面接後のお礼メールは逆効果?送るべきタイミングと注意点
「面接後にお礼メールって、本当に送ったほうがいいの?」
就活を進めるなかで、多くの学生が悩むのが「お礼メールを送るべきかどうか」です。
一見、丁寧な印象を与えられそうですが、タイミングや内容を間違えると逆効果になってしまうこともあります。
そこで本記事では、お礼メールを送る際の適切なタイミングや注意点、そして逆効果を避けるためのコツを丁寧に解説します。
すぐに使える例文も紹介しているので、面接後の印象をより良くしたい方はぜひ参考にしてくださいね。
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面接後のお礼メールは逆効果?

面接後にお礼メールを送るべきか迷っている就活生は多いでしょう。なかには「送ったら逆効果になるのでは」と心配する人もいます。
ここでは、お礼メールが合否にどう関係するのか、逆効果になるケースとその理由、そして好印象につながるポイントを分かりやすく解説します。
- 合否に直接影響しない可能性がある
- 内容や表現次第で逆効果になる場合がある
- 感謝の気持ちが伝われば好印象につながることがある
① 合否に直接影響しない可能性がある
お礼メールを送ったからといって、合否が変わるわけではありません。企業の多くは、面接の受け答えや人柄、志望度などをもとに評価しており、メールの有無だけで判断することはほぼないでしょう。
ただ、丁寧にお礼の気持ちを伝えることは、プラスの印象を残す可能性があります。
形式的にならず、感謝の思いを簡潔に伝えるだけでも好印象につながりますので、過度に悩まず前向きに送ってみるのがよいかもしれません。
② 内容や表現次第で逆効果になる場合がある
お礼メールは、ただ送ればいいというものではありません。誤字脱字があると注意力が低い印象を与えますし、内容がテンプレートのように感じられると誠意が伝わりません。
また、面接の内容と関係ない自己PRを詰め込んだり、返信を求めたりするのも逆効果になりやすいです。
送るタイミングが数日後など遅くなると、「マナーができていない」と思われることもあるでしょう。大切なのは、面接を受けさせてもらったことへの感謝を、過不足なく伝えることです。
③ 感謝の気持ちが伝われば好印象につながることがある
心のこもったお礼メールは、あなたの人柄を伝えるチャンスになります。
面接中に印象に残った話題や、自分にとって学びになったことなどに軽く触れると、面接官も「よく話を聞いていたな」と感じてくれるはずです。
また、無理のない範囲で志望度に言及することで、前向きな気持ちも伝わります。形式的な一通ではなく、自分の言葉で丁寧に書くことが、信頼につながる第一歩となるでしょう。
面接後のお礼メールを送るべきケース

お礼メールは必ずしも送らなければならないものではありませんが、状況によっては送ることで好印象につながる場合もあります。
ここでは、面接後にお礼メールを送ったほうがよいとされる具体的なケースを紹介しましょう。
- 面接官が合否を迷っている場合
- 面接で失敗してしまった場合
- 企業との距離を縮めたい場合
- 志望度の高さをアピールしたい場合
- 面接官に特別な配慮を受けた場合
① 面接官が合否を迷っている場合
面接の評価が決め手に欠けているとき、お礼メールが印象を変える要素になることがあります。特に選考が接戦の場合、ちょっとした心配りや人柄が評価の決定打になることもあるでしょう。
そこで、感謝の気持ちがきちんと伝わる丁寧な文面は、プラスの材料として働きやすいです。といっても、内容が長すぎたり、自分のアピールばかりに偏ってしまうと、逆にマイナス評価になりかねません。
ポイントは、相手の負担にならない分量で簡潔にまとめつつ、自分なりの言葉で好意と感謝をしっかり伝えることです。適度な敬意と誠実さが伝われば、評価の底上げにつながる可能性もあります。
② 面接で失敗してしまった場合
緊張のあまりうまく答えられなかったり、伝えたいことが言えずに終わってしまったりという経験は誰にでもあります。
そのような場面では、お礼メールの中で一言フォローを加えるだけでも、前向きな印象を与えることができるでしょう。
ただし、あまりに長々と説明したり、言い訳がましい内容になると、かえって悪印象になるおそれもあるため注意が必要です。
あくまでも「補足程度」にとどめるのがポイントです。素直で誠実な気持ちを添えることで、ミスをうまくカバーできる場合があります。
③ 企業との距離を縮めたい場合
面接を通じて企業への理解が深まり、「もっと話したい」「一緒に働きたい」と感じた場合は、お礼メールでその気持ちを伝えるのがおすすめです。
面接中に印象に残ったやりとりや、担当者の考え方に共感した点を軽く触れてみると、より人間味のあるコミュニケーションになります。
単なる形式的なやりとりではなく、相手へのリスペクトや関心が見えることで、距離を一歩近づけるきっかけになるでしょう。
④ 志望度の高さをアピールしたい場合
第一志望の企業など、自分の強い気持ちを伝えたい相手には、お礼メールの中でその熱意をしっかりと示しましょう。ただ「御社を志望しています」と伝えるだけでは説得力に欠けます。
面接で得た気づきや、自分の価値観と企業の理念が重なる部分など、具体的な根拠とともに想いを述べると効果的です。
さらに、自分の経験と照らし合わせたうえで「この環境で力を発揮したい」といった前向きな表現を加えれば、好印象につながるでしょう。
誇張や押しつけにならないよう注意しつつ、自然な流れで気持ちを伝えることが、心に残るメッセージになります。
⑤ 面接官に特別な配慮を受けた場合
急な日程調整やトラブルへの対応など、面接官からの心遣いを感じたときは、その場で終わらせず、改めてお礼を伝えるのが大人のマナーです。
「ありがとうございました」と一言添えるだけでも、あなたの人柄や常識的な対応力が伝わります。
過度な持ち上げや媚びる表現は避け、素直な気持ちを自分の言葉で表現することが大切です。
ちょっとした行動が評価につながることもあるため、配慮を受けたら迷わず感謝を伝える姿勢を持ちましょう。
面接後のお礼メールが逆効果になるケース

お礼メールは送れば良いというものではありません。書き方や送るタイミングを誤ると、かえって評価を下げてしまうこともあります。
ここでは、逆効果になりやすい具体的なケースを紹介しています。
- お礼メールを送るタイミングが遅い場合
- 面接官の名前や企業名を間違えている場合
- テンプレートすぎて印象に残らない場合
- 内容が薄すぎる場合
- 感情的な表現や絵文字を多用している場合
① お礼メールを送るタイミングが遅い場合
お礼メールは、できるだけ面接を終えた当日中に送るのが基本的なマナーです。送信が遅れると、「志望度がそれほど高くないのでは?」と受け取られてしまう可能性があります。
特に翌日以降に送った場合、形式的な印象を持たれたり、感謝の気持ちが薄れて見えたりすることもあるでしょう。送る時間は、当日の夜~遅くとも当日中の終業時間までが理想的です。
余韻が残っているうちに、丁寧な気持ちでメールを送ることで、自然な好印象を与えられますよ。
② 面接官の名前や企業名を間違えている場合
面接官の名前や企業名を間違えることは、たとえ小さなミスだとしても信頼を大きく損なう原因になります。
「他の企業と混同しているのではないか」「適当に送っているのでは」と感じさせてしまう恐れがあるため、注意が必要です。
メールを送信する前には、必ず名前や社名が正確かどうか、全文を読み返して確認しましょう。こうした小さな確認作業こそが、相手に対する敬意や丁寧さを示す一歩になります。
③ テンプレートすぎて印象に残らない場合
面接の場で交わした会話や、自分が感じた印象を一文でも添えることで、メールに個性が生まれるでしょう。
お礼メールの内容がネットの例文をそのまま写したような定型文ばかりだと、相手の印象にはほとんど残りません。
誰にでも使える表現は便利ですが、逆に言えば誰にでも送れる内容になってしまいます。
ほんの少しの工夫で、形式的な文面から人間味のあるメッセージに変わるでしょう。
④ 内容が薄すぎる場合
「本日はありがとうございました」だけの一文だけでは、どうしても印象が薄くなってしまいます。
面接官は多くの学生とやりとりしているため、簡単すぎるメールではあなたの存在が埋もれてしまいがちです。
せっかくメールを送るのであれば、面接中に印象に残った話題や学びになったこと、自分が感じた気づきを一言でもいいので加えてみましょう。
長く書く必要はありませんが、あなたなりの視点が入っていると、相手にも誠実な気持ちが伝わります。伝える内容に深みを持たせることで、丁寧な姿勢が評価されるきっかけになるでしょう。
⑤ 感情的な表現や絵文字を多用している場合
「めっちゃ楽しかったです!」や「超うれしかったです!」などの砕けた表現や、顔文字・絵文字の多用はビジネスメールにふさわしくありません。
学生の言葉としては悪気がなくても、受け取る側にとっては「社会人としての常識がない」と判断されることもあります。
たとえ雰囲気が柔らかい企業だったとしても、基本的なビジネスマナーは守るべきです。
メールはあなたの印象を形成する重要なツールですから、言葉遣いは丁寧かつ落ち着いたトーンを心がけてください。
面接後にお礼メールを送る際のポイント

お礼メールを効果的に活用するには、送信のタイミングや表現の仕方が大切です。
形式的に見られないよう注意を払いながら、自分らしい気持ちを伝えることが重要になります。
- 面接の当日中に送る
- 件名と宛先は正しい記載を心がける
- 本文は簡潔かつ自分の言葉でまとめる
- 署名を正しく記載する
① 面接の当日中に送る
お礼メールは、面接を終えたその日のうちに送るのが基本とされています。早めに感謝の気持ちを伝えることで、相手に誠実で丁寧な印象を与えることができるでしょう。
特に、面接官は複数の学生と接しているため、時間が経つほど誰がどんな受け答えをしたかの記憶が薄れてしまうものです。
理想としては当日の夜、遅くとも翌朝までにはメールを送るよう心がけましょう。気持ちが新鮮なうちに、丁寧な言葉でお礼を伝えることが大切です。
② 件名と宛先は正しい記載を心がける
件名や宛先に誤りがあると、どんなに本文が丁寧でも台無しになってしまいます。特に面接官の名前や企業名を間違えると、「本当にこの企業に興味があるのか?」と疑問を持たれる可能性も。
面接の記録や企業からのメールを見直し、表記ミスがないか慎重に確認することが重要です。また、敬称や役職の使い方にも注意し、不自然な表現がないよう気をつけましょう。
送信前には必ず再確認を行い、相手への敬意がしっかり伝わるよう配慮してください。些細な確認作業ですが、相手に対する誠実さが表れるポイントになります。
③ 本文は簡潔かつ自分の言葉でまとめる
お礼メールの本文は、長すぎず短すぎず、簡潔にまとめることが大切です。だいたい3〜5行程度で、感謝の気持ちや面接の印象を伝える構成が望ましいでしょう。ポイントは、自分の言葉で綴ることです。
テンプレートをそのまま使うと、形式的で気持ちが伝わりにくくなります。
たとえば「〇〇というお話がとても印象的でした」など、自分の感じたことを一言添えるだけで、メールに温かみが生まれるでしょう。
また、内容が冗長になると逆に読みづらくなるため、言いたいことは簡潔に絞り込んで書くと好印象につながります。
④ 署名を正しく記載する
署名はビジネスメールにおいて基本的なマナーであり、相手に自分を正しく伝えるための大切な情報源です。
氏名や大学名、連絡先(電話番号・メールアドレス)などを、見やすく整った形式で記載しましょう。署名が適切であれば、メール全体が丁寧な印象になります。
また、見た目にも配慮し、罫線や行間を調整して読みやすくする工夫も効果的です。小さな部分ではありますが、メール全体の完成度を左右するポイントといえるでしょう。
【パターン別】面接後のお礼メールの例文

「面接後にお礼メールを送りたいけれど、どんな内容にすればいいのかわからない…」という就活生は多いはずです。
ここでは、よくあるシーン別に活用できるお礼メールの具体例を紹介します。実際の状況に合った表現を参考にすることで、印象の良いメール作成に役立ててください。
- 例文①:基本的なお礼メールの例文
- 例文②:面接中の質問に補足する場合のお礼メールの例文
- 例文③:面接官の印象的な言葉に触れる場合のお礼メールの例文
- 例文④:志望度の高さを強調したい場合のお礼メールの例文
- 例文⑤:グループ面接後のお礼メールの例文
- 例文⑥:WEB面接後に送るお礼メールの例文
- 例文⑦:最終面接後に送るお礼メールの例文
- 例文⑧:面接日程調整への感謝を含むお礼メールの例文
- 例文⑨:第一志望ではない企業へのお礼メールの例文
- 例文⑩:面接官が複数いた場合にまとめて送るお礼メールの例文
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例文①:基本的なお礼メールの例文
まずは、面接後に最も基本的な内容で感謝の気持ちを伝えるお礼メールの例文を紹介します。どんな業界や職種にも使える、汎用性の高いフォーマットです。
《例文》
件名:本日の面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 面接を通じて、貴社の〇〇に対する考え方や社員の方々の雰囲気により一層魅力を感じ、志望度がさらに高まりました。 特に、〇〇様がお話しくださった「若手でも挑戦できる環境」という言葉が印象に残り、自分もその中で成長したいと強く思いました。 本日いただいたご質問を通じて、自分の考えをより深く見つめ直す良い機会となりました。改めて、面接の機会をいただいたことに感謝申し上げます。 略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
上記の【メールは自動作成シート】で作成したものです
《解説》
この例文では、「感謝」「印象に残った話」「意欲」の3点を盛り込むことで、シンプルながらも誠意が伝わる内容にしています。
具体的な言葉を引用することで印象も強まり、形式にとらわれすぎない自然な文面になります。
例文②:面接中の質問に補足する場合のお礼メールの例文
面接中に伝えきれなかった内容がある場合は、フォローの一言を添えたお礼メールを送ると、誠実な印象を与えることができます。ここでは、その補足を自然に盛り込んだ例文を紹介しましょう。
《例文》
件名:本日の面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はご多用の中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 面接では、御社の業務内容や社風について直接お話を伺うことができ、大変有意義な時間となりました。特に「お客様との信頼関係を大切にしている」というお話が印象に残っております。 面接中、「学生時代に工夫したこと」についてのご質問に対して、説明が不十分だったと感じました。 サークル活動で行った企画運営では、参加者の満足度を高めるためにアンケートを取り入れ、翌年の改善にもつなげました。補足としてお伝えさせていただきます。 今後とも何卒よろしくお願いいたします。略儀ながらメールにてお礼申し上げます。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
上記の【メールは自動作成シート】で作成したものです
《解説》
面接での補足は「簡潔に・誠実に」伝えることが大切です。回答ミスのリカバリーではなく、情報追加の姿勢として自然に盛り込みましょう。
例文③:面接官の印象的な言葉に触れる場合のお礼メールの例文
面接中に面接官が話してくれた印象的な言葉やフレーズに触れたお礼メールは、相手の話をしっかり聞いていたことを示せるため、好印象を残すポイントになります。
《例文》
件名:本日の面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 面接では、貴社の業務内容や今後の展望を詳しく伺うことができ、大変勉強になりました。 特に、〇〇様がおっしゃっていた「失敗を恐れず挑戦する姿勢を大切にしている」という言葉が強く印象に残っております。 私も大学時代、留学中に言語の壁に悩みながらも、自ら現地イベントに参加し積極的に学んだ経験があり、その言葉に大変共感いたしました。 このような環境で働くことができれば、常に前向きな気持ちで成長できると感じ、志望意欲がさらに高まりました。改めて、面接の機会をいただいたことに感謝申し上げます。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
《解説》
印象に残った言葉に触れることで、相手へのリスペクトや自分の価値観との共通点が伝わります。共感ポイントは具体的に引用すると効果的です。
例文④:志望度の高さを強調したい場合のお礼メールの例文
面接後に「この会社に絶対入りたい」という気持ちが高まった場合は、その思いを素直に伝えるお礼メールが効果的です。ここでは、志望度の高さを印象づける例文を紹介します。
《例文》
件名:本日の面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はご多忙の中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 面接を通じて、貴社の仕事に対する真摯な姿勢や、若手社員にも責任ある仕事を任せる環境に強く惹かれました。 〇〇様がお話しくださった「挑戦を歓迎する社風」は、まさに私が成長したいと考えていた環境であり、志望度がより一層高まりました。 学生時代はアプリ開発のプロジェクトに取り組み、自らアイデアを形にする経験を重ねてきました。御社でもその経験を活かし、即戦力として貢献したいと考えております。 略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
《解説》
志望度を伝えるときは「具体的にどこに惹かれたのか」「自分の経験とどうつながるか」をセットで述べると説得力が増します。抽象的な熱意ではなく、根拠を明確にしましょう。
例文⑤:グループ面接後のお礼メールの例文
複数の応募者と一緒に受けるグループ面接では、面接官とのやり取りが限られる分、面接後のメールで印象を補うことが大切です。ここでは、そのような場面に適した例文を紹介します。
《例文》
件名:本日のグループ面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はお忙しい中、グループ面接の機会をいただき誠にありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 限られた時間ではありましたが、面接を通じて貴社の「チームで成果を出すことを大切にする姿勢」に強く惹かれました。 面接中に〇〇様が「個々の能力だけでなく、協調性も重視している」とお話されていたことが特に印象的でした。 学生時代には、ゼミ活動でのディスカッションや文化祭の実行委員など、複数人で協力して目標を達成する経験を積んできました。貴社のチーム文化の中で、自分も貢献していきたいと感じました。 略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
《解説》
グループ面接では「個ではなくチーム」を意識した内容が効果的です。面接官の言葉に触れ、自分の経験を結び付けて伝えると好印象につながります。
例文⑥:WEB面接後に送るお礼メールの例文
WEB面接は対面よりもコミュニケーションが制限されるため、面接後に感謝の気持ちをきちんと伝えることが印象づけに役立ちます。
ここでは、WEB面接に対応した丁寧なお礼メールの例文を紹介しています。
《例文》
件名:本日のWEB面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はWEB面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 画面越しではありましたが、〇〇様の丁寧なご対応のおかげでリラックスしてお話しすることができ、大変感謝しております。 お話を伺う中で、貴社が「お客様第一の姿勢」を大切にしている点に共感し、ますます志望度が高まりました。 大学時代は、アルバイトで接客を担当し、お客様に寄り添った提案を工夫してまいりました。面接でもその経験を少しでもお伝えできたなら幸いです。 今後の選考に進ませていただける機会をいただけましたら、全力で取り組みたいと考えております。改めて、本日は誠にありがとうございました。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
《解説》
WEB面接後は「対面できなかった分の丁寧さ」を意識するのがポイントです。感謝・共感・志望意欲の3点を盛り込むと印象に残りやすくなります。
例文⑦:最終面接後に送るお礼メールの例文
最終面接後は、企業側が採用を最終判断する大切な段階です。誠意を持って感謝を伝えるお礼メールは、最後の印象アップにつながります。以下に、その一例を紹介しましょう。
《例文》
件名:本日の最終面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はお忙しい中、最終面接の機会をいただき誠にありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 面接では、〇〇様からのお話を通じて、貴社が社員一人ひとりの挑戦を支えていること、また人を大切にする社風が根付いていることを改めて実感いたしました。 私自身、アルバイトのリーダー経験を通してチームマネジメントの重要性を学び、御社の環境でさらに力を発揮したいという思いが強まりました。 貴重なお時間をいただいたことに感謝しつつ、ぜひ貴社の一員として貢献できる日を心より願っております。何卒よろしくお願い申し上げます。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
《解説》
最終面接後は「企業への理解と共感」「入社意欲」をしっかり伝えることが重要です。個人的な経験を交え、入社後の貢献意欲を具体的に表現しましょう。
例文⑧:面接日程調整への感謝を含むお礼メールの例文
体調不良や学業の都合などで面接日程を変更してもらった場合は、その配慮に対してしっかりお礼を伝えることが大切です。ここでは、日程調整への感謝を含めた丁寧な例文を紹介します。
《例文》
件名:本日の面接のお礼と日程調整の御礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はご多用のところ、面接のお時間をいただき誠にありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 また、私の都合で日程を変更していただきましたこと、心より感謝申し上げます。ご配慮いただいたおかげで、万全の状態で面接に臨むことができました。 面接では、貴社の〇〇事業について具体的に知ることができ、ますます入社意欲が高まりました。 特に、〇〇様が語られた「若手が挑戦できる風土」は、私が求めている成長環境そのものであり、強く共感いたしました。 このたびのご厚意と貴重な機会に重ねて御礼申し上げます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
《解説》
面接前後の配慮にお礼を添えることで、誠実さが伝わります。企業の気遣いに対する感謝を丁寧に言語化することで、好印象につながるでしょう。
例文⑨:第一志望ではない企業へのお礼メールの例文
たとえ第一志望でなくても、面接の機会をいただいた企業には感謝の気持ちを丁寧に伝えることが社会人としてのマナーです。ここでは、そのバランスを意識したお礼メールの例文を紹介します。
《例文》
件名:本日の面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 本日はご多用のところ、面接の機会をいただきありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 面接を通じて、貴社が社会課題の解決に真剣に取り組んでいる姿勢に触れ、大変感銘を受けました。〇〇様が語られていた「お客様の声を起点とした商品開発」の話が特に印象に残っています。 私自身、大学でのゼミ活動では地域活性化プロジェクトに参加し、利用者の声を活かした提案を行ってきた経験があります。 その経験と貴社の考え方に共通点を感じ、貴社でも価値を発揮できるのではと感じました。 このたびの貴重な機会に感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
《解説》
第一志望でない場合でも「共感できた点」を具体的に伝えることで、前向きな印象を与えられます。企業ごとに誠実な姿勢で対応しましょう。
例文⑩:面接官が複数いた場合にまとめて送るお礼メールの例文
面接官が複数いた場合は、1人ずつ送るのが理想ですが、連絡先が一括だった場合はまとめてお礼を伝えるメールでも問題ありません。ここでは、丁寧さを意識した例文を紹介します。
《例文》
件名:本日の面接のお礼(〇〇大学・氏名) 〇〇株式会社 採用ご担当者様 本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 本日の面接では、複数のご担当者様より業務内容や職場環境について幅広くお話を伺うことができ、大変有意義な時間となりました。 それぞれのお話を通して、貴社がチームでの協働や人材育成を大切にしていることが伝わってまいりました。 私自身、ゼミ活動やボランティア活動においてチームで目標達成をしてきた経験があり、その経験を御社でも活かしたいと考えております。 このたびは面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ========================== 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス/電話番号 ========================== |
《解説》
複数人へのお礼メールは「まとめて送る」場合でも敬意と丁寧さを忘れずに。全体への感謝と、面接で得た学びを簡潔に伝えるのがコツです。
面接後のお礼メールを送るときの注意点

お礼メールは好印象を与えるチャンスですが、内容や書き方を間違えると逆効果になりかねません。
相手に不快感を与えないためには、細かい点まで丁寧に意識して送る必要があります。
- 自己PRや志望動機を再主張しない
- 絵文字や装飾は使わない
- 返信を求める内容にしない
- 私用のメールアドレスを使用しない
- 誤字脱字があるメールを送らない
① 自己PRや志望動機を再主張しない
お礼メールの本来の目的は、面接の機会をいただいたことへの感謝を伝えることにあります。
そのため、自己PRや志望動機を改めて強調しすぎると、しつこく感じられたり、押しつけがましく見えたりする可能性があるでしょう。
すでに面接で話した内容については、評価の材料として企業側に伝わっているため、ここで無理に再主張する必要はありません。
相手に負担を与えず、さわやかに気持ちを伝える意識を持ちましょう。
② 絵文字や装飾は使わない
お礼メールでは、文字の装飾や絵文字の使用を控えるのが社会人としてのマナーです。
親しみを込めようとして「!」を多用したり、「(^^)」などの絵文字を添えたりすると、ビジネスの場にふさわしくない軽さや子どもっぽさを印象づけてしまうかもしれません。
特に選考中は、社会人としての基本的な礼儀や落ち着きが見られている場面でもあります。
句読点や改行で読みやすく整えることを意識し、きちんとした文体でまとめるようにしましょう。
③ 返信を求める内容にしない
お礼メールは、基本的に一方的に送るものであり、相手からの返信を期待しないのがマナーとされています。
「お忙しいところ恐縮ですが、ご返信いただけますと幸いです」といった表現は、ビジネス上ではかえって押しつけがましく感じられることがあります。
返信が必要でないことを前提に、感謝の気持ちを丁寧に伝えるだけにとどめておくと良いでしょう。
④ 私用のメールアドレスを使用しない
お礼メールを送る際には、メールアドレスにも気を配ることが重要です。
企業側が混乱しないよう、フルネームや大学名が含まれたアドレスを使うのが望ましいでしょう。
できれば就活用に新しく専用のメールアドレスを作成し、ビジネスにふさわしい形式で管理すると安心です。
どんなに本文の内容が丁寧でも、差出人の情報が曖昧だと信頼を損ねてしまうかもしれません。小さな工夫が、全体の印象に大きく影響しますよ。
⑤ 誤字脱字があるメールを送らない
どれほど気持ちがこもったメールであっても、誤字脱字が含まれていると、読む側の印象は一気に悪くなってしまうかもしれません。
特に、企業名や面接官の名前といった重要な情報にミスがあると、「確認不足」「注意力が足りない」という印象を与えてしまいます。
送信前には文面全体をよく見直し、必要であれば音読したり、時間をおいて再確認したりすると効果的です。
誤字脱字のない整った文面は、それだけで誠実さや丁寧さを感じさせますよ。
面接後のお礼メールに関するよくある質問

面接後のお礼メールについては、「毎回送るべきか」「電話でもよいのか」など、就活生の間でよくある疑問が多くあります。
ここでは、そうした不安を解消するためのポイントを具体的に紹介しましょう。
- 面接のたびにお礼メールを送った方がよい?
- 電話でお礼してもよい?
- お礼メールに質問を含めてもよい?
- お礼メールの返信に再返信すべき?
① 面接のたびにお礼メールを送った方がよい?
基本的には、面接を受けるたびにお礼メールを送るのが望ましい対応です。
面接の機会を設けてもらったことに対する感謝を伝えることで、誠実な印象を与えることができます。
特に複数回の選考を経る場合、毎回のやり取りが積み重なって評価に影響を与えることも少なくありません。ただし、毎回同じようなテンプレート文では効果が薄れてしまいます。
形式的にならないよう、自分の言葉でその回の面接の内容や感想に触れるようにすると良いでしょう。
② 電話でお礼してもよい?
感謝を伝えたい気持ちは大切ですが、面接後に電話をかけてお礼を伝えるのは避けた方が無難です。
企業の担当者は多忙であることが多く、突然の電話は業務の妨げになる場合があります。
そのため、原則としてはメールで感謝を伝えるようにしてください。
メールであれば、文面として記録が残り、相手の都合に合わせて読んでもらえるため、双方にとって負担が少ない手段といえます。
③ お礼メールに質問を含めてもよい?
お礼メールに質問を添えることはできますが、あくまで慎重な姿勢が求められます。
メールの主な目的は感謝を伝えることにあるため、質問が主題になってしまうと相手に違和感を与えるかもしれません。
どうしても確認しておきたい内容がある場合は、「お忙しいところ恐れ入りますが…」といった前置きを添えたり、「もしご都合がよろしければ」と丁寧な表現を使うようにしましょう。
④ お礼メールの返信に再返信すべき?
企業からのお礼メールへの返信があった場合、さらに再返信するかどうか迷う方は少なくありません。結論からいえば、多くの場合は再返信は必要ありません。
返信を重ねることでやり取りが長引き、かえって相手に手間をかけてしまう可能性があるためです。
迷ったときには、「この返信によって相手に役立つ情報があるか」「相手の負担にならないか」を軸に判断するのが良いでしょう。
面接後のお礼メールで失敗しないために大切なこと

面接後のお礼メールは、内容やタイミングを誤ると逆効果になることがあります。しかし、正しく送ることで、感謝の気持ちが伝わり、好印象を残す手段にもなり得るでしょう。
お礼メールは、タイミング・表現・マナーを意識し、適切に活用すればあなたの誠実さを伝える強い武器になります。
要点を押さえて正しく送ることが、面接後の印象を左右するカギとなるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。