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【例文10選】好奇心旺盛を長所として伝える方法|言い換え表現とNG例も紹介

「好奇心旺盛って、自己PRに書いても大丈夫なの?」

就活で長所を伝えるとき、好奇心の強さをアピールしようとしても、「飽きっぽいと思われないかな?」「どう話せば仕事に活かせるのか分からない」と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。

実は、好奇心旺盛という資質は、使い方次第で企業から高く評価される魅力的な強みになります。特に、自ら学び、動き、挑戦する姿勢は、多くの職種で求められる要素の1つです。

そこで本記事では、「好奇心旺盛」を効果的に伝えるためのコツや書き方のステップ、言い換え表現、さらに具体的な自己PR例文まで詳しく紹介します。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

好奇心旺盛とは?

「好奇心旺盛」とは、物事に対して強い関心を持ち、自ら進んで知ろうとする姿勢を指します。

知らないことに出会ったときに「もっと知りたい」「なぜだろう」と感じて行動に移せる人は、この傾向が強いと言えるでしょう。

たとえば、初めて触れる分野でも臆せず情報を集めたり、周囲に質問して理解を深めたりするなど、学びに対して前向きな姿勢が特徴です。常に新しい刺激を求め、自発的に行動できる点が強みとなります。

就活においては、「学習意欲が高い」「変化に柔軟に対応できる」といった評価につながることも多く、職種によっては大きな武器になりますよ。

ただし、伝え方を間違えると「飽きっぽい」「集中力に欠ける」と受け取られる可能性もあるため、好奇心が自分の成長や周囲への貢献につながっていることを自己PRでしっかりと示しましょう。

企業が長所として評価する「好奇心旺盛な人」の特徴

就職活動で「好奇心旺盛」とアピールするなら、企業がどのような視点でその性格を評価しているかを理解しておくことが大切です。

ここでは、企業が評価しやすい「好奇心旺盛な人」の特徴を3つ紹介します。

  1. 新しいことに積極的に取り組む姿勢がある
  2. 疑問を持ったらすぐに調べたり行動に移せる
  3. 幅広い分野に興味を持ち学び続ける力がある

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

そんな方はまず、就活マガジンが用意している強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自信を持って臨めるようになりますよ。

① 新しいことに積極的に取り組む姿勢がある

企業が求めているのは、変化を恐れず挑戦できる人材です。だからこそ、新しいことに自ら取り組む姿勢は、大きな強みとして評価されます。

たとえば、大学で初めて触れる分野のゼミに積極的に参加し、主体的に課題に取り組んだ経験があれば、それは十分にアピール材料になりますよ。

重要なのは、関心を持つだけでなく、実際に行動し、学びや成果を得ていること。単に「興味があります」と言うだけではなく、その興味をどう形にしたかを伝えることがポイントです。

自分の関心を具体的な行動に結びつけられる人こそ、本当の意味で「好奇心旺盛」と言えるでしょう。

② 疑問を持ったらすぐに調べたり行動に移せる

仕事では、分からないことを放置せず、すぐに調べて理解を深める力が求められます。「好奇心旺盛な人」は、このような課題解決力を持っていると評価されやすいです。

たとえば、インターン先で業務に関する疑問が出た際、自分で調べて理解を深めた経験があるなら、それは実践的な強みとして伝えられます。

ただし、調べるだけで満足せず、必要に応じて質問するなど柔軟な対応も忘れないようにしましょう。

③ 幅広い分野に興味を持ち学び続ける力がある

変化が激しい時代においては、ひとつの分野だけにこだわらず、幅広く学べる力が重視されます。企業も、そうした継続的な学びを通して成長できる人材を求めているのです。

もし、文系でも理系の分野に触れてみたり、専門外の知識を学ぶことで視野を広げた経験があれば、それを自信を持って伝えてください。

新しい知識を取り入れる柔軟さや、自主的に学ぶ姿勢は、採用担当者にとって大きな魅力になります。好奇心を、自分の価値を高める力として示しましょう

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好奇心旺盛さが長所として活かせる職種

自分の性格を活かせる仕事を選ぶことは、やりがいを持って働くうえでとても重要です。なかでも、好奇心旺盛な性格は多くの職種で重宝されますが、特にその強みが発揮されやすい仕事も存在します。

ここでは、好奇心が大きな武器となる代表的な職種を3つ紹介します。

  1. 企画職
  2. クリエイティブ職
  3. 営業職

① 企画職

企画職は、新しいアイデアを生み出し、形にしていく仕事です。そのため、情報収集が得意で、変化に前向きな人が向いています。

好奇心旺盛な人は「なぜ?」と考えるクセがあり、他の人が見落としがちな視点に気づけるでしょう。

たとえば、大学のイベントで新しい取り組みを提案し、実行までこぎつけた経験があると、説得力のあるアピールになります。

関心を持つだけでなく、自ら行動して形にする力があるかが大切です。行動につながる好奇心こそが、企画職で活かせるでしょう。

② クリエイティブ職

クリエイティブ職は、アイデアを形にする仕事です。好奇心が強い人ほど多くの刺激に触れ、豊かな発想につなげられます。

日常のちょっとした出来事からインスピレーションを得られることも、強みのひとつでしょう。

もし、動画編集やイラスト制作などを独学で学び、作品をSNSなどで発信している場合なら、その経験自体が評価につながります。

新しいことを試す意欲や柔軟さが求められる職種なので、学び続ける姿勢を持っている人にぴったりです。

③ 営業職

営業職では、相手との信頼関係が何より大切です。好奇心旺盛な人は、相手の話にしっかり耳を傾け、関心を持って接することができるため、ニーズを引き出しやすい傾向にあります。

また、新しい商品やサービスについて積極的に情報を集め、自分の引き出しを増やす姿勢も営業には欠かせません

面接では、お客様の反応をもとに提案を改善したエピソードなどを話すと、成長意欲や行動力も伝えられるでしょう。

就活で「好奇心旺盛」を長所として伝えるコツ

面接でただ「好奇心旺盛です」と伝えるだけでは、その魅力が十分に伝わらないこともあります。

そこでここでは、「好奇心旺盛」という強みを効果的にアピールするための3つのポイントを紹介します。

  1. 行動の背景や目的を明確にする
  2. エピソードは具体性と一貫性を持たせる
  3. 好奇心旺盛を別の表現で言い換えてみる

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① 行動の背景や目的を明確にする

面接で「私は好奇心旺盛です」とだけ伝えても、印象に残りにくいでしょう。大切なのは、その行動の動機や目的を明確にすることです。

たとえば、「未経験の分野に関心を持ち、自分で学んでゼミの研究に活かした」という経験があるなら、それがなぜ始まったのか、どう行動したのかをセットで話すと伝わりやすくなります。

自分の興味がどのように行動へつながったのかを整理し、「ただの関心」にとどまらない姿勢を見せてください

② エピソードは具体性と一貫性を持たせる

長所を伝える際に重要なのは、実体験をもとにした具体的な話です。

とくに「好奇心旺盛」という性格は抽象的になりやすいため、どのようなことに関心を持ち、どのように行動に移したのかを具体的に伝える必要があります。

「海外旅行で文化に興味を持ち、帰国後に国際交流イベントに関わった」という流れがあれば、関心から行動への繋がりがはっきりしますよ。

行動に一貫性があると説得力が増し、面接官にも納得してもらいやすくなるはずです。

③ 好奇心旺盛を別の表現で言い換えてみる

「好奇心旺盛」という言葉は便利ですが、印象がぼやけることもあります。そんなときは、似た意味を持つ他の表現を使うのも効果的です。

たとえば、「新しい知識を積極的に取り入れる姿勢がある」「学ぶ意欲が強い」「探求心がある」と言い換えることで、伝えたい内容がより具体的にイメージされやすくなります。

状況に応じて言葉を工夫することで、自己PRに厚みが出るでしょう。

好印象を与える「好奇心旺盛」の長所の言い換え例一覧

「好奇心旺盛」という言葉は便利ですが、そのまま使うと抽象的で印象に残りにくい場合があります。

そんなときは、言い換え表現を工夫することで、より具体的かつ伝わりやすいアピールにつながるでしょう。

適切な表現に置き換えることで、企業の担当者に自分の長所を的確に伝えることが可能です。

ここでは、面接で長所として伝えるのにおすすめの「好奇心旺盛」の言い換え例一覧を紹介します。

言い換え表現ニュアンス/特徴
探求心がある物事を深く知ろうとする姿勢が伝わる
学ぶ意欲が強い知識を吸収する意志があることを強調できる
知的好奇心が高い特に学問・知識に対する関心が強い印象を与える
新しいことに前向き柔軟さや変化への適応力も併せてアピールできる
情報収集が得意行動面・スキルとしての強みを具体化しやすい
視野が広い幅広い分野に関心があり、多角的な思考ができる印象
向上心がある成長意欲の高さや自己改善への姿勢も伝わる
柔軟な発想ができる既存の枠にとらわれない創造性・応用力があるように見える
新しい分野にも積極的未経験領域へのチャレンジ精神があると示せる
興味の幅が広い多様な関心を持ち、それを行動につなげる人柄が伝わる

言い換えは単なる言葉の置き換えではなく、自分の姿勢や価値観を相手に伝える手段です。だからこそ、自分の行動や考え方と一致した言葉を選ぶことが重要になるでしょう。

自分らしさを保ちつつ、面接官が納得しやすい表現を選ぶことが、印象を大きく左右します。

長所を「好奇心旺盛」にした自己PRの書き方3ステップ

「私は好奇心旺盛です」と伝えるだけでは、面接官の印象に残らないこともあります。大切なのは、エピソードの選び方や伝え方を工夫し、自分らしさや強みを具体的に伝えることです。

ここでは、面接官にしっかりと響く自己PRを作るための3つのステップを紹介します。

  1. ステップ①:好奇心旺盛さが伝わる具体的なエピソードを選ぶ
  2. ステップ②:1つのエピソードに絞り、深掘りして構成する
  3. ステップ③:仕事への貢献や成果につなげてまとめる

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① 好奇心旺盛さが伝わる具体的なエピソードを選ぶ

まずは、自分の好奇心が行動につながったことが伝わるエピソードを選んでください。

たとえば、「興味からゼミを変えて研究に取り組んだ」「未経験の分野でインターンに挑戦した」といった経験はわかりやすいでしょう。

単に「興味を持ちました」と話すだけでは弱いため、行動に移した背景や目的まで語ることで説得力が増します。できる限り、学びや気づきがあった経験を選び、相手に伝わるよう整理しましょう。

② 1つのエピソードに絞り、深掘りして構成する

エピソードは欲張らず、1つに絞って深掘りしたほうが効果的です。複数の経験を並べると話が散漫になり、伝えたい強みがぼやけてしまいます。

1つの体験を選んだら、「なぜそれをしたのか」「どのように取り組んだのか」「どんな成果があったのか」と順を追って説明してください。

PREP法(結論→理由→具体例→まとめ)を意識すると、読み手にも伝わりやすい自己PRになります。

③ 仕事への貢献や成果につなげてまとめる

最後に、自己PRが「仕事でどう活かせるか」までつながっているかを確認しましょう。エピソードだけで終わると、単なる学生時代の話に聞こえてしまいます。

今までに、「新しいツールに興味を持って使いこなし、チームの業務効率を上げた」という経験があれば、「入社後も変化に柔軟に対応できる」ことをアピールできるでしょう。

自分の強みが企業にどんなメリットをもたらすかまで描いてこそ、説得力のあるPRになるはずです。

【例文10選】「好奇心旺盛」を長所にした自己PR例文

エントリーシートや面接で「あなたの長所は?」と聞かれたとき、「好奇心旺盛です」と伝えるだけでは不十分です。どんな場面でそれを発揮したのか、具体的に伝えることが求められるでしょう。

ここでは、好印象につながる自己PR例文を多数紹介し、自分の経験に置き換えて活用できるようにサポートします。

  1. 例文① 旅行経験を活かしたエピソード
  2. 例文② ボランティア活動を通じて得た気づき
  3. 例文③ アルバイトでの新たな挑戦
  4. 例文④ 趣味を極める中で得た学び
  5. 例文⑤ インターンでの課題解決へのアプローチ
  6. 例文⑥ 資格取得に向けた取り組み
  7. 例文⑦ 学業以外での自主的な挑戦
  8. 例文⑧ ゼミ活動でのリサーチへの積極性
  9. 例文⑨ SNS発信やブログ運営からの学び
  10. 例文⑩ 語学学習を通じて得た継続力

また、自己PRがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの自動作成ツールを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

自己PRが既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

例文① 旅行経験を活かしたエピソード

旅行を通じた探究心を軸にした「好奇心旺盛」の自己PR例文を添削しました。

好奇心を長所とする場合は、ただ興味を示すだけでなく、何を調べ、どう動いたかを明示し、成果や学びまで一貫性を持たせることが重要です。

旅行経験をもとにした自己PR
【結論】
私は新しいことへの関心が強く、行動に移す好奇心旺盛な性格が強みです。 私は新しい物事に対して強い興味を持ち、自ら行動して知識や経験に変えていく探究心が強みです。
添削コメント|「関心が強い」「行動に移す好奇心旺盛な性格」といった表現は抽象的で、面接官には「具体的にどう仕事で活かされるのか」が見えにくくなります。「知識や経験に変えていく」と補足することで、興味→行動→学習の流れができ、企業での活躍が想像しやすくなりました。
【エピソード】
大学2年次に「知らない土地を自分の足で巡ってみたい」と思い、初めて一人旅に挑戦しました。目的地は知らない地方都市で、事前の知識もほとんどない場所でした。 旅先はこれまで訪れたことのない地方都市で、ほとんど事前情報がない状態から自力で発見することを目的としました。
添削コメント|「知らない土地」と「知らない地方都市」で言葉が重複しているため、表現を言い換えました。また、「事前情報がない状態から自力で発見することを目的とした」のように、能動的かつ目的意識のある行動として伝わる表現に変えています。
【エピソード詳細】
事前に観光地だけでなく地元のスーパーや書店の情報まで調べました。現地では気になる建物や店があればすぐに立ち寄り、地元の方に声をかけることも意識しました。 実際に地元の方に話しかけておすすめの飲食店や歴史的な場所を教えてもらうなど、観光ガイドにない場所にも積極的に足を運びました。 予定通りに動くだけでなく、自分の興味をもとに臨機応変に行動する中で、その土地の文化を深く知ることができました。 現地で得た情報やその場で得た関心をもとに予定を柔軟に変更しながら、地域特有の文化や生活に自然と触れていきました。
添削コメント|「声をかけることも意識した」や「文化を深く知ることができた」は内容が曖昧かつ成果が見えづらいため、「どう声をかけ、何を得て、どう行動したか」を具体化しました。5W1Hに基づいて書いたことにより、好奇心→調査→行動の一貫性がはっきりしています。
【成果】
この経験を通じて、未知の分野に対して自ら動く積極性と、現場から学び取る柔軟な姿勢を身につけました。ゼミのフィールドワークでも主体的に地域住民にヒアリングを行い、発表内容の充実に貢献できました。 その後のゼミ活動では、自ら提案して地域調査の企画を担当し、現地でのヒアリング結果を分析に取り入れるなど、実践的な発表内容につなげました。
添削コメント|「発表内容の充実に貢献」は曖昧で、どんな行動や結果だったかが伝わりません。行動(企画・ヒアリング)と成果(実践的な発表)をセットで示すことで、成果の客観性と確実性を明確にしました。
【入社後】
入社後もこの好奇心を活かして、情報収集と現場の声をもとに行動できる社員を目指します。 入社後は、日々の業務にとどまらず、業務の背景や関わる人々のニーズにも積極的に関心を広げ、現場で得た気づきをもとに自ら提案・行動を重ねる社員を目指します。
添削コメント|元の文章は「好奇心を活かす」意志はあるものの、「どのように活かすか」がやや曖昧でした。背景の理解や周囲への関心、気づきからの提案・行動まで言及することで、企業における活躍の具体像がイメージできるよう修正しました。

【NGポイント】
文章の多くが抽象的で、行動や成果が具体的に伝わらなかった点が課題でした。特に「文化を知った」「行動に移した」などの表現は曖昧で、読み手が再現性や活躍のイメージをしにくい構成になっていました。

【添削内容】
旅行中に「何をしたか」「どう感じたか」「どう変化したか」を段階的かつ具体的に伝えました。さらに、ゼミ活動や入社後の展望まで一貫性を持たせ、「興味→行動→成果→再現性」という流れを整えました。

【どう変わった?】
行動と成果が結び付けられたことで、主体性と成長意欲、そして企業でも通用する思考・行動力を具体的にイメージしやすくなりました。「好奇心旺盛」という強みが、納得感を持って伝わる内容になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象的な表現を具体的な行動で補足する
・強みの効果を成果に結びつける
・入社後の活かし方を明確に伝える

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例文② ボランティア活動を通じて得た気づき

大学のボランティア活動を通じて「好奇心旺盛」を強みとしてアピールしている自己PRを添削しています。

好奇心がどのように行動や成果に結びついたかを具体的に示すことが重要です。

ボランティア活動をもとにした自己PR
【結論】
私は、好奇心旺盛な性格を活かして、新しい環境でも積極的に行動し、課題の本質を探る姿勢を大切にしてきました未知の状況でも自ら情報を集め、仮説を立てて解決策を導く行動を重ねてきました
添削コメント|添削前はやや漠然としており、具体的な行動が見えにくいため、添削後は好奇心によってどんな行動が取れるのかを「情報収集」「仮説を立てて解決策を導く」などの表現で具体的に表しました。
【エピソード】
大学1年の頃、地域の清掃ボランティアに参加した際、なぜゴミが多いのかという疑問を持ちました「この地域ではなぜポイ捨てが多いのか」と背景に強く興味を持ちました
添削コメント|疑問を持っただけでは好奇心を「強み」として伝えるには弱くいです。行動につながる動機としての興味を強調する必要があります。改善後は、「背景への関心」にフォーカスし、次の行動への導入として自然な流れにしました。
【エピソード詳細】
活動後、地域の方に聞き取り調査をしたところ、観光客が多く訪れるエリアでゴミ箱が不足していることが原因と判明しました「ゴミ箱が少ない」という意見が複数あり、観光客の多い通りで特に課題が大きいことがわかりましたそこで、学生団体のメンバーとして自治体に改善提案を行い、地元商店街とも連携して仮設のゴミ箱設置プロジェクトを立ち上げました週末に人通りの多い3箇所にゴミ箱を試験設置し、その効果を観察・記録しました
添削コメント|「ゴミ箱が~判明しました」や「プロジェクトを立ち上げました」では、行動の内容や経緯が伝わりにくいです。そこで、調査の中身や設置場所数などを加えて5W1Hを明確にすることで、実際の行動の過程を読み手がイメージしやすいようにしました。
【成果】
結果として、仮設ゴミ箱の設置後はポイ捨てが大幅に減少しポイ捨てが活動前に比べて6割以上減少し、地域イベントでも継続活用されるようになりました。自分の「なぜ?」という好奇心が、地域貢献という形で実を結んだ経験でした実際の改善につながったことで、学びと自信を得る経験になりました
添削コメント|成果をより説得力あるものにするには、数値など客観的な根拠を加えるのが効果的です。また、「実を結んだ経験でした」という表現は曖昧な印象があるので、学びの内容や今後の強みにどうつながったのかを具体的に表現しました。
【入社後】
貴社でも、柔軟な発想と行動力で価値を生み出せる人材を目指します現場で見えた小さな違和感を出発点に、自ら仮説を立てて行動し、価値ある提案につなげていきたいと考えています
添削コメント|「柔軟な発想と行動力で〜」という表現は抽象的で、活躍像が面接官に伝わりづらいです。「仮説→行動→提案」など具体的な行動を示すことで、好奇心を業務における課題発見・提案に応用する姿勢が伝わるようにしました。

【NGポイント】
好奇心を抱いた「きっかけ」や「疑問」は示されていたものの、それがどのような行動に変わったのかが曖昧でした。また、成果部分では主観的な感想や曖昧な結果で終わっており、説得力がありませんでした。

【添削内容】
抽象的な表現を削除し、好奇心によって自ら動いた経緯や具体的な行動内容を書き加えました。また、数値を用いた定量的な成果を示し、行動と成果の論理的なつながりも強化しました。

【どう変わった?】
好奇心旺盛という長所が、実際の行動・成果に結びついている構成となり、企業が求める「再現性のある強み」として伝わる自己PRになりました。行動→結果→学びの流れが明確になり、説得力が向上しています。

【今回の自己PRのコツ】
・行動の内容や経緯を明らかにする
・数値や評価で成果の客観性を示す
・入社後の活躍像を具体的に伝える

例文③ アルバイトでの新たな挑戦

大学の飲食店アルバイト経験を通じて「好奇心旺盛さ」を具体的に表現した自己PRを添削しました。

好奇心を長所とする場合は、興味だけで終わらせず、行動と成果につなげる工夫が必要です。

アルバイト経験をもとにした自己PR
【結論】
私の長所は、興味を持ったことにすぐに挑戦する好奇心旺盛な性格です。今まで経験したことのないことにも関心を持ち、自ら行動に移せる積極的な好奇心の強さです。
添削コメント|元の文は「すぐに挑戦する」という表現がやや軽率な印象を与えるおそれがありました。企業が評価するのは「興味→深掘り→行動」までの自主性と意欲です。添削後のように言い換えることで、主体性や行動力を強調しました。
【エピソード】
大学1年の頃から飲食店で接客アルバイトをしていましたが、ある日、キッチンの業務にも関心を持ち、提供される料理の魅力を知った上でお客様に提供したいと、食材そのものに関心を持ったことをきっかけに自ら希望して調理補助に挑戦しました。
添削コメント|もとの文章では関心をもった経緯が不明確で説得力に欠けます。何が興味のきっかけになったのか、経緯を具体的に示すことで、エピソードに説得力と一貫性が生まれます。理由が明確になることでエピソードの信憑性も向上しました。
【エピソード詳細】
提供される料理の工程や味付けに興味を持ち、「どのように作っているのかを知りたい」と思うようになり、店長にお願いして仕込みや盛り付けを担当させてもらうことにしました。はじめは包丁の扱いにも苦労しましたが最初は食材の扱いや衛生面のルールに戸惑うこともありましたが、空き時間に調理動画を見て自主的に練習を重ねるなど、できることを一つずつ増やしていきました。
添削コメント|「包丁の扱いに苦労した」は初歩的なことと思われる可能性があり、努力の必要性や課題の重要性が感じられにくかったです。そこで、より難易度の高い作業に言及するとともに、どのような点に苦労し、どう乗り越えたかを具体化しました。
【成果】
結果として、忙しい時間帯でも一通りの作業を任されるようになり、店舗全体の業務理解が深まりました。接客と調理の両方を経験したことで、スタッフ同士の連携や店舗運営全体の流れ、顧客に人気な商品の理由を理解し、より全体を見渡して動けるようになりました。この経験から、一つの業務にとどまらず、関心を持ったことには積極的に取り組む姿勢が身についたと感じています。
添削コメント|「業務理解が深まった」だけでは成果として弱いです。企業は「自身の行動や工夫によって、具体的に何ができるようになったか」「その程度影響を及ぼしたか」を見ています。そのため、チーム連携や運営全体の視点に触れ、「再現性のある成長」を伝えました。
【入社後】
入社後も、与えられた仕事だけでなく目の前の業務に責任を持って取り組みつつ周囲の業務にも関心を広げ、幅広い知識と視野を持つことで、チーム全体に貢献できる存在を目指してまいります。
添削コメント|「与えられた仕事だけでなく」という表現は、与えられた業務への責任感が軽く見られるリスクがあります。まずは「自分の業務に真摯に取り組む」ことを前提に、その後の好奇心と積極性につなげることで、仕事への姿勢に説得力を持たせました。

【NGポイント】
全体として、好奇心が行動につながった事実はあるものの、動機や背景が曖昧であったため説得力に欠けていました。特に「ある日」などの表現は、場面が想像しにくく、内容が伝わりにくいです。

【添削内容】
「なぜ興味を持ち、どう動いたか」を具体的に表現するよう修正しました。曖昧な語句を削除して具体的な背景を追加しています。成果の部分では、行動の変化や周囲への影響、自身の成長を明確にしました。

【どう変わった?】
好奇心旺盛という強みが「新しいことに関心を持ち、実行し、成果に結びつけられる力」として伝わる自己PRになりました。入社後の展望が明らかになり、この姿勢を業務で再現できると判断しやすくなっています。

【今回の自己PRのコツ】
・好奇心のきっかけを明確にする
・成果は周りへの影響や自身の成長に言及する
・入社後は自身の立場からどう貢献するか書く

例文④ 趣味を極める中で得た学び

写真という趣味を通じて好奇心を深めた経験をもとに、「好奇心旺盛」をアピールしている自己PRを添削しました。

趣味をテーマにする場合は、「なぜ夢中になれたのか」「どう工夫したのか」を具体的に伝えることを意識してください。

趣味をもとにした自己PR
【結論】
私の長所は、好奇心旺盛で新しいことにも積極的に挑戦できる点です。興味を持ったことを深く探究し、自ら学びを広げていける好奇心の強さです。
添削コメント|元の文は、この強みがどう業務に活きそうかという視点において、業務への再現性が感じづらかったです。改善後は、「興味を探究する」「学びを広げる」と業務に活かせるような強みの表現に言い換え、活躍できそうな人材としてアピールしています。
【エピソード】
大学入学後、興味本位で始めた写真撮影に夢中になり、独学で一眼レフの扱い方や構図の取り方を学びました。「もっと魅力的な写真を撮るにはどうすればよいか」と考え、自ら情報を集めて学び始めました。
添削コメント|「独学で学んだ」だけでは、なぜ学び始めたのかが不明確でした。きっかけや自発的な行動をするまでの経緯の説明を加えることで、好奇心を発揮した過程が明確に伝わります。
【エピソード詳細】
最初はスマートフォンで撮影していましたが、より本格的に学びたいと思い中古の一眼レフを購入しました。必要な知識や技術を身につけるため、一眼レフカメラの購入を決意しました。撮影テクニックを学ぶためにYouTubeや書籍で研究を重ね、週末には各地の風景やイベントに足を運び、実践を重ねました。また、大学の写真サークルにも参加し、仲間と作品を見せ合う中で表現の幅を広げました。さらに、自分なりにテーマを設けて作品づくりに挑戦し、色彩や構図による印象の違いを実験的に探りました。
添削コメント|「一眼レフ購入」や「サークル参加」などの行動が単なる事実の羅列になっていたため、自ら考えて行動したという文脈を強めました。5W1Hを意識し、行動の背景や工夫を補強しています。
【成果】
その結果、学内のフォトコンテストで入賞することができ、200人以上が参加する学内フォトコンテストで上位に入賞し、自分の好奇心が成果に繋がる体験となりました。自発的に学びを深めていく姿勢は、周囲からも評価されました。
添削コメント|成果として「入賞」は明確ですが、応募者数や順位の記載がないと評価の妥当性が伝わりません。定量的な情報を入れて客観性と説得力を高めました。
【入社後】
入社後もこの好奇心を活かして、柔軟な視点を持ちながら成果を出していきたいと考えています。未経験の分野にも積極的に挑戦し、社内外の情報にアンテナを張りながら、新しい視点や提案を通じて価値を発揮したいと考えています。
添削コメント|元の文は「柔軟な視点~成果を出す」の部分が曖昧で業務への解像度が低い印象がありました。そこで、「未経験分野に挑戦」「社内外の情報収集・提案」といった具体的な行動を示し、好奇心のビジネス応用が伝わる形に改善しました。

【NGポイント】
強みであるはずの「好奇心旺盛」が、具体的にどのように行動へとつながったのかが曖昧でした。行動や成果の記述が表面的で、「誰にでも書ける内容」という印象があり、説得力を欠く自己PRになっていました。

【添削内容】
好奇心が動機となって行動を起こした過程を補い、写真撮影という趣味における工夫や継続性、目的意識を明確にしました。また、成果の根拠を数値で補足し、読者が納得できるよう情報を整理しています。

【どう変わった?】
「関心、工夫、成果」が一貫して伝わる内容になりました。また、「主体性」「学習意欲」「継続力」も読み取れる内容になり、好奇心をビジネスに活かせることが説得力を持って伝わる内容になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・好奇心をきっかけにどう行動したか明示する
・結果は客観的な数値で補強する
・入社後の強みの活用が業務に沿った内容にする

例文⑤ インターンでの課題解決へのアプローチ

インターンで課題を発見し、自主的に提案した行動力を好奇心と結びつけてアピールしている自己PRを添削しています。

特に、「課題発見から行動につなげた流れ」「定量的かつ客観的な成果」の2点が伝わるように意識してください。

インターンシップをもとにした自己PR
【結論】
私は好奇心旺盛で、未知の分野にも積極的に取り組む姿勢興味を持った物事に対して自ら学び、行動に移す力が強みです。
添削コメント|「未知の分野にも積極的に取り組む姿勢」という表現は印象は悪くありませんが、やや抽象的で企業側には具体的な強みが伝わりづらかったです。添削後は、具体的な行動の内容に言い換えることで、実務における再現性が伝わりやすくしています。
【エピソード】
大学2年時、参加した短期インターンシップにおいて、社内の課題改善にも自主的に取り組みました。SNS運用の補助業務に携わる中で、業務上の課題を見つけ出し、自ら改善提案に挑戦しました。
添削コメント|「社内の課題改善」という表現は範囲が広すぎて、どのような行動をしたのか具体的な内容が伝わりませんでした。添削後はより詳細に内容を伝えることで、「好奇心が実務行動にどう発揮されたか」を伝わりやすくしています。
【エピソード詳細】
インターンでは主にSNS運用の補助業務を担当していましたが、打ち合わせ中に「若年層の反応が薄い」といった課題が挙がったことに興味を持ちました。そこで、他社のSNS活用事例を調べ、資料にまとめて提案を行いました。その原因に関心を持ち、他社10社のSNS投稿を「投稿時間」「内容」「反応率」の観点で分析し、改善策をまとめて提案しました。空き時間を活用して情報を収集し、上司のアドバイスをもとに改善案を作成するなど、自ら学び考える姿勢を意識しました。仮説を立ててから調査を行い、上司からのフィードバックをもとに提案内容をブラッシュアップするなど、主体的に学びながら取り組みました。
添削コメント|「資料をまとめて提案した」「自ら学び考える姿勢を意識した」では行動の具体内容が不明確で説得力がありませんでした。何をどのように調べたか、どのように改善案を練ったかを明記することで、強みの再現性と説得力が伝わります。
【成果】
私の提案がきっかけとなり、投稿文のトーンや掲載時間帯を変更した結果、若年層からの反応率が約1.5倍に向上しました。提案を受けて投稿文のトーンや時間帯を調整した結果、若年層のクリック率が前月比で約1.5倍に向上しました。主体的に動く姿勢を評価され、最終日に社員の前で成果を発表する機会もいただきました。
添削コメント|もとの文章はいつ時点から比較して向上したのか、成果の実態が曖昧になっていました。改善後は、具体的な成果指標(クリック率)や比較対象(前月比)を提示し、好奇心が成果にどうつながったかを明確にしています。
【入社後】
入社後もこの好奇心を活かし、業務の枠を超えて常に新しい知識や視点を取り入れながら、組織の課題解決に貢献していきたいと考えています。日々の業務の中で「なぜこうなっているのか」と疑問を持ち、自分で調べ、他部署や他業界の知見も柔軟に取り入れながら、改善策を主体的に提案できる人材を目指します。
添削コメント|「業務の枠を超えて」などの抽象的な言い回しでは、入社後にどのように好奇心を活かすのか伝わりづらい点がありました。「疑問→調査→改善提案」という具体的な流れを示すことで、読み手が再現性のある活躍をイメージしやすくなります。

【NGポイント】
元の例文では、エピソードにおける行動の具体内容が曖昧で、実際に何をしたのかが分かりにくい文章になっていました。抽象的な表現が多いと、好奇心が本当に仕事に役立つのか疑問を持たれるおそれがあります。

【添削内容】
抽象的な部分を具体的にし、「何を・どのように・どれくらい行動したか」を明確に伝えるように修正しました。調査対象の数値や分析軸、定量的な結果を加えて説得力を強化しています。

【どう変わった?】
「好奇心旺盛」が単なる性格ではなく、行動に結びついて成果を生み出す力であることが明確になりました。入社後にも自発的に調査・提案してくれる人材だとイメージできる自己PRになっています。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象的な表現は具体的な行動に言い換える
・好奇心を「行動と成果」に結びつける
定量的な成果を明示する

例文⑥ 資格取得に向けた取り組み

授業で興味を持った資格に対して、自主的に学び実践した経験をもとに、「好奇心旺盛」を長所として伝える自己PRを添削しました。

興味を持ったきっかけだけでなく、その後にどんな工夫や行動を重ねて成果につなげたのかまで示すことが重要です。

資格取得の経験をもとにした自己PR
【結論】
私の長所は、物事に対して積極的に興味を持ち、自ら学ぶ姿勢を大切にする新しい知識を自発的に深掘りしていく好奇心旺盛な点です。
添削コメント|「自ら学ぶ姿勢」を「新しい知識を自発的に深掘りする」と具体化することで、自分の持つ「好奇心旺盛」という強みがより明確に伝わります。強みは自分ならではの強みとして伝わるように表現することが大切です。
【エピソード】
大学2年次に、授業で紹介されたファイナンシャルプランナーの資格に興味を持ち、未経験ながら金融の基礎知識すら持っていない状態から自主的に学習を始めました。
添削コメント|「未経験ながら」を「金融の基礎知識すら持っていない状態」と書くことで、ゼロからの挑戦だったことが強調され、学習意欲や興味を行動に移す力がより際立って伝わります。
【エピソード詳細】
当初は金融知識が乏しく、専門用語や仕組みに苦戦しましたが、参考書を読み込むだけでなく、資格を持つ先輩に話を聞いたり、オンラインセミナーに参加したりすることで理解を深めました。毎日1時間以上の勉強を継続し、学んだ内容はノートにまとめて復習するなど、知識の定着にも力を入れました。また、毎日決まった朝と夜に1時間の学習時間を設け、学んだ内容を友人と一問一答を出し合うなどして知識の定着に努めました。
添削コメント|学習量だけでなく、どのような工夫をしていたのかを具体的に示すことで、企業側はその学生がどのように課題解決へ取り組むを判断できます。学習方法は行動力や思考力を裏付ける材料になるので具体的に示しましょう。
【成果】
その結果、半年後に2級ファイナンシャルプランニング技能士の資格を取得することができ、勉強を通じてお金の仕組みに対する理解も深まりました。さらに、ゼミ活動でも金融制度をテーマに発表するなど、得た知識を実践の場で活用することができました。
添削コメント|単に「理解が深まった」という主観的な成果ではなく、学びを「他者に共有する場」や「アウトプットの機会」で活かしている点を加えることで、資格取得以上の応用力や主体性をアピールできます。
【入社後】
入社後もこの好奇心を活かし、仕事の中で出会う新しい知識や業務にも前向きに取り組み、自ら吸収して成長につなげていきたいと考えています。ます。主体的に情報を収集・整理し、業務改善や新たな提案にも積極的に挑戦していきたいと考えています。
添削コメント|「成長したい」だけでは企業への貢献が見えにくいため、代わりに「業務改善や新たな提案にも積極的に挑戦」といった表現にすることで、入社後の再現性や貢献意欲が伝わります。強みが職場でも発揮されることを面接官がイメージしやすくなるでしょう。

【NGポイント】
強みの説明や成果部分において、抽象的・主観的な表現が目立っていました。読み手にとって具体的なイメージを持ちにくく、アピールとしての説得力に欠ける恐れがありました。

【添削内容】
抽象的な表現を具体化し、強みの根拠となる行動の内容が伝わるよう修正しました。特にエピソード詳細や成果において、どのように努力し、学んだ知識を実践へ活かしたかを示す内容に変更しました。

【どう変わった?】
強みである「好奇心旺盛」が単なる性格的特徴ではなく、行動と結果に結びついた価値ある能力として明確に伝わるようになりました。入社後の再現性がイメージしやすい内容に改善されています。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象的な長所は具体的な行動で裏付ける
・学習内容の工夫を具体的に説明する
・自分の成長だけでなく企業への貢献意欲も示す

例文⑦ 学業以外での自主的な挑戦

自主的に動画編集へ挑戦した経験をもとに、好奇心旺盛さをアピールしている自己PRを添削しました。

行動の背景や努力の内容を具体化し、強みの根拠を明確に示すことが重要です。

動画編集の経験をもとにした自己PR
【結論】
私は、好奇心旺盛で新しいことに積極的に挑戦する姿勢物事への強い関心を持ち、興味を持ったことにはすぐに調べ、実際に挑戦してみる行動力を強みとしています。
添削コメント|元の文では「好奇心旺盛」という抽象的な言葉で終わっており、自身がどんな強みを持っているのかアピールが弱い印象がありました。強みを活かした行動の具体内容まで言語化することで、強みの実行性と企業でも活かせる力であることがより明確に伝わります。
【エピソード】
大学2年生の頃、未経験だった動画編集に自主的に取り組みました。以前から気になっていた動画編集に自ら挑戦し、自分の興味関心や学業以外に視野も広げることを目的に取り組みました。
添削コメント|「未経験だった動画編集」だけでは取り組んだ動機や背景が曖昧です。「なぜ取り組んだのか」の問いに対し、主体的な動機を明記することで、自身の関心の方向性や成長意欲がより伝わる内容になります。
【エピソード詳細】
まずは、独学で編集ソフトの使い方から学び始めました。YouTubeの解説動画や専門書を活用し、動画編集ソフトの基本操作や構成を独学で学びました。最初は専門用語も分からず苦戦しましたが、毎日1本は自分で編集して投稿することを目標に継続しました。また、他の動画投稿者の作品を分析し、自分の編集スキルに取り入れるなど試行錯誤を重ねました。さらに、再生回数の多い動画を分析して演出や構成を工夫し、視聴者の興味を引けるよう改善を続けました。
添削コメント|この項目では、行動の具体性が重要です。「使い方を学び始めた」「試行錯誤した」と述べるだけでなく、具体的に使ったツールや工夫の内容を明記することで、「好奇心が行動に結びついたエピソード」として説得力が高まります。
【成果】
その結果、3か月後にはフォロワー数が約1,000人に達し、同じく動画制作に興味を持つ仲間と合同企画を行うまでになりました。SNSを通じて他の動画制作者ともつながり、共通のテーマでコラボ動画の制作もしました。この経験を通じて、興味を持ったことには積極的に学び、形にする行動力が身についたと感じています。
添削コメント|「合同企画」という表現では、実態がややわかりにくいので、コラボ動画の制作といった成果の中身を具体的に書きました。
【入社後】
入社後もこの好奇心と行動力を活かし、新しい知識や技術の習得に前向きに取り組み、チームに新たな視点をもたらせる存在を目指します。自ら学んだことをチームに共有することで、新たな提案や改善につなげられる人材を目指します。
添削コメント|「チームに新たな視点をもたらせる」という表現は抽象的で企業での活かし方が見えにくいです。業務への応用や貢献イメージが伝わるよう、業務に沿った表現にすることで企業での再現性が伝わります。

【NGポイント】
「好奇心旺盛」というキーワードが繰り返されていた一方で、具体的に何をどう行動したのかが見えづらくなっていました。また、ネガティブに捉えられやすい表現があった点も問題でした。

【添削内容】
関心を持ったきっかけや行動の背景を明記しました。また、独学の手法・工夫・成果をできる限り具体的に表現することで、エピソード全体の説得力と納得感を高めました。成果も定量+定性で整理し直しました。

【どう変わった?】
「なぜ取り組んだか」「どう工夫したか」「何を得たか」が明確になり、好奇心が“企業でも活かせる力”であることが伝わる文章に改善されました。具体性と再現性が高まり、信頼感ある自己PRになっているでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・好奇心を発揮した具体的な行動を書く
・結果は定量+定性で示す
・工夫の内容や方法を明記する

例文⑧ ゼミ活動でのリサーチへの積極性

ゼミ活動の経験をもとに自主的な情報収集と提案力を強調し、「好奇心旺盛」を伝えている自己PRを添削しました。

調査や提案など能動的な行動を具体的に示し、論理的に強みを伝えるとより説得力が増します。

ゼミ活動をもとにした自己PR
【結論】
私の長所は、深く掘り下げて行動できる好奇心の強さです新しい分野に強い関心を持ち、自ら調べて行動に移す探究心の強さです
添削コメント|「深く掘り下げて行動できる好奇心」では何を掘り下げるのか対象が不明瞭です。「新しい分野に対して関心を持つ」「自ら調べて行動に移す」などで強みを明確化しました。業務でも活かせる強みと想像しやすいよう「探究心」という言葉で実務的な印象にしています。
【エピソード】
大学のゼミ活動では、「地域活性化」をテーマにした研究に取り組みました。私は誰よりも早くテーマに関心を持ち、研究対象となる地域の現状把握に動き出しました地域の人口動態、経済状況、観光資源を把握するため、行政機関や地域の商工会議所からデータを収集しました。
添削コメント|「現状把握に動き出した」は曖昧で、実際に何をしたかが読み手に伝わりません。「何をどのように把握したのか」を具体化し、実際の行動したということが信憑性を持って伝わる文章に修正しました。
【エピソード詳細】
初めはデータを通じて地域の歴史や課題を調べていましたが、現地でしか得られない情報を知りたいという気持ちから、実際に足を運んでインタビューを行いました。、その地域に住む住民や地元企業にインタビューを行い、実際の課題や改善点を具体的に聞き取ることで、地域の課題を理解しました。調査を進める中で関心の幅が広がり、他地域との比較分析にも取り組み、ゼミ内で独自の視点を発表しました地域特性の違いをまとめたレポートを作成し、ゼミ内で発表しました
添削コメント|「インタビューを行いました」だけでは、誰に対しどんなことをインタビューしたのか、インタビューによって何を得たのかが伝わらなかったので、具体的に述べました。また、「独自の視点を発表」という部分も曖昧だったため、成果物と明記しました。
【成果】
その結果、私の発表がきっかけとなり、ゼミでは従来の文献中心の調査方法に加えて、実際に現地に足を運んで住民への聞き取り調査やフィールドワークを行うことが正式に取り入れられました。これにより、研究内容がより実践的で具体的なものに深まりました地域の方々の声を反映した調査方針が加わったことで、今まで見えてこなかった地域課題の実態を捉えることができ、研究内容の説得力が増し、現実に即した提案が可能になりました。
添削コメント|「より実践的で具体的なものになった」という表現は抽象的で内容が伝わりにくいです。「地域の声を反映した調査方法によって、今まで見えなかった地域課題の実態を捉えられる」と実際に得た成果を具体的に伝えました。
【入社後】
入社後も、好奇心を原動力に学び続け、新しい視点を提案できる人材として貢献していきたいと考えています多様な情報に目を向け、自ら調査・提案する姿勢を活かして、課題発見や企画提案に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
添削コメント|「新しい視点を提案」では抽象的で企業での強みの活用イメージが湧きにくいため、好奇心→調査→課題発見・企画提案という行動サイクルを示し、業務にどう結びつくかを明確にしました。

【NGポイント】
具体的な行動が不明瞭だったため、自己PRとしての説得力に欠けていました。特に「新しい視点を提案」など抽象的な言い回しが多く、企業側が業務への応用をイメージしにくくなっていた点が課題でした。

【添削内容】
抽象的な表現を削除し、「調査・分析・発表」といった行動や成果に基づく具体的な描写を追加しました。行動の時系列や背景も補足し、読み手が状況をイメージできるように修正しています。

【どう変わった?】
「好奇心旺盛」という強みが、ゼミ活動内のリサーチや分析行動として具体的に表現され、再現性のある強みと評価できる内容になりました。入社後の貢献イメージも具体化され、全体的な説得力も向上しています。

【今回の自己PRのコツ】
・好奇心を具体的な行動で示す
・行動の内容は具体的に伝える
・誰が見ても納得できる表現を使う

例文⑨ SNS発信やブログ運営からの学び

SNS運営の経験を通して好奇心旺盛さをアピールしている自己PRを添削しました。

行動の背景や動機、成果の根拠を明確にし、好奇心の深さと企業での活かし方を具体的に伝えることが大切です。

SNS運営の経験をもとにした自己PR
【結論】
私は好奇心旺盛なことを長所とし、未知の分野でも興味を持った分野に対して積極的に学びを深め、自ら行動に移す力があります。この姿勢は貴社でも必ず活かせます。この力は、変化の多いビジネス環境でも柔軟に対応し、貴社に貢献できると考えています。
添削コメント|根拠なしに「未知の分野でも必ず活かせる」と伝えても、説得力がないため企業の印象に残りません。好奇心旺盛な性質がどうビジネスに役立つのか、実務視点で応用可能な強みとして表現することが大切です。
【エピソード】
大学2年の春、新しく興味を持った地元の活性化に貢献したいという思いから地域イベントを紹介するSNSアカウントとブログを立ち上げました。
添削コメント|「新しく興味を持った」では内容が漠然としており、動機の弱さに繋がります。「なぜその行動を起こしたのか」を明確に示すことで、好奇心のきっかけや行動の主体性が伝わりやすくなります。
【エピソード詳細】
初めは知識ゼロでしたが、図書館でブログ記事の書き方を解説する本を借り、毎日1記事投稿を続けました。また、写真の構図やハッシュタグの組み合わせを試し、投稿時間帯も変えながら反応を記録しました。さらに、写真の撮り方やSNSのアルゴリズムに関する情報を調べ、どの投稿が注目されるのかを検証・分析するなど、深堀りしながら発信の工夫を重ねました。
添削コメント|就活で評価される「好奇心」は、単なる関心の広さではなく、深掘りして行動に移す姿勢です。もとの文章はやや表面的だったため、情報収集→検証→工夫という深堀りの行動を具体的に示し、強みの根拠を補強しました。
【成果】
3か月後にはフォロワーが0人から1,500人に増え、月間閲覧数は学内サークル紹介サイトの5倍を達成しました。地域主催者から依頼を受け、イベント公式の情報発信も担当し、参加者数向上に貢献しました。その実績が評価され、地域イベントの主催者から公式アカウントの発信依頼を受け、実際に運用を担当した結果、イベント参加者数が前年比120%に増加しました。
添削コメント|成果の背景にあるプロセスや因果関係を明示することが評価の鍵です。削除部分は結果のみで過程が不明瞭だったため、依頼の理由・役割・定量的な成果の流れを明確にし、説得力を高めました。
【入社後】
入社後は、この好奇心と情報発信の経験を生かし、新サービスや社内プロジェクトについてもわかりやすく発信することで組織の認知拡大と顧客理解を促進します。社内外の新しい取り組みに対しても主体的に情報を収集・発信し、社内共有やマーケティングに役立てることで、組織全体の課題解決や価値向上に貢献したいと考えています。
添削コメント|「新サービスや社内プロジェクト」などの表現はやや漠然としており、企業理解が浅い印象を与えてしまう恐れがあるので修正しました。添削後は、好奇心を発揮して何ができるのか、具体的な行動に焦点を当てて言語化することで、企業における再現性を伝えています。

【NGポイント】
行動のきっかけや成果の根拠が曖昧で、どのように好奇心が強みとして発揮されたのかが分かりづらい状態でした。特に、「興味を持った」といった表現などは、動機や敬意が伝わらず、説得力ありませんでした。

【添削内容】
動機や行動の背景を具体化し、成果に至る過程と入社後の展望を明確にすることで、自己PRの一貫性と説得力を高めました。「なぜ始めたのか」「どのように改善したのか」といった部分を明確に伝えています。

【どう変わった?】
好奇心旺盛な性格が具体的な行動と成果に結びついて伝わるようになり、企業側が「この学生が入社後にどう活躍できるか」をイメージできる自己PRになりました。

【今回の自己PRのコツ】
・興味のきっかけは必ず伝える
・行動の過程や工夫を具体化する
・成果の背景にあるプロセスや因果関係を示す

例文⑩ 語学学習を通じて得た継続力

スペイン語学習を題材に、好奇心旺盛さと継続力をアピールしている自己PRを添削しました。

語学学習を始めたきっかけや学習の工夫、最終的な成果を5W1Hを用いて表現することが重要です。

語学学習の経験をもとにした自己PR
【結論】
私の長所は、好奇心旺盛で新しいことに積極的に挑戦できる点です。物事の背景や仕組みに関心を持ち、深く理解しようと主体的に学び続ける好奇心の強さです。
添削コメント|元の表現はありきたりな表現で、就活生独自の強みとして印象に残りにくい点が課題でした。そこで、「具体的にどのような行動に現れる強みか」に焦点を当て、知的好奇心と主体性が伝わる文に修正しています。
【エピソード】
大学入学後、英語以外にも世界の文化や言語に興味を持ち、特に昔から興味があったスペイン語の学習を始めました。
添削コメント|この部分は、エピソードの概要が端的に述べられています。数ある言語の中でもスペイン語を選んだ理由も書けており、特に問題
ありません。
【エピソード詳細】
最初は発音や文法が難しく感じましたが、「現地の人と直接会話してみたい」という思いを原動力にスペイン語圏の文化や歴史を深く理解したいという知的関心を原動力に、毎日30分の学習を半年以上継続しました。参考書に加えて語学アプリも活用し、学習初期は文法書やアプリを用いて基礎を固め、その後ニュース番組や会話教材を通して応用力も身につけました。自分の習熟度に応じて教材を変えるなど、学習方法も工夫しながら取り組みました。
添削コメント|動機と学習法の曖昧さが課題でした。「文化や歴史を理解したい」と表現することで前項との一貫性を保っています。また、教材の使い方を段階的に具体化することで、自分なりの工夫が説得力を持って伝わるようになっています。
【成果】
その結果、スペイン語検定の初級レベルに合格し、簡単な自己紹介や会話ができるようになりました。また、大学の国際交流イベントでは、スペイン語で留学生と交流し、文化について質問するなど実践の場で活用しました。語学習得の過程で、疑問を放置せず調べる習慣や継続する力も身につけることができました。
添削コメント|「簡単な会話ができるようになった」だけでは当初の目標が達成できていないので、国際交流イベントで文化理解を深めた経験を補足することで、目的に向けて努力を継続できる力と好奇心を行動に変える力が成果に繋がっていることを明確に示しました。
【入社後】
入社後もこの好奇心と行動力を活かし、与えられた仕事だけでなく自ら課題や学ぶべき点を見つけ出し、新たな知識やスキルを積極的に吸収し、業務に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「与えられた仕事だけでなく」では、やや受け身な印象を受けます。企業は、課題を自ら見つけ、改善に取り組む主体的な人材を評価するため、能動的な表現へと変更しました。

【NGポイント】
「好奇心旺盛」という強みが抽象的で、何にどう興味を持ち、どのように学びを行動へつなげたのかが伝わってきませんでした。また、学習内容や成果の具体的説明や繋がりが見えてこず、説得力に欠けていました。

【添削内容】
動機を「文化や表現の背景への関心」とし、学習方法を5W1Hで具体化しました。成果も単なる語学力向上ではなく、目的に即した実績を示しました。入社後の部分も主体性が明確になるよう修正しています。

【どう変わった?】
行動の背景や工夫が明確化されたことで、強みの根拠が強まりました。「好奇心を原点に主体的に学び続ける力」「成果に結びつける実行力」の両方があることが伝わる自己PRになっています。

【今回の自己PRのコツ】
・好奇心がどう行動に繋がったのか示す
・学習法を具体的に述べる
・全体を通して一貫した内容にする

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「好奇心旺盛」を長所とするときの注意点3つ

「好奇心旺盛」は前向きな印象を与える一方で、伝え方によってはマイナスの印象につながることもあります。

就活でこの長所を活かすには、企業側が感じやすい懸念点を理解し、誤解を避けた伝え方を意識することが大切です。ここでは、注意すべき3つのポイントを紹介します。

  1. 「飽きっぽい」「落ち着きがない」と誤解される可能性がある
  2. 話が広がりすぎて伝えたいポイントが曖昧になる
  3. 行動と成果のつながりが見えづらい場合がある

① 「飽きっぽい」「落ち着きがない」と誤解される可能性がある

「いろいろなことに興味を持ちます」と伝えると、柔軟性や関心の広さは伝わるものの、「飽きっぽいのでは」と不安に思われる可能性があります。

特に話の内容が浅かったり、いくつもの話題を挙げすぎると、集中力や継続性に疑問を持たれてしまうかもしれません。

そうならないためには、ひとつのことに興味を持ち、それにしっかり取り組んだ経験を具体的に伝えるようにしてください。

好奇心をもとに行動し、そこから何かを学び成果につなげたという流れが伝われば、印象は大きく変わるでしょう。

② 話が広がりすぎて伝えたいポイントが曖昧になる

関心の幅が広いのは強みですが、それをすべて伝えようとすると話がまとまらなくなってしまいます。

結果として、「何を伝えたかったのか」がぼやけてしまい、面接官にも内容が伝わりにくくなるかもしれません。

自己PRでは、エピソードを1つに絞り、それを深掘りすることが大切です。関心を持ったきっかけ、行動に移した理由、その結果までをしっかり整理して話すことで、内容に一貫性が生まれますよ。

話の軸を明確にすることを意識してください。

③ 行動と成果のつながりが見えづらい場合がある

「好奇心旺盛」と言うだけでは、実際にどう行動し、どんな成果が得られたのかが伝わりにくいことがあります。特に「興味を持った」だけで終わってしまうと、説得力が欠けてしまうでしょう。

そこで、「興味を持ったことに対して自分から動き、何かを得た」という経験を具体的に語るようにしてください。

たとえば、「新しい分野に関心を持ち、自主的に学んで成果を発表した」といった流れがあると、行動力や成果につながる姿勢をしっかり伝えられますよ。

面接で避けたい「好奇心旺盛」のNG例文

「好奇心旺盛です」と伝えたつもりが、面接官に誤解を与えてしまうケースも。ここでは、伝え方によって逆効果になってしまう例を具体的に紹介し、注意すべきポイントを解説します。

  1. NG例文① 興味の移り変わりが早く継続性が伝わらない
  2. NG例文② 企業や職種との関連が薄い内容
  3. NG例文③ 「好奇心旺盛」の具体性がなく抽象的
  4. NG例文④ 自己中心的な印象を与えてしまう表現
  5. NG例文⑤ 企業が求める人物像とズレているアピール

NG例文① 興味の移り変わりが早く継続性が伝わらない

好奇心旺盛な性格をアピールする際、「あれこれ興味がある」だけの内容になってしまうと、逆にマイナス印象につながる場合があります。以下はそのNG例文です。

《例文》

私は好奇心旺盛な性格で、これまでに多くのことに挑戦してきました。大学ではテニスサークルに入り、途中で軽音部にも所属。

その後、語学にも興味を持ち、フランス語を少しだけ勉強しましたが、今は動画編集に熱中しています。このように常に新しいことに興味を持ち、積極的にチャレンジしてきました。

いろいろなことを経験してきたことで、幅広い視野が身についたと思います。今後も新しいことに興味を持ち、柔軟に取り組んでいきたいです。

《解説》
興味の幅広さは伝わりますが、どれも浅く終わっている印象になります。テーマは一つに絞り、継続や成果に焦点を当てましょう

NG例文② 企業や職種との関連が薄い内容

好奇心旺盛な性格をアピールしても、応募先の企業や職種との関連が感じられないと、評価につながりにくくなります。以下の例文はその典型です。

《例文》

私は好奇心旺盛な性格で、大学では天体観測サークルに所属し、毎週夜に星を観察してきました。

特に星座や宇宙の成り立ちに強く興味を持ち、自宅にも望遠鏡を購入して独自に観測記録をつけています。

また、関連する文献も積極的に読み、学会の公開講座にも足を運びました。このように、興味を持ったことにはとことん取り組む性格で、知識を深めることにやりがいを感じています。

これからも幅広い分野にアンテナを張りながら、自分の視野を広げていきたいです。

《解説》
星や天体への情熱は伝わりますが、企業や職種との接点が見えないため、自己PRとしては効果が薄くなります。職種とのつながりを明示しましょう。

NG例文③ 「好奇心旺盛」の具体性がなく抽象的

好奇心旺盛な性格を伝える際、エピソードが抽象的すぎると説得力に欠けてしまいます。以下の例文はその典型的なNGパターンです。

《例文》

私は好奇心旺盛な性格で、常に新しいことに興味を持って取り組んできました。大学生活でも、さまざまなことに挑戦しており、興味を持った分野は何でもすぐに調べるようにしています。

また、人と話すことも好きなので、多くの人と関わることで自分の知識や視野を広げていきました。

こうした経験を通じて、自分自身の成長を実感しています。仕事においても、新しい環境や変化に対して積極的に関わりながら、柔軟に対応できると思います。

《解説》
「いろいろやっている」という抽象的な表現だけでは、具体的な行動や成果が伝わりません。体験を一つに絞り、具体例を入れることが重要です。

NG例文④ 自己中心的な印象を与えてしまう表現

好奇心旺盛な性格をアピールする際に、自分の興味や行動ばかりを強調すると、協調性がない印象を与えてしまうことがあります。以下はそのようなNG例文です。

《例文》

私は好奇心旺盛な性格で、やりたいと思ったことはすぐに行動に移します。ゼミ活動では自分の興味を優先し、班のテーマとは別に独自の研究を進めていました。

グループワーク中も、自分の意見をどんどん出して主導権を握ることが多く、話し合いをスピーディーに進めることができたと思っています。

周りの意見よりもまずは自分の考えを大切にすることで、新しい発想や切り口を提示することができました。今後も、自分の好奇心に素直に行動し、思いついたことは即実行していきたいと考えています。

《解説》
主体性を伝えたい意図はあるものの、周囲との協調や配慮に欠けて見える表現になっています。チームでのバランスにも触れると好印象につながるでしょう。

NG例文⑤ 企業が求める人物像とズレているアピール

いくら魅力的なエピソードでも、企業の価値観や職種に合っていない内容は逆効果になることがあります。以下はそのようなNG例の一つです。

《例文》

私は好奇心旺盛な性格で、刺激のある環境で常に新しいことにチャレンジしたいと考えています。

変化のないルーティン業務や安定した仕事にはあまり興味が持てず、常にスピード感のある職場で成長を実感していきたいです。

大学では短期留学や複数のサークル活動を経験し、次々に新しい挑戦を重ねてきました。今後も、変化の激しい業界でさまざまなことに関わりながら、自分の可能性を広げていきたいと思っています。

《解説》
「変化が好き」「安定志向が合わない」といった表現は、堅実さや長期的な視点を重視する企業にはマイナスです。応募先に合った表現を意識しましょう。

好奇心旺盛を長所として伝えるときの注意点

面接で「好奇心旺盛です」と伝えるとき、内容次第でマイナス評価につながることもあります。伝え方次第で印象が大きく変わるため、慎重に組み立てることが重要です。

ここでは、伝えるうえで注意しておきたい3つのポイントを紹介します。

  1. 自己満足なエピソードにならないように気をつける
  2. 企業が求める人物像と合っているか確認する
  3. 自己PRとの整合性や短所との矛盾に注意する

① 自己満足なエピソードにならないように気をつける

「好奇心旺盛な性格です」と伝えるときに、自分の好きなことばかりを話してしまうと、面接官には響かないかもしれません。面接では「それがどう会社に活きるのか」が見られています

たとえば旅行や趣味など、プライベートな話だけを掘り下げても、仕事との関連が見えなければ評価されにくいでしょう。

好奇心によって自ら行動し、その結果どんな学びや成長があったのかを伝えてください。自己満足で終わらせず、相手目線で話すことが、納得される自己PRのカギです。

② 企業が求める人物像と合っているか確認する

好奇心があること自体は悪くありませんが、応募先の企業や職種との相性を無視してしまうと、ミスマッチに見られてしまいます

もし、「刺激がほしい」「変化が好き」といった言葉を、安定を重視する企業で使うと逆効果になるかもしれません。

企業研究をしっかり行い、求められる人物像に合わせたアピールが大切です。自分の価値観を押しつけるのではなく、「この会社だからこそ活かせる」と伝える工夫が必要だと考えましょう。

③ 自己PRとの整合性や短所との矛盾に注意する

自己PRで「計画的に物事を進めるのが得意」と伝えていたのに、長所では「思い立ったらすぐ行動します」と話してしまうと、内容に一貫性がなくなります。

こうした矛盾は、説得力を大きく損ねてしまうでしょう。

また、短所で「飽きっぽい」と伝えていた場合、それとどう向き合っているかをセットで語ることが重要です。エピソードや性格の要素を組み合わせて、全体で一貫性のある人物像を描いてください

好奇心旺盛という長所を最大限に活かす方法を理解しておこう!

就職活動において「好奇心旺盛」という長所は、適切に伝えれば企業から高く評価される要素です。実際、企業は新しいことに前向きに挑戦し、疑問を自ら解決しようとする人材を求めています。

また、企画職や営業職、クリエイティブ職など幅広い職種でもその強みが活かされます。ただし、伝え方を誤ると「飽きっぽい」などのマイナスイメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。

自己PRでは、行動や成果と結びつけて一貫性を持たせた具体的なエピソードを用いることが効果的でしょう。

「好奇心旺盛」を別の表現に言い換える工夫や、自分の志望先に合った人物像との整合性を意識することが、面接での好印象につながりますよ。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。