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【例文5選】証券会社の志望動機の書き方|仕事内容や業界動向とNG例文も紹介

この記事では、証券会社の志望動機の書き方を徹底解説しています。

また、証券会社の仕事内容、志望動機のOK例文とNG例まで紹介しているので最後まで確認して、就活で差がつく志望動機を作成しましょう!

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目次

証券会社とは?業界の基本を理解しよう

証券会社を目指すなら、まずこの業界がどのような役割を果たし、どのように収益を上げているのかを理解しておく必要があります。

業界研究が浅いまま志望動機を書くと、説得力に欠ける恐れがあるからです。ここでは、証券会社の定義や銀行との違い、そして主なビジネスモデルについて、基本からわかりやすく説明していきます。

  1. 証券会社とは
  2. 銀行と証券会社の違い
  3. 証券会社の主なビジネスモデル

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① 証券会社とは

証券会社とは、株式や債券などの金融商品を通じて、企業と投資家を仲介する金融機関のことです。主な役割は、個人や法人の資産運用を支援することと、企業の資金調達をサポートすることです。

たとえば、個人投資家に株式を販売したり、企業の新規上場を支援したりと、資金の流れを円滑にすることで経済全体を活性化させています。

このように、証券会社はお金の流通を促進する重要な存在といえるでしょう。

② 銀行と証券会社の違い

銀行と証券会社はどちらも金融業ですが、果たす役割と収益の仕組みに明確な違いがあります。銀行は「お金を預かり、貸し出す」ことが主業務で、融資による利息収入が主な利益源です。

一方、証券会社は「金融商品の取引を仲介する」ことで手数料を得ています。

たとえば銀行は、企業にお金を貸し出すことがビジネスですが、証券会社は企業が発行する株式を一般の投資家に販売することで報酬を得るのです。

この違いを正確に理解することで、志望動機に深みが加わるはずです。

③ 証券会社の主なビジネスモデル

証券会社のビジネスは大きく3つの柱で構成されています。「ブローカー業務」「ディーラー業務」「アンダーライター業務」です。

ブローカー業務は顧客の注文を市場に取り次ぐ仲介業で、手数料収入が中心です。ディーラー業務は、自社で金融商品を売買し、価格差から利益を得ます。

アンダーライター業務では、企業の株式発行を引き受けて市場に売り出す役割を担います。これらを通じて証券会社は多様な収益を得ており、金融市場において欠かせない存在となっています。

証券会社の種類

就活生が証券業界を目指すとき、まず押さえておきたいのが「証券会社の種類」です。どのような特徴があるのかを知ることで、自分に合った企業選びや面接対策に役立ちます。

ここでは代表的な5つの証券会社について解説します。

  1. 国内独立系証券
  2. 銀行系証券
  3. 地方密着系証券
  4. ネット証券
  5. 外資系証券

① 国内独立系証券

独立系証券会社は、銀行などの大手グループに属さず、自社で経営方針を決めている点が特徴です。営業職は個人の裁量で動くことが多く、実力主義を望む人には向いているでしょう。

一方で、知名度や資本力では大手に劣るため、営業ノルマが厳しいケースもあります。

だからこそ、若いうちから裁量ある環境で経験を積みたい人や、将来的に経営に携わりたいと考えている人には大きなチャンスとなるでしょう。

② 銀行系証券

銀行系証券は、大手銀行のグループ会社であり、安定した基盤と知名度を持っています。銀行からの紹介を活かした営業が中心で、新規顧客開拓にかかる労力は比較的少なめです。

そのため、安定した環境でキャリアを築きたい人には魅力的に映るはずです。

ただし、グループ全体の方針に左右されやすく、配属や異動も定期的に行われるため、柔軟に対応する力も求められます。

③ 地方密着系証券

地方密着系証券は、特定地域に根ざした営業活動を行っている企業です。長年その地域で信頼関係を築いており、転勤も少ないため、地元志向の学生にとっては好条件と言えるでしょう。

しかし、大手に比べて商品ラインナップや業務範囲は限られている傾向があります。それでも、地域の人々と深く関わる働き方に魅力を感じる方にとっては、やりがいを感じられる環境です。

④ ネット証券

ネット証券は、オンラインを主軸に事業を展開している新しいタイプの証券会社です。基本的に対面での営業はなく、チャットやメールでの対応が中心となります。

そのため、論理的な思考力やITスキルが求められ、マーケティングやデータ分析に関心がある人には向いています。

一方で、人と直接関わる営業スキルを磨きたい人には、やや物足りなく感じるかもしれません。テクノロジーを活用した働き方に魅力を感じるかどうかが、選択のポイントになります。

⑤ 外資系証券

外資系証券は、世界的に展開している企業が多く、高い報酬体系と成果主義が特徴です。投資銀行業務やトレーディングが中心で、即戦力としての役割が強く求められます。

英語力や専門的なファイナンス知識が不可欠で、成果に応じて昇進や報酬が大きく変わる仕組みです。短期間で成長したい方や、国際的なキャリアを築きたい方にとっては最適な選択肢になるでしょう。

証券会社の主な職種と仕事内容を解説

証券会社には多様な職種があり、それぞれに異なる役割と専門性が求められます。ここでは、代表的な職種ごとの仕事内容や特徴を詳しく説明します。

就職活動中の方が陥りやすい誤解や、見落としがちな業務内容にも触れているので、企業研究や志望動機の整理に役立ててください。

  1. 営業職(リテール営業・法人営業)
  2. リサーチ業務(アナリスト・リサーチャー)
  3. マーケット業務(トレーダー・ディーラー)
  4. 投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)
  5. 本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス・経営企画)

① 営業職(リテール営業・法人営業)

営業職は、証券会社における「顧客との接点」の中心を担う重要な仕事です。リテール営業では個人顧客、法人営業では企業の財務部門などを相手に、資産運用や金融商品の提案を行います。

信頼関係の構築が不可欠であり、提案内容に説得力を持たせる力が求められるでしょう。最初は数字目標やプレッシャーに戸惑うかもしれません。

しかし、顧客と長く付き合い、人生設計に寄り添えるやりがいがあります。数字を追う力と、相手の立場で話す力の両方を磨く必要があります。

この2つの力をバランスよく伸ばすことで、成果も安定しやすくなるはずです。

② リサーチ業務(アナリスト・リサーチャー)

リサーチ業務は、経済や企業、業界の動向を分析し、価値ある情報を発信する役割を担います。証券会社の意思決定や顧客提案の土台となる重要な仕事です。

情報の信頼性や鮮度が業績に直結するため、高い分析力と継続的な学習が欠かせません。アナリストは特定業界や企業を深掘りして分析し、リサーチャーはその補助やデータ整理を担当します。

一見地味な業務に思えますが、情報の質が会社全体の信頼にもつながるため、極めて責任の重い仕事です。情報を深く掘る力がある人にこそ適性があると言えるでしょう。

③ マーケット業務(トレーダー・ディーラー)

マーケット業務は、実際に証券を売買することで市場と直に向き合う仕事です。トレーダーは自社の資金を使って売買を行い、ディーラーは顧客からの注文を処理します。

いずれも即時の判断が求められ、緊張感の高い現場です。相場の変動によって利益も損失も大きく動くため、冷静な判断力と高いストレス耐性が必要です。

また、市場に合わせて業務時間が早朝に及ぶこともあります。派手に見えるかもしれませんが、綿密な情報収集や慎重な判断力がなければ続けるのは難しいでしょう。

④ 投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)

投資銀行業務では、企業の資金調達やM&Aの支援といった専門的な業務を行います。中でもIBDは、経営層と直接やり取りをしながら財務戦略を支援する仕事です。

一方、アンダーライティングは証券の引き受け審査を担い、企業価値の見極めが重要となります。非常に高度な業務であるため、業界理解や財務分析力が求められます。

勤務時間が長くなりがちですが、案件が社会に与える影響の大きさと達成感は特別です。社会全体に貢献したいという強い意思がある方にこそ向いているでしょう。

⑤ 本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス・経営企画)

本部管理部門は、会社全体を裏側から支える存在です。リスク管理では取引による損失を防ぎ、コンプライアンスは法令違反を未然に防ぎます。

経営企画は、会社の方向性を定める戦略を立てる役割を担います。目立ちにくい部門ですが、いずれも会社の土台を整えるうえで不可欠です。

業務は多岐にわたり、全社的な視点や長期的な思考が求められます。経営全体に関心がある方にとっては、やりがいのあるポジションになるでしょう。

証券会社の業界動向と今後の展望

証券業界は、金融市場の中心である一方で、急速な変化の渦中にあります。

テクノロジーの進化やユーザーの価値観の変化、そしてマクロ経済の動向が複雑に絡み合い、業界全体の構造が大きく変わりつつあります。

ここでは、業界の現状と今後のキャリア形成に役立つ視点を解説します。

  1. 離職率・労働環境に関する現状
  2. ネット証券の台頭と市場構造の変化
  3. 景気・株式市場との連動性
  4. 今後の業界成長性とキャリアの展望

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① 離職率・労働環境に関する現状

証券会社は「激務」のイメージが強く、就職を迷う学生も多いかもしれません。たしかに従来は、営業ノルマの厳しさや長時間労働が離職の原因になっていた背景があります。

しかし、近年は働き方改革やデジタル化の進展により、環境の改善が進んでいます。

特に、若手社員への研修制度の充実や、ワークライフバランスを重視する取り組みに力を入れる企業も増加傾向にあります。

とはいえ、会社によっては古い文化が残っているケースもありますので、説明会や社員の声を通じて、各社の実態を確認しておくことが大切です。

② ネット証券の台頭と市場構造の変化

証券業界における大きな変化の一つが、ネット証券の成長です。

スマートフォンだけで口座開設から取引まで完結できる時代となり、伝統的な証券会社も、対面営業からオンライン対応への移行を迫られています。

その結果、企業側には単なる金融商品の提供だけでなく、「信頼されるパートナー」としての付加価値が求められるようになりました。

このような中、ITリテラシーやデジタルマーケティングのスキルを持つ人材の需要が高まっています。

ネット証券の存在は、業界にとって競争を促すだけでなく、新しい働き方やサービスのあり方を切り開く機会にもなっています。

③ 景気・株式市場との連動性

証券業界は、景気や株式市場の影響を非常に受けやすい業種といえるでしょう。市場が好調であれば投資活動が活発になり、企業の業績も上がります。

一方で、景気が悪化した際には取引量が減少し、人件費削減や採用縮小に直結する場合も少なくありません。このような特性を理解せずに入社すると、「想像と違った」と感じることがあるかもしれません。

ただし、市場の波を読み取り、柔軟に動ける人材は高く評価されます。経済ニュースへの関心を高め、市場分析力を身につけることで、安定したキャリアを築きやすくなるはずです。

④ 今後の業界成長性とキャリアの展望

国内市場の縮小が懸念される一方で、証券業界は新たな成長機会を模索しています。たとえば、資産運用ニーズの拡大や、海外市場への進出、フィンテック企業との連携などが挙げられます。

また、高齢者や若年層向けの金融リテラシー支援、環境・社会に配慮したサステナブル投資も注目分野です。このような時代では、変化を前向きに捉え、自ら行動できる人材が求められています。

営業や商品開発にとどまらず、横断的な経験を積むことで、業界内で多様なキャリアパスを描くことができるでしょう。

証券会社に向いている人の特徴とは?

証券会社での仕事には、専門知識とともに高い対人能力が求められます。活躍している人には共通する特徴があり、自分に適性があるかを見極めるための指針になります。

ここでは、証券会社に向いている人の代表的な特徴を4つ紹介します。

  1. コミュニケーション能力・対人スキルが高い
  2. 情報収集力・分析力がある
  3. ストレス耐性・精神的タフさを持つ
  4. 自己成長意欲・向上心が高い

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① コミュニケーション能力・対人スキルが高い

証券会社の仕事では、顧客との信頼関係が成果に直結します。なぜなら、高額な金融商品の提案や運用アドバイスを行う際には、顧客が「この人になら任せられる」と感じることが最も重要だからです。

そのため、相手の要望を正しく理解し、分かりやすく説明する力が求められます。とくに新卒の場合、専門知識よりも「誠実な態度」や「安心感を与える話し方」が評価されることも多いです。

話すことが得意でなくても、相手にしっかり向き合う姿勢があれば十分適性はあるでしょう。

② 情報収集力・分析力がある

証券業務では、市場や企業の動向を素早く把握し、提案に反映する力が欠かせません。

とくに営業職やアナリスト職では、毎日のように変化する経済指標や企業情報を理解し、それを自分の言葉で伝える力が必要とされます。

大切なのは、単に情報を集めることではなく、得た情報をどう判断し、どう活用するかという点です。

普段から経済ニュースに関心を持っている人は、それだけでもこの業界に向いている可能性が高いといえるでしょう。受動的な記憶力ではなく、能動的な理解力と論理力が問われる分野です。

③ ストレス耐性・精神的タフさを持つ

証券会社の業務は、常に数字とプレッシャーにさらされる環境にあります。とくに営業職では、日々の目標達成に向けたプレッシャーや、顧客との緊張感あるやりとりが続くことも少なくありません。

そのため、精神的な安定感を持ち、状況に動じず自分のペースを保てる人は非常に有利です。

また、失敗やクレームに直面したときに、すぐに切り替えて次の行動に移れる「立ち直りの早さ」も重要な資質です。

落ち込むことは誰にでもありますが、長引かせずに回復できる力が、この業界で活躍するうえで鍵になるでしょう。

④ 自己成長意欲・向上心が高い

証券業界は、入社後も継続的に学び続けなければならないフィールドです。資格取得や知識習得はもちろん、新しい金融商品や経済トレンドにも常に対応が求められます。

このような環境では、「言われたからやる」姿勢では成長が難しいでしょう。

「もっと良くなりたい」「もっと成果を出したい」といった内側から湧き出る意欲がある人こそ、確実にステップアップできます。

また、成長意欲がある人は、周囲からの信頼も得やすく、自然とチャンスに恵まれることも増えていきます。

証券会社の志望動機の書き方・手順

証券会社を志望する際には、単なる興味や憧れではなく、自分の考えを筋道立てて伝える力が求められます。

そのためには、手順を踏んで志望動機を整理することが大切です。

以下の4つのステップを活用すれば、より納得感のある動機を作ることができるでしょう。

  1. なぜ金融業界の中でも証券会社を選ぶのかを明確にする
  2. なぜこの証券会社を志望するのかを具体的に述べる
  3. 希望職種と自分の適性・強みを結びつける
  4. 将来のキャリアプランを志望動機に盛り込む

① なぜ金融業界の中でも証券会社を選ぶのかを明確にする

証券会社を選んだ理由は、他の金融機関との差を説明することで説得力が増します。例えば、銀行や保険会社ではなく証券会社に惹かれたのはなぜかをはっきりさせる必要があります。

証券会社は市場と直接関わり、資産形成や資金調達といったダイナミックな仕事を担っているのが特徴です。

こうしたスピード感のある環境に魅力を感じる場合は、その点を強調するのが効果的でしょう。

「市場と一緒に成長していける」「提案型の営業で自分の力を発揮したい」など、自分の特性と結びつけて説明すると、内容に一貫性が生まれます。

就活生の多くが「金融業界に興味がある」と語る中で、証券会社を選んだ明確な理由があることは大きな差別化になります。

② なぜこの証券会社を志望するのかを具体的に述べる

証券会社の中でも、なぜその1社を志望するのかを説明することは欠かせません。業界研究だけでなく、企業研究も深めておくことが必要です。

例えば、リテール営業に強みがあるA社と、法人取引やM&Aに注力するB社では、働き方や社風が大きく異なります。

そのため、企業の取り組みや価値観を把握した上で、自分が共感した点を具体的に示すとよいでしょう。

「企業理念に強く共鳴した」「若手が挑戦できる環境に魅力を感じた」など、自分の言葉で伝えてください。

他社でも通用するような表現ではなく、「この会社でなければならない理由」を伝えることが評価につながります。

③ 希望職種と自分の適性・強みを結びつける

証券会社には、営業、アナリスト、トレーダーなど多様な職種があります。

単に「営業を志望します」と述べるのではなく、職種に求められるスキルと自分の特性を結びつけることが重要です。

例えばリテール営業であれば、顧客との信頼関係構築や課題解決力が問われます。そのような職種の特徴に対して、自分がどう貢献できるかを示すことが求められます。

「接客のアルバイトを通じて培った傾聴力を活かし、お客様のニーズを丁寧に引き出したい」といったように、経験と職務内容を具体的に関連づけて話すと伝わりやすくなります。

このように適性や強みを絡めて語ることで、職種理解の深さと自己分析の的確さをアピールできるでしょう。

④ 将来のキャリアプランを志望動機に盛り込む

将来の展望を持っているかどうかは、企業が注目するポイントです。長期的に会社に貢献できるかを見極める材料になるため、キャリアビジョンを明確にすることが大切です。

たとえば、「営業として成果を出しながら金融知識を高め、将来的には法人向けの資産運用提案にも挑戦したい」といった内容が好まれます。

また、自分のビジョンがその企業で実現可能かを事前に調べておくことも重要です。

成長支援制度やジョブローテーションの有無などに触れつつ、自分の成長意欲と会社の環境が合っていると示せれば、説得力が高まります。

こうしたキャリアプランを志望動機に盛り込むことで、入社後の活躍を具体的にイメージしてもらえるでしょう。

証券会社の志望動機を書く際のポイント

証券会社の志望動機を書くにあたり、表面的な情報だけでまとめてしまうと、採用担当者の心には響きません。

ここでは、業務内容を深く理解することや、OB訪問などから得られるリアルな情報を活用して、説得力のある志望動機を作るための方法を紹介します。

  1. 業務内容を深く理解したうえで志望理由を組み立てる
  2. ツールやOB訪問を活用してリアルな情報を手に入れる

① 業務内容を深く理解したうえで志望理由を組み立てる

志望動機に説得力を持たせるためには、証券会社の業務を表面的ではなく本質的に理解することが大切です。

たとえば、「金融に興味があるから」「年収が高そうだから」といった理由では、多くの学生と似た印象になってしまい、印象に残りにくくなります。

そうではなく、自分が希望する部門でどのような仕事が行われているのか、企業のIR資料や採用ページをもとに具体的に把握したうえで、自分の経験や価値観との接点を志望動機に落とし込んでください。

業務理解の深さが伝われば、他の候補者との差別化につながります。

このように、業務の実態に踏み込むことが、説得力ある志望動機を作る第一歩といえるでしょう。

② ツールやOB訪問を活用してリアルな情報を手に入れる

証券会社への志望動機を具体的に深めるには、インターネットで得られる一般的な情報だけでは不十分です。そこで効果的なのが、OB・OG訪問や大学のキャリアセンターの情報活用です。

OB訪問を通じて得られる現場のリアルな声は、公式情報では知ることができない貴重な財産です。現場で感じるやりがいや苦労を聞くことで、自分がその環境にどう貢献できるかを考える視点が生まれます。

また、大学の先輩や就職支援担当者を通じて得られる実体験ベースの情報も、志望動機に具体性を持たせるうえで有効です。

こうした実感に基づく志望動機は、面接官の共感を得やすく、説得力を高める要因になります。

【証券会社】職種別の志望動機例文

証券会社への就職を目指す中で、「どの職種を志望するのか」によって、求められるスキルや志望動機の伝え方は大きく異なります。

自分の希望する職種に合った志望動機を用意することは、選考突破において非常に重要です。このセクションでは、証券会社における主要な職種ごとに、志望動機の例文を紹介します。

自身の志望職種に近いものを参考に、納得感のある志望動機を作成してください。

  1. 営業職(リテール営業・法人営業)の志望動機例文
  2. リサーチ業務の志望動機例文
  3. マーケット業務(トレーダー・ディーラー)の志望動機例文
  4. 投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)の志望動機例文
  5. 本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス)の志望動機例文

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営業職(リテール営業・法人営業)の志望動機例文

証券会社の営業職に興味を持ったきっかけや、それに伴う動機を具体的に表現することが重要です。ここでは、大学生活での経験をベースにした営業職志望の例文を紹介します。

《例文》

大学のゼミ活動で株式投資に関するグループ研究を行い、企業分析や市場の動向を調べる中で、金融商品の面白さと奥深さに魅了されました。

さらに、投資に興味を持つ友人から相談を受け、自分の知識をもとにアドバイスしたところ、「話を聞いて安心した」「もっと詳しく知りたい」と言われたことが強く印象に残っています。

この経験を通じて、人と信頼関係を築きながら、金融の知識を活かして役立てる仕事がしたいと感じ、証券会社の営業職を志望するようになりました。

お客様の立場に立ち、誠実に向き合いながら、一人ひとりに合った提案ができる営業を目指したいと考えています。

《解説》
大学生活での経験や、友人とのやり取りをきっかけにした動機は、共感を得やすく自然な印象を与えます。自分の関心と営業職の接点を具体的なエピソードで描くことで、説得力のある志望動機になります。

リサーチ業務の志望動機例文

リサーチ業務に関心を持ったきっかけや、それに対してどのような取り組みをしてきたかを伝える例文をご紹介します。証券会社におけるリサーチ部門の志望動機として自然に伝わる構成にしています。

《例文》

大学時代、ゼミで企業分析をテーマにした研究に取り組んだことをきっかけに、証券会社のリサーチ業務に興味を持ちました。

特に、財務諸表や業界動向を読み解き、企業の成長性やリスクを見極めていくプロセスに面白さを感じました。

また、就職活動の中で複数の企業説明会に参加した際、貴社のアナリストの方が市場の先を読む分析力や情報発信力を持っている姿に強く惹かれ、私もそのような力を身につけたいと感じました。

今後は、正確な情報収集と論理的な分析を通じて、投資判断に貢献できる人材になれるよう努力したいと考えております。

《解説》
ゼミ活動を起点に「なぜ興味を持ったのか」を語りつつ、企業分析の面白さと憧れの人物像を組み込むことで、説得力のある文章に仕上げています。

自分が経験した具体的なエピソードを出発点にし、その体験が志望動機にどうつながったかを筋道立てて書くのがポイントです。

マーケット業務(トレーダー・ディーラー)の志望動機例文

ここでは、トレーダー・ディーラーといったマーケット業務に興味を持った学生が、どのような経験をきっかけに志望動機を形成したのかを具体的に伝える例文を紹介します。

《例文》

大学時代に株式投資の模擬コンテストに参加したことをきっかけに、マーケット業務に興味を持ちました。

短期間で価格が大きく動く中で、情報収集や判断の速さが求められる点にスリルとやりがいを感じ、自分も実際の市場でそのような仕事に挑戦したいと考えるようになりました。

また、経済ニュースを毎日チェックし、株価の動きと結びつけて考える習慣が自然と身についたことで、より一層この分野への関心が高まりました。

貴社のスピード感あるマーケット業務の中で、冷静な判断と瞬時の意思決定を磨き、将来的には信頼されるトレーダーとして活躍したいと考えております。

《解説》
実際に体験した模擬投資イベントや日々の習慣を通じて、マーケット業務への関心が育まれた流れを自然に描いています。

市場の動きを実体験として語ることで、意欲と適性の両面をアピールできる構成にしましょう。

投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)の志望動機例文

投資銀行業務を志望する学生が、どのような経験からその職種に関心を持ち、何を目指しているかを具体的に伝える例文を紹介します。

《例文》

大学で経済学を学ぶ中で、企業の資金調達方法やM&Aの事例に興味を持ち、投資銀行業務に関心を抱くようになりました。

特に、ゼミ活動で架空企業の成長戦略を立案するプロジェクトに取り組んだ際、資金調達の重要性や市場との信頼関係の構築について深く考える機会がありました。

その経験を通じて、企業の成長を裏側から支える仕事の意義を実感しました。また、就職活動で貴社の説明会に参加し、複雑な案件をまとめ上げる仕事のスケールの大きさに魅力を感じました。

今後は、課題解決力と対話力を磨き、企業と投資家をつなぐ信頼される存在になりたいと考えています。

《解説》
学業やゼミでの体験から関心を持ち、説明会での刺激が決め手となる構成で自然な流れを意識しました。実体験→共感→将来像という順序で書くと、説得力のある志望動機になります。

本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス)の志望動機例文

リスク管理やコンプライアンスといった管理部門を志望する学生が、どのような経験や考えからその分野に関心を持ったかを伝える例文を紹介します。

《例文》

大学時代に所属していた学生団体で会計担当を務めた経験から、組織運営における「信頼の維持」の大切さを実感しました。

予算の管理や資金の使い道をメンバーに説明する場面では、常に透明性を意識し、ルールに基づいた判断を心がけていました。

その過程で、不正を未然に防ぎ、トラブルを回避する仕組みの重要性に気づき、次第にリスク管理やコンプライアンス業務に興味を持つようになりました。

貴社のように社会的信用が求められる企業において、堅実で誠実な対応を徹底する管理部門は不可欠だと感じており、自分もその一翼を担いたいと考えています。

《解説》
管理部門の志望動機では「慎重さ」や「誠実さ」を伝えるエピソードが有効です。日常的な活動の中でリスク意識やルール遵守を体験した流れを重視しましょう。

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証券会社の志望動機にありがちなNG例

就活で証券会社を志望する学生にとって、動機の伝え方はとても重要です。

しかし、実際の面接やエントリーシートでは、説得力に欠ける「NG例」が多く見られます。

ここでは、特に避けるべき代表的な3つのパターンを紹介し、それぞれの問題点と改善のヒントについて解説します。

  1. 「なんとなく金融業界に憧れて」のような曖昧な動機
  2. 「御社は安定しているから志望」だけの表面的な理由
  3. 「自分に向いていそうだから」だけの自己中心的アピール

① 「なんとなく金融業界に憧れて」のような曖昧な動機

証券会社を目指す理由として、「なんとなく金融業界に憧れていました」といった志望動機は、多くの学生が口にしがちです。一見、共感されそうに思えますが、具体性に乏しく、他の学生との差が出ません。

企業側が知りたいのは、「この人がなぜ証券会社で働きたいのか」「どんな貢献ができるのか」という点です。

そのため、過去に投資に関心を持った経験や、数字を扱う業務にやりがいを感じたことなど、自分の体験と紐づけて説明する必要があります。

たとえば、経済に興味を持ったきっかけが授業だった場合、どの内容に惹かれたのかを示すと、説得力が増すでしょう。憧れという言葉だけでは、採用担当者には響きません。

② 「御社は安定しているから志望」だけの表面的な理由

「御社は安定しているから志望しました」という理由も、よく見られるNGパターンのひとつです。安定性に惹かれる気持ちは理解できますが、それだけでは「なぜその会社なのか」が伝わりません。

証券会社は市場の影響を強く受け、変化の多い業界でもあります。だからこそ、変化に柔軟に対応する姿勢や、その環境で挑戦したいという思いを含めて話すことが重要です。

たとえば、安定した基盤の上で成長機会を探している、自分の能力を活かせると感じた、など具体的に言い換えると、より納得感が高まるでしょう。

安定だけを志望理由にしてしまうと、受け身な印象を与えかねません。

③ 「自分に向いていそうだから」だけの自己中心的アピール

「自分に向いていそうだから」という動機は、自己分析の一環として自然なものです。しかし、それだけでは企業への関心や適性の裏づけが不十分です。

採用担当者は、「なぜこの業界で、この仕事を選んだのか」「どのような価値を提供できるのか」を知りたいと思っています。

たとえば、「人と話すのが得意だから営業職に向いている」と言うだけでなく、実際に人間関係を築いて成果を出した経験や、困難を乗り越えた具体例を添えると説得力が生まれます。

適性を語る際は、「だからこそ証券会社で挑戦したい」という未来の意志と結びつけて語ることが求められます。向いているから、という一言で終わらせてはもったいないのです。

証券会社とは?業界の基本を理解しよう

証券会社は、株式や債券といった金融商品を取り扱い、投資家と市場をつなぐ重要な役割を担っています。

銀行と証券会社の違いは、銀行が預金・融資を中心に行う一方で、証券会社は主に金融商品の売買を通じた資産運用のサポートを行う点にあります。

証券会社のビジネスモデルは、仲介手数料や自己売買による利益が中心であり、資本市場の活性化にも大きく寄与しています。

このような証券会社の基本的な役割や仕組みを理解することで、業界への理解を深める第一歩となるでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。