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【例文4選】製薬会社・医薬品業界の志望動機の書き方・動向を解説

製薬会社・医薬品業界は、理系の学生を中心として就活生に高い人気を誇る業界です。

人気が高いだけに、「志望動機、どうしよう……」と作成方法について悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、製薬会社・医薬品業界の志望動機について、重要な情報や作成方法を紹介します。

職種別の例文も紹介しているので、ぜひとも就職活動にお役立てください。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

製薬業界とは【現状・将来性・医療機器メーカーとの違いの3視点】

志望動機を作成するにあたってはまず、製薬業界について研究を深めることが大切です。

ここでは、製薬業界について以下の3点に分けて解説します。

  1. 製薬会社の現状・動向
  2. 製薬業界の将来性
  3. 製薬会社と医療機器メーカーとの違い

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①製薬会社の現状・動向

製薬会社は、医薬品の開発、製造、そして販売を主な事業としている会社です。製造や販売だけでなく、新薬の開発や改良も業務としています。

新薬を開発することで得られる利益は非常に大きく、医薬品の需要は社会の状態と関係なく安定していることから景気の影響を受けにくい点が大きな特徴です。

しかし新薬の実用化までには10年単位の時間と莫大なコストが必要であり、現状では開発力の差が各社の利益に大きく影響していると考えられます。

②製薬業界の将来性

製薬業界の今後について考える際には、以下のポイントに関してしっかりと考える必要があります

  • 高齢化の進展
  • DX化における課題
  • 海外進出

国内で高齢化が進展していく中で、医薬品に対するニーズは今後も高まっていくことが予想できるでしょう。

また新型コロナウイルスの影響によって製薬業界でもDX課題が浮き彫りとなっています。

薬の営業や創薬プロセスなどさまざまな方面で、ITスキルを持った人材が重宝されるようになりました。

さらに近年注目を集めているジェネリック医薬品に関しても、今後ますます可能性が追求されていくと思われます。

③製薬会社と医療機器メーカーとの違い

製薬会社と医療機器メーカーの違いは、以下のように整理できます

製薬会社医療機器メーカー
扱う製品・サービス医薬品医療機器
営業スタイル医師や薬剤師に情報提供と共に医薬品を提案する自社製品の機能や使い方を実際に説明する

製薬会社では、原則として医療従事者に対して自社製品の情報を提供し、売り込みを行います

一方の医療機器メーカーは、製品に関する説明や使い方を現場でレクチャーしつつ、製品を売り込むことが大切です。

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医薬品の種類3つ

ここでは、薬品会社が扱う医薬品の主な種類を以下の3つに整理して解説します。

  1. 医療用医薬品
  2. 一般用医薬品
  3. 新薬・ジェネリック医薬品

①医療用医薬品

医療用医薬品は、医師の処方や指示による使用を目的に製造される医薬品です。病院・診療所で処方される薬や点滴、注射薬なども医療用医薬品だと言えます。

効果が高いものが多い一方で、副作用のリスクにも注意が必要です。そのため、医師や薬剤師による高度は判断や管理が求められます

一般消費者が直接購入することは原則できず、使用時には医師や薬剤師の指示をしっかりと守ることが重要です。

②一般用医薬品

一般用医薬品は、私たち消費者がドラッグストアや薬局で直接購入できる医薬品です。

誰でも気軽に購入できる医薬品であり、製造や流通にあたっては高い安全性が求められます。風邪薬や湿布、胃腸薬などが一般医薬品の例です。

副作用やリスクの程度によって第1類・第2類・第3類の3段階に分けられており、特に第1類は薬剤師の説明が必要な商品とされています。

消費者がセルフケアに役立てる医薬品として大変便利ですが、利用しても症状が改善・緩和しない場合は医師や薬剤師への相談が重要でしょう。

③新薬・ジェネリック医薬品

各製薬会社が長い研究開発期間や莫大な予算をかけて開発する新しい薬のことを、新薬と呼びます。

新薬には再審査機関や特許権存続期間が設定されており、期間中は他の製薬会社が同じ成分の医薬品を製造・販売することが禁止されています。

そして新薬の特許権存続期間が切れることで他の製薬会社が製造できるようになるのが、ジェネリック医薬品(後発医薬品)です。

ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分で製造されており、新たな技術によって改良を加えられているケースもあります。

製薬会社の主な職種4つ

ここでは、製薬会社の主な職種として以下の4つを紹介します。

  1. MR職
  2. 研究開発職
  3. 臨床開発職
  4. 生産技術職

①MR職

MR(medical representative)職とは、製薬会社における営業職を指します

日本語では「医薬情報担当者」と呼ばれており、病院や診療所などの医療機関を訪問して自社が扱っている医薬品の説明し、契約獲得を目指すのが仕事です。

医薬品に関する知識はもちろん必要ですが、医療従事者とやり取りをするためには高いコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が求められます。

そのためMR職は、理系の学生だけでなく文系でも目指すことが可能です。

②研究開発職

研究開発職は、医薬品に関する研究を重ねて新薬開発や医薬品の改良を担う専門職です。

新薬の候補となる化合物をさまざまな手段から作り出し、有効性や安全性を確認します。また、書く医薬品の副作用について把握することも重要です。

薬学に対する深い理解が必須の職種であり、理系学生からの人気が高い職種だと言えます。

基本的には薬学部で学んだ学生が採用の対象になる、高倍率の選考になると考えるべきでしょう。

③臨床開発職

臨床開発職は、動物や細胞などを使って行う臨床試験である「治験」を行いその結果を研究する専門職です。

新薬の開発においては、成分の有効性だけを追求すれば良い訳ではありません。安全性についても充分な検証を繰り返す必要があります。

度重なる実験や臨床試験をクリアし、十分な安全性があると証明することで初めて医薬品として世に出すことが可能です。

医薬品開発の最終段階を担当する、重要な職種の1つだと言えるでしょう。

④生産技術職

生産技術職は、医薬品を効率的かつ安全に生産し続けるための体制構築をメインの業務とする専門職です。

生産工場で使用する設備の設計や導入、そして点検などを主な業務としています。

医薬品を安定供給し続けていくには、生産体制を確立・維持することが大切です。

また、製造工程では効率化だけを追い求めるのではなく、人体に悪影響を及ぼさないように安全性の確保もしっかりと追求しなくてはいけないでしょう。

製薬会社の志望動機を書くために準備しておくべきこと3つ

ここでは、製薬会社の志望動機を書くために準備しておきたいポイントとして以下の3点を紹介します。

  1. 製薬業界・企業が求める人物像を把握する
  2. 自分のスキルや強みを整理する
  3. やりたい仕事を明確にする

①製薬業界・企業が求める人物像を把握する

志望動機を作成するにあたってはまず、製薬業界や志望先の企業が求める人物像を把握してください。

どんなに志望動機を練り上げたとしても、企業側が求める人物像とかけ離れていたら内定に近付くことができないためです。

製薬業界の仕事は人の命に関わるものであり、誠実さや責任感の高さなどを重視するケースは多いと考えられます。

また近年では海外に事業を展開している製薬会社も多く、語学力の高さもアピールポイントになるでしょう。

②自分のスキルや強みを整理する

自己分析を徹底して自分が持つスキルや強みを整理することも、志望動機を記述する際には重要なポイントです。

自分がどんな人物でどんなアピールができるのかを把握しておかないと、採用担当者に刺さる志望動機は作成できません。

製薬業界に関係する経験がなくても、人柄や適性をアピールすることは十分に可能です。

これまでの経験を棚卸し、自分のアピールポイントや身につけてきたスキルを整理しましょう。

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③やりたい仕事を明確にする

やりたい仕事を明確にすることは、他の志望者との差別化において重要なポイントだと言えます。

製薬会社に入って何がしたいのか、どのようなビジョンを持っているのか語ることで、具体的で説得力のある志望動機に仕上がるためです。

個々でのポイントは、志望する企業がどのような事業を展開しているのか把握し、自分の強みや興味とどうマッチするのか考えることだと言えます。

これまでお話しした業界研究や企業研究、そして自己分析を徹底し、志望する企業で自分がどのように貢献できるのかを考えてみましょう。

製薬会社の志望動機で盛り込むべきポイント3つ

ここでは、製薬会社の志望動機において盛り込むべきポイントとして以下の3点を紹介します。

  1. なぜ製薬業界なのか
  2. なぜその会社を選んだのか
  3. 入社後にどうなりたいか、どう貢献できるか

①なぜ製薬業界なのか

志望動機を作成するにあたっては、製薬業界を選んだ理由を明確にすることが大切です。

世の中にはさまざまな業界があり、「なぜ製薬業界なのか」「なぜ他の業界ではダメなのか」に答えられなければ、志望度が低いと思われかねません。

たとえば製薬業界の場合、医療業界ではなくなぜ製薬業界を選んだのかを整理しておく必要があります。

その他にも自分がやりたい仕事が他の業界ではできないのかを整理し、具体的なエピソードを盛り込んで伝えられるようにすると良いでしょう。

②なぜその会社を選んだのか

製薬業界を選んだ理由だけでなく、志望企業を選んだ理由についても明確にすること大切です。

製薬業界にはさまざまな企業が存在しており、競合他社ではなくその企業を選んだ理由を言語化して説明できるようにしなくてはいけません。

志望企業に関する研究を深めて、他の企業との差別化ポイントや強みについて整理しておくことが大切です。

そしてそれを魅力的に感じた理由や自分の価値観・強みとどうマッチするのかを考えて盛り込めると良いで周夫。

③入社後にどうなりたいか、どう貢献できるか

志望動機を作成するにあたっては、入社後にどうなりたいか、企業にどう貢献できるのかもはっきりと語れなくてはいけません。

企業の担当者が知りたいのは、その人材を採用する自社のメリットであるためです。

どんなに志望動機を熱心に語っても、採用のメリットが感じられなければ採用したいと判断されないでしょう。

企業研究を進めて求められる人物像やスキルを把握し、入社後どう活躍できるのか、どのように貢献できるのかを整理してみてください。

製薬会社の志望動機の基本構成3段階

ここでは、製薬会社の志望動機の基本構成を以下の3ステップに整理して解説します。

  1. 結論(志望理由)
  2. 根拠(エピソード)
  3. 入社後の貢献について

①結論(志望理由)

志望動機を作成するにあたってはまず、結論である志望理由を記述します

結論から伝えることはビジネス文書や報告などにおける基本であり、結論が最初に来ることで相手が内容を理解しやすくなるためです。

結論が最初に無いと、採用担当者から「基本的なことが理解できていない」と思われる可能性があります。

エントリーシートの場合結論が先に来ていない時点で読まれない恐れもあるので、「私が貴社を志望したのは、〇〇からです」として文章を始めましょう

②根拠(エピソード)

結論を最初に伝えたら、次に志望理由の根拠となるエピソードを盛り込むことが基本だと言えます。

エピソードを盛り込むことで、志望理由の具体性や説得力が高まるためです。

また、自分だけのエピソードを入れることで自然に志望動機の独自性が高まり、他の志望者との差別化ができるとも考えられます。

エピソードの内容は基本的になんでも問題がなく、アルバイトや学業、ボランティアなど自分らしい経験を見つけてみましょう。

③入社後の貢献について

志望動機の最後は、「入社後どのように貢献するのか」を伝えて終わることをおすすめします。

入社後どのように貢献するのか伝えることで、採用担当者に「自分を採用するメリット」を感じさせることが大切です。

また入社後の展望について語ることで、自社でイキイキと働いている姿を採用担当者にイメージさせる効果も期待できます。

「貴社(面接の場合は御社)に入社した後は○○として○○に貢献したい」といった趣旨の文章で、志望動機を終えましょう。

製薬業界の志望動機例文4選

ここでは、製薬業界の志望動機例文を以下の通り職種別に4パターン紹介します。

  1. 営業・販売職(MR)
  2. 研究開発職
  3. 臨床開発職
  4. 生産技術職

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、4つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①営業・販売職(MR)

今回の例文は、製薬業界の営業職(MR)を目指す人向けの志望動機です。

MRという職種に着目し、原体験から企業選び・入社後の姿勢まで一貫して述べられている点がポイントです。

営業・販売職(MR)の志望動機
【結論】
私は、医療の現場を支えるMR(医薬情報担当者)として、医薬品の正確な情報提供を通じて医師や患者様の治療選択に貢献したいと考え、製薬会社を志望しました。
添削コメント|この結論文は、MRとしてどのように貢献したいかが明確に記されており、志望動機としても一貫性のある内容になっています。さらに、MRがどんな職なのかを軽く追記し、医薬品についても言及することで、職種への理解度の高さを示しました。
【根拠となるエピソード】
祖母が難病で入院していた際、医師が治療薬の選択に悩んでいる姿を見たことがきっかけです。 祖母が難病を患っていたときの経験から、医師が治療法を決める際に、医師だけでなくその背後でMR(医薬情報担当者)の存在が治療に影響を与えていると知ったことがきっかけです。
添削コメント|元の文では「見た」というだけで終わっており、志望動機としての説得力に欠けていました。そのため、「MRの存在が治療に影響を与えていることを知った」ということを明確に示す構成に修正しました。
【エピソード詳細】
祖母の病気は珍しく、治療薬の副作用や効果のバランスを丁寧に検討する必要がありました。後日、医師が「MRからの情報提供が治療の決め手になった」と話すのを聞き その後、医師がMRから受けた情報をもとに判断を下したと知ったとき、医療の現場では薬の情報が生命線であると実感しました。この経験から患者様や医療従事者の判断を支える仕事に魅力を感じ、MR職に関心を持つようになりました。 正確な情報提供を通じて医療従事者の意思決定を支えるMRという存在に強く惹かれました。
添削コメント|セリフや「魅力を感じた」といった偶然まかせの表現を避け、医師の判断にMRが関わっていたことに自分で気づく展開に修正しました。これにより、志望度の高さをアピールできる構成になりました。
【企業を選んだ理由】
貴社は幅広い疾患領域に強みを持ち、患者様一人ひとりに合った治療提案を可能にする製品ラインナップが魅力です。 特にがんや希少疾患などの高ニーズ領域に注力している点に強く惹かれました。また、未経験でも医療知識を着実に身につけられる人材育成制度に成長機会を感じています。
添削コメント|「製品ラインナップが魅力」という表現では他社との差が伝わりにくいため、企業の強みを疾患領域で示しました。さらに育成体制と結びつけることで、志望度の高さがより明確になるように修正しました。
【入社後】
入社後は医薬品に関する知識を地道に習得し、信頼される情報提供者医師や医療従事者から信頼されるMRとして、医療現場の一助となれるよう努力してまいります。正確で有益な情報を提供し、医療現場の質の向上に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「努力してまいります」は意欲は伝わるものの、差別化が図りにくい表現でした。そこで、「正確な情報提供」や「医療現場の質の向上」など、MRとして果たすべき役割を示し、入社後の活躍がより明確に伝わるようにしました。

【NGポイント】
MRという職種に関心を持った理由が「祖母の入院を見た」というだけで終わっており、本人の関与が弱く、受け身な印象を与えていました。

【添削内容】
「見た」や「医師が話していた」といった、やや他人ごとに見えてしまうような描写を削除し、自分の体験としてMRの存在意義に気づいた流れに修正しました。

【どう変わった?】
エピソードに主体性が加わったことで、「なぜMRを志望するのか」が明確になり、企業としても納得感を持って読み取れる構成となりました。

【今回の志望動機のコツ】
・自分の行動や気づきを入れる
・話の流れに一貫性を持たせる
・企業ならではの理由を伝える

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②研究開発職

今回の例文は、製薬業界の研究開発職を目指す人向けの志望動機です。

研究に取り組む中で芽生えた問題意識や成長の過程を通じて、職種との接点を明確にしましょう。

研究開発職の志望動機
【結論】
私は、人々の健康に直接貢献できる新薬の開発に携わりたいと考え、まだ有効な治療法・治療薬の存在しない病気に対するニーズ、いわゆるアンメットメディカルニーズに応える新薬の創出を通じて、医療に貢献したいと考えており、貴社の研究開発職を志望いたします。
添削コメント|「人々の健康に直接貢献できる」は製薬業界以外にも当てはまるため、「どうして製薬業界を選んだのか」が伝わりません。そのため「アンメットメディカルニーズ」というキーワードを用いて、志望度の高さをアピールできるよう修正しました。
【根拠となるエピソード】
幼少期に大病を患った経験から、薬の力によって救われた実感があり幼少期に入院生活を送った際、治療薬の効果によって日常生活に戻れた経験から、薬を通じて多くの人の生活を支えたいと考えるようになりました。
添削コメント|「大病を患った」「救われた」という表現は説明不足であるため、どんな状況で薬の力を感じたのかが伝わるよう、入院生活や回復の様子を記述し、よりイメージしやすいよう修正しました。
【エピソード詳細】
大学では生命科学を専攻し、特に薬理学の研究に注力しました。実験では失敗を繰り返しながらも、原因を分析し再現性のある結果を出すまで粘り強く取り組みました。また、卒業研究では抗菌ペプチドの効果検証を行い、データ解析や報告資料の作成にも力を入れました。 卒業研究では抗菌ペプチドの作用機構を解析する中で、既存研究との相違点に着目し、仮説の立て直しや追加実験を主体的に行いました。
添削コメント|元の文章では「効果検証を行った」「資料を作成した」といった活動の羅列に留まり、主体性や研究者としての成長が伝わりにくい内容でした。改善後は、問題発見と解決のプロセスを加えることで、行動力と分析力をアピールできています。
【企業を選んだ理由】
貴社は創薬における革新性とグローバル展開に強みを持ち、患者ニーズを重視した開発姿勢に共感しております。貴社が注力されている希少疾患領域での開発事例を拝見し、「患者視点」を軸とした研究開発体制に強く惹かれました。若手のうちから研究に主体的に関われる環境も魅力に感じております。
添削コメント|「革新性」「グローバル展開」だけでは、汎用的で他社との差別化が難しいため、希少疾患という事業領域に言及し、なぜその企業を志望するのかが論理的かつ明確に伝わる構成に修正しました。
【入社後】
入社後は、確かな実験技術と論理的思考力を活かし、患者様にとって本当に必要とされる薬を届ける 新しい治療選択肢が求められている分野において、有効性と安全性の高い薬を世に出すことに貢献できる研究者を目指します。
添削コメント|「本当に必要とされる薬」だけでは、入社後の具体的な行動や目標が見えづらい表現でした。そのため「有効性と安全性」といった視点を加えることで、研究開発職らしいキャリアビジョンが明確になりました。

【NGポイント】
元の文章では研究開発職ならではの視点が弱く、他職種でも通じる内容となっていたため、「どうして研究開発職を志望しているのか」が曖昧で、志望動機としての説得力に欠けていましたね。

【添削内容】
研究開発職だからこその視点や業界との関連を明示し、さらに志望企業の特徴に触れることで、汎用的だった内容を職種に合ったものへと修正しました。

【どう変わった?】
業界や職種とのつながりが明確になったことで、企業側も「なぜこの職種なのか」「なぜ自社なのか」について納得しやすい内容に仕上がりました。

【今回の志望動機のコツ】
・自分が経験したことをもとに書く
・その会社だからこそ共感した点を入れる
・仕事への関心がどう生まれたかを示す

③臨床開発職

今回の例文は、製薬業界の臨床開発職を目指す人向けの志望動機です。

大学での研究内容は、専門外の人にも伝わるよう、わかりやすく噛み砕いて説明しましょう。

臨床開発職の志望動機
【結論】
新薬開発を通じて、より多くの患者さんのQOL向上に貢献したいと考え、臨床試験の設計からデータ収集に関わることで医療に貢献したいと考え、貴社の臨床開発職を志望いたします。
添削コメント|元の文章では臨床開発職ならではの視点が弱く、他職種でも通用する印象になっていました。そこで、臨床開発が担う「試験設計やデータ収集」といった業務内容に軽く触れ、職種理解の深さが伝わるように修正しました。
【根拠となるエピソード】
幼少期に身近な人が難病を患い、有効な治療薬がなく苦しむ様子を目の当たりにしました。治療法が限られていたために十分な回復が望めず、日常生活にも大きな支障をきたしていた様子を目にしました。その経験から、新薬の必要性とその影響力を実感し、医薬品の開発に関心を持つようになりました。
添削コメント|元の文章は「苦しむ様子」という主観的な記述だけにとどまっているので、「回復が望めず」など状況が客観的にイメージできるような描写に書き換えました。
【エピソード詳細】
大学では生命科学を専攻し、細胞の反応や薬効に関する研究を行いました。卒業研究では、ある化合物の抗炎症作用について、モデル動物を用いた試験を通して有効性を検証しました。卒業研究では、抗炎症作用が期待される化合物について、動物実験により効果と副作用のバランスを検証する研究に取り組みました。試験計画の立案からデータ解析、考察まで主体的に取り組んだ経験を通して、臨床開発に必要な論理的思考力や粘り強さを養いました。
添削コメント|専門的すぎる表現は読み手の理解を妨げやすく、志望職種に必要なスキルとの接続も弱かったため、研究目的と意義を明確になるように再構成しました。
【企業を選んだ理由】
貴社の他社に先駆けた難治性疾患に対して積極的に取り組む姿勢や、国内外での臨床ネットワークの広さなど、アンメット・メディカル・ニーズいまだ確たる治療法が存在しない病気への対応に力を入れている革新的な開発姿勢に強く共感しています。
添削コメント|「他社に先駆けた」という表現だけでは、何を指しているのかが不明確で、企業研究が浅い印象を与えかねません。具体的な取り組みや実績を示すことで、企業への理解と志望の強さをアピールできるよう修正しました。
【入社後】
患者さんの視点を常に意識しながら、これまで培った研究経験と粘り強さを活かし、安全性と有効性を兼ね備えた新薬の実用化に尽力してまいります。
添削コメント|「患者さんの視点を意識」という表現は、汎用性が高く印象に残りにくいため、自身の強みを明確に示す形に修正しました。経験をどう活かすか明示することで即戦力もアピールできる形になりました。

【NGポイント】
専門的な言葉や感情表現が中心になっていたため、読み手に状況が十分伝わらず、せっかくのエピソードが共感を得にくい内容になっていました。

【添削内容】
相手に状況が伝わるよう、エピソードや研究内容を丁寧に説明し、職種や企業への関心がしっかり伝わるように整えました。

【どう変わった?】
場面の描写と行動が明確になったことで、自分がどのような経験をし、なぜその仕事を目指すのかがわかりやすくなりました。

【今回の志望動機のコツ】
・客観的な視点を大事にする
・専門用語は噛み砕いて説明する
・企業理解の深さをアピールする

④生産技術職

今回の例文は、製薬業界の生産技術職を目指す人向けの志望動機です。

職種への関心がどのように芽生えたのかを丁寧に描き、興味を持ったきっかけに納得感を持たせましょう。

生産技術職の志望動機
【結論】
人々の健康を支える製薬の現場において、安定した品質の製品を効率的に届ける製品の品質と生産効率を両立する仕組みを構築する生産技術職に魅力を感じ、志望いたしました。
添削コメント|「安定した品質」「効率的に届ける」は生産技術職でなくても当てはまるため、志望意欲が伝わりにくくなります。「仕組みを構築する」という表現にすることで、生産技術職の業務理解と、本人の主体的な姿勢をアピールできるよう修正しました。
【根拠となるエピソード】
高校時代、持病を抱える祖母が新薬の服用によって日常生活を取り戻していく姿を自宅で支える中で、薬が人の生活の質を大きく向上させることを実感しました。大学では生命科学を学びました。そこで医薬品の正確な製造プロセスに関心を持つようになりました。その経験から、薬を「正しく届ける仕組み」に興味を持ち、大学では生命科学を学びながら、医薬品の安定性や品質に関わる生産技術に関心を深めていきました。
添削コメント|元の文章では、「生命科学を学んだこと」と「製造プロセスへの関心」がやや唐突につながっており、動機の流れが弱く見えていました。そのため薬に関心を持った背景と生産技術への興味が自然につながるように調整しました。
【エピソード詳細】
研究室では微生物を用いた発酵工程の実験に取り組み、温度やpHなどの管理が成果に大きく影響することを学びました。再現性や安全性を意識して条件を調整した経験から、正確で安定した生産工程を設計・管理することの重要性を強く感じました。実験ごとにデータを整理・分析し、安定した条件を導き出す工夫を重ねる中で、「再現性を担保する工程設計」への関心が高まりました。
添削コメント|「再現性や安全性を意識」という表現では、自身の工夫や学びが伝わりづらいです。そのため「データ整理」など具体的な行動に言い換えることで、論理的思考や改善姿勢を自然にアピールする構成に修正しました。
【企業を選んだ理由】
貴社のグローバルに事業を展開し、先進的な製造設備や品質管理体制を整えている点に魅力を感じました。また、生産現場でも現場の声を取り入れながら継続的な改善を重視する姿勢に共感しました。
添削コメント|大きな問題はありませんが、「現場の声を取り入れながら」という一文を加えることで、単なる共感ではなく、企業理解の深さや、自身も同じ姿勢で貢献したいという前向きな意欲がより明確になるよう修正しました。
【入社後】
入社後は、安全かつ高効率な製造ラインを追求し、品質と生産性の両立を実現することで、世界中の人々の健康に貢献していきたいです。現場での課題を技術的に解決し続けることで、品質基準を維持しながら持続的な改善に取り組み、医薬品の安定供給に貢献したいです。
添削コメント|「世界中の人々の健康に貢献」はスケールが大きすぎて非現実的です。そのため「現場での課題解決」「安定供給」という実務に即した視点を取り入れる形に修正しました。

【NGポイント】
「安定した品質の製品を届けたい」「人々の健康を支える」など、全体的に他の企業・職種でも当てはまる表現が多く、「この企業・職種だからこそ志望した」という熱意が伝わりづらくなっていました。

【添削内容】
曖昧な表現を避け、薬への関心が生まれた経験や研究での取り組みを通じて、生産技術職への興味が深まった流れを丁寧に整理しました。

【どう変わった?】
薬の力を実感した原体験から、製造技術への関心がどのように生まれたのか、流れがより自然で伝わりやすく、印象に残る志望動機になりました。

【今回の志望動機のコツ】
経験と職種をつなぐ流れを意識する
・自身の学びや工夫に触れる
・企業の魅力は共感ポイントと絡める

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製薬会社の志望動機における注意点

ここでは、製薬会社の志望動機にを作成するにあたって注意したいポイントを以下の4点に整理して紹介します。

  1. 自分軸ではなく企業目線を意識する
  2. 抽象的な書き方はできるだけ避ける
  3. 雇用条件や待遇面を志望動機のメインにしない
  4. エピソードと志望理由に統一性を持たせる

①自分軸ではなく企業目線を意識する

製薬会社の志望動機を作成するにあたってはまず、自分軸ではなく企業目線になるスタンスが大切です。

仕事で成し遂げたいことを伝えるのは問題ありませんが、企業側はあくまでも自社に貢献してくれる人材を求めています。

たとえば「この会社でなら成長できると思った」が本当の理由だとしても、そのまま伝えると企業側はメリットを感じられません。

そのためこの場合は、「こちらであれば○○の分野で成長し、御社に貢献できる」といった趣旨で言い換えるようにすると良いでしょう

②抽象的な書き方はできるだけ避ける

志望動機を作成するにあたっては、抽象的な書き方はできるだけ避けることも大切です。

抽象的な内容はどうしても相手に伝わりにくく、説得力が低くなってしまいます。

例えば企業の理念への共感を理由とするなら、エピソードにて共感する理由が分かるようにしないと「理由が曖昧」「嘘かも」と思われかねません。

またできるだけ数字を盛り込んで定量的に伝えることも、志望動機の具体性を高めるポイントだと言えるでしょう。

③雇用条件や待遇面を志望動機のメインにしない

志望動機を作成する際、主な理由を雇用条件や待遇面にすることも避けなくてはいけません

雇用条件や待遇面を主な理由にすると、「仕事への意欲が低い」「やる気がない」と判断される恐れがあるためです。

雇用条件について多少触れる程度であれば問題ありませんが、あくまでもメインの理由は他に用意しておくことが大切でしょう。

あくまでも、企業側は「自社に貢献してくれる人材」を求めていることを忘れないことが大切だと言えます。

④エピソードと志望理由に統一性を持たせる

志望動機を作成するにあたっては、エピソードと志望理由に統一性・一貫性を持たせることも大切だと言えます。

統一性や一貫性がないと説得力がなく、仕事への熱意も感じられないためです。

たとえば志望理由が「社会貢献がしたい」であれば、エピソードには社会貢献に関する話を持ってくることが基本だと言えます。

一度志望動機を書き終えた後は再度頭から読み直してみて、全体に違和感がないかどうか確認すると良いでしょう。

製薬業界の志望動機を練り上げよう!

製薬業界は、人々の健康や命に直接的に関わることになる、大変ながらも魅力的な業界です。

志望動機を作成するにあたっては業界研究・企業研究・自己分析をしっかりと行い、作成の基本を押さえたうえで練り上げましょう

また自身の強みと業界・企業の特徴を結びつけ、独自性のある志望動機で説得力を高めてくださいね。

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まずは志望動機を作ってみる

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。