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面接で会話を意識して話す方法|企業が見ているポイントや会話の上達法も紹介

「面接で緊張して会話が続かない…」
「普段は大丈夫なのに、面接ではぎこちなくなってしまう」

面接でうまく話したいのに会話が続かないなんてこともありますよね。緊張もしているし、せっかく準備をしていても頭が真っ白になってしまったり。

この記事では、そんな就活生に向けて面接でうまく会話する方法や練習方法を徹底解説しています。

また、企業が面接で何を見ているかも紹介しているので、見られている部分を中心に対策をして自身を持って面接に望みましょう!

 

人事担当役員 小林

記事の監修者

人事担当役員 小林

1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。

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吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

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目次

面接は「会話」がカギ!就活成功のための心構えとは

面接での合否を左右する大きな要素の1つが「会話力」です。自己PRや志望動機の内容はもちろん大切ですが、それ以上に重視されるのが、面接官と自然なコミュニケーションができるかどうかという点でしょう。

とくに就活を始めたばかりの学生にとっては、話の内容よりも「どう話すか」が評価されるという事実に、なかなか気づきにくいかもしれません。

面接では、話す内容そのもの以上に、会話のキャッチボールがスムーズにできるかが見られています。つまり、自分の伝えたいことを一方的に話すのではなく、相手の表情や反応を見ながらやり取りを続ける力が求められているのです。

なので、たとえば、緊張して早口になったり、暗記した内容を棒読みしてしまったりすると、かえって印象が悪くなるおそれがあります。

まずは「会話はキャッチボールである」と意識して、相手とのやり取りを心地よく続けられるように意識してみてください。「うまく話す」ではなく、「伝わるように話す」ことが好印象のポイントになります。

面接で特に会話が大事なシーン

面接は質問に答えるだけではなく、会話を通じて自分を伝える場です。とくに、評価に直結しやすい会話の場面があります。ここでは、その中でも特に大切な5つの場面を紹介しましょう。

  1. 面接序盤のアイスブレイクタイム
  2. 志望動機の質問時
  3. 自己PRの場面
  4. 逆質問の場面
  5. グループディスカッション前後

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。

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① 面接序盤のアイスブレイクタイム

アイスブレイクでは、面接官が緊張をほぐすために雑談を交えることがあります。内容自体は評価に直結しないように思えますが、第一印象を左右する大事な時間です。

たとえば「今日は暑いですね」と言われたとき、笑顔で返せるだけでも好印象につながります。逆に、無反応だったり固い表情のままだと、会話力に不安を感じさせてしまうかもしれません。

あらかじめ準備しておくのが難しい場面だからこそ、普段から人とのやりとりで表情や相づちの練習を重ねておくことが効果的です。

② 志望動機の質問時

志望動機では「なぜこの会社なのか」を伝える必要がありますが、伝え方にも注意が必要です。暗記した内容を一方的に話すだけでは、気持ちが伝わりにくいでしょう。

面接官の表情や反応を見ながら話すことで、会話のキャッチボールが生まれます。とくに相手が興味を持って聞いている部分があれば、そこを深掘りして話すと、より好印象になるでしょう。

大事なのは内容の正確さよりも、双方向のやりとりとして自然に伝えられることです。

会社の魅力を並べるのではなく、自分が感じた強みや共感できる点を交えながら話すのがコツです。特に「なぜその会社でなければならないのか」を具体例と結びつけて語るとより志望度の高さが伝わります。

また、事前に自分の志望理由を3つほど軸として整理しておくと、その場で話を広げやすいです。用意した文章から少し外れても、自分の考えを自然に表現できればプラスに働きますよ。

③ 自己PRの場面

自己PRでは、強みや成果を伝えるだけでは不十分です。どれだけ「自分らしさ」を表現できるかが問われます

「リーダーシップがある」と伝える場合でも、具体的なエピソードとセットで話すと説得力が増すでしょう。面接官が理解しやすい話の流れを意識すると、会話も広がりやすくなります。

実績の羅列は避け、相手の興味に応じて補足を加えられるように準備しておきましょう。重要なのは、自分の人柄が自然に伝わる会話になっているかどうかです。

自己PRでは、強みをただ説明するだけでなく、面接官が「一緒に働くイメージ」を持てるかどうかが大切です。そのため、エピソードを話すときは、役割や工夫した点をできるだけ具体的にアピールしましょう。

また、同じエピソードでも、伝え方次第では印象が大きく変わります。一方的に伝えるのではなく、会話のキャッチボールに発展させることが成功の鍵。面接官が質問しやすい余白を残す工夫も効果的です。

④ 逆質問の場面

逆質問は、自分をアピールする最後のチャンスです。単に「何か質問ありますか?」と聞かれたから質問するのではなく、事前に興味や関心を持って調べておくことが大切です。

「○○のプロジェクトに関心がありますが、若手が関わる機会はありますか?」といった質問は、相手との会話を生みやすく、意欲も伝わります。

一方、調べればわかる内容や型にはまった質問では、印象に残りにくいでしょう。質問内容そのものよりも、どう会話を広げるかが評価の分かれ目です。

⑤ グループディスカッション前後

グループディスカッションでは、議論の内容だけでなく前後の振る舞いも見られています

たとえば開始前に軽く挨拶をしたり、終了後に「ありがとうございました」と声をかけたりするだけでも、協調性が伝わります。

反対に、終始無言だったり挨拶をしなかった場合、コミュニケーション力に疑問を持たれる可能性があります。発言の内容だけでなく、短いやりとりも含めて面接官は見ていることを意識してください。

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面接の会話で企業が見ているポイントとは

面接では、話の内容だけでなく「どのように会話するか」も評価対象になるでしょう。ここでは、企業がチェックしている代表的な5つの観点を紹介します。

  1. 学生の本心はどうなのか
  2. 臨機応変さがあるのか
  3. スムーズにコミュニケーションがとれるのか
  4. 正しい敬語の使い方ができているか
  5. 表情や姿勢、目線など非言語のマナーにも配慮できているか

① 学生の本心はどうなのか

面接官は、言葉の奥にある「本心」や「人柄」を見ようとしています

志望動機や学生時代の経験について話すとき、感情がこもっていなかったり、内容が他人事のように聞こえたりすると、熱意が伝わらない可能性があります。

逆に、少し言葉が詰まっても、自分の言葉で誠実に話す姿勢が見えれば、信頼につながるでしょう。

準備の段階から内容を丸暗記するのではなく、自分の経験や考えを自然な言葉で語れるように練習しておくことが大切です。

② 臨機応変さがあるのか

面接では、予想外の質問や想定外の流れがよくあります。そうしたときに、用意した回答を無理に当てはめるのではなく、その場の空気や意図に合わせて柔軟に対応できるかが問われることも

たとえば、面接官のリアクションに応じて説明を加えるなど、小さな対応力が見られています。この「臨機応変さ」は、社会人としても重視される力です。

完璧な回答よりも、会話の流れに寄り添った応対ができるかを意識してみてください。

③ スムーズにコミュニケーションがとれるのか

面接では、質問への答え方ややり取りのテンポを通じて、基本的なコミュニケーション力が見られています

相手の話を途中で遮ったり、質問とずれた回答をしてしまったりすると、会話の流れが乱れてしまうおそれも。一方で、話をきちんと受け止めてから自分の考えを返せると、安心感や信頼感につながります。

普段から「聞く」「伝える」のバランスを意識して話す練習をしておくと、面接の場でも自然な対応ができるようになるでしょう。

④ 正しい敬語の使い方ができているか

面接では、敬語の使い方も評価されています。特に「御社」と「貴社」の使い分けや、「させていただく」の使いすぎには注意が必要です。

敬語が不自然だったり誤用が多かったりすると、丁寧に話しているつもりでも逆効果になることがあります。面接官は、敬語を通して相手への配慮や基本的なビジネスマナーを見ているのです。

慣れていない場合は、模擬面接やロールプレイで第三者からフィードバックをもらうと、早めに改善しやすくなります。

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⑤ 表情や姿勢、目線など非言語のマナーにも配慮できているか

面接では話す内容だけでなく、表情や姿勢、視線といった非言語的な要素も見られています

そのため、笑顔がない、視線が定まらない、背中が丸まっているといった様子は、自信や熱意がないように見えてしまうおそれがあるでしょう。

一方で、自然な笑顔や落ち着いた姿勢で目を合わせながら話せると、安心感と信頼感を与えられます。

こうした点は意識するだけで変えられるので、鏡の前で練習することや模擬面接で指摘を受けることがおすすめです。

面接の会話で好印象を与える話し方の基本マナー

面接で良い印象を残すには、話の中身だけでなく「どのように話すか」も大切です。ここでは、就活生が面接で意識したい基本的な話し方のポイントを5つ紹介します。

  1. 語尾は言い切る形で、自信を持った印象を与える
  2. 話すスピードはゆっくり、はきはきと明るく話す
  3. 話す内容だけでなく、声のトーンや抑揚も大切にする
  4. 相手の話に自然な相槌を打ち、会話のキャッチボールを意識する
  5. 話を最後まで聞いてから話し始める

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① 語尾は言い切る形で、自信を持った印象を与える

面接官は、学生がどれだけ自分に自信を持っているかを会話の中で見極めようとしています。その際に注目されるのが語尾の使い方です。

「〜だと思います…」「〜かなと感じて…」といった曖昧な語尾は、自信のなさや迷いを感じさせてしまう場合があります。

たとえ確実な情報でなかったとしても、「〜と考えています」「〜と感じています」としっかりと言い切ることで、話に説得力と信頼感が生まれるでしょう。

はっきりとした語尾は、相手に安心感を与える効果もあるので、話すときには意識して取り入れてください。

語尾が曖昧だと、話している内容が良くても「まだ考えが固まっていないのかな」「準備不足なのかな」と受け取ってしまいます。はっきり言い切ることは、準備の深さや意欲が伝わるポイントでもあるんです

私たちも面接を通して感じますが、語尾が弱いと声量や姿勢まで頼りなく映ることがあります。逆に言い切る形だと、多少内容に粗さがあっても「前向きに伝えようとしている」と感じられますよ。

② 話すスピードはゆっくり、はきはきと明るく話す

緊張すると早口になってしまう人は多いですが、面接では落ち着いたテンポで話すことが大切です。早口になると、面接官が内容を正確に聞き取れず、理解が追いつかなくなる恐れがあります。

特に自己PRや志望動機のように重要な場面では、ゆっくりと、はきはきと話すことを心がけましょう。声のトーンも明るくすることで、好印象につながります。

ゆっくり話すことに慣れていない場合は、事前に録音して聞き返す練習がおすすめです。落ち着いた口調は、冷静さや誠実さを伝える手段にもなります。

③ 話す内容だけでなく、声のトーンや抑揚も大切にする

話の中身がどれだけ良くても、抑揚のない話し方では相手に響きません。面接では、声のトーンや強弱の付け方、間の取り方が印象を大きく左右します。

同じ内容でも、要点で少し声を大きくしたり、語尾でトーンを下げたりするだけで、説得力が格段に増すでしょう。

また、話に抑揚があると面接官も聞き取りやすくなり、内容が記憶に残りやすくなります。単調にならないよう、日頃から声の出し方や伝え方を意識して練習しておくと安心です。

話す技術は意識次第で確実に向上します。

私たちも話の「間」や声の強弱まで意識できる学生には、「この人は自信を持って話しているな」と好印象を抱きますね。実際に声に出して練習する中で、意識的に工夫するのがおすすめです。

特に、アピールしたいポイントで声の強弱を使い分けると、「この人は伝えたいことを明確に理解している」と受け取られやすいです。面接では内容だけでなく、声の使い方から差をつけるよう意識しましょう。

④ 相手の話に自然な相槌を打ち、会話のキャッチボールを意識する

面接は単なる質疑応答ではなく、対話によって相互理解を深める場です。そのため、面接官の話に適度に相槌を打つことは非常に効果的です。

「はい」「そうですね」「ありがとうございます」といった短い相槌でも、しっかりと相手の話を受け止めているという印象を与えることができます。

相槌がまったくないと、関心がないように映ったり、緊張で固まっているように見えたりするため注意しましょう。

表情やうなずきと組み合わせると、より自然なコミュニケーションが生まれます。無理に言葉を重ねる必要はありません。あくまで自然体で、相手の話に丁寧に向き合う姿勢が大切です。

相槌はただ「はい」「そうですね」と言うだけでは単調に映ってしまいます。適度な抑揚と共感を示すリアクションをはさむことで、「聞く姿勢が整っている」ことだけでなく、誠実さも伝わりますよ。

また、相槌のタイミングが早すぎると「形だけの反応」に見えてしまうことがあります。つい相槌を多く打ってしまう癖がある人は、短い間を置いてから頷くことを意識しましょう。

⑤ 話を最後まで聞いてから話し始める

面接では、自分が話す内容以上に、面接官の話をきちんと聞けるかどうかも見られています

話の途中で被せてしまうと、落ち着きがない印象や、人の話を聞けないというマイナス評価につながりかねません。

質問が終わるのをきちんと待ち、一拍置いてから話し始めることで、冷静で丁寧な印象を与えることができます。

また、もし内容が難しかったり、一度で理解できなかっったりした場合は、「確認させていただいてもよろしいでしょうか」や「少し考えてもよろしいですか」と伝えることで、誠実さと丁寧さを示すことができるでしょう。

焦って答える必要はありませんので、落ち着いて対応するよう心がけてください

面接で会話を円滑にするための事前準備

面接でスムーズに会話を進めるには、当日の対応力だけでなく、事前の準備が重要です。ここでは、会話を円滑にするために押さえておきたい5つの準備ポイントを紹介します。

  1. 自分の強み・弱みを会話で自然に伝えられるようにしておく
  2. 面接の形式(個別・集団・Web)に応じた対策をしておく
  3. 想定質問に対する回答のストックを用意しておく
  4. 面接官情報や企業研究を活かした会話を心がける
  5. 会話の中で「深掘りされる」ことを想定した回答を準備しておく

① 自分の強み・弱みを会話で自然に伝えられるようにしておく

面接では「あなたの強みは?」「弱みは?」といった質問が非常によく出されます。表面的な答えにとどまらず、具体的なエピソードを交えて伝えることで、より印象に残る回答になるでしょう。

たとえば「責任感があります」と言うだけでなく、「学園祭の実行委員で、締切間近の作業もやり切ったことで責任感が強くなりました」など、実体験に基づく説明が効果的です。

また、ただ話すだけでなく、面接官との会話の流れを意識して話せるよう、繰り返し口に出して練習しておくと、本番でも自然な会話ができます。

強みを答える際は、再現性を意識するのがコツです。「粘り強さ」を伝えるなら「研究で行き詰まった際に工夫し続け、成果につながった」というように、相手が仕事に活かす姿をイメージできる形にしましょう。

弱みを話す際は「改善のプロセス」までアピールすることが大切。「時間管理が苦手だったが、手帳で計画を立て改善している」というように、改善に向けて自分なりに動ける姿勢を示せると好印象です。

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

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② 面接の形式(個別・集団・Web)に応じた対策をしておく

面接は、企業によって形式が異なります。たとえば個別面接では自分の考えを深掘りされる場面が多く、落ち着いて丁寧に答えることが求められるでしょう。

一方で集団面接では、他の学生と比較される場面もあるため、簡潔に伝える力や周囲との調和がポイントになります。

Web面接では、画面越しでも印象を良くするために、目線の位置や音声のクリアさ、表情の作り方など、対面とは異なる注意点が必要です。

それぞれの形式の特徴を理解し、模擬面接や事前準備を通じて対応力を高めておくことが、成功につながります。

③ 想定質問に対する回答のストックを用意しておく

面接では「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」など、定番の質問がよく出ます。これらに対しては、ある程度の回答パターンを用意しておくことが重要です。

ただし、丸暗記するのではなく、話の構成や流れだけを押さえておきましょう。実際の面接では、面接官の反応や質問のニュアンスに応じて、言葉をアレンジする柔軟さも必要です。

複数の回答パターンを準備しておくと、内容を組み替えて応用しやすくなり、より自然で説得力のあるやりとりができるようになります。

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。

その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。

④ 面接官情報や企業研究を活かした会話を心がける

企業研究は、志望動機や逆質問に深みを持たせるために欠かせません

たとえば、「御社の地域密着型の事業展開に共感し、自分の経験を活かして貢献したいと思いました」といったように、企業の特色と自分の価値観を結びつけて話すと説得力が生まれます。

また、面接官の名前や担当部署が事前に分かっていれば、それに合わせた話題や質問を用意することも可能です。共通点が見つかれば、緊張感が和らぎ、面接が一気に対話的な空気になります。

相手を知る努力は、好印象にもつながる重要な準備です。

企業研究を進める際、事業内容や理念だけでなく「最近のプレスリリース」「新規事業」「業界内での立ち位置」まで視野を広げておくと、「なぜこの企業なのか」を説得力をもって伝えられます。

また、面接官の情報はSNSやニュースリリースから拾えることもあります。営業出身の面接官なら顧客対応や競合との差別化について触れるなど、面接官に合わせた質問ができると、他の学生と一気に差がつきますよ。

⑤ 会話の中で「深掘りされる」ことを想定した回答を準備しておく

面接では、最初の答えに対して「どうしてそう思ったの?」「そのときどんな行動を取ったの?」といった追加質問が当たり前のように続きます。

あらかじめ深掘りされることを想定し、具体的なエピソードの背景や考えたことまでセットで準備しておきましょう。

また、同じ内容を問われても角度を変えて聞かれることも多いため、複数の切り口で話せるよう整理しておくと安心です。

回答の厚みがあると、どんな質問にも落ち着いて対応でき、面接官にも誠実さと信頼感が伝わるでしょう。

表面的な答えだけでなく、自分の思考プロセスや価値観を自然にアピールする準備をしておくことが重要ですよ。深掘り質問は、答えに一貫性があるかどうかを見極める場でもあるんです。

また、想定質問への回答を暗記するよりも、自分のエピソードを「背景」「行動」「結果」の流れで整理するほうが、どんな切り口の質問にも柔軟に対応できます。

面接でうまく会話するための練習方法

面接で自然な会話をするには、事前の練習が欠かせません。本番を意識したトレーニングを積むことで、自信と安定感が生まれます。

ここでは、実践的な会話力を高めるための練習法を5つ紹介しています。

  1. 模擬面接で会話力を鍛える
  2. 録音や録画で会話を見直す
  3. フィードバックをもらいながら繰り返し練習する
  4. PREP法を使ってスムーズな会話構成を練習する
  5. 面接専門の練習サービスやアプリを活用する

① 模擬面接で会話力を鍛える

模擬面接は、本番に近い環境で会話を実践できる有効な方法です。緊張感のある状況に慣れることで、焦らず対応できるようになります。

また、自分では気づかないクセや話し方の偏りにも気づけるでしょう。大学のキャリアセンターや就活支援サービスを利用すれば、無料で練習できることもあります。

何度か模擬面接を経験しておくと、実際の場でも自然に話せるようになるでしょう。

模擬面接を重ねると、単に慣れるだけでなく「質問の意図を正しくくみ取る力」も磨かれます。本番で想定外の質問に慌てないためにも、その場で軌道修正する練習をしておきましょう。

また、フィードバックの見直しも重要です。無意識の癖や姿勢など、自分では気づきにくい部分も客観的に指摘してもらえるので、見直しと改善を繰り返すことで、総合的な面接力を底上げできます。

② 録音や録画で会話を見直す

自分の話し方を客観的に確認するには、録音や録画がとても役立ちます。音声だけでも声のトーンやスピード、語尾のクセなどが見えてきますし、動画であれば表情や姿勢まで確認できることも。

最初は恥ずかしく感じるかもしれませんが、続けるうちに改善点が明確になっていきます。見直して気づいた点を次の練習に反映することで、確実に話し方が変わっていくはずです。

録音や録画を見直すときに意識してほしいのは、自分では気づきにくい「間の取り方」や「相槌の多さ」です。話のリズム感や余白の使い方でも印象は変わるので、ぜひ意識してみてくださいね。

また、録画を活用する際は「表情の硬さ」や「目線の泳ぎ」に注目するのがおすすめです。これらは面接官も敏感に見ているポイントなので、客観視しつつ改善して、さらに好印象を残せるようにしましょう。

③ フィードバックをもらいながら繰り返し練習する

一人での練習では限界があるため、第三者の意見を取り入れることが重要です。友人や家族、キャリア支援の担当者などに面接官役をお願いし、回答内容や話し方について率直な感想をもらってください。

アドバイスを受けながら同じ質問を何度か練習することで、内容に一貫性が出て、表現もより伝わりやすくなります。人と練習することで本番の空気にも慣れていけるでしょう。

④ PREP法を使ってスムーズな会話構成を練習する

PREP法(Point → Reason → Example → Point)は、話をわかりやすく整理するフレームワークです。話の流れが自然になり、聞き手にとって理解しやすくなります。

たとえば、「私の強みは責任感です(結論)」「その理由は…(理由)」「具体的な経験として…(具体例)」「この経験から責任感が身につきました(再主張)」という流れに沿えば、論理的に話を展開できます。

あらかじめこの形で練習しておくと、面接でも自然に使えるでしょう。

⑤ 面接専門の練習サービスやアプリを活用する

近年では、面接対策に特化した練習アプリやAI面接サービスが増えています。スマートフォンがあれば手軽に使えるものも多く、時間や場所に縛られずに練習できます

中には、自動で評価やアドバイスをくれるツールもあり、短期間でも効率よく改善点を把握できるためおすすめです。

練習相手がいない場合や、時間が限られている人にとっては、特に心強い手段といえるでしょう。

面接での受け答えOK例

面接では、質問への答え方ひとつで印象が大きく変わります。ここでは、よくある質問に対する「OK例」を紹介しながら、自然で好印象を与える会話のポイントを解説しましょう。

  1. 志望動機のOK例
  2. 自己PRのOK例
  3. ガクチカのOK例
  4. 趣味のOK例
  5. 短所のOK例
  6. キャリアビジョンのOK例
  7. 逆質問のOK例

① 志望動機のOK例

志望動機では、「この会社を選んだ理由」と「入社後のビジョン」の両方を具体的に伝えることが求められます。

たとえば、「貴社の〇〇事業に強く魅力を感じました。大学で□□を学び、〇〇分野で人の役に立ちたいと考えるようになりました」といったように、自身の学びや経験がどのように企業の取り組みと結びついているのかを説明することがポイントです。

さらに、「その上で、御社で働くことで自分の成長にもつながると感じました」といったように、企業への貢献意欲と自己成長の両面を語ることで説得力が増します。

「御社に興味があります」だけでは内容が薄く感じられるため、動機に加えて自分の思いや将来像まで丁寧に伝えるように意識しましょう。

志望動機では、企業理解と自分の経験をどう結び付けているかを重視します。ただ「入社したい」という熱意ではなく「なぜその会社なのか」が見えてこないと、私たちも納得感を得られません。

また、会社選びの理由と将来のビジョンが一貫しているかどうかも重要です。「このビジョンはこの会社だからこそ叶えられる」という一貫性のある流れを組み立てることがポイントですよ。

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② 自己PRのOK例

自己PRは、自分という人物を短時間で印象づける重要な場面です。大切なのは、強みをただ主張するのではなく、それを裏付ける具体的な経験や成果をセットで伝えることです。

たとえば、「私の強みは最後までやり抜く力です。大学ではイベントの実行委員を務め、当初は集客に苦戦しましたが、SNSの活用やターゲットの見直しを行い、前年比で参加者を倍増させました」のように、課題・行動・結果を一貫して話すことで説得力が生まれます。

さらに、「この経験を通して、困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢が身につきました」といったように、得られた学びや成長を添えると印象が深まります。

抽象的な言葉ではなく、数字や事例を交えて説明しましょう。

自己PRでは、エピソードの選び方で意外と差がつきます。成果の大きさに関係なく、他の応募者と似たような題材だと印象が薄くなりがち。「自分ならではの経験をどう切り取るか」が一番のポイントです。

また、私たちも、話を聞きながら「この人は入社後どう活躍できるか」を常に想像しています。「強みのどの点が成果に繋がったのか」を具体的にアピールするのが、再現性を伝えるコツですよ。

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③ ガクチカのOK例

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)では、単なる成果だけでなく、取り組んだ過程や自分の工夫も重要な要素です。

「私はアルバイトでチームリーダーを務め、メンバー同士の連携不足が課題でした。そこで、定例ミーティングを導入し、役割分担を明確にした結果、売上が20%向上しました」のように、問題提起から結果までを流れで伝えることで、主体性や実行力をアピールできます。

さらに、「この経験を通して、人と協力して成果を出すことの難しさと面白さを実感しました」といった振り返りを加えると、より深みのある回答になります。

経験の内容は、特別なものでなくても構いません。大切なのは、自分らしい姿勢や思考を伝えることです。

ガクチカでは、私たちはその裏にある「どう課題を認識したのか」と「なぜその行動を取ったのか」を見ています。この2つが論理的に繋がっていることで、さらに質の高いガクチカになりますよ。

また、「経験を通じて何を学び、次にどう生かすのか」を具体的に語ることも大切です。「協力が大切だと感じました」だけでは弱いため、具体的に自分の行動にどう活かせるかまで落とし込みましょう。

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④ 趣味のOK例

趣味についての質問は、人物理解を深める目的でよく聞かれます。ここでは、あなたの価値観や習慣、継続力などが自然に伝わるような答え方を意識しましょう。

「休日はランニングをしています。気分転換になり、体調管理にも役立つので、週に3回ほど続けています」と答えれば、健康意識や継続力が伝わります。

また、「目標は月に100キロ走ることです」といった具体的な数字を入れると、意欲や計画性も印象づけられるでしょう。

無理に仕事と関連づける必要はありませんが、「継続することで自分のペースを整える力がつきました」など、間接的に自己成長へつなげられるとベストでしょう。趣味は自然体で語るのが一番です。

趣味の話題では価値観が自然に表れやすいので、「どんな姿勢で取り組んでいるか」を見ています。「なぜ続けているのか」という動機や背景も少し添えることで、他の学生とも差別化できますよ。

また、例えば「気分転換で読書をします」といった答えだけでは深掘りしにくいので、少し踏み込んで「〇〇ジャンルを中心に読み、考えを整理するのに役立っています」など具体化して伝えるのがコツです。

⑤ 短所のOK例

短所の質問は、自己認識の深さや成長意欲を見るために使われます。大切なのは、単に欠点を述べるのではなく、「どう向き合い、どう改善しようとしているか」を具体的に語ることです。

「私は慎重になりすぎて、行動が遅れることがあります。ただ最近は、完璧を求めすぎず、優先順位をつけて動くことを意識しています。その結果、以前よりもスピード感を持って取り組めるようになりました」といった回答は、前向きさが感じられます。

また、「この弱点をカバーするために、毎朝タスクをリスト化する習慣をつけています」など、具体的な改善策を加えると信頼感が増すでしょう。自分の弱みを隠さず、誠実に伝える姿勢こそが評価につながります。

短所の質問では、欠点そのものよりも「改善のプロセス」が評価の軸になります。弱みをただ正直に話すだけでは評価につながりにくく、自分なりに工夫した具体的な行動に落とし込めているかが鍵です。

また、短所を克服する方法が「習慣化」や「仕組み化」まで落とし込まれていると高評価になります。弱みを改善しようとする姿勢が、結果的に信頼感や安心感につながるんですよね。

⑥ キャリアビジョンのOK例

キャリアビジョンの質問では、将来の目標が明確で、企業との方向性が合っているかが見られます。

たとえば、「まずは営業職として経験を積み、お客様の声を活かした提案力を磨きたいと考えています。ゆくゆくは、その経験を活かして商品企画にも携わり、より良い商品づくりに貢献したいです」といった形で、段階を踏んだビジョンを語ると、現実味のある印象を与えます。

さらに、「そのために今、マーケティングの基礎を独学しています」といった現在の取り組みを補足すると、意欲や計画性も伝わるでしょう。

企業の方向性とマッチする内容に調整することも忘れずに。将来像を通して、企業との相性をアピールしましょう。

キャリアビジョンの回答で重要なのは、「その企業でなければ叶わない理由」が自然と伝わることです。企業ならではの強みや事業領域に結びついたビジョンを語れると説得力が一気に増しますよ。

また、ただ「○○に貢献したい」と話すより、「3年後にはプロジェクトをまとめ、5年後には○○として新規事業に携わりたい」など、ステップを踏んだ現実的なプランを語るのも高評価のポイントです。

⑦ 逆質問のOK例

逆質問は、企業に対する関心の深さや、主体的な姿勢を見せる場です。

良い例としては、「貴社では若手社員のキャリア形成にどのような支援がありますか」や「〇〇部門の今後の事業展開について、社員の意見はどのように反映されますか」といったように、企業理解を深める前向きな質問が好まれます。

逆に、「残業は多いですか」「有給は取りやすいですか」など待遇面ばかりを気にする質問は、印象を下げてしまう恐れがあります。

質問の内容に加えて、「資料で拝見しましたが」「御社の〇〇制度に興味があります」など一言添えるだけで、しっかり準備してきたことが伝わります。最後まで熱意を持って対話を締めくくりましょう

逆質問は、「どこまで企業について調べてきたのか」「どんな視点を持っているのか」が伝わる大事な場面です。質問を通じて自己PRができるチャンスでもあるので、少なくとも3つは準備しておきましょう。

また、「どうしてその質問に至ったのか」の一言があると、他の学生と差別化できます。特に説明会で話した内容や社員インタビューを踏まえた質問だと、「本当にうちに入りたいんだな」と熱意が伝わりますね。

面接での悪印象につながるNGな話し方

話し方ひとつで、評価が大きく変わるのが面接です。どれだけ内容が良くても、伝え方に問題があると、相手にマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。

ここでは、面接で避けたいNGな話し方と、その改善ポイントを紹介します。

  1. 早口で話す
  2. 語尾やつなぎ言葉が曖昧になる
  3. 一方的に話しすぎる
  4. 緊張からミスを多発する
  5. カジュアルすぎる話し方をする

① 早口で話す

面接では、誰もが少なからず緊張します。その緊張から、話すスピードが無意識に早くなってしまうことがあるでしょう。

早口だと、面接官が話の内容を聞き取りづらくなり、結果として伝えたい内容が正確に伝わらないという事態に陥るかもしれません。

また、焦っている印象や、落ち着きのなさを感じさせ、自信のなさにもつながります。改善策としては、意識的に語尾をゆっくり言い切ることや、文と文の間に少し間を取ることが効果的です。

日ごろから友人との会話の中でもゆっくり話す練習をすることで、本番でも自然と落ち着いて話せるようになります。

② 語尾やつなぎ言葉が曖昧になる

「〜かなと思います」「〜みたいな感じで」などの曖昧な語尾や、「えっと」「あのー」といったつなぎ言葉を多用してしまうと、面接官は話に集中しづらくなります。

これらの表現は、自信のなさや準備不足を連想させ、印象を悪くしてしまう原因にもなるでしょう。

話の途中で考え込んでしまったときこそ、無理に言葉を埋めようとせず、間を取って落ち着いて話すことが大切です。

たとえば、「少し考えさせていただいてもよろしいですか」といったワンクッションを挟むことで、丁寧な印象を保ちながら対応できます。会話のテンポを整える練習も日常の中で意識すると効果的です。

③ 一方的に話しすぎる

自己PRやエピソードを伝えようとするあまり、自分ばかりが話してしまうと、面接官との間に距離が生まれてしまいます

面接は一方的なプレゼンテーションの場ではなく、会話を通じた相互理解の時間です。相手の反応を見ながら話すことで、適切な長さやテンポがわかってきます

一文ごとに面接官の表情を確認したり、「ここまででご質問はありますか?」と間を挟んだりするだけでも、コミュニケーション力の高さが伝わるでしょう。

双方向のやりとりを意識し、話す量と聞く姿勢のバランスを意識することが好印象につながります。

④ 緊張からミスを多発する

面接中に話す内容を忘れてしまったり、言葉を噛んでしまったりすることは、誰にでも起こり得ることです。大切なのは、そうしたミスをどうリカバリーするか

たとえば、「失礼しました。もう一度説明させていただきます」と、落ち着いて丁寧に言い直す姿勢があると、むしろ誠実で好印象です。

あらかじめ「緊張する場では言葉が出にくくなるかもしれない」と想定しておけば、多少のトラブルにも動じずに対応できるでしょう。

また、想定質問への回答を何度も声に出して練習しておくと、自信がついて本番でも余裕を持って話せるようになります。完璧な話し方よりも、人柄や対応力が評価されることを意識してください。

⑤ カジュアルすぎる話し方をする

普段の話し方の癖が面接でも出てしまうと、知らず知らずのうちにマイナス評価を受けることがあります

たとえば、「めっちゃ〜」「〜っすね」「〜とかやばくないですか」といったカジュアルすぎる表現は、学生らしさよりも軽率さや幼さを感じさせてしまうでしょう。

一方で、形式ばかりを気にして硬くなりすぎるのも不自然です。大切なのは、敬語を基本としながらも、自分の言葉でわかりやすく話すこと

面接前には、自分の話し方を録音して聞き返してみると、普段使っている口癖や言い回しに気づきやすくなります。

落ち着いたトーンと丁寧な言葉遣いを意識して、自分らしさを大切にした自然な話し方を目指しましょう。

面接の会話で気をつけるポイント

話し方や態度は、面接の印象を大きく左右します。言葉の選び方だけでなく、沈黙の扱いや表情といった非言語の要素まで含めて注意を払いましょう。

ここでは、会話中に避けたいポイントとその対策を紹介します。

  1. 「あー」「えー」を多用しない
  2. 着地点のない会話はしない
  3. 焦点の定まらない回答はしない
  4. 非言語コミュニケーションで注意を怠らない

① 「あー」「えー」を多用しない

話し始める前に「えー」「あのー」などをつい挟んでしまうのは、無意識の癖であることが多いです。

特に緊張している場面では、沈黙を埋めようとしてこのようなフィラー(つなぎ言葉)を頻繁に使ってしまいがちでしょう。

しかし、面接官からするとそれは「準備不足」「自信のなさ」といったネガティブな印象につながる恐れがあります。

沈黙は決して悪いものではなく、むしろ落ち着いて考えてから話そうとする姿勢として好意的に受け取られる場合もあります。

話し始める前に少し間を取り、自分の中で要点を整理する癖をつけましょう。録音して確認することで、自分のフィラー使用頻度にも気づけるはずです。

「えー」「あのー」といった言葉が目立つと、話の内容よりも口癖に注意が向いてしまい、評価を落とす要因になりがちです。なるべく一呼吸置いてから話し始める習慣をつけておきましょう。

また、沈黙を怖がらずに取れる人は、落ち着きや思考を整理する姿勢が伝わるため好印象です。模擬面接などで録音し、自分の癖を客観的に確認する習慣を持つのがおすすめですよ。

② 着地点のない会話はしない

面接での受け答えは、聞き手が理解しやすい形になっているかどうかが非常に重要です。

伝えたい内容があっても、それが途中で話題が逸れてしまったり、言い回しが回りくどくなったりすると、何を言いたいのかが伝わらなくなってしまいます。

特に思いついたまま話し始めてしまうと、話があちこちに飛び、着地点を見失ってしまうことが多くなるでしょう。こうした話し方は、論理的思考力や伝達力を疑われてしまいかねません。

まずは伝えたい結論を最初に決め、それを伝えるための根拠や経験を順序立てて話す構成を意識しましょう。

PREP法(Point→Reason→Example→Point)を活用すれば、伝えたい情報がスムーズに相手に届くようになります。

③ 焦点の定まらない回答はしない

質問された内容に対して、焦点がぼやけたまま答えてしまうと、面接官には「本質を捉える力が弱い」と感じさせてしまいます。質問の意図を理解することは、的確な回答をするための第一歩です。

たとえば「あなたの強みは?」という質問で、単にエピソードを並べるだけでは伝わりません。「何を聞かれているか」「なぜこの質問をしているのか」といった視点を常に持ちましょう。

もし質問の意図がわかりづらい場合は、「〇〇という意味でお尋ねいただいているのでしょうか?」と丁寧に確認することも可能です。

曖昧なまま答えるより、確認してから回答したほうが、丁寧で誠実な印象を与えることができます。

④ 非言語コミュニケーションで注意を怠らない

面接では、言葉そのもの以上に、非言語的な要素が相手に与える印象を大きく左右します。

たとえば、姿勢が崩れていたり、目線が定まらなかったりすると、「自信がなさそう」「集中していない」といったマイナスの評価につながることも。

逆に、背筋を伸ばして座り、話すときには相手の目を見る、適度にうなずくといった所作を心がけると、積極性や落ち着きが感じられます。

また、表情にも気を配り、常に柔らかい雰囲気を保つよう意識しましょう。言葉と態度が一致していると、相手に安心感や信頼感を与えることができます。

鏡の前やカメラを使って練習することで、自分の非言語コミュニケーションの癖にも気づけるでしょう。

面接の会話に関連するよくある質問

面接中の会話では、予期せぬ沈黙や質問に戸惑うこともあります。そうした場面でも落ち着いて対応できるよう、よくある質問とその対処法を把握しておくと安心です。

ここでは、就活生からよく寄せられる4つの疑問について紹介します。

  1. 面接で会話が途切れたときはどう対応すればいい?
  2. 志望動機に関する深掘り質問の意図とは?
  3. 話している途中で内容が飛んだときはどうすればいい?
  4. 面接官が反応薄いと感じたとき、どう会話をつなぐ?

① 面接で会話が途切れたときはどう対応すればいい?

会話が途切れた瞬間に焦りを感じる就活生は多いですが、そういうときこそ冷静に状況を見直すことが大切です。

無理に話を続けようとしてしまうと、話の方向性がずれてしまったり、内容が曖昧になってしまったりする可能性があります。

まずは一呼吸置いて、自分の発言を振り返りましょう。沈黙を活用し、「補足いたしますと」「もう少し具体的にお伝えすると」といった自然なフレーズを活用すると、スムーズに話題を再開できます。

また、相手の表情や態度を読みながら、柔軟に切り返す姿勢も印象に良い影響を与えるでしょう。

② 志望動機に関する深掘り質問の意図とは?

面接官が志望動機をさらに深掘りしてくる理由は、単に表面的な情報ではなく、就活生の価値観や企業への理解度を見極めたいと考えているからです。

「どうしてこの会社なのか」「なぜこの業界なのか」という点を、より掘り下げて答えられるかがポイントになります。

たとえば、「御社のグローバル展開に惹かれました」と述べるだけでなく、「海外インターンの経験があり、国際的な環境での成長を目指したい」といった背景まで語ると、説得力が格段に増すでしょう。

事前に企業研究を十分に行い、自分の価値観や過去の経験とリンクさせておくことで、深掘り質問にも落ち着いて対応できるようになります。

③ 話している途中で内容が飛んだときはどうすればいい?

話の途中で内容が飛んでしまうのは、誰にでも起こりうることです。大切なのは、そのあとどのように対応するかです。

焦って言葉を濁すよりも、「申し訳ありません、少し話が前後してしまいました。改めてご説明させていただきます」と丁寧に一言添えるだけで、誠実な印象を与えることができます。

そのうえで、要点だけを簡潔にまとめ直し、自信を持って話し直せば問題ありません。こうした対応力は、むしろプラス評価になることもあります。

話が飛びやすい人は、あらかじめ話す構成を簡単に整理しておくと、本番でも落ち着いて話せるでしょう。

④ 面接官が反応薄いと感じたとき、どう会話をつなぐ?

面接官があまり表情を変えなかったり、うなずきが少なかったりすると、不安を感じるかもしれません。しかし、必ずしもそれがマイナス評価につながっているとは限りません

面接官は複数人の学生と対応しており、表情を意識的に抑えている場合や、真剣に内容を聞いているが反応が控えめなだけということもあります。

そんなときは、動揺せず、自分のペースを保って話し続けることが大切です。

もし会話の流れをつなぎたい場合は、「ご質問の意図に沿ったお答えになっていましたでしょうか?」と丁寧に確認を入れることで、コミュニケーションを取り直すことができます。

落ち着いて、柔軟に対応する姿勢が、印象を左右するでしょう。

会話力が就活を左右する!面接成功のカギを握るポイントとは

面接で成功するためには、「会話」を通じて自分らしさや考え方をしっかり伝える必要があります。特に志望動機や自己PR、逆質問など、要所での会話力が評価を大きく左右します。

企業は、話す内容だけでなく、その人の姿勢や敬語の使い方、非言語的な要素からも総合的に人物像を見ています。

そのためには、事前準備や練習を重ね、面接会話に対する苦手意識を克服することが大切です。

模擬面接やPREP法を活用した練習、受け答えのパターン例を参考にすることで、自然かつ魅力的なコミュニケーションができるようになるでしょう。

面接では一方的な発信ではなく、相手とのキャッチボールを意識した会話を心がけてください。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。