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最終面接後のお礼メールは必要?送る理由と例文・注意点まとめ

この記事では、就活の最終面接後に送るお礼メールの書き方や注意点を詳しく紹介します。

また、メールの書き方だけでなく、好印象を残すためのメールの例文とマナーも紹介しています。

 

目次

最終面接後にお礼メールは送るべき?

最終面接が終わったあと、「お礼メールを送るべきかどうか」と迷う就活生は多いものです。結論からいえば、送ることによるデメリットはほとんどなく、丁寧な印象を残せるチャンスになるでしょう。

ここでは、お礼メールを送るべき理由とその意味をわかりやすく解説します。

最終面接のあとは、感謝の気持ちをきちんと伝えることで、最後まで誠実な印象を持ってもらえるでしょう。

企業は学生の礼儀や人柄も含めて総合的に評価しており、特に最終面接では役員や社長など重要な立場の方と接することもあるため、その後のお礼は好印象につながりやすいといえます。

とはいえ、「メール1通で合否が変わるのか?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。

実際、選考に直接影響するとは限りませんが、候補者同士の評価が近い場合には、印象のよさが決め手になることもあります。

逆に、「もう最終まで来たから十分だろう」と考えてしまうと、気づかぬうちにマイナス評価になる恐れも否定できません

お礼メールは、選考の最後まで丁寧な対応を貫くためのひとつの手段です。好印象のまま選考を終えるためにも、送ることをおすすめします。

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最終面接のお礼メールを送る3つの理由

お礼メールを送るか迷っている方に向けて、送ることで得られるメリットを3つに分けて紹介します。理由が明確になると、送るべきかどうか判断しやすくなるはずです。

  1. 面接官への感謝を伝えるため
  2. 志望度の高さをアピールするため
  3. 誠実な姿勢を印象づけるため

① 面接官への感謝を伝えるため

最終面接では、企業の中でも立場の高い方が面接官になることが多く、その時間を自分のために使ってくれたこと自体がありがたいものです。

だからこそ、感謝の気持ちをメールでしっかり伝えることが大切です。人柄や礼儀も評価の対象となる就活では、お礼メールはあなたの誠意を示す手段のひとつといえるでしょう。

面接中のやり取りに触れながらお礼を伝えれば、より印象に残りやすくなります。たった一通のメールでも、印象を左右するきっかけになるかもしれません。

② 志望度の高さをアピールするため

最終面接は、企業が「本当にこの学生を採用するか」を判断する場です。そこでお礼メールを送れば、あなたがどれだけ真剣に入社を希望しているかが伝わります

特に、面接中に印象的だった話題に触れたり、自分の感じたことを具体的に書いたりすれば、意欲の高さがより明確になるでしょう。

熱意を言葉だけでなく行動でも示すことで、評価が後押しされる可能性もあります。

③ 誠実な姿勢を印象づけるため

企業は最終的に、「一緒に働きたいと思える人かどうか」を見ています。スキルや知識だけでなく、人柄や信頼性も判断基準のひとつです。

そんな中、お礼メールをしっかり送ることは、「最後まで気を抜かない人」という印象につながります。逆に、何も送らずに終えてしまうと、「態度が雑」と思われるリスクもあるでしょう。

社会に出てからも役立つ姿勢として、丁寧な対応を大切にしてください。

お礼メールの送信タイミング

お礼メールは内容だけでなく、送るタイミングも非常に重要です。送信の時間や日付によっては、丁寧な気持ちがうまく伝わらなかったり、相手に失礼な印象を与えてしまったりするおそれがあります。

ここでは、就活生として適切な送信タイミングについて3つのポイントに分けて解説しましょう。

  1. できるだけ当日に送る
  2. 遅くとも翌日中には送る
  3. 深夜や休日の送信を避ける

① できるだけ当日に送る

お礼メールは、面接が終わった当日中に送るのがもっとも望ましいとされています。記憶が新しいうちに感謝を伝えることで、気持ちがより真っすぐに伝わりやすくなるためです。

また、素早い対応によって、礼儀正しさや意欲の高さも印象づけられるでしょう。

ただし、あわてて送るあまり誤字脱字があったり、内容が薄かったりすると逆効果になりかねません。スピードと正確さのバランスが大切です。

② 遅くとも翌日中には送る

当日に送るのが難しかった場合は、遅くても翌日のうちにメールを送りましょう。それ以上遅れてしまうと、ビジネスマナーとして好ましくない印象を持たれるかもしれません。

特に、面接が夕方以降だった場合には、無理に深夜に送るよりも、翌朝の落ち着いた時間帯に送るほうが良いでしょう。24時間以内にお礼の言葉を伝える意識を持つことが重要です。

③ 深夜や休日の送信を避ける

メールの送信時間にも注意が必要です。内容が丁寧でも、深夜に送ると非常識だと感じられる可能性があります。また、土日や祝日に送ったメールは、読まれずに埋もれてしまうかもしれません。

できれば、平日の朝から夕方にかけて送信するのが無難です。夜遅い時間に文章を作成した場合でも、送信は翌朝にするなどの配慮を心がけてください。

最終面接のお礼メールで好印象を与えるコツ

お礼メールは感謝の気持ちを伝えるだけでなく、あなたの人柄や熱意を印象づける大切な機会です。少し工夫するだけで、他の就活生と差をつけられる可能性もあるでしょう。

ここでは、好印象を与えるために意識しておきたいポイントを3つ紹介します。

  1. テンプレートではなく自分の言葉で伝える
  2. 面接内容に触れて書く
  3. 長すぎず簡潔にまとめる

① テンプレートではなく自分の言葉で伝える

お礼メールに決まった型はありますが、テンプレートをそのまま使ってしまうと気持ちが伝わりません。形式が整っていても、自分らしい言葉がなければ印象に残りにくいでしょう。

特に、どの企業にも同じ内容で送っているような文章は見抜かれてしまうかもしれません。

面接を通して感じたことや印象に残った話題などを、ひと言でも良いので取り入れてみてください。それだけでも、あなたの誠実さが伝わるはずです。

② 面接内容に触れて書く

面接で話した内容に触れると、印象に残りやすいメールになるためおすすめです。

たとえば、「○○について詳しくご説明いただき、理解が深まりました」のような一文を入れることで、面接官にしっかり話を聞いていたことを伝えられます。

ただ感謝するだけでなく、学びや印象に残った点を具体的に書くと、あなたの姿勢や関心が伝わりやすくなるでしょう。

③ 長すぎず簡潔にまとめる

丁寧に書くことは大切ですが、あまりに長すぎるメールは読む側の負担になりますし、要点もぼやけてしまいます。

感謝の気持ちや印象的だったことは、できるだけ簡潔にまとめて伝えるよう意識しましょう。目安としては3~5行程度が適切です。

短くても、自分らしさがにじむ言葉を使えば、相手の心に残るメールになるでしょう。

最終面接のお礼メールの基本構成

お礼メールを送る際は、ビジネスマナーに沿った形式で書くことが大切です。構成が整っていないと、感謝の気持ちが十分に伝わらない可能性もあるでしょう。

ここでは、メールに必ず入れるべき4つの基本要素について整理します。

  1. 件名
  2. 宛名
  3. 本文
  4. 署名

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① 件名

件名は、相手がメールを開くかどうかを左右する重要な要素です。たとえば「最終面接のお礼(○○大学 氏名)」のように、内容が一目で分かるよう簡潔にまとめましょう。

件名が分かりづらいと、見落とされてしまうこともあるため注意してください。

② 宛名

宛名は「○○株式会社 ○○部 ○○様」といった形式で、役職や部署、名前を正確に記載します。

複数人と面接した場合は代表者宛てに送るか、それぞれ個別に送信しましょう。「様」を忘れずに付けることも大切です。

③ 本文

まずは、面接の機会をいただいたことへの感謝を伝えます。続けて、印象に残ったやり取りや学んだこと、志望意欲などを具体的に述べてください。

内容は簡潔にまとめ、丁寧すぎずフランクすぎない表現を心がけるとよいでしょう。

④ 署名

署名には、氏名・大学名・電話番号・メールアドレスを記載しましょう。これにより、相手が返信しやすくなります。忘れやすい部分でもあるため、あらかじめ定型の署名を用意しておくと安心です。

最終面接のお礼メールの例文

最終面接後に送るお礼メールは、内容によって印象が大きく左右されます。とはいえ、どんな状況でどのような文面が適切か迷う方も多いはず。

ここでは、さまざまなケース別に使える例文を紹介していますので、自分の状況に近いものを参考にしてください。

  1. 例文①:基本的な最終面接のお礼メール
  2. 例文②:緊張して上手く話せなかった場合のメール
  3. 例文③:面接で伝え忘れたことを補足するメール
  4. 例文④:面接中に内定を言われた場合のメール
  5. 例文⑤:謝罪したい内容がある場合のメール
  6. 例文⑥:リスケや時間調整に配慮してもらった場合のメール
  7. 例文⑦:当日の案内に対してお礼を伝えるメール
  8. 例文⑧:企業研究に対する感謝を伝えるメール

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例文①:基本的な最終面接のお礼メール

最終面接が無事に終わったあと、企業への感謝の気持ちをしっかり伝えるためのお礼メールの基本パターンを紹介します。

特別なトラブルや補足事項がない場合に使用できる、シンプルかつ丁寧な内容です。

《例文》

件名:最終面接のお礼(◯◯大学 ◯◯ ◯◯)

◯◯株式会社
人事部 ◯◯様

本日、最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

お忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、心より感謝申し上げます。

面接では、貴社での仕事のやりがいや社風について詳しく知ることができ、ますます入社への意欲が高まりました。

◯◯様のお話の中で、「若手のうちからチャレンジできる」という言葉が特に印象に残っております。

今後も自己研鑽を怠らず、貴社に貢献できる人材を目指してまいります。

取り急ぎ、御礼のみにて失礼いたします。

◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯ ◯◯
メール:◯◯@example.com
電話:090-◯◯◯◯-◯◯◯◯

《解説》
基本的な例文では、「感謝+印象的なやり取り+意欲」の3点を必ず入れましょう。形式を整えつつ、自分の気持ちが伝わるような表現を意識することが大切です。

例文②:緊張して上手く話せなかった場合のメール

最終面接で緊張してしまい、うまく自分を出せなかったと感じている就活生に向けたお礼メールの例文です。率直にその気持ちを伝えつつ、前向きな姿勢と感謝をしっかり示しましょう。

《例文》

件名:最終面接のお礼(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

本日は最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

お忙しい中、貴重なお時間をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

面接中は緊張してしまい、十分に自分の考えを伝えきれなかったことが心残りです。

しかし、〇〇様のお話を通じて貴社の仕事への熱意や社風を感じ、より一層志望の気持ちが強くなりました。

いただいた機会を無駄にせず、今後も学びを深めてまいります。

まずはお礼のみにて失礼いたします。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
緊張による後悔を正直に伝えつつ、「志望度の高さ」や「今後の姿勢」を補足しましょう。謝罪ではなく前向きな気持ちを伝えるのがポイントです。

例文③:面接で伝え忘れたことを補足するメール

面接後に「あれを言い忘れた」と後悔することは誰にでもあります。ここでは、最終面接で伝えきれなかった内容を補足しつつ、感謝と志望意欲を丁寧に伝える例文を紹介しましょう。

《例文》

件名:最終面接のお礼と補足のご連絡(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

本日は最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

お忙しい中、貴重なお時間を頂戴し、心より感謝申し上げます。

面接の際、志望動機の一部をお伝えし忘れてしまいましたので、補足させていただきます。

私は大学で地域活性化プロジェクトに参加し、課題発見から企画立案・実行までを経験しました。この経験から、貴社の地域密着型のビジネスに強く共感し、志望いたしました。

お忙しい中、追記となり恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

まずはお礼と補足までにて失礼いたします。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
補足する内容は「具体的な経験+企業との共通点」にすることで自然な印象になります。あくまで感謝を主とし、伝え忘れを前向きにカバーしましょう。

例文④:面接中に内定を言われた場合のメール

最終面接の場でそのまま内定の連絡を受けるケースもあります。そんな時は、感謝の気持ちを丁寧に伝えつつ、引き続き前向きな姿勢を示すお礼メールが効果的です。

《例文》

件名:最終面接のお礼と内定のご連絡への御礼(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

本日は最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

また、面接の中で内定のご連絡をいただき、大変光栄に思っております。

〇〇様から直接お言葉をいただいたことに、身の引き締まる思いです。

貴社の「挑戦を恐れない姿勢」に強く共感しており、自分もその一員として力を尽くしたいと、改めて感じました。

今後のご連絡や手続きについても、どうぞよろしくお願いいたします。

取り急ぎ、感謝の気持ちをお伝え申し上げます。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
内定をその場で伝えられた場合は、驚きや感謝を正直に表しつつ、企業への共感や貢献意欲を一文加えると丁寧な印象になります。

例文⑤:謝罪したい内容がある場合のメール

最終面接の場でミスをしてしまった、あるいは失礼な言動があったと感じた場合でも、お礼メールの中で適切に謝意を伝えることで誠実な印象を残すことが可能です。ここでは、その参考例を紹介します。

《例文》

件名:最終面接のお礼とお詫び(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

本日は最終面接の貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。

また、面接中に緊張のあまり言葉がつまってしまい、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

貴社の業務内容や理念についてお話を伺い、より一層志望の気持ちが強まりました。特に、若手社員の挑戦を後押しする環境に強く魅力を感じております。

今後、今回の経験を糧にさらに成長してまいります。

取り急ぎ、感謝とお詫びの気持ちをお伝えいたします。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
謝罪は簡潔に、そして必要以上に落ち込まない表現を心がけましょう。お詫びに加えて前向きな意欲を伝えることで、誠実かつ前向きな印象になります。

例文⑥:リスケや時間調整に配慮してもらった場合のメール

面接日時の変更に対応してもらった場合は、感謝の気持ちをしっかり伝えることが大切です。ここでは、丁寧に配慮いただいたことへのお礼を盛り込んだ例文を紹介します。

《例文》

件名:最終面接のお礼と日程変更への感謝(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

本日は最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

また、直前のお願いにもかかわらず、日程をご調整いただきましたこと、心より感謝申し上げます。

面接では、〇〇様のお話から貴社のチームワークや風通しの良さを感じることができ、改めて志望の気持ちが強まりました。

柔軟にご対応いただいたことに感謝するとともに、貴社の社風の一端に触れることができたように思っております。

今後のご連絡も何卒よろしくお願いいたします。

まずはお礼かたがた、御礼申し上げます。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
日程変更などに配慮してもらった場合は、その対応の丁寧さにも触れると好印象を与えられます。企業文化や対応の印象を一言添えるのがポイントです。

例文⑦:当日の案内に対してお礼を伝えるメール

最終面接当日に丁寧なご案内をいただいた場合、その対応への感謝を一言添えるとより印象がよくなるでしょう。ここでは、案内の丁寧さに対する感謝を含んだ例文を紹介します。

《例文》

件名:最終面接のお礼(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

本日は最終面接の貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

また、受付から会場までご丁寧にご案内いただきましたこと、心より感謝申し上げます。

面接中は、貴社の事業内容や今後の展望について詳しく知ることができ、ますます志望の意欲が高まりました。

案内いただいた際のお心遣いからも、社内の雰囲気の良さや、社員の皆様の温かさを感じることができました。

この度のご対応に深く感謝申し上げるとともに、引き続き何卒よろしくお願いいたします。

まずはお礼を申し上げたく、メールいたしました。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
当日の案内や対応にお礼を添えることで、細やかな気配りができる印象を与えられます。相手の行動に対して具体的に感謝を述べるのがポイントです。

例文⑧:企業研究に対する感謝を伝えるメール

企業側が事前に用意してくれた資料や、面接で詳しく説明してくれた内容に対して感謝を伝えることで、真摯な姿勢をアピールできます。

ここでは、企業研究の支援に感謝するパターンの例文を紹介しましょう。

《例文》

件名:最終面接のお礼(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

本日は最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

また、事前にお送りいただいた資料や当日の丁寧なご説明により、貴社の理解をより深めることができましたこと、心より感謝申し上げます。

企業理念の中でも「地域に根ざした価値創造」という言葉が特に印象に残り、大学時代に取り組んだ地域活性化の活動とも重なる部分があり、大きな共感を抱きました。

今後も貴社の一員として成長できるよう努めてまいります。

まずはお礼を申し上げたく、ご連絡させていただきました。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
企業研究の支援に対する感謝を伝える際は、印象に残った内容を具体的に挙げると効果的です。共感ポイントと自身の経験を結びつけることで説得力が増します。

最終面接のお礼メールのNG例文

お礼メールは、感謝の気持ちを伝える大切な手段ですが、内容によってはかえって悪印象を与えてしまうこともあります。

ここでは、避けるべきNG例文を紹介し、どんな点が問題なのかを具体的に解説しています。

  1. NG例文①:事務的で感情が伝わらないメール
  2. NG例文②:フランクすぎる表現のメール
  3. NG例文③:長文すぎて読みづらいメール
  4. NG例文④:定型文の使い回しが目立つメール
  5. NG例文⑤:面接の印象を損ねる内容のメール

NG例文①:事務的で感情が伝わらないメール

形式は整っていても、感謝の気持ちや熱意が感じられないお礼メールは、かえって逆効果になることもあるでしょう。ここでは、内容が事務的すぎるNG例を紹介します。

《例文》

件名:面接のお礼

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

お世話になっております。
本日は面接の機会をいただき、ありがとうございました。

当日はご多忙の中、お時間をいただき感謝しております。

今後の選考についても何卒よろしくお願いいたします。
以上、取り急ぎお礼申し上げます。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
内容が簡素で事務的すぎると、熱意や感謝の気持ちが伝わりません。「どの企業にも送れる内容」は避け、相手や経験に合わせた具体的な表現を入れることが大切です。

NG例文②:フランクすぎる表現のメール

社会人としてのマナーが求められる最終面接後のメールでは、カジュアルな言い回しは避けるべきです。ここでは、友達感覚になってしまっているNG例文を紹介します。

《例文》

件名:今日はありがとうございました!

〇〇株式会社
〇〇様

こんにちは!
本日は面接していただき、ありがとうございました!

緊張してたけど、すごく話しやすい雰囲気で安心しました。
貴社のこと、もっと好きになりました!

面接で話した大学のゼミの活動、あとで「あれも言えばよかった~」って思いました(笑)

ご縁があると嬉しいです!よろしくお願いします!

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
フランクな口調や絵文字・感嘆符の多用、話し言葉などはビジネスメールに不適切です。面接後のメールは、丁寧な敬語と誠実な文章を心がけましょう。

NG例文③:長文すぎて読みづらいメール

お礼メールは丁寧さが大切ですが、長すぎる文章は読み手に負担を与えます。ここでは情報を詰め込みすぎてしまったNG例文を紹介しましょう。

《例文》

件名:最終面接のお礼とこれまでの選考の御礼(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

お世話になっております。

本日は最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。これまでの書類選考や一次・二次面接でも多くのお時間を頂戴し、深く感謝しております。

本日の面接では、貴社の具体的な事業内容や今後のビジョンについて詳しくお伺いでき、ますます志望意欲が高まりました。

私は大学生活で◯◯の研究に取り組み、◯◯の分野で成果を出すことができました。特にゼミ活動では~(中略)~貴社の理念と一致しており、この経験を活かして貢献したいと強く感じております。

これまでの選考を通して貴社の魅力をより深く知ることができ、内定をいただけた際にはぜひ入社させていただきたいと考えております。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
内容が多すぎると伝えたいことがぼやけてしまいます。お礼メールは一文一義を意識し、相手が読みやすい長さと構成を心がけましょう。

NG例文④:定型文の使い回しが目立つメール

お礼メールにおいて定型文の多用は、相手に「どこにでも送っている内容」と受け取られてしまう可能性があるでしょう。ここでは、使い回し感が強いNG例文を紹介します。

《例文》

件名:面接のお礼(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 採用ご担当者様

お世話になっております。
この度は面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

面接を通じて、貴社への志望度がさらに高まりました。

貴社の業務内容や社風について理解が深まり、入社への意欲が一層強まりました。

今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
「志望度が高まりました」「ご発展をお祈りします」などのテンプレート表現は個性がなく、印象に残りません。相手に合わせた具体的な言葉を心がけましょう

NG例文⑤:面接の印象を損ねる内容のメール

お礼メールでは、面接の評価を下げるような軽率な言動や配慮に欠けた内容は避けるのが一般的です。ここでは、面接の印象を損ねてしまうNGパターンを紹介します。

《例文》

件名:今日はお疲れ様でした(〇〇大学 〇〇 〇〇)

〇〇株式会社
採用担当 〇〇様

今日は面接してくださり、ありがとうございました!

面接は思ったより緊張しなくて、楽しくお話できてよかったです。

〇〇様もお忙しそうでしたが、大変ですね。人事って大変なお仕事だと思います。

もし内定が出たら、入社するかどうかはじっくり考えたいと思います。

また何かあればご連絡ください。よろしくお願いします!

〇〇大学 〇〇学部 〇〇 〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇

《解説》
相手の仕事を軽んじるような発言や「内定をもらってから考える」といった発言はNGです。誠実さと志望意欲を伝える姿勢を忘れずに構成しましょう。

お礼メールを送るときの注意点

お礼メールは、感謝の気持ちを伝える大切な手段です。ただし、内容や送り方によっては、かえってマイナスの印象を与えることも。ここでは、送信時に気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。

  1. 送る時間帯に配慮する
  2. 送信前に誤字脱字がないかを必ず確認する
  3. 私的なアドレスで送るのを避ける
  4. 過剰な自己アピールをするのを避ける

① 送る時間帯に配慮する

お礼メールは、感謝の気持ちを新鮮なうちに伝えるためにも、できるだけ早く送ることが大切です。理想は、面接当日のうちに送信することですが、遅くとも翌日の昼までには送るようにしましょう。

ただし、深夜や早朝、土日や祝日といったビジネスアワー外の送信は避けたほうが無難です。

採用担当者が受信したときに気持ちよく読んでもらえるよう、平日の午前10時〜午後6時あたりがベストといえるでしょう。

② 送信前に誤字脱字がないかを必ず確認する

どれだけ丁寧な内容を書いても、誤字や脱字があると「確認不足」「注意力が足りない」といったマイナスの印象を与えかねません。

読みやすく丁寧な文章を書くことは、就活においても基本的なマナーです。送信前には必ず内容を見直し、可能であれば音読してみてください。目だけで読むよりも誤りに気づきやすくなります。

また、パソコンで作成した場合は、文法チェック機能も活用するとより安心です。

③ 私的なアドレスで送るのを避ける

メールアドレスは、第一印象に直結する要素です。たとえば「love」「xxx」「cute」などが入った個人用アドレスは、ビジネスシーンにふさわしくありません

そうしたアドレスからの送信は、どんなに内容が丁寧でも信頼感を損なってしまいます。可能であれば、大学のメールアドレスや自分の氏名が含まれたシンプルなGmailなどを使用しましょう。

宛名や署名と一貫性があると、より誠実な印象を与えやすくなります。

④ 過剰な自己アピールをするのを避ける

お礼メールは、あくまで「感謝の気持ち」を伝える場であり、自分を売り込むための場ではありません

「自分はこんなに素晴らしい」「この会社にふさわしい」といった過度なアピールは、かえって逆効果になりかねません。

たとえば、「私は誰よりも貴社に貢献できます」といったフレーズは、文脈によっては押しつけがましく感じられることもあります。

誠意ある表現を心がけながら、面接の感謝と志望の気持ちをバランスよく伝えてください

お礼メールに返信がきたときの対応方法

企業からお礼メールへの返信が届いた場合、どのように返すかが次の印象を大きく左右します。返信のタイミングや文面に注意することで、丁寧で誠実な印象を与えることができるでしょう。

  1. 24時間以内に返信する
  2. 件名は変えずに返信する
  3. 内容は簡潔にまとめる
  4. 返信はパソコンから行う

① 24時間以内に返信する

企業からの返信には、できるだけ早く返すのが基本です。24時間以内の返信を目安にしてください。

早めの対応は「社会人としての基本マナーが備わっている」「連絡に対して誠実に向き合っている」といった印象を与えるため、好印象につながります。

逆に返信が遅れると、気持ちの薄さや連絡の不手際を疑われてしまう可能性もあるため注意しましょう。外出中や忙しい場合でも、短く一言だけでも送っておくことで誠意は伝わります。

② 件名は変えずに返信する

メールを返信するときは、元の件名をそのままにしておくことが大切です。

件名を変更すると、企業側がメールのやりとりを時系列で確認しづらくなったり、重要なやりとりが埋もれてしまう原因になったりします。

とくに採用担当者は多くの応募者と連絡を取り合っているため、件名を変えずに返信してくれることで整理もしやすく、手間をかけない配慮としても評価されやすくなるでしょう。

③ 内容は簡潔にまとめる

返信の本文は、できるだけシンプルで読みやすくすることが理想です。長すぎる文章は、要点が伝わりづらくなるだけでなく、忙しい採用担当者に負担を与えてしまう可能性もあります。

お礼の返信においては、基本的に感謝の意を簡潔に伝えるだけで十分です。

「本日はご丁寧な返信をいただき、誠にありがとうございました。」といった一文を軸にしつつ、簡単な一言を添える程度で問題ありません。自己アピールなどは控えたほうが無難です。

④ 返信はパソコンから行う

お礼メールの返信は、可能な限りパソコンから送信するのがおすすめです。スマートフォンだと、文字入力のミスや改行のズレ、フォーマットの乱れが起こりやすくなります。

特に改まった文面では、句読点の位置や敬語の使い方など、細かな点で相手に違和感を与えることもあるため注意が必要です。

パソコンなら推敲もしやすく、誤字脱字も減らせるので、ビジネスメールとしての完成度が高まります。

最終面接のお礼メールに関するよくある質問

お礼メールについては、就活生から多くの疑問が寄せられます。ここでは、特によくある質問とその対応方法を紹介しています。

  1. 最終面接のお礼メールは誰に送るべき?
  2. 面接官の名前が分からない場合の対応は?
  3. 社長面接だったときは社長に送るべき?
  4. メール以外の手段(手紙・電話)はあり?
  5. 送ったメールが間違っていた場合の対処法は?
  6. 企業ごとにお礼メールのルールはあるの?
  7. SNSでつながっている場合の連絡手段は?

①最終面接のお礼メールは誰に送るべき?

基本的には、面接を担当してくれた方に直接送るのが望ましいです。人事担当者が同席していた場合は、その人宛てに送っても問題ありません。

複数名いた場合は、進行役や発言の多かった方に送るのが適切です。

②面接官の名前が分からない場合の対応は?

名前が不明なときは、「人事部ご担当者様」や「採用ご担当者様」といった表現を使うと良いでしょう。ただ、今後のためにも、面接の直後に名前をメモしておくなどしておくと安心です。

③社長面接だったときは社長に送るべき?

社長が面接を担当していたとしても、直接社長にメールを送る必要はありません。基本的には人事担当者宛てに送信し、その文中で社長への感謝の気持ちを簡潔に添えるのが無難です。

④メール以外の手段(手紙・電話)はあり?

お礼の手段としては、メールが最も一般的です。手紙も丁寧な印象を与える手段ですが、到着に時間がかかるため補助的な位置付けが良いでしょう。

電話での連絡は、相手の業務を妨げる可能性があるため避けたほうが賢明です。

⑤送ったメールが間違っていた場合の対処法は?

誤字や送信ミスに気づいたら、なるべく早めに訂正メールを送りましょう。その際は、お詫びと訂正内容を簡潔に伝えることで誠意が伝わります。慌てず、冷静に対応することが大切です。

⑥企業ごとにお礼メールのルールはあるの?

一部の企業では、就活生からのお礼メールを禁止している場合があります。説明会や面接でそのような案内があった際には、無理に送らずルールに従いましょう。

案内がなかった場合は、一般的なビジネスマナーに則って送れば問題ありません

⑦SNSでつながっている場合の連絡手段は?

SNSで担当者とつながっていたとしても、お礼の連絡はビジネスメールで行うのが基本です。SNSでの連絡は公私の区別が曖昧になるため避けてください。

公式な連絡手段を用いることで、礼儀正しさを保てます。

最終面接後のお礼メールは就活成功への一歩

最終面接後にお礼メールを送ることは、選考結果に直接影響するとは限りませんが、社会人としての礼儀や志望度の高さを示す重要な行動です。

面接官への感謝や自分の気持ちを丁寧に伝えることで、好印象を残すことができるでしょう。送信のタイミングや文面の内容、さらには返信への対応など、細部にまで配慮することがポイントです。

例文やNG表現を参考にしながら、自分の言葉で誠意を伝えることが最終面接後の良い締めくくりとなります。お礼メールを正しく活用し、内定獲得へつなげていきましょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。