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英検は何級から履歴書OK?企業評価と記載例も紹介

就活やアルバイト応募、転職活動などで履歴書を作成する際、英語力の証明として定番の「英検(実用英語技能検定)」ですが、何級以上ならアピール材料になるのか迷う方も多いはずです。

この記事では、履歴書に書くべき級の目安や企業側の評価ポイント、記載のコツについて、わかりやすく解説していきます。

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目次

英検は何級から履歴書に書ける?

就職活動を控えた大学生にとって、資格欄に何を書くかは悩みの種です。中でも英検は取得者が多いため、「何級から履歴書に書いてよいのか」と迷う人は少なくありません。

結論から言えば、一般的には2級以上を記載するのが望ましいとされています

英検2級は高校卒業レベルの英語力を示す資格であり、多くの企業が評価対象としているのげ実情です。英語を業務であまり使わない職種でも、「基本的な語学力がある」と判断される材料になりやすいでしょう。

ただし、グローバル展開している企業や外資系では、より高い英語力を求められる場合もありますし、反対に英語を使う機会が少ない職種では、2級で十分なアピールになることもあるでしょう。

また、TOEICやTOEFLなど他の英語資格と併せて記載すれば、より説得力を持たせることもできます

さらに、インターンの応募では準2級以下でも記載する価値があります。たとえ級が高くなくても、英語を学んでいる姿勢や、努力した過程を伝えることで好印象を与えられるケースがあるからです。

履歴書への記載は、取得した級だけでなく、応募先の特性や自分の強みをどう伝えたいかによって判断するのが効果的でしょう。

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英検の取得時期や有効期限はいつまで?

英検を履歴書に書く際、「いつ取得したものまでが有効なのか」と疑問を持つ方は多いでしょう。特に、数年前に合格した英検の価値が今でも通用するのか不安になることもあるかもしれません。

ここでは、英検の有効性と企業からの評価のされ方について解説します。

英検には、公式な有効期限が設定されていません。いったん合格すれば、2級でも準1級でも、その資格は生涯有効とされています

TOEICやTOEFLのように2年などの期限がある資格とは異なり、取得後も更新の必要はないため、履歴書に書きやすいメリットがあります。

とはいえ、実際の採用現場では「現在の英語力がどれくらいあるか」を重視されることも多いです。

たとえば、5年前に取得した英検よりも、直近で受けたTOEICのスコアのほうが評価されやすい場合もあるでしょう。

このようなケースでは、古い英検の級だけを書くだけでなく、日頃の英語学習や実践経験なども一緒に伝えることで、より効果的にアピールできます。

つまり、英検は形式上ずっと有効である一方で、企業が求めるのは「今の力」です。古い合格実績であっても、それを裏付ける学習継続や関連経験があれば、十分に評価につなげることができるでしょう。

英検の取得日の確認方法

履歴書に英検を記載する際は、正確な取得年月を書く必要があります。ただ、合格証をなくしていたり、古い受験で記憶があいまいになっていたりすると、困ってしまうこともあるでしょう。

ここでは、英検の取得日を確認する具体的な方法を紹介します。

  1. 合格証書を確認する
  2. 「英ナビ!」のマイページから確認する
  3. 英検IDを使って成績表を再確認する
  4. 合格証明書の再発行を依頼して確認する

① 合格証書を確認する

英検の取得日を確認するうえで、最もシンプルかつ手間のかからない方法が、手元にある合格証書を確認することです。

合格証書には、取得した英検の級と氏名、さらに合格を証明する発行日が明記されています。この「発行日」が、そのまま履歴書の資格欄に記載すべき「取得年月」となります。

証書は紙媒体で郵送されてくるため、書類ファイルや引き出し、書棚などを探してみると見つかる可能性が高いでしょう。

取得から時間が経っている場合は紛失していることもありますが、まずは自宅にある可能性をしっかり探ってみてください。証書が見当たらないときは、次の手段を検討しましょう。

② 「英ナビ!」のマイページから確認する

「英ナビ!」は、英検を運営する日本英語検定協会が提供している、無料の受験サポートサービスです。

受験の際に「英ナビ!」へ会員登録していれば、マイページから過去の受験履歴を簡単に確認することができます。

ログインには、英検受験時に登録したメールアドレスとパスワード、または英検IDが必要です。

スマートフォンやパソコンのどちらからでもアクセス可能なので、外出先や通学中にも確認できる便利な方法といえるでしょう。

マイページでは合否や受験回数などの詳細な履歴が一覧で表示されるため、取得年月を正確に把握するうえで非常に役立ちます。

万が一ログイン情報を忘れてしまった場合でも、パスワード再設定の手続きが用意されており、安心して利用できるのが利点です。

③ 英検IDを使って成績表を再確認する

英検を受験した際に発行された「英検ID」とパスワードがあれば、公式サイトの「成績閲覧サービス」から成績表を確認することができます。

英検IDは、受験票や受験後に届くメール通知に記載されているため、これらの書類やメールを探せば見つかる可能性が高いでしょう。

成績表には、受験した級・受験日・合否結果・スコアなど、詳細な情報が記録されており、履歴書に記入する情報として信頼性の高いデータ源となります。

特に、合格証書を紛失してしまった場合や、合格証をまだ受け取っていないときにも、このオンライン成績表を使えばスムーズに確認が可能です。

もし英検IDが見つからない場合は、協会への問い合わせによって再発行できるケースもありますので、あきらめずに行動してみてください。

④ 合格証明書の再発行を依頼して確認する

合格証書が見つからず、「英ナビ!」や成績閲覧サービスも利用できない場合には、最終手段として「合格証明書」の再発行を日本英語検定協会に申請する方法があります。

合格証明書には、受験した級・合格年月日・氏名などが記載されており、公的な証明書として履歴書への記載にも十分対応できる書類です。

申請には郵送またはオンライン手続きが必要で、所定の手数料(通常は数百円から1,000円程度)が発生します。

また、発行までには数日〜数週間かかることもあるため、就活時期が迫っている場合は、なるべく早めに申請しておきましょう。

証明書が必要な理由を添えて依頼すればスムーズに進みやすく、取得年月の確認を確実に行える方法として安心感があります。

英検の履歴書の書き方

英検を履歴書に書くときは、正しい形式で記載することが大切です。内容に誤りがあったり書き方が曖昧だったりすると、せっかくの資格が十分に評価されないこともあります。

ここでは、履歴書に英検を記載する際の基本的なポイントを紹介しています。

  1. 「資格・免許」欄に正式名称で記載する
  2. 取得年月を正確に記入する
  3. 資格取得に向けて勉強中であればその旨も記載する

① 「資格・免許」欄に正式名称で記載する

英検を履歴書に記載する際は、必ず「実用英語技能検定」という正式名称を使用しましょう。たとえば「英検2級 合格」といった略記ではなく、「実用英語技能検定2級 合格」と書くのが基本的なルールです。

略称のままだと形式的な印象を与えたり、応募先の担当者によっては正確な資格名を把握しにくかったりする可能性があります。

また、履歴書全体の統一感や丁寧さが評価に影響することもあるかもしれません。「資格・免許」欄は公式な情報を記載する場であり、略語や口語表現は避けるべきです。

履歴書に限らず、エントリーシートやWeb入力の資格欄などでもこの原則は変わりません。小さなことのように思えるかもしれませんが、応募書類の信頼性を高める大切なポイントです。

きちんと正式名称を用いることで、細部への配慮や誠実な姿勢が伝わりやすくなります。

② 取得年月を正確に記入する

履歴書に資格を記載する際、取得年月は「2023年7月」のように明確かつ統一された形式で記載することが重要です。

特に、英検の場合は年に複数回実施されるため、「第2回」などの情報は不要で、年月だけで構いません。注意したいのは、西暦と和暦が混在しないようにすること。

履歴書全体の表記が西暦で統一されていれば、英検の取得年月も西暦でそろえるのが自然です。

また、取得年月の記憶が曖昧な場合は、合格証書や「英ナビ!」のマイページ、成績表などを確認して正確な日付を記載してください。

書類上の誤りや曖昧な記載は、採用担当者に「細かい点への注意が足りない」といった印象を与えるリスクもあるため、慎重な記入が求められます。

正確な年月を記載することは、信頼性を高めるうえでも不可欠です。

③ 資格取得に向けて勉強中であればその旨も記載する

まだ英検に合格していない場合でも、取得に向けて現在努力していることを履歴書で伝えるのは十分に意味があります

「実用英語技能検定準1級 取得に向け勉強中」や「〇年〇月受験予定」といった表現を使えば、今後の成長意欲や英語学習に対する姿勢をアピールできます。

採用担当者にとっては、現在の英語力だけでなく、どのような目標を持って取り組んでいるのかという点も重視されるポイントです。

また、「勉強中」という記載はあくまで補足的なものであり、他の具体的なエピソードや自己PRと組み合わせると、より効果的なアピールになります

事実に基づいた表現で、自分の成長意欲を正しく伝えることが大切です。

英検S-CBTの記載方法に違いはある?

英検には複数の受験形式があり、中でも「英検S-CBT」は従来型と異なる点が多くあります。履歴書に記載する際も、どのように書けばよいか迷ってしまう方が少なくありません。

ここでは、英検S-CBTの記載方法や注意点を解説します。

英検S-CBTは、従来のマークシート方式と異なり、コンピューター上で4技能(読む・書く・聞く・話す)すべてを1日で測定できる形式です。

形式が違っても、合格すれば同じ級として扱われ、履歴書にも記載が可能。その際は「実用英語技能検定○級 合格(S-CBT)」といった形で書くと、受験形式がわかりやすく伝わります。

ただし、企業によっては受験形式にこだわらない場合もあるため、基本的には通常の英検と同様の記載でも問題ありません

とはいえ、「S-CBT」で受けたことをあえて明記することで、スピーキングやライティングを含めた4技能すべてを1日で受けたという点をアピールできる可能性もあります。

つまり、記載方法自体に明確なルールはありませんが、自分の強みを伝えるために「どの形式で受験したか」を書き添えるのは効果的です。

英検S-CBTも従来型と同じように、履歴書でしっかり活用できる資格といえるでしょう。

英検に対する企業側の評価とは?

英検は就活でアピールできる資格のひとつですが、企業によって評価のされ方は異なります。

ただ「持っていれば安心」というわけではなく、取得時期や級のレベルによって印象が変わることもあるため注意が必要です。ここでは、企業が英検をどう見ているかを具体的に解説します。

  1. 古い取得日や級が低いと評価されにくい傾向がある
  2. 準1級・1級は高い英語力の証明として強みになる
  3. 英検の評価は業種・職種によって異なる

① 古い取得日や級が低いと評価されにくい傾向がある

英検は有効期限が設けられていないため、一度合格すればずっと保持できる資格です。

しかし、企業の採用担当者が重視するのは「今の英語力」であることが多く、取得から長い年月が経っていると評価が下がる傾向があります。

特に3級や準2級などの基礎レベルでは、英語力をアピールするにはやや弱い印象を与えてしまうかもしれません。

履歴書に記載する際は、英語の学習を継続していることや、最近の受験歴、実務経験などを補足的に伝えることで、古い資格の印象を緩和できます。

たとえば「英語の勉強を継続中」「TOEICを受験予定」といった情報を添えるのもひとつの方法です。

持っている資格をただ記載するだけでなく、現在の能力や学習姿勢を示すことが、評価を左右するポイントになるでしょう。

② 準1級・1級は高い英語力の証明として強みになる

英検準1級や1級は、履歴書に記載するうえで非常に強力なアピール材料になります。

これらの級は、英語での高度な読解力・作文力・スピーキング力を総合的に問う内容となっており、日常会話以上のレベルで英語を運用できることの証明です。

特に、外資系企業や国際部門、翻訳・通訳を伴う業務などでは、準1級以上を取得していることが即戦力と見なされるケースもあります。

試験には面接も含まれるため、実際の会話力が伴っていると判断されやすく、他の応募者との差別化にもつながるでしょう。

英検を持っているだけでなく、その級がどのようなスキルを証明するのかを理解したうえで、職種に応じたアピールを心がけると効果的です。

英語力が求められる場面では、これらの上位級が大きな武器となるでしょう。

③ 英検の評価は業種・職種によって異なる

英検が企業にどのように評価されるかは、業種や職種によって大きく異なります

たとえば一般事務や営業アシスタントといったポジションでは、2級程度の英語力でも実務に支障がないと判断され、高評価につながることがあるでしょう。

一方で、海外とのやりとりが多い国際営業や、貿易、マーケティングなどのポジションでは、準1級以上のスキルが求められることも少なくありません。

また、英検は国内で広く認知されている資格ですが、外資系企業ではTOEICやTOEFLなど、スコア形式の資格がより重視される傾向も見られます。

つまり、どの資格をアピールするかは、応募先の業界や職務内容によって使い分ける必要があるということです。

英検を持っているだけではなく、それをどう活かせるかを見極め、戦略的に履歴書へ記載することが大切になります。

履歴書で英検をより強くアピールする方法

英検は取得した級そのものだけでなく、履歴書への書き方や伝え方によって印象が大きく変わります。ただ「取得した」と記載するだけでは不十分です。

ここでは、英検をより効果的にアピールする具体的な方法を紹介します。

  1. 志望動機や自己PRと英検の関連性を強調する
  2. 英検以外の活動と組み合わせてアピールする
  3. 志望職種に必要な英語スキルと英検級を結びつける
  4. 留学や海外経験と英検を掛け合わせて伝える
  5. 英検のスピーキングやライティング力を具体的に示す
  6. 英検取得後の自己成長や学習姿勢をアピールする

① 志望動機や自己PRと英検の関連性を強調する

英検の価値を最大限に伝えるには、志望動機や自己PRとの一貫性を持たせることが不可欠です。

ただ「取得した」と書くだけでなく、「なぜ英検に挑戦したのか」「何を学んだのか」「どのように志望先に活かしたいのか」といった背景を加えることで、自己理解や行動力の証明になります。

たとえば、「海外事業に関心があり、その第一歩として準1級を目指して学習した」というように、目的意識が伝われば、面接官の印象にも残りやすくなるでしょう。

英語を使った業務への強い関心があることを論理的に示せば、資格がただの実績以上の意味を持つようになります。

② 英検以外の活動と組み合わせてアピールする

英検のスコアや級だけでは、実践力まで伝えるのは難しい場面もあります。そこで効果的なのが、英語を使った課外活動や自主的な経験と組み合わせることです。

たとえば、英語ボランティアへの参加や、観光案内、国際イベントでの運営補助などの経験があれば、それを英検とあわせてアピールすることで、使える英語力を持っている印象を与えられます。

また、サークルやゼミなどでの発表、ディスカッション経験も補足材料となるでしょう。英検という「資格」に加え、「行動」の証拠を添えることで、より立体的な人物像を伝えることが可能です。

③ 志望職種に必要な英語スキルと英検級を結びつける

志望する職種によって求められる英語の種類やレベルは異なるため、自分の英検級がそれにどうマッチしているかを明確に伝えることが大切です。

たとえば、海外クライアントと直接やり取りする営業職では、会話力やビジネス表現の理解が求められるため、英検準1級以上のスピーキング能力が強みになります。

一方で、貿易事務や英文メールを扱う業務では、読み書き中心のスキルを持つ2級でも十分評価されることがあるでしょう。

自分が持つ英検の級が、具体的にどの職種に役立つかを示すことで、単なる保有資格ではなく、実務に活かせるスキルとしての印象を与えることができます

④ 留学や海外経験と英検を掛け合わせて伝える

留学や短期研修などの海外経験がある場合、それだけで大きなアピール材料になりますが、英検の取得とあわせて伝えると説得力が一層増します

例に挙げるなら、「英検準1級を取得したことで、現地でのディスカッションやプレゼンテーションにも積極的に取り組めた」といったように、資格と経験をつなげて説明すると具体性が生まれ、より印象に残りやすくなるでしょう。

また、英検の学習で得た基礎があったからこそ、海外での活動をスムーズに進められたという点を強調すれば、目的意識と行動の一貫性もアピールできます。

語学力と実体験の両面を示すことが評価につながるでしょう。

⑤ 英検のスピーキングやライティング力を具体的に示す

英検は上位級になるほど、スピーキングやライティングといった実践的な力も求められます。そのため、こうした力をどのように伸ばしたか、具体的な取り組みを交えて伝えることが効果的です。

「2次試験に備えて、英語でのプレゼンテーションや模擬面接を繰り返し練習した」「英作文の添削を週に3回受け、改善を重ねた」といった努力のプロセスを共有すると、継続力や課題解決力も伝わります。

単に「スピーキングが得意です」と言うよりも、こうしたエピソードがあることで、話に信ぴょう性が生まれ、面接官にも印象づけやすくなるでしょう。

⑥ 英検取得後の自己成長や学習姿勢をアピールする

英検の取得を通して得たのは、英語力だけではありません。コツコツと学習に取り組む姿勢や、計画性、継続力といった成長の証も大きな評価ポイントです。

たとえば、「半年間、毎日朝の30分を英検対策に充てた」「苦手だったリスニングを重点的に学習して克服した」など、自分なりに工夫しながら努力した過程を伝えることで、資格取得に至るまでの姿勢が評価されるでしょう。

英検はゴールではなく、成長の過程のひとつと捉え、それを言語化することで、人柄や将来性をアピールすることができます。

成績よりも、そこに至る努力や思考に注目する企業も多いため、積極的に伝えていきましょう。

履歴書に英検以外で英語力をアピールできる資格

就職活動では、英検だけでなく他の英語資格も自己PRの材料として有効です。特に、志望する業界や職種によっては、より実践的な英語力や専門性を示せる資格の方が高く評価されることもあります。

ここでは、英検以外で履歴書に記載できる資格を紹介しましょう。

  1. TOEIC Listening & Reading Test:ビジネス英語の基礎力を証明できる
  2. Linguaskill Business:職場での英語運用能力を証明できる
  3. TOEFL iBT:アカデミックな英語力を証明できる
  4. IELTS:海外進学・移住に必要な英語力を証明できる
  5. VERSANT:スピーキング中心の実践的な英語力を証明できる
  6. BULATS:ビジネスシーンでの英語対応力を証明できる
  7. CASEC:短時間での英語レベル測定が可能な資格
  8. 日商ビジネス英語検定:国内企業向けのビジネス英語力を証明できる
  9. 観光英語検定:観光・接客業で役立つ英語力を証明できる
  10. 通訳案内士試験:通訳・案内業務に必要な高度な英語力を証明できる

① TOEIC Listening & Reading Test:ビジネス英語の基礎力を証明できる

TOEICは国内での認知度が非常に高く、多くの企業が採用選考の基準として活用しています。特に、ListeningとReadingのスコアを通じて、英語による情報収集や文書理解の力を評価されることが多いです。

履歴書に記載する際は「TOEIC L&R 750点(取得年月)」のように書くとよいでしょう。英語を使うすべての職種で有効なため、英検と併せて記載することで、英語に対する総合的な適応力を示せます

また、定期的に受験しスコアを更新することで、現在の英語力をアピールできる点も魅力です。

② Linguaskill Business:職場での英語運用能力を証明できる

Linguaskillは、実際のビジネス場面でどの程度英語を使いこなせるかを測定する新しいタイプのテストです。

ケンブリッジ大学によって開発されたこの資格は、スピーキングやライティングも自動で評価される仕組みで、短時間かつ柔軟に受験できるのが特徴。

成績はCEFR基準で示されるため、海外との共通指標としても有用です。英文メールの作成や、会議での発言力など、実務に直結する英語力を示したい場合に特におすすめといえます。

企業によってはTOEICより評価されることもあるため、将来を見据えて取得を検討する価値があるでしょう。

③ TOEFL iBT:アカデミックな英語力を証明できる

TOEFL iBTは主に海外進学希望者向けのテストですが、論理的思考力や複雑な英語情報の処理能力を示す点で、グローバルなビジネスシーンにも対応できる資格です。

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能をバランス良く測定し、スコアは120点満点で評価されます。

アカデミックな資料を読解し要点をまとめる力や、英語で意見を述べる力などが求められるため、国際部門や研究職などでの評価が高いです。

履歴書に書く場合はスコアと取得年月を明記し、自分の強みとして根拠を添えてアピールしましょう。

④ IELTS:海外進学・移住に必要な英語力を証明できる

IELTSはイギリス、オーストラリア、カナダなどの英語圏で広く認知されている英語資格で、スコアは1.0〜9.0で評価されます。AcademicとGeneralの2種類があり、進学と移住で用途が分かれています。

試験では実際の生活や学術場面を想定した問題が多く、英語を使った実務対応力や柔軟な言語運用能力が測定されます。

履歴書で使う場合、スコアとあわせて試験の目的(例:Academic)を明記することで、英語力の目的とレベルの整合性が伝わりやすくなるでしょう。

特に、外資系企業や海外赴任が想定される職種では、高い評価を得られるためアピールの強みになる資格です。

⑤ VERSANT:スピーキング中心の実践的な英語力を証明できる

VERSANTは電話やスマートフォンを通じて受験できる、スピーキング能力に特化した英語テストです。

受験時間は20分ほどと短く、日常会話やビジネスの場面で必要とされる応答力や発音、自然なイントネーションが評価されます。

履歴書にはスコア(例:VERSANT 55点)を記載するとともに、スピーキング力の根拠として活用できるでしょう。

英語を話す機会が多い営業職や接客業、観光業などでは、特に効果的です。ほかの資格と組み合わせて使うことで、話す力を強調したアピールができます。

⑥ BULATS:ビジネスシーンでの英語対応力を証明できる

BULATS(Business Language Testing Service)は、ビジネスシーンで実際に英語を使う場面を想定して開発されたテストです。

英語での会議、電話対応、メール作成といった実務的なスキルを測定できるため、外資系企業や国際業務の多い職種では高く評価されていました。

現在はサービス提供が終了しているものの、過去に取得したスコアは引き続きアピール材料として活用できます。

特に、業務経験とあわせて「実際に使える英語力」を証明する資格として説得力があるでしょう。取得済みであれば、履歴書に記載しておく価値は十分にあります。

⑦ CASEC:短時間での英語レベル測定が可能な資格

CASEC(Computerized Assessment System for English Communication)は、インターネット上で40分程度の時間で受験できる英語テストです。

リーディングとリスニングの2技能に特化しており、スコア形式で結果が即時に表示されます。

受験環境が整えば自宅でも受けられるため、気軽に実力を測りたい方やスケジュールが限られている就活生に向いています

履歴書に記載する際には、「CASECスコア○○○点(取得年月)」のように明記することで、自身の現時点での英語力を客観的に伝えることができます。コストパフォーマンスにも優れている実用的な資格です。

⑧ 日商ビジネス英語検定:国内企業向けのビジネス英語力を証明できる

日商ビジネス英語検定は、一般社団法人日本商工会議所が実施する資格で、日本企業における英語実務のスキルを測定します。

試験では、英文メールの作成や契約書の読解、社内外への報告書作成といった場面が問われるため、即戦力としてのアピールに直結するでしょう。

特に営業、総務、事務といった職種では「使える英語力」として高い評価を受けることが多く、履歴書に記載することで他の応募者との差別化が可能です。

外資系ではなく、日本企業でのキャリアを目指す方にとって、有効な資格のひとつといえるでしょう。

⑨ 観光英語検定:観光・接客業で役立つ英語力を証明できる

観光英語検定は、日本観光英語検定協会が主催する資格で、ホテル業界、航空業界、旅行会社など観光・接客に関連する職種で求められる英語表現をカバーしています。

試験では、接客フレーズや観光地の案内、トラブル時の対応など、実務での活用を前提とした設問が出題されます。

外国人観光客とのやり取りが増えるなかで、現場で即戦力となる英語力の証明として注目されています。接客の経験がある方が取得すれば、説得力あるアピールにつながるでしょう。

英語力と接客スキルを併せて示せる点が魅力です。

⑩ 通訳案内士試験:通訳・案内業務に必要な高度な英語力を証明できる

通訳案内士は国家資格であり、英語力だけでなく、日本文化や歴史、観光に関する深い知識も必要とされます。

外国人観光客を有償で案内するにはこの資格が必要であるため、プロフェッショナルとしての信頼性が非常に高いです。

試験には筆記、面接、語学力判定が含まれ、難易度も高め。合格すれば「高度な語学力+コミュニケーション力+専門知識」を持つことの証明となり、観光・通訳・教育などの分野で高い評価が得られます

国際的な舞台で活躍したい人にとって、取得すれば大きな強みになるでしょう。

履歴書に英検を書く際の注意点

英検を履歴書に記載するときは、単に資格の名前や級を並べるだけでなく、読みやすさや内容の一貫性にも注意が必要です。

伝え方ひとつで印象が大きく変わるため、細かなポイントまで意識して記載することが、効果的なアピールにつながります。

  1. 取得級が複数ある場合は最も高い級のみを記載する
  2. 資格欄の記載順は他の資格とのバランスを考慮する
  3. 「合格」か「取得」など表記の言い回しを統一する
  4. 自己PRや志望動機と矛盾がないよう記載内容を整える
  5. 評価されづらい古い取得は補足説明でカバーする
  6. 履歴書のフォーマットに合ったスペースで簡潔に記載する

① 取得級が複数ある場合は最も高い級のみを記載する

複数の級に合格している場合は、もっとも高い級のみを記載するのが一般的です。下位の級も書いてしまうと情報が増えすぎて見づらくなるうえ、読む側にとっても要点がつかみにくくなってしまいます。

また、「なぜさらに上位級を取得していないのか」といった疑問を持たれる可能性もあるでしょう。履歴書では、ひと目で強みが伝わるよう、記載内容は絞り込むことをおすすめします。

② 資格欄の記載順は他の資格とのバランスを考慮する

資格欄に複数の資格を書くときは、英検だけでなく他の資格との関係性にも気を配りましょう

たとえば、応募職種に直結する専門資格があるなら、それを最初に記載することで、読み手の関心を引きやすくなります。

すべてを時系列で並べる必要はありません。職種との関連性やアピールしたいポイントに応じて順序を調整すると、より効果的に自分の強みを伝えられます。

③ 「合格」か「取得」など表記の言い回しを統一する

英検の記載では、「合格」や「取得」などの表現にばらつきがあると、読みにくく感じさせることがあります

たとえば「英検2級 合格」と書いたあとに「英検準1級 取得」と表記してしまうと、読み手に違和感を与えかねません。

言い回しを統一することで、全体の見た目や印象が整い、丁寧に作成されているという印象につながります。細かな部分ほど気を配っておきたいところです。

④ 自己PRや志望動機と矛盾がないよう記載内容を整える

英検を履歴書に記載する際は、自己PRや志望動機の内容と整合性が取れているかを確認しましょう。

たとえば、英語に自信がないと自己紹介欄で述べておきながら、英検準1級を記載してしまうと、読む側に矛盾を感じさせるかもしれません。

一方、英語に関心があると明記している場合には、その根拠として英検の資格を提示することで説得力が増します。文章全体の一貫性を意識しましょう。

⑤ 評価されづらい古い取得は補足説明でカバーする

数年前に取得した英検資格は、現在の英語力とかい離があると見なされる可能性があります。

そうした場合は、「英語学習を継続中」「日常的に英語を使う環境で働いていた」など、最新のスキルや状況を補足することで、評価を下げにくくできるでしょう。

履歴書に記載できる情報が限られている場合は、職務経歴書や面接の場で補足しても問題ありません。古い資格も工夫次第で十分アピールにつながります。

⑥ 履歴書のフォーマットに合ったスペースで簡潔に記載する

履歴書には限られた記入スペースしかないため、英検の情報も簡潔にまとめることが大切です。

たとえば「実用英語技能検定 準1級 合格(2023年7月)」のように、資格名・級・取得年月を1行で収めると見やすくなります

情報を詰め込みすぎると逆効果になるため、要点をしぼってスッキリ書くように心がけてください。伝えるべき内容が整理されていると、印象も格段に良くなります。

履歴書での英検の記載方法を知って好印象な履歴書を作成しよう!

履歴書に英検を書く際は、何級から記載可能かだけでなく、その記載方法や企業側の評価基準も押さえておく必要があります。

基本的には英検2級以上であれば履歴書に記載して差し支えありませんが、企業が求める英語力や志望職種との相性を意識することが大切です。

加えて、取得時期や有効期限、正式名称の記載、取得年月日の明記などもポイントとなります。

さらに、英検の他にもTOEICやIELTSなどの資格と組み合わせることで、英語力の説得力をより高められるでしょう。

このように、「英検 履歴書 何級から」という疑問に対しては、2級以上がひとつの目安となるものの、効果的にアピールするには書き方や見せ方の工夫が欠かせません。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。