飲料メーカー向け志望動機の書き方ガイド【完全版】採用担当者に伝わる例文付き解説
飲料メーカーの志望動機欄に何を書くべきか迷っていませんか。入社したいという気持ち以外に、何を伝えたらいいのかわからないという人も多いでしょう。
本記事では、志望動機作成に役立つ飲料メーカーの情報や職種などと合わせて、具体的な書き方のコツを詳しく解説しています。
さらに、職種別の例文や、よくあるNGパターンとその改善策も紹介しているので、志望動機で悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
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就活で押さえておくべき飲料メーカーの基本情報

飲料メーカー向けの志望動機を書くには、まず業界や企業の基本情報を正しく理解することが欠かせません。
情報収集をしっかりと行い、説得力のある志望動機を作成するための準備を進めましょう。
①飲料業界の特徴とトレンド
飲料業界は、私たちの生活に密着した商品を数多く市場に提供しているため、社会の変化をいち早く反映しやすい業界の1つと言えます。
健康志向の高まりで、無糖・低カロリー飲料、特定保健用食品(トクホ)、 機能性表示食品、ノンアルコールビールなどが増加しているのがその一例です。
一方、高齢化や人口減少の影響で、酒類の消費量はゆるやかに減少しています。また、リサイクル素材のペットボトルやラベルレス商品が増えているように、環境保護の取り組みを各社とも積極的に推進している状況です。
今後、消費者の好みの細分化や社会構造の変化による市場競争の激化に対して、各企業は独自の強みを活かした差別化戦略を進めることが予想されます。
②ビールメーカーとソフトドリンクメーカーの違い
ビールメーカーは、法律の規制が厳しく、広告や販売に制約があります。ブランド力が競争力のポイントとなり、リピーターを獲得する戦略が重要です。
また、酒類販売の国内市場が縮小しているため、海外展開に力を入れる企業が増えています。グローバル市場の開拓が、成長のカギの1つになるでしょう。
ソフトドリンクメーカーは、健康志向ニーズに合わせた商品開発・展開を進めてきたように、消費者の嗜好の変化をいち早く捉えることが求められます。
ソフトドリンクはコンビニや自動販売機など販売チャネルが多く、季節ごとに需要も変化するため、販売戦略の柔軟性が売上に大きな影響を与えるポイントです。
③主要企業の特徴と強み
飲料業界には数多くの企業がありますが、特に影響力の大きいメーカーの特徴と強みを理解しておきましょう。
これ以外の飲料メーカーに向けた志望動機を作成する際に、どのような点に着目したらよいのかという指標にもなります。
特徴 | 強み | |
サントリー | 国内売上・シェアトップの 総合飲料メーカー | 海外での積極的な成長戦略と 健康食品や化粧品への多角経営 |
コカ・コーラ | 全世界で通用する 圧倒的なブランド力 | 巨大資本に裏打ちされた マーケティング力と広い商品展開 |
アサヒ飲料 | ビール市場において長年 トップクラスのシェア | カルピスや三ツ矢サイダーなど ロングセラー商品も展開 |
伊藤園 | お茶市場での圧倒的なシェアと コーヒー事業への参入 | お茶商品に対するノウハウと 健康志向商品の開発力 |
キリン | 国内の強いブランド力と スピーディーな新商品開発力 | グループ内のバイオテクノロジー・ 新薬開発でも高い実績 |
飲料メーカーの職種と分野

飲料メーカーは市場規模が大きいため、文系・理系を問わず多彩なキャリアが広がっていますよ。
ここでは総合職と技術職に分けて、主要な職種を解説します。
①総合職分野の職種
総合職は、企業の成長を支え、経営や事業の推進を担うポジションです。
営業やマーケティングといった、主に顧客や市場などに関わる業務が中心になります。
営業 (法人・海外) | 企業や取引先と交渉して 商品の提案や販売促進。 市場分析をもとに、 新たな販路の開拓も担当。 |
マーケティング ・商品企画 | 市場調査をもとに 消費者のニーズを分析し、 新商品の企画・販売戦略を立案。 商品のブランド価値を高める 役割を担う。 |
経営企画 ・広報 | 企業の成長戦略を策定し、 経営判断のサポートを行う。 広報は企業のブランドイメージ 向上のためのPR活動を担当。 |
人事・財務・ 調達・物流 | 採用や教育、資金管理、 原材料の調達、商品の配送計画 などを担当。 社内外の調整力が求められる。 |
②技術職分野の職種
技術職は、商品の開発や品質管理、製造工程の最適化などを担います。
理系出身者が中心となり、専門知識や分析力を生かしてものづくりを支える重要なポジションです。
研究開発 | 新商品の開発や味の改良を行い、 常により良い商品を生み出すことに 力を注ぐ。食品科学や化学の 知識が活かせる職種 |
エンジニアリング | 生産ラインの設計や設備の 保守・管理を担当。 効率的な製造を実現するため、 常に技術の改良が求められる |
品質・衛生管理 | 製品の安全性や品質を保つため、 検査・分析を行う。 衛生基準の遵守が求められ 大きな責任が伴う職種。 |
【職種別】飲料メーカーが求める能力

飲料メーカーでは、職種ごとに求められるスキルが異なります。営業や企画職では交渉力や市場分析力が、技術職では専門知識や問題解決力が求められるのが、その一例です。
ここでは、それぞれの職種に必要とされる能力を解説します。職種ごとに求められる能力を把握し、自分の強みとつなげて、志望動機に具体性を持たせられるようにしましょう。
①【営業・マーケティング】コミュニケーション力・提案力
営業・マーケティング職では、コミュニケーション力と提案力が何よりも求められます。
営業職では、顧客とのコミュニケーションを通じてニーズや課題を把握し柔軟に対応していく交渉力と、相手の立場を理解して長期的な信頼関係を築く力が必要です。
マーケティング職では、購買客の動向を素早く捉えて効果的な販売促進策を提案するにあたって、新たなアイデアを生み出す発想力が求められます。
どちらの職種も、顧客や市場のニーズと動向を理解して企業の成長につなげるためには、コミュニケーション能力と提案力が欠かせません。
②【商品企画・経営企画・広報】戦略思考・分析力
商品企画・経営企画・広報部門は、市場動向を分析して利益と顧客満足につなげるための分析力と戦略思考力が求められます。
商品企画では消費者ニーズを正確に読み取って競争力のある商品を開発するため、そして経営企画では企業全体の成長戦略を策定するために、こうした能力が必要ですよ。
また、広報職は企業のブランド価値を高めるPR活動を行いますが、そのためには市場やメディアの動向を分析し、最適な方法で情報を発信する戦略思考が必須です。
これらの能力を活かして、市場競争力を強化し、企業や商品の信頼性と認知度を向上させることにつなげていきます。
③【研究開発・エンジニアリング】技術力・問題解決力
研究開発・エンジニアリング部門では、技術力と問題解決力が不可欠です。新しい課題に柔軟に対応し、最適な解決策を導く力が求められますよ。
研究開発職は、化学や食品科学の知識を活かして新商品を開発します。その際に、実験や検証を繰り返し、課題をクリアしていく問題解決力が必要です。
エンジニアリングは、生産工程の最適化や効率化を図ります。継続的な改善やトラブルへの迅速な対応のために、技術力と問題解決力の能力は必須です。
どちらの職種も、これらの能力を発揮することで、価値のある商品開発と生産性向上に貢献します。
④【品質管理・環境対応】正確性・持続性・環境意識
品質管理・環境対応は、商品の安全性確保だけでなく、環境意識を持つことが必要とされる部門です。
品質管理には、正確なチェック体制を維持し、商品の安全性を確保する能力が要求されます。それに加え、不良品や製造過程で生じる廃棄物を削減し、環境負荷を軽減する意識も必要ですよ。
環境対応の部門は、SDGsを意識した生産体制の確立を目指します。社会や業界の動向を正確に把握し、環境に配慮した改善提案を継続的に行う力が不可欠です。
これらの業務を通じて、高品質な商品の安定供給と環境負荷の低減を実現し、企業の成長と社会的責任の強化を図ります。
志望動機に説得力を持たせるために含めたい4つの要素

採用担当者に興味を持ってもらうための志望動機を作るには、必ず盛り込んでおくべき4つの要素があります。
ここでは、志望動機を書く上で意識すべき、その4つの要素について解説します。以下のポイントを押さえて、採用担当者に響く志望動機を作りましょう。
①なぜその業界に興味を持ったのか
飲料メーカー業界を志望する理由は、採用担当者が最初にチェックするポイントです。
「数ある業界の中で、なぜ飲料メーカー業界なのか」を説明できなければ熱意は伝わりませんよ。
他業界にも当てはまるような「身近な商品だから」「人々の生活に関わるから」という理由は、就活においては意味を成しません。
業界の成長性や競争環境を理解し、飲料メーカー業界の魅力と自分の価値観を結びつけた理由を書くことが、説得力のある志望動機を書くための第一歩になります。
②なぜその企業に入社したいのか
同業他社が多い飲料メーカー業界の中で「なぜこの企業を志望するのか」を明確にすることは必須です。
採用担当者は「他社ではなく、なぜうちの会社なのか」を知りたいと考えています。
企業理念や事業戦略、商品の強みを理解して他社との違いを把握することで、「その企業だからこそ入社したい理由」を具体的に示せますよ。
「どこでもいいから飲料メーカーに入りたい」と思われないよう、企業研究を徹底し、自分の経験や強みにからめた独自性のある志望理由にすることが大切です。
③入社後のビジョンはどのようなものか
採用担当者は「入社後、どのように会社に貢献できる人材か」という点も重視します。
就活生にとっても、就活のゴールは内定ではなく、入社後の自分の成長と成果に置くべきでしょう。
そのため、志望動機には「どんな業務に携わり、どのように会社に貢献するか」を明確に示し、具体的なキャリアビジョンを持っていることを伝えてくださいね。
成長意欲が伝わるビジョンを示すことで、企業にとって「将来性のある人材」と評価され採用の確率が高まります。
④数値化した実績
「努力しました」「成果を上げました」というあいまいな表現は、採用担当者にとって判断材料になりません。
営利を目的とした企業に入社を希望するならば、数値に対する意識があることを示しておくことも重要です。
アルバイト先での「売上○%向上」、関わったイベントでの「参加者○○人増加」など、数値を示すことで、努力や成果に初めて客観的な根拠が生まれ説得力が増します。
特に営業・マーケティング・企画職を志望する場合、情報を数値化して伝える姿勢は、プラス評価の対象になりますよ。
面接官の心をつかむ志望動機の書き方

採用担当者に自分の思いを正しく届けるためには、内容だけでなく「どう構成するか」が重要です。文章の組み立て方が不適切だと、伝えたいことがぼやけてしまいます。
志望動機はあくまで「読んでもらうもの」です。読み手の視点を意識して、分かりやすく整理しましょう。
①【結論の明確化】志望理由を端的に伝える
志望動機の冒頭では、最も伝えたい結論を簡潔に述べましょう。「私は○○な理由で貴社を志望しています」と端的に結論を伝えると、話の流れが明確になります。
結論を後回しにすると要点が伝わりにくくなるため、先に簡潔に結論を述べ、理由・背景へとつなげましょう。
また、冒頭で結論を示すことは、大量のエントリーシートを短時間でチェックしなければならない採用担当者の関心を引きつける効果もあります。
②【背景や理由の深掘り】経験・価値観と結びつける
結論の次に、その企業を志望する理由を説明します。自身の経験や価値観と、企業の特徴や強みを結びつけて書くことが大事です。
「なぜ飲料業界なのか」「なぜこの企業なのか」を、自分の体験や学びと具体的に関連づけて伝えることで、採用担当者に納得感を与えられます。
また、書類選考の先の面接試験では、志望動機の内容を元に、さらに深く掘り下げた問いがなされます。
面接に備えて、理由や背景は文章だけでなく、自分の言葉できちんと説明できるように整理してまとめておくことが大切ですよ。
③【結論の再提示】将来の展望につなげる
最後に、再び結論を書いて、入社後の展望につなげましょう。企業は「採用後にどのような活躍ができるのか」という観点で就活生を見ています。
「私は○○の経験を活かし、××の分野で貴社に貢献したい」のように、自分がどのような形で企業に関わりたいと考えているのかを具体的に示すことが重要です。
将来のキャリアプランを伝えることで、成長意欲や入社後のイメージが湧きやすくなり、志望動機がより説得力のあるものになります。
職種別・飲料メーカーの志望動機例文5選

志望動機は、自分の強みや入社したいという気持ちを企業に伝える第一関門です。
しかし、職種ごとに求められるスキルや視点が異なるため、画一的な志望動機では十分にアピールできません。
ここでは、それぞれの職種に求められる要素を踏まえた、具体的な志望動機の例文を紹介します。内容や構成を参考にして、オリジナリティのある志望動機作成に役立ててください。
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①マーケティング・企画職の例文
私は「消費者の心に響く商品を通じて、日常に喜びを届けたい」と考え、貴社のマーケティング職を志望します。 貴社は健康志向や環境配慮のトレンドをいち早く捉え、多彩な製品で市場をリードしており、その柔軟な発想と挑戦的な姿勢に強く惹かれました。 大学時代には地域密着型のイベントを企画し、SNSを活用した広報活動で前年比150%の集客を達成しました。 この経験から、ターゲットのニーズを的確に捉え、効果的にアプローチする重要性を学びました。また、複数の関係者と連携しながら進めたことで、チームワークの大切さも実感しました。 これらの経験を活かし、貴社の商品をより多くの人々に届けるとともに、消費者の生活に新たな価値を提供するマーケティング戦略に貢献したいと考えています。 将来的には、市場のニーズを的確に捉え、新たな飲料カテゴリーの開拓にも挑戦したいです。 |
企業の強みと自身の経験を具体的に結びつけ、数値化された実績で説得力を上げています。
入社後の展望も明確で、全体的に成長意欲が伝わる内容です。
②営業職の例文
私は「消費者の笑顔を生み出す商品を、自分の手で最前線から届けたい!」という強い想いを持ち、貴社の営業職を志望します。 貴社の製品は長年多くの人々に愛され続けており、さらに健康志向や環境配慮といった社会のニーズにも真摯に応えている姿勢に、心から共感しています。 大学時代には飲食店でのアルバイトを通じて、お客様のニーズを深く汲み取り、最適な提案をする力を磨きました。 その結果、店舗の月間売上を20%向上させることに成功し、目の前でお客様が満足する瞬間に立ち会えたことは、私にとって大きな喜びでした。 この経験を通じて、相手の立場に立ち、課題を解決する営業の醍醐味を強く実感しました。 入社後は、現場に積極的に足を運び、一人ひとりのお客様と真摯に向き合い、信頼関係を築き上げたいと考えています。 そして、貴社製品の魅力をより多くの人に伝える営業マンとして成長し、新たな市場開拓にも積極的に挑戦します。 貴社の発展に全力で貢献したいという強い気持ちで、この志望動機を書いています。 |
アルバイトでの顧客目線に立った業務経験の成功例を、数値化された成果で示して説得力を高めています。
入社後の成長意欲と貢献意識が伝わる内容です。
③商品開発・研究職の例文
貴社の商品開発職を志望する理由は、「新たな価値を生み出す製品を開発し、人々の生活を豊かにしたい」という強い想いがあるためです。 貴社は、健康志向や環境配慮といった社会的ニーズに迅速に対応し、革新的な製品を市場に送り出しており、その挑戦的かつ先進的な姿勢に深く感銘を受けております。 大学では食品成分の分析に従事し、延べ100件以上のサンプルデータを比較・検討する中で、成分の配合が味覚や機能性に及ぼす影響を研究いたしました。 この過程で、仮説の立案から検証までを継続的に行い、課題解決能力と粘り強さを培いました。 加えて、研究発表の場では、専門的な内容を平易に伝えるプレゼンテーション能力も身に付けました。 これらの経験を活かし、貴社の製品開発に貢献したいと考えています。 特に、健康志向飲料の分野において、機能性と美味しさを兼ね備えた新商品の開発に取り組み、消費者の生活に新たな価値を提供できるよう尽力いたします。 |
具体的な数値で研究実績を示し、分析力と課題解決力を強調しています。
専門知識と研究経験が職種にしっかりマッチしていると思わせる志望動機です。
④生産管理・品質管理職の例文
私は「高品質な製品を安定的に届けることで、消費者の信頼に応えたい」と考え、貴社の生産管理・品質管理職を志望します。 貴社は独自の技術力と徹底した品質管理により、長年にわたり多くの消費者から信頼を得ており、その姿勢に強く惹かれました。 大学では食品工学を専攻し、製造工程における衛生管理や品質維持の重要性を学びました。研究室では食品微生物の検査を担当し、月平均で50以上のサンプルを分析する中で、正確性と迅速な対応力を養いました。 また、グループ実験では工程の見直しを行い、作業効率を20%向上させることに成功しました。 これらの経験を活かし、貴社の高品質な製品を安定して提供するための生産プロセスの最適化や品質向上に貢献したいと考えています。 将来的には、新たな生産技術の導入や品質基準の向上にも挑戦し、貴社のブランド価値をさらに高める存在になりたいです。 |
具体的な数値を用いた経験の記述で、応募者の対応力と効率改善の実績がわかります。
現場で即戦力となり得るかもと感じさせるような内容で、適正が伝わる内容です。
⑤経営企画・広報職の例文
私は「企業の強みを活かして、もっと多くの人に魅力を届けたい」と思い、貴社の経営企画・広報職を志望しました。 貴社は健康志向や環境への配慮を大切にしながら、ユニークなブランドを作り上げているところに魅力を感じています。 大学時代は学生団体の広報を担当し、SNSを使ってプロモーションを行いました。 その結果、半年でフォロワー数が2倍に増え、イベントでは参加者の90%以上が「満足」と回答してくれました。 情報の発信だけでなく、データを分析して戦略的に動くことの大切さもこの経験で学びました。 この経験を活かして、貴社のブランド価値をさらに高めるお手伝いができればと思っています。 市場の動きを見ながら戦略を立て、社内外の人たちと協力して、貴社の成長に貢献したいです。 |
フォロワー増加や満足度向上など、数値を通じて結果を明確に示しています。
戦略的な視点と実行力のバランスが取れた内容です。
【NG例文】よくある失敗例

志望動機の書き方を誤ると、どれだけ熱意や素晴らしいアピールポイントがあっても採用担当者に伝わらず、評価を下げてしまう可能性があります。
ここでは、ありがちな失敗例を3つのパターンに分けて紹介します。
NG例を知ることで、自分の志望動機を客観的に見直し、より伝わりやすい文章にブラッシュアップする作業の参考にしてください。
① 日本語の文法や表現がおかしい
私が貴社を志望したい理由は、製品が魅力的だからです。 貴社が作っている商品は、多くの人々が飲んでいて、自分もその商品の良さを伝えたいと考えている。 私は大学で経営学を学び、マーケティングを専攻していることから、 御社の売上を向上することができると信じております。 |
全体的に文法の誤りや表現のねじれが目立ち、読みづらい文章です。
例えば、「私が貴社を志望したい理由は、製品が魅力的だからです」の部分は、主語と述語のつながりが不自然です。簡潔に「貴社を志望する理由は~」とまとめた方が読みやすくなります。
また、「貴社の売上を向上することができると信じております」は、文末の表現が不自然で、「売上の向上に貢献できると考えております」と修正すると、日本語としてより自然です。
このような主述のねじれや文末の揺れは、読み手に違和感を与え、志望動機の説得力を弱める原因となるので十分に注意しましょう。
② 文章構造が起承転結になっている
起承転結の構成で書かれた志望動機は、一見丁寧に見えますが結論が最後に来るため、何を伝えたいのかが分かりづらくなります。
起:私は子供の頃から、飲料に強い関心を持っていました。特に夏休みに家族と過ごす時間の中で、冷たい飲み物が私たちの会話を弾ませてくれたことをよく覚えています。 承:大学では経済学を専攻し、消費者行動やマーケティングについて学びました。その中で、製品を通じて人々の生活に寄り添う飲料メーカーの仕事に魅力を感じました。 転:しかし、数ある飲料メーカーの中で、貴社ほど幅広い商品展開と社会的貢献に力を入れている企業は他にないと感じました。貴社の商品は、私の日常生活の一部でもあり、社会課題にも積極的に取り組んでいる点に強く共感しています。 結:そのため、私は貴社の営業職として、消費者に寄り添った提案を行い、貴社の商品をより多くの人々に届けることで、生活を豊かにするお手伝いをしたいと考えています。 |
起承転結は物語やどんでん返しのある文章には適していますが、実は志望動機をこの形式で書くと読み手に強い印象を与えることができなくなります。
採用担当者によっては、「承」のあたりで読むのを辞めてしまうかもしれません。
そのため志望動機は、結論→理由→結論の再提示と展望、というビジネス文書で用いられるPREP法の形式で書くようにしましょう。
③ 抽象的で説得力に欠ける
私は貴社の製品を多くの人に届けることで、御社の成長に貢献したいと考えています。 貴社の製品はどれも魅力的で、品質の高さに感動しています。 また、御社の企業理念にも強く共感しており、社会に対する貢献姿勢に深い敬意を抱いています。 大学ではマーケティングを学び、人々に役立つ商品を届けることの大切さを理解しました。 この知識を活かして、貴社でも多くの人々に喜ばれる商品を広めていきたいと考えています。 私は挑戦することが好きで、新しいことに積極的に取り組む姿勢があります。 貴社の一員として、自分の力を発揮し、貴社の成長に貢献したいと思っています。 どうぞよろしくお願いいたします。 |
冒頭で結論を提示していますが、具体的な経験や実績がありません。
「魅力的」「感動」「貢献したい」など抽象的な表現ばかりなので、何を根拠に志望しているのかが不明瞭です。
いわゆる当たり障りのない内容で、どの業界・企業にも当てはめられるような内容なので、採用担当者の心を響かせることはできません。
企業のどの製品や理念に共感したのか、どのような経験を活かすのかを、具体的に示すことが必要な志望動機例です。
ネット上の模範回答は本当に使っていいのか

就活生にとって、自分の経験や強みを最初に伝えられる場である志望動機を、テンプレ回答にしてしまうのは絶対に避けるべきです。
仮に模範解答をそのまま提出したとしても、毎年、たくさんの就活生を見てきている採用担当者は、テンプレート文だとすぐ見抜いてしまいます。
模範回答は“型”として活用し、企業研究や自己分析を反映したオリジナルの内容にしましょう。他の就活生との差別化が図れなくなるのは、もったいないことです。
志望動機は「自分だけのストーリー」を語る場であることを意識しましょう。
飲料メーカーの志望動機で入社への熱意を示そう

志望動機は単に自分の熱意や強みを伝える自己PRではなく、あなたと企業との接点を最初に示す場です。
企業研究と自己分析を十分に行い、その企業に必要とされる人材が「なぜ自分なのか」を明確にすることで、志望動機の骨格が定まります。
曖昧な表現は避け、具体的なエピソードや数字も交えた、説得力のある志望動機を作りましょう。
志望動機は、あなたが企業に向けて書く初めての「ビジネス文書」です。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。