面接中のお祈りフラグのサインとは?挽回策や気持ちの切り替え方も紹介
面接練習もして万全の体制で本番の面接に臨んだとしても、面接のお祈りフラグの気配というものに気付いて焦ってしまい落ちてしまった人も多いでしょう。
面接中に真剣に挑んでいるからこそ落ちたときのショックと、周りがどんどん内定が決まった状況を知ってしまうと不安になりますよね。
本記事ではまず面接中のお祈りフラグと合格フラグのサインについて解説し、次にもしも面接中にお祈りフラグが立ちそうなときに挽回する方法を紹介します。
何度経験しても緊張する面接ですが、一度落ち着いて挑んでいきましょう。
面接中のお祈りフラグのサイン5選
ここでは、面接中のお祈りフラグのサインを5つ解説します。
特に質問数が少なく面接時間を短縮されそうになったら、黄色信号の点滅が始まっていると思ってください。
①面接を早く切り上げられる
面接中に極端に質問数が少なく時間を早められている感じがあれば、お祈りフラグが立ち始めていると思ってください。
この時大切なのは、質問に対する答え方が丸暗記してきた内容をただ述べていないかです。
面接というのは、限られた時間内に面接官が企業が求める人材であるか確かめる時間になります。
そのような中、暗唱してきた内容を間違いなく伝えても、相手には、臨機応変さがないと思われているかもしれません。
事前に質問に対する回答を考え、面接練習をしておくことは非常に大切なことですが、そのまま本番の面接で完璧にいうのではなくその場の雰囲気を読んで話すようにしましょう。
②事務的な質問ばかりされる
自分の考えを述べるような質問ではなく、「はい」「いいえ」で答えられるような事務的な質問に切り替わってきたのであれば、面接を終わらせようとしているサインが高いといえるでしょう。
定番の質問であるガクチカや、長所と短所などは志望者のことを知る取っ掛かりであるため、エントリーシート(ES)の志望動機を深堀りして聞いてこないとなると厳しい状況にあると思ってください。
ここで大切なのは、どうして話が進まないのか考えることです。
定番である質問に対して結論と根拠を一貫性をもって話せていないから、基本の質問にすら答えることができていないとなっているかもしれませんよ。
実際に定番の質問をいくつか考えて、録音しながら聞いてみるとどの程度伝わっているのか自分でも良くわかるでしょう。
③面接官がメモを取っていない
面接官がメモを取らなくなる理由としては、面接する価値を見出せなくなっている証拠です。
面接官がメモを取るときには、志望者の良いところ、疑問や矛盾を後から見返すための材料ですよ。
そのような役割をもつメモですが、取らなくなるということはその時点で特に気になることもないと判断されている可能性が高いのです。
また残念ながら、すでに自分よりも先に良い人材が見つかっている可能性もあるのかもしれません。
しかし、どんなに状況が不利であっても最後まできちんと話を聞いてくれる会社の面接官に敬意を表し、自分を最後まで信じて自己PRをすることが大切です。
④面接官から面接に関するアドバイスをされた
面接中に「頑張ってね」と激励や応援、面接の答え合わせのようなアドバイスをされた場合、お祈りフラグを通り越し、ほぼ不採用が見えていることが確定していると思ってください。
その場合には気持ちを抑えて、自分の何が良くなかったのか謙虚な態度で素直に逆質問をしてみてもいいかもしれませんよ。
もしかしたら、最後まで諦めずに食い下がってこようとする態度がプラスに働く可能性もあるかもしれません。
面接中はどんな状況であっても最後まで諦めず、面接官に自分の強みや良さ、会社への貢献度など自己PRをする時間です。
実際に入社してみてつまずくことの方が多いですが、面接の時点でつまずいても諦めない心をもって全力で面接官に自分の想いをアピールしていきましょう。
⑤最終面接にもかかわらず結果がメールでの案内と伝えられる
これが最終面接となっているのにもかかわらず、メールで合否を伝えられるのはお祈りフラグと合格フラグが五分五分の状態といえますよ。
なぜなら大抵は内定が決まった場合、できるだけ早く志望者に伝え人材確保をしたいと考えるからです。
そこをあえてメールで案内するのであれば、もしかしたら落ちていることを直接本人に伝えることはあまりに残酷であると思ってのことかもしれないと考えられます。
とはいえ、もしかしたら内定通知書を添付ファイルで一緒に送るつもりで伝えているのかもしれないので、とにかく面接会場から出るまで気を抜かず頑張りましょう。
面接中の合格フラグのサイン4選
ここからは、これまでのお祈りフラグとは逆に、面接中の合格フラグのサインを4つ紹介します。
先ほどとは逆のことを言っていますが、合格フラグが見えたからといって気を抜かず最後まできちんとしたマナーを守って話すようにしてください。
①面接時間を過ぎても面接が続いている
面接時間を過ぎても面接が続いている場合は、もっと話を聞いて深くその人のことを知ろうというあらわれです。
色々な質問が返ってくることや、時には冗談で笑いが出ることもあるでしょう。
面接官自身が志望者本人に興味を示し、さらにどのような仕事に貢献してくれそうか期待値を込めて話が進んでいる可能性が高いといえます。
気になるのは面接官が時間が過ぎていることを自分から伝えた方がいいのかということですが、これはケースバイケースになるので、面接官に「終了です」といわれるまでは何も言わない方が無難でしょう。
それよりも面接官が知りたい内容をよく理解し、自分の考えていることや、今後のビジョンなども踏まえて話を進めるようにしてください。
②志望動機を深堀りして聞かれる
面接ではエントリーシート(ES)の志望動機を詳しく志望者から聞き、書かれた内容と話していることに相違点がないか、はきはきと話すことができているかなどをチェックしています。
特に志望動機の聞きたいポイントとして、なぜ自社を志望したのかが面接では必ず聞かれる内容といえるでしょう。
そのような中で、志望動機に書いた内容に加え、さらに自分の考えていることをより具体的に話せると面接官も一目置いてくれるはずです。
面接といえども、面接官と話をするわけなので、会話のキャッチボールを意識して話すようにしてください。
③面接官がメモを取っている
面接官が志望者の発言中にメモを取っているということは、志望者自身に興味を抱いている可能性が高いといえます。
なぜならメモの内容は、その人の良い点、評価に値する点を後から見返せるようにするためだからです。
裏を返せばメモの内容に良くない点をわざわざ書く必要はなく、単純に不採用通知を出すだけで済むので、メモする意味はありませんよね。
つまり、メモを取っていることはそれだけ自分自身のことに対して真剣に向き合ってくれている証拠だと思って話を続けるようにしてください。
④面接官から入社後の話をされる
最も合格フラグと認識して良いのは、面接中に面接官から入社後の話をされることです。
また他社の選考状況を聞いてくるのも同義といえます。
会社は優秀な人材をできる限り早めに確保しておきたいがゆえに面接中にこの志望者は求める人材と思えば、割と即決で決めることも少なくありません。
したがって、これらの内容が面接中に話が出てきたのであれば、「今のところ他社からも内定をもらっています」と嘘はつかず本当のことを伝えるようにしても印象が悪くなることはありませんよ。
面接でのお祈りフラグを挽回する方法は?
ここでは、面接でのお祈りフラグを挽回する方法について解説します。
面接中に挽回するのはかなり厳しいとは思いますが、焦りを見せず最後まで話しきるようにしてください。
たとえ自分でボロボロだったと思い込んでいても受かったというケースもあるので、何事も最後まで諦めてはいけませんよ。
①気持ちを一旦落ち着ける
「何だかお祈りフラグが立っていそう…」と気弱になる気持ちを一旦落ち着かせて答えるように頭のリセットをしてください。
「こんな状況でできるわけがない!」と思っているだけでは絶対に落ちてしまいますが、無理やりでも気持ちを落ち着かせて何とか受かりたい!と意識して切り替えることが大事です。
そのための時間稼ぎには、面接官から言われた質問を繰り返す、いわゆるオウム返しが有効な手段でしょう。
たとえば、「申し訳ございません。もう一度質問内容を教えていただけますでしょうか。」と伺い、無理やりでも落ち着かせる時間をつくるようにしてください。
質問が1回で理解できなかったことよりも、面接官の質問の意図するポイントをきちんと理解して的確に答えられている方がいいですよ。
②冷静にゆっくりと話す
面接は何度経験しても緊張しますし、通常と同じように冷静に話すことは非常に難しいことです。
そのため、いつもより早口になってしまうことや、だんだん声が小さくなってしまうこともあるでしょう。そのようなときにこそ、ゆっくりと話すようにしてください。
ゆっくり話すことは、言い間違えや言葉を噛んでしまうことを防ぎ、相手も聞き取りやすくなるため、会話がスムーズになることが立証されています。
③相槌を打つ
面接では面接官の目を見て話をし、質問を聞くときは、普段よりも大きく相槌を打つなど自己アピールをするようにしましょう。
相槌を打つことはコミュニケーションスキルの一環のテクニックです。
面接の際に、面接官の話に対して、相槌を打ちながら聞くことで「この志望者はしっかり話を聞こうとしている」という印象を与えられますよ。
仮に相槌を全く打たずに不動で聞いていると、面接官は話を聞いているのかいないのかわかりにくく判断しにくいです。
面接では、これから一緒に働く仲間として、人の話を聞く姿勢、自分の意見を伝える姿勢をもっているか見極めなければいけないため、評価としてポイントが大きいといえるでしょう。
④再度志望動機をアピールし直す
「もうダメかもしれない…」と思ったときにこそ実行してほしいことは、再度志望動機をアピールし直すことです。
今一度、同じことを伝え、どうしてもこの会社で働きたいという意思を伝えるようにしてみましょう。
上手く話せなくても、最後まで一生懸命面接官にアピールしたことで自分自身も納得することができ、もしかしたら面接官に熱意や誠実さが伝わって合格の可能性があるかもしれません。
たしかに面接での受け答えの内容が同じことを伝えると評価も落ちてしまう可能性が高くなりますが、面接中の姿勢や態度なども評価の対象になっているので、本当に最後まで諦めないようにしましょう。
仮にボロボロと思っても最後まで真剣な態度で話そうとしていたことは自然と相手にも伝わり、一生懸命な姿をみて「本当にうちに入りたいんだな」と感じてもらえるかもしれませんよ。
⑤面接官に対する感謝のメールを送る
面接後にお礼のメールを送ることは、就活において常識です。
たとえ不採用となったとしても、自分のために貴重な時間を割いてくれたことに感謝し、メールを送るようにしましょう。
お祈りフラグを挽回できず、不採用通知が届いても丁寧に自分の素直な気持ちを伝え、「今回面接していただいたことを糧にして次の面接に向け頑張ります」と伝えるようにしてください。
望みは薄いですが、万が一、面接官が自分のことを覚えていれば欠員補充のため補欠入社もあるかもしれません。
面接でお祈りフラグが立たないようにする5つの事前準備
ここからは、面接でお祈りフラグが立たないようにする5つの事前準備について解説します。
①志望動機や自己PRが社風にマッチしているか確かめる
まずは、エントリーシート(ES)の志望動機を書く段階で、自己PRする内容が志望する会社の社風とマッチしているか確かめるようにしましょう。
絶対に入社したいのであれば、自分の強みやエピソード内容を社風にマッチさせながら書く必要があります。
そのためには企業研究を入念に行い、自分の自己PRできる共通点を探して、その内容を面接ではより詳細に話して熱意を伝えていくことが大切なポイントとなるでしょう。
学内の就職キャリアセンターの職員に見てもらうなどしてアドバイスをもらうのも1つの手です。
②質疑応答に答えられるようにしておく
ある程度思いつく質疑応答に関しては、すらすらと答えられるように練習しておきましょう。
もちろん面接では思いもよらない内容を質問されることもあると思って、そのときに自分のメンタルを冷静に保つための自己流の落ち着かせ方なども考えておくと少しは安心できるはずです。
絶対にこれが正解というものはないので、本番での質疑応答になりそうな内容を考え、自分の考え方の論点だけをまとめて覚えておく方法も良い方法だといえます。
③自信がつくまで繰り返し面接練習をする
実際の面接では相当な緊張感があることを想定し、自信がつくまで繰り返し何度も面接練習を行うようにしましょう。
面接練習におすすめの方法は、自分の話し方を録音して聞くことです。
話の聞き取りづらさや、話の論点がずれていないか気が付くことができるでしょう。
また、同じ就活生同士の友人で面接官と志望者にわかれ、机と椅子を用意し、実際の面接会場の雰囲気を模した中で練習をすることもおすすめです。
面接の質疑応答で聞かれそうな内容を目の前にいる友人にどう伝わったか率直な意見をもらい、回答をブラッシュアップしていきましょう。
④面接官とのコミュニケーションを意識して話す癖をつける
面接は、面接官とのコミュニケーションでもあるため、丸暗記したものを暗唱するのではなく、相手の聞くペースに合わせて話す意識や癖をつけるように練習すると良いでしょう。
自分の強みを一生懸命伝えようとすることはとても大切なことですが、面接官の目を見ずに、淡々と話すようでは、せっかく準備してきたことや練習してきたことが無意味に終わってしまいます。
したがって、練習では面接官と会話をしていると思いながら、自分の伝えたいことをアピールすると良いでしょう。
⑤身だしなみを整える
最後に、身だしなみを整えることも大切なポイントです。特に雨の日対策もして面接会場に向かうようにしましょう。
やはり身なりを正さなければ、もっともらしいことを言っているにしか過ぎないと誰しも思ってしまうものです。
そのため、事前にスーツのシワを伸ばすことや、天気予報を確認してハンカチやタオルを余分に持っていくなど、万全の体制で臨むようにしてください。
残念な気持ちを引きずらない方法4選
ここでは、残念ながら不採用となってしまった後の気持ちを引きずらない方法を4つ紹介します。
入社希望の会社から面接で不採用となってしまったらショックですが、いい意味で次につながる材料となったと思って気持ちを切り替えることが大切です。
実際にずっと気持ちを引きずっていても結果が変わるわけではないので、次へのステップと思って強い気持ちで頑張っていきましょう!
①結果だけに捕らわれないようにする
まず1つ目は、結果だけに捕らわれないようにしてください。
もちろん採用されるに越したことはありませんが、不採用だったとしても、なぜ不採用となってしまったのかもう一度原点に振り返って考えることができたとプラスに考えるようにしましょう。
最初はショックで手を付けにくいですが、なぜ不採用となったのか原因を自分で理解して次の面接では気をつけるようにすれば、いずれは辛い経験も身を結ぶことがあるはずです。
②他人と比較しない
次に就活中は、他人とあまり比較しないようにしましょう。
たとえ相手より優位になっているからいいというわけではなく、あくまでも自分のことだけに集中するようにしてください。
もしも比べていた相手が、いつの間にかたくさんの内定を取っていることを知ったら、どんどん思考がネガティブになってしまうはずです。
精神を安定させるためにも、他人のことは気にせず自分のことだけに集中するようにしましょう。
③ミスした自分を責めない
どうしても友人が先に内定をもらったことを知ってしまうと、自分はどうして不採用になったのかと落ち込んでしまいます。
しかし、失敗を反省して次に活かせれば、必ずポジティブ思考の習慣が身に付いていくはずです。
そしてミスした内容は次の面接の糧にして、それ以外のことは早く忘れることが大切なポイントになりますよ。
「今回はダメだったけど、次はきっとうまくいく!」と自分に言い聞かせて自己肯定感を維持してプラスのチャレンジ精神をもつようにしてくださいね。
④感謝の気持ちを忘れない
最後は何事にも感謝する気持ちを忘れないということです。
感謝する気持ちをもつと、小さなことでも良い方向に考えられて、前向きな姿勢で進むことができます。
進むスピードこそ、そのときの状況に応じて変化しますが、根本的に前向きな人は自分の力で着実に1歩を進む努力のできる人ですので立ち止まることもないでしょう。
面接でお祈りフラグが立ったら忘れないうちに自己分析をしよう
最後に、面接でお祈りフラグが立ってしまったら忘れないうちに早めに自己分析をするようにしましょう。
例えば、以下の内容をもう一度確認してみてください。
・業界や企業のリサーチが足りているか ・自分の考え方が社風と合っていたか ・面接官とのコミュニケーションの仕方に問題はないか ・志望動機がアピールできていたか ・ビジネスマナーや身だしなみに問題はないか |
面接中に問題点がなかったか記憶の残っているうちにすぐに取り掛かり、面接の質問内容や回答に改善すべき点がなかったかなど書き出しておきましょう。
面接をするたびに経験してきたことを活かしブラッシュアップさせることがお祈りフラグを避けることに役立ちます。
面接のお祈りフラグを糧にして合格フラグを勝ち取ろう!
この記事では、面接のお祈りフラグや挽回策について解説しました。
何回か面接を経験すると一喜一憂することも多くなりますが、どの経験も自分の糧として次に活かすようにして合格フラグを勝ち取ってください。
また就活の経験は、社会人になってからも必ず活きてくるので、今を乗り切ることだけでなく、今後の自分のためにも今の最善を尽くすというマインドで面接を乗り切りましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。