インターンのメリット徹底解説!実施期間や探し方も合わせて紹介
最近は就活が早期化しているため、インターンへ参加したいと考えている人も多いですよね。
しかし、「そもそもインターンのメリットって何?」「参加した方がいいのはどうして?」と考える人もいるでしょう。
そこで、本記事ではインターンのメリットを徹底的に解説!主なインターン時期や選考における対策なども合わせて紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
記事の監修者
紙谷
新卒1年目の段階では訪問営業でトップセールス獲得し、3階級役職をあげる。 現在は企業コンサルとキャリアアドバイザーを兼任。
インターンを活用する6つのメリット
インターンへの参加が、就活にどの程度有利に働くのか知りたいですよね。ここでは、インターンを活用する6つのメリットを解説します。
①企業のことをより研究できる
インターンシップでは実際に企業での業務に参加でき、企業理解をより深められるのが大きな魅力の1つです。
通常の説明会では得られない、企業の内情や雰囲気を実体験として把握できるでしょう。また、将来のキャリア選択を見すえたい人にとっても嬉しいですよね。
またすでに志望業界が決まっている場合、各企業のインターンシップを通じて比較分析ができるため、自分と企業の相性を確認しやすいです。これにより、今後の就活の方針をより具体的に決定しやすくなります。
まだ具体的な志望業界が定まっていない場合でも、異なる企業のインターンに参加することで多岐にわたる業界を知り、将来のキャリアに対する理解を深められます。どちらにしても企業選びに非常に役立ちますよ。
実際に企業のオフィスに行く機会も多く、入社後のイメージも深まる良い機会でもあります。
②ガクチカとしてアピール可能
就活を始めたとき、過去のインターン経験がガクチカとしてアピールできるのは大きな利点となります。
インターン参加は就活において強力なアピールポイントの1つであり、ガクチカとして自分の強みを強調しやすくなること間違いなしです。インターン経験があるだけで、学生時代に大きな実績がなくとも履歴書や面接で差別化が図れますよ。
ただし、インターン先と全く異なる業界を志望する場合は、「なぜインターン先に就職しないのか」と聞かれたときの対策をしておきましょう。
きちんと企業研究を行い、自身が志望企業に適している点や、インターン先とは異なる業界を志望した理由を具体的に示すと、面接官からも好印象を得られますよ。
③社会人のマナーを知る機会になる
インターンシップを通じて得られる様々な就業体験は、社会人としてのマナーを身につける絶好の機会です。
実際に働く社員の姿を観察し、彼らから直接学べるため、話し方や身だしなみの整え方など、社会人としての基本的なマナーを身に着けられます。
これらの経験が、就活が本格的に始まった際に大いに役立ちます。他の学生たちと差別化が図れるだけでなく、「社会人としての姿勢」を既に身につけていることで企業からも高評価を得られるでしょう。
自ら努力しても良いですが、インターンシップを通じて必要なマナーを体得しておくことで、より安心して選考に臨むことができるでしょう。面接で適切な振る舞いができるだけでも、面接官からの印象は良くなりますよ。
社会人としての高い意識が付き、入社後の早いスタートダッシュに繋がります。
④社会人との繋がりが作れる
インターンを通じて人脈を増やせることも就活におけるメリットです。これは社員との交流だけに限りません。インターン中に社員たちとの交流が深まり、OB訪問の機会が得られれば、将来への可能性が一層広がります。
また、異なる企業の社会人を紹介してもらえれば、就活において有利な情報や機会を手に入れられます。学生同士で交流が深められるのも魅力の1つで、就活の情報交換やモチベーションを高め合うことも可能です。
社会人としてのネットワークを築くことは、将来のキャリア形成において非常に重要であり、これをインターンシップを通じて着実に進めることが、成功への近道となります。
⑤内定へ繋がる可能性がある
実績によっては内定に直結することもあるのがインターンの嬉しいポイント。近年では内定直結型のインターンが増加傾向にあります。早期に内定を獲得できれば、精神的にも余裕ができ、その後の就職活動も安心して進められますよ。
内定直結型のインターンは学生にとってだけでなく、企業にとっても早期に有望な人材を確保するメリットがあります。企業も優秀な学生を早期に獲得したい狙いがあるので、双方にとって嬉しい制度なわけですね。
とはいえ、インターン生を新入社員として雇っているかどうかは企業によって異なるので、インターンに合格したからとすぐに就活を辞めないよう、注意しましょう。
内定に直結する機会もあるからこそ、社会人としての意識を持って参加しましょう。
⑥スキル向上や経験の積み重ねが望める
インターン生として企業で働く経験は、社会人としてのスキルや経験値を向上させる絶好の機会です。基本的なパソコン操作からコミュニケーション能力、トラブルに臨機応変に対応する力まで、多岐にわたる力を身につけられます。
また、身につけたスキルはその後の選考において自分の強みとしてアピールできます。インターンに参加する際には、どのようなスキルや経験を積みたいのか、きちんと目標を定めておくと良いですよ。
インターンで培ったスキルは、単なる業務経験だけでなく、自らの成長や学びの証でもあります。選考でうまく自己PRするためにも、具体的にどんな力が見についているのか、インターン中に都度ふりかえってみるのもおすすめです。
インターンの種類
一口にインターンと言っても、形式や期間が異なります。事前にインターンの種類を把握しておきましょう。
①短期のプロジェクト型インターン
プロジェクト型の短期インターンとは、ディスカッションやグループワークを通して企業の実務課題に取り組む方式のものです。
例えば、商品企画部のインターンでは「売り上げアップのための新商品の企画を考える」といった具体的な業務課題に取り組みます。これはロールプレイング形式で、実際の業務を疑似体験する形になりますね。
数日間、ディスカッションやグループワークを通して、会議の進行や仕事の考え方など社会人としてのスキルを学ぶことが目的です。短期間での集中的な経験を通じ、即戦力としての力を身につけることで、将来の職場での実践力を高められるでしょう。
②長期の体験形式インターン
実際の業務とほぼ同じ仕事を経験する長期インターンは、数ヶ月から1、2年単位の長期間にわたるのが特徴です。
この形式の魅力は、業務のやりがいや難しさを直接感じられること。外部からは見えない仕事の実態や、仕事の中で得られるやりがいなどをしっかりと見極められますよ。
また、長期インターンでは社会人に必要なスキルも身につけられます。実際の業務では、コミュニケーション能力や問題解決能力など様々なスキルが必要になります。
このような長期インターンは、単なる学習だけでなく実践を通じて実力を高め、将来の職場での実績にも繋がりますよ。
③セミナー形式
セミナー形式のインターンとは、企業や業界の説明を中心に行う形式のものです。半日〜1日の短期間で、選考ではなく先着や抽選によって参加者が決まる場合がほとんどですね。
就活をスタートしたばかりで何をどうすべきか分からない場合に適していますが、実務を経験したい人にとっては物足りなく感じることも。
ただし、説明会形式のインターンに参加しなければ、その後のワークショップや実務体験に参加できない場合もあるため、募集要項をよく確認してください。
インターンの主な実施期間・参加時期
インターンに参加するにあたり、実施期間を知ることでいつ準備すべきなのか目処が立ちます。ここでは、インターンの実施期間と参加時期を3つに分けて解説していきます。
①【大学2年生】長期のインターンで経験を積む
大学2年生の比較的余裕がある時期には、積極的に長期インターンに参加しましょう。大学3年生以降は就活が本格的に始まり、選考書類や面接などで多忙となるため、2年のうちに実務体験型の長期インターンを経験しておくのがおすすめです。
ただし、サークルや留学などで忙しくなる可能性もあるため、スケジュール全体を確認した上で応募先を検討しましょう。
長期インターンを通じて得たスキルや経験は、将来の就職活動において強力な武器になること間違いなしですよ。
②【大学3年の夏】短期インターンで雰囲気を掴もう
大学3年生の夏は、多くの企業がワークショップ・プロジェクト型や説明会型の短期インターンを開催する時期です。
この時期に積極的に短期インターンに参加し、企業研究を進めておきましょう。短期なら長時間の拘束がないため、各企業のインターンに参加しつつ企業を比較・検討できますよ。
夏休みに入ったら、様々な企業の説明会型インターンに参加し、企業研究を進めつつ、ワークショップ型で社内の雰囲気を確認しておくと良いでしょう。
通常、3年の4月以降にインターンの情報が解禁されるため、事前に気になる企業をピックアップして早めにインターン選考に応募してくださいね。
③【大学3年の冬】短期インターンでじっくり企業研究
大学3年の冬も多くの企業がワークショップ・プロジェクト型や説明会型のインターンを積極的に開催しています。
夏から就活をスタートさせ、業界を絞り込んだ上で冬の短期インターンに参加するのもおすすめですよ。より深く企業研究ができるので、じっくり就活を勧めたい人には最適です。
気になる業界が見つからない場合、これまでとは異なる業界のインターンに挑戦することで新たな視点を獲得できます。
就活本番までの時間が限られているため、短期インターンを通じてさまざまな企業と触れ合い、理解を深めるか、志望業界を絞り込むことが戦略的です。冬のインターン参加によって、就活を有利に進めましょう。
インターンを効率良く探す4つの方法
インターンに参加したくてもどのように探せば良いかわからない人もいるでしょう。そこで、インターンを効率良く探す方法を4つ紹介します。
①インターンのみを募集しているサイトを活用する
インターン先を探す際には、まずはインターン募集のみを扱っている専用サイトを活用しましょう。
インターン生を募集するサイトでは「勤務地」「業界」「職種」「形式」「期間」など、様々な条件を組み合わせて検索でき、目的に合った企業を見つけやすくなります。
どのインターンに参加するか迷った場合は、気になる企業をリストアップし、応募期限を確認してスケジュールを組んでみてください。自分が参加したいインターンと、時間的に参加が可能なインターンを見比べて選びましょう。
②大学でキャリアアドバイザーに相談
大学のキャリアセンターでは、インターンの支援も行っており、キャリアアドバイザーも常駐しています。気になる企業や業界、参加目的などを伝え、相談しながら自分に合ったインターンを見つけられるのが嬉しいところですね。
特に、選考が必要なインターンの場合は、アドバイザーから助言をもらいながら適切な対策を立てておくと安心です。大学のキャリアセンターを積極的に利用し、充実したインターン生活を送りましょう。
③OBや知り合いを頼る
もし就活に詳しい先輩や友人がいるなら、インターンについて聞いてみましょう。先輩たちは既に就活を終えているため、有益なインターン情報を持っている可能性が高くなります。インターンに選考が必要な場合も、アドバイスをもらえるのが嬉しいですね。
また、友人と情報交換をすることで、これまで気付かなかったインターン先を見つけられる場合も。就活は自分1人で頑張るだけでなく仲間と協力することも重要ですよ。
④SNSを使って探してみる
近年、企業は求人サイトだけでなく、InstagramやX(旧Twitter)を活用してインターンの募集を行うことが増えてきました。
SNSでハッシュタグ検索やキーワード検索を利用し「インターン募集」や「短期インターン」と検索をかけると、多くの企業がヒットするので便利です。
しかし、SNS上だけでは企業情報やインターン情報が限定的な場合も。参加前には公式サイトで企業情報を確認し、実際の参加者の口コミもチェックしておきましょう。しっかりと情報を得てから応募すれば、「イメージと違った」といった心配を軽減できます。
インターン先を選ぶときの注意点2つ
インターン先を選ぶ際に注意すべきことが2つあります。インターンで失敗しないよう、注意点を押さえておきましょう。
①先に自己分析を行って業界を絞る
インターン先を選ぶ場合は、自分がどこの業界や職種を目指したいのか、あらかじめ自己分析を行いましょう。インターンは無限に参加できるわけではないので、特に興味のない分野を選ぶと、最終的に貴重な時間が無駄になるかもしれません。
自己分析を深め、自身に適した業界や企業を見つけることで、インターン経験も充実したものになるでしょう。
また、自己分析は将来の本選考や進路選択のときも非常に役立ちます。時間をかけて慎重に進め、自分と向き合うことで、インターン経験を無駄にしないようにしましょう。
②インターン時期を把握して無理のないスケジュールを組む
インターンの応募・参加期間は企業ごとに異なるため、事前にスケジュールを確認し、自分の予定との両立を考えることが不可欠です。
気になる企業を見つけた際には、自分の大学の授業やアルバイト、サークルなど他の活動との兼ね合いを確認し、無理のないスケジュールを組みましょう。計画的に予定を立てなければ、急なドタキャンで企業に迷惑をかけてしまう可能性も。
また、応募締切日を忘れないようにするのも重要です。インターンの機会を逃すと非常にもったいないので、事前にきちんと調べておいてくださいね。
インターン選考への対策2つ
人気企業のインターンは必ず選考があり、場合によっては本選考より倍率が高まります。インターン参加の権利を獲得するために、対策方法を押さえましょう。
①インターンでの目標をはっきりさせる
インターンの選考では、企業は学生がどれだけ本気で仕事に取り組むかを見極めます。そのため、インターンにおける目標をはっきりさせることが重要です。
「とりあえず」で応募した学生よりも「このインターンでこの力を身につけたい」という目標が明確な人のほうが、企業にとっても好印象に映ります。自分が何を学びたいのか、どんな課題に立ち向かいたいのかを書き出し、最終的なゴールを設定しましょう。
ただし、設定した目標が企業の理念や社風と合っているかどうかも確認する必要があります。自分の目標が達成しにくい企業もあるはずなので、企業とのマッチ度を測るためにも、自分の目標は明確にしてくださいね。
②企業分析を欠かさず行う
インターン選考において成功するためには、企業分析を徹底することが重要です。
まず、企業分析を行うことで企業が求める人材や将来の展望を理解できます。これにより、志望動機や自己PRに具体的かつ的確に答えられるため、企業に対して真摯な姿勢をアピールできるでしょう。
このとき企業の基本情報だけでなく、事業内容や業界内での立ち位置など、細かな情報まで幅広く収集することが成功のポイントです。会社説明会や新聞、ニュース、就活情報雑誌、就活サイトなどを活用し、企業への理解を深めましょう。
インターンのメリットを把握して応募しよう
インターンには企業の雰囲気を確認するだけでなく、社会人としてのスキルやマナーを学ぶなどさまざまなメリットが存在します。これらが身につけば本選考でも必ず役に立つため、興味があるなら積極的にインターンに参加しましょう。
インターンは期間や形式もさまざまです。気になる業界や職種のインターンに参加して、就活本番に向けて準備を着実に進めていきましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。