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【例文5選】証券会社の志望動機の書き方|仕事内容や業界動向とNG例文も紹介

この記事では、証券会社の志望動機の書き方を徹底解説しています。

また、証券会社の仕事内容、志望動機のOK例文とNG例まで紹介しているので最後まで確認して、就活で差がつく志望動機を作成しましょう!

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

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吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

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目次

証券会社とは?業界の基本を理解しよう

証券会社を目指すなら、まずこの業界がどのような役割を果たし、どのように収益を上げているのかを理解しておく必要があります。

業界研究が浅いまま志望動機を書くと、説得力に欠ける恐れがあるからです。ここでは、証券会社の定義や銀行との違い、そして主なビジネスモデルについて、基本からわかりやすく説明していきます。

  1. 証券会社とは
  2. 銀行と証券会社の違い
  3. 証券会社の主なビジネスモデル

① 証券会社とは

証券会社とは、株式や債券などの金融商品を通じて、企業と投資家を仲介する金融機関のことです。主な役割は、個人や法人の資産運用を支援することと、企業の資金調達をサポートすることです。

たとえば、個人投資家に株式を販売したり、企業の新規上場を支援したりと、資金の流れを円滑にすることで経済全体を活性化させています。

このように、証券会社はお金の流通を促進する重要な存在といえるでしょう。

② 銀行と証券会社の違い

銀行と証券会社はどちらも金融業ですが、果たす役割と収益の仕組みに明確な違いがあります。銀行は「お金を預かり、貸し出す」ことが主業務で、融資による利息収入が主な利益源です。

一方、証券会社は「金融商品の取引を仲介する」ことで手数料を得ています。

たとえば銀行は、企業にお金を貸し出すことがビジネスですが、証券会社は企業が発行する株式を一般の投資家に販売することで報酬を得るのです。

この違いを正確に理解することで、志望動機に深みが加わるはずです。

③ 証券会社の主なビジネスモデル

証券会社のビジネスは大きく3つの柱で構成されています。「ブローカー業務」「ディーラー業務」「アンダーライター業務」です。

ブローカー業務は顧客の注文を市場に取り次ぐ仲介業で、手数料収入が中心です。ディーラー業務は、自社で金融商品を売買し、価格差から利益を得ます。

アンダーライター業務では、企業の株式発行を引き受けて市場に売り出す役割を担います。これらを通じて証券会社は多様な収益を得ており、金融市場において欠かせない存在となっています。

証券会社の種類

就活生が証券業界を目指すとき、まず押さえておきたいのが「証券会社の種類」です。どのような特徴があるのかを知ることで、自分に合った企業選びや面接対策に役立ちます。

ここでは代表的な5つの証券会社について解説します。

  1. 国内独立系証券
  2. 銀行系証券
  3. 地方密着系証券
  4. ネット証券
  5. 外資系証券

① 国内独立系証券

独立系証券会社は、銀行などの大手グループに属さず、自社で経営方針を決めている点が特徴です。営業職は個人の裁量で動くことが多く、実力主義を望む人には向いているでしょう。

一方で、知名度や資本力では大手に劣るため、営業ノルマが厳しいケースもあります。

だからこそ、若いうちから裁量ある環境で経験を積みたい人や、将来的に経営に携わりたいと考えている人には大きなチャンスとなるでしょう。

② 銀行系証券

銀行系証券は、大手銀行のグループ会社であり、安定した基盤と知名度を持っています。銀行からの紹介を活かした営業が中心で、新規顧客開拓にかかる労力は比較的少なめです。

そのため、安定した環境でキャリアを築きたい人には魅力的に映るはずです。

ただし、グループ全体の方針に左右されやすく、配属や異動も定期的に行われるため、柔軟に対応する力も求められます。

③ 地方密着系証券

地方密着系証券は、特定地域に根ざした営業活動を行っている企業です。長年その地域で信頼関係を築いており、転勤も少ないため、地元志向の学生にとっては好条件と言えるでしょう。

しかし、大手に比べて商品ラインナップや業務範囲は限られている傾向があります。それでも、地域の人々と深く関わる働き方に魅力を感じる方にとっては、やりがいを感じられる環境です。

④ ネット証券

ネット証券は、オンラインを主軸に事業を展開している新しいタイプの証券会社です。基本的に対面での営業はなく、チャットやメールでの対応が中心となります。

そのため、論理的な思考力やITスキルが求められ、マーケティングやデータ分析に関心がある人には向いています。

一方で、人と直接関わる営業スキルを磨きたい人には、やや物足りなく感じるかもしれません。テクノロジーを活用した働き方に魅力を感じるかどうかが、選択のポイントになります。

⑤ 外資系証券

外資系証券は、世界的に展開している企業が多く、高い報酬体系と成果主義が特徴です。投資銀行業務やトレーディングが中心で、即戦力としての役割が強く求められます。

英語力や専門的なファイナンス知識が不可欠で、成果に応じて昇進や報酬が大きく変わる仕組みです。短期間で成長したい方や、国際的なキャリアを築きたい方にとっては最適な選択肢になるでしょう。

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証券会社の主な職種と仕事内容を解説

証券会社には多様な職種があり、それぞれに異なる役割と専門性が求められます。ここでは、代表的な職種ごとの仕事内容や特徴を詳しく説明します。

就職活動中の方が陥りやすい誤解や、見落としがちな業務内容にも触れているので、企業研究や志望動機の整理に役立ててください。

  1. 営業職(リテール営業・法人営業)
  2. リサーチ業務(アナリスト・リサーチャー)
  3. マーケット業務(トレーダー・ディーラー)
  4. 投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)
  5. 本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス・経営企画)

① 営業職(リテール営業・法人営業)

営業職は、証券会社における「顧客との接点」の中心を担う重要な仕事です。リテール営業では個人顧客、法人営業では企業の財務部門などを相手に、資産運用や金融商品の提案を行います。

信頼関係の構築が不可欠であり、提案内容に説得力を持たせる力が求められるでしょう。最初は数字目標やプレッシャーに戸惑うかもしれません。

しかし、顧客と長く付き合い、人生設計に寄り添えるやりがいがあります。数字を追う力と、相手の立場で話す力の両方を磨く必要があります。

この2つの力をバランスよく伸ばすことで、成果も安定しやすくなるはずです。

② リサーチ業務(アナリスト・リサーチャー)

リサーチ業務は、経済や企業、業界の動向を分析し、価値ある情報を発信する役割を担います。証券会社の意思決定や顧客提案の土台となる重要な仕事です。

情報の信頼性や鮮度が業績に直結するため、高い分析力と継続的な学習が欠かせません。アナリストは特定業界や企業を深掘りして分析し、リサーチャーはその補助やデータ整理を担当します。

一見地味な業務に思えますが、情報の質が会社全体の信頼にもつながるため、極めて責任の重い仕事です。情報を深く掘る力がある人にこそ適性があると言えるでしょう。

③ マーケット業務(トレーダー・ディーラー)

マーケット業務は、実際に証券を売買することで市場と直に向き合う仕事です。トレーダーは自社の資金を使って売買を行い、ディーラーは顧客からの注文を処理します。

いずれも即時の判断が求められ、緊張感の高い現場です。相場の変動によって利益も損失も大きく動くため、冷静な判断力と高いストレス耐性が必要です。

また、市場に合わせて業務時間が早朝に及ぶこともあります。派手に見えるかもしれませんが、綿密な情報収集や慎重な判断力がなければ続けるのは難しいでしょう。

④ 投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)

投資銀行業務では、企業の資金調達やM&Aの支援といった専門的な業務を行います。中でもIBDは、経営層と直接やり取りをしながら財務戦略を支援する仕事です。

一方、アンダーライティングは証券の引き受け審査を担い、企業価値の見極めが重要となります。非常に高度な業務であるため、業界理解や財務分析力が求められます。

勤務時間が長くなりがちですが、案件が社会に与える影響の大きさと達成感は特別です。社会全体に貢献したいという強い意思がある方にこそ向いているでしょう。

⑤ 本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス・経営企画)

本部管理部門は、会社全体を裏側から支える存在です。リスク管理では取引による損失を防ぎ、コンプライアンスは法令違反を未然に防ぎます。

経営企画は、会社の方向性を定める戦略を立てる役割を担います。目立ちにくい部門ですが、いずれも会社の土台を整えるうえで不可欠です。

業務は多岐にわたり、全社的な視点や長期的な思考が求められます。経営全体に関心がある方にとっては、やりがいのあるポジションになるでしょう。

証券会社の業界動向と今後の展望

証券業界は、金融市場の中心である一方で、急速な変化の渦中にあります。

テクノロジーの進化やユーザーの価値観の変化、そしてマクロ経済の動向が複雑に絡み合い、業界全体の構造が大きく変わりつつあります。

ここでは、業界の現状と今後のキャリア形成に役立つ視点を解説します。

  1. 離職率・労働環境に関する現状
  2. ネット証券の台頭と市場構造の変化
  3. 景気・株式市場との連動性
  4. 今後の業界成長性とキャリアの展望

① 離職率・労働環境に関する現状

証券会社は「激務」のイメージが強く、就職を迷う学生も多いかもしれません。たしかに従来は、営業ノルマの厳しさや長時間労働が離職の原因になっていた背景があります。

しかし、近年は働き方改革やデジタル化の進展により、環境の改善が進んでいます。

特に、若手社員への研修制度の充実や、ワークライフバランスを重視する取り組みに力を入れる企業も増加傾向にあります。

とはいえ、会社によっては古い文化が残っているケースもありますので、説明会や社員の声を通じて、各社の実態を確認しておくことが大切です。

② ネット証券の台頭と市場構造の変化

証券業界における大きな変化の一つが、ネット証券の成長です。

スマートフォンだけで口座開設から取引まで完結できる時代となり、伝統的な証券会社も、対面営業からオンライン対応への移行を迫られています。

その結果、企業側には単なる金融商品の提供だけでなく、「信頼されるパートナー」としての付加価値が求められるようになりました。

このような中、ITリテラシーやデジタルマーケティングのスキルを持つ人材の需要が高まっています。

ネット証券の存在は、業界にとって競争を促すだけでなく、新しい働き方やサービスのあり方を切り開く機会にもなっています。

③ 景気・株式市場との連動性

証券業界は、景気や株式市場の影響を非常に受けやすい業種といえるでしょう。市場が好調であれば投資活動が活発になり、企業の業績も上がります。

一方で、景気が悪化した際には取引量が減少し、人件費削減や採用縮小に直結する場合も少なくありません。このような特性を理解せずに入社すると、「想像と違った」と感じることがあるかもしれません。

ただし、市場の波を読み取り、柔軟に動ける人材は高く評価されます。経済ニュースへの関心を高め、市場分析力を身につけることで、安定したキャリアを築きやすくなるはずです。

④ 今後の業界成長性とキャリアの展望

国内市場の縮小が懸念される一方で、証券業界は新たな成長機会を模索しています。たとえば、資産運用ニーズの拡大や、海外市場への進出、フィンテック企業との連携などが挙げられます。

また、高齢者や若年層向けの金融リテラシー支援、環境・社会に配慮したサステナブル投資も注目分野です。このような時代では、変化を前向きに捉え、自ら行動できる人材が求められています。

営業や商品開発にとどまらず、横断的な経験を積むことで、業界内で多様なキャリアパスを描くことができるでしょう。

証券会社に向いている人の特徴とは?

証券会社での仕事には、専門知識とともに高い対人能力が求められます。活躍している人には共通する特徴があり、自分に適性があるかを見極めるための指針になります。

ここでは、証券会社に向いている人の代表的な特徴を4つ紹介します。

  1. コミュニケーション能力・対人スキルが高い
  2. 情報収集力・分析力がある
  3. ストレス耐性・精神的タフさを持つ
  4. 自己成長意欲・向上心が高い

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① コミュニケーション能力・対人スキルが高い

証券会社の仕事では、顧客との信頼関係が成果に直結します。なぜなら、高額な金融商品の提案や運用アドバイスを行う際には、顧客が「この人になら任せられる」と感じることが最も重要だからです。

そのため、相手の要望を正しく理解し、分かりやすく説明する力が求められます。とくに新卒の場合、専門知識よりも「誠実な態度」や「安心感を与える話し方」が評価されることも多いです。

話すことが得意でなくても、相手にしっかり向き合う姿勢があれば十分適性はあるでしょう。

② 情報収集力・分析力がある

証券業務では、市場や企業の動向を素早く把握し、提案に反映する力が欠かせません。

とくに営業職やアナリスト職では、毎日のように変化する経済指標や企業情報を理解し、それを自分の言葉で伝える力が必要とされます。

大切なのは、単に情報を集めることではなく、得た情報をどう判断し、どう活用するかという点です。

普段から経済ニュースに関心を持っている人は、それだけでもこの業界に向いている可能性が高いといえるでしょう。受動的な記憶力ではなく、能動的な理解力と論理力が問われる分野です。

③ ストレス耐性・精神的タフさを持つ

証券会社の業務は、常に数字とプレッシャーにさらされる環境にあります。とくに営業職では、日々の目標達成に向けたプレッシャーや、顧客との緊張感あるやりとりが続くことも少なくありません。

そのため、精神的な安定感を持ち、状況に動じず自分のペースを保てる人は非常に有利です。

また、失敗やクレームに直面したときに、すぐに切り替えて次の行動に移れる「立ち直りの早さ」も重要な資質です。

落ち込むことは誰にでもありますが、長引かせずに回復できる力が、この業界で活躍するうえで鍵になるでしょう。

④ 自己成長意欲・向上心が高い

証券業界は、入社後も継続的に学び続けなければならないフィールドです。資格取得や知識習得はもちろん、新しい金融商品や経済トレンドにも常に対応が求められます。

このような環境では、「言われたからやる」姿勢では成長が難しいでしょう。

「もっと良くなりたい」「もっと成果を出したい」といった内側から湧き出る意欲がある人こそ、確実にステップアップできます。

また、成長意欲がある人は、周囲からの信頼も得やすく、自然とチャンスに恵まれることも増えていきます。

証券会社の志望動機の書き方・手順

証券会社を志望する際には、単なる興味や憧れではなく、自分の考えを筋道立てて伝える力が求められます。

そのためには、手順を踏んで志望動機を整理することが大切です。

以下の4つのステップを活用すれば、より納得感のある動機を作ることができるでしょう。

  1. なぜ金融業界の中でも証券会社を選ぶのかを明確にする
  2. なぜこの証券会社を志望するのかを具体的に述べる
  3. 希望職種と自分の適性・強みを結びつける
  4. 将来のキャリアプランを志望動機に盛り込む

① なぜ金融業界の中でも証券会社を選ぶのかを明確にする

証券会社を選んだ理由は、他の金融機関との差を説明することで説得力が増します。例えば、銀行や保険会社ではなく証券会社に惹かれたのはなぜかをはっきりさせる必要があります。

証券会社は市場と直接関わり、資産形成や資金調達といったダイナミックな仕事を担っているのが特徴です。

こうしたスピード感のある環境に魅力を感じる場合は、その点を強調するのが効果的でしょう。

「市場と一緒に成長していける」「提案型の営業で自分の力を発揮したい」など、自分の特性と結びつけて説明すると、内容に一貫性が生まれます。

就活生の多くが「金融業界に興味がある」と語る中で、証券会社を選んだ明確な理由があることは大きな差別化になります。

② なぜこの証券会社を志望するのかを具体的に述べる

証券会社の中でも、なぜその1社を志望するのかを説明することは欠かせません。業界研究だけでなく、企業研究も深めておくことが必要です。

例えば、リテール営業に強みがあるA社と、法人取引やM&Aに注力するB社では、働き方や社風が大きく異なります。

そのため、企業の取り組みや価値観を把握した上で、自分が共感した点を具体的に示すとよいでしょう。

「企業理念に強く共鳴した」「若手が挑戦できる環境に魅力を感じた」など、自分の言葉で伝えてください。

他社でも通用するような表現ではなく、「この会社でなければならない理由」を伝えることが評価につながります。

③ 希望職種と自分の適性・強みを結びつける

証券会社には、営業、アナリスト、トレーダーなど多様な職種があります。

単に「営業を志望します」と述べるのではなく、職種に求められるスキルと自分の特性を結びつけることが重要です。

例えばリテール営業であれば、顧客との信頼関係構築や課題解決力が問われます。そのような職種の特徴に対して、自分がどう貢献できるかを示すことが求められます。

「接客のアルバイトを通じて培った傾聴力を活かし、お客様のニーズを丁寧に引き出したい」といったように、経験と職務内容を具体的に関連づけて話すと伝わりやすくなります。

このように適性や強みを絡めて語ることで、職種理解の深さと自己分析の的確さをアピールできるでしょう。

④ 将来のキャリアプランを志望動機に盛り込む

将来の展望を持っているかどうかは、企業が注目するポイントです。長期的に会社に貢献できるかを見極める材料になるため、キャリアビジョンを明確にすることが大切です。

たとえば、「営業として成果を出しながら金融知識を高め、将来的には法人向けの資産運用提案にも挑戦したい」といった内容が好まれます。

また、自分のビジョンがその企業で実現可能かを事前に調べておくことも重要です。

成長支援制度やジョブローテーションの有無などに触れつつ、自分の成長意欲と会社の環境が合っていると示せれば、説得力が高まります。

こうしたキャリアプランを志望動機に盛り込むことで、入社後の活躍を具体的にイメージしてもらえるでしょう。

証券会社の志望動機を書く際のポイント

証券会社の志望動機を書くにあたり、表面的な情報だけでまとめてしまうと、採用担当者の心には響きません。

ここでは、業務内容を深く理解することや、OB訪問などから得られるリアルな情報を活用して、説得力のある志望動機を作るための方法を紹介します。

  1. 業務内容を深く理解したうえで志望理由を組み立てる
  2. ツールやOB訪問を活用してリアルな情報を手に入れる

① 業務内容を深く理解したうえで志望理由を組み立てる

志望動機に説得力を持たせるためには、証券会社の業務を表面的ではなく本質的に理解することが大切です。

たとえば、「金融に興味があるから」「年収が高そうだから」といった理由では、多くの学生と似た印象になってしまい、印象に残りにくくなります。

そうではなく、自分が希望する部門でどのような仕事が行われているのか、企業のIR資料や採用ページをもとに具体的に把握したうえで、自分の経験や価値観との接点を志望動機に落とし込んでください。

業務理解の深さが伝われば、他の候補者との差別化につながります。

このように、業務の実態に踏み込むことが、説得力ある志望動機を作る第一歩といえるでしょう。

② ツールやOB訪問を活用してリアルな情報を手に入れる

証券会社への志望動機を具体的に深めるには、インターネットで得られる一般的な情報だけでは不十分です。そこで効果的なのが、OB・OG訪問や大学のキャリアセンターの情報活用です。

OB訪問を通じて得られる現場のリアルな声は、公式情報では知ることができない貴重な財産です。現場で感じるやりがいや苦労を聞くことで、自分がその環境にどう貢献できるかを考える視点が生まれます。

また、大学の先輩や就職支援担当者を通じて得られる実体験ベースの情報も、志望動機に具体性を持たせるうえで有効です。

こうした実感に基づく志望動機は、面接官の共感を得やすく、説得力を高める要因になります。

職種別|証券会社の志望動機の例文5選

証券会社への就職を目指す中で、「どの職種を志望するのか」によって、求められるスキルや志望動機の伝え方は大きく異なります。

自分の希望する職種に合った志望動機を用意することは、選考突破において非常に重要です。このセクションでは、証券会社における主要な職種ごとに、志望動機の例文を紹介します。

自身の志望職種に近いものを参考に、納得感のある志望動機を作成してください。

  1. 営業職(リテール営業・法人営業)の志望動機例文
  2. リサーチ業務の志望動機例文
  3. マーケット業務(トレーダー・ディーラー)の志望動機例文
  4. 投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)の志望動機例文
  5. 本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス)の志望動機例文

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①営業職(リテール営業・法人営業)の志望動機例文

今回の例文は、証券会社の営業職を志望する学生が、大学でのゼミ活動を通じて得た気づきをもとに志望動機を構成したものです。

証券会社の営業職に向けた志望動機を作成する際は、営業職ならではの「価値提供」を意識した構成にすることが重要です。

営業職の志望動機
【結論】
私は、お客様一人ひとりに最適な資産運用の提案を行うことで、人の人生に深く寄り添えるライフプランの実現に直接貢献できる営業職に強く魅力を感じ、証券会社を志望しています。
添削コメント|「人の人生に深く寄り添える」だけでは証券会社の営業という業務の特性と結びついていません。金融知識と提案力でお客様の将来設計を支えるという、証券営業職ならではの貢献性を具体的に描くことで説得力を高めました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、ゼミ活動で家計管理やライフプランに関するワークショップを企画した経験から、資産運用や金融リテラシーの重要性を実感しました資産形成が将来設計において不可欠であると気づきました
添削コメント|「重要性を実感した」だけでは一般的なため、何にどう気づいたかを明確にする必要があります。証券業務との接続点である「資産形成」に焦点を当て、営業職を志望する根拠としての納得感を強めました。
【エピソード詳細】
特に印象的だったのは、高校生向けに模擬家計を使った授業を行った際、多くの参加者が「将来のための資産形成」について全く意識していなかったことです将来の収支計画や資産形成の視点を持っていない参加者が多かったことです私自身も含めて、金融知識の格差が将来の選択肢に大きく影響することに気づき、金融を通じたサポートに関心を持ちました将来の選択肢を広げる手段として、金融知識を届ける仕事に携わりたいと感じました
添削コメント|断定的な表現や抽象的な言い回しを言い換え、実体験から得た気づきが志望動機にどうつながったかを具体的に示しました。営業職で求められる「伝える力」「支える意欲」が伝わるよう構成を整えています。
【企業を選んだ理由】
証券会社は、銀行とは異なり幅広い金融商品を用いてお客様の目的に合わせた提案ができる点で魅力的です資産運用に特化し、多様な金融商品を通じてお客様のニーズに柔軟に対応できる点に強みがあると感じています特に御社は、個人・法人双方に対する長期的な資産形成支援に力を入れており、信頼関係に基づく営業を実践できると感じました対話を重視した営業スタイルや、地域密着型の取り組みに共感しています
添削コメント|「魅力的な提案」「信頼関係に基づく営業」など曖昧な表現は避け、証券会社の特徴や他業種との違いを具体的に言語化しました。さらに、御社の営業スタイルや方針と自分の志向が一致していることを明確にすることで、企業理解の深さをアピールできます。
【入社後】
入社後は、まずは信頼を得られる営業担当を目指し、継続的な勉強を怠らず証券外務員資格の学習や市場動向の情報収集を日々積み重ねながら、資産運用のパートナーとしてお客様に選ばれる存在になりたいと考えています。
添削コメント|「継続的な勉強」は就活生によくある抽象表現であり、具体的な行動が伴わなければ印象が弱くなります。証券営業に直結する行動(資格取得・情報収集)を明確に示すことで、入社後の成長意欲と行動力を示せています。

【NGポイント】
もとの文章では、「寄り添う」「魅力的」「関心を持つ」など抽象的な表現が多く、証券会社の営業職としての適性や理解が伝わりにくい状態でした。

【添削内容】
抽象的な語句やエピソードの具体化を通じて、「資産の形成」「証券外務員資格の取得」「対話を重視した営業」など、証券会社の営業職に求められる視点に沿って表現を変更しました。

【どう変わった?】
証券会社の営業職という職種にふさわしい意識と理解を備えた文章になりました。採用担当が重視する「自社ならではの価値」「職種理解」「入社後の再現性」が明確になったことで、実際の選考でも高評価につながる志望動機へと改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードは具体的にする
・企業理解は実例で示す
・入社後の成長を具体的にアピール

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②リサーチ業務の志望動機例文

本例文は、証券会社の中でも「リサーチ業務」に関心を持った学生が、大学での学びや経験を根拠として志望動機を構成したものです。

リサーチ業務への志望動機で特に、職種への理解を示すだけでなく、企業ごとの特徴と自分の経験との接点を論理的に語ることが重要になります。

リサーチ業務の志望動機
【結論】
私は、経済の動向を正確に捉え、多くの人の資産形成に貢献できるリサーチ業務に魅力を感じ、証券会社を志望しています。金融市場に関する深い知識をもとに大学での経済学の学びを通じて培った実証的な分析力を活かして、社会や企業の動きを読み解き、信頼性の高い情報を提供することで、人や企業の意思決定を支える仕事に携わりたいと考えています。
添削コメント|「金融市場に関する深い知識をもとに」はやや曖昧で、応募者の強みや経験が不明瞭になります。大学での学習内容を活かす具体的な姿勢を打ち出すことで、リサーチ業務とのつながりが強まり、説得力が増しました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、経済学のゼミで実施した業界分析を通じて、金融市場が与える影響の大きさに触れ、情報の正確さと分析力の重要性を実感しました。その中で、複数の情報源を照らし合わせて経済動向を読み解く過程にやりがいを感じ、正確な情報提供の責任と面白さを学びました。
添削コメント|「重要性を実感しました」という表現では、具体的な経験が伝わりません。分析時にどんな行動をとったか、その結果何を学んだのかを加えることで、根拠のあるエピソードとして企業側に評価されやすくなります。
【エピソード詳細】
特に、国内外の企業の決算データを読み解き、今後の成長性や業界全体への影響を予測する課題に取り組んだ際、データから論理的な仮説を立て、説得力のある分析を行うことにやりがいを感じました。また、プレゼンを通じて周囲の理解を深められた経験が、情報を通じた価値提供の喜びにつながりました。さらに、分析結果をもとにゼミ内で議論を重ね、他者の視点を取り入れて考察を深める経験を通じて、チームで情報を価値に変えていく面白さを実感しました。
添削コメント|「価値提供の喜び」などその時々の感情だけでは評価されにくいため、プレゼンだけでなく議論のプロセスを交えた記述に変更しました。リサーチ職に求められる協働的な分析力が強調されています。
【企業を選んだ理由】
なかでも貴社は、豊富な情報網と分かりやすいリサーチレポートに定評があり経済・業界・企業の三層にわたる分析を軸とした体系的なリサーチ体制を整えており、多様な投資家からの信頼も厚い点に強く惹かれました。質の高い分析を通じて顧客を支える姿勢に共感しております。単なる情報提供にとどまらず、投資判断の精度を高める支援に力を入れている点に強く共感しています。
添削コメント|「レポート定評がある」「支える姿勢に共感」など主観的な評価では差別化が難しいです。リサーチの具体性と投資判断への支援という機能に焦点を置いたことで、「なぜその企業か」が明確になりました。
【入社後】
入社後は、経済情勢や企業動向を多角的に捉える力を高め、投資判断に役立つ情報を正確かつタイムリーに提供できるリサーチアナリストを目指します。
添削コメント|この項目は、リサーチ業務に必要な視点とスキルを的確に言語化できており、入社後の意欲と現実的な成長プランが示されています。証券会社の中でも情報精度とスピードが重視される点に即しており、高評価につながる表現です。

【NGポイント】
「重要性を実感」「魅力を感じた」「価値提供の喜び」といった表現が、具体的な経験や行動に裏付けられておらず、企業側からは表面的な理解や準備不足と受け取られる可能性がありました。

【添削内容】
抽象的な語句を修正し、具体的なエピソードと行動内容に差し替えることで説得力を強化しました。また、応募企業独自のリサーチ体制や投資家支援への姿勢に言及し、なぜその企業なのかが伝わるよう工夫を加えました。

【どう変わった?】
結果的に、文章全体が一貫してロジカルかつ職種への適性を示す内容へと改善されました。企業視点でも納得感があり、業務理解と入社意欲の両面がしっかり伝わる志望動機になったと評価されやすいでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・分析時の行動を具体的にアピールする
・経験は行動で語る
・企業への理解を視点から示す

③マーケット業務(トレーダー・ディーラー)の志望動機例文

ここでは、マーケットに関する業務に対しての志望動機例文をご紹介します。

マーケット業務の志望動機を作成するうえでは、「スピード感」や「分析力」など、その職種特有の適性を具体的に示すことが重要です。

マーケット業務の志望動機
【結論】
私は、経済のダイナミズムを最前線で感じながら、自らの判断でリアルタイムで動く市場の中でスピード感と分析力を武器にマーケットに挑むことができる証券会社のマーケット業務に強く魅力を感じ、志望いたしました。
添削コメント|「自らの判断で」という表現は曖昧であり、トレーダー職で求められる具体的なスキルが読み取れません。マーケット業務の本質に近い「スピード感」と「分析力」を軸に修正することで、業務理解の深さと適性がより明確に伝わるようにしました。
【根拠となるエピソード】
高校時代に株式投資ゲームに参加した経験を通じて、市場の変化を予測しながら自らの戦略を立てる面白さに目覚めました経済ニュースの背景を読み取り、先を見越して行動することの難しさと面白さを知りました
添削コメント|戦略という言葉の使用は、就活生の立場からすると過剰で具体性に欠けます。代わりに「ニュースの読み取り」や「先を読む力」といった表現に言い換えることで、学生としての等身大の経験とトレーダー職の適性が自然に結びつきます。
【エピソード詳細】
部活動の一環で行われた仮想株式投資では、企業分析や経済ニュースの読み解きが成果に直結する体験をし、「なぜその株を買うのか」を論理的に考える力が身につきました情報をもとに仮説を立て、それが的中したときの達成感を通じて、思考のプロセスの重要性を実感しましたまた、日々変化する相場に柔軟に対応する中で、マーケットの奥深さに強く惹かれました自らの判断とタイミングが結果に直結する金融市場のダイナミズムに大きな魅力を感じました
添削コメント|「論理的に考える力」は、思考の流れと成果をセットで示すことで説得力が増します。また、「奥深さに惹かれた」というやや曖昧な表現を、結果に直結する「金融市場のダイナミズム」に具体化し、マーケット業務の核心と自身の気づきがつながるよう修正しています。
【企業を選んだ理由】
銀行と異なり、証券会社はお客様の資産運用を通じて市場と直接関わる立場であり、個人の判断とスピード感が重視される点に魅力を感じていますその中でも、マーケットでの即応力や変化対応力が試される環境に惹かれました中でも貴社はマーケット業務に力を入れており、若手にも積極的に裁量を与える風土に共感しました若手のうちから商品提案やポジション管理に携われる機会があると伺い、自身の成長意欲と重なる部分が多いと感じました
添削コメント|前半においては「変化への即応力」に焦点を当てることでマーケット業務との整合性を高めました。後半は「裁量がある」という表現から、「商品の提案」や「ポジション管理」といった具体的な業務に置き換えることで、企業研究の深さと本人の意欲が伝わる内容に修正しています。
【入社後】
入社後は、日々の変化に対応できるマーケット感覚と迅速な意思決定力を磨き論理的な分析力とタイミングを見極める判断力を高めながら、投資判断で信頼されるトレーダーを目指したいと考えています。
添削コメント|「迅速な意思決定力」は一般的であり、トレーダー業務に即したスキルとしてはやや弱い印象でした。ここでは「分析力」と「タイミングの判断力」という具体的な能力に言い換えることで、職種への理解と入社後の成長意欲の両方が伝わる構成にしています。

【NGポイント】
全体的に抽象的でふんわりとした表現が多く、トレーダーという専門性の高い職種を志望するには説得力が不足していました。また、企業への志望理由も、業界全体に当てはまる内容にとどまっていた点が評価を下げる要因となっていました。

【添削内容】
曖昧だった表現を「スピード感」「分析力」「仮説検証」「即応力」など具体的な言葉に置き換えました。特に企業を選んだ理由では、実際に経験を通じて得た企業に対する理解に基づいて具体的な職務内容に触れるように修正しています。

【どう変わった?】
トレーダーという職種に求められる強みやスキルが文章の中で明確になり、企業側が「この人は業務を理解している」と判断しやすくなりました。企業研究や自分の適性への理解が深まっていることが伝わる構成に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・職種ごとの適性をリサーチする
・自身の強みを具体的な根拠とともにアピールする
・志望企業の特徴を具体的に述べる

④投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)の志望動機例文

証券会社の中でも投資銀行業務(IBD・アンダーライティング)に特化した志望動機例文です。

投資銀行の業務に対して志望動機を作成する際は、業務への理解と自身の経験とのつながりを意識して構成することがとても大事です。企業選びと入社後の展望まで一貫性を持たせて作成しましょう。

投資銀行業務の志望動機
【結論】
私は、企業の成長戦略を資金調達の側面から支援できる投資銀行業務に魅力を感じ、証券会社を志望しています。金融を通じて企業の可能性を広げ、経済全体の発展にも寄与したい企業の挑戦を後押しし、具体的な資金調達手段を提供することで経済活動を実質的に支える存在になりたいと考えています。
添削コメント|志望動機では将来的な理想よりも、職種の特徴とリンクした具体的な動機が求められます。「経済発展への貢献」は一見好印象ですが汎用性が高く説得力に欠けます。ここでは資金調達による企業支援という投資銀行業務の本質に根差した表現に改善し、職種と動機の一貫性を高めました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、ゼミ活動で企業の財務戦略や資金調達方法について学ぶ中で、証券会社の投資銀行部門が担う役割に興味を持ちました。実際に企業の資金調達手段の選択が、経営戦略の成否に直結することを知り、その支援を行う投資銀行業務に関心を持つようになりました。
添削コメント|単に「興味を持ちました」では評価されにくく、興味を持つ理由と背景が重要です。今回の修正では、資金調達が企業戦略に直結することを学んだという気づきを含め、興味のきっかけを明確にした構成に変えることで説得力が増しました。
【エピソード詳細】
特にM&A事例の分析に取り組んだ際、企業の将来を左右する資金調達の設計や、証券会社が果たす助言機能の重要性を強く実感しました。また、担当教員との議論を通じて、証券業務の奥深さや社会的インパクトを認識しました。加えて、企業の経営陣と証券会社が連携し、戦略的判断を下すプロセスを学ぶ中で、投資銀行業務が経営に与える影響の大きさを実感しました。
添削コメント|「業務の奥深さ」や「社会的なインパクト」などの表現は自身の強みというより、職種への憧れに近く、評価されづらい表現です。証券会社の関わり方を具体的に描写することでリアリティを持たせ、説得力を強化しました。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、豊富な引受実績と業界屈指の情報力業界内での高い企業分析力と提案力を強みに、顧客に寄り添った提案を行っている点に惹かれました。多様な案件を通じて成長できる環境が整っていると感じています。顧客のニーズに応じた最適なソリューションを提案できる力を身につけ、自らも企業価値創出の一翼を担いたいと考えています。
添削コメント|企業の強みに触れる際は「情報力」などのやや曖昧な語ではなく、具体的な能力や成果に言及しましょう。また、成長環境に言及する場合は自己目線に偏らず、「どのように貢献できるか」を含めた言い回しにした方が説得力が増します。
【入社後】
入社後は、企業の本質的な課題を捉えた提案ができる投資銀行業務のプロフェッショナルを目指し、信頼される人材として財務・業界の知見を深めた上で、企業と真摯に向き合える人材として貴社の価値創出に貢献してまいります。
添削コメント|抽象的な表現である「信頼される人材」という言い回しを具体的な姿勢とスキルの獲得意欲に置き換えたことで、入社後の成長ビジョンが明確になりました。どのように活躍したいのかを示すことが企業側に伝わりやすくなっています。

【NGポイント】
もともとの文章では抽象的な表現が多く、他の応募者と差別化しづらい表現が多く見受けられました。また、「屈指の情報力」「成長できる環境」といった曖昧な語句が用いられていたため、企業理解や志望の熱意が弱く伝わる印象になっていました。

【添削内容】
業務理解や企業との接点をより具体的に描くことで志望動機の説得力を高めました。特に「資金調達」や「提案力」といったキーワードを軸に修正し、どのような業務を通じて貢献したいのかを明確に示す構成に整えました。

【どう変わった?】
具体的な経験や気づきが志望動機にどうつながったかが明瞭になったことで、企業視点から見ても「主体的に学び、論理的に志望している学生」として好印象を与える内容になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードでは興味を持った理由と実際の業務に触れる
・業務への理解を軸に展開
・入社後のビジョンをアピールする

⑤本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス)の志望動機例文

本例文は、証券会社の本部管理部門(リスク管理・コンプライアンス)を志望する動機を描いたものです。

リスク管理の意義や企業選びの理由を説得力ある内容で伝えるためには、実際に体験したエピソードを絡めながら、リスクとその業務・企業の関係についての知見を述べていくことが大切になります。

本部管理部門の志望動機
【結論】
私は、金融システム全体の安定を支える存在としてリスク管理・コンプライアンス業務に携わり、証券会社の信頼性向上にお客様からの信頼を守るための体制構築に貢献したいと考えています。
添削コメント|「信頼性の向上」はやや曖昧で説得力に欠けます。「誰の」「どのような信頼か」を具体化し、証券会社の本部管理部門らしい視点に改善したことで、志望動機の焦点が明確になりました。
【根拠となるエピソード】
大学時代に株式投資の勉強を始めた際、企業の不祥事による株価下落を目の当たりにし、法令遵守や内部管理の重要性を強く感じたことがきっかけです内部統制の欠如や情報開示の遅れが市場に与える影響を知り、企業を根幹から支えるリスク管理に興味を持つようになりました
添削コメント|「重要性を感じた」は感情だけで浅く伝わるため、どんな問題意識が芽生え、何に興味を持ったのかを具体的に示すことで、志望動機とのつながりが強めました。
【エピソード詳細】
実際に、自身が注目していた企業が粉飾決算問題で上場廃止に至ったことがあり、企業の情報開示やリスク管理体制が整っていなければ不適切な会計処理が長期にわたり見過ごされていたことから、投資家だけでなく金融市場全体に大きな影響を与えると実感しました。この経験を通じて、見えにくい部分から企業の健全性を支える業務に関心を持つようになりましたその経験を通じて、表に出にくいリスクを未然に察知し、健全な運営を支える管理部門の仕事に大きな意義を感じるようになりました
添削コメント|エピソードの事実とその時感じた感情だけでは、志望理由と自身のアピールに結びつきません。背景の説明・その時の思考・関心の流れを1文で自然に繋げながら、読み手の納得感を高めました。
【企業を選んだ理由】
貴社は顧客第一の姿勢を貫きながらも、法令順守やガバナンス強化に早くから取り組んでおり実務と連動したコンプライアンス教育や内部監査体制を継続的に強化しており、内部管理の分野でも業界をリードしている点に魅力を感じました。
添削コメント|「法令順守に早くから取り組む」はどの企業でも通用する一般論です。応募企業独自の施策や姿勢を盛り込むことで、企業研究の深さと志望度の高さをより明確に示せました。
【入社後】
入社後は、リスクや法的観点に広くアンテナを張りながら法令改正や業務の変化に対応するため、最新情報の収集と現場との連携を重視しながら、コンプライアンス体制の改善や全社的なリスク管理の質向上に貢献していきたいです。
添削コメント|「アンテナを張る」はやや曖昧かつ就活生に多い言い回しで実務でのイメージに欠けがちです。業務視点での「情報収集」や「連携」という行動を取り入れることで、即戦力的として勤務する熱意を示しました。

【NGポイント】
全体として企業や職種に対する理解の浅さが見えてしまう内容になっていました。特に「信頼性」「重要性を感じた」など、根拠や背景が不足している表現が複数見受けられました。

【添削内容】
曖昧な表現や単語を修正し、具体的な出来事や行動・思考を示す文に修正しました。また、企業選びや入社後の内容についても、業務に即した言葉を使いながら、証券会社の本部管理部門らしさが伝わるように補強しています。

【どう変わった?】
志望動機としての一貫性と説得力が格段に高まりました。企業側にとっては「自社で働くイメージが湧く」内容になっており、配属意欲や業務理解の深さが伝わることで、高評価につながるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・リスクと法的な視点を必ず盛り込む
・興味の動機は行動で示す
・企業の特色を必ず入れる

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証券会社の志望動機にありがちなNG例

就活で証券会社を志望する学生にとって、動機の伝え方はとても重要です。

しかし、実際の面接やエントリーシートでは、説得力に欠ける「NG例」が多く見られます。

ここでは、特に避けるべき代表的な3つのパターンを紹介し、それぞれの問題点と改善のヒントについて解説します。

  1. 「なんとなく金融業界に憧れて」のような曖昧な動機
  2. 「御社は安定しているから志望」だけの表面的な理由
  3. 「自分に向いていそうだから」だけの自己中心的アピール

① 「なんとなく金融業界に憧れて」のような曖昧な動機

証券会社を目指す理由として、「なんとなく金融業界に憧れていました」といった志望動機は、多くの学生が口にしがちです。一見、共感されそうに思えますが、具体性に乏しく、他の学生との差が出ません。

企業側が知りたいのは、「この人がなぜ証券会社で働きたいのか」「どんな貢献ができるのか」という点です。

そのため、過去に投資に関心を持った経験や、数字を扱う業務にやりがいを感じたことなど、自分の体験と紐づけて説明する必要があります。

たとえば、経済に興味を持ったきっかけが授業だった場合、どの内容に惹かれたのかを示すと、説得力が増すでしょう。憧れという言葉だけでは、採用担当者には響きません。

② 「御社は安定しているから志望」だけの表面的な理由

「御社は安定しているから志望しました」という理由も、よく見られるNGパターンのひとつです。安定性に惹かれる気持ちは理解できますが、それだけでは「なぜその会社なのか」が伝わりません。

証券会社は市場の影響を強く受け、変化の多い業界でもあります。だからこそ、変化に柔軟に対応する姿勢や、その環境で挑戦したいという思いを含めて話すことが重要です。

たとえば、安定した基盤の上で成長機会を探している、自分の能力を活かせると感じた、など具体的に言い換えると、より納得感が高まるでしょう。

安定だけを志望理由にしてしまうと、受け身な印象を与えかねません。

③ 「自分に向いていそうだから」だけの自己中心的アピール

「自分に向いていそうだから」という動機は、自己分析の一環として自然なものです。しかし、それだけでは企業への関心や適性の裏づけが不十分です。

採用担当者は、「なぜこの業界で、この仕事を選んだのか」「どのような価値を提供できるのか」を知りたいと思っています。

たとえば、「人と話すのが得意だから営業職に向いている」と言うだけでなく、実際に人間関係を築いて成果を出した経験や、困難を乗り越えた具体例を添えると説得力が生まれます。

適性を語る際は、「だからこそ証券会社で挑戦したい」という未来の意志と結びつけて語ることが求められます。向いているから、という一言で終わらせてはもったいないのです。

証券会社の志望動機の書き方を理解して好印象を目指そう!

証券会社は、株式や債券といった金融商品を取り扱い、投資家と市場をつなぐ重要な役割を担っています。

銀行と証券会社の違いは、銀行が預金・融資を中心に行う一方で、証券会社は主に金融商品の売買を通じた資産運用のサポートを行う点にあります。

証券会社のビジネスモデルは、仲介手数料や自己売買による利益が中心であり、資本市場の活性化にも大きく寄与しています。

このような証券会社の基本的な役割や仕組みを理解することで、業界への理解を深める第一歩となるでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。