CAの志望動機|基本構成・例文・差別化を図るコツまで完全解説
航空業界を志望している就活生は多いことでしょう。中でも華やかなイメージのあるCAは人気の職種です。
そのため、「他の就活生と差別化できる志望動機を書きたいけど、何から始めればいいのかわからない」そのような悩みに直面することもあるかもしれません。
この記事では、CAの志望動機の書き方のポイントから例文まで詳しく解説しています。この記事を参考にして、魅力的な志望動機を作成してみてくださいね。
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CAとは?仕事内容を理解しよう
「なぜCAになりたいのか」「どんなCAになりたいのか」──こうした問いに直面すると、うまく言葉にできず悩むことはありませんか?
CAに強い関心があっても、具体的な業務内容や日常の仕事を把握していなければ、説得力ある志望動機は書きにくいものです。
このセクションでは、CAの主な業務内容、やりがいや魅力を説明します。
CAの仕事をより深く理解することで、「CAでなければならない理由」を自分の中で明確にするヒントを掴んでくださいね。
① CAの主な業務内容
CAの仕事と聞いて、まず機内サービスをイメージする方は多いでしょう。しかし実際には、おもてなしに加えて、安全管理や緊急時対応など、非常に多様な業務をこなす必要があります。
具体的には、フライト前に行われるブリーフィングで、乗客の情報や緊急時の役割分担を確認します。
機内では、飲食や物販といった接客だけでなく、安全確認や急病人への対応も重要な仕事です。
さらに、到着後には報告書の作成や、次のフライトへの引き継ぎ作業もあります。
このように、時間管理やチームワーク、冷静な判断力などが求められる職種であるため、「なぜ客室乗務員になりたいのか」を考えるには、こうした現場の実態を理解しておくことが欠かせません。
② CAのやりがいや魅力
CAという職業には、他の仕事にはない独自の魅力があります。
まず、乗客一人ひとりにとって特別な時間を提供できる点が、最大のやりがいといえるでしょう。
どんなCAになりたいかを考えるうえで、「人に安心や笑顔を届けたい」という気持ちを持つ方は多いはずです。
また、年齢や国籍を問わずさまざまなお客様と接することで、視野が広がり、異文化への理解も自然と深まっていきます。
語学力を活かせる場面も多く、特に外資系航空会社を志望している方にとっては、大きな魅力となるでしょう。
こうした仕事の特性を理解しておくことで、「CAでなければならない理由」にも、より説得力を持たせることができます。
CAに求められる人物像とは|適性を見極めよう
志望動機を書こうとすると、「どんなCAになりたいか」や「なぜCAになりたいのか」といった問いにうまく答えられず、手が止まってしまうことがあります。
特に、CAという仕事に憧れを抱きつつも、自分の強みや適性がどう活かせるのかが見えずに悩む方は多いのではないでしょうか。
このセクションでは、CAに求められる適性について解説します。
採用担当者がどんな人物像を求めているのかを理解できれば、自分の経験や強みを志望動機にどう活かせるかが見えてくるはずです。
「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。
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① コミュニケーション能力が高い人
CAには、優れたコミュニケーション能力が欠かせません。
乗客とのやり取りだけでなく、チーム内での連携も重要です。言葉だけでなく、表情やしぐさといった非言語の伝え方にも気を配る必要があります。
「なぜCAになりたいのか」という質問に答える際は、コミュニケーション力を軸にするのも一つの方法です。
たとえば、「人と接するのが好き」「周囲から相談されることが多い」といった経験は、志望動機に活かしやすいでしょう。
この力をアピールするには、「お客様の立場に立って行動できる」ことを具体的に伝えてください。その姿勢があることで、採用担当者にも自然と好印象を与えられるはずです。
② 冷静沈着な人
CAという仕事は、丁寧な接客だけでなく、とっさの判断力や冷静な対応力も問われます。
この特性を志望動機でアピールしたい場合は、「焦る状況でも落ち着いて対応できた経験」を紹介するとよいでしょう。
大学での課題やアルバイトなど、どんな環境でもかまいません。自分の冷静さが役立ったエピソードを通して、「なぜCAになりたいのか」を伝えてみてください。
感情に左右されず、周囲の安全を守る姿勢が期待されています。
③ 責任感の強い人
キャビンアテンダントは、お客様の安全を守るという大きな責任を担っています。だからこそ、与えられた業務を最後までやり遂げる力が求められるのです。
志望動機にこの特性を活かす場合は、「任された役割をやり切った経験」などを紹介するのが効果的です。
たとえば、グループでのリーダー経験や、アルバイトで責任ある業務をこなした話などが挙げられます。
自分の責任感が表れているエピソードは何か考え、志望動機づくりのヒントにしてください。
④ 体力のある人
CAの仕事は見た目の華やかさとは裏腹に、体力が求められる職業です。長時間の立ち仕事や時差、夜勤などに対応しながら働くには、日頃からの健康管理が重要になります。
志望動機にこの点を取り入れる場合は、「普段からどのように体調を整えているか」や「長時間の活動に慣れている」といった話が役立ちます。
たとえば、○○の継続的な活動のために運動をしている、生活リズムを整えているといった情報があれば、それを具体的に伝えてみてください。
コミュニケーション能力や判断力以外にも、こうした体力面の意識は好印象につながります。
⑤ 多文化理解のできる人
様々な国のお客様と関わる機会のあるCAにおいて、異文化に対する理解力は非常に大切です。
背景の異なるお客様に対しても、柔軟かつ丁寧な対応ができることが求められます。
語学力や留学経験を通して、多様な価値観を受け入れた経験がある場合、それは大きなアピールポイントになるでしょう。
英語が話せることに終始せず、異文化との接点をどのように活かせるか語ることを忘れないでください。
4ステップ!CAの志望動機を作成する際の基本構成

「いざ志望動機を書こうとすると何から始めればよいのか分からない……」
そんな悩みを抱える方は少なくありません。
特に、「なぜCAになりたいのか」がうまく言語化できず、手が止まってしまうケースはよく見られます。
この章では、そのような不安を感じている方に向けて、誰でも使いやすく、再現しやすい志望動機の基本構成を4つのステップで紹介します。
構成を理解すれば、JALやANAといった航空会社ごとの志望動機にも応用できるようになるでしょう。
紹介する4ステップは以下のとおりです。
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① 結論:志望動機を一文で伝える
最初に伝えるべきなのは、「なぜCAを目指すのか」という結論です。
志望動機の冒頭でこの想いをはっきり述べることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。
あいまいな表現は避け、自身の考えが伝わる言葉を使いましょう。
ありがちなNG例として、「昔から憧れていたからです」のような抽象的な理由だけでは、熱意がうまく伝わりません。
たとえば、「小学生のときに国際線で出会ったCAに憧れ、自分も誰かの記憶に残る接客がしたいと思ったからです」といった表現であれば、具体性があり印象にも残ります。
この最初の一文が、志望動機全体の流れを決める重要な部分です。迷わず、自分の言葉でしっかり伝えてみてください。
② 理由:結論の根拠を端的に伝える
結論を伝えたあとは、その理由を簡潔に補足しましょう。ここでは、「なぜそう思ったのか」という背景や価値観を示すことがポイントです。
誰もが共感しやすい内容である必要はなく、自分らしい言葉で説明できるかどうかが評価の分かれ目です。
たとえば、「国際交流に関心があるから」だけでは少し弱いため、「英語を使って異文化の人と関わることにやりがいを感じた」というように掘り下げて書くと、説得力が増すでしょう。
「なぜCAになりたいのか分からない」という方も、いったん自分が興味を持った理由や惹かれた瞬間を振り返ってみてください。
言葉になっていない想いを可視化することで、納得感のある志望動機が見えてくるはずです。
③ 具体例:理由につながる体験やエピソードを伝える
続いて、その理由に説得力を持たせるために、自分の経験やエピソードを具体的に伝えましょう。
単に「こう思った」というだけでなく、「その背景にどんな体験があったのか」を伝えることで、あなただけのオリジナルな志望動機が生まれるのです。
思い浮かぶ体験がない場合でも、アルバイトでの接客や語学の勉強、サークル活動など、日常の行動からヒントを得ることができます。
たとえば、「ファミレスでのアルバイトを通して、幅広いお客様に合わせた接客を学び、相手の立場に立つ力を身につけました」という表現であれば、適性や努力がしっかり伝わります。
また、CAのインターンシップに参加した経験があれば、そこで感じたことや気づいたことを記すと、志望度の高さや職務理解の深さが伝わる内容になるでしょう。
できるだけ具体的な経験を選び、自分なりの学びを加えて表現してみてください。
④ 将来の展望:入社後に実現したいことを伝える
最後は、入社後の未来の展望を述べてください。
例えば「接客のプロフェッショナルとして、将来はチーフパーサーにチャレンジしたい」など具体的な自分の将来像を述べると良いですね。
また、採用担当者は入社後に自社のCAとしてどのような貢献をしてくれるのかを見極めています。企業への貢献も合わせて述べると効果的です。
CAの業務内容や志望企業の企業研究をしっかり行い、将来の展望を作成しましょう。
CAの志望動機を作成する際のコツ

初めてCAの志望動機を書こうと考えている方の中には、どのような内容を盛り込めば良いのか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
特に「自分のエピソードが通用するのか」といった迷いを抱く方にとって、志望動機作成はハードルが高く感じられるかもしれません。
この章では、そんな不安を抱えた方が、自信を持って書き進められるよう、志望動機を作成する上で意識したい5つの基本的なコツを紹介します。
① 数字やデータを使って客観的に伝える
志望動機を書くとき、自分の気持ちだけを述べるだけでは、伝わりにくいことがあります。
たとえば「小さい頃からCAに憧れていました」とだけ書いても、印象には残りにくいでしょう。
そこで意識したいのが、数字や具体的なデータを交えた説明です。
たとえば「年間100回以上のフライト経験」「客室乗務員インターンシップに5回参加」など、明確な実績があると、読んだ人にとって納得しやすくなります。
こうした客観的な情報は、熱意の裏付けとして機能するため、「この人はしっかり準備している」と思ってもらえる可能性が高まるでしょう。
② 自分の強みとCA業務のつながりを示す
「自分の強み」をただ並べるだけでは、採用担当者の記憶には残りません。大切なのは、その強みがCA業務にどう役立つかを具体的に伝えることです。
たとえば「異文化に理解がある」というだけでは不十分で、「多国籍のお客さまと接する場面でどのように活かせるのか」まで伝える必要があります。
「なぜCAに向いているのか」「なぜCAになりたいのか」という思いを、自分の強みと結び付けて表現できれば、志望動機に深みが出るはずです。
それが「CAでなければならない理由」を自然に伝えることにもつながるでしょう。
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③ 一文の長さは40〜60文字を意識する
志望動機では、内容の濃さと同じくらい、読みやすさが大切になります。
特に一文が長すぎると情報が伝わりづらくなり、短すぎると説得力が弱まってしまうのです。
読み手にストレスを与えず、適切に内容を伝えるには、1文あたり40〜60文字を目安にすると良いでしょう。
たとえば「私は小さい頃から人を助ける仕事がしたいと思っていて、それが今でも変わりません」という文章は、少し長く感じられます。
「幼い頃から人を支える仕事に憧れ、今もその気持ちは変わっていません」と言い換えるだけで、ぐっと読みやすくなるのです。
伝えたい内容を小分けにして、適切な長さで表現することが、印象に残る志望動機につながります。
④航空会社ごとに求める人物像を把握する
求められるCAの人物像は、航空会社によって異なります。
例えば、ANAが求める人物像は「チャレンジ精神を忘れない、明るく元気な人」です。
一方JALは、歴史ある日本の航空会社として「最高のサービスをお客様に提供できる人」や「CAで培った経験をさまざまな場面で活かせる人」といった人物像を求めています。
このように、どの航空会社にも通用する人物像ではなく、志望する航空会社が求める人物像をしっかり把握することが重要なのです。
企業研究やインターンシップ、OB・OG訪問を通して企業理解を深めましょう。
⑤ 誤字脱字をなくして丁寧さを伝える
内容がどれだけ優れていても、誤字脱字があるだけで「丁寧さに欠ける」と思われる可能性があります。
CAは細やかな気配りが求められる仕事であるため、小さなミスでも評価を下げてしまうおそれがあるのです。
このような失敗を防ぐには、時間を空けて読み返す、Wordの校正機能を活用する、第三者に見てもらうといった対策が効果的です。
細かな部分にまで気を配り、最後まで丁寧に仕上げる姿勢が、志望動機全体の信頼感を高めてくれます。
【エピソード別】CAの志望動機の例文5選

CAという職業は、幅広いバックグラウンドや経験が活かせる仕事です。
そのため、どのようなエピソードをもとに志望動機を伝えるかが、選考での印象を大きく左右します。
このセクションでは、自分の経験を効果的に伝えるための志望動機の例文を、具体的なエピソード別に紹介します。
ぜひ参考にして、自身の志望動機作成に活かしてください。
- 【例文①】アルバイト経験を活かした志望動機
- 【例文②】留学・海外経験を活かした志望動機
- 【例文③】部活動・サークル経験を活かした志望動機
- 【例文④】接客業以外の経験を活かした志望動機
- 【例文⑤】インターン経験を活かした志望動機
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
【例文①】アルバイト経験を活かした志望動機
アルバイト経験を通じて感じたやりがいと接客スキルにフォーカスした志望動機になります。
アルバイト経験を活かした志望動機 |
---|
学生時代に培った接客スキルを活かし、お客様に安心と笑顔を届けるCAとして活躍したいと考えています。 私は飲食店でのホールスタッフのアルバイトを通じて、常に相手の立場に立った接客の大切さを学びました。特に、忙しい時間帯でも笑顔を絶やさず、周囲と協力しながら迅速かつ丁寧な対応を心がけたことで、社内の接客コンテストで優勝した経験があります。 この経験を通して、人と接することの喜びと責任感を実感し、サービスを通じて人を支える仕事に就きたいと強く思うようになりました。 貴社は、安全運航を第一にしつつ、お客様一人ひとりへの細やかな心配りを大切にされている点に共感しています。 そのような環境で、これまでの経験を土台に、より高いレベルの接客力を身につけていきたいです。 将来的には、国内外問わずどこの配属先でも安心して任されるCAとして、貢献していきたいと考えています。 |
《解説》
日常的なアルバイト経験も、具体的なエピソードや実績と結びつけることで志望動機に深みが出ます。
CAとして成し遂げたいことを伝え、入社意欲を強調しましょう。
【例文②】留学・海外経験を活かした志望動機
留学経験を通じて得た語学力や異文化理解力を、CAの仕事で活かしたいと考える就活生向けの志望動機例文です。
留学・海外経験を活かした志望動機 |
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国際線で多様なお客様に質の高いサービスを提供したいという思いから、貴社を志望いたしました。 大学在学中に半年間カナダへ留学し、現地のホストファミリーや語学学校で多様な価値観に触れた経験があります。 中でも、日本の文化について質問を受けた際、うまく説明できずもどかしさを感じたことがきっかけで、日本と世界をつなぐ役割に興味を持ちました。 貴社はグローバルに展開し、乗務員のホスピタリティの高さでも評価を受けている点に魅力を感じました。 入社後は、語学力と異文化対応力を活かし、どの国のお客様にも貴社のサービスが最高峰だと思っていただける接客を目指してまいります。 |
《解説》
この例文では、留学を通じて芽生えた「異文化への理解」や「伝える力への意識」を軸にしています。
同じテーマで書く場合は、単なる語学力アピールにとどまらず、「なぜCAとして働きたいのか」という動機につながる具体的な経験を盛り込むことが重要です。
【例文③】部活動・サークル経験を活かした志望動機
サークル活動を通じて得た経験を活かし、チームでの連携力やホスピタリティをアピールできる例文を紹介します。
部活動・サークル経験を活かした志望動機 |
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私は人と協力しながら目標を達成することにやりがいを感じており、その中でもお客様に安心と喜びを届けるCAという仕事に強く魅力を感じています。 大学ではテニスサークルに所属し、副代表として100名以上のメンバーをまとめる経験をしました。メンバーの意見を尊重しつつ、対立があった際は中立的な立場で調整役を担い、イベントの成功に繋げた経験があります。 その際、相手の立場に立って考え、丁寧に”相手に伝わる”コミュニケーションを取ることの重要性を実感しました。 これは、お客様一人ひとりに寄り添うCAの仕事にも通じる力だと考えています。 中でも貴社は、全社員での連携を大切にする風土があり、サービス品質の高さに定評があります。私もその一員として、お客様に安心感と笑顔を届けたいと強く思いました。 入社後は、チームの中で自ら率先して動きながら、お客様対応でも臨機応変に行動できるCAを目指してまいります。 |
《解説》
サークルでのリーダー経験を通じたチーム運営力や調整力は、CAに求められる協調性やホスピタリティの裏付けになります。応募企業の特徴を入れつつ、「仕事にどう活かせるか」まで落とし込むのがポイントです。
【例文④】接客業以外の経験を活かした志望動機
アルバイトなどで接客経験がなく、他の経験を通して得たスキルを活かした志望動機を書きたい方向けの例文を紹介します。
接客業以外の経験を活かした志望動機 |
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私は、大学時代のイベント運営を通じて、人を喜ばせる仕事がしたいという思いを強く持つようになりました。 特に、企画段階から当日の運営まで関わった学園祭では、来場者アンケートで私が提案・主導したサービスに対して「楽しかった」「また来たい」といった声を沢山いただき、大きなやりがいを感じました。 その際、周囲との連携やトラブルへの柔軟な対応、そして相手の立場に立って考える力が身についたと実感しています。 中でも貴社は、お客様一人ひとりに寄り添うきめ細やかなサービスに定評があり、その姿勢に深く共感しています。 入社後は、異なる環境・状況でも冷静に対応できる判断力と、常にお客様目線で行動する意識を活かし、安心と感動を届けられるCAを目指したいです。 |
《解説》
イベント運営などのサービスを提供した経験を通して得た力を、CAに必要な素養と結びつけて伝えるのがポイントです。「人を喜ばせたい」という気持ちを軸に、具体的なエピソードを交えることで説得力が増します。
【例文⑤】インターン経験を活かした志望動機
航空業界に興味を持つきっかけとなったインターンシップの経験をもとに、自身の成長や企業への共感を伝える志望動機です。
インターン経験を活かした志望動機 |
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私がCAを志望する理由は、お客様一人ひとりに寄り添った心配りを通じて、安全かつ快適な空の旅を提供したいと考えているからです。 大学3年次に空港運営会社でのインターンに参加し、利用者対応の現場で接客の奥深さを学びました。 特に、トラブルが発生し困っていた小さなお子様連れのお客様に対し、迅速かつ丁寧な案内が求められる場面で、自分の判断と気配りが役立った経験が強く印象に残っています。 実際にお客様から「ありがとう」と声をかけていただけたことで、接客のやりがいと、自分の働きが人の安心感につながる喜びを実感しました。 中でも貴社は、すべての世代に快適さと安心を提供するホスピタリティの姿勢を大切にしており、自身の価値観とも合致していると感じています。 入社後は、インターンで培った視野の広さと主体的に動く力を活かし、多様なお客様に対して柔軟に対応できるCAを目指してまいります。 |
《解説》
インターンでの実体験をベースに、自身の強みと企業との親和性を結びつける構成が効果的です。再現性のあるエピソードを通して、「なぜその企業なのか」を明確に示すことが成功のポイントになります。
【NG例】CAの志望動機を書く際の注意点3つ
せっかく志望動機を書いたのに、小さな見落としで評価を下げることになってしまったら嫌ですよね。
ここでは、選考で評価されにくいありがちなNGパターンを3つ取り上げ、その背景と改善のポイントまで解説します。
「なぜその書き方が不適切なのか」「どうすれば読み手に伝わるのか」を理解することで、選考を突破できる志望動機に近づけるでしょう。
① 幼少期からの「憧れ」だけをアピールしている
「子どものころからCAに憧れていました」という表現は、CAの志望動機でよく見かける典型的な一文です。ただ、このような動機だけでは、応募者自身の理解や努力、適性が見えづらく、採用担当者に響きにくいでしょう。
人気職種であるCAは、「憧れ」だけの理由だと、他の候補者と差をつけるのが難しくなります。「昔から憧れていたから」と書くだけでは、なぜその会社を選んだのかという視点が不足しているからです。
気持ちの出発点として憧れは大切ですが、それだけで終わらずに、大学生活やインターンシップなどの具体的な経験とつなげて、「どんなCAになりたいか」「なぜその企業なのか」まで伝えることが大切です。
② 「利用者視点」だけの志望理由になっている
「キャビンアテンダントになりたい理由」として、サービスを受けた側の感想だけに終始してしまうと、自分自身の強みや適性が伝わりません。
「どんなCAになりたいか」や「なぜCAを目指すのか」といった質問には、自分の価値観や行動と関連づけて答えることが必要です。
たとえば「感動した」という体験にとどめず、「その経験をきっかけに、私も安心感を与えられる存在になりたいと考え、○○の取り組みを始めた」といった形で、
自身の意志や行動に結びつけて書くことで、説得力が増します。
③ 「なぜこの航空会社なのか」が伝わらない
「CAになりたい」という動機が明確であっても、「なぜこの航空会社なのか」が伝わらないと、志望度が低いと受け取られてしまう可能性があります。
航空業界では、企業ごとに理念やサービスの特色が大きく異なるため、企業理解の深さが選考において重視されるポイントです。
たとえば、「グローバルに活躍したいから外資系がいい」「日本のおもてなし文化に共感したのでJALを志望する」などの理由は、どの応募者でも使える表現であり、
その企業を選んだ具体的な根拠が弱くなりがちです。
志望動機を作成する際は、「CAでなければならない理由」と同じくらい、「なぜその航空会社でなければならないのか」も明確にしましょう。
その際には、サービスの特徴や企業理念、取り組み内容などと関連づけて具体的に言及することで、納得感のある動機になります。
航空会社別の志望動機のポイント4選
初めてCAの志望動機を書く方の中には、同じ志望動機を使い回せばいいと考えている方も多いかもしれません。
ただ、実際は航空会社ごとに求める人物像や大切にしている価値観が大きく異なります。
特にJAL・ANA・外資系・LCCの4つは、重視するポイントが明確に分かれているため、それに応じたアピールが必要です。
このパートでは、それぞれの航空会社で求められる特徴と、どのように志望動機へ反映させるべきかをわかりやすくまとめました。
①【JAL】おもてなしの精神をアピールする
JALを志望する場合、「接客が好きです」といった抽象的な表現だけでは不十分です。日本のおもてなしの心を理解し、それを実践できる人物かどうかが重要な評価ポイントになります。
JALは「世界一のおもてなし」を掲げており、マニュアル通りではなく、心のこもった対応が求められるためです。
そのため、なぜCAになりたいのかという動機を述べる際には、「相手を思いやる姿勢」や「気配りを自然にできる感性」を伝えることが効果的でしょう。
たとえば、接客のアルバイトでお客様の要望を先回りして対応した経験や、身近な人とのやり取りで感謝された場面などを挙げると、JALのCAにふさわしい人物像がより明確に伝わります。
②【ANA】グローバルな視点をアピールする
ANAが重視するのは、「世界と日本をつなぐ存在」としてのグローバルな視野と、文化の違いに柔軟に対応できる力です。
国際線の展開が進んでいるANAでは、日常的に多様な価値観に触れる場面があり、そこへの理解や対応力が欠かせません。
ANAのCAを志望する理由としては、留学や海外旅行の経験、外国人との交流などを通じて「異文化との接し方」や「価値観の違いを前向きに受け入れる姿勢」が身についていることを伝えましょう。
ただ英語が得意というだけではなく、言語を使ってどう動いたか、どう貢献できたかを具体的に語ることで、より実務に即したアピールになります。
ANAでは、英語力よりも「多様性を尊重できる柔軟なマインド」が求められているといえます。
③【外資系】留学経験や英語力をアピールする
外資系航空会社を志望する際には、英語を含めた語学力に加えて、異文化に対する理解と実践的な対応力が重視されます。
日本発の便であっても、搭乗者の多くが外国人であるケースが多いため、すぐに現場で通用するスキルが求められているのです。
外資系CAの志望動機では、単に留学経験やTOEICの点数を記載するだけでなく、「その経験を通じて自分が何を学び、どんな場面でどう活かしたか」を示すことが大切です。
たとえば、留学中に国籍や文化が異なる仲間と協力して困難を乗り越えた話や、英語を使って外国人のお客様を対応した場面などがあると、より具体的に伝わります。
語学力を数値で示すだけではなく、リアルな場面での応用力を伝えることで、即戦力としての印象を強めることができるでしょう。
④【LCC】効率性重視の価値観をアピールする
LCC(ローコストキャリア)を志望する方は、ホスピタリティだけでなく、限られたリソースの中で効率的に業務をこなす力にも注目してください。
LCCでは、少人数体制で幅広い業務をこなす必要があり、ひとつのミスが大きな影響を及ぼすこともあるため、迅速な判断や柔軟な対応が求められます。
そのため、LCCを志望する理由としては、マルチタスクが得意であることや、与えられた条件の中で工夫して成果を出した経験を伝えるのが効果的です。
たとえば、学園祭の企画で短期間に準備を進めたエピソードや、接客バイトで限られた時間内に複数業務を同時にこなした経験などが挙げられるでしょう。
ホスピタリティだけでなく、実務力や即応性を強みとして伝えることで、CAでなければならない理由としての説得力も生まれます。
CAの仕事の厳しさも知っておこう
CAを目指して志望動機を書こうとしている方の多くは、「華やかで憧れのある職業」というイメージを持っているかもしれません。
たしかに、お客様と接するやりがいや語学を活かせる点に魅力がありますが、実際には体力面や精神面での厳しさもあります。
たとえば、不規則なシフトによる生活リズムの乱れや、長時間フライトによる体調管理の難しさなどが挙げられます。
加えて、理不尽なクレームに対応したり、緊急時には冷静な判断が求められたりするなど、心身の両面で強さが必要です。
JALやANAのような国内大手の航空会社では、「安心・安全を届ける」という使命のもと、常に高い集中力を保つことが求められます。
こうした現実を理解しているかどうかは、「なぜCAになりたいのか」と問われたとき、志望動機に説得力を持たせる重要な要素となるでしょう。
CAを目指すうえで知っておくべき仕事のリアルな側面を理解し、志望動機に深みを持たせてください。
魅力的な志望動機で夢のCA職を手に入れよう
CAの志望動機は、結論ファーストから理由、将来の人物像といった流れで作成し、効率的に採用担当者へアピールする必要があります。
志望企業の求める人物像を企業研究などで深く把握し、他の志望者と差別化できるオリジナルのエピソードを書くことが重要です。
熱意をアピールできるCAの志望動機を作成して、選考を突破しましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。