内定後に連絡来ないのはなぜ?原因と対処法を詳しく紹介
この記事では、内定後連絡が来ない理由を徹底解説します。
また、新卒向けに内定承諾後の対応や内定取り消しの可能性、問い合わせメール例文もご紹介します。
面接で選考通過を目指そう!
内定から入社までの流れと連絡のタイミング

企業から内定を受けたあと、次のステップがはっきり見えないと不安に感じる方もいるでしょう。
実際、採用活動には一定の間が空く工程がいくつか存在します。ここでは、内定から入社までの一般的な流れと、それぞれの段階でどの程度の時間がかかるか(リードタイム)についてご紹介します。
- 電話やメールで内定の連絡がある
- 内定通知書が届く(3〜7日)
- 内定を承諾する(返信期限は概ね7日以内)
- 雇用契約書の締結(承諾後1〜2週間〜数カ月)
- 入社(内定から2〜6カ月後が一般的)
① 電話やメールで内定の連絡がある
内定の連絡は、最終面接から数日〜1週間ほどで電話やメールにより届くのが一般的です。ただし、企業内での選考結果の取りまとめや稟議の都合によっては、10日前後かかるケースもあります。
通知方法は企業により異なり、電話のみの場合や、後日メールで改めて通知があるパターンも見られます。
通知後、次の連絡が来るまでの間に数日〜1週間程度の空白が発生することがあります。これは社内の事務処理の進行状況によるもので、各社の業務フローに応じてばらつきがあります。
② 内定通知書が届く(3〜7日)
電話やメールによる内定通知のあと、企業は正式な内定通知書を郵送またはPDFファイルで送付します。一般的には3〜7日ほどで届きますが、社内稟議や書類準備に時間がかかる企業では、10日以上を要する場合もあります。
送付方法やスケジュールは企業ごとによって異なります。
③ 内定を承諾する(返信期限は概ね7日以内)
通知書の案内に従い、承諾書に署名して返送します。企業によって返信期限は異なりますが、多くは5〜7日以内に設定されています。
返信方法には郵送やスキャンデータの提出などがあり、指定された形式に従って提出する必要がありますよ。
④ 雇用契約書の締結(承諾後1〜2週間〜数カ月)
内定承諾後は、雇用契約に関する書類のやり取りが行われます。企業によってタイミングは異なり、早ければ1〜2週間以内に契約書が届く場合もあれば、入社の2〜3カ月前にまとめて対応するケースもあります。
雇用契約書の締結時期には大きな幅があり、採用時期や会社の業種・規模によっても変動します。
⑤ 入社(内定から2〜6カ月後が一般的)
内定から実際の入社日までは、2〜6カ月程度の期間があるのが一般的です。とくに新卒採用では、6月に内定が出て翌年4月に入社というケースも多く、その間の連絡頻度は企業ごとに異なります。
研修案内や配属連絡などの通知時期も含めて、企業のスケジュールに準じた動きとなります。
内定後に企業から連絡が来ない主な理由とは?

内定をもらった後、企業からの連絡がぴたりと止まり、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に新卒の方にとっては、「このまま内定が取り消されるのでは?」と心配になるのも無理はありません。
ここでは、そうした不安を少しでも和らげるために、企業から内定後に連絡が来ない主な理由を紹介します。実際には、企業側の事情で連絡が遅れていることがほとんどです。
まずは、その背景を知ることから始めましょう。
- 人手不足で対応が遅れている
- 人事担当者のミスや手違いで連絡が漏れている
- 専任の担当者が不在で連絡が滞っている
① 人手不足で対応が遅れている
企業の採用担当が人手不足に陥っている場合、内定者への連絡が後回しになることがあります。これは特に新卒採用のピーク時期である3月~6月に顕著です。
この期間中は説明会・エントリー対応・選考実施が集中し、内定後のフォロー対応にまで人員を割けないことが背景にあります。
さらに、10月前後には内定式や内定者フォローイベントが重なるため、業務量が一時的に増加しやすいのです。
実際に、連絡が止まってしまうケースの多くは、こうした繁忙期と重なっている傾向があります。新卒採用では担当者の業務が年次で集中するため、全員に均等なタイミングで対応ができない状況が発生しやすいのです。
人手不足と時期的な要因が重なると、内定後の連絡が遅れることは十分に起こり得ます。
② 人事担当者のミスや手違いで連絡が漏れている
内定後に連絡が来ない理由として、採用担当者の手違いや業務ミスが発生している場合もあります。こうした場合、連絡そのものが意図的に遅れているわけではありません。
採用業務では、メールの送信漏れや書類管理の行き違いなど、ささいなミスが大きな連絡遅延につながることがあります。
特に担当者の異動や引き継ぎが発生する時期は、情報共有が不十分なまま業務が進むケースも少なくありません。
実際に、企業から「承諾メールが届いていない」「引き継ぎされていなかった」といった理由で連絡が漏れていた事例も報告されています。
採用担当者が複数いる企業でも、作業の分担や確認体制が甘いとミスは発生しやすくなります。人的なミスや手続き上の不備は、企業側の意図とは無関係に連絡を滞らせる原因となるのです。
③ 専任の担当者が不在で連絡が滞っている
企業において採用業務を専任で行っている担当者が不在となっている場合、連絡体制そのものが止まってしまうことがあります。これは、企業の組織体制や人員配置に関わる構造的な理由です。
とくに中小企業やスタートアップでは、採用担当が1名体制であることも珍しくなく、出張・異動・配置転換などで一時的に不在になると、代替要員がおらず連絡が後回しになりがちです。
大手企業であっても、採用部門の中で役割分担が明確でない場合、このようなリスクは起こりえます。
実際に、ある企業では担当者の配置換えによって1週間以上連絡が止まった例があり、再体制構築後にようやく内定者への連絡が再開されたという事例もありました。
体制的な不在は一時的とはいえ、内定者との連絡に直接影響を与える重要な要因といえます。
内定後に連絡がないのは内定取り消しの可能性もある?

内定後にしばらく連絡がない場合、「もしかして内定が取り消されたのでは…」と不安になることもあるでしょう。
実際、ごくまれではありますが、内定取り消しの可能性がゼロとは言い切れません。ただし、企業が内定を取り消すには法的にも正当な理由が必要で、軽々しく判断されるものではありません。
代表的なケースとしては、履歴書の内容に虚偽があった場合や、健康状態により業務に大きな支障が出ると判断された場合などが挙げられます。
また、会社側の事情として、急激な経営悪化や事業縮小によって採用計画そのものが見直されることもあります。とくに近年の不安定な社会情勢では、新卒採用の現場にもそうした影響が及ぶことがあります。
とはいえ、「内定承諾後に連絡がない」だけで即座に内定取り消しと判断するのは早計です。多くの場合、企業側のスケジュールの遅れや、配属調整・社内承認のプロセスに時間がかかっているケースがほとんどです。
まずは、内定通知時に案内された連絡予定日を確認し、それを過ぎても音沙汰がない場合には、丁寧に問い合わせてみましょう。焦らず、事実をもとに冷静に対応することが大切です。
「自分らしく働ける会社が、実はあなたのすぐそばにあるかもしれない」
就活を続ける中で、求人票を見て「これ、ちょっと興味あるかも」と思うことはあっても、なかなかピンとくる企業は少ないものです。そんなときに知ってほしいのが、一般のサイトには載っていない「非公開求人」。
①あなたの強みを見極め企業をマッチング
②ES添削から面接対策まですべて支援
③限定求人なので、競争率が低い
「ただ応募するだけじゃなく、自分にフィットする会社でスタートを切りたい」そんなあなたにぴったりのサービスです。まずは非公開求人に登録して、あなたらしい一歩を踏み出しましょう!
内定後の連絡が遅いときの適切な対応方法を解説

内定通知を受け取ったあとに企業からの連絡がなかなか来ないと、「どう動けばいいのかわからない」と感じることもあると思います。
とくに初めての就職活動では、どのタイミングで何をすればいいのか判断がつきにくいものです。ここでは、内定後に連絡が遅れているときに取るべき対応を、具体的に整理してご紹介します。
- 期限を決めて企業からの連絡を待つ
- 同期や友人など周囲の人に相談する
- 内定先企業へ問い合わせる
① 期限を決めて企業からの連絡を待つ
連絡がないときは、まず一定期間を設けて様子を見るのが基本です。多くの企業では、内定後も社内の調整や担当者の都合により、次の案内までに日数がかかることがあります。
とくに新卒採用では、複数の内定者に一括で連絡をするため、タイミングがずれることもよくあります。こうした背景を踏まえ、7~10日程度は待つ期間として妥当です。
そのうえで、「〇月〇日までに案内がなければ連絡しよう」と自分で目安を設定しておくと、冷静な判断がしやすくなります。待つことと動くことの線引きをあらかじめ決めておくのが効果的です。
② 同期や友人など周囲の人に相談する
状況を客観的に整理するために、周囲の人の意見を聞くことが有効です。同じ企業に内定している同期や、就活を経験済みの友人、学校のキャリアセンターに相談してみましょう。
他の内定者もまだ連絡を受けていないとわかれば、自分だけ特別な状況にあるわけではないことに気づけます。SNSや就活掲示板で同じ企業の話題を調べてみるのも参考になります。
他人の視点や状況を取り入れることで、必要以上に一つの解釈に偏ることなく、落ち着いた判断につながります。
③ 内定先企業へ問い合わせる
一定の期間を待っても連絡がない場合は、自分から確認の連絡を入れるのが適切な対応です。企業側でも、メールの見落としや送信ミスなどの単純な行き違いが起きている可能性があります。
問い合わせの際は、「〇月〇日に内定のご連絡をいただいた○○と申します。今後の手続きについて何かご案内がございましたらご教示いただけますと幸いです」といった丁寧な文章を心がけましょう。
このような対応は、失礼にあたるどころか、丁寧さや積極性として好印象につながることもあります。確認の一歩を踏み出すことで、状況の進展を促すきっかけにもなるでしょう。
【例文付き】企業に問い合わせる際の連絡方法

内定の連絡を受けたのに、その後一向に企業から連絡が来ない――そんな状況に直面して不安や戸惑いを抱えている方は少なくありません。ここでは、そうしたときに企業へ適切に連絡を取る方法を、具体的な「例文」とともに紹介します。
「本当に問い合わせていいのか」「失礼にならないか」と悩む方の不安を払拭するため、メール・電話それぞれの形式で実例を示しますので、ぜひ参考にしてください。
「ビジネスメールの作成法がわからない…」「突然のメールに戸惑ってしまっている」と悩んでいる場合は、無料で受け取れるビジネスメール自動作成シートをダウンロードしてみましょう!シーン別に必要なメールのテンプレを選択し、必要情報を入力するだけでメールが完成しますよ。
【メール】内定後連絡が来ない場合の問い合わせ例文
内定の連絡を受けた後、期日を過ぎても企業からの連絡がない場合には、丁寧かつ簡潔に確認のメールを送ることが重要です。ここでは、失礼にならない問い合わせメールの文例をご紹介します。
《例文》
件名:内定のご連絡に関するご確認 株式会社○○ 人事ご担当者様 お世話になっております。○月○日に内定のご連絡をいただきました、○○(氏名)と申します。 ご多忙のところ恐れ入りますが、その後のご案内(入社手続きやスケジュールなど)について、まだご連絡を頂いておらず、ご確認させていただきたくご連絡いたしました。 何か手続き等で不備がございましたらご指摘いただけますと幸いです。 お忙しいところ恐縮ではございますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。 ○○(氏名) メールアドレス:xxxx@example.com 電話番号:090-xxxx-xxxx |
《解説》
この例文では、丁寧な言葉遣いを保ちつつ、状況を簡潔に伝えることを意識しています。焦っている気持ちを抑え、冷静に事実を確認する姿勢が伝わるように心がけましょう。
【電話】内定後の連絡を確認する問い合わせ例文
内定後に企業からの連絡が滞っている場合、電話での確認も選択肢の一つです。ここでは、失礼のない話し方で状況を確認するための電話問い合わせ例文をご紹介します。
《例文》
(電話がつながった後) お世話になっております。○月○日に内定のご連絡をいただきました、○○(氏名)と申します。 ご担当の○○様はいらっしゃいますでしょうか? (担当者に代わった後) 改めまして、○○と申します。内定のご連絡をいただいた後のご案内について、まだご連絡をいただいていない状況でして、念のためご確認のためお電話させていただきました。 お忙しいところ恐れ入りますが、現在の進捗状況や今後のスケジュールなどについて、差し支えなければ教えていただけますでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。 |
《解説》
電話の場合は、簡潔かつ丁寧な言い回しが重要です。緊張しても落ち着いて、相手の都合を配慮しながら問い合わせる姿勢を意識しましょう。
内定後に連絡が来ない場合の正しい対処法とは?

内定後に連絡が来ないことで不安を感じている方に向けて、取り消しの可能性、新卒が注意すべき点、問い合わせに使えるメール例文などを含めた対処法を本記事でわかりやすく解説しています。
企業の都合で連絡が遅れることは珍しくありません。まずはスケジュールを確認し、冷静に対応することが大切です。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。