自動車業界の志望動機を迷わず書く方法【例文あり】必須要素やNG例も紹介
自動車業界への就職を考えている人で、「自動車業界の志望動機ではどんなことを伝えればいいの?」「自動車業界を志望する説得力のある理由が思いつかない」など、悩んでいる人も多いかと思います。
志望動機は、自動車業界の特有のポイントを押さえることで、迷わず書けるようになりますよ。
本記事ではまず自動車業界の特徴を解説し、次に志望動機の書き方を紹介します。例文も合わせて紹介していくため、自身の志望動機を考える際の参考にしてください。
評価される志望動機を書くコツをうまくつかんで、就活を円滑に進めましょう。
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自動車業界の志望動機は業界理解で差をつける

まずは、志望動機を考える前に知っておきたい業種や職種などの、自動車業界に関する基礎知識を紹介します。志望動機に説得力を持たせるためにも、業界への理解を深めておきましょう。
①自動車業界のビジネスモデル
自動車業界は、主に自動車を設計・製造・販売することで利益を得ています。そのほか、企業によっては自社技術の特許によるライセンス収入や、カーリース事業などで利益を得る場合もありますよ。
自動車業界は大きく分けて「メーカー」「部品メーカー」「販売・サービス」の3層構造で成り立っており、関連企業の幅がとても広いのが特徴です。各分類ごとのビジネスモデルについて、以下の表にまとめました。
業種 | ビジネスモデルの特徴 |
---|---|
メーカー | ・自動車の設計、製造、販売を行う ・自社ブランドで販売する ・販売価格の設定、製品の品質管理、グローバル市場への展開 |
部品 メーカー | ・自動車に使用される部品やシステムの製造 ・メーカーに納品、OEM(委託者ブランドによる製造)契約 ・品質管理、コスト削減、技術革新が求められる |
販売 サービス | ・自動車ディーラーや販売店が中心 ・車両の販売、リース、ローンなど金融サービスの提供 ・アフターサービス(点検、修理)や車両保険などの提供 |
それぞれのビジネスモデルが成功するためには、品質管理、コスト効率、顧客との信頼関係が重要です。
昨今はEV(電気自動車)や自動運転技術など、技術革新が業界の構造を大きく変えつつあるため、各業界は柔軟に対応していく必要があります。
②自動車業界の現状と動向

志望動機を作る前提知識として、海外需要の高さや電動化についても押さえておきましょう。
「一般社団法人 日本自動車工業会」によると、2023年の四輪車の輸出台数は442万3千台、生産台数は900万台ですよ。つまり、約半数が海外へ輸出されているということです。
輸出国は、米国・ヨーロッパ・中国・インド・東南アジアをはじめとする新興国はもちろん、中南米やアフリカにまで範囲を拡大しています。
さらに、昨今では電動化や自動運転技術の進化により、IT企業や異業種との連携も進んでいますよ。
このような変化や企業ごとのビジネス戦略を理解することも、効果的な志望動機を作る上で欠かせません。
③自動車業界の主な業種
自動車業界に含まれる主な業種には、以下の4つがあります。
業種 | 仕事内容 |
---|---|
自動車部品・ 素材メーカー | 自動車のタイヤやエンジンなどの 部品・素材を生産 |
自動車メーカー | 自動車の企画・開発や組み立て |
ディーラー | 自動車販売やメンテナンス |
自動車関連 サービス会社 | 自動車修理、中古車販売、 レンタカー、駐車場運営など |
自動車部品・素材メーカーの代表的な企業には、デンソー(電装部品)・アイシン(トランスミッション)などがあります。
自動車メーカーは、トヨタ・ホンダ・日産などが代表例です。
ディーラーは販売だけでなく、点検・整備・修理などのアフターサービスも重要な役割ですよ。近年では、オンライン販売やサブスクリプション型の提供方法も増えています。
④自動車業界の主な職種
自動車業界には多様な職種があり、それぞれ異なるスキルや知識が求められます。
自動車業界の主な職種と求められるスキルは、以下の通りです。
職種 | 役割 | 求められるスキル |
---|---|---|
商品企画 | 自動車の商品やコンセプト、 予算などを考える | ・経営学 ・戦略立案力 ・分析力 |
マーケティング | CMや広告、イベントなどを 通して自動車の認知度を 高めたり、魅力を伝える | ・マーケティング知識 ・プレゼン力 ・データ分析力 |
生産 | 自動車製造における品質管理や スケジュール管理をする | ・生産管理 ・品質管理 ・コスト管理 |
営業・販売 | 顧客に自動車を売り込む | ・マーケティング知識 ・プレゼン力 ・コミュニケーション力 |
研究・開発 | 自動車の安全性や性能を 高める技術を研究・開発する | ・機械工学、電気工学、情報工学の知識 ・プログラミングスキル ・データ分析力 |
志望する職種にはじめから就けるとは限りませんが、志望動機を書く際には目指す職種や働き方を明確にしておくことが大切です。特定の職種への理解と興味を持つことで、仕事への理解度を示す際にも役立つでしょう。
自動車業界の最新トレンドワードを押さえる

志望動機を考える際には、業界研究ができていることをアピールするためにも自動車業界の現在・今後について知っておくことが重要です。
ここでは、自動車業界を志望する際に覚えておきたいトレンドワードを2つ紹介します。
①CASE|自動車業界で開発の軸となる技術・考え方
CASEとは、Connected(繋がる)・Autonomous(自動運転)・Shared & Services(シェアリング)・Electric(電動化)の頭文字を繋いだ、今後の自動車業界における軸や変化、目指すべき姿を表した言葉です。
近年の変化として、車とインターネットが接続され、リアルタイムでの情報共有が可能になったことが例に挙げられます。さらに、自動運転技術も進化し安全性や快適性も向上しました。
カーシェアリングやライドシェアが普及し、所有から利用へと移行する流れも加速しています。電動化に関してはEV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)の開発が進み、環境負荷を減らす取り組みも強化されています。
これらの要素を踏まえて「CASE」は、自動車業界に入った際に取り組む可能性の高い技術やサービスであることを覚えておきましょう。
②MaaS|移動をサービスとして捉える考え方
MaaSは「Mobility as a Service」の略で、移動そのものをサービスとして提供する考え方です。
具体的には、電車・バス・自動車・タクシーなどのこれまで「個別に提供していた移動」を、アプリなどを用いてひとつのサービスとして統合し、シームレスに提供することです。
国土交通省の「国土交通白書 2020」によると、2030年には国内のMaaS市場がおよそ6兆円、2050年までにはおよそ900兆円にまで拡大すると予想されています。
そのような背景から、自動車メーカーも本格的にMaaSに参入して、ライドシェアやカーシェアのプラットフォームを構築する企業も増えつつあります。
MaaSに対する理解を深めることで、志望動機に具体性を持たせられるでしょう。
自動車業界が求める人物像を解説

自動車業界が求める人物像には、以下の5つが挙げられます。
- 技術革新への対応力がある人
- グローバルな視点をもつ人
- チームワークとコミュニケーション能力がある人
- チャレンジ精神と課題解決力がある人
- 環境意識と持続可能性への理解がある人
昨今の自動車業界ではEV(電気自動車)やカーボンニュートラルが重要視されており、環境負荷を低減する技術やエネルギー分野への関心が高い人が求められています。
そのほか、AIや自動運転技術、データ解析、IoT、ソフトウェア開発の知識がある人材も歓迎されるでしょう。
自動車業界の変化を理解し、未知の課題に対して積極的に挑戦できる人材が活躍できる環境です。
自動車業界で評価される志望動機の3つの必須要素

ここまでで解説した基礎知識を踏まえて以下の3つの必須要素を加えると、より高評価される志望動機に近づきます。
詳しく解説していきます。
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①自動車業界の志望理由
自動車業界への関心を示すために「自動車業界を志望する理由」を明確にする必要があります。自動車業界ならではの魅力や、関心のある分野を具体的に示しましょう。
例えば、「自動車の技術革新に魅力を感じ、新しいモビリティの開発に貢献したい」や「環境負荷の少ない自動車の開発に携わりたい」といった自動車業界ならではの具体的な理由が評価される傾向にあります。
そして、自動車業界全体の動向を踏まえて自分の経験や価値観と結びつけ、自身のスキルをどのように活かせるかの具体例も加えると業界理解への説得力がより増します。
自動車業界の魅力や将来性と、自分のキャリアビジョンを関連付けて説明することが大切です。
②志望企業を選んだ理由

志望企業を選んだ理由は、「この企業でなくてもいいのでは?」と思われないよう、競合他社との差別化を意識することが重要です。競合企業についても調べ、志望企業の業界内でのポジションを把握しておきましょう。
具体的には「トヨタはハイブリッド技術の先駆け」「ホンダは独自の燃料電池技術がある」 など、その企業にしかない強みや分野をを述べることで、企業研究をしっかり行ったことを示せます。
そして、単に「企業の強み」を書くだけではなく、なぜその強みに惹かれたのかを明確にすることも重要です。
志望企業の企業文化や社風、働き方なども考慮し、自分の価値観とマッチしていると伝えると説得力が増すでしょう。
③入社後に貢献したいこと
企業は自社で長く活躍できる人材を求めているため、入社後の貢献度を示すことが重要です。
企業のビジョンや事業戦略を踏まえ「入社後どのように成長し、企業に貢献していきたいか」を述べることで、長期的な視点を持っていることをアピールできますよ。
例えば「入社後はまずEVの制御システム開発に携わり、バッテリー管理技術を深く学びながら、車両のエネルギー効率向上に貢献したい」など、具体的な目標を示すと意欲が伝わりやすくなります。
また短期的な目標(入社後3~5年)と長期的な目標(10年後)を分けて書くと、より明確なキャリアビジョンを伝えられるでしょう。
自動車業界で評価される志望動機の作り方

自動車業界の志望動機は、シンプルでわかりやすい文章構成にするのが高評価を得るコツです。適切な流れで伝えることで、採用担当者に納得感を与えられます。
以下の4つのステップに沿って志望動機を作成しましょう。
ステップ①志望動機を一言で伝える
最初に、結論となる志望動機を簡潔に伝えます。述べたい内容を明確に提示することで、その後の話が頭に入りやすくなり、採用担当者の高評価を得やすくなりますよ。
以下をヒントに、50文字程度でまとめてみましょう。
- 「業界を志望する理由」 や「その企業を志望する理由」 をシンプルに述べる
- 興味のある分野(EV・自動運転・MaaSなど)を明確にする
- 熱意が伝わる表現を使う
例えば「私は、自動車の電動化技術の進化によって持続可能な社会を実現することに貢献したいと考え、貴社を志望しました」のように、結論を一言で述べることで志望動機の方向性が明確になりますよ。
ステップ②動機を裏付ける志望理由を伝える

ステップ①で述べた結論に対して「なぜそう思うのか?」を深掘りし、志望するに至った理由を過去の経験や学びを交えて伝えます。
例えば「大学で環境工学を学び、EV技術に興味を持った」「幼少期から車に親しみ、技術革新に関わりたいと考えた」など、自身の経験や学びと関連付けて説明すると説得力が増しますよ。
単なる「興味がある」ではなく「具体的に何に興味を持ったか」を明確に説明するのがポイントです。
なお、文章の長さは1、2文程度で100字前後を目指しましょう。
ステップ③志望するに至った背景を具体的に伝える
次に、「なぜこの企業なのか」を詳しく述べます。「自動車業界に興味がある」だけでは多くの企業が当てはまるため、「なぜ他社ではなくこの企業なのか」を明確に伝えましょう。
志望企業ならではの強み(技術・製品・事業戦略)やビジョンと、自分の関心・経験を結びつけて伝えるのがポイントです。
例えば「貴社のEV開発の技術に魅力を感じた」ことと「大学で電池材料の研究を行っていた」経験を結びつけ、「大学で学んだ知識を活かして次世代バッテリー開発に貢献したい」とアピールできますよ。
エピソードが複数ある人は1つに絞り、情報量が増えすぎないようにするのが伝わりやすくなるコツです。
ステップ④再び結論を示して今後の展望を伝える
最後に、入社後にどのように貢献したいかを伝えて志望動機を締めくくります。
採用担当者は「この人を採用すると将来的にどのような活躍が期待できるのか」を見ています。長期的なキャリアビジョンを述べて、意欲と将来性をアピールしましょう。
例えば「貴社の技術を活かしてより安全なモビリティを実現したい」など、具体的なビジョンを語ることで意欲を伝えられます。
最後の一文は印象に残りやすいので、貢献意欲や熱意を伝えて「自分は企業にとって価値のある存在だ」とアピールし、採用側に良い印象を残しましょう。
1~2文ほどで100字程度に収めると、簡潔で伝わりやすい志望動機になりますよ。
車にまつわるエピソードがないときは企業の特徴と自分の強みをマッチングさせる

車に関するエピソードがない場合でも、志望動機を作ることは可能です。
企業研究と自己分析をしっかり行い、自分の強みを明確にして企業の求める人物像と一致させることで、十分魅力的な志望動機が作れますよ。
以下に、企業の特徴を「海外展開」、自分の強みを「マーケティング」とした例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
私は、貴社がグローバル市場での成長を目指し、特に新興国での事業展開に力を入れている点に惹かれて志望しています。 私は大学でマーケティングを専攻し、ゼミでは海外市場向けの商品戦略について研究しました。また、アルバイトでは外国人観光客向けの接客経験を積み、多様な文化への適応力を養いました。 この経験を活かし、貴社の海外市場開拓に貢献したいと考えています。将来的には、グローバルな視点でマーケティング戦略を立案し、貴社の海外展開を支える人材を目指します。 |
【業種別】自動車業界の志望動機の例文

ここからは、今までの志望動機の書き方のポイントを押さえた自動車業界の志望動機の例文を、業種別に紹介します。
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①電動化部品メーカー|技術職(電動化・EV向け部品開発)
以下は、電動化部品メーカーの技術職の志望動機の例文です。
私は、電動車両の効率向上の技術を活かし、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献したいと考え、貴社を志望しました。 貴社は電動化時代に向け、高性能なバッテリーシステムやモーター制御技術を開発しており、自動車の未来を支える重要な役割を担っていると考えています。私は大学で電気電子工学を専攻し、研究ではリチウムイオン電池の性能向上について取り組みました。特にエネルギー密度向上の課題に関心を持ち、電動車両の効率向上に貢献できる技術を学んできました。 この知識を活かし、貴社の電動化技術の開発に携わりたいと考えています。将来的には新エネルギー技術の専門性を深め、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献したいです。 |
②ブレーキメーカー|営業職(BtoB営業)
以下は、ブレーキメーカーの志望動機の例文です。
貴社は、ブレーキシステムやADAS(先進運転支援システム)などの安全技術に強みを持ち、世界中の自動車メーカーと取引されています。私は、貴社の安全技術を世界の自動車メーカーに提案し、安全なモビリティ社会の実現に貢献したいと考え、貴社を志望しました。 私は大学でマーケティングを学び、ゼミでは自動車業界の技術トレンドと消費者ニーズについて研究しました。また、アルバイトでは接客業を経験し、お客様のニーズを的確に捉え提案するスキルを磨きました。 この経験を活かして技術力の高い製品を世界の自動車メーカーに提案し、安全なモビリティ社会の実現に貢献したいと考えています。将来的には技術知識を深め、グローバル市場で活躍できる人材を目指します。 |
自動車部品メーカーは完成車メーカーとは異なり、特定の技術や製品で業界を支える役割があります。
企業の強み(技術・製品・市場)と自分の強みをマッチさせて、説得力のある志望動機を作りましょう。
③自動車ディーラー|営業職(接客 × 顧客との信頼関係)
ここでは、自動車メーカーの営業職の例文を紹介します。
私は、貴社が「お客様第一」の精神を大切にし、お客様のライフスタイルに寄り添った提案をされている点に魅力を感じ、志望しています。 私は大学時代、アパレル販売のアルバイトを通じて、お客様のニーズを聞き出し、最適な商品を提案する経験を積みました。この経験から、営業職においても一方的に売るのではなく、お客様と信頼関係を築くことが重要だと考えています。 貴社の営業職として、お客様一人ひとりに最適なカーライフを提案し、長期的に信頼されるカーディーラーを目指したいと考えています。 |
自動車ディーラーは単に車を販売するだけでなく、顧客のライフスタイルに合った提案をして長期的な信頼関係を築くことが求められます。
そのため、自分の強みとして「接客・営業・コミュニケーション力」を活かせることを伝える志望動機を作りましょう。
【動機別】自動車業界の志望動機の例文
ここでは、自動車業界に入りたいと思った動機別に志望動機を書いた例文を紹介します。
①安全な自動車をつくりたい
ここでは、「安全な自動車を作りたい」ことを理由とした志望動機例文を紹介します。
私は、世界トップレベルの衝突安全技術を持ち、「より安全なクルマづくり」に取り組まれている点に強く惹かれ、貴社を志望しました。 私は大学で機械工学を専攻し、車両の衝突解析について研究しました。特に、自動車のボディ構造とエネルギー吸収の関係について学び、事故時の乗員保護に関心を持ちました。 貴社の研究開発職として、衝突安全技術の進化に貢献し、一人でも多くの命を守るクルマづくりに携わりたいと考えています。 |
「安全な自動車をつくりたい」という動機は、衝突安全技術やADAS(先進運転支援システム)、エアバッグ・ブレーキシステムの開発などに関わる企業への志望動機として有効です。
②日本の技術を世界に広めたい
次に、「日本の技術を世界に広めたい」ことを理由とした志望動機例文を紹介します。
私は、海外に日本製自動車の魅力を伝え、安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献したいと考え、貴社を志望しました。 貴社は、日本の高品質な自動車技術を世界中に提供し、多くの国で信頼されるブランドを築いています。私は大学で国際ビジネスを学び、海外インターンシップの経験を通じて、日本の製品が品質面で高く評価されていることを実感しました。海外で日本製の車を見かけることが多く、日本製の信頼性の高さに驚かされました。特に、自動車業界では、日本の技術力が環境性能や安全性の面で世界をリードしており、今後さらに海外市場での拡大が期待されると考えています。 貴社の営業職として、海外のお客様に日本の自動車の魅力を伝え、より多くの国で安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献したいと考えています。 |
グローバル展開している企業を志望している方は、ぜひ参考にしてください。
③最新技術を広め環境に貢献したい
続いて、「最新技術を広め環境に貢献したい」ことを理由とした志望動機例文を紹介します。
貴社は、カーボンニュートラル実現に向けてEVや水素自動車の開発・販売を推進し、次世代モビリティの普及に取り組まれています。私は、マーケティングを通じて貴社のEV車の認知度や普及率を上げ、カーボンニュートラル社会の実現に貢献したいと考えて貴社を志望しています。 私は大学で環境政策を学び、ゼミでは「EV市場成長と持続可能な社会」をテーマに研究しました。そして、環境のためにはEV技術が進化することはもちろん、消費者の意識改革や市場戦略が重要であると実感しました。 入社後は、貴社の企画職として、最新技術をより多くの人に届けるための市場戦略を立案し、環境負荷の少ないクルマの普及に貢献したいと考えています。 |
【要注意】自動車業界にふさわしくない志望動機3例

最後に、志望動機のNG例を確認しておきましょう。
例文①「車が好きだから」だけが理由の志望動機
私は車が好きで、自動車に関わる仕事がしたいと思い、貴社を志望しました。 私は幼い頃から車が大好きで、休日にはよく自動車イベントに行ったり、最新の車種について調べたりしていました。貴社の車はデザインが洗練されており、走行性能も高く、魅力的だと感じています。 入社後は、自動車に囲まれた環境で仕事ができることを楽しみにしています。 |
志望動機では、「車が好きだから」だけでは、仕事への適性や貢献意欲が伝わらず不十分です。
車を好きな気持ちは大切ですが、「どのようなスキルを活かし、どのように成長して会社に貢献したいのか」を示す必要があります。
「車が好きだからこそ、技術革新に携わりたい」などの展開を加えるとよいでしょう。
例文②どのように企業へ貢献できるか明示されていない
私は昔から自動車に興味があり、自動車業界で働きたいと考えていました。 貴社は大手自動車メーカーとして多くの魅力的な車を製造しており、安定した企業である点にも魅力を感じています。 |
このように、企業へ貢献できるか明示されていない志望動機は、採用のメリットが感じられないため評価を得にくくなってしまいます。
また「大手だから」「安定しているから」という理由では、他社でもよいのでは?と判断される可能性がありますよ。
企業の特徴に触れつつ「○○の経験を活かし、○○の分野で貢献したい」と具体的に示しましょう。
例文③ほかの業界でも通用する志望動機
私はモノづくりに興味があり、多くの人の生活に役立つ製品を提供する仕事に携わりたいと考えています。 貴社は長年にわたり高品質な製品を世に送り出してきた、多くの人々に信頼されている企業であり、その安定性と成長性に魅力を感じました。 私はこれまでの経験を活かし、貴社で社会に貢献できる仕事がしたいと考え、志望しています。 |
この志望動機には自動車業界ならではの要素がなく、自動車業界を志望する理由や熱意が伝わりません。
「モノづくり」「高品質な製品」「安定性と成長性」などのワードは、家電や機械、食品、化学、建設など他の製造業でも使われます。
「自動車業界の○○に興味があり、○○に挑戦したい」と業界特有の視点を加えることが重要です。
自動車業界への説得力のある志望動機を書こう

自動車業界の志望動機を作成する際は、自動車業界の最新トレンドや企業の強みを理解し、自分の経験やスキルと結びつけてアピールすることが重要です。
また、志望する企業の特色や自分がどのように貢献したいのかを具体的に示すことで、採用担当者に強い印象を与えられるでしょう。
自動車業界の未来に対する熱意を示すことで、説得力のある志望動機を作成できますよ。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。