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【例文4選】医療事務の自己PRの書き方|求められるスキルや作成時の注意点も解説

この記事では、医療事務の自己PRの書き方を解説しています。

自己PRの書き方だけでなく、実際に強みの伝え方も例文付きで紹介しています。他にも、志望先に合わせた自己PR作成のコツや注意点、必要な資格情報まで網羅的に解説しているので、しっかりと確認して好印象な自己PRを目指しましょう。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

自己PR作成前に知っておこう!医療事務の仕事内容

医療事務は、患者対応や診療報酬の計算、医療スタッフの事務支援などを担う、医療現場に欠かせない職種です。

仕事内容を把握しておくことで、自己PRを組み立てる際に自分の強みを効果的にアピールしやすくなります。ここでは、医療事務の業務を3つに分けて紹介します。

  1. 窓口業務
  2. クラーク業務
  3. レセプト業務

①窓口業務

窓口業務では、受付対応や会計処理などを通じて、医療機関の第一印象を決定づける重要な役割を果たします。

来院した患者と最初に接する立場であるため、明るい表情や丁寧な応対が求められます。保険証の確認や診察券の発行、診療科への案内など、幅広い対応が必要です。

一見するとシンプルな業務に見えますが、混雑時には的確さと速さの両立が求められるため、細やかな気配りと落ち着いた対応が不可欠でしょう。

人と接することが好きで、相手の立場に立って考えられる人には適した業務といえます。

②クラーク業務

クラーク業務は、診療現場で医師や看護師をサポートする事務的な仕事です。たとえば、診察内容を電子カルテに入力したり、検査や入院の手続きを行ったりします。

医療行為に関する知識や用語をある程度理解しておく必要があるため、一般的な事務作業とは異なる専門性が求められます。

診療の流れをスムーズに進めるためには、スピードと正確さの両立が欠かせません。また、患者に直接接する場面もあるため、思いやりのある姿勢も大切です。

医療現場の一員として、責任感を持って取り組める方に向いているでしょう。

③レセプト業務

レセプト業務とは、診療報酬明細書(レセプト)を作成して保険請求を行う仕事です。診療行為を点数化し、保険者に提出する資料を作るため、医療制度や点数の知識を正確に理解する必要があります。

たとえば、検査や処置、投薬に対してどのような点数が適用されるかを見極め、正しく反映させなければなりません。

ミスがあると保険請求が通らず、病院の収益にも影響が出てしまうため、集中力と注意力が求められます。数字に強く、細かい作業にじっくり取り組める方には特に適している業務です。

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医療事務の勤務場所

医療事務の仕事は「病院だけ」と思われがちですが、実際にはさまざまな場所で活躍できます。

就職先によって業務内容や働き方が異なるため、あらかじめ特徴を把握しておくことが大切です。ここでは、代表的な勤務場所ごとの特徴と、求められる役割について紹介します。

  1. 総合病院
  2. クリニック
  3. 健診センター
  4. 調剤薬局

① 総合病院

総合病院での医療事務は、業務範囲が広く、多忙な環境であることが特徴です。

たとえば、外来や入院対応、会計、レセプト処理など、担当ごとに業務が分かれているケースが多く見られます。

各部門で専門性を持って対応できる一方で、他部門との連携や全体の流れを理解する姿勢も欠かせません。

処理の正確さやチームワークを重視する職場であり、実務を通じて着実にスキルを磨きたい人にとっては、成長の機会に恵まれた職場といえるでしょう。

② クリニック

クリニックの医療事務では、受付や診療報酬の請求、会計など、さまざまな業務を少人数で分担します。

業務の幅が広いため、全体の流れを把握しながら、柔軟に対応する力が必要です。患者との距離が近く、丁寧な言葉づかいや迅速な対応も求められます。

少人数ゆえの忙しさはありますが、業務の全体像を経験しやすく、医療事務のスキルを一通り習得したい人には適した職場といえるかもしれません。

③ 健診センター

健診センターでは、健康診断に関する事務業務が中心となります。

具体的には、受付や問診票の確認、検査案内、結果の取りまとめなどを行います。診療行為は行われないため、レセプト業務は発生しません。

その代わり、スムーズな案内と正確な事務処理が重要になります。利用者の多くが企業や団体であるため、集団対応の場面も想定されます。

比較的落ち着いた雰囲気の中で働ける職場を希望する人にとっては、検討に値する勤務先といえるでしょう。

④ 調剤薬局

調剤薬局では、受付や処方箋の入力、会計などを担当します。

場合によっては、調剤事務として薬剤師の補助を行うこともあります。来局者への対応では、落ち着いた受け答えと丁寧な説明が欠かせません。

また、薬の知識や専門用語に触れる場面も多く、覚えることは少なくありませんが、その分、地域医療の一端を担うやりがいを感じられるでしょう。正確さと効率の両立が必要とされる職場です。

医療事務に求められるスキル

医療事務の仕事には、単なる事務処理だけでなく、接遇やチーム連携など多様なスキルが求められます。

ここでは、就活生が自己PRを作成する際に意識したい4つのスキルについて解説します。

  1. 正確な事務処理ができる
  2. パソコンやレセプトソフトを操作することができる
  3. 丁寧な言葉づかいや接遇マナーで対応できる
  4. 患者やスタッフと円滑にコミュニケーションがとれる

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① 正確な事務処理ができる

医療事務では、患者情報や診療報酬に関する書類を扱うため、ミスのない処理が不可欠です。

たとえば、請求内容に誤りがあると、返戻対応などに追われ、業務効率が下がってしまいます。こうした事態を防ぐには、日ごろから確認作業を徹底する習慣が重要です。

自己PRでは、「チェックリストを活用してミスを防いだ経験」など、具体的な取り組みを交えて伝えると効果的でしょう。

② パソコンやレセプトソフトを操作することができる

医療事務の多くは、パソコンを使った入力作業が中心です。

WordやExcelに加え、診療報酬請求に使用するレセプトソフトも扱えることが求められます。特に、入力スピードと正確性は、医療機関の業務効率に直結します。

自己PRでは、「PCの資格を取得した」「学内の業務補助でExcel関数を活用した」など、スキルの裏付けとなる経験を具体的に述べてください。

③ 丁寧な言葉づかいや接遇マナーで対応できる

受付や電話対応など、医療事務は患者と直接やりとりする場面が多くあります。不安を抱える患者に安心感を与えるには、丁寧な言葉づかいと落ち着いた応対が欠かせません。

たとえば、「混雑時にも笑顔で案内した」「高齢の方にはゆっくりと説明した」といった経験は、接遇力のアピールになります。マナーに対する意識の高さを示すことで、信頼感につながるでしょう。

④ 患者やスタッフと円滑にコミュニケーションがとれる

医療事務は、患者だけでなく、医師や看護師など医療スタッフとの連携も多く求められます。

情報の伝達にミスがあると、診療や会計に支障をきたすこともあるため、円滑なコミュニケーション力は必須です。

たとえば、アルバイトでの連絡調整や、グループ活動での橋渡し役の経験などを挙げると、実務でも活かせる力として伝わりやすくなります。

医療事務の自己PRの書き方

自己PRは、自分の強みを採用担当者に伝える大切な機会です。

とくに医療事務の仕事では、丁寧な対応力や事務処理の正確さといった実務に直結する力が重視されるため、新卒でもその素質があることを効果的に示すことが重要です。


ここでは、就活生が医療事務の自己PRをまとめる際に意識したい4つのポイントを紹介します。

  1. 強みは最初に簡潔に伝える
  2. 強みの裏付けとなるエピソードを盛り込む
  3. 志望先でその強みをどう活かすかを示す
  4. 一文一文を具体的かつ簡潔にまとめる

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① 強みは最初に簡潔に伝える

自己PRでは冒頭に自分の強みを明確に述べることが効果的です。

たとえば「相手に安心感を与える丁寧な対応が得意です」といったように、一文で要点を伝えると、その後の内容も伝わりやすくなります。

読み手が何を伝えたいのかをすぐに把握できる構成を意識しましょう。

② 強みの裏付けとなるエピソードを盛り込む

新卒の場合、実務経験がなくても、大学生活やアルバイト、ボランティアなどで得た経験を活かせます。

たとえば「学園祭の運営で受付対応を担当し、高齢の来場者にもわかりやすく案内する工夫をした」といった具体例があると、強みがより伝わりやすくなります。

日常の中で身につけた力でも十分にアピール材料になります。

③ 志望先でその強みをどう活かすかを示す

自己PRの締めには、その強みを志望する医療機関でどのように活かしていくかを述べると、採用後のイメージが明確になります。

たとえば「これまで培ってきた丁寧な対応力を活かして、患者様に安心感を届ける医療事務を目指したいです」といったように、企業側の視点も意識した表現を加えると効果的です。

④ 一文一文を具体的かつ簡潔にまとめる

文章全体の印象を良くするには、曖昧な表現を避け、一文ごとに内容が明確になるよう心がけてください。

「人と関わるのが好きです」だけでは弱いため、「受付対応で相手の反応を見ながら言葉を選ぶよう意識しました」と具体的に述べると伝わりやすくなります。

読みやすさと具体性を両立させることがポイントです。

医療事務の自己PRを書く前に意識すべきポイント

自己PRを作成する前に、医療事務という職種への理解を深め、志望先との関係性を意識することが大切です。

どれほど魅力的な強みがあっても、応募先に合っていなければ評価されにくいでしょう。ここでは、効果的な自己PRを作るために意識すべき4つの視点を紹介します。

  1. 志望先の理念や診療科目を理解する
  2. 自分の強みや資格を整理する
  3. 採用後の貢献イメージを明確にする
  4. 強みと志望先を結びつける工夫をする

① 志望先の理念や診療科目を理解する

自己PRを考える際は、志望する病院やクリニックの理念や診療内容を事前に把握しておく必要があります。

医療機関ごとに大切にしている価値観や求めている人物像が異なるためです。たとえば、地域密着型のクリニックであれば、患者との丁寧な対応が重視されることが多いでしょう。

こうした情報を踏まえて、自分の経験や強みを結びつけると、説得力のある内容になります。「この人なら現場で活躍できそう」と思ってもらうには、志望先の方針に寄り添った内容を意識してください。

② 自分の強みや資格を整理する

自己PRに説得力を持たせるには、自分の強みを具体的に整理することが欠かせません。医療事務では、正確な事務処理能力や接遇マナー、パソコン操作など、さまざまなスキルが求められます。

また、医療事務技能認定試験や診療報酬請求事務能力認定試験などの資格を持っていれば、信頼性を高める要素になります。

自分の経験を振り返り、どのような場面でどんな工夫をしてスキルを活かしたのかまで言語化できると、印象に残る自己PRにつながるでしょう。

③ 採用後の貢献イメージを明確にする

新卒の応募者にとって重要なのは、「入社後にどう成長し、どのように貢献できるか」という将来の姿を具体的に伝えることです。

実務経験がない分、持っている強みや学びの姿勢が現場でどう役立つかを丁寧に示しましょう。

たとえば「相手の立場に立った応対を心がけているので、患者に安心感を与える接遇ができるよう努めたい」といったように、目指す働き方を具体的に描くことが効果的です。

医療事務は表に出にくい仕事ですが、患者満足度を左右する大切な役割を担っています。

自分の強みを踏まえたうえで、どのような貢献を目指すかを伝えてください。

④ 強みと志望先を結びつける工夫をする

自己PRを差別化するには、単に強みを語るだけでなく、それが志望先の特色とどう結びつくかを伝える工夫が必要です。

「この職場だからこそ自分の力を発揮できる」という流れを作ることで、説得力が一段と増します。たとえば「貴院では高齢者の診療が多いと伺いました。

私は大学で高齢者福祉を学び、相手の気持ちに寄り添う姿勢を身につけました」のように、経験と志望動機を結びつけると効果的です。

自己PRと志望理由を一体化させて、現場を想像させる内容に仕上げてください。

医療事務の自己PRの例文4つ

就職活動や転職活動で「自己紹介」と合わせて求められることの多い「趣味」の話題。

医療事務としての適性を伝えるうえで、どんなエピソードやスキルを盛り込むべきか迷う方も多いでしょう。

ここでは、代表的なアピールポイントに合わせた自己PR例文を紹介します。

  1. コミュニケーション能力をアピールする例文
  2. パソコンスキルをアピールする例文
  3. 責任感をアピールする例文
  4. 対応力の高さをアピールする例文

また、自己PRがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの自動作成ツールを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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① コミュニケーション能力をアピールする例文

ここでは、医療事務職の自己PRとしてコミュニケーション能力をアピールしている例文を添削しています。

自己PRでは、企業が求める行動や成果に直結する強みとして伝えることが重要です。

コミュニケーション力をアピールする自己PR
【結論】
私の強みは、相手の立場に立って丁寧に対応できる状況に応じた言葉選びや対応ができるコミュニケーション力です。
添削コメント|「丁寧に対応できる」という表現では強みの詳細が伝わらず、ありきたりな印象を受けるため、「状況に応じた言葉選びや対応」と具体化しました。医療事務に求められる「相手の理解度や不安に合わせた応対力」に繋がる強みを結論で言うことが大切です。
【エピソード】
大学時代、学内の図書館で受付スタッフとしてアルバイトをしていました。来館者の対応や資料の案内業務を担当し、幅広い年齢層の方と接する中で、丁寧で柔軟な対応の大切さを学びました。相手に伝わるよう言葉や説明の仕方を工夫する力の重要性を実感しました。
添削コメント|「丁寧で柔軟な対応の大切さを学んだ」では行動の具体性が乏しく、強みの裏付けとして弱いです。そこで、どのような力が求められたのかを明確にし、「伝える工夫」という行動に言及することでエピソードに説得力を持たせました。
【エピソード詳細】
特に印象に残っているのは、高齢の利用者の方に資料の探し方を説明したときのことです。説明を一度で理解していただけなかったため、その方は初めての利用で不安そうにされており、説明が一度で伝わらなかったため、言い回しを変えて何度も説明したり、実際に一緒に館内を回って探すなど、相手のペースに合わせた対応を心がけました。「赤い棚の3列目」や「入口から右へ進んだ場所」など、視覚的に伝わる表現に言い換え、不安を和らげられるよう努めました。
添削コメント|「説明を理解してもらえなかった」では相手を責めるような表現に思われる可能性があるので言い換えました。また、行動をより具体化し、視覚的な表現の工夫という応対力を示しました。
【成果】
その方から「あなたのおかげで安心して利用できた」と感謝の言葉をいただき、自分の対応が役に立ったことにやりがいを感じました。相手の立場に立った対応が、他者の安心感や信頼感につながることを実感しました。
添削コメント|添削前のような自己完結の感想だけでは、強みの説得力に欠けるため、相手の反応や変化に焦点を当てました。医療事務にとって必要な「相手の立場に立って対応する応対力」が伝わる内容です。
【入社後】
医療事務職でも、患者様の不安を和らげるような丁寧な応対や、状況に応じた臨機応変な対応が求められると考えています。初めて来院される方や体調に不安を抱える方に寄り添い、安心していただけるような対応が重要だと考えています。これまでの経験を活かし、安心感を与えられる医療事務スタッフとして貢献していきたいです。
添削コメント|「臨機応変な対応が求められると考えている」をより具体化し、「初めて来院される方への配慮」など医療現場を想定した具体例に言い換えました。企業が入社後の姿をイメージできるような文章にすることが大切です。

【NGポイント】
抽象的な言い回しが多く、「丁寧に対応できる」などの曖昧な表現が多かったです。また、エピソードにおける行動が不明確で、どのような工夫をしたかが読み取りづらい点が課題でした。

【添削内容】
強みを「コミュニケーション力」と定義し、「丁寧な対応」を「相手の立場や状況に応じた工夫や対応」として具体的に伝えました。エピソード詳細では、5W1Hの視点から、自身の行動を明確にしました。

【どう変わった?】
「相手に配慮し、わかりやすく伝える」という医療事務に求められる力が行動レベルで表現され、入社後の活躍をイメージしやすくなりました。抽象的な表現を避けることで説得力も大きく向上しています。

【今回の自己PRのコツ】
・強みは行動とセットで伝える
・エピソードでは背景と工夫を説明する
・相手の変化や反応を具体的に伝える

② パソコンスキルをアピールする例文

ここでは、医療事務職の自己PRとしてパソコンスキルをアピールしている例文を添削しています。

パソコンスキルを強みにする際は、「何にどう活用し、どう成果を上げたか」を明確にすることが重要です。

パソコンスキルをアピールする自己PR
【結論】
私は、基本的なパソコン操作に自信があり、正確さとスピードを両立した作業が得意です。医療事務においては、データ入力や書類作成など、パソコンを用いた業務が多いため情報処理の正確性や迅速な対応力が求められる中で、パソコンスキルを活かすことで事務業務の効率化に貢献できると考えています。
添削コメント|もとの文章では、自身の強みが業務の中でどう活かせるのか、どのような価値を生むのかが伝わらず、強みと業務との関連性が弱い印象がありました。そこで、「どんな能力が求められる中で、どう活躍し、何を実現するのか」を明確に伝えました。
【エピソード】
大学ではレポートやプレゼン資料の作成に加えて、ゼミ活動で月1回のニュースレターの編集・配信を担当していました。WordやExcelはもちろん、PowerPointでの資料作成にも積極的に取り組んできました。資料の作成では、Excelでスケジュール表を組んだり、Wordで構成案を整えたりと、用途に応じたソフトを活用して効率的に作業を進めていました。
添削コメント|ソフト名の羅列は評価に直結しないため、各ソフトの活用場面を工夫していたことを伝え、実践力を示しました。実務での応用を具体的に伝えることで、即戦力となるスキルを持っていることをアピールしています。
【エピソード詳細】
特にゼミでは、毎月20人以上のメンバーから情報を集め、レイアウトや内容を整えて期限内に仕上げる必要がありました。限られた時間の中で、誤字脱字の確認や見やすさの工夫を行うなど正確さと効率の両立を常に意識して取り組みました。段落ごとに見出しを設けたり、フォントの大きさを統一したりするなど、視認性を意識した編集に努めました。
添削コメント|抽象的だった「見やすさの工夫」という表現を、見出しやフォント統一などの具体的な作業に言い換えることで、何のために何を行ったのかが明確になりました。5W1Hの観点から詳細を伝えることが大切です。
【成果】
その結果、担当教員からは「文章構成や表の使い方が分かりやすい」と評価され、ゼミ内でも「見やすくなった」との声を多くいただきました。毎月の発行が定着し、ゼミ内の情報共有が円滑になったことも大きな成果です。また、資料の閲覧率も向上し、内容の周知がスムーズになったことで、ゼミ内の議論がより活発になりました。
添削コメント|「発行が定着」とは何を表すのかがわかりにくいため、閲覧率向上や情報共有のスムーズさなど読み手が理解しやすい表現に言い換えました。誰が読んでも理解できて、納得できる文章にしましょう。
【入社後】
入社後は、これまで培ったパソコンスキルを活かし、正確でスムーズな事務処理を通じて、医師や看護師が本来の業務に集中できるよう支援したいと考えております。患者様に安心感を与えられる医療現場の一員として貢献してまいります。電子カルテの入力や受付情報の管理など、パソコンを使用する場面での正確な対応を通じて、医療現場全体の業務効率向上に貢献していきたいです。
添削コメント|「安心感を与えらえる~」では目標の具体性に欠けているため、説得力がありません。パソコンスキルの具体的な活用場面(電子カルテ・受付業務)を明記することで、スキルの再現性が明確になり、医療事務での活躍を具体的にイメージできます。

【NGポイント】
パソコンスキルを発揮した場面やその結果得た成果の説明が足りておらず、説得力がありませんでした。また、スキルの具体的な使い方や行動が不明瞭で、実務と関連性を想像しにくい内容となっていました。

【添削内容】
抽象的な表現を削除し、「どんなソフトを、どう活用し、どう工夫したのか」を具体化しました。また、成果部分では主観的な評価にとどめず、周囲の反応や改善された状況などを明示するよう修正しています。

【どう変わった?】
パソコンスキルがどのように活用され、どんな成果につながったのかが明確になったことで、実際の業務との繋がりをイメージしやすくなりました。職種との適性も伝わる自己PRに改善されています。

【今回の自己PRのコツ】
・ソフトの使用場面を具体的に書く
・スキルを発揮した影響力を結果で伝える
・医療事務に貢献するための行動を説明する

③ 責任感をアピールする例文

ここでは、医療事務職の自己PRとして責任感をアピールしている例文を添削しています。

医療事務職に必要な特性を踏まえ、どのような行動や成果が責任感として伝わるかを具体的に示すことがポイントです。

責任感をアピールする自己PR
【結論】
私は、責任感を持って物事に取り組む姿勢を強みとしています。 大学時代の経験を通して、責任ある役割に対して主体的に取り組む姿勢を身につけてきました。私はこの「責任感」を強みとして、業務に誠実に向き合うことができます。
添削コメント|もとの文章も良いですが、「何を通じて責任感が身についたのか」「どう業務に活かせるのか」まで含んで具体的に述べることで、強みをより強調した結論にしました。
【エピソード】
大学では学園祭の実行委員として、会計担当をしていました。 予算管理という責任ある役割を任される立場に選出されました。各部署とのやり取りを通じて、正確性と信頼が求められる場面が多くありました。 その中で、各企画班と協力しながら収支を調整し、トラブルを未然に防ぐ工夫が求められました。
添削コメント|もとの文章では、どのような背景で担当に選ばれたのか、何に責任を持っていたのか取り組む必要があったのかが読み手に伝わりにくかったです。そこで、担当になる過程を簡潔に述べるとともに、どんな行動をする必要があったのかを明記しました。
【エピソード詳細】
特に苦労したのは、急な支出変更や精算ミスへの対応でしたが、トラブルが起きた際には迅速に状況を整理し、必要な修正を関係者と相談しながら進めることで、混乱を最小限に抑えることができました。原因を特定したうえで、班長と連携して解決策を提案・実行しました。 さらに、ミスを繰り返さないよう、管理表を見直すなど改善にも努めました。 同じミスが発生しないよう、管理表に備考欄を追加して記録を残す工夫も行いました。
添削コメント|添削前は、関係者の範囲が不明瞭で、責任感をどの程度発揮したのかの根拠が弱い印象があります。また、改善策も「見直す」だけでは行動の中身が伝わりません。「原因を特定して提案・実行」「記録を残す」など具体的な行動に置き換え、強みを明確に示しました。
【成果】
結果として、大きなトラブルもなく 全体の支出を予定通りに収め、全体の予算管理を完遂し、他の委員からも「安心して任せられる」と評価をいただきました。
添削コメント|「大きなトラブルもなく」は成果としてやや弱く、「それがどれほどすごいか」が伝わりづらいです。「支出を予定通りに収めた」という具体的な成果に言い換えることで、業務遂行力や責任感の証明として説得力を向上させました。
【入社後】
医療事務は患者様の大切な情報や金銭を扱うため、責任感が求められる仕事だと考えております。 正確性や慎重な確認作業が求められます。 大学での経験を活かし、常に丁寧かつ正確な対応を意識しながら、 任された業務を責任を持って正確にやり遂げる姿勢で、 信頼される医療事務スタッフを目指してまいります。
添削コメント|「〜が求められる仕事だと考えております」を「~が求められます」と言い切り、冗長な表現は削除しました。また、「丁寧かつ正確な対応」では今回のテーマである責任感との繋がりがやや弱いため、「責任を持ってやり遂げる」という内容を加えました。

【NGポイント】
責任感に関する抽象的な表現が多く、どのように責任を持って行動したかが伝わりにくい印象でした。また、エピソード部分では、読み手が状況の深刻度や行動の工夫の内容をイメージしにくかったです。

【添削内容】
どんな経緯で責任を任され、その中でどう行動したのか、結果としてどんな成果を得たのかを5W1Hの視点で具体化しました。特に、課題への対応や改善策について主体的な行動が伝わるよう修正しています。

【どう変わった?】
行動や成果が具体化されたことで、責任感という抽象的な強みが説得力を持って伝わる内容になりました。「医療事務で正確に業務を遂行できそうである」と感じられる自己PRになったでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・強みの背景と理由を具体的に述べる
・成果は数値や客観的評価で伝える
・業務理解と自分の強みを結びつける

④ 対応力の高さをアピールする例文

ここでは、医療事務職の自己PRとして対応力の高さをアピールしている例文を添削しています。

ただ「臨機応変に動いた」と伝えるのではなく、どのような判断と行動を取り、どう評価されたかまで一貫して伝えることが重要です。

対応力の高さをアピールする自己PR
【結論】
私は、状況に応じた柔軟な対応力に自信があります。冷静に優先順位を見極めて行動することを意識しています。その場の状況を的確に把握し、相手にとって最適な対応を自ら考えて実行する力があります。
添削コメント|「優先順位を見極めることを意識しています」という表現は、行動の事実ではなく心がけにとどまり、実行力が伝わりにくいです。「状況を把握し、最適な対応を実行する」という表現に変えることで、実際に強みが発揮される場面をイメージしやすくなりました。
【エピソード】
大学では学園祭の運営スタッフとして、来場者対応やトラブル処理など幅広い業務を担当しました。特に本番当日は、来場者の安全を第一に考えながら、突発的な問題にも即座に対応する必要がありました。混雑や設備トラブルなど、予期せぬ事態にも迅速に対応しなければならず、常に状況を見ながら判断が求められました。
添削コメント|「突発的な問題」ではどのような状況だったかの具体性に欠けていました。修正後は、代わりに「混雑や設備トラブル」といった具体例を挙げることで、対応力が問われる状況だったことが読者に伝わり、明確に理解できるようにしました。
【エピソード詳細】
ある時、予約人数を大幅に上回る来場があり、会場が混雑した際には、すぐに出入口付近の導線を変更し、係員に周知して混乱を防ぎました。その場で冷静に判断し、関係者と連携を取りながら、安全を確保できたことは自信につながっています。私はまず混雑箇所を目視で確認し、別ルートの確保と案内係の再配置を即座に提案・実施しました。複数人と情報を共有し、協力しながら混雑解消に導けたことは、自ら判断し周囲を動かす行動力につながりました。
添削コメント|「冷静に判断し、連携を取った」では抽象的で、行動の中身が伝わりませんでした。修正後は「何を見て、どんな行動をとったか」を5W1Hの視点で具体化し、対応力を支える判断力・実行力を企業がイメージできるようにしました。
【成果】
臨機応変に動いたことが評価され、運営リーダーから「対応を安心して任せられる存在」と言っていただきました。周囲との信頼関係も深まり、以降は他の業務でも中心的な役割を任されました。その後は来場者受付チームのリーダーとして、全体の進行管理や新人メンバーの育成を担当しました。
添削コメント|「信頼関係が深まり~任された」という表現は評価が曖昧で、具体的な成果として伝わりにくい欠点がありました。修正後は、「どの業務・役割で」「何を任されたか」を明確にすることで、企業が評価するリーダーシップや責任感の根拠を明らかにしました。
【入社後】
医療事務の現場では、患者さまの状況に応じて迅速かつ丁寧な対応が求められると考えています。現場で起こるさまざまな事態にも柔軟に対応し、安心感を与えられる医療事務職員を目指します。そのためにも、患者さまやスタッフの声に耳を傾け、その場の状況を踏まえて判断・行動する力を活かし、スムーズな医療提供に貢献していきます。
添削コメント|「安心感を与える医療事務職員」という表現は理想論に近く、どのように企業に貢献するかが不明瞭でした。修正後は、学生時代に発揮した「対応力」を医療現場でどう活かすかを具体化し、企業が入社後の活躍をイメージしやすくしています。

【NGポイント】
全体的に抽象的な表現が多く、「何を見てどう判断し、どんな行動につなげたのか」という行動の具体性が不足していました。企業にとって実務で再現できる力かどうか判断しづらく、説得力に欠けていました。

【添削内容】
5W1Hに基づく具体的な描写を加筆しました。特にエピソード詳細では、視認→判断→行動→周囲との連携、という一連のプロセスを明確に示し、強みである「対応力」が発揮された場面が伝わるよう修正しています。

【どう変わった?】
医療事務職に求められる「臨機応変さ」「正確さ」「判断力」を裏付ける具体的な行動と成果が示され、説得力が向上しました。再現性と実務性の高さが伝わる自己PRになっているでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・強みは抽象表現ではなく行動で証明する
・理想や意気込みではなく経験をもとに伝える
・成果は役割や評価を伝えて客観性を持たせる

医療事務の自己PRを作る際の注意点

医療事務の自己PRでは、経験や性格だけでなく、「この人と働きたい」と思ってもらえるような表現が求められます。

ここでは、ありがちな失敗や注意すべきポイントを整理し、伝わりやすい自己PRを作成するためのヒントを紹介します。

  1. 抽象的すぎる表現を避けて具体的に書く
  2. 応募先の求める人物像に合致しているかを確認する
  3. 謙遜しすぎず、自信を持ってアピールする

① 抽象的すぎる表現を避けて具体的に書く

「協調性がある」「責任感がある」といった抽象的な言い回しだけでは、印象があいまいになってしまいます。

たとえば、「チームで協力して業務を進めた経験がある」と具体的に伝えることで、読み手の理解を助けます。自己PRでは、自分の強みを裏付けるエピソードを添えることが重要です。

そのような表現によって信頼性が増し、採用担当者に納得感を持って受け取ってもらえるでしょう。

② 応募先の求める人物像に合致しているかを確認する

どれほど魅力的な内容でも、応募先が求める人物像とずれていれば評価にはつながりません。

たとえば、患者対応を重視するクリニックであれば、「丁寧な接遇」や「柔軟な対応力」をアピールすべきです。

求人票や公式サイトの情報から方針を読み取り、自分の経験のなかで合致する点を選んで伝えてください。的確にアピールすることで、採用担当者の心に残る自己PRになるはずです。

③ 謙遜しすぎず、自信を持ってアピールする

「私などまだまだですが」や「十分とは言えませんが」といった控えめな表現は、せっかくの強みを弱めてしまいます。自己PRでは、自分の成果や能力を前向きに伝える姿勢が求められます。

たとえば、「〇〇の経験を通じて、冷静な判断力を身につけました」と言い切ることで、主体性や成長意欲を印象づけることができます。自信のある表現は、安心感を与える要素にもなります。

医療事務に有利な資格

医療事務の仕事は資格がなくても可能ですが、資格を取得していると基礎知識や意欲があることをアピールできます。

とくに未経験者や新卒の就活生にとっては、履歴書に記載することで採用担当者の安心感につながります。ここでは、医療事務に関する代表的な資格を3つ紹介します。

  1. 医療事務認定実務者
  2. 医療事務管理士
  3. 診療報酬請求事務

① 医療事務認定実務者

医療事務認定実務者は、医療機関で求められる基本的なスキルを身につけたことを示す民間資格です。受付や会計、レセプトの知識をバランスよく学べるため、医療事務の入門資格として選ばれています。

とくに就職活動では、資格取得の努力を通じて業務理解や意欲を伝えることができるため、自己PRに活用しやすい点が魅力です。

初めて医療事務に挑戦する方でも取り組みやすく、履歴書の印象アップにもつながるでしょう。

② 医療事務管理士

医療事務管理士は、現場での実務スキルに加え、一定のマネジメント力も評価される資格です。

とくに病院などでチーム体制が敷かれている職場では、調整力や指導力を持った人材が求められるため、この資格があると一目置かれる存在になれます。

試験には実技も含まれているため、実務に近い知識や処理能力が求められますが、努力した分だけ評価される場面も増えるでしょう。将来、キャリアアップを考えている方におすすめです。

③ 診療報酬請求事務

診療報酬請求事務は、レセプト業務に特化した内容で構成されており、専門性の高さが特長です。診療点数や加算など、細かな知識が必要とされるこの分野での資格取得は、現場での信頼にも直結します。

とくに総合病院など、複雑な診療科を持つ医療機関では、こうした専門資格が役立つ場面が多くあります。自己PRでも、正確性や制度理解の深さを具体的に伝える材料として活用できるでしょう。

医療事務の自己PR作成のポイントを理解して好印象を目指そう!

医療事務の自己PRを魅力的に仕上げるには、仕事内容や勤務先の特徴、求められるスキルを正しく理解したうえで、自分の強みを的確にアピールすることが大切です。

たとえば、窓口やクラーク、レセプト業務などの業務内容を把握し、それぞれに必要なスキルを意識して自己PRを構成しましょう。

特に正確な事務処理能力や接遇マナー、パソコン操作のスキルは多くの医療現場で重視されます。

こうした強みを裏付けるエピソードと共に提示し、志望先でどのように貢献できるかを具体的に伝えることがポイントです。

記事内の例文や注意点も参考に、自信を持って伝える自己PRを目指してください。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。