個人面接とは?突破するコツとよくある質問例
この記事では、個人面接の対策を広く解説しています。
個人面接の特徴から事前準備、マナー、頻出質問の答え方まで紹介しています。
面接で選考通過を目指そう!
個人面接とは?

個人面接とは、就職活動で一対一の形式で行われる面接のことです。面接官は応募者の人柄や価値観、志望動機などを深く理解しようとします。
書類選考や集団面接では見えにくい部分を見極めるために実施され、特に選考の後半では重視される傾向があります。
この面接では、落ち着いて自分の考えを伝える力が求められます。ただし、話の内容だけでなく、姿勢や言葉遣いといった細かな点まで評価されるため、十分な準備が必要です。
個人面接は特別な場ではなく、対話を通じて相互理解を深める機会と捉えることで、自然体で臨みやすくなります。緊張しすぎず、相手の話にも耳を傾けながら会話を進めてください。
個人面接の特徴

個人面接は、就職活動における選考ステップの中でも、特に深い対話が行われる場。面接官と1対1で話す形式のため、受け答えの内容や人柄が直接伝わります。
以下では、個人面接に特有の3つの特徴を紹介します。
- 質問の種類が多く、深掘りされやすい
- 一対一の対話で人柄や本音を見抜かれる
- 回答の一貫性や論理性が求められる
① 質問の種類が多く、深掘りされやすい
個人面接では、応募者の本質を探るために、さまざまな質問が投げかけられます。志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことなどの定番に加え、その背景や理由まで掘り下げられるのが特徴です。
たとえば、「なぜそう思ったのか」「そこから何を学んだのか」といった追加質問が続くケースも少なくありません。
表面的な回答では対応しきれないため、事前に自分の経験を振り返り、深い部分まで言語化しておくことが重要です。
内容に厚みがあれば、自然と質問への対応力も上がります。想定される質問をもとに、模擬面接などで実践的な練習を重ねておくと、本番でも落ち着いて話せるでしょう。
② 一対一の対話で人柄や本音を見抜かれる
個人面接は面接官と1対1で進行するため、学生の人柄や考え方が自然と伝わります。緊張していても、相手の話を丁寧に聞こうとする姿勢や、言葉の選び方なども評価の対象です。
形式ばった回答よりも、自分の言葉で語ることが信頼感につながります。一方、事前に用意した内容をそのまま暗記して話すと、どこかぎこちなく、不自然に聞こえる可能性もあります。
自分の考えを自然に伝えることを意識しながら練習すれば、本番でも安心して自分らしさを出せるはずです。
③ 回答の一貫性や論理性が求められる
個人面接では、回答の整合性や論理的な話し方が重視されます。
自己PRで伝えた強みと志望動機が一致していなかったり、経験と将来の目標につながりが見えなかったりすると、説得力に欠けてしまうでしょう。
面接官は回答の一つ一つを丁寧に確認しながら、学生の考えや将来性を見ています。そのため、自分の話が一貫しているか、論理的に流れがあるかを意識しておく必要があります。
対策としては、話す内容を「結論→理由→具体例→再結論」の流れで組み立ててみてください。この構成を意識すれば、自然と筋道の通った話し方ができるようになります。
個人面接を突破するためのコツ

個人面接では、自分という人物を正しく理解してもらうことが大切です。ただ、何をどう伝えるべきか迷う人も多いはずです。
ここでは、面接を通過するために意識しておきたい具体的なポイントを4つ紹介します。
- 自分の強みを明確に伝える
- 一貫したストーリーで話す
- 緊張を和らげるための呼吸法を身につける
- 落ち着いて話すための話し方を練習する
① 自分の強みを明確に伝える
個人面接では、自分の強みをわかりやすく伝えることが重要です。企業は、あなたがどのように貢献できるかを知りたいと考えています。ただ「真面目」「努力家」といった抽象的な表現だけでは伝わりません。
たとえば、アルバイトやサークル活動を通じて学んだ力を、どのように発揮したかを具体的なエピソードで説明してください。数字や結果を交えることで、説得力も高まります。
また、その経験から得た学びや、今後どう活かすかを加えることで、単なる経験談ではなく成長ストーリーとして伝えることができます。事前に、自分の強みを明確に言語化しておくことが成功への第一歩です。
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② 一貫したストーリーで話す
話に一貫性がないと、面接官に違和感を与える可能性があります。自己PRと志望動機、学生時代の経験などがバラバラでは説得力に欠けるでしょう。
大切なのは、自分の強みや価値観が全体を通して一つの軸でつながっていることです。
たとえば、「リーダーシップ」を強みとするなら、実際に発揮した経験と企業でどう活かしたいかを一貫して伝えてください。
話の順番や言葉選びにも気を配ると、より伝わりやすくなります。紙に書き出して客観的に確認するなど、事前の準備が整っていれば、自信を持って一貫した話ができるようになるでしょう。
③ 緊張を和らげるための呼吸法を身につける
面接で緊張するのは自然なことですが、コントロールできないと本来の力を出せません。特に個人面接では、一対一の環境に緊張しやすくなります。そこで役立つのが呼吸法です。
中でも腹式呼吸は、深くゆっくり息を吸って吐くことで気持ちを落ち着けやすくします。たとえば「4秒吸って、8秒かけて吐く」だけでも、体がリラックスしやすくなるでしょう。
本番だけでなく、普段から練習しておくことで自然と身につきます。緊張を完全に消すことはできませんが、うまく付き合う方法を知っているかどうかが、当日の安定感につながります。
④ 落ち着いて話すための話し方を練習する
どれだけ内容が良くても、伝え方が不安定だと面接官には響きにくくなります。話すスピード、声の大きさ、間の取り方などが整っていると、それだけで印象は大きく変わります。
自分の話し方を知るには、スマートフォンなどで録音・録画して確認するのが効果的です。無意識の早口や語尾の曖昧さなど、自分では気づかない癖が見えてくるでしょう。
また、キャリアセンターや友人との模擬面接も練習に役立ちます。繰り返すことで自信がつき、落ち着いた話し方が自然にできるようになるでしょう。
最終的には、相手に安心感を与える「聞きやすさ」が鍵になります。
効果的な個人面接の対策方法

個人面接は、事前の準備次第で結果が大きく変わります。自信を持って本番に臨むためには、基本となる対策を確実に押さえておくことが重要です。
ここでは、面接で実力を発揮するための4つの準備方法を紹介します。
- 企業・業界研究を徹底的に行う
- 時事ニュースや業界動向を押さえる
- 自己分析で自分の価値観を明確にする
- 面接練習で回答をブラッシュアップする
① 企業・業界研究を徹底的に行う
面接で好印象を残すには、企業や業界についての理解が欠かせません。浅い理解では、志望動機に説得力が生まれず、面接官の心にも響きにくいでしょう。
まずは企業の公式サイトを確認し、事業内容や理念、ビジョンを把握してください。さらに、ニュース記事やIR情報にも目を通し、業界内での立ち位置や今後の動向を掴んでおくと安心です。
競合との違いや自分が魅力を感じた理由も整理しておくと、志望理由に深みが出ます。こうした準備が、自分の話に一貫性と説得力を与える土台となります。
② 時事ニュースや業界動向を押さえる
ビジネス感覚を持っているかどうかは、面接での評価につながる要素のひとつです。
「最近気になったニュースは?」と聞かれることもあるため、ふだんから社会や業界の動きに関心を持っておく必要があります。
日常的に新聞やニュースアプリで情報収集を続け、特に志望業界に関わる話題には注意を向けておきましょう。重要なのは、自分の視点や考えを交えて話せることです。
単なる知識ではなく、「なぜそれに注目したのか」「自分はどう考えたのか」を語れると、面接官の印象にも残りやすくなります。
③ 自己分析で自分の価値観を明確にする
自己分析は、面接の核となる準備です。自分の強みや価値観を言語化できていなければ、どんなに質問に答えても内容がぼんやりしてしまいます。
過去の経験を振り返り、「なぜそう考えたのか」「どんな学びがあったのか」を深掘りすることが大切です。
強みや弱みだけでなく、自分が大切にしている考え方や働き方まで見えてくると、志望動機や自己PRにも自然と一貫性が生まれます。
フレームワークを使って整理すると、軸がぶれにくくなり、面接官にも納得感を与えやすくなります。
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④ 面接練習で回答をブラッシュアップする
頭の中で準備した内容も、声に出すことで初めて本番に近い形になります。実際に話してみると、言葉が詰まったり、伝えたい内容がうまく整理できていないことに気づくものです。
キャリアセンターの模擬面接や、友人との練習を通じてフィードバックを受けましょう。録音や録画を活用すれば、自分の話し方や表情の癖も客観的に確認できます。
何度も練習を重ねることで、内容が整理されるだけでなく、話し方にも落ち着きが出てきます。自然な言葉で伝える力が、面接突破に直結します。
個人面接の当日のマナー

個人面接では、話の内容だけでなく、当日のマナーや振る舞いも評価の対象になります。ここでは、面接当日に気をつけたい基本的なポイントを、流れに沿ってわかりやすく紹介します。
- スマートフォンの電源は完全にオフ
- 入室時はドアノックと挨拶を忘れずに
- 面接中は姿勢・表情・言葉遣いに注意する
- 相手の話を最後まで聞く
- 退室時も最後まで丁寧な振る舞いを心がける
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① スマートフォンの電源は完全にオフ
面接中にスマートフォンの音が鳴ると、集中が切れてしまい、印象も悪くなります。マナーモードではなく、完全に電源を切っておくことが基本です。
入室前にはスマホだけでなく、スマートウォッチなども含めて音が出る可能性のある機器をすべて確認してください。些細なことと思われがちですが、このような配慮こそが社会人としての意識の現れです。
面接に集中するためにも、事前の準備を怠らないようにしましょう。
② 入室時はドアノックと挨拶を忘れずに
入室時の対応は、第一印象を左右する大切な場面です。ドアを3回ノックし、「どうぞ」と声がかかってから静かに開けましょう。入室後は「失礼します」としっかり挨拶し、一礼してください。
その後、椅子の横に立って面接官の指示を待ちます。「おかけください」と言われたら再度一礼して着席します。一連の動作がスムーズにできるよう、事前に練習しておくと安心です。
慌てず落ち着いて対応できるように心がけましょう。
③ 面接中は姿勢・表情・言葉遣いに注意する
面接中は、話の内容だけでなく、見た目の印象や話し方も評価されています。姿勢は背筋を伸ばして真っすぐ座りましょう。
視線は面接官に向けて、時には軽くうなずくことで、誠実な印象を与えることができます。表情も硬くならないように意識してみてください。
また、言葉遣いは丁寧に。「〜っす」「マジ」などの普段使いの言葉が無意識に出ないよう注意が必要です。日常から意識して話す習慣をつけておくと安心です。
④ 相手の話を最後まで聞く
面接では、受け答えの内容だけでなく、聞く姿勢も重要です。面接官の話を途中で遮ってしまうと、焦っている印象を与えてしまいます。話を最後まで聞いてから回答するようにしましょう。
内容に不安があるときは、「確認ですが、〜ということでよろしいでしょうか」と丁寧に聞き返すのも一つの方法です。相手の言葉を正確に理解する姿勢を見せることが、信頼感につながります。
⑤ 退室時も最後まで丁寧な振る舞いを心がける
面接は、退出の瞬間まで見られています。終了後は「本日はありがとうございました」とお礼を伝えて一礼し、椅子を静かに戻しましょう。
そのままドアの前に進み、「失礼します」ともう一度あいさつしてから退室します。ドアを後ろ手で閉めるのはマナー違反とされるため、正面を向いたまま静かに閉めてください。
面接が終わったという安心感から気が緩みやすい場面ですが、最後まで丁寧な行動を意識しましょう。
個人面接前に準備しておくべきこと

個人面接では、当日の受け答えだけでなく、事前の準備が合否を左右する大きなポイントになります。ここでは、本番に向けて整えておきたい基本的な準備を3つの観点から紹介します。
- よく聞かれる質問の答えを準備する
- 面接場所・時間を事前に確認する
- 身だしなみや持ち物をチェックしておく
① よく聞かれる質問の答えを準備する
面接では、「志望動機」「自己PR」「学生時代に頑張ったこと」など、よくある質問にしっかり答えられることが求められます。事前に準備しておくことで、当日は落ち着いて話せるようになるのです。
ただし、回答を丸暗記するのではなく、自分の言葉で自然に伝えられるようにしておくことが大切です。面接官は、話の内容だけでなく伝え方や思考の流れにも注目しています。
具体的なエピソードを交えて、「何を経験し」「何を学び」「どう活かしたいか」を明確にすると説得力が増します。
また、想定外の質問にも柔軟に対応できるよう、複数の質問パターンを練習しておくと安心です。模擬面接などを活用し、自信を持って答えられる状態にしておきましょう。
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② 面接場所・時間を事前に確認する
面接当日に焦らないためには、会場の場所や時間を事前に確認しておくことが欠かせません。
初めて行く場所の場合は、交通機関や道順、所要時間を調べるだけでなく、可能であれば一度下見をしておくと安心です。到着は余裕を持って10〜15分前を目安にしましょう。
万が一に備えて、天候や交通状況も事前に確認しておくとよいですね。また、オンライン面接の場合も準備は必要です。
使用するツールの動作確認、通信環境のチェック、カメラの角度や背景の整理など、事前の点検がトラブルを防ぎます。小さな確認を積み重ねることで、本番に集中できる環境が整いますよ。
③ 身だしなみや持ち物をチェックしておく
第一印象は数秒で決まると言われています。服装はスーツが基本ですが、シワや汚れがないか、サイズが合っているかを確認してください。
髪型や爪、靴の汚れなども意外と見られており、清潔感のある印象を与えることが重要です。また、持ち物についても事前のチェックが欠かせません。
履歴書やエントリーシート、筆記用具、企業の案内など、必要な書類を前日のうちに用意しておきましょう。持ち物は一つにまとめて整理しておくと、当日に慌てずにすみます。
加えて、企業名や担当者の連絡先を控えておくと、万が一のトラブル時にも落ち着いて対応できます。こうした準備の積み重ねが、自信と余裕につながります。
個人面接でよく聞かれる質問の回答例文

個人面接では、定番の質問に対してどのように答えるかで印象が大きく変わります。何をどう伝えるかに悩む就活生も多いでしょう。
ここでは、よく聞かれる質問とその回答例を通じて、説得力のある伝え方のコツを解説します。
面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。
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①志望動機
志望動機の例文では、企業への関心や入社後に実現したいことを、自分の経験や価値観と結びつけて説明することが重要です。
ここでは、アルバイトでの気づきをきっかけに業界への関心が高まったケースを紹介します。
《例文》
私は大学時代、飲食店での接客アルバイトを通じて、人と直接関わる仕事にやりがいを感じるようになりました。 特に、お客様の表情や言葉から自分の対応が評価されていると実感したとき、「ありがとう」の一言が大きなモチベーションになると気づいたのです。 この経験をきっかけに、人と信頼関係を築きながら価値を提供する仕事に就きたいと思うようになり、御社を志望しました。 御社は顧客との丁寧な関係構築を大切にし、長期的な信頼を重視している点に魅力を感じています。 入社後は、まず一人でも多くのお客様に信頼していただけるような対応を心がけ、将来的にはチーム全体の接客品質向上にも貢献したいと考えています。 |
《解説》
この例文は、自分の経験と企業の特徴をうまくつなげている点がポイントです。同じテーマを書くときは、「経験→気づき→企業への共感」の流れを意識すると自然な文章になります。
②学生時代に力を入れたこと
この項目では、学生時代にどのような経験に力を注いだかを具体的に伝えることがポイントです。ここでは、文化祭の実行委員としての取り組みを題材にした例文を紹介します。
《例文》
私が学生時代に最も力を入れたのは、大学2年時の文化祭実行委員としての活動です。ステージ企画の責任者として、出演団体のスケジュール調整や備品管理を担当しました。 はじめはメンバー間の意思疎通がうまくいかず、トラブルが続いたため、週に1回のミーティングに加えて個別のヒアリングも行い、少しずつ信頼関係を築いていきました。 その結果、当日は予定通りに進行し、出演者や観客からは「楽しかった」「スムーズだった」といった声を多くいただけました。 この経験を通じて、周囲と協力しながら目標を達成することの大切さを学び、今後の仕事にも活かしていきたいと考えています。 |
《解説》
この例文では、「困難→工夫→結果→学び」の流れが明確です。似たようなテーマを書く際は、問題解決の過程をしっかり描くと説得力が増します。
③入社後にやりたいこと
この項目では、企業でどのように活躍したいか、そしてその思いの背景にある経験を明確に伝えることが大切です。ここでは、サークル活動を通じて見つけた目標をもとにした例文を紹介します。
《例文》
入社後は、まず現場での経験を積みながら、お客様との信頼関係を築く営業職として成長したいと考えています。 大学時代は、ボランティア系のサークルで地域の高齢者支援活動に取り組んでいました。 直接会話を交わす中で、小さな気づきや声かけが安心感につながることを実感し、人と向き合う仕事に興味を持つようになりました。 御社の「人とのつながり」を重視する企業風土に惹かれまています。将来的には、信頼される担当者としてお客様の課題に寄り添い、よりよい提案ができる存在を目指したいです。 そのために、まずは丁寧なヒアリング力を養い、一歩ずつ成長していきたいと考えています。 |
《解説》
この例文では、経験と企業の価値観をつなげて将来像を語っています。同様のテーマでは、「自分の経験→企業の共感点→具体的な行動」の流れを意識すると効果的です。
④自己PR
この項目では、自分の強みや人柄が具体的に伝わるようなエピソードを交えることが重要です。ここでは、コンビニでのアルバイト経験を通じて得た強みをアピールする例文を紹介します。
《例文》
私の強みは、相手の立場になって考え、行動できるところです。 大学1年から続けているコンビニのアルバイトでは、さまざまなお客様と接する中で、それぞれのニーズに目を向けることを常に意識してきました。 たとえば、高齢のお客様にはゆっくり丁寧に話しかけ、外国人観光客にはジェスチャーを交えて対応するなど、自分なりの工夫を重ねています。 その積み重ねのなかで、「あなたの対応が気持ちいい」と声をかけていただくこともあり、人との関係づくりに対して自信がつきました。 今後もこの強みを活かし、相手の気持ちに寄り添った行動を心がけていきたいと考えています。 |
《解説》
この例文では、具体的な行動と結果をセットで伝えることで、強みの信頼性を高めています。同じテーマでは「強み→具体例→成果→今後への活用」の流れを意識してください。
⑤困難をどう乗り越えたか
この項目では、困難に直面したときの対応力や思考力が伝わるエピソードが求められます。ここでは、ゼミ活動でのチーム運営に関する経験を取り上げた例文を紹介します。
《例文》
大学3年のゼミ活動で、プレゼン発表のチームリーダーを務めた際、メンバー間で意見が対立し、進行が一時停止する事態に直面しました。 それぞれの主張に納得できる点があったため、一方的に方向づけるのではなく、まずは個別に話を聞くことから始めたのです。 そのうえで、全体の方向性と目的を再確認し、共通の目標を設定することで、徐々にチームの足並みを揃えることができました。 本番の発表は無事に成功し、「一体感が伝わる発表だった」との声もいただいています。 この経験を通して、立場や考え方が異なる状況でも、対話によって前向きに調整する力を身につけられたと実感しています。 |
《解説》
この例文は「問題→対応→結果→学び」の構成がはっきりしており、読み手に理解されやすいです。似たテーマでは、感情や行動のプロセスを丁寧に描くことが大切です。
個人面接対策で自信を持って選考を乗り切ろう

個人面接は就活における重要な選考ステップであり、事前の対策やマナーが結果を左右します。
質問の深掘りに備えた準備や、自分の価値観を明確にする自己分析、企業研究などを通じて、説得力のある受け答えが可能になります。また、当日のマナーや態度も評価に大きく影響。
しっかりとした準備を重ねることで、面接官に好印象を与え、自信を持って本番に臨めるでしょう。個人面接を成功させるには、知識と実践の両面からアプローチすることが最も効果的です。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。