グループディスカッションのテーマ44選!解答例やポイントも徹底解説
「グループディスカッションの目的や流れがわからない」そのようにお悩みではありませんか?
たしかにグループディスカッションを設けている企業は多いものの、テーマが多く困りますよね。
グループディスカッションの対策には、企業が見ているポイントやよくあるテーマ、役割などを理解することです。
そこでこの記事では、グループディスカッションの「よくあるテーマ」や「目的」から「役割」などを詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
グループディスカッションとは
グループディスカッションとは、数人のグループに分かれてそれぞれのテーマに沿って話し合いをするものです。
テーマやグループ分けは当日企業から発表されるため、事前には分かりません。グループディスカッションは取り入れてる企業は多く、事前の対策が鍵となります。
ここでは、グループディスカッションを以下の2つの項目に分けて紹介します。
①グループディスカッションの目的
グループディスカッションを行う目的として、以下の2つが挙げられます。
- 短時間で多くの学生を選考できるため
- 学生の協調性を確認できるため
グループディスカッションは30分〜40分の時間で行われるものであり、多くの学生を選考できます。
実際、面接では分からない学生の面を見るために、グループディスカッションを取り入れてる企業は珍しくありません。
またグループディスカッションは1対1の面接とは異なり、協調性を図ることができるメリットもあります。
②グループディスカッションの流れ
基本的にグループディスカッションは、グループディスカッションの流れは企業によっても異なりますが、以下の流れが一般的です。
- グループ決め
- テーマの発表
- 役割分担
- ディスカッション
- 発表
グループディスカッションにはリーダーや初期などの役割がありますが、人数が多いと役割がない人も出てきます。
グループディスカッションのよくあるテーマ例44選と解答例
ここではグループディスカッションのよくあるテーマで例と回答例を紹介します。
以下の4つのジャンルに分けて、テーマと回答例を見ていきましょう。
①仕事に関するテーマ
グループディスカッションでは仕事に関するテーマがよく出ます。具体的には、以下のようなテーマです。
【仕事に関するテーマ例一覧】
- 働く理由は?
- 社会人と学生の大きな違いは?
- 社会人に求められる考えとは?
- 仕事で大事なのは質と効率のどっち?
- 従業員のやる気を高めるためには?
- 〇〇業界は10年後どのように変化している?
- どんな会社が理想?
- 理想とする上司は?
- リモートワークの問題点は?
- 仕事と家庭のバランスを取るためには?
- 営業職に求められるスキルは?
- 良い会社の定義とは?
- 社会で働くうえで最も大事なことは?
仕事のテーマでは、個人の価値観が大きく出るので、他人の価値観も受け入れて新しい答えを探すことです。
自分の好きな意見だけを取り入れていては、新しい答えは生まれません。
自身の経験だけではなく、あらゆる立場から優先順位を決めるのがこのテーマのポイントです。
また、なぜその選択肢にしたのか、論理的に説明できるようにするのも重要なことです。メンバーが述べた意見に対しても、質問をして理解する姿勢を見ましょう。
②課題解決を問うテーマ
課題解決のテーマもでは、新しく事業を始めたり、経営戦略を替えたりするテーマが該当します。
【課題解決を問うテーマ例一覧】
- 〇〇企業の売上を上げるためには?
- 倒産寸前のお店を復活させるためには?
- 業務効率化を図るためには?
- 競合との差別化を図るには?
- 〇〇のような部下をマネジメントする場kotoist合は?
- 残業を減らすためには?
- 若者の〇〇離れを解決するためには?
- パワハラ・セクハラをなくすための方法は?
- テレワークによるコミュニケーション不足の解消方法は?
- ブラック企業をなくすためには?
具体的な売上アップや競合他社との差別化を図るには、データや数値を用いた提案をするのがポイントです。
さらに実際に企業で行われている取り組みや、事例なども交えるとより具体性がアップします。
マーケティング戦略や販売促進策などに触れると評価に繋がる可能性がありますよ。
③時事問題に関するテーマ
時事問題がテーマになることもあるため、ニュースや新聞は随時チェックしておきましょう。
【時事問題に関するテーマ例一覧】
- 日本の投票率を上げるためにはどうするべきか?
- 定年の引き上げは必要か?
- 年金ではなく個人で貯蓄をするべき?
- 年功序列が崩れることによる影響は?
- スマホは何歳からもたせるべきか?
- 大学は無償化するべきか?
- プログラミング教育は義務教育において必要か?
- 少子高齢化を解決するためにはどうするべき?
- 死刑制度は廃止するべき?
- DX化で大きく変わる業界は?
- 貧困問題を解決するためには何から取り組むべき?
時事問題に関するテーマでは、徹底した情報収集と周囲の意見を聞き入れる姿勢が大切です。なぜその問題が起きているのか、現段階でどのような解決策があるのかなどを整理しましょう。
客観的なデータを用いると、説得力も増します。
④発想力を問うテーマ
発想力を問うテーマでは、正解はなく、新しいアイデアを出せるかがポイントです。
- 【発想力を問うテーマ例一覧】
- 仕事と家庭どちらを優先したほうが幸せ?
- 人は外見と内面のどちらが大切?
- 幸せになるための方法は?
- 何でも挑戦できるなら何をする?
- 働いてみたい企業は?
- 女性と男性、どちらに生まれたほうが生きやすい?
- 何か1つ能力を手に入れられるとしたら?
- 無人島に3つ物を持っていくとしたら何を持っていく?
- 現物交換の時代になったら何を売る?
- 生まれ変わるなら人間以外の何になる?
発想力を問うテーマでは、従来の考え方や固定観念にとらわれず、幅広い視野で考えることが大切です。
いろいろな立場に立って、「このような場面ではAが幸せだけど、このときはBのほうが幸せだと思う」「こういった条件だと結論はどうなるのかな」など、定義付けや状況を想像しながら結論を目指しましょう。
グループディスカッションにおいて、柔軟な発想力は評価されるポイントです。
グループディスカッションの形式とコツ
グループディスカッションを突破するために大事なのは、形式とコツを知っておくことです。一口にグループディスカッションと言っても、以下の形式に分けられます。
ここではそれぞれの形式とコツを詳しく紹介します。
①ブレスト(ブレインストーミング)形式
ブレスト形式とは、1つの答えを出すグループディスカッションです。
具体的には、「仕事の効率を上げるために必要なことは?」「働きやすい社会にするためには?」といったテーマから、1つの答えを導き出すものです。
出した答えの正しさよりも、どのようにしてその答えにたどり着いたかが評価対象になります。
ブレスト形式のコツは、新しいアイデアを歓迎することです。
②課題解決形式
課題解決形式とは、「売上を上げるためにはどうするべきか」「特定の層に商品を売るためには」などの課題が提示され、その解決策を求めるものです。
課題解決形式のグループディスカッションの場合、議論を建設的にこなして適切な解決策に導く必要があります。
また原因を分析したり、現状の問題を客観的に捉えたりするのも、課題解決形式のコツですよ。
③討論(ディベート)形式
討論形式は、「仕事とプライベートはどちらが大事」「仕事で大事なのは質と効率化のどちら」などのように、特定のテーマで賛成派と反対に分かれて議論するものです。
討論形式は議論に勝利しないと評価されないと思われがちですが、大事なのは建設的な議論をすることです。
採用担当者は説得力のある討論ができているか、積極的にディベートに参加しているかを評価対象としており、勝ち負けは関係ありません。
④フェルミ推定型
フェルミ推定型とは、お題の数値化をするグループディスカッションで、コンサルティングファームや総合商社などで多く出題されています。
実際に調査することが難しい「日本にある信号機の数」「国内にある車の数」など、調査するのが難しい数値を、国土面積や日本の人口などから論理的に推定します。
コツは諦めずに取り組み、現状の情報を整理することです。また、周りの意見を聞き入れる協調性も大切ですよ。
グループディスカッションで評価される項目
グループディスカッションで評価される項目は、以下の5つです。
グループディスカッションを突破するためには、あらかじめ評価される項目を押さえておく必要があります。
これから紹介する内容を押さえて、対策していきましょう。
①協調性やコミュニケーション能力
グループディスカッションでは、他のグループメンバーとコミュニケーションを取れているか、伝えたい意見を明確に述べられているかなどが評価されます。
聞く能力を求められたり、発言するタイミングも重要だったりしますが、まずはグループディスカッション開始後は挨拶をしましょう。
誰かがリードをしてくれるのを待つのではなく、自ら率先して発言することが評価ポイントとなります。
また内容が盛り上がりがちな討論の場においては、場を和ませる発言をしたり話し合いをしやすい雰囲気にしたりするのも評価対象です。
②どんな状況にも対応できる柔軟性
グループディスカッションのテーマや、どのような状況であっても対応できる柔軟性を見られています。
グループメンバーが決まったら、メンバーの性格や能力を考慮して自分がつくべきポジションや、どう立ち回ると場がスムーズにまわるのかを考えましょう。
状況に合わせて動ける人、チームの役に立とうと行動できる人は評価の対象です。
③議論に参加しようとする積極性
グループディスカッションでは聞く力も必要ですが、議論に参加しようとする積極性が見られています。
特に意見を求められても発言できない場合は、志望度が低い、ディスカッションに参加していないとの印象を与えます。
リーダーシップを取る必要はないものの、意見を求められたときはしっかりと発言をしたり、メンバーが喋っているときは相槌を入れたりして参加しましょう。
④論理的な解決策を提示できる論理的思考力
グループディスカッションにおいて、論理的思考力は欠かせません。論理的思考力とは、一貫性のある論理的な考えを説明できる能力のことです。
物事を体系的に整理して、矛盾や飛躍がないようにし、聞き手がわかりやすいように伝えることが大切です。
客観的な根拠や具体的なデータを用いると、より説得力が高まりますよ。
⑤新しい視点から物事を捉える発想力
新しい視点から物事を考える発想力は、グループディスカッションにおいて重要な評価ポイントです。
チームメンバーが困っている時は、新しい視点からのアイデアを提供すれば違った答えが生まれる可能性があります。
ただし、内容が乖離していたりアイデアが多すぎたりすると、議論の流れが乱れて協調性がないと思われる可能性があるので注意しましょう。
グループディスカッションの対策
先述した通り、グループディスカッションで大切なのは対策をすることです。
具体的な対策方法には、以下の3つが挙げられます。
それぞれの対策を詳しく見ていきましょう。
①自分に適した役割を考える
役割ごとに向いている人がいるため、それらをもとに決めていきましょう。グループディスカッションでは、以下の役割があります。
役割を決めないと、ディスカッションが進まずに結論を出せない可能性があります。
例えば、俯瞰する力がある場合は司会、先を見て行動できるのであればタイムキーパーなど、長所をもとに役割分担をするのが理想です。
役割名 | 役割の内容 | 向いている人 |
司会 | 意見をまとめたり議論を進めたりする人 | 周囲を見れる人やリーダーシップのある人 |
タイムキーパー | 意見交換をする時間、意見をまとめる時間などの時間配分をする人 | 先を見れる人 |
書記 | メンバーの意見・議論の要点をメモして残す人 | 文章をまとめるのが得意な人 |
発表者 | グループの代表として意見を述べる人 | 言葉をわかりやすく伝えれる人 |
アイデアマン | 新しい意見を述べたり、役割のある人をサポートしたりする人 | 協調性・コミュニケーション能力のある人 |
②日頃から自分の意見を伝える練習をする
ニュースや賛否両論の話題を見たときは、「自分ならこうする」「なぜこうしたのか」などのように、考えるクセをつけるのが大切です。
考えるクセがついていれば、グループディスカッションで意見を求められたときに自分の考えを述べやすくなります。
あらゆる場面から「なぜだろう?」と疑問を持てば、次第に自分の意見を持てるようになるでしょう。
③インターンシップに参加してみる
インターンシップでは、選考の際にグループディスカッションが行われることがあります。
また、プログラムにディスカッションやグループワークがあるケースも多くあります。
あえてグループワークやディスカッションがあるインターンに参加すれば、実践的な練習ができてグループディスカッションにスムーズに参加できるでしょう。
グループディスカッションで意識するべきポイント
ここでは、グループディスカッションで意識するべきポイントを7つ紹介します。
- 周囲の意見も聞き入れる
- 聞こえるように大きな声ではっきりと話す
- 周囲からの見られ方を考える
- 話しやすい雰囲気を作る
- 役割を担っている人をフォローする
- 話が脱線したときは軌道修正をする
- 自分の役割を果たすこと
グループディスカッションが苦手な人も、最低限これから紹介するポイントは押さえておきましょう。
①周囲の意見も聞き入れる
グループディスカッションは周囲の意見も聞き入れるもので、自分の意見を押し通すものではありません。
周囲の意見に納得ができない場合は、説明を求めてみましょう。一言目の意見だけで否定をしては、理解は深まらず答えは出せません。
できるだけ全員の意見を聞き、一人一人が納得するような答えを出しましょう。
②聞こえるように大きな声ではっきりと話す
声が小さいと人事担当者に内容が聞こえないうえ、チームメンバーにも意見が伝わらない可能性があります。
グループディスカッションは1つの部屋で複数のグループが同時に話し合いをして、人事担当者が部屋を見て回ります。
意見が伝わらないとディスカッションがうまく行かず、適切な評価がされないため、適切な声量でゆっくりと話すことを心がけましょう。
早口や小声で喋るのは上から目線な印象になるほか、何を伝えたいかわからないと思われるため、注意してください。
③周囲からの見られ方を考える
グループディスカッションは、周囲からの見られ方も考えましょう。
ありがちなのは、意見を伝えるのに必死になって人の話を遮ったり、場の雰囲気を悪くしたりするパターンです。
必死になりすぎると周囲は意見を言いにくくなり、チーム全体が納得できる正解から遠ざかってしまいます。
④話しやすい雰囲気を作る
みんなで答えを出すことを念頭に置き、話しやすい雰囲気を大事にしましょう。
グループディスカッションはメンバー同士が意見交換をして答えを出すものであり、論破する場所ではありません。
誰かの意見を否定し、自分が正しいというスタンスでは周囲の意見を聞き出せないでしょう。
相手の話を遮らずに最後まで聞いたり、相槌を打ったりして聞く姿勢を見せれば、グループメンバーも意見を言いやすくなります。
⑤役割を担っている人をフォローする
グループディスカッションでは、随時フォローすることで、議論が円滑に進むようになります。
チームメンバーによっては、担っている役割を全うできない場合もあるため、書記が混乱しているときは司会が話を戻したり、確認したりするといいでしょう。
注意点として他の人と役割を代えず、あくまでフォローに留めてください。途中で役割を交代すると、議論がスムーズに行かない可能性があります。
⑥話が脱線したときは軌道修正をする
話の脱線に気づいたときは、軌道修正をすると時間のロスを減らせます。
議論が白熱すると、話が脱線することがありますが、適切なタイミングでの軌道修正は評価の対象にもなります。
⑦自分の役割を果たすこと
自分の役割を果たせないとグループディスカッションがスムーズに行かず、思ったような答えを得られない可能性があります。
また、役割をフォローをするメンバーにも負担がかかり、議題に避けるリソースも限られてしまいます。
もしも1人で行うのが難しい場合は、チームメンバーと相談して再調整をしてもよいでしょう。
グループディスカッションは対策をするのが最大のコツ
本記事では、グループディスカッションの目的や評価ポイント、コツなどを紹介しました。
グループディスカッションは結論の正しさよりも、参加する姿勢や協調性・発想力などが評価されています。
いくら結論が正しくとも、誰かの意見を否定したり、周囲とのコミュニケーションが取れなかったりする場合は減点対象です。
グループディスカッションを突破するためには、本記事で紹介した内容をもとに練習をしてみましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部