営業インターンの仕事内容や種類、メリットをわかりやすく解説
「営業のインターンって、なんだかハードそうで不安…」そんなイメージから、参加をためらっている学生も多いかもしれません。
しかし実際には、営業インターンには多彩な種類があり、調査や資料作成、商談同行など仕事内容も幅広く、実践的なビジネス経験を積める貴重な機会です。
本記事では、「営業インターンとは何か」から始まり、具体的な仕事内容や種類、参加するメリット・デメリット、さらに得られるスキルや心構えまでを解説します。
営業インターンを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
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記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
詳しく見る記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
詳しく見る営業のインターンシップとは?

営業のインターンシップとは、企業の営業活動を学生が体験できる就業プログラムです。営業職を目指す人はもちろん、業界研究や社会人マナーを知りたい人にも広く活用されています。
実際には、商品やサービスの提案、顧客対応の見学、営業資料の作成補助など、実務に近い内容を経験できることが多いです。
営業と聞くと、「ノルマが厳しい」「飛び込み営業がある」といった不安を持つ人も少なくありませんが、インターンでは学生向けに配慮された内容が中心です。
たとえば、ロールプレイ形式の模擬営業や先輩社員との同行など、段階を踏んで学べるようになっています。
こうした体験を通じて、営業職に対する理解が深まるだけでなく、自分に合っているかどうかも確認でき、就職活動の準備として、非常に意味のあるステップになるでしょう。
営業のインターンシップでできる仕事内容

営業のインターンシップでは、単なるサポートにとどまらず、実際のビジネスの流れに関わる多様な業務を経験できます。
実務に近い環境で営業活動に触れられるため、社会人としての基礎力を養いたい就活生にとっては貴重な機会でしょう。ここでは、インターンシップで実際に任されることの多い仕事内容を紹介します。
- 営業先の調査やリストアップ
- 営業戦略の立案
- アポイント取得のために電話やメール
- 営業資料の作成
- 営業担当者と商談に同行
- 顧客へのヒアリングや提案
- 成約や納品に関わる業務
- 請求関連の作業
- アフターサポート
① 営業先の調査やリストアップ
営業活動の第一歩は、アプローチする企業や個人を調査・リストアップすることです。インターンでも、業界の動向や企業情報を調べ、見込み顧客を洗い出す作業に関わることがあります。
一見すると単純な作業に見えるかもしれませんが、実際にはWebサイト、企業データベース、業界紙など、複数の情報源を使い分ける力が求められます。ターゲット選定の精度が、その後の営業成果を大きく左右するため、非常に重要な工程です。
また、自分が調べた情報が実際の成約につながる経験は、大きなやりがいと自信に繋がるでしょう。企業情報の信頼性を見極める力や、効率的な情報収集の方法を学べる点でも、実践的なスキルが身につく業務です。
② 営業戦略の立案
効率よく営業活動を進めるために、戦略の立案に携わることもあります。ターゲット別に訴求ポイントを整理したり、訪問順や連絡手段を考えたりと、頭を使う業務といえるでしょう。
たとえ自分の提案が採用されなくても、チームで意見を出し合う過程に参加することで、視野が広がり多くの気づきが得られます。提案するという行為そのものが、実践的な学びにつながるのです。
また、戦略を立てるうえでは市場や競合の分析も必要となるため、リサーチスキルや状況を見極める力も養われます。
上司やメンターからのフィードバックを受けながら、自分の思考のクセや改善点を見つけられるのも、インターンならではの成長機会ですよ。
立案に関わる経験では、実際のビジネスの一端を担う感覚を味わえます。企業によっては、意見が実際の営業活動に反映されることもあり、責任感の伴う体験ができますよ。
戦略立案の場では「採用されること」よりも「意見を出す姿勢」そのものが評価されるケースも多いです。自分の意見を言葉にして、チームに貢献する過程に意味があると捉えると、得られる学びも変わってきますよ。
③ アポイント取得のための電話やメール
実際に顧客と接点を持つ場面として、電話やメールによるアポイントの獲得があります。最初は緊張するかもしれませんが、社会人としての対応力が磨かれるでしょう。
ただ連絡を取るだけでなく、相手の状況を読み取りながら話すことが求められるため、実践的なスキルが身に付きますよ。
実際には、担当者が不在だった場合の対応や、留守番電話への録音、メール文面の工夫など、細やかな判断が必要になる場面も多くあります。
また限られたやり取りの中で関係性を築く力が養われるため、あらゆるビジネスシーンで役立つ対応力の礎となるでしょう。
この業務では、「伝える力」と「相手の状況を察する力」を同時に鍛えられます。相手の反応を読みながら柔軟に対応する力は、就活での面接や社会人生活全般にも通じる基礎スキルと言えるでしょう。
私たちも、こうした実務を経験している学生ほど、相手目線で物事を考える力が育っていると感じます。特に担当者が不在のときの対応やメール文面での言葉選びに配慮できると、差がつきやすいですよ。
④ 営業資料の作成
商談時に使用する提案書や商品説明資料の作成も、重要な役割の1つです。パワーポイントやエクセルを使って、見やすく伝わりやすい資料を作る力が求められます。
どのようにすれば相手に伝わるかを意識しながら作業することで、自然と文章力やデザインの工夫が身につくのが特徴です。
さらに、プレゼン資料には構成力や「相手視点」が不可欠であり、実務を通じてそれらの感覚が養われます。自分の作成した資料が実際に使用される体験は、大きなモチベーションにもなるでしょう。
営業資料の作成では、提案の意図をどう表現するかという思考力が問われます。「資料が良かったから商談が前に進んだ」と言われる場面もあるほど、実際の現場でも資料のクオリティは重要です。
また、就活の自己PRに「インターンで資料作成に携わった経験」を用いた学生が、「論理的に考える力がある」や「相手の視点に立てる」として評価された例も多くあります。
⑤ 営業担当者と商談に同行
インターン生でも、営業担当者に同行して顧客と商談する機会があります。実際のやり取りを目の前で見られるため、教科書では得られない学びが得られるでしょう。
商談の流れや顧客対応、提案の進め方などを肌で感じられる貴重な時間です。さらに、同行後にはフィードバックを受けられることもあり、自分では気付けない視点を得られるでしょう。
訪問前の事前準備、名刺交換のマナー、言葉遣い、身だしなみなど、社会人として求められる基本動作も学ぶ機会になります。
⑥ 顧客へのヒアリングや提案
ある程度慣れてくると、顧客への簡単なヒアリングや提案を任される場合もあります。顧客の課題を正しく引き出すためには、質問力や傾聴の姿勢が求められますよ。
単に商品を紹介するのではなく、相手の悩みに寄り添いながら、解決策を提示する力が大切です。営業の本質は「売る」ことより「信頼を築く」ことにあると気づくきっかけにもなるでしょう。
こうした経験が、今後の就活や社会人生活でも強みになります。また、ヒアリングの場では、沈黙や相づちなどの細かな対応も重要になり、実践を通じて自然な対話力を高められるでしょう。
こうした経験は、ビジネスの現場における「対人スキル」の土台を作ってくれます。ヒアリング経験のある学生は質問力や傾聴力がつくので、面接官から一目置かれるケースもあるんです。
また、「売る」のではなく「信頼関係を築く」という視点を持てることは、営業職に限らずあらゆる職種で活かせる武器になります。特に相手に寄り添う提案力は、企業が高く評価するポイントですよ。
⑦ 成約や納品に関わる業務
営業活動のゴールは契約ですが、それで終わりではありません。インターンでは、契約後の書類準備や納品スケジュールの調整など、実務的なサポート業務に関わることもありますよ。
このような裏方の仕事を通じて、商談から納品までの全体像が見えるようになります。細かな確認や調整が求められる業務の中で、丁寧さや責任感を学べるでしょう。
地道な作業こそが信頼につながる場面です。社内外の関係者とのやり取りも発生し、段取り力や報連相の重要性も体感できます。
この業務では、営業職の「責任範囲」の広さや、実務で求められる対応力が見えてきます。特に納品までのプロセスを把握できることは、配属後の即戦力として高く評価されやすいポイントです。
現場の声を聞いていると、契約を取るだけでなく「その後どう動けるか」で信頼を得る新卒が多い印象ですね。スケジュール管理や社内調整の経験があると、入社後に困らないという声も聞きますよ。
⑧ 請求関連の作業
契約が成立すると、請求書の作成や金額の確認といった事務作業が発生します。ミスが信用問題につながるため、正確さと丁寧さが特に重視されますよ。
数字の扱いに慣れるきっかけにもなり、ビジネス全体の仕組みを理解する手助けとなるでしょう。こうした業務を体験することで、「営業職=外回り」だけではないという実態に気づけます。
見えにくい部分の大切さを実感できるはずです。また、請求書の発行タイミングや入金管理のプロセスを知ることで、より実務的な知識が身につきます。
⑨ アフターサポート
契約後も、顧客への対応は続きます。問い合わせの対応や、フォローアップの連絡といったアフターサポートに関わることで、営業職が信頼を積み重ねる仕事であることを理解できるでしょう。
相手の小さな不安や疑問に丁寧に向き合うことで、関係がより深まっていきます。こうした地道なフォローが、リピートや紹介といった次の成果へとつながるのです。
「売って終わり」ではないという視点が養われます。加えて、トラブル発生時の対応やクレーム処理を間近で見ることで、難しい状況でも冷静に対応する力が鍛えられるのです。
営業インターンシップの種類

営業のインターンシップにはさまざまな種類があり、仕事内容や求められるスキルも異なります。どの形式が自分に合っているのかを判断するには、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
ここでは、以下の4つの営業インターンシップの種類について紹介します。
- 法人営業インターンシップ
- 個人営業インターンシップ
- 新規営業インターンシップ
- ルート営業インターンシップ
① 法人営業インターンシップ
法人営業のインターンでは、企業向けに商品やサービスを提案する体験が中心になります。
個人営業と比べて提案の内容が複雑になりやすく、相手の課題を見極めて最適な解決策を考える力が求められるでしょう。活動内容としては、提案書の作成やプレゼンの練習などが一般的です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、チームで取り組む場面が多く、未経験でも安心して挑戦できます。ビジネス全体の流れを理解しやすく、就活に役立つ経験ができるのも大きな魅力です。
また、法人営業では取引額が大きいケースが多く、意思決定までに時間がかかる傾向があるため、交渉力や継続的な関係構築力も必要となります。
現場での実践を通じて、粘り強さと論理的思考を同時に鍛えられるでしょう。
法人営業インターンでは、商談の提案だけでなく、意思決定に関わる複数の関係者を意識した立ち回りが大切です。担当者・上長・決裁者と順を追って交渉が進むため、情報整理力と長期的な視点も必要になります。
「提案書のフィードバックをどう受け取るか」「相手の業界知識のキャッチアップはどう行うか」などを実務で体感できるインターンは、内定後の早期活躍にもつながりますよ。
② 個人営業インターンシップ
個人営業インターンでは、一般の消費者に向けて商品やサービスを紹介する仕事を体験します。訪問営業や電話対応、オンラインでの案内など、人と接する機会が多くなるのが特徴です。
初めての人にとっては緊張する場面もあるかもしれませんが、トークスクリプトの活用や社員の同行といったサポート体制が整っているため、不安なく取り組めます。
実際のやり取りを通じて、聞く力や伝える力、信頼関係を築く方法を学べるでしょう。さらに、個人営業は顧客の反応がダイレクトに返ってくるため、対応の柔軟性や即時の判断力が必要とされます。
場数を踏むほど、自分のコミュニケーションスタイルが確立され、実社会でも役立つ対話スキルが磨かれるはずです。
個人営業は「自分の成長」を実感しやすく、面接対策や社会人基礎力の育成にも繋がります。目の前の相手の反応から、自分の伝え方や接し方を客観的に見つめ直すきっかけになるんです。
また、訪問や電話対応といったアプローチ方法は企業ごとに異なるため、複数の企業を比較しながら参加してみるのもおすすめです。インターンを通して、自分に合う営業手法を把握しておきましょう。
③ 新規営業インターンシップ
新規営業のインターンでは、まだ取引のない相手に対して初めてアプローチする体験をします。電話やメールを使って商談のきっかけをつくる役割が多く、断られることも少なくありません。
ただ、地道に挑戦を重ねる中で、粘り強さや柔軟な対応力が自然と身についていきます。結果が出たときの達成感は大きく、それが自信にもつながるでしょう。
新しい価値を自ら生み出していく感覚を得られる、非常に貴重な機会といえます。さらに、断られる理由を分析したり、トークの改善点を見直したりすることで、自主的な学びのサイクルが形成されるでしょう。
新規営業は成果が出るまでに時間がかかりやすいですが、それだけ得られる経験値も圧倒的に多いです。私たちも、挑戦を続けた学生が就活の選考でも高評価を得るケースをよく見かけます。
また、「なぜ断られたのか」「どこで心をつかめたのか」と振り返る習慣を持つことが大切です。こうした姿勢は、他職種にも通じる課題解決力としても強みになりますよ。
④ ルート営業インターンシップ
ルート営業インターンでは、すでに取引のある顧客に対するフォローや提案活動を体験します。定期訪問やヒアリング、商品の補充といった業務を通じて、信頼関係の維持が中心となりますよ。
派手さはありませんが、誠実な対応が評価につながる仕事です。顧客の細かなニーズに気づき、丁寧に応えていく姿勢が大切になります。
相手との関係を大切にしたいと考える人にとっては、やりがいのあるインターンシップになるでしょう。
加えて、ルート営業では商品知識や在庫管理、納期対応など実務的なスキルも問われるため、バランスよく多方面の能力が磨かれます。地に足をつけた営業活動の本質を学べるでしょう。
実践的なビジネスマナーや「信頼関係を築く方法」を身につけられるのが特徴です。訪問時の立ち居振る舞いや、言葉遣い、提案資料の準備といった細やかな対応が評価に繋がります。
また、現場では商品や業界知識への理解が浅いままだと、お客様との会話が続かず信頼は得にくいです。自信を持って振る舞うためにも、事前の準備やヒアリング力が重要になりますよ。
営業インターンシップで身につくスキル

営業インターンシップに参加すると、実践的なスキルを習得できます。アルバイトとは異なり、社会人としての振る舞いや業務の進め方をリアルに学べるため、将来に直結する力が身につくでしょう。
ここでは、インターンを通じて得られる主なスキルを紹介します。
- コミュニケーション能力が養われる
- 課題発見力と課題解決力が身につく
- 営業の現場で提案力を鍛えられる
- ビジネスマナーや報連相の習慣が身につく
「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。
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① コミュニケーション能力が養われる
営業インターンでは、社員や顧客との会話が日常的に発生します。相手の話を正しく理解し、自分の考えを的確に伝える力が求められるため、自然とコミュニケーション力が高まっていくでしょう。
会話の目的を意識する習慣が身につくため、面接や将来の仕事でも役立つ場面は多いはずです。顧客対応を通して、信頼関係を築くための会話力も養われるでしょう。
また、相手の性格や状況に応じた対応を心がけることで、対人関係の柔軟性や状況判断力も着実に磨かれていきます。
② 課題発見力と課題解決力が身につく
営業の現場では、顧客のニーズや課題に気づく力が求められます。インターン中は、「なぜこの提案が必要なのか」「本当の課題は何なのか」といった視点で考える場面が多くあるからです。
そのため、ただ指示されたことをこなすのではなく、自ら考え、行動する力を養えるでしょう。こうした経験は、自発的に動ける社会人へと成長するための土台となりますよ。
また、実践を通じて判断力や対応力が自然と身につくほか、顧客の課題を明確にするためのヒアリング力や、仮説を立てて検証する力も求められます。これにより、論理的に物事を考える力も大きく鍛えられるでしょう。
相手自身も気づいていない潜在的な課題を引き出す力は、営業職に限らずあらゆる職種で重宝されます。これを学生のうちに実践的に養えるのは、営業インターンならではのメリットと言えますね。
また、「インターン中にどんな問いかけを意識していたか」を振り返る学生は、選考での評価も高くなりやすいです。面接でも、改善提案の過程を具体的なエピソードとしてアピールしましょう。
③ 営業の現場で提案力を鍛えられる
営業において欠かせないのが、顧客に価値を伝える「提案力」です。インターンでは、社員とともに提案資料を作成したり、伝えるべき内容を検討したりする経験ができます。
このプロセスでは、相手の立場で物事を考える視点や、情報を整理してわかりやすく伝える力が磨かれますよ。最初はうまく説明できなくても、改善を重ねるなかで自分の成長を実感できるでしょう。
また、説得力のある話し方の基礎が身につくだけでなく、限られた時間で要点をまとめて伝えるプレゼンテーション力や、想定外の質問にも対応できる応用力も養われます。
提案の場を通じて、実践的なコミュニケーション力が身につく点は、営業インターンの大きな魅力です。
提案力は「話し上手」とは異なり、相手の課題を正確に理解し、納得感のある解決策を提示できるかが問われます。実践的な場面を通して「伝える力」と「聴く力」の両方が磨かれるのが特徴です。
提案準備の段階でどれだけ相手の視点に立てるかが成果に関わってきます。また、限られた情報の中で仮説を立てて話を組み立てる経験は、どの職種を目指すにしても、強い武器になりますよ。
④ ビジネスマナーや報連相の習慣が身につく
社会に出た後、欠かせないのが正しいビジネスマナーと「報・連・相」の意識です。
営業インターンでは、電話対応やメールの書き方、名刺交換といった基本的なマナーから、日々の業務報告や相談の仕方まで、職場で必要とされる実践的なルールを体験できます。
こうした基本を早い段階で身につけることで、就職後も迷わずに行動できるでしょう。礼儀や時間管理にも自然と意識が向くようになり、信頼される人材になれますよ。
また、ビジネスマナーは社内外の人との関係を円滑に進めるための基本です。長期的な人間関係を築くための土台となる、非常に重要なスキルといえます。
営業インターンシップに参加するメリット

営業インターンシップは、単なる職場体験にとどまらず、自分の将来を見つめ直す貴重な機会にもなります。実際の業務を経験することで、知識だけでは得られない気づきや成長が生まれやすくなるでしょう。
ここでは、営業インターンに参加することで得られる主なメリットを4つ紹介します。
- 業界や企業理解が深まる
- 実践的なビジネススキルが学べる
- 就職活動での自己PRに活かせる
- 自分に営業職が向いているか判断できる
① 業界や企業理解が深まる
インターンに参加すると、企業がどのような事業を展開し、どのように営業を行っているのかを実際に体感できます。
Webサイトやパンフレットでは得られない、現場のリアルな空気感を知ることができるため、理解が一段と深まるはずです。
特に営業は、業界によって仕事内容や進め方が大きく異なります。だからこそ、実際に見て、触れて、確かめることが非常に重要です。
この経験は、企業研究や志望動機を考える際にも強力な武器となるでしょう。
さらに、複数の業界や企業でインターンに参加することで、比較を通じて自分に合う企業文化や働き方を見極める目も養われます。これは将来のキャリア選択においても大きな財産となるはずです。
営業と言っても、BtoBかBtoCか、提案型かルート型かなどで、求められるスキルや動き方は変わります。インターンを通じて違いを肌で感じられることは、後の企業選びでも大きな判断材料になりますよ。
私たちも「なんとなく営業が向いてるかも」という相談を受けることがありますが、実際に現場に触れてみて初めて、自分の適性や志向がはっきりしてくるケースは少なくありません。
② 実践的なビジネススキルが学べる
営業インターンでは、名刺交換や電話対応、ヒアリング、プレゼンテーションなど、社会人に欠かせないスキルを体験的に習得できます。
敬語の使い方や基本的なマナーも自然に身につくため、就職前に学ぶには最適な機会です。
また、顧客対応を通じて、相手に応じた伝え方や柔軟な受け答えを体感的に学べるでしょう。机上の学びだけでは得られない「実践力」が、確実に身につきます。
加えて、時間管理や優先順位のつけ方、チームとの連携といった、ビジネスの現場で必要とされる重要なスキルも育まれますよ。
③ 就職活動での自己PRに活かせる
インターンでの経験は、エントリーシートや面接における自己PRとして大いに活用できます。
どのような課題に直面し、それをどう乗り越えたかといったエピソードは、具体性があり説得力を持ちやすいです。
また、実際の営業現場を経験しているという点は、企業からも高く評価されるでしょう。ただし、体験を語るだけでなく、そこから何を学び、どのように成長したかまで整理して伝えることが重要です。
さらに、定量的な成果を盛り込めれば、アピール力は一層高まります。たとえば「○件のアポイントを取得」や「トーク改善で成功率が上がった」など、数字を用いた説明があると効果的です。
④ 自分に営業職が向いているか判断できる
営業インターンに参加することで、自分がこの職種に向いているかどうかを実体験を通じて判断できます。
対人対応や目標達成にやりがいを感じるか、それとも負担に感じるのかなど、自分の特性を見極めるには非常に有効ですよ。
就職後に「思っていたのと違った」と後悔しないためにも、早い段階で自分に合うかどうかを確認しておくことは大切です。また、営業インターンは短期間でも自分の強み・弱みを明確にできる機会でもあります。
キャリア選択に迷いがある学生にとっては、自分の適性を知る絶好のチャンスです。この経験を通じて、進むべき方向性がより具体的に見えてくるでしょう。
営業職の適性は、実際に現場で動いてみないとなかなか見えにくいです。企業説明会だけではわからない、日々のコミュニケーションやプレッシャーを体感できるのもインターンの価値の1つですよ。
迷う方は、ぜひ一度参加してみるのがおすすめです。 私たちも、インターン経験を経て納得感を持って職種を選んだ学生ほど、入社後のミスマッチが少ないと感じています。
営業インターンシップに参加するデメリット

営業インターンシップには多くの学びがありますが、事前に理解しておきたい注意点も存在します。実践的な内容に踏み込む分、精神的な負荷や時間的な制限がかかるケースも珍しくありません。
ここでは、参加前に確認しておきたい代表的なデメリットを紹介します。
- 成果プレッシャーがストレスになることがある
- ノルマや厳しい評価基準がある可能性がある
- 短期インターンでは学べる内容に限りがある
① 成果プレッシャーがストレスになることがある
営業は成果を重視する業務であり、インターン生であっても結果を期待される場面があります。うまく数字を出せないと、焦りや不安を感じることがあるかもしれません。
しかし、このようなプレッシャーに直面することで、自分の強みや弱みを見つめ直す良いきっかけにもなります。過度に落ち込まず、改善点を見つけて前向きに取り組む姿勢を保つことが大切です。
また、成果ばかりにとらわれず、過程や取り組み方を振り返る習慣を持てば、精神的なバランスを保つ助けになります。気持ちに余裕を持つことが、結果的にパフォーマンスの向上にもつながるでしょう。
② ノルマや厳しい評価基準がある可能性がある
一部の営業インターンでは、架電数や訪問数といった数値目標が設定される場合があります。さらに、社員から細かいフィードバックを受けることもあり、慣れないうちは戸惑うかもしれません。
ただし、これらは実際の職場で求められる基本姿勢の一部です。評価に真摯に向き合うことで、自分の成長すべきポイントが明確になり、成果を感じやすくなっていきます。
インターンを始める前に、企業の方針や評価制度について事前に確認しておくと安心です。プレッシャーを成長の糧にできるかどうかは、自分自身の受け止め方に大きく左右されます。
適切な環境を見極める力も、インターンを通じて養いたい要素の1つです。
ノルマや評価基準が明確なインターンは、ハードルが高く感じられる一方で、企業がどのように成果を評価し、どんな人材を求めているのかを実感できる機会でもあります。
不安かもしれませんが、大切なのは自分に合った目標設定の仕方を見極めることです。精神的な負荷が大きいと感じた場合は、チームでの支援体制やメンター制度の有無などもチェックしておくと安心ですよ。
③ 短期インターンでは学べる内容に限りがある
1日や数日間の短期インターンでは、営業の本質にまで深く触れるのは難しい場合があります。提案や商談の現場に同行できる機会は少なく、企業の雰囲気を味わう程度にとどまることもあるでしょう。
そのため、自分が得たい経験やスキルをあらかじめ明確にしておくことが重要です。目的に合ったインターンを選ぶことで、短い時間でも充実した体験ができるようになります。
また、1社だけでなく複数の企業でインターンを経験することで、それぞれのプログラムを補い合いながら、より多様な視点や学びを得られるでしょう。
営業インターンってやっぱりきつい?先輩が語るリアルな体験談
営業インターンに興味はあるけれど、「ノルマがきつそう」「断られ続けて心が折れそう」といった不安を感じていませんか?
実際、営業職は対人の厳しさも伴いますが、得られる成長や気づきも大きいのが特徴です。ここでは、きついと感じつつもチャレンジした先輩の体験談をご紹介します。
Yさん(21歳・私立大学経済学部3年生)の体験談 |
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営業のインターンには「きつそう」というイメージがあり、正直参加を迷っていました。でも、自分に向いているかどうかはやってみないと分からないと思い、長期のテレアポインターンに挑戦しました。 最初の数週間は、何十件かけても断られてばかり。丁寧に話しているつもりでも成果はゼロで、心が折れそうでした。そこで成果を出している先輩に声をかけ、自分のトークのどこが弱いのかを相談し、アドバイスをもとに改善を繰り返し、トークの流れや言い回しを一つずつ見直していきました。 あと、とにかく数をこなすことを意識していたので、1日あたりの架電数は誰よりも多かったと思います。数を打つ中で「最初の5秒が勝負」「相手によって反応が違う」といった傾向が見えてきて、自然と質や効率も意識するようになりました。量を重ねたからこそ、改善点が浮かび、精度の高いトークに仕上がっていった感覚です。 その結果、インターン参加から1か月を過ぎた頃にはアポが取れるようになり、最終的には同期の中でも上位の成果を出すことができました。 地道な試行錯誤や失敗の連続は正直つらい瞬間も多かったですが、あの時折れずに踏ん張ったからこそ、自分の努力が結果につながる喜びを心から実感できました。タフな経験をしていたので自然と就活は自信を持って臨めましたね。 |
営業インターンでは、経験のない学生が現場でリアルな対人対応に向き合うことになります。慣れないうちは成果が出にくく戸惑うものですが、この体験談のように自分で試行錯誤し、改善して行動を変えた姿勢はのちの社会人になった後にかなり重要になる能力です。
確かに営業のインターンシップは一筋縄ではいきませんが、辛さを成長と捉えて行動ができる人にとってはのちの財産となる能力が身につきますよ。
営業のインターンシップはみなさんが感じているように「つらい」と感じるシーンが多く、特に提案を断られることに辛さを感じるケースが多いです。
しかし、実際にその壁を乗り越えてみると得られる能力やスキルの幅も広く挑戦する価値は大いにありますよ。
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営業インターンで得られる経験と向き合い方

営業のインターンシップでは、アポイント取得から提案、商談同行、さらにはアフターサポートまで、実践的な業務を幅広く経験できます。
法人営業や個人営業などの種類によって業務の特徴は異なりますが、共通して得られるのは、提案力や課題解決力、コミュニケーション能力といった重要なスキルです。
実際の現場に関わることで、就職活動の自己PRにも活かせる明確な強みを持てるでしょう。
もちろん、プレッシャーや評価といったデメリットも存在しますが、それを通じて自分に営業職が向いているかを判断する機会にもなります。
営業インターンを通して得られる学びは、就活にも社会人としてのスタートにも大きな意味を持つはずです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。