一次面接の逆質問例50選|高評価に導くポイントも解説
この記事では、一次面接での逆質問を50選紹介しています。逆質問の例だけではなく、注意点や質問を考えるコツも解説しています。
逆質問を通して志望度やコミュニケーション力をアピールする方法をわかりやすくまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
一次面接でよく聞かれる「逆質問」とは?

逆質問とは、面接の終盤に面接官から「何か質問はありますか?」と促された際に、応募者が質問することを指します。
就活や転職活動では定番となっており、単なるマナーではなく、企業理解を深め、自分をアピールする重要な場面として位置づけられています。
特に大手企業の一次面接では、時間に限りがあるため、逆質問を通じて志望意欲や主体性を伝えられるかが、選考結果を左右することもあります。
事前にしっかりと企業研究を行い、自分の関心に沿った質問を用意することで、自然な対話の流れを作ることができるでしょう。一次面接を成功させるためにも、逆質問の準備を整えて、万全の対策をしていきましょう。
一次面接では、志望者・企業ともに、互いの理解が浅い状態で面接をしているため、理解を深めるための逆質問は非常に重要になります。
事前にいくつか逆質問を準備しておくほか、面接中に気になったことも最後にまとめて聞いてしまいましょう。
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このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。
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企業が一次面接で逆質問を求める理由

一次面接で逆質問をすることは、就活生にとって重要な機会ですが、「逆質問はなぜ求められるのか」といった点がわからないと、何を質問すればよいのかが見えてこないことがあります。
ここでは、企業が逆質問を求める理由を説明します。逆質問の意図や目的を理解することで、より効果的に面接を進められるようになるでしょう。
企業が逆質問を求める理由は主に4つです。面接で評価されるポイントを知り、逆質問に対する理解を深めましょう。
- 志望度を間接的にチェックするため
- 空気を読む力を確認するため
- コミュニケーション能力を測るため
- 学生の不安や疑問を解消するため
① 志望度を間接的にチェックするため
企業は、逆質問を通じてあなたの志望度を探ろうとしています。
志望度が高い人は、企業や業界についてしっかり調べており、具体的な質問を投げかける傾向があります。
たとえば、新規事業やキャリアパスに関する深い質問は、真剣な関心を示すサインとして受け取られます。
逆質問の内容は、企業研究や志望動機の深さを自然にアピールする機会になります。
② 空気を読む力を確認するため
企業は、逆質問を通じてその場の雰囲気を読み取る力も見ています。
面接官の話の流れに沿った質問ができるか、説明に対して適切なリアクションができるかといった点がチェックされます。
たとえば、相手が詳しく説明してくれたときには、感謝を伝えたうえでさらに興味を示す質問を重ねると、良い印象につながります。
逆質問では、内容だけでなく、場の空気に合わせたコミュニケーションの姿勢も重要視されています。
③ コミュニケーション能力を測るため
逆質問の場では、コミュニケーション能力そのものも試されています。
質問の仕方や、会話を発展させる反応力など、単なる受け答えだけではない対話力が求められます。
企業の取り組みについて興味を持ち、自分の経験に絡めて話を広げることができれば、面接官とのやり取りもよりスムーズになりますよ。
逆質問は、相互に理解を深めながら会話を組み立てる力をアピールできるチャンスです。
④ 学生の不安や疑問を解消するため
逆質問には、学生自身の不安や疑問を解消する役割もあります。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、配属先や教育制度など、気になる点をきちんと確認することが大切です。
面接で積極的に質問をすることで、企業との理解を深め、納得感を持って入社の判断ができるようになります。
企業も、しっかりと納得して入社してもらうために、質問を歓迎しています。
マッチ度が低いまま内定を出すと早期離職に繋がりやすいため、人事としても、事前にできるだけ齟齬をなくしたいと考えています。
「自分はここだけは譲れない」という就活の軸を設定しておくと、企業に対しての疑問点や不安点が出やすくなりますよ。
一次面接の逆質問で押さえるべきポイント

一次面接での逆質問を有意義なものにするためには、どのような質問を聞くべきなのかを知っておくことが大切です。大枠の方向性を定めることで、企業側の意図に沿いつつ、自分にとってメリットのある質問をすることができます。
逆質問を効果的に活用するために押さえるべきポイントを紹介します。
- 入社後の活躍イメージにつながる質問を意識する
- 会社理解が深まる質問をする
- 企業研究の成果が伝わる質問をする
- 自分をアピールできる質問をする
① 入社後の活躍イメージにつながる質問を意識する
逆質問では、入社後にどのように活躍できるかを意識した質問をすることが重要です。
企業が求める人物像や成長イメージに寄り添った質問をすることで、前向きな姿勢や意欲をアピールできます。
たとえば、「入社後、どのようなプロジェクトに関わるチャンスがありますか?」といった質問は、成長意欲を感じさせるものです。
こうした質問を通じて、企業に「一緒に成長してくれそうな人材だ」と印象づけましょう。
② 会社理解が深まる質問をする
逆質問では、会社のビジョンや事業展開に関する理解を深めることも大切です。
企業の方向性をしっかり把握していることを示すことで、自分がどう貢献できるかを具体的に伝えることができます。
たとえば、「今後注力していく新規事業について教えてください」といった質問は、企業の未来に興味を持っている姿勢を示せます。
自社への理解を深めながら、入社後の活躍イメージをより具体的に描きましょう。
③ 企業研究の成果が伝わる質問をする
事前に行った企業研究を踏まえた質問をすることで、熱意や志望度を効果的にアピールできます。
ただの情報収集ではなく、企業の個性を理解し、自分なりの視点を持っていることが伝わります。
たとえば、「御社が昨年発表した〇〇プロジェクトに興味を持ったのですが、今後の展開はどのように考えていますか?」など、具体的な事例に基づく質問が効果的です。
企業研究を活かした逆質問で、他の候補者との差別化を図りましょう。
④ 自分をアピールできる質問をする
逆質問を通じて、自分の強みや適性を自然にアピールすることも可能です。
面接官に「この人は自社で活躍できそうだ」と思わせるには、自分のスキルや特性に関連した質問をするのが効果的です。
たとえば、「私は〇〇の経験があるのですが、御社の△△部門で活かせる場面はありますか?」といった質問が挙げられます。
逆質問を自己アピールの機会ととらえ、面接の最後まで自分らしさを伝えましょう。
一次面接の逆質問を成功させる準備手順

一次面接では、逆質問の内容によって自分の理解度や意欲をアピールすることができます。そのためには、事前にしっかりと準備を進めておくことが欠かせません。
逆質問を成功させるために必要なステップを順番に押さえておきましょう。
- 企業研究を徹底的に行う
- 疑問や気になったことを書き出す
- 考えた質問が既出の情報でないか確認をする
- 質問を5個程度に厳選する
① 企業研究を徹底的に行う
逆質問の質を高めるためには、企業研究を徹底することが不可欠です。
企業が大切にしている価値観や文化、今後のビジョンを事前に理解しておけば、より的確な質問ができるようになります。
たとえば、公式ウェブサイトや最新のニュースリリースを読み込み、業界動向や競合との差別化ポイントまで調べると、企業への関心度が自然に伝わる質問ができます。また、面接官が人事担当か現場社員かを調べておくことで、相手に合わせた効果的な質問ができるでしょう。
しっかりとした企業研究は、逆質問の精度を高め、面接官からの評価を引き上げる大きな武器になります。
まずは企業のことを理解しないと、疑問点も思い浮かびません。とんちんかんな質問をしないためにも、少なくとも公式サイトは読み込んでおきましょう。
また、より深く企業のことを知るには、OB訪問やインターンシップへの参加などもしておくと万全ですね。
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② 疑問や気になったことを書き出す
逆質問を考えるうえでは、企業研究中に湧いた疑問をその場で書き出しておくことが重要です。
疑問を可視化することで、質問のストックを増やし、面接で柔軟に対応できるようになります。
たとえば、「業務内容」「職場環境」「キャリアパス」などカテゴリーごとに整理してリスト化しておけば、面接前に確認しやすく、質問の抜け漏れを防げます。
自分の関心ポイントを明確にしておくことで、自然な逆質問につなげることができるでしょう。
③ 考えた質問が既出の情報でないか確認をする
用意した逆質問が、すでに公開されている情報と重複していないか必ず確認しましょう。
同じ内容を質問してしまうと、企業研究が甘いと判断され、マイナス評価につながるリスクがあります。
たとえば、企業の採用ページ、説明会資料、IR情報、プレスリリースなどを見直して、重複を避けたオリジナルな質問を厳選することが大切です。
丁寧に確認を重ねた上での逆質問は、調査力と意欲の高さをアピールすることにもつながります。
④ 質問を5個程度に厳選する
逆質問では、あらかじめ用意した中から、5個程度に絞って質の高い質問を準備しておくことが大切です。ただし、実際の質問数はその場の状況に応じて2〜3個になるケースもあります。
面接中に質問の意図が解消されることもあるため、複数用意しておけば安心して臨めます。
たとえば、企業の今後のビジョンや、自分のキャリア形成に関わる内容を中心に選ぶと、意欲や真剣さが伝わりやすくなります。調べればわかる内容や、浅い質問は避けましょう。
適切な数と質を意識して質問を厳選することで、面接の印象をさらに高めることができます。
逆質問で面接官に好印象を残すための差別化テクニックとは?

一次面接で逆質問をすることは、面接官に好印象を与える絶好のチャンスです。ただ質問するだけではなく、工夫を加えることで、他の候補者と差をつけることができます。
ここでは、逆質問を効果的に活用して面接官に良い印象を残すためのコツを紹介します。
- 志望動機や自己PRと逆質問をリンクさせる
- 逆質問の回答からさらに深掘りする質問をする
- 背景を伝えたうえで質問をする
① 志望動機や自己PRと逆質問をリンクさせる
逆質問は、志望動機や自己PRと関連づけることで説得力を高めることができます。
単なる興味本位の質問ではなく、自分の経験や強みを踏まえた内容にすることで、意欲と企業理解の深さをアピールできます。
たとえば、「私はマーケティングプロジェクトで市場調査や施策立案に取り組んできました。この経験は御社の新規事業開発でも活かせると考えていますが、認識に相違ないでしょうか?」と尋ねれば、自分の強みを自然に伝えつつ、具体的な興味を示すことができます。
志望動機や自己PRとつながった質問は、一貫性を感じさせ、面接官に強い印象を与えるでしょう。
② 逆質問の回答からさらに深掘りする質問をする
逆質問をした後、面接官の回答を受けてさらに質問を重ねることが重要です。
一問一答で終わらず、興味を持って話を広げることで、コミュニケーション力や理解力の高さをアピールできます。
たとえば、「その取り組みについて、具体的なプロジェクト事例があれば教えていただけますか?」といった形で深掘りすると、対話のキャッチボールが生まれ、面接が自然で活発なものになります。
回答に対する関心を示すことで、ビジネスシーンで求められる対話力も同時に印象づけることができます。
逆質問の目的は「印象が良くなる質問をすること」ではなく「自分の疑問を解消すること」です。逆質問のあとにさらなる疑問が出てきたら、遠慮なく追加で質問してくださいね。
ちなみに、印象を良くしたいだけの形式的な質問は意外とバレているので、企業分析を深めた上で、本質的な質問を考えるように意識しましょう。
③ 背景を伝えたうえで質問をする
質問をする際には、なぜその質問をするのか背景を伝えることが効果的です。
いきなり質問するよりも、質問の意図を簡単に説明することで、面接官が答えやすくなり、より深い話を引き出せるようになります。
たとえば、「貴社の〇〇の取り組みに興味があり、具体的なプロセスについてさらに知りたくてお伺いします」と前置きしてから質問をすると、自然な流れが生まれます。
背景を添えることで、質問の質が高まり、面接官に好印象を残すことができるでしょう。
一次面接当日に意識すべきポイント

ここでは、一次面接当日に意識すべき重要なポイントについて解説します。
逆質問の質を高めるためには、事前準備だけでなく、当日の対応も非常に重要です。
場の雰囲気に合わせた柔軟なやり取りや、細やかな気配りができるかどうかが、面接官に与える印象を大きく左右します。
当日に逆質問で意識すべきポイントを押さえて、より良いコミュニケーションを目指しましょう。
① 自然なやり取りを意識する
逆質問では、あらかじめ用意した質問に固執せず、自然な会話を意識することが大切です。
面接官の話の流れに合わせて柔軟に質問を選び直すことで、対話のキャッチボールが生まれ、自然なコミュニケーションが実現します。
たとえば、面接官が事業戦略について話した後には、それに関連する質問に切り替えることで、場の流れを大切にしたやり取りができます。
自然なやり取りを心がけることで、「この人とはスムーズに仕事ができそうだ」という好印象を与えることができます。
② リアクションを忘れない
逆質問後には、面接官の回答にしっかりリアクションを返すことが重要です。
無反応だと興味や理解が伝わりにくくなりますが、感謝の言葉を添えるだけで、会話の温度感が一気に上がります。
たとえば、「とても参考になりました。ありがとうございます」と一言伝えるだけでも、面接官に好意的な印象を残すことができます。
リアクションを意識することで、逆質問後の雰囲気も良くなり、面接全体の評価にもプラスに働くでしょう。
③ 時間への配慮を見せる
逆質問を複数する場合には、面接官の時間に配慮する姿勢も大切です。
質問を続ける前に「お時間まだよろしいでしょうか?」と一声かけることで、相手への配慮やマナーの良さをアピールできます。
たとえば、逆質問が続く場面でこの一言を挟むだけで、ビジネスマナーへの理解や空気を読む力を自然に伝えることができます。
時間配慮を徹底することで、コミュニケーション能力だけでなく、社会人としての基本的なマナーもアピールできるでしょう。
好印象を与える一次面接の逆質問例30選

ここでは、好印象につながる逆質問の例を目的別に6つのパターンに分けて紹介します。逆質問を通じて、企業理解や自己アピールにつなげましょう。
- 企業理解を深める質問
- 仕事内容を掘り下げる質問
- 面接官の人柄や部署に関する質問
- 社風や働き方を聞く質問
- キャリアパスに関する質問
- 面白さで印象に残る質問
① 企業理解を深める逆質問
企業理念や事業戦略など、企業への理解を深める質問をすることで、志望度の高さを自然に伝えることができます。
- 御社の今後5年間の成長戦略について、現場で感じる変化はありますか?
- 経営理念を社員が実践するために意識していることはありますか?
- 近年、特に注力している事業分野について教えてください。
- 新しい市場開拓を進める際に大切にしている価値観は何でしょうか?
- グローバル展開を意識した取り組みがあれば教えてください。
企業のビジョンに興味を持つ姿勢をアピールしましょう。
企業の戦略や価値観に踏み込んだ質問は、単に企業理解を深めようとしているだけでなく、「自分の希望するキャリアとのすり合わせをしているんだな」と分かります。
志望者がきちんと「志望企業で働いたらどうなるのか」を現実的にイメージしていることが分かるため、採用側としても好印象ですよ。
② 仕事内容を掘り下げる逆質問
具体的な仕事内容について深く尋ねることで、入社後のイメージを持っていることを伝えることができます。
- 新人が最初に担当する業務には、どのような特徴がありますか?
- 1年目に期待される役割について教えてください。
- 日常業務の中で特に大切にしているスキルは何でしょうか?
- 異動やジョブローテーションはどのような頻度で行われますか?
- 配属後、成長をサポートする体制はどのように整えられていますか?
リアルな働き方を具体的に把握していることを印象づけましょう。
「働く自分をイメージしようとしている」こと自体、成長意欲が見えるだけでなく、会社への理解を深めたいという熱意が感じられるため、好印象です。
特に、その企業へのインターン経験などがない場合は、入社後のリアルな姿を想像しようとすること自体が、他の志望者との差別化になりますよ。
③ 面接官の人柄や部署についての逆質問
面接官自身や所属部署について尋ねることで、コミュニケーションの距離を縮めるきっかけになります。
- ○○さんが入社を決めた理由について教えていただけますか?
- 所属部署の中で、特に大切にしている文化は何でしょうか?
- 面接官ご自身が仕事をする上で意識していることはありますか?
- 現場のチームでは、どのような役割分担がなされているのでしょうか?
- 現在担当されているプロジェクトのやりがいについて伺えますか?
相手に関心を持つ姿勢を見せることで、好印象につながります。
就職では、仕事内容だけでなく誰とどのように働くかも重要な要素です。自分に合った環境なのかを主体的に見極めようとする姿勢は好印象に映りますね。
さらに人事としても、自身の経験を語る中で会話のキャッチボールが生まれるため、印象に残る面接になりやすいですよ。
④ 社風や働き方を聞く逆質問
企業の風土や働き方に興味を持つことは、企業との相性を確かめる上でも重要です。
- 日々の業務におけるチーム間のコミュニケーションスタイルを教えてください。
- 社内での新しいアイデア提案は、どのように受け止められる文化でしょうか?
- リモートワークやフレックス制度の利用状況について教えてください。
- ワークライフバランスを実現するために、どのような取り組みをされていますか?
- 若手社員が活躍しやすい風土づくりのために工夫している点はありますか?
自分に合った働き方を意識していることをアピールしましょう。
社風や働き方に関する質問は、表面的に志望しているわけでなく、本気でその企業とマッチするかを見極めようとする姿勢の表れだと分かります。
人事としても、主体的にキャリアを考えている学生だと分かるので評価が高まりますね。「働く自分を想像したときに知っておきたいこと」を軸に、具体性と理由をもって聞いてみましょう。
⑤ キャリアパスに関する逆質問
将来のキャリア形成について積極的に質問することで、長期的な視点を持っていることを示すことができます。
- 若手社員のキャリアパスにはどのような選択肢がありますか?
- マネジメント職と専門職、どちらを目指す社員が多いのでしょうか?
- 海外勤務や国内転勤の可能性について教えてください。
- スキルアップや資格取得支援の制度はありますか?
- 3年後、5年後を見据えたキャリア形成についてアドバイスはありますか?
キャリア意識の高さは、企業側にもポジティブな印象を与えます。
キャリアパスに関する逆質問は、入社後の短期的な成長だけでなく、長期的な成長も見据えていると分かるため、長く働いてほしい企業にとっても嬉しい質問です。
「入社後にどう成長していきたいか」を起点に、「会社がその成長をどう支援してくれるのか」を確かめる視点を持って、質問を考えてみてください。
⑥ 面白さで印象に残る逆質問
少し個性的な質問をすることで、自然にあなた自身の柔軟さや発想力をアピールできます。
- ○○さんが働くなかで「これは面白い」と思った瞬間はどんな時でしたか?
- 社内で人気のあるイベントや取り組みがあれば教えてください。
- もし○○社を一言で表すとしたら、どんな言葉になりますか?
- 新人時代に「これは大変だった!」というエピソードがあればぜひ聞かせてください。
- 面接の終わりに、私に対して「これだけは聞いておきたい」ということはありますか?
リラックスしたやり取りを通じて、自分の人柄を印象づけましょう。
定型的ではない独特な質問というだけでも印象に残りやすいですね。また、企業や働く人の“温度感”を知ろうとする姿勢は、人柄やカルチャーフィットを重視する企業にはマッチしやすいです。
こうした質問では、相手が答えやすく、かつ自分の関心とリンクしているかが最重要ポイント。「なぜそれを聞きたいのか」を自分なりに整理しておいてくださいね。
面接官別に使える一次面接の逆質問例20選

ここでは、面接官の立場に応じて効果的な逆質問例を紹介します。相手に合わせて質問を工夫することで、あなたの理解力やコミュニケーション力を自然にアピールしましょう。
対象となる面接官のタイプは次の4つです。
- 人事担当者向けの逆質問
- 若手社員向けの逆質問
- 管理職向けの逆質問
- 面接官個人に関する逆質問
① 人事担当者向けの逆質問
人事担当者には、採用制度や社内文化について尋ねることで、制度理解や志望度の高さを伝えられます。
- 研修制度について、自主性が求められる場面と、手厚くサポートされる場面のバランスを教えていただけますか?
- 評価制度では、数字以外にどんな行動や姿勢が評価につながりますか??
- 社員の平均勤続年数はどれくらいですか?
- 社内の異動や転勤の頻度について教えてください。
- 働き方改革の取り組みについて伺えますか?
企業の仕組みに興味を持っている姿勢を示しましょう。
やはり人事としては「志望者と自社のマッチ度の高さ」を見極めたいため、「自社の文化や制度について、自分の行動と照らし合わせた質問」があると嬉しいですね。
たとえば「評価制度では、数字以外にどんな行動や姿勢が評価につながりますか?」のように、単なる制度理解ではなく、行動への落とし込み方を考えているのが伝わると好印象です。
② 若手社員向けの逆質問
若手社員には、現場でのリアルな経験や働き方について尋ねると、入社後のイメージをより具体化できます。
- 入社前と入社後で感じたギャップはありましたか?
- 仕事を通じて一番成長したと感じたエピソードを教えてください。
- 1日の業務スケジュールはどのような流れですか?
- 仕事でつらかったことと、それをどう乗り越えたかを聞かせてください。
- 同期との関係性はどのようなものですか?
実際の働き方に触れる質問で、リアルな視点を伝えましょう。
新卒に近い勤務年数の人が相手の場合、「入社直後の働き方」や「入社直後に感じるギャップ」など、「入社後のリアル」を聞き出すチャンスでもあります。
企業に関して「自分が不安に感じていること」や「働く上で大事にしたいこと」を明確にしつつ、「日常業務」「成長」などを軸に質問を考えると良いでしょう。
③ 管理職向けの逆質問
管理職クラスには、チーム運営やリーダーシップに関する質問を投げかけると、マクロな視点をアピールできます。
- チーム内で活躍している社員に共通する特徴は何でしょうか?
- 今後チームとして注力していきたいテーマはありますか?
- 配属後に期待される役割について教えてください。
- チームマネジメントで心がけていることは何ですか?
- リーダーシップを発揮できる場面はどのような場面ですか?
組織全体を見据えた興味や成長意欲をアピールしましょう。
管理職向けの逆質問では、チームや組織全体の視点に立った質問があると良いですね。例えば「活躍する社員の特徴」や「注力テーマ」など、業務全体を俯瞰した質問がおすすめです。
特に一次面接では、入社後のイメージを具体的にしようとする姿勢が見たいところです。「その質問を通して自分がどう成長したいのか」を意識してみてくださいね。
④ 面接官個人に関する逆質問
面接官個人に関する質問は、面接の終盤で信頼関係を築くきっかけになります。
- 面接官ご自身がこの会社を選んだ理由を教えていただけますか?
- 入社後に一番うれしかった経験について伺えますか?
- 現在の仕事で特にやりがいを感じる瞬間はどのようなときですか?
- 面接官ご自身のキャリアパスを参考に教えてください。
- 社内で長く働くために大切だと感じることは何でしょうか?
自然なコミュニケーションを通じて、好印象を残しましょう。
面接官個人に対して逆質問するときは、相手の経験や価値観に素直な関心を持てているかが重要です。印象を良くするための形だけの質問は、意外と面接官も分かります。
最初から「この人に質問するぞ!」と考えるのではなく、自然な形で「この人の意見が知りたい」と感じたときに質問するのがポイントです。
一次面接で避けるべき逆質問のNG例20選

逆質問で失敗しないためには、避けるべき質問を事前に具体的に把握しておくことが大切です。考えた逆質問がNGに該当していないかを見直すことで、より質の高い逆質問を準備できます。
とくに新卒で就活をしている方は、社会人との距離感やマナーにまだ慣れておらず、無意識のうちに印象を悪くしてしまうケースも少なくありません。
ここでは、一次面接で避けるべき逆質問の具体例と、その理由をわかりやすく紹介します。事前に知っておくことで、安心して逆質問に臨めるでしょう。
- 待遇や福利厚生に関する逆質問
- プライベートに関する逆質問
- ネガティブな印象を与える逆質問
- 受け身な姿勢に見える逆質問
① 待遇や福利厚生に関する逆質問
- 「残業はどれくらいありますか?」
- 「有給休暇はすぐに取れますか?」
- 「ボーナスは毎年必ず支給されますか?」
- 「昇給の頻度はどれくらいですか?」
- 「住宅手当は出ますか?」
一次面接の段階で待遇や福利厚生を尋ねると、仕事内容や企業理念への関心が薄く、条件重視で会社を選んでいる印象を与えてしまいます。
とくに「残業」「ボーナス」「手当」など、お金や働きやすさに直接関わる質問ばかりをすると、入社意欲自体が疑われることになりかねません。
待遇面は内定後や最終面接のタイミングで確認するのが一般的です。一次面接では、自分がその会社でどのように活躍できるかに焦点を当てるべきでしょう。
「逆質問はありますか?」と聞いたときに待遇についてのみ聞かれると、どうしても「条件が良ければどこでもいいのかな?」と感じてしまいますね。
一次面接という、互いの情報理解がまだ浅い段階では、企業の本質と自分の希望をすり合わせる質問を意識してみてください。
② プライベートに関する逆質問
- 「休日はどのように過ごしていますか?」
- 「趣味は何ですか?」
- 「仕事終わりに飲みに行くことは多いですか?」
- 「社内で仲の良い人とはどんな関係ですか?」
- 「プライベートの時間はしっかり取れますか?」
プライベートに踏み込む質問は、ビジネスの場にふさわしくない印象を与えてしまいます。とくに一次面接では、業務内容や会社のビジョンへの理解を深めることが目的です。
趣味や私生活に関する話題を持ち出すと、「空気が読めない」「目的意識が低い」と受け取られるリスクが高まります。
また、プライベート重視のスタンスを強く印象づけると、「仕事よりも自分の都合を優先しそう」というマイナスイメージを与えてしまうことにもつながります。
逆質問でプライベートなことばかりを聞かれると「この企業には興味がないのかな?」と感じることもしばしばありますね。
特に、面接官自身の人柄や業務意識について聞く場合は、うっかり私生活に踏み込みすぎることもあるため「仕事についてのスタンス」を軸にした質問を意識しましょう。
③ ネガティブな印象を与える逆質問
- 「どうして離職率が高いのですか?」
- 「この会社で働くうえで大変なことは何ですか?」
- 「前任者はなぜ辞めたのですか?」
- 「業績が悪い時はリストラされますか?」
- 「残業代はきちんと支払われていますか?」
ネガティブな話題に踏み込んだ質問は、たとえ事実を知りたい意図があったとしても、面接の場では慎重に扱うべきです。
「この会社に問題があるのでは」と疑っている姿勢が見えると、企業側は「この人は会社批判をするかもしれない」「入社後に不満を持ちやすいのでは」と感じてしまいます。
また、細かい待遇面を懸念する質問も、労働環境に不信感を持っていると受け取られるリスクがあり、警戒心を招きます。
業務に関して不安を感じるのは、就活生としては当たり前です。ネガティブな質問をする場合は「どうしてそれが知りたいのか」を合わせて伝えましょう。
たとえば「離職率が高い理由は?」とだけ聞くのではなく「離職率の理由を理解して、早期離職を防ぐ努力をしていきたい」と伝えると、採用側としても納得しやすいですね。
④ 受け身な姿勢に見える逆質問
- 「研修では何を教えてもらえますか?」
- 「配属先はどうやって決まるのですか?」
- 「異動はすべて会社が決めるのですか?」
- 「キャリアプランは会社が考えてくれますか?」
- 「未経験でも全部教えてもらえますか?」
受け身なスタンスを感じさせる質問は、「自らキャリアを切り開こうとする意欲が弱い」と判断されやすくなります。
企業は、与えられるものを待つだけの姿勢よりも、自分から積極的に成長を目指すマインドを重視します。
「教えてもらえる」「決めてもらえる」といった依存的なニュアンスのある質問は、主体性がない印象を与え、選考において大きなマイナス要素となるおそれがあります。
企業の環境を知りたいなら、「企業がどこまでしてくれるのか」だけを強調するのではなく「自分はこのように努力・成長したい」という意欲を交えて質問しましょう。
「研修では何をしてくれるか」ではなく「仕事を早く覚えて活躍したいが、研修にはどのようなカリキュラムがあるのか」と聞くと、成長意欲が伝わりますよ。
一次面接の逆質問での注意点

一次面接の逆質問では、質問内容だけでなく、質問の仕方や姿勢そのものも面接官の印象を左右します。逆質問のチャンスを無駄にしないために、注意すべきポイントを押さえておきましょう。
- 特にありませんと答えない
- すでに面接中に説明された内容を改めて聞かない
- クローズドクエスチョンを避ける
① 特にありませんと答えない
逆質問を求められた際、「特にありません」と答えるのは絶対に避けるべきです。
何も質問をしないと、企業や職種への関心が薄いと受け取られるリスクがあります。
たとえば、逆質問の機会に無反応でいると、「この候補者は企業研究をしていない」「志望度が低い」と面接官に判断される恐れがあります。
質問を準備しておくことは、意欲と積極性をアピールする基本姿勢と考えましょう。
② すでに面接中に説明された内容を改めて聞かない
逆質問では、すでに面接中に説明された内容を繰り返し聞かないよう注意が必要です。
同じ内容を改めて尋ねると、話を聞いていなかった、理解力が低いと受け取られるリスクがあります。
たとえば、仕事内容や配属部署について詳細に説明された直後に、同じ内容を逆質問すると、「この人は集中していない」と判断されるかもしれません。
逆質問をする際は、面接中のやり取りをしっかり踏まえたうえで、追加で知りたいポイントを整理しておきましょう。
③ クローズドクエスチョンを避ける
逆質問では、はい・いいえで答えられるクローズドクエスチョンを使わないようにしましょう。
クローズドな質問は会話を広げづらく、対話の深まりを妨げてしまいます。
たとえば、「御社には若手が活躍する場はありますか?」と尋ねるだけでは、簡単な「はい」「いいえ」で終わってしまい、面接官との対話が盛り上がりにくくなります。
「若手社員が活躍するために、どのような取り組みをされていますか?」とオープンクエスチョンで尋ねる内容が表面的にとどまると、関心の薄さや準備不足を疑われることもあり、面接全体の評価に悪影響を及ぼすおそれがあります。
一次面接の逆質問は準備と工夫で差がつく!
一次面接では、逆質問の質と数が選考を左右する重要な要素です。
「一次面接の逆質問はいくつ用意すべきか」と悩む方も多いですが、5個以上準備しておくと安心ですよ。逆質問を通して志望度や主体性を伝えることで、他の応募者と差別化できます。
企業理解を深める質問や、自分の強みを活かせる質問など、一次面接でよく使われる質問パターンを参考にしつつ、自分らしい質問を用意することが成功のカギです。
一次面接を有利に進めるためにも、逆質問対策を万全に整えましょう。
まずは志望動機を作ってみる
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編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。