一次面接でよく聞かれる質問と面接官の評価ポイント|対策と人事監修の回答例も紹介
就職活動の一次面接は、不安な学生さんも多いでしょう。でも、落ち着いて受け答えをすれば大丈夫です。一次面接は主に人柄や性格を見るためのものなのです。
この記事では、一次面接の目的や特徴、よく聞かれる質問と回答例を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
面接で選考通過を目指そう!
記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
まずは確認!一次面接は何が重要視されているのか?
初めての就職活動で一次面接を控えていると、「何を見られているのか分からない」「変なことを言って落ちたらどうしよう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。とくに新卒の場合は面接の経験が少なく、自己PRや質問への答え方に自信を持てないことがほとんどです。
ここでは、そうした不安を軽くするために、一次面接がどういった場なのか、企業は何を重視しているのかを分かりやすく解説します。
あわせて、最終面接との違いについても触れていきますので、選考全体の流れを理解する手助けにもなるでしょう。
- 一次面接とは?
- 二次面接・最終面接との違い
明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…
このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。
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① 一次面接とは?
一次面接とは、企業が応募者の人柄や基本的なコミュニケーション力を確認するために行う最初の選考ステップです。とくに新卒採用では、まだ社会人経験がない前提で進められるため、「最低限のマナーがあるか」「会話が成立するか」などが主な評価ポイントになります。
一次面接では主に、自己紹介や学生時代に力を入れたこと、志望動機など、比較的回答を準備しやすい内容の質問が中心になります。そのため、話の内容の質よりも「自然な受け答えができるか」「素直な姿勢が伝わるか」といった点が見られるでしょう。
また、基本的に一次面接で落ちる人の特徴は「話の流れが分かりづらい、表情が硬い、質問の意図を正しく捉えられていない」といった基本的なコミュニケーション能力に関するものが多いです。
逆にいえば、その点を意識しておけば、一次面接の通過率は大きく下がることはありません。
カテゴリ | 内容の例 | 備考・評価されるポイント |
---|---|---|
一次面接でよく聞かれること | ・自己紹介 ・学生時代に力を入れたこと ・志望動機 | 内容の良し悪しよりも、自然な受け答えや姿勢が評価される |
評価されるポイント | ・素直さが伝わる話し方 ・会話のキャッチボールができるか | 準備しやすい質問が多いため、落ち着いて話せるかがカギ |
一次面接で落ちる人の特徴 | ・話の流れが不明瞭 ・表情が硬い ・質問の意図を読み違える | 基本的な対話力や反応が不足しているケースが多い |
一次面接では、内容よりも「どう話すか」が重視される傾向があります。企業側も、新卒採用ではスキルや経験よりもポテンシャルや人柄を見ています。
そのため、多少言葉に詰まってしまっても、素直に対応する姿勢や、相手の話をしっかり聞く姿勢が伝われば、評価が下がることは少ないでしょう。
② 二次面接・最終面接との違い
就活を進めていく中で、「一次と最終では何が違うのか?」「どこで落ちやすいのか?」といった疑問を感じる方は多いはずです。それぞれの面接には目的の違いがあり、評価されるポイントも変わってきます。
一次面接では主に人柄や基本的な対話力が評価対象ですが、二次面接では志望理由の深掘りや論理的な話し方が求められる傾向があります。最終面接では経営層が登場し、会社との相性や将来性を重視した判断がされるでしょう。
そのため、「一次面接で落ちる=やばい」というわけではありませんが、第一印象の段階で十分な対話力や志望度の高さが伝わらないと、選考を通過するのは難しくなります。特に新卒の方は、緊張から本来の自分を出し切れないこともあるかもしれません。
だからこそ、面接に向けた準備が選考通過率を左右します。次の章をしっかりと確認しながら事前準備を丁寧に行い、自分の言葉で伝える練習を重ねておきましょう。
面接の段階 | 主な評価ポイント | 面接官の特徴・視点 |
---|---|---|
一次面接 | 人柄、基本的な対話力 | 若手〜中堅社員。対話のスムーズさを重視 |
二次面接 | 志望理由の深掘り、論理的な話し方 | 部課長クラス。志望度や論理力を見極める |
最終面接 | 会社との相性、将来性、人間性 | 経営層が担当。企業文化とのマッチを重視 |
就活の一次面接通過に向けてするべき4つの準備

ここからは、一次面接に向けて準備すべきこと4つを紹介します。一次面接だから…と気を抜かずしっかり対策をしていきましょう。
- 自己分析を徹底する
- 企業分析を徹底する
- 想定質問集を作る
- 面接練習を繰り返す
①自己分析を徹底する
自己分析は、一次面接通過に向けて重要なステップです。自分自身を深く理解することで、一貫性を持たせることができます。自己分析を通じて、自分の強みや弱み、目標、価値観を把握しましょう。
また、企業研究と並行して進める中で、自分の適性や興味が合致するポイント探しましょう。自分の強みを企業にどう活かせるかを考えるきっかけとなります。
面接で自信を持って自己紹介や志望動機を話すためには、これらの要素を明確にすることが大切です。
自己分析というと難しく感じるかもしれませんが、特別な手法が必要なわけではありません。
たとえば、過去に頑張ったことを振り返り、「なぜその行動を取ったのか」「何を大切にしていたのか」を言語化することから始めてみてください。重要なのは、「正解を探す」のではなく、「自分らしさを言葉にする」ことです。
また、自己分析は一度で終わるものではありません。企業研究や面接練習を通じて何度も見直すことで、より深い理解につながります。準備の早い段階でしっかり向き合っておくことで、面接本番でも自信を持って話せるようになるでしょう。
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②企業分析を徹底する
一次面接前に企業分析を事前に行うことをおすすめします。なぜなら、二次面接に進んだ際、一貫性を保てるからです。
一次面接時点で企業研究ができていると、志望度の高さや入社意欲のアピールにつながります。他の就活生と差別化するためにも、企業分析はしておくべきです。
全体の選考で一貫性を持たせるためにも、一次面接前に企業分析を終えておくことが大切です。
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③想定質問集を作る
一次面接では、さまざまな質問に対する回答を事前に用意しておきましょう。一般的な質問から自己PR、志望動機まで、様々なシナリオを想定して、自分の回答を整理しましょう。
さらに、何回も事前練習をしておくことで自信がつき、本番で緊張せずにスムーズなコミュニケーションができるようになります。
事前に準備をして自分の強みや経験を具体的に伝えることができると、面接官に自信と説得力を示せるでしょう。
④面接練習を繰り返す
家族や友人、就活コミュニティなどを活用し、実際に練習することで態度や話し方を磨きましょう。フィードバックを受けて改善点を見つけることができますよ。
また、就活コミュニティなどで交互に就活生役と面接役をする場合は、上手い相手の答え方を知れたり、面接官役を経験することで質問の意図などを理解しやすくなります。
もし練習する相手がいない場合は、就活エージェントや大学のキャリアセンターなどを利用すると良いですよ。とにかく対策と実践練習が大切なので、本番までに模擬面接を重ね、話すことに慣れましょう!
面接練習は、回数を重ねるだけでなく、「どう振り返るか」が結果に直結します。たとえば、毎回録音して自分の話し方を客観的に確認したり、「この回答で伝わったか?」という観点で自己チェックを入れると、改善点が明確になりますよ。
本番で緊張しない人はいませんが、練習を積んでおくことで「準備してきた」という安心感が自信につながります。1人でもいいので、継続して練習できる環境をつくっておくとよいでしょう。
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就活の一次面接で重視されるポイント3つ

一次面接では人柄が重視されます。マナーを守り、意欲を示し、好印象を残せるコミュニケーション力を発揮することが面接では重要となります。
就活の一次面接では、主に以下の3つの点が重視されます。
- 身だしなみや敬語などのマナー
- 企業への入社意欲や熱意があるか
- 基本的なコミュニケーション能力
①身だしなみや敬語などのマナー
身だしなみや敬語の使い方など、ビジネスマナーと社会人基礎力が問われます。清潔な服装と丁寧な言葉遣いは、真摯な姿勢を伝えるポイントになります。
一次面接では、特に社会人としての基本的なマナーや敬語、身だしなみがチェックされます。社会人として最低限のことができているかをまず確認しましょう。
面接官は、細かな態度や言動から「この人と一緒に働きたいか」「お客様や社内メンバーと問題なくやっていけるか」を見ています。言葉の選び方ひとつで印象は大きく変わるため、敬語の基本や礼の仕方など、社会人としての所作は早めに慣れておくと安心です。
完璧を目指すよりも、「相手にどう見えるか」という視点で自分をチェックすることが、マナー対策の第一歩になるでしょう。
「あなたはビジネスマナー分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。
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②企業への入社意欲や熱意があるか
企業への入社意欲や熱意が感じられるかが重要視されます。同じ能力があったとしても、志望意欲が高い方が内定辞退の可能性も低く企業は採用に踏み切りやすいです。
自己紹介や質問への回答で、積極的で熱心な姿勢を示すことが大切です。無関心さや知識不足が露呈すると志望意欲が低いとみなされる可能性があるので注意しましょう。
③基本的なコミュニケーション能力
あいさつ、礼儀、質問への適切な受け答えなど、基本的なコミュニケーション力が求められます。また、ただ返事や挨拶をするのではなく、明るい印象と自信を持った態度も重要視されるポイントです。
一次面接では、面接官の目に自分がどう映るかを想像して話すことが大切です。いつもよりもワントーン声を明るくして、笑顔で話すことをこころがけましょう。
一次面接では、特別な話術よりも、あいさつ・返事・相づちといった基本動作を自然にこなせるかどうかがまず見られます。これは社会に出たあと、多くの場面で信頼関係を築く土台となるからです。
「明るい印象を持たせる話し方」といっても、無理にテンションを上げる必要はありません。声のトーンを少し上げてハキハキと話す、目を見て笑顔で答えるだけでも、相手に伝わる印象は大きく変わりますよ。
就活の一次面接で頻出な質問と回答例

一次面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介します。以下の5つは頻出の質問なのでしっかり対策しましょう。
- 「自己紹介をお願いします」
- 「この会社を志望した理由は?」
- 「学生時代に力を入れたことは?」
- 「あなたの長所を教えてください」
- 「あなたの短所を教えてください」
- 「何か質問したいことはありますか?」
面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。
そんな方は、就活マガジン編集部が用意した「面接質問集100選」をダウンロードして、よく聞かれる質問を事前に確認して不安を解消しましょう。
また、孤独な面接対策が「不安」「疲れた」方はあなたの専属メンターにお悩み相談をしてみてください。
①「自己紹介をお願いします」
自己紹介は非常に重要で、1分程度でわかりやすく自分の経歴や長所をアピールすることがポイントです。
回答例 |
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初めまして、よろしくお願いします。 ○○大学経済学部3年の△△と申します。大学では経済理論や経営学を学んでおり、特にマーケティングの分野に興味があります。 学生時代はサークル活動でリーダーを務め、イベント企画運営に携わってきました。そこで培った企画力と調整力が私の強みです。また、アルバイト経験から組織で働く際の規律やコミュニケーション能力も身に付けることができました。 本日は大変緊張しておりますが、皆様の企業で私の経験を活かせることをお伝え出来たらなと思います。よろしくお願いします。 |
このように、大学での専攻、長所のアピール、実績や経験から得たスキルについて簡潔に述べると良いでしょう。落ち着いた口調と笑顔を心がけ、好印象を残しましょう。
自己紹介では、「伝える内容」よりも「伝え方」や「構成のわかりやすさ」が評価されることが多いです。短い時間のなかで、相手が話を理解しやすいように順序立てて伝える力があるかが見られています。
緊張しても、はっきりした声と穏やかな表情を心がけるだけで印象は大きく変わります。自己紹介は第一印象を決める大事な場面なので、何度も練習して自分の型を身につけておきましょう。
②「この会社を志望した理由は?」
志望動機をしっかりと答えられるように準備しておくことは重要です。
企業のビジョンや事業内容を理解した上で、なぜその会社を志望するのかを具体的に説明できるようにしましょう。
回答例 |
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御社のビジョンである『◯◯な社会の実現』に強く共感しております。昨今の○○問題を解決するための御社の取り組みには大変関心があり、私自身も学生時代にボランティア活動に携わった経験から、その重要性を肌で感じてきました。 そういった私の経験や熱意を活かせるのは、業界の中でも特に〇〇社会の実現に力をいれている御社だと感じており、入社を強く希望しています。 |
このように、企業理解とあわせて自分の経験や思いを語ることで、志望の理由が説得力を持ちます。冷静かつ熱意をもって答えることが重要です。事前に言いたいポイントをまとめ、練習を重ねておきましょう。
志望動機は企業の方から必ず質問されるポイントですので、確実に答えられるよう万全の準備をしていきましょう。
志望動機で最も大切なのは、「企業理解」と「自身の経験や価値観」が結びついていることです。「御社のビジョンに共感しました」だけでは他の応募者との差別化が難しく、面接官に強い印象を残すことはできません。
この例文では、自分の経験(ボランティア活動)と企業の取り組みを結び付けており、説得力のある構成になっています。ただし、「共感した」という言葉だけに頼らず、「なぜ共感したのか」「自分の原体験とどうつながるのか」を掘り下げて伝えることで、より深みが出てきます。
また、志望動機は感情だけでなく論理的な納得感も大切です。企業の現状や業界内での立ち位置、今後の方向性などに触れながら、「だからこそ自分はこの会社で働きたい」と伝えると、面接官にとっても納得しやすくなるでしょう。
③「学生時代に力を入れたことは?」
学生時代に力を入れたことについても、具体的に答えられるよう準備しておくことが大切です。
回答例 |
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私が学生時代に最も力を入れていたのは、硬式テニス部の部長を務め、チームで県大会準優勝を果たしたことです。 当初は部員同士の雰囲気が悪く、試合にも勝てない状況でした。そこで私は、まず部員間のコミュニケーションを活性化させるため、定期的に勉強会を開催しました。 また、練習メニューの見直しや、部員一人ひとりに合った指導方法を取り入れるなどして、モチベーションの向上を図りました。 勉強会を開き戦術の研究にも力を入れたことで、県大会で準優勝するなどチーム全体で確実に実力がつきました。 |
このように、具体的な課題と、それに対してどのようなアプローチを取り、どんな成果があったのかを簡潔に述べることが重要です。取り組む過程での工夫や苦労も交えると、より説得力があります。
事前に学生時代の主な活動を振り返り、ガクチカとしてアピールできそうなエピソードを用意しておくと良いでしょう。
「学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)」は、あなたがどんな課題に向き合い、どう行動し、何を得たのかを通して、人柄や思考力、行動力を見られる質問です。ですので、実績そのものよりも、その背景やプロセスが評価されます。
この回答では、チームの課題に対して具体的にアプローチし、結果として成果を出したという流れがしっかり伝わっています。とくに「雰囲気が悪かった」「練習を見直した」といった課題設定と工夫の部分が具体的で、主体性や協調性も感じられる良い構成です。
さらに説得力を高めるためには、「その経験から何を学んだのか」「今後どう活かしていきたいか」という自己成長や仕事への応用まで触れられると、面接官の印象に残りやすくなるでしょう。
④「あなたの長所を教えてください」
自己PRにおいては、自分の長所を単に述べるだけでなく、それがどのような場面で発揮されたのか、具体的なエピソードとともに伝えることが大切です。
回答例 |
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私の長所は、「粘り強く物事に取り組む力」です。 大学ではプログラミングの授業で挫折を経験しました。初めて取り組む内容ばかりで課題も難しく、最初のテストでは思うような成果を出せませんでした。しかし、そこで諦めずに、毎日1時間以上の自主学習を継続し、わからない部分は積極的に教授や友人に質問しました。 その結果、最終課題では学年で上位の評価を受け、プログラミングに対する苦手意識も克服することができました。 このように、困難に直面しても粘り強く努力を続け、成果につなげる力は、今後の業務においても強みになると考えています。 |
長所は抽象的な言葉で終わらせず、具体的なエピソードを交えて伝えることで、説得力を持たせることができます。
こうした受け答えから、自己分析力と成長意欲のある人柄が伝わるはずです。長所を具体例とともに説明し、今後業務でどう活かせるかを示すことが重要になります。
長所を伝える際に重要なのは、その強みが実際に行動として現れたエピソードとセットで語られているかです。さらに、それが応募先企業でどう活かせるかまで言及できると、「自己理解」と「業務理解」の両面で評価されやすくなります。
この回答では、「計画力」や「リーダーシップ」といった抽象的な強みを、サークル運営の具体的な実例で裏づけており、説得力があります。また、将来的な業務への活かし方にも触れている点が好印象です。
より印象に残すためには、「なぜその長所が自分に備わったのか」「他人からどう評価されてきたか」といった客観的な補足も加えると、信頼性が増します。企業側は、その人の強みが再現性をもって職場でも発揮されるかを見ているため、エピソードと応用の両方を意識しましょう。
⑤「あなたの短所を教えてください」
短所を伝える際は、正直に課題を示しつつも、それにどう向き合い、改善しているかを具体的に説明することが重要です。企業は完璧さよりも、成長意欲と自己認識の深さを見ています。
回答例 |
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私の短所は、「慎重になりすぎるあまり、行動が遅れてしまうことがある点」です。 大学1年次のゼミ活動で、発表準備を任された際、資料の正確性にこだわりすぎてしまい、提出がギリギリになった経験があります。 この経験をきっかけに、まずは大まかなスケジュールを立て、途中経過を他のメンバーに共有するようにしました。その結果、フィードバックを早い段階でもらえるようになり、全体の作業効率も向上しました。 慎重さは裏を返せば丁寧な仕事ぶりにもつながると考えており、今後も改善を重ねながら活かしていきたいです。 |
短所は隠さずに伝えつつ、改善の努力やポジティブな側面を添えることで、誠実さと前向きな姿勢をアピールできます。
短所を聞く質問では、「どんな欠点があるか」よりもその欠点とどう向き合っているか、改善に向けた努力ができる人かを見ています。正直に短所を話しつつ、前向きな姿勢や学びへの意欲が伝われば、むしろ好印象につながります。
今回の回答では、「ミスを見落としがち」という短所に対して、ダブルチェックの習慣化や先輩からのフィードバック活用といった具体的な工夫が述べられており、改善に向けた意識が明確です。このように、日常的な行動で取り組んでいる様子が伝わると信頼性が高まります。
さらに言えば、「なぜその短所が自分に出やすいのか(性格的な背景など)」や、「改善の結果どのような変化があったのか」を加えると、より深みが増します。短所を通じて、成長意欲や自己管理能力を示せるかが評価の分かれ目になります。
⑥「何か質問したいことはありますか?」
逆質問の機会は非常に重要です。事前に適切な質問を用意しておくことで、企業への関心の高さと熱意をアピールできます。
▼逆質問におすすめの質問
・会社の雰囲気や社風について ・入社後の成長機会やキャリアアップの道筋 ・配属予定の部署や同僚の特徴 ・入社後に最初に携わる業務内容 ・会社の中長期的な展望や目標 |
これらの質問から、入社後のイメージが具体的に湧き、強い関心の念があることが伝わります。同時に、簡単な質問ではなく一定の事前準備があることも窺えます。
質問する際は、熱心かつ謙虚な態度を心がけましょう。企業の方の回答に対して、臨機応変に考えを加えたり、フォローの質問ができるとなおよいでしょう。
逆質問は、「この学生はどれだけ企業に関心を持っているか」を面接官が見極める貴重な機会です。ただ義務的に質問するのではなく、「企業研究の深さ」「将来像の明確さ」「価値観の一致」が伝わる内容を意識することが大切です。
今回紹介されている例は、どれも具体性があり、実際の職場やキャリアのイメージにつながる良い質問です。とくに「配属予定の部署」や「最初に携わる業務内容」などは、自分がその会社で働くイメージを持っていることが伝わりやすく、好印象を与えやすいでしょう。
一方で、逆質問で避けたいのは、「調べればすぐ分かること」や「待遇・福利厚生ばかりに偏った質問」です。面接官に「本当にうちで働きたいのか?」と不信感を与えてしまう恐れがあります。質問内容はもちろんですが、質問の意図や背景もセットで伝えることが、より良い印象につながります。
一次面接で落ちる就活生の特徴4つ

ここからは、一次面接で落ちる就活生の4つの特徴について紹介します。自分が当てはまっていないか確認しましょう。
- 態度や見た目の第一印象が悪い
- 話している内容に一貫性がない
- 自信がなさそうに受け答えする
- 質問の意図と解答がずれている
①態度や見た目の第一印象が悪い
無礼な態度、不適切な服装、不潔な身なりは真剣さに欠ける印象になってしまいます。ビジネスマナーを身に付け、清潔感のある服装で臨むことが重要です。
面接の場では、あいさつや態度、服装などが細かく見られます。無礼な言動や不適切な服装、汚れた身なりは、真剣さやプロ意識に欠けると判断される恐れがあります。
適切な対応ができれば、自信を持って面接に臨めるはずです。第一印象が良ければ、その後の評価にもプラスの影響を与えられるでしょう。
第一印象は、面接の合否を左右する最初の関門です。人は視覚・聴覚から得られる情報で無意識に相手を評価するため、服装・姿勢・話し方などの第一印象が、その後の評価に大きく影響します。
ビジネスマナーや服装の基準は、まだ学生のうちはつかみにくいかもしれません。しかし「自分が社会人としてどう見られているか」という視点を持つことで、立ち居振る舞いも自然と整っていきます。
不安な場合は、事前に写真や動画で自分の姿を確認してみるのも効果的です。身だしなみや態度に気を配ることは、自信を持って面接に臨むための土台づくりでもあります。どれだけ話の内容が良くても、第一印象でマイナスを与えてしまえば、スタート地点で損をしてしまう可能性があります。細部にこそ、意識を向けておきましょう。
②話している内容に一貫性がない
志望動機や自己PRに矛盾があると、嘘をついていると受け取られる可能性があります。
企業は応募者のコミュニケーション力や論理的思考を重視するため、自己表現の明確さや思考の整理力を重視するのです。
言葉につまずくことが多かったり、話の筋が通っていないと、面接で落とされる可能性が高いです。
面接では、「話の一貫性」が非常に重要です。矛盾した内容や場当たり的な回答は、「準備不足」や「信頼できない人物」と受け取られる可能性があります。とくに志望動機や自己PRに食い違いがあると、「本当にその企業を志望しているのか?」と疑われる要因にも。
企業が重視しているのは、話す内容そのもの以上に、その人の考え方や思考の筋道です。一貫性があるかどうかは、論理的思考力や自己理解の深さの現れとして評価されます。
こうしたミスを防ぐには、自己PR・志望動機・学生時代の経験などをバラバラに考えるのではなく、1本の軸(価値観や将来像)で貫かれているかを確認しておくことが大切です。事前に人に話してみたり、録音して客観的に確認することも有効でしょう。
③自信がなさそうに受け答えする
自分の経験や能力に自信が感じられない受け答えは、アピール不足に繋がります。実績や長所を把握し、自信を持って堂々と答えることが大切です。
自信に欠ける印象を与えてしまうと、自分の強みをうまくアピールできずに評価が下がってしまいます。過去の実績や長所を頭に入れていても、言葉に迷いがあると自信がないように映るのです。
そうならないためにも、面接練習を重ね、堂々と言い切る癖をつけましょう!
面接では、「何を話すか」と同じくらい、「どう話すか」が評価に影響します。内容が的確でも、自信のなさそうな話し方をしてしまうと、その価値が十分に伝わらないケースもあります。
企業は、「この人は入社後に自分の考えをしっかり伝えられるか」「チームで信頼される人材か」といった視点でも受け答えを見ています。そのため、話の中身とともに、声の大きさ・話すスピード・目線・表情なども重要な評価対象になります。
堂々と話すためには、「自信を持って言い切る」練習を繰り返すことが有効です。たとえ少し緊張していても、言葉を曖昧にせず、はっきりと話すだけで印象は大きく変わります。自分の強みや経験を「伝える価値がある」と信じることから、面接の準備を始めてみてください。
④質問の意図と解答がずれている
的確に質問に答えられないと、大きな減点要因となる可能性があります。面接官の質問の意図をくみ取り、適切の答えることが重要です。
事前に模擬面接等で繰り返し練習を重ね、質問に集中して理解する力を養いましょう。親や友達に面接官役をやってもらい、Q&Aがずれていないか確認してもらうのも効果的な方法です。
事前の徹底した準備と練習を重ね、好印象を残せるよう意識しましょう。エージェントの支援を受けるのも有効な対策となります。
【体験談から学ぶ】一次面接通過のために見落としがちなこと
ここでは実際に一次面接を経験した先輩就活生の体験談をまとめています。
失敗談や成功体験などをまとめているので、先輩の経験を確認しておき、一次面接を通過するための参考にしましょう。
- ESの保存ミスで話しがかみ合わなかった失敗談
- 話しすぎて伝わらなかった失敗談
- 台本ではなく、本音で話せた面接の成功体験
①IT業界志望のカケルさんの一次面接での失敗談
ある企業でESを提出したあと、確認用に保存しておくのをうっかり忘れてしまいました。そういう企業に限って、一度提出するとマイページから見返せないんですよね…。
そのまま一次面接に挑んだところ、「学生時代に頑張ったことAについて教えて」と言われたのに、私が書いたのはBだったかCだったか曖昧…結果、面接官と全然会話がかみ合わず、内心パニックでした(笑)
「ESに何を書いたか、ほとんど覚えていないまま一次面接に挑んでしまった」と話してくれました。当日は面接官からESに沿った質問をされましたが、自分がどの設問にどんなガクチカを書いたか曖昧で、うまく答えることができなかったといいます。
特に「このエピソードについて詳しく教えてください」と聞かれた際、自信を持って話せなかったことが大きな反省点になったそうです。また、焦りや緊張から会話もぎこちなくなり、伝えたいことが伝わらないまま面接が終わってしまったと振り返ります。
このように、一次面接でつまずいてしまう人に多く見られるのが「準備不足」です。とくに初めての面接では、ESの内容をしっかり頭に入れておかないと、面接官からの質問にうまく答えられず、自分の魅力を伝えきれないまま終わってしまうことも。
「一次面接で落ちた=やばい」と感じてしまいがちですが、実際には「何が足りなかったのか」を冷静に振り返ることが、次のチャンスにつながります。
②SIer志望のアヤカさんの一次面接での失敗談
ある企業の一次面接で、「学生時代に頑張ったことを教えてください」と聞かれたんです。
自信があったエピソードだったので、「ここで印象に残してやるぞ!」って意気込んで話し始めたんですが…気づいたら、3分以上しゃべってました。
部活での役割、チーム内での課題、取り組んだこと、結果、学び…と全部詰め込んだんですが、途中から面接官の表情がちょっと曇ってきて、「えーと、つまり何が一番大変だったんですか?」と聞かれてしまって。
その時、「あ、伝わってない…」とハッとしました。言いたいことはたくさんあったけど、結局一番大事なポイントがぼやけてしまっていたんですよね。その後の質問も、ちょっと噛み合わなくて、手応えのないまま終了。結果は不合格でした。
「頑張ったことをたくさん伝えたい」という思いが強すぎて、つい情報を盛り込みすぎてしまったとのことでした。
本人としては準備万端のつもりでも、結論ファーストで話せていなかったことで「結局何が言いたいの?」と面接官が感じる要因になってしまったようです。
このように、伝えたいことが多すぎて逆に伝わらないというのは、就活の面接でよくある失敗の1つです。
特にガクチカや自己PRは、言いたいことが山ほどあるからこそ、「一番伝えたいポイント」をしぼって話すことが大切です。
③コンサル業界志望のユイさんの一次面接での成功体験
「完全に感覚の話にはなっちゃうんですけど、手ごたえを感じた面接って、いつも会話が楽しくて、自然と笑って終わってた気がします。
逆に、覚えてきたことを必死に話そうとしてたときは、“あ、これ全然刺さってないな…”って、面接官の反応でなんとなく分かるんですよね。本音で話せているときって、自分の思いがちゃんと伝わってる感覚がありました」
ユイさんがこの感覚に気づいたのは、何社か面接を経験した後のことでした。最初の頃は、事前に用意したエピソードを「間違えずに話さなきゃ」と意識しすぎて、どこか固い印象になってしまっていたと言います。
けれども、面接の場数を踏む中で、「完璧な答えよりも、自分の言葉で会話を楽しむ方が印象が良い」という手ごたえを感じるようになったそうです。
一次面接では、面接官も「人柄」や「会話のしやすさ」を重視するケースもあります。話すことを考えるなどの事前準備は大切ですが、あくまで会話の材料として準備しておき、自分の言葉で伝えられるかが重要になります。
面接官は、様々な就活生と話しているので勘も鋭くなっているので、台本なのか本音なのかは実は分かっています。背伸びした台本よりもあなた自身の言葉で質問に回答してもらう方が印象が良いですよ。
一次面接で好印象を与える逆質問を紹介
一次面接の終盤で「何か質問はありますか?」と聞かれたとき、うまく答えられるか不安に感じたり、「逆質問で評価が下がったらどうしよう」と心配ですよね。
ですが、逆質問は自分の印象を良くするチャンスでもあります。ここでは、目的ごとに逆質問の例を紹介し、質問の考え方を具体的にお伝えします。
- 長所をアピールできる逆質問
- 意欲をアピールできる逆質問
- 企業との相性を測れる逆質問
逆質問は、「受け身ではなく、自ら情報を取りに行く姿勢」を見せる貴重な場面です。ここでのやりとりを通じて、志望度の高さや、企業研究の深さ、さらには質問力=思考力まで判断されることもあります。
特に一次面接では、「この人と今後やりとりしていきたいか」といった、コミュニケーションの質も評価対象になるため、質問内容だけでなく、質問の切り出し方や態度も含めて好印象を意識すると良いですよ。
①長所をアピールできる逆質問
逆質問は、疑問を解消するだけでなく、自分の強みを伝える場でもあります。たとえば、チームでの協働が得意な方は、「新卒でも複数人で進めるプロジェクトに関わることはありますか?」と聞くことで、自然と長所を伝えられるでしょう。
企業は一次面接で、質問の内容からその人らしさを見ようとしています。質問に自分らしさがにじんでいると、印象に残りやすくなります。
反対に、内容が無難すぎると印象が薄くなるおそれがあります。「一次面接で落ちる人の特徴」の1つとして、個性が伝わらないという点がよく挙げられます。質問に自分の長所を込めることで、通過率の向上も期待できるでしょう。
質問内容 | アピールできる長所 |
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チームで協力する場面が多いと伺いましたが、新卒がその中で活躍するために必要な力は何ですか? | 協調性・チーム志向 |
複数のタスクを並行して進める機会があるとしたら、新人はどのように優先順位をつける場面が多いですか? | 計画性・マルチタスク力 |
未経験のことにも前向きに取り組む姿勢を評価していただける場面には、どのようなものがありますか? | 学習意欲・柔軟性 |
自発的に行動できる人材が求められていると感じましたが、実際にそういった方が活躍したエピソードがあれば伺いたいです。 | 主体性・行動力 |
現場でのコミュニケーションは、他部署との連携も多いですか? | コミュニケーション能力 |
②意欲をアピールできる逆質問
面接では、入社への意欲が伝わるかどうかも評価のポイントになります。逆質問の内容に「働くイメージ」や「知りたい気持ち」が含まれていれば、それだけで志望度の高さを示せます。たとえば、「新人が最初に任される仕事にはどんなものがありますか?」という質問には、前向きな姿勢が自然と表れます。
企業は、一次面接の段階で「この人は本当に入社を考えているか」を見極めようとしています。質問内容が意欲につながるものであれば、評価されやすくなるのです。
「逆質問で何を聞けばいいのか分からない」と感じる場合は、働く環境や自身の成長に関わる内容から考えてみてください。それだけでも面接官の印象は大きく変わるはずです。
質問内容 | アピールできる意欲 |
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入社後すぐに任される業務には、どのようなものがありますか? | 即戦力として働きたい姿勢 |
若手社員が成長を実感できたタイミングやきっかけには、どのようなものがありますか? | 成長意欲・向上心 |
今後、御社が力を入れていこうとしている事業領域について伺えますか? | 企業の未来に貢献したい意欲 |
研修やOJTの内容について、具体的にどのようなプログラムがあるのか教えていただけますか? | 自ら学び、吸収しようとする姿勢 |
新卒で入社された方の中で、早期に活躍された事例があれば教えてください。 | 早く活躍したいという前向きな姿勢 |
③企業との相性を測れる逆質問
逆質問は、自分にとってその会社が合っているかを見極めるチャンスでもあります。たとえば、「チームで動くことが多いか、それとも個人の裁量が大きいのか」といった質問をすれば、職場の雰囲気や働き方を知る手がかりになります。
企業との相性を確認する姿勢は、自己理解が深いという印象を与えます。とくに新卒採用では、「どこでもいいから受けている」というより、「自分に合う環境を選ぼうとしている」と感じさせる方が好印象でしょう。
自分の価値観を踏まえ、企業との相性を確かめる逆質問をしましょう。
質問内容 | アピールできる視点 |
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チームでの業務と個人での裁量のバランスは、どのように取られていますか? | 働き方への適応力・理解度 |
評価制度やフィードバックは、どのように行われていますか? | 自己成長や改善に前向きな姿勢 |
御社で活躍している方に共通する特徴や価値観はありますか? | 自分との価値観の一致を意識している |
日々の業務のなかで、社員の方がやりがいを感じる瞬間はどんなときですか? | モチベーションの源泉を見極めようとする姿勢 |
働く上で、部署ごとの雰囲気や文化に違いはありますか? | 実際の職場環境への関心と慎重な姿勢 |
【NG例】一次面接で避けるべき逆質問
逆質問は基本的に自身の不明点の解消や、好印象を残すためにしますが、中には印象が下がってしまう逆質問もあります。
ここでは、一次面接で避けた方がよい逆質問の例と、それがNGとされる理由を分かりやすく解説します。面接の最後での印象ダウンを避けるためにしっかりと確認しておきましょう。
- 「特にありません」
- 福利厚生に関する質問
- 「はい」「いいえ」で答えられる質問
①「特にありません」
「質問は特にありません」と答えるのは、一次面接では避けるべき対応です。この答えは、「企業や仕事に興味がないのでは」と受け取られる可能性があるからです。
とくに新卒の方は、面接で何を聞かれるか分からず不安になりがちですが、それでも1つは質問を用意しておくと安心です。
実際に、「特にありません」と答えたことで志望度が低いと見なされ、不合格になったというケースもあります。これは、受け身な印象や準備不足が伝わってしまった可能性があると考えられます。
小さなことでも構いませんので、自分の関心を示す質問を用意しておくことが、通過率アップにつながるでしょう。
②福利厚生に関する質問
「残業はどのくらいですか?」「有休は取りやすいですか?」などの福利厚生に関する質問は、一次面接の段階では控えた方がよいでしょう。
このような質問ばかりをすると、「仕事内容よりも条件面ばかりを気にしている」と思われてしまう恐れがあります。
企業は一次面接を通じて、応募者がどのような点に興味を持っているかを見ています。条件面の質問ばかりでは、志望動機や業務理解が伝わりにくくなるのです。
どうしても気になる場合は、会社説明会や内定後のタイミングなど、別の機会に確認するのが適切でしょう。まずは仕事内容や組織文化に関する質問から入るのがおすすめです。
③「はい」「いいえ」で答えられる質問
逆質問では、質問の内容だけでなく、問い方にも注意が必要です。「はい」「いいえ」で終わる質問は、会話が広がらず印象に残りにくくなってしまいます。
たとえば、「新入社員でも活躍できますか?」という質問では、「はい」と返されて終わる可能性が高いです。
より効果的なのは、「どういう場面で新入社員が活躍していますか?」といった、相手に話を広げてもらえる聞き方です。
このように工夫することで、企業側の話を引き出しながら自分の理解も深められます。逆質問の質を高めることで、一次面接での評価も自然と上がるでしょう。
一次面接の通過率と合格・不合格のフラグ
ここでは実際の一次面接の通過率を紹介します。その中で、合格・不合格のフラグに関しても紹介してるので気になる方は参考にしてみてくださいね。
- 通過率|やや低めの傾向
- 合格フラグ
- 不合格フラグ
①一次面接の通過率|やや低めの傾向
一次面接の通過率は企業によって異なりますが、全体としてはあまり高くありません。新卒採用では、ここが最初の大きなふるい落としになるため、多くの応募者がこの段階で選考から外れます。
とくに人気企業や大手の場合は応募者が集中するため、通過率は20〜50%ほどとばらつきがあり、厳しめになる傾向があります。選考が進むごとに競争が激しくなるため、この段階での選抜は避けられません。
もし一次面接で落ちたとしても、「自分に何か問題があった」と決めつける必要はありません。面接の仕組みとして通過率が低いという事実を知っておくだけでも、必要以上に落ち込まずに次へ進む気持ちが持てるはずです。
②合格フラグ
一次面接のなかで「これは合格につながりやすい」とされる流れや言動には共通点があります。たとえば、志望動機や自己PRを深掘りされたり、企業の仕事内容について詳しく紹介されたときは、好意的に見られている可能性が高いでしょう。
こうした対応は、面接官がその人に対して興味や期待を持っているサインとも考えられます。面接での質問が広がり、話が弾んだと感じたなら、それは良い印象を残せている証拠かもしれません。
ただし、必ずしもそれで通過が決まるわけではありません。前向きな手応えを感じた場合も、過信せず次の選考の準備を進めておくと安心です。
合格フラグの例 |
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志望動機や自己PRについて深掘りされる |
面接中に会話が盛り上がる、笑顔や相づちが多い |
仕事内容や配属先について詳しく説明される |
次の選考ステップや日程について案内される |
「期待しています」など前向きなコメントがもらえる |
③不合格フラグ
反対に、「不合格につながりやすい」とされる言動や流れにもいくつかのパターンがあります。たとえば、質問に対して短い返答ばかりになってしまったり、会話がぎこちなく終わってしまった場合などが挙げられます。
目を見て話せなかった、逆質問が浅かった、回答に具体性がなかったなども、一次面接で落ちる人の特徴といえるでしょう。とくに「はい」「いいえ」で終わる受け答えが続いたときは要注意です。
思い当たる点があれば、次の一次面接に向けて改善するチャンスです。面接の振り返りは、不合格の理由を知ることよりも、次の成功に活かす視点が大切です。
不合格フラグの例 |
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質問が浅く、早めに面接が終わる |
表情が固い・相づちが少ないなど、面接官のリアクションが薄い |
次の選考や今後の流れの説明が一切ない |
回答に対して深掘りがない、すぐに話題が変わる |
面接官がメモを取らず淡々と進行する |
就活の一次面接を通過するコツはマナーと対策
一次面接でが社会人としては基本的なことができているかが重視されます。身だしなみやマナーだけでなく、論理的に説明できているか、受け答えは正しいかなども意識しましょう。
自己分析や企業理解を深め、コミュニケーション能力を磨くことで、必ず良い結果が残せるはずです。
焦らず地道に準備を重ね、当日は自信を持って臨んでください。一次面接は就活の入り口に過ぎません。この機会を自身の成長につなげ、内定獲得に向けて頑張っていきましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。