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自己PRで「思いやり」を魅力的にアピールする方法|面接で使える言い換え・例文付き

企業の面接で必ずと言っていいほど求められるのが自己PR。自己PRでは自分の強みを明確にして面接担当に伝えることが大切です。

とはいえ自己分析で「思いやり」が自分の強みだと分析できても、それをどう伝えていいかわからず悩む人は多いのではないでしょうか。

この記事では、「思いやり」という強みを魅力的にアピールするための方法や、実際の面接で使える例文などを紹介します。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

企業が「思いやり」を求める理由と評価のポイントは?

企業はなぜ思いやりを必要としているのでしょうか。

主な理由としては、以下の3つが挙げられます

  1. チームワークが求められる職場で欠かせないから
  2. 顧客対応において信頼関係を築けるから
  3. 社内のコミュニケーションが円滑になるから

①チームワークが求められる職場で欠かせないから

思いやりはチームワークが求められる職場では欠かせない素質です。

思いやりがない人ばかりが集まってしまうと、自分のことしか考えずにいかに楽しようか、いかに早く仕事を終わらせようかを考え、業務が円滑に回りません。

一緒に働く仲間のことを考えお互いが気持ちよく働ける環境でなければ、仕事の進捗が大幅に遅れ、結果として企業の繁栄も損なわれてしまいます。

思いやりがある人が集まると、相手の体調や家の状況などを気遣いながら交代で休みを取ったりと、お互いストレスなく働け、いい職場環境作りにもつながるのです。

②顧客対応において信頼関係を築けるから

顧客にサービスを提供して利益を得ている企業の場合、担当者が思いやりを持ち合わせていないと、顧客の信頼関係を損ない売上が低下する可能性があります。

一方思いやりのある人だと自分の利益にはならなくても相手が気持ちよくなれることを優先に考え行動できるので、顧客の信頼を獲得でき結果的に売上にも繋がってくるのです。

③社内のコミュニケーションが円滑になるから

思いやりのある人材が企業にいると、社内のコミュニケーションが円滑になります。

例えば会議の議事録を率先して取ったり、全員に周知する必要がある事柄を目に見えるところに貼り付けたり、全員で行うタスクの管理表を進んで作ったりと、皆が働きやすくなる環境を考え行動してくれるのです。

社内のコミュニケーションが円滑になると、無駄なコミュニケーションを省けて生産性も上がります。

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自己PRで「思いやり」を効果的に伝えるためのポイント

思いやりは人としての評価にも関わりますが、会社の売上を上げるためにも欠かせない素質です。

そんな大切な思いやりを魅力的に伝えるには、どういったことを意識すれば良いのでしょうか。思いやりを効果的に伝えるには次の3点を意識してみてください

  1. 具体的なエピソードで分かりやすく話す
  2. 共感力が伝わるようにエピソードを選ぶ
  3. その経験から学んだことも合わせて話す

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①具体的なエピソードで分かりやすく話す

具体的にどのように思いやりがあるのかを、エピソードを交えて伝えましょう。

「私は思いやりを持っています」とだけ伝えても採用担当者には伝わりません。そのため、過去に思いやりを発揮して実際に行動したエピソードを話して、説得力を持たせましょう。

例えば寝込んで「学校を休んでいるクラスメイトがいたから、好きな食べ物を差し入れで買ってあげた」といったような具体的なエピソードは思いやりが伝わりますよ。

②共感力が伝わるようにエピソードを選ぶ

共感力が伝わるようにエピソードを選ぶことも大切です。

人と人とのコミュニケーションでは、共感が欠かせません。共感がないと相手は自分に心を開かず、円滑なコミュニケーションを取れないからですよ。

そのため、思いやりを伝えるエピソードの中で共感力が高いことも伝えられると、より相手と打ち解けやすく、相手のことを考えられることをアピールできます。

これまでの過去を振り返ってみて、「共感力が高いね」と言われた出来事がないか思い出してみましょう。

③その経験から学んだことも合わせて話す

エピソードを見つけたら、その経験から学んだことも合わせて話しましょう。

起こった出来事に対して何も振り返らない人は成長していきません。一方で事例からしっかり学びを得られる人は、入社後も全て学びに変えて成長できる人材であると判断されるでしょう。

そのため、しっかりと経験から学んだことも伝え、これから先も成長していく意思があることをアピールしてくださいね。

自己PRで「思いやり」をアピールする際の注意点

ここまで、自己PRで思いやりをアピールする際に意識したいポイントについて解説しました。

ここでは、思いやりをアピールする上で注意しておきたいポイントについて解説します。

  1. 要約・結論を最初に話す
  2. 「優しすぎる」や「感情に流される」と思われないようにする
  3. 自分ならではの具体的なワードに言い換える

①要約・結論を最初に話す

思いやりをアピールするコツは、まず結論から話すことです。

例えば、「私は人の気持ちを大切にして、チームで協力することが得意です。」と最初に伝えてください。その後で、実際に思いやりを見せた出来事やエピソードを話しましょう。

このように結論を先に言った後に具体例を話すことで、面接官の印象にも残りやすくなりますよ。

②「優しすぎる」や「感情に流される」と思われないようにする

思いやりがあるということは、伝え方によっては「優しすぎる」「感情に流される」と判断されかねません。

そのため、自分の意思や信念があり、それに従って行動したと伝えることが大切です。

例えば「私は困っている人を見たら、まずは声をかけることを心掛けている」という信念を伝えた上で人助けをしてきたエピソードを話すと、自分の考えを持って行動しているのだと伝えられますよ。

③自分ならではの具体的なワードに言い換える

「思いやり」という言葉を自分ならではの具体的なワードに言い換えのもおすすめです。

「思いやりがある」というのは少し抽象的であり、言おうと思えば誰でも言えてしまう言葉なので、面接官からすると安っぽく聞こえてしまうかもしれません。

しかし自分で思いやりという言葉をより具体的にしていき、オリジナリティのある言葉に置き換えられると、面接官の印象にも残りやすくなりますよ。

「思いやり」という長所の具体的な6つの言い換え

ここまで思いやりを面接官に伝える際の注意点について解説しました。

その中で自分ならではの具体的なワードに言い換えるという注意点がありましたが、具体的にどんな言葉に言い換えると良いのでしょうか。

ここではその例を6つ紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね

  1. 他者の立場に立ち適切な対応ができる
  2. 信頼関係を築き、協力的な環境を作ることができる
  3. 誰に対しても公平である
  4. チームメンバーのモチベーションを高める力がある
  5. 周囲のニーズを敏感に察知できる
  6. 困難な状況でも冷静かつ親身に対処できる

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①他者の立場に立ち適切な対応ができる

思いやりがあることは他者の立場に立ち、適切な対応ができることでもあります。

人は自分のことを優先的に考えてしまう傾向が強く、他者のことを考えて行動するのは難しいものです。

しかし、しっかりと目の前の人や他の人のことも考えた上で自分の行動を選択できるというのは、思いやりがあると言えるでしょう。

②信頼関係を築き、協力的な環境を作ることができる

思いやりがあると、相手と信頼関係を築き、協力的な環境を作れます。

信頼関係を築き、協力していこうと感じる相手は、やはり自分のことを考えてくれる人ではないでしょうか。

協力関係を築ける環境を作れることは、企業にとっても具体的なメリットとしてイメージしやすくなります。

こうした言い換えも、思いやりがあると感じてもらえるので積極的に活用しましょう。

③誰に対しても公平である

誰に対しても公平であるという表現も、言い換えになります。

不平等だと誰かが嫌な思いをしてしまいます。そのため、平等に物事を決めたり行動したりしようと選択できるのは、思いやりがあると言えるでしょう。

また人事の仕事など平等性が重視される職種の場合は、こうした言い換えは特に効果的と言えますよ。

④チームメンバーのモチベーションを高める力がある

思いやりがあるということは、相手が今何を求めているかを察知して、それを差し出せる能力に長けていることでもあります。

そのため、モチベーションが下がったメンバーにパワーを与え、チームを盛り上げられるという言い換えも可能です。

チームの士気が落ちると売上にも影響が出てしまうため、チームを鼓舞して盛り上げられる存在は、企業からも重宝される人材として注目を浴びるでしょう。

⑤周囲のニーズを敏感に察知できる

思いやりがある人は、相手が求めているのを差し出す能力に長けていて、周囲のニーズを敏感に察知できるとも言い換えられます。

周りの人が求めているものがわかれば、その人がどうすれば喜ぶのかがわかるので、チーム内のコミュニケーションが円滑になるのです。

また企業は顧客のニーズに応える商品やサービスを開発しているので、商品開発やマーケティングなどの能力もアピールでき、評価されるでしょう。

⑥困難な状況でも冷静かつ親身に対処できる

思いやりが価値観の根底にあると、どんな状況であれ相手に喜んでもらうにはどうすれば良いかを考えられます

誰しも困難な状況に陥れば陥るほど冷静さを欠いて自分のことで精一杯になってしまいますが、そんな中でも親身に対処できるというのは大きな強みです。

この言い換え表現では、思いやりと同時に冷静さという強みもアピールできますよ。

「思いやり」をアピールできる自己PRの例文8選

ここまで思いやりをアピールする際の方法や注意点、思いやりの言い換えフレーズを紹介してきました。

ここでは、部活動などシーン別で思いやりを面接官に伝えるにはどのように伝えると伝わりやすいのか、具体例を紹介していきます。

  1. 部活動での例文
  2. サークル活動での例文
  3. アルバイト・インターンシップでの例文
  4. 学業での例文

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、8つの例文を本気で添削!自分の強みをどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

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①部活動での例文

部活動は学生時代ほとんどの方が取り組んできたのではないでしょうか。

部活動で思いやりを発揮した方は、以下の例文を参考にしてくださいね。

例文1:チームメンバーのサポートを通じて得た信頼感

今回の自己PRでは、「思いやり」の行動を軸に、部活動で信頼構築をしたことをアピールしています。

思いやりを自己PRで伝える際は、「どんな相手に、どう配慮し、どう変化を促したか」行動を具体的に書くことが重要です。

サポートを通じて得た信頼感の自己PR
【結論】
私は、相手の立場に立って行動し、「思いやる」ことが得意です。この姿勢は、その中でも特に、相手の変化に気づき適切なサポートを考えることを意識してきました。これは、チームで成果を出すうえでの信頼関係の構築に役立つと考えています。
添削コメント|もとの文章でも良いですが、「相手の変化に気づき適切なサポートを考える力を意識した」と、変化に気づく→行動するという過程を具体的に伝えることで、強みを印象づけるとともに、説得力を強化しました。
【エピソード】
私は大学でバレーボール部に所属しており、プレーヤーとしてだけでなく、チーム全体の雰囲気づくりや日々の練習を通じて見えた課題に対し、メンバーのサポートにも積極的に関わってきました。
添削コメント|「雰囲気づくり」は抽象的かつ曖昧な表現で再現性に乏しく、当時の課題や自分の取った行動が伝わりづらい印象を与えます。そこで「練習を通じて見えた課題」とすることで、信憑性を持って伝わるようにしました。
【エピソード詳細】
特に後輩がミスを繰り返して自信をなくしていたときには、練習後に声をかけて一緒に復習を行い、「どこができていて、どこを改善すればいいのか」を一緒に考えました。どのようなプレーで不安が強く出ていたのかを具体的に聞き出し、映像を使って一緒に整理しながら改善点を明確にしました。その結果、後輩は少しずつ自信を取り戻し、試合でも安定したプレーができるようになりました。
添削コメント|「どこができていて〜」という記述は意図は良いものの曖昧で、5W1Hの観点に欠けていました。行動の「聞く・整理する・改善する」プロセスを具体化することで、読み手に「実際にどのような働きかけをしたのか」が明確に伝わります。
【成果】
このような取り組みが評価され、部内での信頼が高まり、副主将に任命されました。個人の成果だけでなく、チーム全体の成長を支える役割を担えたことにやりがいを感じました。また、周囲からは「相談しやすい存在」として認識されるようになり、結果的にチームの連携や雰囲気の向上にもつながりました。
添削コメント|「やりがいを感じた」という感情面の締め方では、企業にとっての評価ポイントになりにくいため、第三者からの評価やチームへの影響という客観的成果に差し替えました。副主将任命の理由としても一貫性が増します。
【入社後】
貴社に入社後も、相手を思いやる姿勢を活かして、周囲と協力しながら信頼関係を築き、チームとして最大限の成果を目指してまいります。ます。また、小さな変化に気づき、必要な声かけやフォローを通じて、周囲が安心して力を発揮できる環境づくりに貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「最大限の成果を目指す」は抽象的で、具体的にどんな貢献をするのかが曖昧でした。入社後の行動を「変化に気づく→フォローする→成果につなげる」という形で具体化し、思いやりが職場でも活かされることをアピールしています。

【NGポイント】
「思いやり」を感情的な表現や抽象的な説明で終わらせてしまっていた点が問題でした。また、「雰囲気づくり」などは再現性や説得力に欠けており、アピールとしては弱かったといえるでしょう。

【添削内容】
抽象的なフレーズを削除し、「誰に・どんなことに気づき・どう行動したか」という具体的な過程を示しました。また、成果や周囲からの評価も定量的・客観的に見える表現に修正しています。

【どう変わった?】
「思いやり」が性格としての特徴ではなく、課題解決力や信頼構築につながる行動として伝わるようになりました。企業側も「入社したら職場でどう活躍するか」を具体的にイメージしやすくなったでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・思いやりを具体的な行動で示す
・成果につながる行動の過程を伝える
・周囲の小さな変化に対する対応力を言語化

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例文2:試合前のメンタルケアでチーム全体をサポートした経験

今回の自己PRでは、試合本番を控えたチームの空気を読み取り、精神的な支えとなった経験を通じて、「思いやり」の強みをアピールしています。

抽象的な性格の長所を、どんな状況、場面で行動として発揮したかまで詳しく伝えることが重要です。

チーム全体をサポートした経験の自己PR
【結論】
私は、相手の立場に立って行動できる「思いやりの心」が強みです。
添削コメント|強みが「思いやり」であることを端的に伝えられています。具体的な行動力のある優しさとして伝わるでしょう。
【エピソード】
大学のバレーボール部では、レギュラー選手と控え選手の間に意識の差があり試合前になると控え選手が消極的になり、ベンチの雰囲気が沈みがちになることが多く、チーム全体の雰囲気が悪化することがありました。
添削コメント|「意識の差」がどのようなものだったのかイメージがしにくかったので、試合前の控え選手の消極的な空気という「メンタルケアが必要な背景」を追加することで何が問題だったのかを明確にし、読み手が状況を想像しやすくしました。
【エピソード詳細】
私は、練習後に「今日の良かった点」を伝える取り組みを毎回続けました。試合前には控え選手が緊張しないよう軽い雑談を交えつつ、「今日もチームを支えてくれてありがとう」と声をかけ、気持ちを和らげるようにしました。次第に控え選手のモチベーションが向上し、自発的に声を出して盛り上げてくれるようになりました試合中も自発的に声を出して仲間を鼓舞する場面が増えていきました
添削コメント|もとの文章では、練習後の声かけがモチベーション向上にどう繋がったのかがわかりませんでした。そこで、試合直前の具体的な声かけ・配慮に修正することで、「思いやり」を実際の行動して示すとともに、モチベーション向上への繋がりが自然になるようにしました。
【成果】
その結果、チームの一体感が高まり、公式戦では全員が役割を果たしてベスト4に進出することができました。監督からは「見えない部分で支えてくれた存在」として評価をいただきました特に交代選手の準備やベンチの声援が円滑に行われるようになり、「ベンチからも勝利をつくる姿勢」がチーム全体に根付きました
添削コメント|監督からの主観的な評価のみでは再現性が伝わりにくいので、具体的な成果として「交代準備や声援の活性化」など、行動による変化に焦点を当てました。これにより、思いやりが結果に貢献した流れが明確になっています。
【入社後】
入社後も、周囲への気配りを欠かさず周囲の感情や変化に敏感に気づき、さりげない声かけやフォローを心がけることで、チーム内の信頼関係を大切にしながら、組織全体の成果に貢献してまいります円滑なコミュニケーションの土台を築き、チームとしてのパフォーマンス向上に貢献していきます
添削コメント|「気配り」という表現を行動ベース(声かけ・フォロー)の言葉に言い換えたことで、職場での再現可能性が高まっています。また、「円滑なコミュニケーションの土台づくり」という言葉を加え、自分の役割や貢献の仕方をより具体化しています。

【NGポイント】
「思いやり」がどのような行動として発揮されたのかが曖昧で、「良い雰囲気づくり」「気配り」といった表現が多くなっていました。また、成果の部分も主観的な評価だけで、再現性が伝わりにくい点が課題でした。

【添削内容】
思いやりを「試合前の緊張を和らげる声かけ」といった具体的な行動に言い換え、いつ・誰に・どんな目的で行ったかを明確にしました。成果も、周囲の行動変化といった客観的な結果へと修正しています。

【どう変わった?】
企業が重視する「他者に働きかける力」「チーム全体を動かす行動力」が伝わる内容になりました。企業視点で見ても、職場での活躍を想像できる、説得力のある自己PRに仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象的な表現を具体的に言い換える
・成果は数値や変化で示す
・職場での再現性を意識する

②サークル活動での例文

大学に入学してサークル活動に所属した人も多いでしょう。

サークル活動で思いやりを発揮した方は、以下の例文を参考にしてくださいね。

例文1:イベント運営でのトラブル対応と仲間への配慮

今回の自己PRでは、イベント運営でのトラブル対応と仲間への配慮の経験を通じて、「思いやり」の強みをアピールしています。

サークル活動など身近な経験を通して、自身の強みが職場でも再現できると示す工夫が大切です。

トラブル対応と仲間への配慮の自己PR
【結論】
私は、相手の立場に立って行動できる思いやりを強みとしています。トラブル時にも周囲に配慮しながら行動する力を、サークル活動を通じて培いました。学園祭でのトラブル対応を通じて、周囲の不安や混乱にも冷静に対応し、状況を立て直す行動力と配慮の力を磨いてきました。
添削コメント|「周囲に配慮しながら行動する力」という表現だけでは具体的な行動が伝わってきません。修正後は、どんな場面で、どう行動することで発揮した強みなのかを具体的に示しています。
【エピソード】
大学のイベントサークルで、年に一度の学園祭イベントの運営を担当しました。当日はトラブルが多発し、現場は混乱しました。当日は出演者の急なキャンセルが発生し、ステージ進行に大きな遅れが出て現場が混乱しました。
添削コメント|「トラブルが多発し〜」では情報が曖昧で、どのようなトラブルだったのかが伝わりません。修正後は「出演者の急なキャンセル」と「ステージ進行の遅れ」という具体的な問題点を明示することで、読み手が状況を正確にイメージできるように工夫しています
【エピソード詳細】
他のメンバーが慌てて対応に追われる中、混乱の中でも状況を落ち着いて見極め、私はまず出演者やスタッフの不安な様子に気づき、声をかけて状況の確認とフォローに努めました。その後、代替案の調整を提案し、役割分担を見直すことで、急遽代役を立てる提案を行い、出演順を入れ替えるなどスタッフと協力しながら役割分担を再構成し、イベントの進行を立て直しました。
添削コメント|「他のメンバーが慌てて〜」はやや他者批判に映る可能性があるため削除しました。また、「代替案の調整」「役割分担を見直す」だけでは具体的な行動の中身が伝わりにくいので、誰と・何を・どう再構成したかを具体的に示しました。
【成果】
その結果、イベントは無事に終了し、「冷静でよく気がつく」「安心感があった」とメンバーから評価されました。自分の行動を通して、チーム内に安心感をもたらす配慮の重要性を実感し、今後の活動でも仲間を尊重する姿勢をより意識するようになりました。
添削コメント|成果に加えて、この経験から学んだことや意識するようになったことを追記し、自分の価値観や姿勢が明確に伝わる文章にしました。
【入社後】
貴社でも、常に周囲への配慮を大切にしながら行動し、チーム全体のパフォーマンスを高める存在として貢献していきたいと考えております。入社後は、相手の気持ちを想像しながら先回りして行動する姿勢を活かし、社内外の関係者との信頼関係を築き、チーム全体が安心して業務に集中できる環境づくりに貢献したいと考えております。
添削コメント|元の文は意欲を述べているものの、再現性のあるスキル活用のイメージが弱い点が課題でした。修正後は、具体的な働き方や行動を示し、企業側が活躍の姿をイメージしやすくなるようにしています。

【NGポイント】
全体的に抽象表現が多く、どのような場面で思いやりを発揮したのかが見えにくい状態でした。また、一部の表現が主観的な見方に偏り、客観性や再現性が欠けている印象がありました。

【添削内容】
当時の場面や状況を伝えることで、強みが発揮された背景を明確にしました。さらに、客観的な判断や具体的な行動を示すことで、再現性のある強みとして説得力を高めています。

【どう変わった?】
全体を通して「思いやり」がどのように行動へ表れたかが明確になり、職場での応用イメージがしやすくなりました。また、具体的な行動と成果が繋がっているため、強みの説得力も高まっています。

【今回の自己PRのコツ】
・強みに根拠を行動で明確に表現する
・背景や状況を読み手が想像できるようにする
・企業でどう強みを再現できるかまで伝える

例文2:新入生のケアを通じてサークルの和を保った経験

今回の自己PRでは、新入生のケアを通じてサークルの和を保った経験を通じて、「思いやり」の強みをアピールしています。

自己PRを作成する際は実際に取った行動やその背景にある思考の流れを伝えて強みを裏付けることが重要です。

サークルの和を保った経験の自己PR
【結論】
私の強みは、相手の立場に立って行動できる「思いやり」です。相手の小さな変化に気づき、状況に応じて行動を起こせる気配り力です。
添削コメント|もとの文章でもよいですが、今回の「新入生のケアで発揮した思いやり」というテーマがより伝わるように、「相手の小さな変化に気づき、状況に応じて行動を起こせる気配り力」と表現し、強みを印象付けました。
【エピソード】
所属していた音楽系サークルでは、毎年多くの新入生が入部しますが、環境に馴染めず辞めてしまうケースが課題でした。私はそのような状況を改善するため、なじめないまま入って1、2か月で辞めてしまう新入生が3割程度いました。そこで私は、新入生が安心して参加できるよう、自ら新入生のサポート役を担いました。
添削コメント|どの程度辞めてしまうのか、課題の深刻度が伝わるように「1、2か月で辞めてしまう新入生が3割程度いた」と具体的な数値や割合を明記しました。また「問題の具体化→自発的行動へのつながり」が明確になるよう表現を調整しました。
【エピソード詳細】
特に人見知りの新入生に対しては、グループ内で孤立しないよう会話のきっかけをつくり、周囲とのつながりを自然に広げられるよう意識しました。また、帰宅後も個別に連絡を取り、緊張や不安に寄り添った声かけを続けました。また、活動外でもすれ違った際に一言声をかけるなど、日常的に小さな気遣いを重ねました。その結果、例年に比べて新入生が長くいてくれ、「毎回声をかけてもらえて嬉しかった」「自然に馴染めた」といった感想が寄せられ、雰囲気の良いサークル作りに貢献できました。
添削コメント|「帰宅後に連絡」は過度な関わりとして現実味を欠く印象を与える可能性があり、等身大の行動に言い換えました。また“新入生からの実際の反応”を挙げることで、行動の影響力について説得力を高めています。
【成果】
新入生アンケートでは「先輩が親身に接してくれて嬉しかった」「居場所ができたと感じた」といった声が多く寄せられ、思いやりをもった行動が仲間の安心感につながったことを実感しました。結果的に、新入生の離脱率も5%程度になり、自分の行動が周囲の安心感に貢献できたと確信することができました。
添削コメント|もとの文章は主観的な感想でで終わっていたため、客観的な成果を伝えるために辞める新入生の数の減少を数値で示しました。自身の成長と実際の成果を両立して伝える形に修正しています。
【入社後】
入社後も相手の気持ちを尊重しながら信頼関係を築き、周囲と協力して成果を上げられるよう努めてまいります。
添削コメント|この部分は社会人としての姿勢を丁寧に表現できています。前段の思いやりを「信頼関係の構築」へとつなげており、企業での活かし方も自然にイメージできます。

【NGポイント】
「思いやり」という強みをどんな場面でどう行動しすることで発揮したのかが読み取りづらくなっていました。また、「帰宅後も連絡をとった」など、一部表現が現実味に欠けていた点も課題でした。

【添削内容】
「思いやり」を「小さな変化への気づく」「状況に応じて行動を起こせる」といった実践的な力として再定義しました。また、過剰な表現を削除し、等身大かつ説得力のある内容に調整しました。

【どう変わった?】
「思いやり」という言葉を使わずとも、その本質が過去の行動で伝わる構成になっており、強みの再現性や職場適応力がより具体的に伝わる内容に仕上がっています。納得感のあるアピールへと変化しました。

【今回の自己PRのコツ】
・強みの根拠は行動で示す
・問題提起は原因と動機を明確にする
・成果は客観的な視点で伝える

③アルバイト・インターンシップでの例文

大学生なら1度はアルバイトをした経験や、就活の一環でインターンに参加したこともあるでしょう。

アルバイト・インターンシップで思いやりを発揮した方は、以下の例文を参考にしてくださいね。

例文1:顧客対応での丁寧さと柔軟な対応力

今回の自己PRでは、顧客対応での丁寧さと柔軟な対応力を発揮した経験を通じて、「思いやり」の強みをアピールしています。

「いつ・誰に・どのように」配慮したのかを具体的に伝えることが、自己PRを説得力あるものにするコツです。

顧客対応での丁寧さと柔軟な対応力の自己PR
【結論】
私の強みは、相手の立場に立って行動する「思いやり」です。相手が何を求めているかを考えて行動することで、相手の小さな変化にも気づき、状況に応じた配慮を実践することで、信頼関係を築くことができました。
添削コメント|冒頭で強みを明示できている点は評価できます。ただし、続く文がやや抽象的で説得力に欠けるため、「相手の変化に気づき、状況に応じて配慮する」と具体的な行動を示しました。強みがどう行動に現れるかを端的に伝えることが重要です。
【エピソード】
大学2年からカフェで接客のアルバイトをしています。お客様とのやり取りの中で、マニュアル通りでは対応しきれない場面に多く直面しました。なかでも、お客様の年齢や状況に応じて、求められる対応が異なることを学びました。
添削コメント|「マニュアルでは対応しきれない状況」を「顧客の年齢や状況に応じて異なる対応が求めらえる状況」として言い換え、冒頭に述べた「状況に応じた配慮」に繋がる表現にしました。
【エピソード詳細】
ある日、初めて来店された高齢のお客様が、注文の流れがわからず戸惑っていました。私はすぐに声をかけ、メニューの見方から丁寧にご説明しました。注文後も、お冷を取りやすい位置に置く、椅子を引くなど、細かな配慮を心がけました。お冷を利き手側に置いたり、席を立ちやすいよう椅子を少し引いてご案内するなど、動作の負担を軽減できるよう工夫しました。
添削コメント|強みを発揮した経験を述べる際は、どのような配慮をしたのか読者がイメージできるよう具体的に伝えることが重要です。ここでは「お冷を聞き手側に置く」「椅子を引いて案内」など実際に取った行動を説明し、自分の思いやりが明確に伝わるようにしました。
【成果】
そのお客様は「こんなに丁寧に接客してもらったのは初めて」と感激され、以後、常連として毎週来店されるようになりました。店長からも安心感のある接客と評価をいただきました。また、店長からも「お客様の対応はあなたが丁寧だ」とお褒めの言葉をいただき、以後シフトの教育係を任されるようになりました。
添削コメント|「安心感のある接客」という表現ではどんな接客かややわかりにくいので、発言内容を修正するとともに、行動の成果(教育係の任命)まで含めることで、企業が重視する「再現性」や「信頼性の高さ」をより客観的に示すことができます。
【入社後】
入社後も、常に相手の目線に立って考える姿勢を大切にし、お客様やチームメンバーとの信頼関係を築いていきたいと考えています。お客様には安心してサービスを受けていただけるよう一人ひとりに応じた対応を心がけ、また社内でも相手の立場を尊重した連携を意識して行動したいと考えています。
添削コメント|入社後の貢献意欲がしっかり書かれている点は好印象ですが、「信頼関係を築く」だけでは再現性が伝わりません。そこで、対顧客・対社内の両面で思いやりを活かす具体的な行動に言及することで、企業での活躍がイメージしやすいように改善しました。

【NGポイント】
「思いやり」という強みが行動としてどう発揮されたかが曖昧になっていました。また、「信頼関係を築いた」「丁寧に対応した」という曖昧な表現が多く、読み手が状況をイメージしにくい点が課題でした。

【添削内容】
「思いやり」を単なる気遣いとして表現するのではなく、エピソードのなかで何を考え、どう配慮したかを具体的に示す形へ改善しました。また、成果や入社後の展望においても、再現性のある形に書き換えました。

【どう変わった?】
表現がより具体的になったことで、強みが「相手に応じて工夫できる柔軟性」や「状況を判断する観察力」としても伝わる内容になりました。実際の職場でどう活躍できるかをイメージしやすくなったでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・行動の工夫を明記する
・再現性のある行動の成果を伝える
・入社後の活かし方まで明記する

例文2:困っている同僚をサポートし、チームの効率を高めた経験

今回の自己PRでは、困っている同僚をサポートし、チームの効率を高めた経験を通じて、「思いやり」の強みをアピールしています。

相手を気遣うだけでなく、その思いやりがどのような行動や成果に結びついたのかを具体的に伝えることが重要です。

チームの効率を高めた経験の自己PR
【結論】
私の強みは、相手の立場に立って行動できる「思いやり」です。
添削コメント|「思いやり」という強みを端的に伝えつつ、「相手の立場に立って行動できる」という具体性もあるため、企業側にも伝わりやすい内容です。
【エピソード】
大学時代、飲食店でアルバイトをしていた際、接客に不慣れな新しいスタッフが業務に戸惑い、困っていました。慣れないレジ業務や料理の提供手順に戸惑い、思うように動けず困っていました。
添削コメント|「業務に戸惑い、困っていた」では、どのような状況だったのかが読み手に伝わりません。困っていた内容を具体的に書くことで、サポートの必要性や「思いやり」が活きる状況が明確になります。
【エピソード詳細】
私は自分の仕事をこなしつつ、そのスタッフがつまずきやすい業務をリストアップし、営業後に時間をつくって一緒に練習しました。彼が苦手としていたレジの操作や料理提供の手順を整理し、営業後に15分ほど残って反復練習を行いました。また、勤務中もなるべく声かけをし、不安を減らすよう努めました。「次はこれで大丈夫ですよ」などの前向きな声かけを行い、安心して業務に臨めるよう配慮しました。
添削コメント|この段落では、行動の内容がやや曖昧だったため、「何を」「いつ」「どうしたか」を明確に修正しました。具体性が増すことで、「思いやり」が実際にどのように行動に現れたかが読み手に伝わりやすくなっています。
【成果】
その結果、彼は1か月後には自信を持って接客できるようになり、業務のミスも大きく減りました。2週間後には一人でレジ対応ができるようになり、提供ミスもなくなったことで店舗全体の流れがスムーズになりました。私のサポートを通じて、新人スタッフの習熟が早まったことで、全体の業務効率が向上し、ピークタイムの混雑時でも待ち時間が20%短縮され、接客トラブルも減少しました。店長からも「チーム全体の雰囲気が良くなった」と評価をいただきました。
添削コメント|「自信を持って接客できるようになった」「業務効率が向上した」という表現ではやや客観性に欠けているので、「一人でレジ対応可能になった」「待ち時間が20%短縮した」といった客観的かつ具体的な成果に言い換えました。
【入社後】
貴社においても、相手の状況に目を向けながら、自ら行動に移せる思いやりを活かし、相手の不安や課題にいち早く気づき、必要なサポートを自ら考えて動ける行動力を活かし、チームワークを重視した貢献をしてまいります。
添削コメント|「相手の状況に目を向けながら、思いやりを活かし~」という表現は具体的な行動イメージが伝わりません。強みを活かし、どう動くかを具体的に伝えることで、企業内でも再現性のある強みであることをアピールしています。

【NGポイント】
「思いやり」という強みがどう発揮されたのか、読み手が実際の行動や状況をイメージしにくい状態でした。また、エピソードの成果も曖昧で、どのようにチームの効率が上がったのかが不明確でした。

【添削内容】
困っている内容やサポートの手法、声かけの言葉まで具体的に書くことで、強みの根拠を示しました。成果についても「待ち時間が20%短縮」のように数字や事実で示し、説得力を高めました。

【どう変わった?】
「思いやり」が実際の行動と成果に裏づけられたことで、企業側も再現性ある強みとして評価しやすくなりました。学生らしい経験の中で発揮された行動力と配慮が、職場でも活かせると伝わります。

【今回の自己PRのコツ】
・客観的事実に基づいて説明する
・成果を数値などで具体的に伝える
・入社後の活かし方を示す

④学業での例文

学業はこれまで誰もが通ってきている道しょう。

学業面で思いやりを発揮した方は、以下の例文を参考にしてくださいね。

例文1:グループワークでの役割分担と仲間への配慮

今回の自己PRでは、グループワークでの役割分担と仲間への配慮の経験を通じて、「思いやり」の強みをアピールしています。

自発的な配慮やチームの雰囲気づくりの工夫を明確にしましょう。

役割分担と仲間への配慮の自己PR
【結論】
私の強みは、相手の立場を想像し、自然と相手の状況を踏まえたうえで自発的に気配りができる「思いやりのある行動力」です。
添削コメント|「自然と」という表現は主体性が感じられません。企業は「意識的な行動」を重視するため、「状況を踏まえたうえで自発的に」と言い換えることで、行動に意図があることが明確になります。
【エピソード】
大学のゼミで行ったグループ研究では、メンバー同士の連携が取れず、作業が停滞する場面がありました。私はその状況を見て、プロジェクトの進行が遅れている原因を把握したうえで、メンバー一人ひとりの意見や得意分野を把握し、役割分担を見直す提案をしました。
添削コメント|「その状況を見て」では受け身な印象が強く、積極的に課題を把握した行動が伝わりません。「プロジェクトの進行が遅れている原因を把握したうえで」と修正することで、自ら分析・判断し、行動に移せる力を持っていると読み取れるようにしました。
【エピソード詳細】
特に進行が遅れていたメンバーには、個別に声をかけてサポートし、無理のない範囲で作業を割り振りました。さらに、あまり発言の機会がなかったメンバーには、発言しやすい雰囲気づくりを心がけました。事前に意見を聞いた上で発表の場で紹介するなど、参加意識を高める工夫も行いました。こうした配慮により、グループ全体のモチベーションが向上しました。
添削コメント|「雰囲気づくり」という表現では、行動の具体性に欠けているため削除しました。修正後は、5W1Hに基づき「いつ」「誰に」「どう」対応したかを具体化し、目的意識が伝わる内容にしました。
【成果】
その結果、全員が納得のいく形で研究をまとめることができ、ゼミ内でも高評価を得ました。発表後には、指導教員から「チームの一体感があり、よくまとめられている」と講評をいただきました。
添削コメント|「高評価を得た」だけでは誰からのどんな評価なのかが曖昧で、客観性に欠けます。評価の出所(指導教員)と講評内容を明記することで、説得力を向上させています。成果の裏付けがしっかりしていることで、信頼性が高まりますよ。
【入社後】
貴社においても、チームの力を最大限に発揮できるような関わり方をしていきたいと考えております。よう、立場や状況に応じて必要なサポートや役割調整を自ら提案・実行し、周囲が働きやすい環境づくりに貢献したいと考えております。
添削コメント|添削前の文章では何をどうするのかが具体的な行動方針が伝わりません。修正後は、グループワークでの実体験を踏まえ、実際のビジネスでも同様の姿勢と行動で貢献する意思を明確にしています。

【NGポイント】
「自然と」「雰囲気づくりを心がけた」などの曖昧な表現が多く、企業にとって再現性や行動の根拠が見えにくい印象になっていました。また、成果の客観性にも足りていませんでした。

【添削内容】
曖昧な表現を削除し、5W1Hを意識して具体的な行動や工夫を追加しました。実際の思いやりの行動を明示しています。また、成果の箇所では指導教員の講評を盛り込むことで客観性も補強しました。

【どう変わった?】
一貫して「思いやり=具体的な配慮と行動」として伝えられるようになったことで、再現性をイメージしやすくなりました。強みの根拠が明確で説得力のある自己PRです。

【今回の自己PRのコツ】
・主体的な行動で強みを示す
・成果は客観的に伝える
・経験を踏まえ入社後の展望を伝える

例文2:研究発表での仲間のサポートと成功への貢献

今回の自己PRでは、研究発表での仲間のサポートと成功への貢献をした経験を通じて、「思いやり」の強みをアピールしています。


「思いやり」を発揮した場面において、誰が見ても納得できる行動や成果で裏付けることが重要です。

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【結論】
私は、周囲の立場や感情に配慮しながら行動できる「思いやり」を強みとしています。
添削コメント|この結論は、「思いやり」という強みを「立場や感情に配慮して行動できる」という形で具体的に伝えており、好印象です。
【エピソード】
合同研究の発表準備の際、プレゼンが苦手なメンバーが内容をうまく伝えられなかったり、準備段階から説明の順序が混乱したりと、不安な様子が見られました。
添削コメント|「不安な様子が見られた」だけでは具体的な状況や原因がわからないので、「内容が伝えられない」「準備段階から順序が混乱していた」といった内容を加え、当時の状況の深刻さを具体的に伝えています。
【エピソード詳細】
私は一方的にアドバイスするのではなく、まず相手の不安や苦手意識を聞き出すことに努めました。し、相手の立場を尊重した上で改善策を提示しました。さらに、発表練習を繰り返すだけでなく、スライドの内容をより簡潔にしたり、話す内容を一緒に整理したりと本人が自信を持てるようサポートを行いました。スライドで伝えるべき要点を一緒に絞り込み、話す内容を短く整理するなど、本人が負担を感じにくい形を提案しました。
添削コメント|「聞き出すことに努めた」だけでは、何をどうしたのかが分かりづらいため、「相手の立場を尊重した上で改善策を提示した」と具体的な行動を書き加えました。これにより相手に寄り添いながら提案を行った「思いやり」の行動に説得力が増します。
【成果】
その結果、本番の発表では落ち着いて説明を行うことができ、教員からも「分かりやすい発表だった」と評価されました。チーム全体としても高評価を得て、充実感を共有できました。また、ゼミ内で発表内容をわかりやすく伝える工夫が評価され、他のグループの参考にされるなど、発表そのものの質も認められました。
添削コメント|「充実感を共有した」は主観的すぎる表現で成果として弱いため、削除して客観的な成果に差し替えました。誰がどのように評価したか、どんな結果を得られたかを具体的にすることで、企業も納得できる内容になります。
【入社後】
入社後も、相手の立場に立って考える姿勢を大切にし、周囲との信頼関係を築きながらチームに貢献していきたいです。相手の課題や不安に寄り添いながら、一人ひとりが力を発揮できるような関わり方で、チーム全体の成果向上に貢献していきたいです。
添削コメント|「信頼関係を築きながらチームに貢献」ではありきたりな印象を受け、強みの再現性も弱くなっていました。具体的な関わり方、強みの発揮の仕方を示すことで、「思いやり」が入社後も活かされることを伝えています。

【NGポイント】
一部の表現が抽象的で、読者にとって当時の状況や課題、取った行動が伝わりにくい点が見られました。また、「充実感を共有した」などの記述は客観性に欠けており、成果としては弱い印象でした。

【添削内容】
状況や行動をより具体的に記述するよう修正しました。具体的な課題を明示し、サポート内容の中身を詳細に伝えることで、「何が起きて、どう行動したのか」を理解しやすくしました。

【どう変わった?】
行動や成果がより明確に伝わる内容となり、企業側が「入社後にもこの姿勢が活きる」とイメージしやすい自己PRになりました。「思いやり」の再現性がエピソード全体から一貫して伝わる構成になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象的な表現は具体的に説明する
・行動は5W1Hで示す
・成果は主観でなく客観で伝える

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ほかの場面もアピール材料に活用しよう

面接時だけではなく、細かいところにまで相手を気遣った行動が取れると、面接の場だけで思いやりがあると言っているだけではないのだと採用担当者に伝わりますよ。

とはいえ面接以外のどんなところで思いやりをアピールすればよいのか分からない人もいるでしょう。ここでは、面接以外で「思いやり」をアピールできる場面を2つ紹介します。

  1. 応募書類は見やすい字で丁寧に
  2. 面接中は臨機応変なコミュニケーションを心掛ける

①応募書類は見やすい字で丁寧に

まずは、応募書類はみやすい字で丁寧に書くようにしましょう。

面接では思いやりがあると話していても、履歴書は見づらく字も雑に書かれていると説得力に欠けるため丁寧な字を心掛けてください。

字が汚いのは仕方ないことですが、そのぶん相手のことを考え、読みやすいように意識して書いてくださいね。

②面接中は臨機応変なコミュニケーションを心掛ける

面接中は臨機応変なコミュニケーションを心がけてください。

面接は面接官とコミュニケーションを取る場でもあるため、目の前の面接官に対して思いやりのある行動を心がけられると、強みである「思いやり」がより伝わるからです。

例えば、想定していた質問ではないからといって、全く質問と異なる回答をしたり、目の前の面接官と目を全く合わせなかったりすると、臨機応変なコミュニケーションが取れているとは言えません。

こうした態度を取った上で、自己PRで「思いやり」を強調しても、矛盾している印象を与えかねませんので、注意が必要ですよ。

自己PRで思いやりを伝える方法について理解を深めよう

この記事では、自己PRで思いやりを伝える方法について解説しました。

思いやりを伝えるには、具体的なエピソードを入れ、そのエピソードから学んだことを伝えると効果的です。

ただし優しすぎると思われるような表現は避けるよう意識しましょう。

思いやりはチームとして働く上で欠かせない素質で、多くの企業が求めています。この記事を参考に、自分の思いやりをしっかり企業に伝えられるように準備しておきましょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。