面接で緊張しない方法を紹介！前日準備から緊張したときの対処法まで徹底解説
就活を始めたての人はもちろん、就活に慣れてきた人でも緊張するのが面接ですよね。「緊張で回答を忘れたらどうしよう」「緊張が伝わると減点になる？」と不安になる人も多いはず。
そこでこの記事では、面接で緊張しないためにどんなことをすればいいか、徹底的に解説していきます。
面接で緊張してしまう原因の分析から、事前にやっておきたい準備、当日の具体的な対策までわかりやすく解説。「面接で緊張してうまく話せない…」と不安を感じている就活生は必見の内容ですよ。
面接で選考通過を目指そう！
記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
面接で緊張してしまう原因を5つ紹介
面接で緊張してしまうのは、あなただけではありません。多くの就活生が同じように不安を感じています。なぜ緊張するのかを知ることで、自分の気持ちを冷静に見つめ直すことができるでしょう。
ここでは、面接で緊張してしまう代表的な理由を5つ紹介し、それぞれの原因に対するヒントもお伝えします。
- 初対面の相手との会話に不安を感じるため
- 自分をよく見せようという意識が強いため
- 人生を左右する場面だと考えすぎてしまうため
- 失敗を極度に恐れているため
- 十分に準備ができていないため
①初対面の相手との会話に不安を感じるため
初対面の人と話すときは、どうしても緊張しやすいものです。特に面接の場では、相手が評価者であることから、普段よりも構えてしまいがちでしょう。
しかし、面接官もあなたと初めて会う立場です。完璧な返答よりも、落ち着いて受け答えしようとする姿勢が大切となるでしょう。
あいさつや目線の合わせ方など、基本的なマナーを意識するだけでも、会話のハードルはぐっと下がります。相手の質問に丁寧に向き合う姿勢を見せることで、自然と緊張もやわらいでいくでしょう。
②自分をよく見せようという意識が強いため
「良い印象を与えたい」と思う気持ちは大切ですが、その意識が強すぎると、かえって自分を不自然に見せてしまいます。
企業側は、取り繕った言葉よりも、等身大のあなたの人柄や考え方を知りたいと考えています。失敗を恐れすぎず、素直な気持ちで受け答えすることが、結果として好印象につながる場合も多いです。
無理に飾らず、自然体で臨む意識を持つことで、余計な緊張は感じにくくなります。
③人生を左右する場面だと考えすぎてしまうため
「この面接で未来が決まる」と思い込むと、過度にプレッシャーを感じてしまいます。確かに大切な機会ですが、面接は一つではありませんし、企業との相性も大きく影響するでしょう。
そう考えると、一度の面接がすべてではないと気づけるはずです。さらに、面接は企業が自分を選ぶだけでなく、自分が企業を見極める機会でもあります。
この視点を持つことで、気持ちにゆとりが生まれ、冷静さを保ちやすくなるでしょう。
私たちも就活面談で、1つの面接に対して思い詰めてしまう学生をよく見かけます。面接はあくまで「企業と相互にマッチングを確かめる場」だと忘れないことが大切です。
企業側も、自分の価値観や考えを率直に伝えてくれる学生のほうが印象に残りやすい傾向にあります。肩の力を抜いて「自分の軸に合う企業を見極めよう」という意識で臨んでみましょう。
④失敗を極度に恐れているため
「失敗したらどうしよう」と考えすぎると、緊張はどんどん強くなってしまいます。ですが、面接では失敗そのものよりも、失敗にどう対応するかが見られています。
言葉に詰まったときは「少し考えさせてください」と伝えればよく、それだけで誠実さが伝わります。完璧を目指すのではなく、自然にやり取りする姿勢が大切です。
失敗を前提にした心構えを持つことで、むしろ安心して面接に臨めるようになるでしょう。
企業側も、一度の回答の失敗で評価を一気に落とすことは少ないです。実際、言葉に詰まってしまっても、その後の対応次第で評価が上がるケースも少なくありません。
また、完璧主義の人ほど、うまく返そうとして逆に言葉が出てこなくなることも。回答を完璧に答えようとせず、回答の「軸」を定めておくと、柔軟に会話ができますよ。
⑤十分に準備ができていないため
準備不足は、面接に対する不安を強くします。想定質問への答えを用意していなかったり、企業研究が曖昧だったりすると、自信を持って話すことができません。その結果、緊張が増してしまいます。
一方で、模擬面接を通じて回答の練習をしたり、声に出して話す練習をしたりしておけば、「ここまで準備したから大丈夫」と感じられるようになるでしょう。準備が自信を支え、緊張をやわらげてくれるのです。
面接で緊張しない方法｜面接中の正しい心構え
面接に緊張はつきものですが、心の持ち方ひとつでその不安を和らげることが可能です。ここでは、緊張とうまく付き合いながら自分らしさを出すための考え方を3つ紹介します。
- 緊張するのは当たり前と受け入れる
- 自分も企業を見極めているという意識を持つ
- 面接を自己表現の場と捉えるようにする
①緊張するのは当たり前と受け入れる
面接で緊張するのは自然なことです。「緊張してはいけない」と思い込むと、かえって緊張が強まってしまいます。むしろ「誰でも緊張する」と認めた方が気が楽になるでしょう。
緊張は悪いことではなく、真剣に取り組んでいる証でもあります。深呼吸や姿勢を整えるだけでも気持ちは落ち着くでしょう。まずは緊張を否定せず、冷静に向き合ってください。
緊張すること自体は、決してマイナスではありません。適度な緊張感を持っている方のほうが、話し方や立ち振る舞いに誠実さがにじみ出ていると感じることがありますよ。
また、「緊張している自分を受け入れる」ことも重要です。実際、面接前に「今、自分は緊張している」と言語化するだけでも、頭が整理されて落ち着けますよ。
②自分も企業を見極めているという意識を持つ
「評価される側」という意識だけが強いと、どうしても緊張しがちです。対等な立場であることを意識し、「自分に合う会社かどうかを確認する時間」と捉えてみてください。
面接は企業が応募者を見る場ですが、同時に自分も企業を判断する機会です。この意識を持つと、必要以上に構えずに話せるようになります。
気持ちに余裕が生まれ、落ち着いて臨めるはずです。
私たちも面接対策の場でよく伝えているのが、「企業も選ばれている側だ」ということです。採用側も、自社と相性の良い人材を探しており、常に優位なわけではありません。
また、面接は学生側が志望企業とのミスマッチを図る場でもあります。福利厚生や社風、社員の雰囲気など、実際に話さないと見えてこないことも多いですよね。
③面接を自己表現の場と捉えるようにする
面接は自分を試す場ではなく、自分自身を伝えるチャンスと考えましょう。完璧に話すことよりも、自分の言葉で正直に話すことが大切です。
実際、作り込まれた答えより、素直で誠実なやり取りが好印象につながることも多くあります。自分らしく話せれば、緊張も次第にやわらいでいくでしょう。
リラックスして、自然な表現を心がけてください。
面接官が注目しているのは、その人らしさや価値観が伝わってくるかどうかです。回答に多少つまづいていても、「この人と一緒に働きたい」と思わせる誠実さのほうが大切ですよ。
私たちも、模範解答にとらわれすぎるのではなく、自分の言葉で語るようにアドバイスしています。多少の緊張があっても、「素の自分」を見せる姿勢が好印象につながるんですよね。
面接で緊張しない方法｜前日までにやっておくべき準備
面接の緊張をやわらげるには、前日までの準備が欠かせません。万全な準備は自信につながり、気持ちの安定にもつながるでしょう。
ここでは、本番を落ち着いて迎えるために必要な具体的な準備を4つ紹介します。
- よく聞かれる質問の回答を準備しておく
- 声に出して繰り返し練習する
- 業界・企業研究を徹底する
- 模擬面接で本番をシミュレーションする
①よく聞かれる質問の回答を準備しておく
「自己紹介」「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」など、面接でよく聞かれる質問に対する答えはあらかじめ準備しておくと安心につながります。
内容を考えるだけでなく、自分の言葉で伝えられるよう整理しておくことが大切です。丸暗記は避け、自然に話せるようにしておきましょう。
ノートにまとめたり声に出したりすると、記憶に残りやすくなります。
明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…
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②声に出して繰り返し練習する
準備した回答は、実際に声に出して練習してみてください。頭の中で覚えたつもりでも、話すとうまく言えないことがあります。
繰り返し声に出すことで、自分の話し方のクセや言いにくい表現にも気づけるでしょう。鏡を見ながら話せば、表情や姿勢の確認もできて一石二鳥です。少しずつ慣れてくると、緊張もやわらいでいきます。
③業界・企業研究を徹底する
企業理解が浅いと、面接での発言に説得力が出ません。ホームページや採用情報、最近のニュースなどを見て、企業の特徴や考え方を押さえておくことが重要です。
相手のことをよく知っているという姿勢は、面接官にも好印象を与えます。志望動機や逆質問でも具体性が増し、自信を持って答えられるでしょう。
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④模擬面接で本番をシミュレーションする
準備の仕上げとして、模擬面接を活用してみましょう。実際の形式に近い練習をすることで、本番特有の緊張感に慣れることができます。
大学のキャリアセンターや就活支援サービスなど、フィードバックを受けられる場もあるので活用しましょう。
自分では気づかない話し方のクセや改善点を知るきっかけにもなるので、本番前の確認としておすすめです。
模擬面接は「緊張に慣れる」ためだけでなく、「面接官の視点を理解する」大きなチャンスでもあります。聞き手側の感じ方を知っておいて損はありません。
私たちも模擬面接のフィードバックで、話す内容だけでなく、姿勢や目線の配り方など無意識の振る舞いが印象に大きく影響すると伝えてきました。「何を見られているか」を知るのに模擬面接は最適です。
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緊張しても大丈夫！面接中に緊張してしまった時の対処方法
面接中に緊張してしまうのはごく自然なことです。大切なのは、その場でどう落ち着きを取り戻すかということ。あらかじめ対処法を知っておけば、安心して対応できるでしょう。
ここでは、緊張したときにすぐ実践できる3つの方法を紹介します。
- 緊張していることを正直に伝える
- 質問を復唱して時間を作る
- 深呼吸や姿勢の見直しで気持ちを整える
①緊張していることを正直に伝える
うまく言葉が出ないときや表情が強ばってしまったときは、「少し緊張しています」と素直に伝えてみてください。それだけで空気がやわらぎ、自分自身の気持ちもリセットしやすくなります。
面接官は多くの学生と接しているため、緊張していること自体は特別ではありません。むしろ、正直に打ち明けることで誠実さが伝わる場合もあります。
「緊張しています」と伝えるのをためらう方もいますが、実は面接官側もその一言で助かっているケースがよくあります。
表情のこわばりや低いトーンの声からは「ミスマッチを感じているのかな」と不安になってしまうので、緊張しているだけだと分かるとほっとしますね。
私たちも「自社で一緒に働いていける人がいたらいいな」と感じて面接しているため、緊張はお互い様です。無理に取り繕うより、等身大の姿勢のほうが嬉しいですよ。
②質問を復唱して時間を作る
質問の内容が一度で理解できなかったり、頭が真っ白になったりすることもあります。その際は「〇〇についてのご質問ですね」と繰り返してみてください。
復唱することで考える時間が生まれ、焦りも和らぎます。落ち着いた話し方は、丁寧さや誠意を感じさせるため、評価にもつながりやすいでしょう。
③深呼吸や姿勢の見直しで気持ちを整える
緊張で呼吸が浅くなっていると感じたら、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。意識して息を整えるだけでも心拍数が落ち着きます。
また、背筋を伸ばして座ることで、自然と自信ある姿勢に。体の状態を整えることは、気持ちの安定にもつながります。言葉が出ないときこそ、一度体をリセットする意識を持ってみてください。
面接で緊張しない方法はある？先輩の体験談から学ぶ安心のヒント
面接本番が近づくにつれて、「うまく話せるかな」「緊張で頭が真っ白になったらどうしよう」と不安になる方は少なくありません。緊張は自然なことといっても、対策は取りたいものですよね。
本章では、就活を突破した先輩たちが面接時の緊張にどう向き合い、乗り越えてきたのかという体験談を紹介します。
失敗から学んだことや、自信を持てるようになった具体的な工夫など、面接官の視点からも解説していくため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 緊張を笑顔と堂々さで突破！明るい印象が評価につながった話
- 初面接でESを忘れて大失敗？準備不足が緊張を招いた失敗談
①緊張を笑顔と堂々さで突破！明るい印象が評価につながった話
▼Aさん（23歳・文系私立）
面接って、正直いつも緊張してたんですけど、あるときもう吹っ切れて「とにかく笑顔だけは忘れないようにしよう」って意識して臨んだことがあったんです。
振り返ってみると声も震えてたし、頭も真っ白に近かったんですけど、それでも笑顔だけは崩さずに、ハキハキ話すように心がけました。
そうしたら面接の最後に「何事にも前向きで、努力家な印象を受けました」って言ってもらえて、その企業から選考通過の連絡をもらったんです。
もちろん内容が完璧だったわけじゃなくて、むしろ緊張して言葉に詰まる場面もありました。でも、「印象でプラスになることって、こんなに大きいんだな」って実感しました。
それ以来、準備ももちろん重要ですが、他にも「自分を明るく見せる意識」が大事だなって思うようになりましたね。
緊張しがちな人ほど、まずは表情と姿勢から意識してみるといいかもしれません。
面接の場では、もちろん受け答えの正確さや論理性も重要ですが、「この人と一緒に働きたい」と思わせる印象があるかどうかもよく見られています。
特に新卒採用では、社会人経験がない就活生が大半ですよね。そのため個人の能力よりも、今後の成長期待感や、人柄の印象が選考のカギになることが少なくありません。
Aさんのように、常に笑顔や堂々とした振る舞いを意識する人からは、新卒に求められがちな「素直さ」が感じられるため、自然と良い印象を覚えますね。
表情や話し方は、面接官の記憶に強く残る大事な要素です。面接内容に自信がなくても、まずは見た目の印象から信頼を得ていくことも戦略の1つと言えるでしょう。
②初面接でESを忘れて大失敗？準備不足が緊張を招いた失敗談
▼Bさん（25歳・文系国公立）
ある企業での面接のとき、ESの内容をド忘れしてしまって、緊張で何もできなかったことがあります。
提出済みのESが見返せない企業だったんですけど、普段ならPDFかドキュメントに保存しておくのに、そのときに限って保存し忘れてて……
結果、面接でESと同じ質問を聞かれても、「……えっと……」って感じで、まったく思い出せず、面接官との会話が全然噛み合わなかったんです。
緊張してたのもあって、頭が真っ白になってたんですよね。「何か答えなきゃ」って焦るほど余計に何も出てこなくて、その後もボロボロで……正直かなりしんどい時間でした。
緊張するのは誰でもありますが、あのときは必要以上に焦りすぎていたなと思います。面接にも慣れてきて油断していたぶん、1つのミスでパニックになってしまったんですよね。
ちゃんと準備をすることはもちろん重要ですが、予想外のことが起きたら、面接官に正直に言って少し時間をもらえばよかったなと思います。次に活かしたい教訓ですね。
面接で話す内容は、ESとの整合性が重要です。特に設問別にエピソードを書いている場合、それを覚えていないと質問に対して的外れな回答になってしまうこともあります。
緊張による失敗は珍しくありませんが、その多くは事前の準備不足と、面接本番で必要以上に焦ってしまったことが原因になっています。
まずは面接前にしっかりとESの内容を確認しておきましょう。「あれだけ準備したから大丈夫」と思える状態を作ることが、落ち着いた受け答えに繋がりますよ。
また、それでも面接中に緊張した場合は、素直に私たち面接官に伝えてもらいたいなと思います。
私たちにとって重要なのは「面接で学生さんの考え方や人柄を知ること」であり、「ESを覚えているかどうか」ではありません。
緊張しすぎて何も会話ができないまま面接が終わるよりは、少し落ち着く時間を取ってから、スムーズに会話を進めていけたほうが嬉しいですね。
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面接で緊張しない方法｜日常的に意識したい習慣を解説
面接の緊張を軽減するには、当日だけでなく普段からの心がけが大切です。小さな行動の積み重ねが、本番での自信や落ち着きに直結するでしょう。
ここでは、日常生活で意識しておきたい4つの習慣を紹介します。
- 発声練習や姿勢を整える習慣を身につける
- 日常的にポジティブな言葉を使うよう意識する
- 自然な笑顔を出せるよう日頃から練習する
- 周囲と比較しない習慣を作る
①発声練習や姿勢を整える習慣を身につける
はきはきとした声や自然な姿勢は、面接時の印象を大きく左右します。日頃から発声練習を取り入れることで、声に安定感が出て聞き取りやすくなるのでおすすめです。
また、背筋を伸ばす、深呼吸を意識するなど基本的な姿勢を整えることも、心の安定につながります。普段の生活で意識しておくと、本番でも自然に落ち着いた態度をとれるようになるでしょう。
②日常的にポジティブな言葉を使うよう意識する
「どうせ無理」と思うと本当にうまくいきませんが、「きっとできる」と口にするだけで不思議と気持ちが前向きになります。普段から前向きな言葉を使う習慣を持つと、自然と自信も育っていくでしょう。
ネガティブな言葉を減らすことは、自分自身の不安を和らげるうえでも効果的です。気づいたときから、少しずつ言葉遣いを変えてみてください。
③自然な笑顔を出せるよう日頃から練習する
笑顔は相手に安心感を与え、自分の緊張も和らげます。ただし、作り笑いはすぐに見抜かれてしまうため、日常から自然な笑顔を意識して練習しておくことが大切です。
鏡を使って表情を確認したり、普段のあいさつに笑顔を添えたりするだけでも効果があります。心に余裕があるときこそ、笑顔の練習をしておくと良いでしょう。
④周囲と比較しない習慣を作る
「あの人より劣っている」と感じるのではなく、「自分は自分」と思えるようになると、気持ちに余裕が生まれます。
就活では、他人と比べて不安になることがよくあるでしょう。しかし、他人のペースに振り回されると、自分の良さが見えにくくなってしまうこともあります。
比較ではなく成長に目を向ける姿勢が、安定したメンタルを支える力になるでしょう。
緊張しやすい人が陥りやすい失敗例と対策
面接では、緊張しやすい人ほど同じような失敗を繰り返す傾向があります。原因を知っておくことで、事前に対策しやすくなるでしょう。
ここでは、よくある5つの失敗例とその背景、予防のヒントを紹介します。
- 質問内容を忘れてしまう
- 答えに一貫性がなくなる
- 逆質問が出てこなくなる
- ビジネスマナーを間違えてしまう
- 会話のキャッチボールができなくなる
①質問内容を忘れてしまう
緊張すると、面接官の質問が頭から抜けてしまうことがあります。焦って黙り込むと、さらに不安が増してしまうでしょう。
そんなときは「恐れ入りますが、もう一度お願いできますか」と落ち着いて聞き返してください。無理に答えようとせず、一呼吸おくことで気持ちも落ち着きやすくなります。
緊張によって質問内容を聞き逃してしまうケースは、実は珍しくありません。私たちも質問直後の沈黙や目線の揺れから、「緊張しすぎて内容が入っていないな」と察することがあります。
重要なのは、聞き返すことをマイナス評価にはしていないという点です。むしろ丁寧に聞き返して会話を続けられる人は、トラブルにも冷静に対処できる人だと感じますね。
②答えに一貫性がなくなる
話しているうちに内容がぶれてしまい、自分でも何を伝えたいのか分からなくなることがあります。これは、事前に自分の経験や考えを整理できていないと起こりやすいです。
軸となるエピソードや考えを明確にしておくことで、話がぶれずに伝わりやすくなります。簡単なメモで構いませんので、話の流れを整理しておきましょう。
③逆質問が出てこなくなる
「何か質問はありますか？」と聞かれて、用意していた質問が緊張のあまり飛んでしまうことはよくあります。
逆質問は、企業への関心や意欲を伝えるチャンスでもあります。たとえ簡単な内容でも、自分の言葉で問いかけられるように準備しておきましょう。あらかじめ2～3個ほどメモに書いておくと安心です。
④ビジネスマナーを間違えてしまう
敬語や入退室の作法など、形式的なマナーも緊張で忘れてしまいがちです。とくに第一印象を左右する動作は丁寧に行いましょう。
動画や資料で流れを確認し、何度か実際に動作をしておくと、本番でも自然に動けます。完璧を目指さなくても、誠実に対応しようとする気持ちが伝われば問題ありません。
「あなたはビジネスマナーを分かっている？」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
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⑤会話のキャッチボールができなくなる
自分の話に集中しすぎると、面接官の言葉をきちんと受け取れず、かみ合わないやり取りになってしまうことがあります。面接は一方的な発表ではなく会話です。
相手の話を最後まで聞き、必要に応じて相づちや質問を返すことで、自然なコミュニケーションが生まれます。聞く姿勢も評価の対象になると考えておきましょう。
面接で緊張しない方法に関するよくある質問（FAQ）
面接で緊張してしまったときは、焦らず心を落ち着かせることが大切です。ここでは、就活生からよく寄せられる4つの疑問に対して、すぐに使える具体的なアドバイスを紹介します。
- 面接直前に緊張を和らげる即効性のある対処方法は？
- 言葉に詰まったときはどうすればいい？
- 緊張で頭が真っ白になったときの対応方法は？
- 緊張しないためにおすすめのルーティンやおまじないはある？
①面接直前に緊張を和らげる即効性のある対処方法は？
直前の緊張を和らげたいときは、深呼吸とストレッチが効果的です。呼吸を整えることで心が落ち着き、体のこわばりも軽くなります。
また、「大丈夫」「やれる」といった前向きな言葉を自分にかけるだけでも気持ちは変わるでしょう。
控室ではスマホを手放し、数分だけ目を閉じて心を静める時間をつくってみてください。少しの工夫で本番の集中力は高まります。
②言葉に詰まったときはどうすればいい？
うまく話せなくなったときは、「少し考えさせてください」と伝えてから落ち着いて考えましょう。沈黙を恐れて焦るより、きちんと間を取った方が相手に誠実な印象を与えます。
準備してきたことが思い出せない場合でも、無理に続けようとせず、一呼吸置いてから伝え直すことで内容も整理されるでしょう。
緊張で答えに詰まる学生さんは意外と多く、私たちも慣れています。上手く答えがまとまらないからといって切り捨てることはないので、焦らないでくださいね。
むしろ、焦った結果、無言の時間が続くほうが印象が悪くなりがちですね。きっぱり「考える時間をください」と言われたほうが、こちらも嬉しいです。
③緊張で頭が真っ白になったときの対応方法は？
突然、話の内容が飛んでしまったときは、質問をもう一度繰り返したり、「最初に戻ります」と言って話し直すのがおすすめです。その間に呼吸を整え、姿勢を見直すことで気持ちも切り替わります。
完璧に話すことよりも、落ち着いて自分を立て直そうとする姿勢のほうが、面接官には好印象を与えるでしょう。
④緊張しないためにおすすめのルーティンやおまじないはある？
本番前に行うルーティンがあると、気持ちのスイッチが入りやすくなります。「お気に入りの文房具を持つ」「面接前に手を握る」「お守り代わりの言葉をつぶやく」といった小さな動作で構いません。
自分だけの習慣をつくっておくことで、安心感が生まれます。大切なのは、自信を持てる状態を自分でつくれるようにすることです。
面接で緊張しても大丈夫！もしもの時の対策方法を知っておこう！
面接で緊張しない方法を身につけるには、原因を知り、心構えを整え、事前の準備と日常的な習慣を重ねることが大切です。
今回紹介した、面接に緊張しない方法を実践するには、ただ緊張を抑えるだけでなく、自分を自然に表現できる状態をつくることがポイントになるでしょう。
緊張の背景には、「自分をよく見せたい」という心理や準備不足があり、それらに気づくことが緊張を和らげる第一歩となります。そして、模擬面接や逆質問の準備などを通じて、当日の不安を少なくする工夫が効果的です。
万が一緊張しても、深呼吸や質問の復唱などで落ち着きを取り戻せば問題ありません。緊張とうまく付き合いながら、自分らしい面接を目指しましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。
