履歴書に書けるおすすめの趣味一覧

履歴書に書く趣味は、単に好きなことを並べるだけでは意味がありません。企業が見ているのは、その趣味からどんな人柄や価値観が読み取れるかという点です。

たとえば、読書や旅行といった一般的な趣味であっても、取り組み方や感じたこと、学んだことを交えて書くことで、あなたの考え方や個性がより鮮明に伝わります。

趣味はスキルとは異なり、結果や成果よりも、なぜそれに惹かれたのか、どのように楽しんでいるのかといった姿勢のほうが重要です。また、趣味の内容によっては、面接での会話のきっかけにもなります。

「どんな本を読みますか?」「最近行った場所で印象に残ったことはありますか?」といった質問に自然につながることで、面接の雰囲気も和らぎやすくなるでしょう。

企業との相性を見てもらうチャンスになるため、自分らしさが伝わる趣味を選び、できるだけ具体的に書くことが大切です。

日常の中で自然に続けていることでも、背景や理由を添えれば立派なアピール材料になります。

・読書
・旅行
・ドライブ
・映画鑑賞
・写真撮影
・スポーツ
・ランニング
・料理
・楽器演奏
・絵を描く
・ボランティア活動
・カフェ巡り
・食べ歩き
・温泉
・ラーメン巡り

履歴書に書けるおすすめの特技一覧

履歴書に特技を書くときは、「すごい」と思われる内容である必要はありません。それよりも、自分が他の人より得意だと感じていることを、どう伝えるかが大切です。

特技には、技能や知識だけでなく、継続力や努力の過程が表れることが多いため、企業側も注目しています。

たとえば英語やプログラミングのような明確なスキルだけでなく、タイピングの速さや人とすぐ打ち解ける力など、一見地味に見える特技でも、伝え方次第で十分にアピールできます。

大切なのは、「どんな力があるのか」「それをどのように身につけたのか」「仕事でどう活かせるのか」という点を簡潔に盛り込むことです。また、数字や具体的な成果があると、説得力がぐっと増します。

たとえば「英語を話せます」よりも「TOEICで800点を取得しました」と書くほうが、読み手の印象に残りやすくなるでしょう。

身近なことでも構いませんので、自信を持って続けてきたことを丁寧に表現してください。

・英語
・中国語
・タイピング、プログラミング
・早起き
・掃除
・将棋
・速読
・聞き上手
・盛り上げ役
・動画編集
・裁縫
・料理
・節約術
・折り紙
・マジック
・SNSマーケティング
・WEBデザイン

避けたほうがいい趣味・特技

履歴書に書く趣味や特技は、自分をアピールできる貴重な情報ですが、内容によっては逆効果になることもあります。特に誤解されやすいテーマや、読む側に伝わりにくいものは注意が必要です。

ここでは、避けたほうがよい趣味・特技の例を紹介します。

  1. ギャンブルや宗教・政治など誤解されやすい内容
  2. 特定の世代にしか通じないニッチな趣味
  3. ゲームやアニメなど誤解を招く可能性がある内容

①ギャンブルや宗教・政治など誤解されやすい内容

ギャンブルや宗教、政治に関する趣味は、個人の自由である一方で、就活の場では慎重に扱うべき分野です。

こうしたテーマは、価値観が強く出やすく、読み手によっては偏った印象を持たれてしまう恐れがあります。たとえば、「競馬」「パチンコ」「宗教活動」などの表現があるだけで、警戒される可能性もあるでしょう。

良かれと思って書いた内容が、思わぬ誤解を招くこともあるため、企業への印象を損ねかねない情報は避けておくのが安心です。

②特定の世代にしか通じないニッチな趣味

あまりに専門的すぎたり、世代や一部の人にしか伝わらない趣味も注意が必要です。

たとえば、マイナーなボードゲームの名前や限定的な趣味の収集などは、相手が内容を理解できず、印象に残りにくい可能性があります。

せっかくのアピールポイントも、話題が広がらなければ意味がありません。履歴書では、相手に伝わりやすい言葉を意識し、できるだけ共感されやすい趣味を選んで書くことをおすすめします。

③ゲームやアニメなど誤解を招く可能性がある内容

ゲームやアニメ、アイドルの応援活動なども、人によっては偏見を持たれやすいテーマです。特に、企業によっては「趣味に没頭しすぎるタイプかもしれない」と受け取られることもあります。

もちろん、関連業界を目指す場合にはプラスに働くこともありますが、一般的な企業では誤解されるリスクもあるでしょう。

どうしても書きたい場合は、「何を得たか」「どんな工夫をしているか」といった点を加えることで、前向きな印象に変える工夫が大切です。

趣味・特技がないときの対処法

履歴書に趣味や特技を書く場面で、「自分には特に書けるものがない」と感じる人も多いかもしれません。ただ、視点を少し変えるだけで、実は十分にアピールできる内容が見つかることがあります。

ここでは、そうしたときのヒントを5つ紹介します。

  1. 過去の経験から共通点を見つける
  2. 日常の中から得意なこと・続いていることを洗い出す
  3. アルバイトや部活からスキルを探す
  4. 友人や家族に客観的に聞いてみる
  5. 「これから伸ばしたいこと」を特技として書く

①過去の経験から共通点を見つける

趣味や特技が思い浮かばないときは、過去の体験を振り返ってみてください。学生生活や家庭内の出来事など、自然と続けてきた行動や取り組みに共通点があるはずです。

たとえば、毎年旅行の計画を任されていた経験があれば、段取り力や責任感を伝える材料になります。

何気ない行動も、背景や繰り返しの流れに注目すると、自信を持って書ける内容へ変わっていくでしょう。

②日常の中から得意なこと・続いていることを洗い出す

特別な趣味がなくても、日常のなかには意外な強みが隠れていることがあります。たとえば、「毎日自炊している」「予定管理が得意」など、継続している行動があれば、それは立派な特技と言えるでしょう。

大切なのは、自分にとって当たり前すぎて気づいていない行動を見つけることです。特別な実績がなくても、継続力や工夫の姿勢を伝えられる内容であれば、履歴書に書く価値は十分あります。

身近な行動にこそ、あなたらしさが表れているのです。

③アルバイトや部活からスキルを探す

アルバイトや部活動では、普段の生活とは違った役割や経験を得られます。そのなかで自然と身についたスキルを、特技として活用するのも効果的です。

たとえば、飲食店での接客経験があるなら、対応力や丁寧さを伝えられます。部活動での目標達成経験があれば、協調性や継続力もアピールできるのです。

まずは、これまでの行動を振り返り、そこから得たことや変化を丁寧に言葉にしてみてください。

④友人や家族に客観的に聞いてみる

自分の強みは、意外と自分ではわからないものです。そんなときは、友人や家族に「自分に向いていること」や「得意そうに見えること」を聞いてみてください。

「まとめるのがうまいよね」「行動が早い」など、他人の目線から見た特徴には、自分では気づけない魅力が詰まっています。

それをヒントに履歴書に書ける内容を整えれば、より客観性のあるアピールができるようになるのです。ひとりで悩まず、人の声も活用しましょう。

⑤「これから伸ばしたいこと」を特技として書く

今の時点で「特技」と言えるものがなくても、前向きな姿勢を伝える方法があります。それが「これから伸ばしたいこと」を書くという方法です。

たとえば、「最近動画編集を始めて、毎日学習を続けている」といった取り組みであれば、成長意欲をしっかりアピールできます。重要なのは、なぜ始めたのか、どんな目的があるのかを明確にすることです。

実績がないことを気にするよりも、今後の姿勢を見せることで、企業側に好印象を与えるきっかけになります。

履歴書の趣味・特技欄の基本的な書き方ステップ

履歴書の趣味・特技欄は、あなたらしさを伝えるための貴重なスペースです。ただ内容を並べるのではなく、読み手に伝わる順序と構成で書くことが大切。

ここでは、自然に読みやすく、印象に残る書き方のステップを紹介します。

  1. 趣味・特技を1つに絞り込む
  2. 取り組み内容を簡潔にまとめる
  3. エピソードや成果を添える
  4. 学んだことや活かせる点を書く
  5. 応募先企業との関連性を示す

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①趣味・特技を1つに絞り込む

まずは、自分の趣味や特技の中から、もっともアピールしたいものを1つに絞り込みましょう。

たくさん書きたくなる気持ちもわかりますが、情報が多すぎると採用担当者に本当に伝えたいポイントが伝わりにくくなります。

印象を強く残すためには、テーマをひとつに定めて、そこにエピソードや強みを集約するのが効果的です。また、書類選考では限られた時間の中で読まれるため、情報に優先順位をつける意識も大切。

自分の人柄や能力をもっとも表せる趣味や特技を吟味し、その背景や経験を深掘りして書くようにしてください。

②取り組み内容を簡潔にまとめる

選んだ趣味や特技について、どのように日常的に取り組んでいるのかを簡潔に伝えることで、リアリティが生まれます。

たとえば、「毎朝5キロのランニングを3年間続けている」「週に1冊のペースで読書をしている」など、行動の具体性を示すことで、習慣化していることや継続力を印象づけることができます。

さらに、取り組む頻度や場所、方法などにも触れると、よりイメージしやすくなるのです。だらだらと背景を説明するよりも、「誰が読んでも活動が想像できる」ことを意識するとよいでしょう。

採用担当者にとっても、人物像が明確になり、面接での話題にもつながりやすくなります。

③エピソードや成果を添える

単に「得意です」「好きです」と書くだけでは説得力が弱く、印象にも残りづらいものです。そこに実体験や成果をひとつ加えるだけで、一気に信頼感が高まります。

たとえば、「英語が得意」と言うだけでなく、「TOEICで850点を取得した」「留学中にプレゼン大会で入賞した」といったエピソードを添えることで、努力の積み重ねや実力を具体的に示せるのです。

目標を持って取り組んできた姿勢も伝わりやすくなり、継続力やチャレンジ精神の評価にもつながります。数字や実績がある場合は、積極的に盛り込みましょう。

④学んだことや活かせる点を書く

その趣味や特技を通じて、自分がどのように成長したか、何を得たのかを言葉にすることで、単なる紹介にとどまらない自己PRになります。

たとえば、読書を通じて「要点をつかむ力が身についた」、楽器演奏で「集中力や根気が鍛えられた」など、行動と成長の因果関係を明示することが重要です。

その際、「面接官にどう伝わるか」を意識し、仕事に応用できるスキルやマインドと結びつけるとより効果的。

抽象的すぎる表現や曖昧な言い回しは避け、自分の言葉で、できるだけ具体的に表現してください。

⑤応募先企業との関連性を示す

趣味や特技をただ紹介するだけで終わらず、それが応募先の仕事や企業の価値観にどうつながるかを一言添えておくと、採用側の共感を得やすくなります。

たとえば、「チームスポーツで得た協調性は、御社のプロジェクト業務にも活かせると感じています」など、自分の経験が企業の業務にどう活かせるかを簡潔に伝えましょう。

これにより、単なる自己紹介ではなく、企業目線で物事を考えられる人材として評価されやすくなります。志望動機や職種理解ともつながるため、他の応募者との差別化にもつながるポイントです。

履歴書の趣味・特技の書き方のポイント

趣味や特技欄は、採用担当者にあなたの人柄や価値観を伝える貴重な部分です。ただ埋めるだけではもったいない項目なので、書き方を工夫することで評価が変わる可能性があるでしょう。

ここでは、書くときに意識したい5つのポイントを紹介します。

  1. 箇条書きより文章で伝える
  2. 具体的な行動や成果を入れる
  3. 応募職種と関連づけて書く
  4. アピールしすぎず自然な文体で書く
  5. ネガティブ印象にならない表現にする

①箇条書きより文章で伝える

趣味や特技を箇条書きで並べるだけでは、自分らしさが伝わりません。文章にすることで、取り組み方や価値観を具体的に表現できます。

たとえば「映画鑑賞」とだけ書くのではなく、「週に1回映画館へ通い、見た作品の感想を記録している」と書けば、好奇心や継続力が伝わるでしょう。

読み手がイメージしやすくなると、面接でも話題にしやすくなります。簡潔でもいいので、行動が見えるような表現を意識してください。

②具体的な行動や成果を入れる

抽象的な表現よりも、具体的な行動や成果を盛り込むと説得力が高まります。

たとえば「読書が趣味」と書くだけでは印象に残りませんが、「月に5冊のビジネス書を読み、要点をSNSで発信している」といった書き方であれば、自主性や発信力を示せるでしょう。

「どれくらい継続しているか」「どんな工夫をしているか」といった視点を意識すると、内容がぐっと深まります。面接で質問されてもスムーズに答えられるはずです。

③応募職種と関連づけて書く

趣味や特技を、応募先の職種や業務と自然に結びつけると印象が良くなります。

たとえば営業職なら「カフェ巡りを通じて、接客の工夫や空間づくりに興味を持った」と書けば、人と関わる力や観察力をアピールできるでしょう。

ただし無理やり関連づけると不自然に見えるため、自分の経験や考えとつながりがあるかどうかを見極めて書くことが大切です。自然な関連性を意識してください。

④アピールしすぎず自然な文体で書く

履歴書では好印象を与えたいと思うあまり、強い表現になりすぎてしまうも。「私は誰にも負けません」といった言い回しは、かえって違和感を与えるかもしれません。

「アイデアを出すことが得意で、日々思いついたことをメモしています」のように、落ち着いた語り口で伝えるほうが信頼感があります。力まず、普段の言葉で表現する意識を持ちましょう。

⑤ネガティブ印象にならない表現にする

たとえ事実であっても、「人付き合いが苦手なので一人で過ごすことが多い」などの表現は避けたほうが無難です。読み手によってはマイナスに受け取られる恐れも。

同じ内容でも、「一人の時間を大切にし、本を読んだり考えをまとめたりするのが好きです」と言い換えれば、落ち着きや思慮深さが伝わります。前向きな表現に置き換えることを意識してください。

履歴書の趣味・特技欄の例文

趣味や特技を履歴書に書こうと思っても、「どんなふうに書けばいいのか分からない」「自分の経験がアピールになるのか不安」と感じる人は多いはずです。

ここでは、実際に使える例文を趣味・特技ごとに紹介します。自分に近い内容を見つけて、伝え方のヒントにしてください。

  1. 読書を趣味にした場合の例文
  2. 旅行を趣味にした場合の例文
  3. 音楽・楽器演奏を趣味にした場合の例文
  4. スポーツを特技として書く例文
  5. 英語・語学を特技として書く例文
  6. プログラミングを特技として書く例文

①読書を趣味にした場合の例文

読書を趣味としてアピールする場合は、読むジャンルや読書の習慣性に加え、そこから得た学びや変化を明確に伝えることが重要です。

ここでは、読書を継続する中で自分自身の視野が広がった経験を例文にしています。

《例文》

読書は小学生のころからの習慣で、今も月に3〜5冊のペースで読み続けています。

ジャンルはビジネス書やエッセイ、小説など幅広く、特に就活を意識するようになってからは、自己理解や対人関係をテーマにした本を多く読むようになりました。

読書を通じて得た知識をゼミ活動やアルバイト先で実践してみることで、相手の考えに寄り添った対応ができるようになったと感じています。

今後も継続しながら、社会人として求められる柔軟な思考力をさらに養っていきたいです。

《解説》
読書習慣の具体性と、行動への落とし込みがポイントです。本から得た学びを実生活で活かしていることが伝われば、単なる趣味以上の印象を与えられます。

②旅行を趣味にした場合の例文

旅行を趣味としてアピールする際は、ただの「好き」ではなく、そこから得た気づきや経験を具体的に語ることで印象が深まるでしょう。

今回は、国内旅行を通じて得た行動力や柔軟性を伝える例文を紹介します。

《例文》

大学に入ってからは毎年、ゼミや友人との旅行をきっかけに日本各地を訪れています。

計画段階から現地でのトラブル対応まで、自分で判断し行動する場面が多く、

特に地方の宿泊先で予約ミスがあった際には、周囲と協力しながら代替案を探して乗り越えた経験が印象に残っています。

旅先でのこうした体験は、未知の状況でも落ち着いて対処する力や、相手に配慮したコミュニケーション力を育んでくれたのです。

今後も、さまざまな地域や人との出会いを通して、自分の視野を広げていきたいと考えています。

《解説》
旅行を通じたエピソードは、主体性や協調性をアピールするのに効果的です。印象的な出来事を交えて、行動力や対応力を表現しましょう。

③音楽・楽器演奏を趣味にした場合の例文

音楽や楽器演奏を趣味として履歴書に書く際は、「どれだけ上手か」よりも、「どんな姿勢で続けてきたか」や「そこから得た学び」を伝えることが大切です。

今回は、ピアノ演奏を通じた継続力と集中力をアピールする例文を紹介します。

《例文》

幼少期から続けているピアノ演奏は、現在も週に1回レッスンに通いながら自宅でも練習を重ねています。

大学の学園祭ではサークル仲間とアンサンブルを披露するなど、人前で演奏する経験も積んできました。

難易度の高い楽曲に挑戦する際には、少しずつパートを分けて反復練習し、地道に完成度を高めていく過程にやりがいを感じています。

ピアノは一朝一夕で上達しない分、長く取り組む中で集中力や粘り強さが養われたと実感しました。今後も楽しみながら継続し、何事にもコツコツと向き合う姿勢を大切にしていきたいです。

《解説》
演奏スキルの高さよりも、習慣や姿勢を通して得た力を伝えるのがポイントです。努力や継続の具体的なエピソードが説得力につながります。

④スポーツを特技として書く例文

スポーツを特技としてアピールする際は、競技成績や役割だけでなく、練習を通じて得た学びや姿勢を具体的に伝えると好印象です。

ここでは、チームスポーツを通して身につけた協調性や目標達成力を示す例文を紹介します。

《例文》

大学ではフットサルサークルに所属し、週に2回の練習と月1回の試合を継続しています。

チームの副キャプテンとして練習メニューの提案や新入生のサポートを担当し、全体が前向きに取り組める雰囲気づくりを心がけてきました。

メンバーの特性を活かしたフォーメーションを考える中で、周囲を観察しながら動く力や、柔軟な対応力が養われたと実感しています。

勝敗に一喜一憂するだけでなく、過程に意識を向けることで、チームの一体感や達成感を得る経験もできました。スポーツで培った粘り強さや協調性は、今後の仕事でも活かせると考えています。

《解説》
役職や取り組みの工夫を盛り込むことで、単なる運動能力ではなく人間性が伝わります。主体性やチーム意識を意識して記述しましょう。

⑤英語・語学を特技として書く例文

語学を特技としてアピールする場合は、資格の取得だけでなく、それを活かした経験や学びの姿勢を伝えると説得力が増すのです。ここでは、英語を自主的に学びながら実践の場を活かした例文を紹介します。

《例文》

大学1年生のときに海外旅行で英語が通じず悔しい思いをしたことをきっかけに、英語の学習を始めました。

TOEICのスコアアップを目指して毎朝1時間の勉強を継続し、現在は750点を取得しています。

また、英語を実際に使う場として、外国人観光客向けのボランティアガイドにも挑戦しました。

最初は緊張してうまく話せませんでしたが、回を重ねるごとに自信がつき、相手の文化や立場に配慮しながら会話をする力も養われたと感じています。

学んだ英語を行動に移すことで、伝える力や積極性が身につきました。

《解説》
スコアや検定だけでなく、英語を使って実際に行動した経験を書くことで、学ぶ姿勢や応用力を自然にアピールできます。

⑥プログラミングを特技として書く例文

ここでは、独学や授業で学んだプログラミングの知識を活かし、課題解決に挑戦した経験をもとにした例文を紹介します。実践経験と学びの姿勢を意識して構成しましょう。

《例文》

大学2年の春に授業で初めてプログラミングに触れたことがきっかけで、自主的に勉強を始めました。

特にWebアプリ開発に興味を持ち、書籍や動画を参考にしながら自分でスケジュール管理アプリを作成。

うまく動かないことも多く、何度もコードを修正しながら動作検証を重ねましたが、その過程でエラー解決力や論理的思考力が養われたと感じています。

現在は友人の要望で簡単なツールを作るなど、実践的な経験も増えたのです。自ら課題を見つけ、形にする過程が楽しく、学ぶ意欲がさらに高まりました。

《解説》
技術の習得だけでなく、試行錯誤や実践経験があることを伝えると、主体性や応用力のアピールにつながります。

履歴書の趣味・特技欄の好印象な書き方を理解して好印象を目指そう!

履歴書の趣味・特技欄は、単なる空欄埋めではなく、自分らしさや強みを伝える絶好の機会です。

人柄や価値観を伝えたり、面接でのアイスブレイクにつながったりと、採用担当者の評価にも大きく影響します。

趣味と特技の違いを正しく理解したうえで、成長エピソードや企業との相性を意識して選ぶことで、より効果的な自己PRにつながるでしょう。

加えて、履歴書に書けるおすすめの趣味・特技を参考にすることで、自分に合った内容を具体的にイメージできます。一方で、誤解を招きやすい内容は避ける必要があります。

もし趣味や特技が見つからない場合でも、日常の中からヒントを得ることで十分対応可能です。最後に、伝わりやすい書き方のステップと例文を押さえれば、履歴書全体の完成度も高まります。

趣味や特技は、書き方と選び方次第で、大きな武器になるはずですよ。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。