【例文あり】商品開発の志望動機の書き方は?押さえておくべきポイントも徹底解説
商品開発の仕事を志望する際、志望動機にはどのように書くとよいのか悩みますよね。
そこで本記事では、商品開発の志望動機の書き方などを紹介し、押さえておくべきポイントも解説します。
気になる人はぜひ読んでみてくださいね。ポイントをしっかりと押さえて、好印象をの残せる志望動機を作成しましょう。
商品開発の仕事内容とは
商品開発の仕事内容は主に4種類あります。
それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。
①情報収集と市場調査
商品企画は世の中の消費者が求めるものを探るために、情報収集と市場調査をします。
情報収集は競合他社の製品や、日本のみならず海外での調査も必要です。
顧客のニーズにマッチした商品を生み出すためには、競合他社との差別化を図ったり、現状を把握したりすることが欠かせません。
②商品の企画立案
次に、商品の企画立案を行います。
企画立案では、「消費者がほしいと思っている商品はなにか」「市場に出ていないものでユーザーニーズに刺さるものはないか」など、さまざまなことを考えながら立案しなければなりません。
商品のデザインや機能などを具体的にし、次のステップの商品・サービスの試行につなげていきます。
③商品・サービスの試行
以下の順番で、商品・サービスの試行が行われます。
- 企画立案のプレゼンテーション
- 各関係者の承認
- 試作
- サービスの施行
商品の企画立案ができたとしても、各関係者からの承認を得られないと試作すらできません。
プレゼンテーションで各関係者の承認を得られた後は、試作をしてサービスの施行に移ります。サービスの施行をした後は、機能性やデザインに問題がないかを再度確認しなければなりません。
そして、各関係者の意見をもとに試行錯誤を繰り返していきます。
④商品の宣伝
最後に、商品の宣伝をしてより多くの人にサービスを認知してもらいます。
いくら素晴らしい商品を生み出したとしても、世の中に認知されない限り多くの人の手に渡ることはありません。
商品の宣伝方法はSNSやECサイトの広告、メルマガなど幅広いです。どの宣伝方法が適しているかは、ターゲット層や取り扱っている製品によっても異なります。
ターゲット層に商品を認知してもらうためには、あらかじめ各宣伝方法の特徴を調べておきましょう。
商品開発と商品企画の違い
商品開発と商品企画の違いは、商品企画では新しいアイデアを生み出すのに対し、商品開発は能力や知恵を使って商品化する役割があることです。
- 商品企画:市場調査をして集めたデータを分析し、アイデアやコンセプトなど商品の概要を作るもの
- 商品開発:商品企画で出た意見をもとに商品を形にしていく
商品企画は商品自体を作るよりもデータ収集をして分析し、商品の土台となるアイデアやコンセプトなどを考える役割を担っています。
一方の商品開発は、商品企画で出た案を活用して商品を形にしていく実践的な役割です。
近年の商品開発の動向
説得力のある志望動機を書くためには、これから紹介する近年の商品開発の動向を押さえておきましょう。動向は大まかに分けて以下の2つです。
それぞれの動向を詳しく紹介します。
①Webマーケティングが増えている
商品開発では、Webマーケティングが増えています。
素晴らしい商品であっても限られたユーザーにしかアピールできていなければ、商品の売上を伸ばすことは難しいでしょう。反対に商品自体の性能が突出していなくとも、上手に宣伝できれば売上は大きく伸びます。
最近ではSNSやインターネットの普及によって、Webマーケティングに力を入れている企業は売上を伸ばしています。
利用者数がどのSNSを利用していることが多いのか把握することで、有利にWebマーケティングを進められるでしょう。
②AI化が進んでいる
近年は効率化や作業員の負担軽減のために、ロボットやシステムを活用したAI化が進んでいます。
家電製品や車などとインターネットを繋ぐ技術のIoT(Internet of Things)は日常生活を便利にする技術として一般家庭に急速に普及しています。
この流れは今後も続いていくことが予測され、商品開発の部門でもAI化が進むでしょう。
商品開発に必要なスキル
説得力のある志望動機を書くためには、商品開発に必要とされるスキルを把握しましょう。
ここでは、それぞれのスキルを見ていきましょう。
①情報収集力
商品開発を行うには、情報収集力が必要です。
商品やサービスの企画で大切なのは、作りたい製品よりも世の中の消費者に必要とされるかどうかです。いくら自分が作りたい製品であっても、消費者が必要としていなければ売上が伸びず事業を続けられません。
ユーザーニーズに刺さる製品を作るためには、競合他社や業界の動向の分析をする必要があります。
あらゆるツールを活用して、効率的に情報収集をしていきましょう。
②企画力
消費者が求めているものより一歩先に進んだものや、消費者自身も気付いていないニーズに刺さる商品を開発するためには、企画力が欠かせません。
今や競合他社が増え、似た製品を取り扱う企業も増えています。
そのため、新しいユーザーニーズに気付き、実行をするためには企画力が必要不可欠です。
③分析力
商品開発には、必ず分析力が必要となります。分析力とは課題を見つけて原因を特定したり、把握したりするための力です。
分析力がないとなぜそのような情報が多く見られるのか、〇〇の条件下だとどのような内容が多く見られるかなど、あらゆる方面からの分析ができません。
収集したデータを活用するためには、取捨選択してより質の高い情報のみにし、持っている知識を活かして客観的に分析することが大切です。
④ITスキル
商品開発には、ITスキルが必要です。
「近年の商品開発の動向」でも解説したように、商品開発ではツールを活用した情報収集や、SNSやWebサイトなどを通したWebマーケティングが基本となっています。
効率よく情報収集したり、より多くの人に商品を認知してもらったりするには、ITスキルが欠かせません。
SNSの使い方が分からない、パソコンが苦手という方は勉強しておきましょう。これらのスキルは商品開発以外でも役立つことが多く、身につけて損はありません。
⑤コミュニケーション能力
商品開発を行うには、コミュニケーション能力が必要です。
商品開発ではアンケート調査として、消費者にヒアリングをしたり、チームで意見交換をしたりと多くの人とコミュニケーションを取る機会があります。
コミュニケーションが上手く取れないと、商品開発が滞る原因となります。
自分の意見をきちんと伝える能力はもちろん、チームの意見をまとめたり、相手の話をスムーズに理解したりする能力も大切ですよ。
商品開発の志望動機を書く前に押さえるべきこと
志望動機をスムーズに考えるためには、書く前に押さえるべきことを把握しておく必要があります。
あらかじめ以下の4つに取り組みましょう。
志望動機を考えられない、もしくはこれから書く予定がある方はぜひ参考にしてください。
①企業研究をする
同じ商品開発でも企業によって自分の性格やスタイルに合わないことがあるため、必ず企業研究をしておきましょう。
商品開発といっても、企業ごとで必要になるスキル・知識・取り組む業務は大きく異なります。
さらに経営理念も「今後の未来に向けて」に重きを置いている企業もあれば「より人々が住みやすい社会になるように」など今に注力している会社もあります。
福利厚生や給料などの条件面も大切ですが、そればかり言っては事業に興味がないと思われてしまう可能性があるため、企業研究では会社が取り組んでいる事業や経営理念に焦点を当てましょう。
②自己分析をする
自己分析は志望動機を考えるときに大事な要素です。とくに自分の強みや弱み、将来の目標やキャリアプランを見つけるのに欠かせません。
いくら商品開発をしたいと思っても、自分に合わなかったり、今やるべきことが分からなかったりすれば内定は獲得できません。
自己分析で今やるべきことを明確にし、内定獲得を目指していきましょう。
③自分の長所をアピールする
志望する企業と商品開発が求める人物像や必要としているスキルをもとに、自分の長所をアピールしていきましょう。
先述した通りこの仕事が好き、やりたいという動機だけで内定を獲得するのは困難です。
自分の長所と求める人物像がマッチして、ようやく内定への道のりが見えてきます。
商品企画であれば「商品開発に必要なスキル」で紹介したコミュニケーション能力や情報収集力などが挙げられ、企業に欲しい人材と思わせられるような強みがないか振り返ってみましょう。
④具体的なエピソードを持たせる
志望動機を考えるときは、説得力を持たせるために具体的なエピソードを含めましょう。誰もが考えられる志望動機は、志望意欲が低いとみなされてしまいます。
例えば、「貴社の事業が素晴らしいと思い志望いたしました」よりも、「取り組んでいる〇〇事業の〇〇部分に感動し、貴社を志望しました」のほうが具体的です。
企業側も「自社のことについて深く調べてくれている」と思い、志望意欲が高いというイメージを抱くでしょう。
自分が伝えたい内容よりも、相手にどのような印象を抱いて欲しいのかを考えると文章を考えやすくなります。
商品企画で志望動機を作る流れ
ここでは、商品企画で志望動機を作る流れを紹介します。具体的には、以下の3つに分けられます。
それぞれの流れを見ていきましょう。
①企業が求める人物像を把握する
内定を獲得するためには、企業に必要な人物だと思われる必要があります。
そのためには、まずは企業のホームページやパンフレットから経営理念や取り組んでいる事業、商品開発で取り組んでいる業務などを確認してみましょう。
インターンシップで働いて、実際に企業の雰囲気を知るのもおすすめです。
そしてどこに魅力を感じ、自分が将来どのように活躍したいのかイメージしてみてください。
②志望動機を考える
自分の強みや企業が求める人物像などをもとに志望動機を考えていきます。
すでに企業研究や自己分析ができていれば、志望動機もスムーズに考えられるはずです。
この段階では、細かく文章を考える必要はなく大まかで問題ありません。大まかでも思い浮かばない方は、「企業の魅力」「自分の強み」「将来像」など項目に分けて単語ごとに書いてみましょう。
それも思い浮かばないときは、企業研究や自己分析が足りない可能性があります。
③ワークフレームに当てはめて志望動機を考える
最後は、考えた志望動機をフレームワークに当てはめていきます。大まかなワークフレームは、以下の通りです。
それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
その企業を志望した理由
まずは、結論としてその企業を志望した理由を伝えます。志望動機を伝えるときは、結論から始めることが大切です。
結論から話すことで相手は話を理解しやすく、限られた時間でも大事な要素を伝えられますよ。志望動機の書き出しは相手の心をつかむ非常に重要な部分であるため、分かりやすく簡潔に話してください。
企業を志望した経緯
続いては、根拠として企業を志望した経緯を話します。商品開発の部門がある企業は多くありますが、その中でもなぜその会社を志望したのか理由を考えましょう。
ここで、どこの企業でも当てはまりそうな志望動機では、志望意欲が低いとみなされてしまいます。事業や取り組みなど独自性に触れることで、志望意欲の高さをアピールしていきましょう。
特にきっかけを持ったエピソードや、自分の強みと企業の魅力をかけ合わせるのが効果的です。
入社後のビジョン
最後に、入社後のビジョンを書きます。これまでに書いた「その企業を志望した理由」「企業を志望した経緯」は企業に入るまでのスタートに過ぎません。
入社後はその企業でどう働いていきたいかを伝えることで、企業側も一緒に働くイメージを想像できます。
同時に、企業側は一緒に働きたいと思ってくれるような志望動機であるかを客観的に考えましょう。
【例文】商品開発の志望動機の書き方
ここでは、商品開発の志望動機の例文を紹介します。
志望動機で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
①【例文】商品開発×分析力
以下は、分析力を活かした志望動機の例文です。
私は貴社が開発する日常生活に役立つ製品に興味を持ち、貴社を志望しました。 私は飲食店でのバイト経験があり、チームが円滑に動けるようにそれぞれのメンバーの長所を活かして配置を決め、幅広い年齢層の方とのコミュニケーションを取る機会が多くありました。 そこで私は持ち前のコミュニケーション能力と観察力を活かして、メンバー同士の連携がスムーズになり、それぞれの長所を引き出すことができました。 連携の良さがお客様の満足度に繋がり、感謝されたときは嬉しかったです。また、同じバイトメンバーが働きやすいと言ってくれたのも、大きな自信につながっています。 これらの経験から、私の観察力やコミュニケーション能力を活かして、貴社の商品開発に貢献したいと考えています。 |
②【例文】商品開発×ゼミ
以下は、ゼミを活かした志望動機の例文です。
私は大学生時代、デザインマーケティングゼミで商品開発のプロジェクトに参加し、チームで企画立案から試作品の作成、マーケティング戦略の構築まで一貫して取り組みました。 情報収集力や発想力を養いました。そして、単にアイデアを生み出すだけではなくチームと試行錯誤をして、魅力的な商品に作り上げる難しさとやりがいも実感しました。 これらの経験を踏まえて、御社の商品開発で持ち前の情報収集力と発想力を活かして、貢献したいと考えています。 |
③【例文】商品開発×研究
以下は、研究を活かした志望動機の例文です。
市場の流行を取り入れながらも新しい発想で商品に独自性をもたせ、多くの人を魅了する貴社の商品開発に尽力したいと考え志望しました。 私は大学で〇〇に関する研究を行い、データ分析や問題解決のためのプロセスを通じて、消費者ニーズを深く調査することの重要性を学びました。 この研究で培った分析力や仮説を検証する能力は、貴社の商品開発でも大きく役立つと思っています。消費者ニーズを的確に捉えながらも、新しい発想で次々と商品を生み出す力に強い魅力を感じています。 私は貴社でこれまでの経験を活かし、分析力と情報収集力を活かして商品を解決したいと考えています。 |
④【例文】商品開発×コミュニケーション能力
以下は、コミュニケーション能力を活かした志望動機の例文です。
私の強みは高いコミュニケーション能力です。大学生時代はアルバイトとして居酒屋で働いており、幅広い年齢層のお客様を接客しました。 お客様の要望や伝えたい内容を的確に把握しながら、相手の気持ちや立場を考慮しながら気持ちよく会話ができるよう心がけました。 例えば、常連のお客様の要望をもとに新商品を提案したり、接客で意見がないかなどを聞いたりしました。結果として新商品は好評で、今まで見えなかったお店の問題点も見えるようになりました。 消費者のニーズを常に捉え続ける貴社の商品開発では、持ち前のコミュニケーション能力を活かして、人々の役に立つ商品を生み出したいです。 |
商品開発の志望動機は具体的に書こう!
この記事では、商品開発の志望動機の書き方を紹介しました。商品開発は消費者のニーズに沿った商品を実現化する仕事で情報収集力やITスキル、分析力などが求められます。
商品開発に必要なスキルや業界の動向を押さえることで、スムーズに志望動機を書けるようになります。
志望動機は採用に大きく関わる重要な要素であるため、何度も深堀りをして考えていきましょう。本記事で紹介した志望動機を作る流れや書き方をもとにして、説得力のある志望動機を作ってくださいね。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。