【例文8選】OB訪問のお礼メールの書き方と基本ルール|構成や注意点も紹介
「OB訪問のお礼メールって、どこまで丁寧に書けばいいの?」「訪問後すぐ送るべき?」就活中にそんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
OB訪問後にお礼メールを送ることは、社会人としてのマナーであると同時に、今後の関係を築く大きなチャンスです。
この記事では、お礼メールの必要性や基本ルール、構成、書き方のポイントに加え、シーン別の例文やよくある質問への回答まで丁寧に解説しています。
メール作成に自信がない方も、この記事を読めばすぐに実践できますよ。
「ビジネスメールの作成法がわからない…」「突然のメールに戸惑ってしまっている」と悩んでいる場合は、無料で受け取れるビジネスメール自動作成シートをダウンロードしてみましょう!シーン別に必要なメールのテンプレを選択し、必要情報を入力するだけでメールが完成しますよ。
OB訪問のお礼メールはなぜ必要か

OB訪問後にお礼メールを送ることは、単なる形式的な対応ではありません。就活生としての姿勢や誠意を伝える大切な手段であり、社会人との関係性を築くための重要なアクションです。
ここでは、お礼メールが必要とされる理由について、6つの視点から解説します。
- 社会人としての基本的なマナーであるから
- 選考に有利に働く可能性があるから
- 今後の関係構築に役立つから
- 学びを得たことへの感謝を示すため
- 情報収集の機会を広げるため
- 印象を残すチャンスとなるから
① 社会人としての基本的なマナーであるから
お礼メールは、社会人としての基本的なマナーを身に付けていることを示すものです。ビジネスでは、訪問後にお礼を伝えることが当然とされており、それを実践することで信頼感が生まれます。
感謝の気持ちを持っていても、伝えなければ相手には届きません。
内容が形式的でも、きちんと行動に移すことが大切です。お礼を伝えない場合、「マナーがなっていない」と受け取られる可能性もあるため、忘れずに対応してください。
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。
\登録1分|人材会社の人事監修/
② 選考に有利に働く可能性があるから
お礼メールは、選考で好印象を与える手段にもなり得ます。OBが選考に関与している場合はもちろん、人事や他の社員に内容が共有されることもあります。
丁寧な対応や訪問内容を踏まえた感想は、志望度の高さや学びの深さを示す材料になります。少しの手間が後の評価に影響するかもしれません。
だからこそ、感謝をきちんと伝えることで、選考を有利に進めるきっかけとなるでしょう。
③ 今後の関係構築に役立つから
OB訪問は一度きりで終わらせず、その後も関係を続けていける可能性があります。お礼メールをきっかけにして、次の連絡をしやすい環境を作れるでしょう。
将来的にインターンや本選考で再び接点を持つ場面も考えられるため、信頼関係を築く第一歩として、メールは有効です。
社会人との関係づくりにおいて、受け身でいるよりも、自ら接点を広げる姿勢が評価されやすいでしょう。
④ 学びを得たことへの感謝を示すため
OB訪問では、企業の実態や仕事の進め方、キャリアパスなど、ネットでは得られない具体的な情報を知れます。そうした学びに対して感謝する姿勢を、言葉で伝えることが重要です。
「〇〇の話が印象に残った」など具体的な内容に触れれば、気持ちはより伝わりやすくなります。そのうえで、自分がどう活かしていきたいかを添えることで、前向きな印象も与えられるでしょう。
⑤ 情報収集の機会を広げるため
お礼メールによって信頼が深まれば、他の社員を紹介してもらえることもあります。そうした紹介によって、視野を広げ、より多角的に企業理解を深めることが可能になります。
たとえば、異なる部署の話を聞くことで、自分に合った職種や働き方の発見にもつながるかもしれません。情報収集の幅を広げるためにも、まずは一つひとつの出会いを丁寧に扱う姿勢が欠かせません。
⑥ 印象を残すチャンスとなるから
お礼メールは、相手の印象に残る絶好の機会です。訪問中の話題を踏まえ、自分の気づきや感想を盛り込めば、「きちんと話を聞いていた学生だ」と思ってもらえるでしょう。
タイミングや文面の丁寧さにも注意することで、さらに好印象を与えられます。訪問だけで終わらせず、相手の記憶に残るような対応を心がけることが、就活において大きな武器になるはずです。
OB訪問のお礼メールを送る基本ルール

OB訪問後に送るお礼メールには、最低限守るべきルールがあります。基本的なマナーを押さえておくことで、社会人としての誠実さや印象の良さを伝えられるでしょう。
ここでは、特に重要な4つのルールについて解説します。
- OB訪問当日中に送信するようにする
- 適切な敬語表現を使うようにする
- 件名は要点を簡潔に伝えるようにする
- 誤字脱字がないか必ず確認するようにする
① OB訪問当日中に送信するようにする
お礼メールは、できる限り早く送るのが基本です。特に当日中に送信することで、訪問時の内容や学びが記憶に新しいうちに感謝を伝えられます。
時間が経つと相手の印象も薄れてしまい、丁寧に準備しても効果が半減するかもしれません。もし帰宅が遅くなってしまっても、簡潔な文章で構わないので、当日中に送信しておきましょう。
メールのタイミングひとつで、誠意や熱意が伝わるかどうかが変わってきます。
② 適切な敬語表現を使うようにする
お礼メールでは、正しい敬語を使うことが求められます。OB訪問の相手は年上かつ業界の先輩である場合が多く、失礼のない言葉遣いを意識することが大切です。
とはいえ、形式ばった言い回しを無理に使うと、かえって不自然な印象を与えてしまうことも。
普段から使い慣れている丁寧語を基盤にしつつ、「いただきました」「お話を伺いました」など、自然で丁寧な表現を心がけてください。敬語の正確さが、相手への敬意を示すことになります。
③ 件名は要点を簡潔に伝えるようにする
メールの件名は、要点を短くまとめて伝えることが重要です。
たとえば、「OB訪問のお礼(〇〇大学・氏名)」のように、誰が何のために送ったのかがすぐにわかる件名にすると、相手に伝わりやすくなります。
忙しい社会人にとって、件名から内容が明確に伝わるメールは好印象です。一方で、件名があいまいだったり長すぎたりすると、見落とされてしまう可能性があります。
件名は簡潔に、かつ丁寧にまとめましょう。
④ 誤字脱字がないか必ず確認するようにする
お礼メールに誤字や脱字があると、相手に注意不足な印象を与えてしまいます。特に、名前や会社名を間違えると大きな失礼にあたります。
内容が丁寧でも、誤字があるだけで信頼が揺らぐ可能性があるため、送信前に必ず確認しましょう。文章を声に出して読んでみると、違和感に気づきやすくなります。
また、ツールの自動チェック機能を併用するのも効果的です。細かな部分まで気を配ることが、誠実な姿勢として相手に伝わります。
OB訪問のお礼メールの構成

OB訪問のお礼メールは、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、相手に良い印象を残す手段でもあります。
形式や構成を整えることで、社会人としてのマナーや誠実さが伝わるでしょう。ここでは、お礼メールの各パートの書き方と注意点を、段階的に解説します。
- 件名・宛名・署名を丁寧に記載するようにする
- 挨拶と自己紹介で文頭を整えるようにする
- お礼の気持ちを明確に伝えるようにする
- 面談で得た学びや気づきを具体的に記述するようにする
- 今後の意欲や行動を簡潔に伝えるようにする
- 再度のお礼と署名で締めくくるようにする
① 件名・宛名・署名を丁寧に記載するようにする
ビジネスメールでは、件名と宛名が第一印象を左右します。特にOB訪問後のお礼メールでは、誰からのどのような用件かが一目で伝わる件名を設定することが重要です。
例えば「本日のOB訪問のお礼(〇〇大学 △△)」のように日付と自分の所属を入れると、相手も内容を把握しやすくなります。
宛名には正式な会社名と氏名を用い、「株式会社〇〇 △△様」といった形が適切です。署名には氏名、大学名、連絡先を明記し、信頼感を高めてください。
② 挨拶と自己紹介で文頭を整えるようにする
本文の冒頭では、まず簡潔な挨拶と自己紹介を記しましょう。「本日〇時よりお時間をいただきました、〇〇大学△△学部の□□と申します」と述べれば、誰からのメールかを相手がすぐに思い出せます。
社会人は複数の学生と会っている可能性があるため、日時や所属を伝えることは配慮として欠かせません。この一文によって、その後の文章が読みやすくなるでしょう。
③ お礼の気持ちを明確に伝えるようにする
自己紹介のあとには、具体的な感謝の気持ちを伝えましょう。「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」といった一文を入れると丁寧な印象になります。
形式的に見えないよう、気持ちを込めた文面を意識してください。誠実な文章は、相手に対する敬意やマナーの表れとして好印象を与えるはずです。
④ 面談で得た学びや気づきを具体的に記述するようにする
印象に残るメールにするには、面談で得た内容を具体的に振り返ることが重要です。
「〇〇のエピソードがとても印象的でした」「△△の仕事内容に関するご説明は、進路を考える上で非常に参考になりました」といったように、自分の視点で言葉にしてください。
単なる感想にとどまらず、気づきや学びを明確に伝えると、真剣に耳を傾けていたことが伝わります。
⑤ 今後の意欲や行動を簡潔に伝えるようにする
学んだ内容をもとに、今後どう行動するかを伝えることで、前向きな姿勢を示せます。
「いただいたアドバイスをもとに、業界研究をさらに深めてまいります」「御社への興味がいっそう強まりました」など、簡潔で具体的な言葉を選びましょう。
強くアピールしすぎる必要はありませんが、意欲が感じられる一文があると好印象です。
⑥ 再度のお礼と署名で締めくくるようにする
最後は、もう一度感謝の気持ちを伝えてメールを締めくくります。「改めまして、本日は誠にありがとうございました」と書き添えるだけで、丁寧な印象になりますよ。
締めの署名には、氏名・大学名・学部・電話番号・メールアドレスを記載してください。相手にとっても連絡がしやすくなり、信頼感のあるメールとして仕上がります。
OB訪問のお礼メールのポイント

OB訪問後に送るお礼メールは、相手に感謝を伝えるだけでなく、自分の印象を良く残す大切なアクションです。
ここでは、メールを作成するうえで押さえておきたい具体的なポイントを紹介します。
- 内容は簡潔かつ丁寧にまとめるようにする
- 相手が喜ぶ感謝の表現を意識するようにする
- 会話内容や企業情報を自然に盛り込むようにする
- 送信は平日の日中を選ぶようにする
- アピールしすぎず謙虚な姿勢を心がけるようにする
- 全体の文章構成をビジネスメールの形式に沿うようにする
① 内容は簡潔かつ丁寧にまとめるようにする
お礼メールは、長文になりすぎると相手にとって読みにくくなり、伝えたい思いがかえって伝わりにくくなります。特に忙しい社会人に送る場合は、要点をしぼり、読みやすい文量に整えることが大切です。
たとえば、「本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」といった、礼儀正しく簡潔な冒頭文から始めましょう。
そのうえで、当日の話題に軽く触れると、丁寧さと真摯な気持ちが伝わります。短くても心のこもった文面のほうが、相手に好印象を与えるはずです。
② 相手が喜ぶ感謝の表現を意識するようにする
感謝の気持ちを伝える際は、自分の満足感よりも「相手にどう伝わるか」を意識することが重要です。
ただ「ありがとうございました」と書くよりも、「ご多忙の中、貴重なお時間をいただき、感謝申し上げます」など、相手の状況に配慮した表現を選ぶことで、丁寧さが伝わります。
また、お話の中で印象に残った言葉や学びを具体的に挙げることで、感謝の重みをより強く伝えられます。言葉選びは慎重に行いましょう。
③ 会話内容や企業情報を自然に盛り込むようにする
メールの中で面談時の話題や企業に関する情報に触れると、相手に「しっかり聞いていた」という印象を与えられます。
「◯◯事業部での取り組みに感銘を受けました」など、相手の話の内容を引用しながら感想を伝えると、誠実さが伝わりやすくなります。
ただし、詰め込みすぎたり、聞き違えた内容を記載してしまうと逆効果になるため、正確さにも注意が必要です。自然な流れで取り入れるよう意識してください。
④ 送信は平日の日中を選ぶようにする
お礼メールは、できればOB訪問の当日中、遅くとも翌営業日中に送るのが基本です。その際、送信の時間帯も重要なポイント。
理想的なのは平日の9時〜18時ごろで、相手が業務の合間に目を通しやすいタイミングを選ぶのが望ましいでしょう。
深夜や早朝、土日祝日に送ってしまうと、配慮に欠ける印象を与えてしまう場合があります。相手の立場を考えたタイミングで送信してください。
⑤ アピールしすぎず謙虚な姿勢を心がけるようにする
お礼メールで自分の熱意を伝えたいあまり、過剰にアピールしてしまうと、押しつけがましく受け取られる可能性があります。
「自分の強みを活かせると確信しました」よりも、「貴社で働きたい気持ちがより強まりました」といった控えめな表現のほうが好印象です。
自信と謙虚さのバランスを意識して、あくまで感謝を主軸にした文章にまとめることを心がけましょう。
⑥ 全体の文章構成をビジネスメールの形式に沿うようにする
メールは内容だけでなく、形式もマナーの一部として見られます。お礼メールであっても、件名・宛名・あいさつ・本文・締めの言葉・署名という基本的な構成を守ることが求められますよ。
とくに宛名では「〇〇様」と敬称を正しく使い、本文では段落ごとに内容を整理して読みやすさに配慮しましょう。
形式が整っているだけで、相手に誠実さやビジネスマナーの理解度を示す解度を示せます。
【シーン別】OB訪問のお礼メールの例文

OB訪問後にお礼メールを送る際、「どのような言葉を選べばよいのか」「状況に応じてどう書き分ければいいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
このセクションでは、訪問の形式や状況に合わせた例文を紹介します。具体的なシーンごとの文例を参考に、相手に伝わるお礼メールを作成しましょう。
- 基本のお礼メール例文
- 対面で訪問した場合の例文
- オンライン訪問をした場合の例文
- 内定をもらった後の例文
- 再度お礼とお願いをする例文
- 面談内容を踏まえた振り返り付き例文
- 今後の抱負を伝える例文
- 企業理解が深まったことを伝える例文
また、ビジネスメールがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジン編集部が作成したメール自動作成シートを試してみてください!
ビジネスマナーを押さえたメールが【名前・大学名】などの簡単な基本情報を入れるだけで出来上がります。
「面接の日程調整・辞退・リスケ」など、就活で起きうるシーン全てに対応しており、企業からのメールへの返信も作成できるので、早く楽に質の高いメールの作成ができますよ。
① 基本のお礼メール例文
OB訪問後に送る基本的なお礼メールの文例を紹介します。訪問当日に丁寧に感謝を伝え、学びや気づきを簡潔に盛り込むことが大切です。
《例文》
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 本日はご多忙の中、OB訪問の機会をいただき誠にありがとうございました。 実際にお話を伺う中で、御社の事業内容や〇〇様が業務に取り組まれている姿勢に触れ、貴社で働くことへの興味が一層強まりました。 特に、〇〇様が語られていた「チームで成果を出すことの喜び」という言葉が印象に残っており、自分も将来そのような環境で働きたいと感じました。 今回の訪問で得た学びを、今後の企業研究や自己分析にしっかりと活かしてまいります。引き続き、就職活動に励んでまいりますので、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。 改めて、本日は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。 |
上記の【メールは自動作成シート】で作成したものです
《解説》
基本的なお礼メールでは、感謝の言葉と学びの要点を簡潔に伝えることがポイントです。印象に残ったフレーズや気づきを1つ具体的に書くと、好印象につながります。
② 対面で訪問した場合の例文
ここでは、対面でOB訪問を行った際に送るお礼メールの例文を紹介します。実際に会って話したからこそ伝えられる感謝や印象に残った場面を含めることがポイントです。
《例文》
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて直接お話しいただき、誠にありがとうございました。 実際にお会いしてお話を伺うことで、御社の職場の雰囲気や働く方々の熱意を肌で感じることができ、大変有意義な時間となりました。 とくに、学生時代の経験が現在の業務にどのように活きているかというお話は、自身の将来像を考えるうえで大きな参考になりました。 本日教えていただいたことを今後の就職活動にしっかりと活かしてまいります。何かと至らぬ点もあったかと存じますが、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。 改めて、本日は誠にありがとうございました。 |
上記の【メールは自動作成シート】で作成したものです
《解説》
対面訪問のお礼では、直接会って得られた印象や臨場感を交えて感謝を伝えることが重要です。会話の中で心に残った話題をひとつ選び、具体的に記述しましょう。
③ オンライン訪問をした場合の例文
オンラインでOB訪問を行った際は、画面越しでのやりとりになるため、感謝や学びの気持ちを言葉で丁寧に伝えることが重要です。ここでは、その具体例を紹介します。
《例文》
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 本日はお忙しい中、オンラインでOB訪問の機会をいただき誠にありがとうございました。 直接お会いできない中でも、〇〇様のお話を通じて御社の社風や実際の業務内容について深く理解することができました。 とくに、「最初は知識がなくても、やりながら成長していけばよい」という言葉が心に残っており、挑戦する姿勢の大切さを改めて実感いたしました。 本日の貴重なお話を、今後のキャリア選択や就職活動にしっかりと活かしてまいります。短い時間ではありましたが、ご丁寧にご対応いただき、心より感謝申し上げます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |
《解説》
オンライン訪問では対面よりも距離感が出やすいため、相手の言葉への共感や感謝を丁寧に表現しましょう。印象に残った一言を引用すると、親近感も生まれます。
④ 内定をもらった後の例文
OB訪問を通じて接点を持った方へ、内定の報告と感謝を伝えるメールの例文を紹介します。これまでのご縁へのお礼と、今後の意欲を伝えることが大切です。
《例文》
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 以前はOB訪問の機会をいただき、誠にありがとうございました。 このたび、御社より内定をいただくことができました。〇〇様とのお話を通じて、仕事への向き合い方や社内の雰囲気を具体的にイメージできたことが、志望の決め手となりました。 学生時代に力を入れてきたことを評価していただけたことも、大きな励みになっております。 入社後は、〇〇様のように周囲から信頼される社会人を目指して精進してまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。 まずは取り急ぎ、内定のご報告とこれまでのお礼を申し上げます。 |
《解説》
内定報告メールでは、OB訪問が自分の意思決定に与えた影響を具体的に述べましょう。「〇〇様のおかげで」という構成が自然です。
⑤ 再度お礼とお願いをする例文
過去にOB訪問でお世話になった方へ、再びお礼を伝えつつ、選考や相談のお願いをする場合の例文を紹介します。丁寧な言葉選びと控えめな依頼の姿勢が大切です。
《例文》
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 以前はOB訪問の機会をいただき、誠にありがとうございました。〇〇様からのお話は今も強く印象に残っており、業界や御社への理解を深める大きなきっかけとなりました。 このたび、御社の選考に進ませていただくことになりました。 つきましては、もしご都合がよろしければ、改めて少しだけお時間をいただき、選考に向けてアドバイスをいただけないかと思いご連絡差し上げました。 ご多用のところ大変恐縮ではございますが、可能な範囲でご対応いただけましたら幸いです。何卒よろしくお願いいたします。 |
《解説》
再度の連絡では、過去のお礼をしっかり伝えた上で、丁寧にお願いを添えるのが基本です。「ご都合がよろしければ」など、相手への配慮を忘れずに書きましょう。
⑥ 面談内容を踏まえた振り返り付き例文
OB訪問のあとに、面談で得た具体的な学びや気づきを振り返りながら感謝を伝える例文を紹介します。振り返りを交えることで、印象に残る丁寧なメールになります。
《例文》
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 先日はお忙しい中、OB訪問の機会をいただき誠にありがとうございました。 お話の中で特に印象的だったのは、「新卒で配属された部署での経験がその後のキャリアの軸になることもある」というお言葉でした。 私はこれまで職種にばかり目を向けていましたが、配属先での取り組み方や考え方次第でキャリアの方向性が広がるのだと学びました。 この気づきは、企業選びの視点を広げる大きなきっかけとなりました。今後は、目の前の業務をどう活かすかという観点を意識しながら、自己分析や志望動機の整理を進めてまいります。 改めて貴重なお話とお時間に心より感謝申し上げます。 |
《解説》
振り返りを含めたお礼メールでは、面談中の具体的な話題と、それによって得た気づきをセットで書くのがコツです。気づきを活かす姿勢も忘れずに伝えましょう。
⑦ 今後の抱負を伝える例文
OB訪問後に、学びへの感謝とともに自身の今後の行動や目標を伝えるお礼メールは、意欲をアピールする絶好の機会です。ここではその具体例を紹介します。
《例文》
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 先日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。 〇〇様のお話から、「現場で学び続ける姿勢が成長に直結する」という言葉がとても印象に残っています。 私も、入社後にすぐに結果を出すことだけにとらわれず、まずはしっかりと学びを積み重ね、着実に成長していける人材を目指したいと感じました。 今後は、〇〇様にアドバイスいただいた点も踏まえながら、自己分析や業界研究をさらに深めてまいります。将来、〇〇様のように周囲から信頼される社会人になれるよう努力いたします。 改めて、貴重なお話とご助言をありがとうございました。 |
《解説》
今後の抱負を伝える際は、相手の言葉に触れつつ、自分の行動目標や姿勢を具体的に述べましょう。成長意欲のある印象を与えやすくなります。
⑧ 企業理解が深まったことを伝える例文
OB訪問を通じて企業理解が深まったことを伝えるお礼メールでは、相手の話から得た具体的な発見や納得感を含めると、より誠意が伝わります。
《例文》
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 先日はお忙しい中、OB訪問の機会をいただき誠にありがとうございました。 お話を伺う中で、御社が単に製品を提供するだけでなく、「社会課題の解決に向けた取り組み」に力を入れていることを知り、大きな驚きと共感を覚えました。 これまでHPなどでは見えにくかった会社の価値観や働く方々の姿勢を、〇〇様の具体的なエピソードを通じて理解することができました。 今回の訪問で、貴社が掲げる理念と実際の業務がしっかり結びついていることを実感し、志望度がより一層高まりました。今後の企業研究にも大いに活かしてまいります。本当にありがとうございました。 |
《解説》
企業理解が深まったことを伝えるには、「具体的に何を知り」「どう共感したか」をはっきりさせましょう。エピソードを通じた納得感を言葉にすると効果的です。
OB訪問のお礼メール作成時に気をつけたい注意点

OB訪問後に送るお礼メールは、就活生としての印象を大きく左右する重要な機会です。
ただ送信すればよいというものではなく、基本的なマナーや配慮をおさえたうえで丁寧に作成することが求められます。以下の5つのポイントを意識すれば、相手に好印象を与えられるでしょう。
- メールの送信タイミングに注意する
- 誤字脱字を避けるため必ず見直す
- 就活用メールアドレスを使う
- 内容が長くなりすぎないようにする
- 馴れ馴れしい表現は避ける
① メールの送信タイミングに注意する
お礼メールは、OB訪問が終わったその日のうちに送信するのが理想です。記憶が鮮明なうちに感謝の気持ちを伝えることで、誠実な印象が相手に届きやすくなります。
一方で、送るのが遅れてしまうと、「マナーがなっていない」と受け取られるかもしれません。帰宅後の落ち着いた時間に、内容を整えてすぐ送るように心がけてください。
迅速な対応は、ビジネスの場でも重要視される基本姿勢といえるでしょう。
② 誤字脱字を避けるため必ず見直す
お礼メールでは、どんなに丁寧な内容であっても誤字や脱字があるだけで評価が下がってしまいます。特に、企業名や担当者の名前を間違えると、マイナスの印象を与える原因に。
送信前に一度読み直すだけでなく、可能であれば別のツールで下書きを作って確認すると安心です。細かな部分まで丁寧に気を配る姿勢が、相手に信頼感を与える一因になるでしょう。
③ 就活用メールアドレスを使う
お礼メールを送る際には、日常使いのアドレスではなく、就活専用のメールアドレスを使うのが望ましいです。
たとえば、ニックネームや装飾の多いアドレスでは、ビジネスシーンにふさわしくない印象を与えてしまいます。
「フルネーム+大学名」といったシンプルで分かりやすい形式にすると、相手もスムーズに認識できます。就活に対する真剣さや配慮を示すためにも、アドレスの見直しは欠かせません。
④ 内容が長くなりすぎないようにする
伝えたいことが多くても、メールは簡潔にまとめることが大切です。長文になりすぎると読みづらくなり、肝心なポイントが伝わらない恐れも。
感謝の気持ちや印象に残った学びを中心に、全体で5~8行程度におさめるのが目安です。読みやすさと内容のバランスを意識して、相手にとって負担にならない文量にまとめてください。
簡潔で要点が整理されたメールは、それだけで好印象につながります。
⑤ 馴れ馴れしい表現は避ける
OB訪問の場が和やかな雰囲気だったとしても、メールではあくまで丁寧な言葉遣いを意識してください。
「超参考になりました!」「また飲みに行きましょう!」といった表現は、関係性によっては不適切と受け取られかねません。
敬語を正しく使い、丁寧かつ謙虚な姿勢を示すことが、社会人としての信頼につながります。適切な距離感を保った文章が、相手に安心感を与えるでしょう。
お礼メールを送るのを忘れた場合の対応方法

OB訪問後にお礼メールを送り忘れたことに気づくと、多くの就活生が「もう取り返しがつかないのでは」と焦ってしまいがちです。
ただ、対応の仕方次第で印象を大きく損なわずに済む場合もあります。ここでは、忘れていたことに気づいたあとの正しい対処法について、順を追って説明します。
- 気づいた時点ですぐにお詫びとお礼を送る
- 遅れた理由は簡潔に添える
- 丁寧さを意識した文面で送信する
- 今後の意欲を改めて伝える
- 返信がなくても気にしすぎない
① 気づいた時点ですぐにお詫びとお礼を送る
お礼メールの送信を忘れていたことに気づいたら、できるだけ早く行動に移すことが大切です。まずは率直にお詫びを述べたうえで、改めて感謝の気持ちを丁寧に伝えてください。
その際、訪問時に印象に残ったエピソードや学びなどを交えると、誠意が伝わりやすくなります。
時間が経過していることよりも、誠実な対応が評価されることのほうが多いため、ためらわずに連絡を取りましょう。
② 遅れた理由は簡潔に添える
お詫びの言葉に加えて、メールの送信が遅れた理由を一言添えると丁寧な印象になります。ただし、長々と言い訳をするのは逆効果になりかねません。
「送信したつもりになっていた」「他の準備に気を取られていた」など、素直で簡潔な説明が好ましいでしょう。誠実さと反省の気持ちが伝わるように配慮してください。
③ 丁寧さを意識した文面で送信する
遅れてお礼を伝える場合は、通常以上に丁寧な言葉遣いを心がけましょう。敬語や文法に誤りがないかを確認し、誤字脱字のチェックも忘れないようにしてください。
また、相手の立場や時間を尊重した内容になっているかを意識すると、好印象につながりやすくなります。落ち着いた丁寧な文章こそ、信頼回復の第一歩です。
④ 今後の意欲を改めて伝える
メールの締めくくりでは、企業や業界への関心を再度示すことが重要です。
たとえば「今後の選考でも誠実に取り組んでまいります」や「今回のご助言を今後に活かしたいと考えております」といった一言を添えることで、前向きな姿勢が伝わります。
失礼があった分、誠意ある対応で信頼回復をめざしましょう。
⑤ 返信がなくても気にしすぎない
丁寧にお詫びとお礼を伝えたとしても、相手から返信が来ないこともあります。しかし、それだけで自分の印象が悪くなったとは限りません。
社会人は忙しいため、返信できないことも十分あり得ます。不安になりすぎず、次のステップに気持ちを切り替えて進むことが大切です。
OB訪問のお礼メールに関するよくある質問と回答

OB訪問後のお礼メールについては、送信手段や返信対応など、さまざまな悩みがあるかと思います。ここでは、特に就活生からよく寄せられる5つの質問に対して、丁寧に解説していきます。
- メールではなくLINEで送っても大丈夫?
- お礼メールに返信が来ないときの対応は?
- お礼メールの返信に返信するべき?
- OB・OGの連絡先が分からないときは?
- 選考に落ちた場合でも連絡するべき?
① メールではなくLINEで送っても大丈夫?
お礼の連絡は、基本的にメールで送るのが無難です。LINEで連絡先を交換していた場合でも、就職活動の文脈ではビジネスメールの形式がふさわしいとされています。
LINEはカジュアルな印象が強いため、マナーとしてはやや軽く見られる可能性があります。メールアドレスが分かっているなら、あえてLINEを使う必要はありません。
ただし、どうしてもLINEしか手段がない場合は、敬意が伝わる丁寧な文面を心がけてください。
② お礼メールに返信が来ないときの対応は?
お礼メールに対して返信がなくても、不安に思う必要はありません。OB・OGの方々は日々忙しく、就活生一人ひとりに返信する時間が取れないことも珍しくないからです。
大切なのは、感謝の気持ちをきちんと表現できたかどうかです。返信がないからといって何度も連絡するのは控えましょう。丁寧なメールを一通送ることで十分に礼儀は果たせています。
③ お礼メールの返信に返信するべき?
返信が届いた場合でも、必ずしも再度返信を送る必要はありません。ただし、内容に対する回答や追加のアドバイスが記載されていた場合には、簡潔にお礼を伝える返信をしても差し支えありません。
やりとりが長く続くと、相手に負担をかける恐れも。必要以上に返信を重ねず、節度を持った対応を心がけてください。
④ OB・OGの連絡先が分からないときは?
OB・OGの連絡先が分からない場合は、まず大学のキャリアセンターや担当教員に相談してみましょう。また、就活支援の担当部署を通じて再確認できるケースもあります。
SNSで無理に探すのは避けたほうが良いでしょう。お礼を伝える意思があっても、方法を誤ると失礼になってしまいます。事前に連絡先を確認しておく習慣を持つと安心です。
⑤ 選考に落ちた場合でも連絡するべき?
選考結果にかかわらず、お礼は伝えましょう。時間を割いて話をしてくれたこと自体に感謝の気持ちを示すのが、社会人としての基本的なマナーです。
内定に至らなかった場合でも、礼儀を尽くすことは大きな意味を持ちます。丁寧な対応ができる人材だと評価される可能性もあるため、選考結果に左右されず誠意ある対応を意識してください。
OB訪問後のお礼メールはマナーを守って好印象を狙おう!

OB訪問後にお礼メールを送ることは、就活生としてのマナーを示すだけでなく、選考や今後の関係構築にも良い影響を与える重要なアクションです。
特に、訪問当日に送る、敬語を正しく使う、誤字脱字を避けるといった基本的なルールを守ることで、相手に丁寧な印象を与えられます。
また、件名や署名の書き方、面談内容の具体的な振り返り、感謝の気持ちを込めた表現なども、好印象につながるポイントです。
さらに、実際の送信シーンを想定した例文を活用すれば、迷わず適切なメールを作成できます。仮にメールを送り忘れてしまった場合でも、誠意ある対応を心がければ信頼回復は可能です。
お礼メールは、印象を残すチャンス。細部に気を配り、誠実な姿勢で取り組みましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。